JPH06306292A - 可使時間が延長された室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

可使時間が延長された室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物

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JPH06306292A
JPH06306292A JP12066793A JP12066793A JPH06306292A JP H06306292 A JPH06306292 A JP H06306292A JP 12066793 A JP12066793 A JP 12066793A JP 12066793 A JP12066793 A JP 12066793A JP H06306292 A JPH06306292 A JP H06306292A
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凱夫 井上
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A) 分子鎖両末端に水酸基を有するジオルガ
ノポリシロキサン 100重量部、(B) ケイ素原子に結合し
た置換アミノキシ基を1分子中に平均して 2.0個より多
く含有する含窒素有機ケイ素化合物 0.1〜30重量部、
(C) 炭酸カルシウム1〜200 重量部、及び(D) 環状オル
ガノポリシロキサン及び直鎖状オルガノポリシロキサン
からなる群から選ばれる少なくとも1種1〜50重量部を
含有してなる室温硬化性オルガノポリシロキサン組成
物、並びにその硬化物。 【効果】 硬化物の物性を変化させることなく約0〜50
℃程度における可使時間を1〜10時間程度延長すること
ができる。そのため、夏季の高温下でも適切な長さの可
使時間が得られるので、作業性が良好である。例えば、
建造物の目地部分に使用される建築用シーリング材とし
て、特に夏場に使用する場合に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室温で硬化してゴム弾
性体となる二液型室温硬化性オルガノポリシロキサン組
成物及びその硬化物に関し、特に、建造物の目地部分に
使用される建築用シーリング材として有用な二液型室温
硬化性オルガノポリシロキサン組成物及びその硬化物に
関する。
【0002】
【従来の技術】室温で硬化してゴム弾性体となる室温硬
化性オルガノポリシロキサン組成物は、その硬化物が耐
久性、耐候性、耐熱性、耐寒性等の諸物性に優れている
ことから種々の分野で幅広く使用されているが、特に建
材分野において接着剤やシーリング材として多用されて
いる。
【0003】二液型室温硬化性オルガノポリシロキサン
組成物は、ベース成分と硬化剤成分とからなり、これら
を使用時に混合することにより硬化させるものである。
上記組成物を実際に建築用シーリング材として使用する
建築現場においては、まずベース成分1缶(通常、3〜
4L/缶)と硬化剤成分とを適正な配合比で機械的に混
合する。次に得られた混合液を建築部材に使用するが、
その建築部材への使用に2〜5時間程度要する場合があ
る。その間前記混合液は使用可能な粘度に保持されてい
なければならない。この使用可能な粘度に保持されてい
なければならない時間は可使時間と称される。かかる可
使時間は硬化速度に依存し、高温になる程短くなる。そ
こで、特に夏場などの気温の高い時期には、通常、硬化
剤を増量することにより可使時間を延長させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の硬化剤として
は、一般的に、ケイ素原子に結合した置換アミノキシ基
を有する含窒素有機ケイ素化合物が使用されている。し
かし、かかる含窒素有機ケイ素化合物は硬化剤(架橋
剤)であることから、その添加量が多いと硬化後のシー
リング材自体の物性が変化するため添加量を増やすこと
ができず、あまり可使時間を延長させることができな
い。また、前記の含窒素有機ケイ素化合物は高価である
ため経済的に不利である。
【0005】従って、本発明の課題は、得られる硬化物
の物性を変化させることなく5〜50℃における可使時間
を1〜5時間程度延長することができる二液型室温硬化
性オルガノポリシロキサン組成物及びその硬化物を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、上記課題を解決した。本発明は、(A) 分子
鎖両末端に水酸基を有するジオルガノポリシロキサン
100重量部、(B) ケイ素原子に結合した置換アミノキシ
基を1分子中に平均して 2.0個より多く含有する化合物
であって、前記置換アミノキシ基が一般式(1) :
【化5】 (式中、R1 及びR2 は同一でも異なってもよく1価炭
化水素基である。)で表される基、及び一般式(2) :
【化6】 (式中、R3 は2価の有機基である。)で表される基か
らなる群から選ばれる少なくとも1種である含窒素有機
ケイ素化合物 0.1〜30重量部、(C) 炭酸カルシウム
1〜200 重量部、及び(D) 一般式(3) :
【化7】 (式中、nは3〜10の整数である。)で表される環状オ
ルガノポリシロキサン、及び一般式(4) :
【化8】 (式中、mは0〜8の整数である。)で表される直鎖状オ
ルガノポリシロキサンからなる群から選ばれる少なくと
も1種 1〜50重量部を含有してなる可使時間が延長さ
れた室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物、及びそ
の硬化物を提供するものである。
【0007】(A) 成分 (A) 成分の分子鎖両末端に水酸基を有するジオルガノポ
リシロキサンは、本発明の組成物のベース成分であり、
従来よりシリコーンゴムの主原料として使用されている
ものである。(A) 成分は、例えば平均組成式(5) : ( R4 ) a SiO (4-a)/2 (5) (式中、R4 は置換又は非置換の1価炭化水素基であ
り、aは1.09〜2.05の数である。)で表される分子鎖両
末端が水酸基であるジオルガノポリシロキサンである。
【0008】式中のR4 は、置換又は非置換の1価炭化
水素基であり、好ましくは炭素原子数1〜8の置換又は
非置換の1価炭化水素基である。具体的には、メチル
基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、ビニル基、
アリル基等のアルケニル基、シクロアルキル基、シクロ
アルケニル基、アリール基、及びこれらの基の水素原子
が部分的にハロゲン原子、シアノ基等で置換されたもの
が例示される。
【0009】(A) 成分の25℃における粘度は、本発明の
組成物を硬化することにより得られる硬化物が良好なゴ
ム弾性を示し、更に機械的強度にも優れたものとするた
めに、通常 300cP以上であることが好ましく、更に、10
00cP以上であることが好ましい。(A) 成分の25℃におけ
る粘度の上限については特に制限はないが、本発明の組
成物を建築用シーリング材として使用する場合、ある程
度の流動性を有することが要求されるため、100000cP以
下であることが好ましく、更に、 50000cP以下であるこ
とが好ましい。
【0010】(B) 成分 (B) 成分の含窒素有機ケイ素化合物は、ケイ素原子に結
合した置換アミノキシ基を1分子中に平均して 2.0個よ
り多く含有する化合物である。前記置換アミノキシ基
は、前記の一般式(1) 及び(2) で表される基からなる群
から選ばれる少なくとも1種である。
【0011】前記一般式(1) において、R1 及びR2
同一でも異なってもよく1価炭化水素基であり、好まし
くは炭素原子数1〜8の1価炭化水素基である。具体的
には、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル
基、フェニル基、アラルキル基等が例示される。
【0012】また、前記一般式(2) において、R3 は2
価の有機基であり、具体的には、
【化9】 等が例示される。
【0013】(B) 成分はいわゆる硬化剤 (架橋剤) であ
り、(A) 成分の水酸基と反応してヒドロキシアミノ化合
物 XOH (式中、X は前記のとおりである。) を遊離して
硬化(架橋) 反応を起こさせる。
【0014】(B) 成分の含窒素有機ケイ素化合物は、ケ
イ素原子に結合した上記の置換アミノキシ基を1分子中
に平均して 2.0個より多く含有することが必要であり、
これによりゴム弾性に優れた硬化物が得られる。従っ
て、ケイ素原子に結合した置換アミノキシ基が1分子中
に平均して 2.0個以下しか含有しない含窒素有機ケイ素
化合物を使用した場合、例えば、置換アミノキシ基を1
分子中に2個有する化合物のみを使用したような場合に
は架橋が不十分であり、ゴム弾性に優れた硬化物が得ら
れない。但し、置換アミノキシ基を1分子中に2個含有
する含窒素有機ケイ素化合物であっても、置換アミノキ
シ基を1分子中に3個以上有する含窒素有機ケイ素化合
物と併用して、置換アミノキシ基が1分子中に平均して
2.0個より多く含有することとした場合は、使用可能で
ある。
【0015】(B) 成分は、例えば、一般式(6) :
【化10】 (式中、R5 は置換又は非置換の1価炭化水素基であ
り、好ましくは炭素原子数1〜8の置換又は非置換の1
価炭化水素基である。R5 が複数存在する場合にはそれ
らは同一でも異なってもよい。Xは前記一般式(1) 及び
(2) で表される基からなる群から選ばれる置換アミノキ
シ基であり、Xが複数存在する場合にはそれらは同一で
も異なってもよい。bは0〜2の整数であり、pは0〜
10の整数である。)で表される化合物である。
【0016】但し、上記一般式(6) で表される化合物の
中で、b=2の化合物を使用する場合には、置換アミノ
キシ基を1分子中に3個以上含有する含窒素有機ケイ素
化合物とともに使用する。
【0017】上記一般式(6) で表される化合物として
は、具体的には、
【化11】 等が例示される。
【0018】更に、(B) 成分としては、例えば、一般式
(7) : − OSi (X)(R5 ) − (7) (式中、R5 及びXは前記のとおりである。)で表され
る単位を含む置換アミノキシ基含有の環状及び線状オル
ガノポリシロキサンも使用可能である。但し、かかる環
状及び線状オルガノポリシロキサンの中で、置換アミノ
キシを1分子中に2個含有する含窒素有機ケイ素化合物
を使用する場合には、置換アミノキシ基を1分子中に3
個以上含有する含窒素有機ケイ素化合物とともに使用す
る。
【0019】上記一般式(7) で表される単位を含む化合
物としては、具体的には、
【化12】 等が例示される。
【0020】また、(B) 成分に架橋剤としての効果を十
分に発揮させるためには、(A) 成分100重量部当たり、
(B) 成分を 0.1〜30重量部とする必要があり、好ましく
は1〜10重量部とする。(B) 成分が 0.1重量部より少な
いと架橋が不十分であり、30重量部を超えると硬化にき
わめて長時間要するだけでなく、更に、一旦硬化したゴ
ム層を劣化させるおそれがある等の物性が変化するとい
う不都合がある。
【0021】(C) 成分 (C) 成分の炭酸カルシウムは、補強剤及び増量剤であ
る。(C) 成分の配合量は、(A) 成分 100重量部当たり、
1〜200 重量部の範囲であり、好ましくは10〜100 重量
部の範囲である。
【0022】(D) 成分 (D) 成分は、上記一般式(3) で表される環状オルガノポ
リシロキサン及び上記一般式(4) で表される直鎖状オル
ガノポリシロキサンからなる群から選ばれる少なくとも
1種である。本発明者らは、上記(A) 〜(C) 成分からな
る室温硬化性組成物に(D) 成分を添加することにより可
使時間が延長されるということを見出して本発明を完成
した。その理由は明らかではないが、(A) 〜(D) 成分を
混合した後、(D) 成分が気化してシーラントに水が侵入
するのを防ぐ為であると推定される。(D) 成分は、1種
単独でも2種以上の混合物としても使用可能である。
【0023】(D) 成分の配合量は、(A) 成分 100重量部
当たり1〜50重量部の範囲であり、好ましくは1〜10重
量部の範囲である。。(D) 成分が1重量部よりも少ない
と可使時間を延長させることができず、50重量部を超え
ると施工時の縦目地等に於てスランプが発生する。
【0024】その他の添加剤 本発明の組成物は、必要に応じてその他の充填剤を添加
してもよく、例えば、結晶性シリカ微粉末、非晶性シリ
カ微粉末、シリカヒドロゲル、シリカエアロゲル、けい
そう土、けい酸カルシウム、けい酸アルミニウム、酸化
チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化鉄、カーボ
ンブラック、グラファイト、マイカ、クレイ、ベントナ
イト等が挙げられる。なお、本発明の組成物には顔料、
耐熱性向上剤、難燃剤などの各種添加剤を配合すること
は本発明の目的が損なわれない限り任意とされる。
【0025】室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 本発明の室温硬化性組成物は、例えば、上記(A) 及び
(C) 成分を所定量含有してなる主剤と、(B) 及び(D) 成
分を所定量含有してなる硬化剤として、2液型の室温硬
化性組成物として調製される。この主剤と硬化剤を使用
時に大気中で混合することにより縮合による架橋反応が
進行し、硬化物を形成する。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。尚、下記の実
施例及び比較例中、部はすべて重量部を示す。実施例1 分子鎖両末端に水酸基を有するジメチルポリシロキサン
(25℃における粘度:5000cp)50部及び炭酸カルシウム
50部を3本ロールで混練し、非流動性のペースト状混合
物とした。このペースト状混合物 100部に、式(8) :
【化13】 で表される化合物 2.375部と、式(9) :
【化14】 で表される化合物 0.125部との混合物、及び式(10):
【化15】 で表される環状オルガノポリシロキサン3部を添加して
攪拌混合した。
【0027】得られた混合物の20℃における可使時間
を、 JIS A 5758 に従って測定した。その結果を表1に
示す。
【0028】また、得られた混合物を、減圧下で脱泡し
た後、2mm厚の長方形の枠に入れ、再び空気抜きをし
て、20℃、55%RHで7日間硬化させた。得られたシート
状の硬化物について、JIS K 6301に従って硬さ、伸び及
び引っ張り強さを測定した。その結果を表1に示す。
【0029】実施例2 本実施例2において、式(10)で表される環状オルガノポ
リシロキサンを5部添加した以外は実施例1と同様にし
て混合物を得た。得られた混合物の20℃における可使時
間、並びに得られた混合物のシート状の硬化物の硬さ、
伸び及び引っ張り強さを実施例1と同様の方法で測定し
た。その結果を表1に示す。
【0030】実施例3 本実施例3において、式(10)で表される環状オルガノポ
リシロキサンを10部添加した以外は実施例1と同様にし
て混合物を得た。得られた混合物の20℃における可使時
間、並びに得られた混合物のシート状の硬化物の硬さ、
伸び及び引っ張り強さを実施例1と同様の方法で測定し
た。その結果を表1に示す。
【0031】比較例1 本比較例1において、式(10)で表される環状オルガノポ
リシロキサンを添加しなかった以外は実施例1と同様に
して混合物を得た。得られた混合物の20℃における可使
時間、並びに得られた混合物のシート状の硬化物の硬
さ、伸び及び引っ張り強さを実施例1と同様の方法で測
定した。その結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】実施例4 本実施例4において、式(10)で表される環状オルガノポ
リシロキサンの代わりに、式(11):
【化16】 (式中、sは3〜10の整数である。)で表される環状オ
ルガノポリシロキサン混合物 (sが3〜10の整数である
各環状オルガノポリシロキサンの配合比は表2に示すと
おりである。) を3部使用した以外は実施例1と同様に
して混合物を得た。得られた混合物の20℃における可使
時間、並びに得られた混合物のシート状の硬化物の硬
さ、伸び及び引っ張り強さを実施例1と同様の方法で測
定した。その結果を表3に示す。
【0034】実施例5 本実施例5において、式(11)で表される環状オルガノポ
リシロキサン混合物を5部添加した以外は実施例4と同
様にして混合物を得た。得られた混合物の20℃における
可使時間、並びに得られた混合物のシート状の硬化物の
硬さ、伸び及び引っ張り強さを実施例1と同様の方法で
測定した。その結果を表3に示す。
【0035】実施例6 本実施例6において、式(11)で表される環状オルガノポ
リシロキサン混合物を10部添加した以外は実施例4と同
様にして混合物を得た。得られた混合物の20℃における
可使時間、並びに得られた混合物のシート状の硬化物の
硬さ、伸び及び引っ張り強さを実施例1と同様の方法で
測定した。その結果を表3に示す。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】実施例7 分子鎖両末端に水酸基を有するジメチルポリシロキサン
(25℃における粘度:5000cp)60部及び炭酸カルシウム
40部を3本ロールで混練し、非流動性のペースト状混合
物とした。このペースト状混合物 100部に、上記式(8)
で表される化合物 2.3部と、上記式(9) で表される化合
物 0.2部との混合物、及び式(12):
【化17】 で表される直鎖状オルガノポリシロキサン2部を添加し
て攪拌混合した。得られた混合物の20℃における可使時
間、並びに得られた混合物のシート状の硬化物の硬さ、
伸び及び引っ張り強さを実施例1と同様の方法で測定し
た。その結果を表4に示す。
【0039】実施例8 本実施例8において、上記式(12)で表される直鎖状オル
ガノポリシロキサンを4部使用した以外は実施例7と同
様にして混合物を得た。得られた混合物の20℃における
可使時間、並びに得られた混合物のシート状の硬化物の
硬さ、伸び及び引っ張り強さを実施例1と同様の方法で
測定した。その結果を表4に示す。
【0040】実施例9 本実施例9において、上記式(12)で表される直鎖状オル
ガノポリシロキサンを8部使用した以外は実施例7と同
様にして混合物を得た。得られた混合物の20℃における
可使時間、並びに得られた混合物のシート状の硬化物の
硬さ、伸び及び引っ張り強さを実施例1と同様の方法で
測定した。その結果を表4に示す。
【0041】比較例2 本比較例2において、式(12)で表される直鎖状オルガノ
ポリシロキサンを添加しなかった以外は実施例7と同様
にして混合物を得た。得られた混合物の20℃における可
使時間、並びに得られた混合物のシート状の硬化物の硬
さ、伸び及び引っ張り強さを実施例1と同様の方法で測
定した。その結果を表4に示す。
【0042】
【表4】
【0043】実施例10 本実施例10において、式(10)で表される環状オルガノポ
リシロキサンの代わりに式(13):
【化18】 (式中、tは0〜8の整数である。)で表される直鎖状オ
ルガノポリシロキサン混合物 (tが0〜8の整数である
各直鎖状オルガノポリシロキサンの配合比は表5に示す
とおりである。) を3部使用した以外は実施例1と同様
にして混合物を得た。得られた混合物の20℃における可
使時間、並びに得られた混合物のシート状の硬化物の硬
さ、伸び及び引っ張り強さを実施例1と同様の方法で測
定した。その結果を表6に示す。
【0044】実施例11 本実施例11において、上記式(13)で表される直鎖状オル
ガノポリシロキサン混合物を5部使用した以外は実施例
10と同様にして混合物を得た。得られた混合物の20℃に
おける可使時間、並びに得られた混合物のシート状の硬
化物の硬さ、伸び及び引っ張り強さを実施例1と同様の
方法で測定した。その結果を表6に示す。
【0045】実施例12 本実施例12において、上記式(13)で表される直鎖状オル
ガノポリシロキサン混合物を10部使用した以外は実施例
10と同様にして混合物を得た。得られた混合物の20℃に
おける可使時間、並びに得られた混合物のシート状の硬
化物の硬さ、伸び及び引っ張り強さを実施例1と同様の
方法で測定した。その結果を表6に示す。
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】
【発明の効果】本発明の二液型室温硬化性オルガノポリ
シロキサン組成物は、硬化することにより得られる硬化
物の物性を変化させることなく約0〜50℃程度における
可使時間を1〜10時間程度延長することができる。その
ため、夏季の高温下でも適切な長さの可使時間が得られ
るので、作業性が良好である。従って、本発明の組成物
は、例えば、建造物の目地部分に使用される建築用シー
リング材として、特に夏場に使用する場合に有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富沢 哲夫 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 分子鎖両末端に水酸基を有するジオル
    ガノポリシロキサン 100重量部、 (B) ケイ素原子に結合した置換アミノキシ基を1分子中
    に平均して 2.0個より多く含有する化合物であって、前
    記置換アミノキシ基が一般式(1) : 【化1】 (式中、R1 及びR2 は同一でも異なってもよく1価炭
    化水素基である。)で表される基、及び一般式(2) : 【化2】 (式中、R3 は2価の有機基である。)で表される基か
    らなる群から選ばれる少なくとも1種である含窒素有機
    ケイ素化合物 0.1〜30重量部、 (C) 炭酸カルシウム 1〜200 重量部、及び (D) 一般式(3) : 【化3】 (式中、nは3〜10の整数である。)で表される環状オ
    ルガノポリシロキサン、及び一般式(4) : 【化4】 (式中、mは0〜8の整数である。)で表される直鎖状オ
    ルガノポリシロキサンからなる群から選ばれる少なくと
    も1種 1〜50重量部を含有してなる可使時間が延長さ
    れた室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の室温硬化性オルガノポリ
    シロキサン組成物を硬化させることにより得られる硬化
    物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001181508A (ja) * 1999-12-28 2001-07-03 Dow Corning Toray Silicone Co Ltd 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物およびその硬化物
US6818721B2 (en) 2002-12-02 2004-11-16 Rpo Pty Ltd. Process for producing polysiloxanes and use of the same

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