JPH06304069A - 蒸し装置 - Google Patents

蒸し装置

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JPH06304069A
JPH06304069A JP9791793A JP9791793A JPH06304069A JP H06304069 A JPH06304069 A JP H06304069A JP 9791793 A JP9791793 A JP 9791793A JP 9791793 A JP9791793 A JP 9791793A JP H06304069 A JPH06304069 A JP H06304069A
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steaming
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Toyozo Mizunashi
豊三 水梨
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、蒸し庫内部の温度を均一にするとと
もに、希望温度の蒸気を安定して供給でき、しかも、熱
損失を低減することができる蒸し装置を提供することを
目的とする。 【構成】本発明は、扉5が開閉可能に取り付けられた蒸
し庫1と、この蒸し庫1の底部から蒸気を供給する供給
部13、14と、前記蒸し庫1の底部から蒸気を排気す
るための通路15、16、17と、蒸し庫1内の蒸気温
度を制御する制御部19、20を備えたことを特徴とす
る蒸し装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品等を蒸すことがで
きる蒸し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の食品等の蒸し装置は、箱型の蒸し
庫に扉が開閉可能に取り付けられ、扉を閉じ蒸し庫内に
生蒸気を供給するとともに、蒸気を天井から排出しつつ
食品等を蒸すものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
蒸し装置は、下部の蒸気管から蒸気を噴出させて、食品
を蒸して、蒸気を天井に設けた開孔からそのまま排出し
ている。したがって蒸し庫の天井付近と底部付近の蒸気
の温度差が6℃以上となってしまい、このような温度む
らにより均一な蒸らしができず安定した蒸気の供給がで
きないものであった。また高い温度の蒸気の熱エネルギ
ーが十分利用されず、すぐに外部に排出されてしまい蒸
気の熱損失が大きいという改善すべき点があった。
【0004】そこで、本発明は、蒸し庫内部の蒸気温度
を均一にするとともに、希望温度の蒸気を安定して供給
でき、しかも熱損失を少なくする蒸し庫を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる目的を達
成するため、請求項1記載の発明は、扉が開閉可能に取
り付けられた蒸し庫と、この蒸し庫の底部から蒸気を供
給する蒸気供給部と、前記蒸し庫の底部から蒸気を排気
するための通路と、蒸し庫の蒸気温度を制御する制御部
とを備えたことを特徴とする蒸し装置を要旨とするもの
である。したがって、蒸し庫内部で蒸気が攪拌されて、
温度差が少なくなり温度分布がほぼ均一化するのであ
る。しかも、蒸し庫に供給された蒸気は蒸し庫の天井か
らすぐに排出されることがなく、蒸気が十分に利用され
てから排出されるので、熱損失が少なくなるのである。
【0006】また請求項2記載の発明は、前記供給部が
前記通路を通って設けられてなることを特徴とする請求
項1記載の蒸し装置を要旨とするものである。したがっ
て、通路が供給部の通路を兼用しているので、製作が容
易であり、かつ、供給部からの熱損失が少なくなるので
ある。
【0007】さらに請求項3記載の発明は、前記扉の下
部に横長状のパッキングが取り付けられてなることを特
徴とする請求項1記載の蒸し装置を要旨とするものであ
る。したがって、扉の下部や床を傷つけることがなく、
かつ、蒸し中は蒸し庫を密閉できることとなる。
【0008】そして請求項4記載の発明は、前記蒸し庫
の上部に送風機が設けられてなり、前記蒸し庫に空気を
送り込むことにより、蒸気を通路から強制的に排気でき
ることを特徴とする請求項1記載の蒸し装置を要旨とす
るものである。したがって、蒸すべきもの等の交換が容
易となり、蒸す作業時間が短縮できるのである。
【0009】また請求項5記載の発明は、前記蒸し庫の
下面が開放されてなることを特徴とする請求項1記載の
蒸し装置を要旨とするものである。したがって、蒸すべ
きものを収納したラック台車等をそのまま蒸し庫に出し
入れでき、収納が容易となるのである。したがって、床
の段差のためにいちいち手で台車等を持ち上げて収納し
なければならないといった面倒がないのである。
【0010】請求項6記載の発明は、棒状の安全装置が
扉を貫通するとともに、扉の把手に連結され、蒸し庫内
部から押すことにより扉を開放できることを特徴とする
請求項1記載の蒸し装置である。したがって、誤って人
が蒸し庫内に閉じ込められても内部から扉を開け脱出す
ることができるのである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。まず蒸し庫1の構造を図1から図3に基づいて説
明する。蒸し庫1は、ステンレス製であって縦長の箱状
に形成され、外板2と内板3の二重壁構造となってい
る。外板2と内板3の間には断熱材であるグラスウール
4が詰め込まれて、蒸し庫1内部の熱が逃げないように
なっている。蒸し庫1の前面には扉5が備えられ、扉の
把手6を手前に引くことにより公知のロック機構が外れ
て、蝶番5aないしcを回転軸として扉5が開閉可能と
なっている。扉5の底面に帯状で横長のシリコン製パッ
キング7が取り付けられている。パッキング7は、扉5
の底面が床9と接触して、それらが傷つかないようにす
るとともに、蒸気が逃げないようにするため設けられた
ものである。蒸し庫1の下面は開放されており、多数の
棚に饅頭を収納できるラック台車8が床9に沿って段差
なく円滑に移動でき、ラック台車8を押すだけでそのま
ま蒸し庫1の内部に収納できるようになっている。蒸し
庫1の内板3の下側には、ラック台車8と蒸し庫1の内
壁面との衝突を防ぐため、コ字状に形成されたバンパー
10が備えられている。
【0012】次に実施例の蒸気供給/排気システムにつ
いて図1から図7に基づいて説明する。図3に示すよう
に、ボイラ12から100℃で所定圧力に調整された蒸
気は、管11と手動弁18と電磁弁20と管13とを通
って、スパージ管14へ送られることになる。手動弁1
8は手動で開閉可能であって通常は開いており、また、
電磁弁20は、後述の制御ボックス19からの制御信号
に基づき、蒸気の供給をオン/オフするためのものであ
る。手動弁21は、通常は、閉められているが、電磁弁
20の故障時に開いて蒸気を通し管13に蒸気を送るた
めのものである。図6に示すように、スパージ管14
は、蒸し庫1の底部に設けられ、排気口16付近で直角
に二股に分肢し、さらに内板3に沿って直角に折れ曲が
っている。スパージ管14の側面には多数の孔が開けら
れており、そこから蒸気が噴出することになる。また底
部付近から蒸し庫1の後壁を通って蒸気を大気へ排出す
るため、図6に示すように、断面が長方形で筒状の排気
ダクト15が形成されることとなる。この排気ダクト1
5は、断面が略コ字形に形成され両端が固定のために折
られているステンレス製樋を、蒸し庫1の後壁中央に縦
方向に、外板2と内板3の間に挿入し、リベットで固定
することにより形成されるものである。この排気ダクト
15は、蒸気の排出通路であるため、グラスウール4は
詰められておらず、一方、排気ダクト15外側に隣接す
る外板2と内板3の間には、断熱のためグラスウール4
が詰め込まれている。また排気ダクト15は管13の通
路を兼ねており、管13が排気ダクト15を通っている
ため、蒸し庫1に管13を配管するための特別の孔を設
ける等の作業が不要となるのである。図5、図6及び図
7に示すように、蒸し庫1の内板3の底部が長方形状に
穿けられて排気口16が形成されている。そこから蒸気
が吸い込まれて排気ダクト15に沿って上昇して、上部
の排気口17から蒸気が排出されることになる。スパー
ジ管14から次々にでる蒸気の勢いで、蒸気が外部に押
し出されることになるのである。排気口17が天井付近
に設けられているのは、蒸気が人に当たらないようにし
て、安全性を確保するためである。なお、蒸気が凝縮し
て床9に熱湯が溜まるが、蒸し庫1の底には図示せぬド
レインが設けられて、熱湯を排出できるようになってい
る。
【0013】次に実施例の蒸気制御システムについて図
1から図3に基づいて説明する。蒸し庫1の右側面に
は、蒸気の供給/排気を制御等するための制御ボックス
19が備えられている(図1)。制御ボックス19は、
蒸気供給/排気制御のプログラムを格納したマイクロプ
ロセッサを内蔵しており、このマイクロプロセッサは、
図示せぬ電源と蒸し庫1内に配置され内部蒸気温度を検
出するための温度センサとに接続されている。制御ボッ
クス19の前面には、内部蒸気温度を設定するための温
度スイッチ25、蒸す作業が終わったことを示すブザー
26、ブザー26の鳴りを終わらせるためのブザースイ
ッチ27、蒸し時間を設定及び表示するためのデジタル
タイマ28、電源が入っているか否かを示す電源パイロ
ットランプ29、蒸気の供給開始を行わせるためのスタ
ートスイッチ30、蒸気の供給を途中で終了させるため
のストップスイッチ31とが設けられている。蒸し庫1
の前面の上部にある温度計32は、外板2と内板3とを
貫通して蒸し庫1に差し込まれており、内部蒸気の温度
を示すものである。
【0014】図2と図8に示すような構造の送風機22
と送風ダクト23は、蒸す作業が終わった後の滞留蒸気
を外部に強制的に排気するためのものである。すなわち
送風機22から吸い込まれた空気は、ステンレス製の送
風ダクト23より蒸し庫1内部に吐出されることとな
る。図8に示すように送風ダクト23は、天井に固定す
るための中空角板状の天板40と、吸い込んだ空気の流
れ方向を水平に変えるための角管状のエルボ管41と、
空気を吹き出さないときには閉じており空気を吹き出す
ときにはその勢いで開くこととなる下板42とを備えて
いる。天板40は4つのねじ孔を有しており、ねじで天
井に固定されることとなる。また、エルボ管41は、上
部開口41aと斜め開口41bとを有している。斜め開
口41bとしたのは、開口が斜めであれば下板42の自
重により隙間をしっかり塞ぐことができるからである。
下板42は、2枚の板43a、43cを、ヒンジ43b
で連結したものであり、板43aがエルボ管41に溶接
されて、板43cが斜め開口41bを全部覆うことがで
きるようになっている。
【0015】次に実施例の非常扉開放装置50につい
て、図9から図11に基づいて説明する。非常扉開放装
置50は、人が蒸し庫1の中に誤って閉じ込められたと
きに、内から押すことにより、扉5を開けることができ
るものである。扉5のねじ棒51に対して垂直な水平面
52に沿って移動可能なように、ねじ棒51が短管53
を貫通している。短管53の上下に位置するナット5
4、55、56、57が、ねじ棒51に取り付けられて
いる。図11に示すように、短管53から水平にねじ棒
58が延び出しており、その後端には、押板59がねじ
棒58の軸方向に垂直に接続されている。この押板59
をFで示す矢印方向に押してやると、図10に示す点線
のような位置に移動して、扉5が開くこととなる。な
お、扉5が閉じた状態において、内部を密閉するため
に、パッキング60と座がね61とがねじ棒58に嵌め
られており、ナット62、63とで押さえられている。
【0016】次に実施例の動作と効果について、図面に
基づいて説明する。最初に扉5を開けて、ラック台車8
を蒸し庫1の内部に入れ、扉5を閉める。次に、蒸し庫
1の内部蒸気の目標温度を示す温度スイッチ25を、食
品の種類に応じて適宜の希望温度に設定し、デジタルタ
イマ28によって蒸す時間を設定し、スタートスイッチ
30を押す。そうすると電磁弁20が開いて、ボイラ1
2で100℃で所定圧力に調整された蒸気が、管11と
管13とを通って、スパージ管14の孔から噴出するの
である。このようにして噴出した蒸気は、天井に向かっ
て吹き上がった蒸気は蒸し庫1の上部が密閉されている
ので、下方に流れを変え、蒸気循環流を構成し、蒸気が
効率的に攪拌されることになる。そして蒸し庫1に蒸気
が満ちて、なおも蒸気を供給して行くと、供給された蒸
気体積分に対応して、排気口16と排気ダクト15と排
気口17とを通って蒸気が外部へ排出されることとな
る。そして温度センサで検出された蒸し庫内蒸気温度
が、温度スイッチ25で設定された目標温度に到達する
と、電磁弁20が閉じて蒸気の供給が停止されて、蒸気
の排出はほとんど無くなる。蒸し庫1内の蒸気温度が温
度スイッチ25で設定された温度より低くなれば、再
び、電磁弁20が開いて、ボイラ12からの100℃の
蒸気が管11と管13とを通って、スパージ管14の孔
から噴出し、蒸し庫1内の温度を上げようとする。この
ようにして蒸し庫1内の蒸気温度が前述した目標温度に
なるように電磁弁20を開閉してオン/オフ制御が行わ
れて、蒸し庫1内の蒸気温度が希望温度となるようにす
るのである。蒸し庫1内部の蒸気温度分布が安定した状
態では、蒸し庫1の天井付近の蒸気温度が98℃、真ん
中付近の蒸気温度も98℃、排気口16付近の蒸気温度
が97.9℃となり、温度差が0.1℃であり、ほとん
ど温度差がなく、蒸し庫1内部の蒸気温度分布が均一と
なるのである。また、希望の温度の蒸気を安定して供給
でき、さらには、蒸気を十分に利用することができ熱損
失を減少させて省エネルギーに資することとなる。この
ようにして、ラック台車8に収容された饅頭が極めて効
率的に蒸されることになる。従来は、床付近から噴出し
た蒸気が食品を蒸した後、そのまま天井から抜けてしま
うので、蒸し庫1内部の最低温度と最高温度との差、例
えば、天井と床付近の蒸気の温度差が6℃以上もあるこ
ととなり、蒸し庫1内の温度分布のばらつきが非常に大
きく不安定であり、さらに、高い温度の蒸気がそのまま
天井から抜けてしまい、蒸気が十分に利用されず熱エネ
ルギーの損失が大きいものであった。本実施例はこのよ
うな点を大幅に改善することができその効果は非常に優
れているわけである。なお、排気口16と排気ダクト1
5と排気口17とを通って蒸気が外部へ排出されると
き、管13を通って供給される蒸気と、排気口16を通
って排気される蒸気の温度差が少ないので、管13から
の放熱が少なく、省エネルギーに資することができるの
である。必要に応じて、管13に断熱材を巻き付けてや
ればより効果的である。
【0017】そして、デジタルタイマ28で予め設定さ
れた時間が経過すると、前述した電磁弁20のオン/オ
フ制御が停止され、送風機22による蒸気の排出が行わ
れる。すなわち、送風機22が空気を吸い込み、送風ダ
クト23にその空気を送り、その空気の圧力で下板43
cが押し上げられて、空気が蒸し庫1内に送られるので
ある。したがって、蒸し庫1内の蒸気は、上から吹き出
す空気で押し下げられて、蒸し庫1の底部にある排気口
16と排気ダクト15と排気口17とを通って外部へ排
出されることとなる。このようにして、送風機22が上
部から空気を送り込み、底部から蒸気を排気するので、
蒸気の排出効率が大変高い利点がある。従来、送風機は
設けられていないため、蒸す作業が終わった後に扉5を
開けると、蒸気が外に出ようとして扉5を開けた者に向
かって噴き出してくるし、蒸気を外に逃がすためには、
ある程度の時間、扉5を開放しておかなければならず、
排出効率が悪かったのである。本実施例ではこのような
ことはなく安全性が高くなり、かつ、排出効率も良いと
いう大変な利点がある。
【0018】そして前述した送風機22による蒸気の排
気が一定時間行われると、ブザー26が鳴り、作業が終
了したことを告げるのである。そうしてブザースイッチ
27でブザー26の鳴りを止めて、扉5を開けラック台
車8を取り出すことができるのである。さらに、扉5の
開閉の際に、誤って人が閉じ込められたときは、押板5
9を押すだけで簡単に中から扉5を開けることができ、
安全性が極めて優れているのである。
【0019】なお、本発明の要旨を逸脱しない範囲で本
発明の構成を適宜変更しうることは勿論であり、これら
の変更も技術的思想を同一にする限り、本発明に包含さ
れるべきものである。例示すれば、排気ダクト15を蒸
し庫1の壁の内部、つまり、外板2と内板3との間に設
けるのではなく、蒸し庫1の外に別に管として設けても
よいのである。また排気ダクト15と排気口16と排気
口17は、長方形状でなくともよく、形状は限定されな
いのは勿論である。また、排気口16は、蒸気が排出で
きる程度の面積が確保できれば、1つの孔ではなく多数
の孔としても良いのである。また蒸し庫とラック台車
は、饅頭の他に必要に応じて、パン、赤飯、餃子、シュ
ウマイ、水産物等が収納できるような構造のものでも良
い。さらに、蒸気の温度制御は、オン/オフ制御に限定
されることはなく、PID制御など種々の精密な制御も
採用でき得ることは勿論である。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明は、扉が開閉可能に取り
付けられた蒸し庫と、この蒸し庫の底部から蒸気を供給
する供給部と、前記蒸し庫の底部から蒸気を排気するた
めの通路と、蒸し庫の蒸気温度を制御する制御部とを備
えていることを特徴とするものである。したがって、蒸
し庫の上部に蒸気排出通路がないことから、底部から供
給された蒸気は天井に向かって流れ、天井によって下方
に流れを変え、循環流を構成し、蒸気が十分に攪拌され
蒸し庫内の蒸気の温度分布が均一となり、食品等を良好
に蒸すことができることになる。また希望の温度の蒸気
を安定して供給できるものである。さらに、蒸気の利用
効率が増大し、熱損失を少なくして省エネルギーに資す
ることができるのである。
【0021】請求項2の発明は、前記供給部が前記通路
を通って設けられていることを特徴とするものである。
したがって、通路が供給部の通路を兼用しているので、
製作が容易であり、かつ、排気通路を通って蒸気が外部
へ排出されるとき、供給部を通って供給される蒸気と、
排気通路を通って排気される蒸気の温度差が少ないの
で、供給部からの放熱が少なく、省エネルギーに資する
ことができるのである。
【0022】請求項3の発明は、前記扉の下部に横長状
のパッキングが取り付けられてなることを特徴とするも
のである。したがって、扉の下部が床を傷つけることが
なく、かつ、蒸し中は蒸し庫を密閉できるのである。
【0023】請求項4の発明は、前記蒸し庫の上部に送
風機が設けられてなり、前記蒸し庫に空気を送り込むこ
とにより、蒸気を底部にある排出通路から強制的に排気
できることを特徴とするものである。したがって、蒸し
庫内の蒸気は、上から吹き出す空気で押し下げられて、
排出通路を通って外部へ排出できることとなる。よっ
て、排出効率が大変高い利点がある。さらに蒸気が外に
出ようとして扉を開けた者に向かって噴き出してくるこ
とがないので安全性が高く、かつ、蒸気を一旦外に逃が
すため、ある程度の時間、扉を開放しておかなければな
らないといったこともなく、蒸すべきもの等の交換時間
が容易となり、蒸す作業時間が短縮できるのである。
【0024】請求項5の発明は、前記蒸し庫の下面が開
放されていることを特徴とするものである。したがっ
て、蒸すべきものを収納したラック台車等をそのまま蒸
し庫に出し入れでき、収納が容易となる。すなわち、床
の段差のためにいちいち手で台車等を持ち上げて収納し
なければならないといった面倒が全くないのである。
【0025】請求項6の発明は、棒状の安全装置が扉を
貫通するとともに、扉の把手に連結され、蒸し庫内部か
ら押すことにより扉を開放できることを特徴とするもの
である。したがって、誤って人が蒸し庫内に閉じ込めら
れても内部から扉を開けることができ、安全性が高いの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の蒸し庫1の正面図である。
【図2】実施例の蒸し庫1の右側面図である。
【図3】実施例の蒸し庫1の平面図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。ただし、ラッ
ク台車と蒸気供給部と送風機は省略してある。
【図5】図2のV−V断面図である。ただし、ラック台
車と蒸気供給部と送風機は省略してある。
【図6】実施例の蒸し庫1の排気口付近の斜視図であ
る。
【図7】図6のVII−VII断面図である。
【図8】実施例の蒸し庫1の送気口付近の斜視図であ
る。
【図9】実施例の蒸し庫1の非常扉開放装置の正面図で
ある。
【図10】実施例の蒸し庫1の非常扉開放装置の平面図
である。
【図11】実施例の蒸し庫1の非常扉開放装置の側面図
である。
【符号の説明】
1 蒸し庫 2 外板 3 内板 4 グラスウール 5 扉 7 パッキング 8 ラック台車 9 床 11 管 13 管 14 スパージ管 15 排気ダクト 16、17 排気口 18、21 手動弁 19 制御ボックス 20 電磁弁 22 送風機 23 送風ダクト 50 非常扉開放装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】扉が開閉可能に取り付けられた蒸し庫と、
    この蒸し庫の底部から蒸気を供給する蒸気供給部と、前
    記蒸し庫の底部から蒸気を排気するための通路と、蒸し
    庫の蒸気温度を制御する制御部とを備えたことを特徴と
    する蒸し装置。
  2. 【請求項2】前記蒸気供給部が前記通路を通って設けら
    れてなることを特徴とする請求項1記載の蒸し装置。
  3. 【請求項3】前記扉の下部に横長状のパッキングが取り
    付けられてなることを特徴とする請求項1記載の蒸し装
    置。
  4. 【請求項4】前記蒸し庫の上部に送風機が設けられ、前
    記蒸し庫に空気を送り込むことにより、蒸気を通路から
    強制的に排気できることを特徴とする請求項1記載の蒸
    し装置。
  5. 【請求項5】前記蒸し庫の下面が開放されてなることを
    特徴とする請求項1記載の蒸し装置。
  6. 【請求項6】棒状の安全装置が扉を貫通するとともに、
    扉の把手に連結され、蒸し庫内部から押すことにより扉
    を開放できることを特徴とする請求項1記載の蒸し装
    置。
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