JPH06302960A - 多層板 - Google Patents

多層板

Info

Publication number
JPH06302960A
JPH06302960A JP5115296A JP11529693A JPH06302960A JP H06302960 A JPH06302960 A JP H06302960A JP 5115296 A JP5115296 A JP 5115296A JP 11529693 A JP11529693 A JP 11529693A JP H06302960 A JPH06302960 A JP H06302960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
board
prepreg
power supply
ground
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5115296A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Fukukawa
弘 福川
Tetsuaki Suzuki
鉄秋 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Chemical Corp
Original Assignee
Toshiba Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Chemical Corp filed Critical Toshiba Chemical Corp
Priority to JP5115296A priority Critical patent/JPH06302960A/ja
Publication of JPH06302960A publication Critical patent/JPH06302960A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、両面に回路形成した内層板の表裏
に、プリプレグと外層銅箔とを重ね合わせ、加熱加圧一
体に成形してなる多層板において、上記内層板が、高誘
電体層(1) を介する電源層(2) とグランド層(3) を有
し、該高誘電体層(1) が、ガラス繊維とチタン系又はチ
タン酸系のセラミックとを抄造したガラス不織布に熱硬
化性樹脂を含浸したプリプレグの硬化層であることを特
徴とする多層板である。 【効果】 本発明の多層板は電源層(2) とグランド層
(3) の間に高誘電体層(1) を設けたことによって、その
多層配線板は高周波ノイズ特性に優れ、バイパスコンデ
ンサーなどを必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波ノイズ特性に優
れた多層板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小形化指向により、プ
リント配線板は配線の高密度化が進み、実装部品は小形
化、高集積化の傾向にある。さらに半導体の信号処理速
度の高速化のため、プリント配線板の回路は伝送線路と
して設計されるようになってきた。このような状況から
プリント配線板においては、クロストークや高周波ノイ
ズによる誤動作が問題となってきている。そこでノイズ
対策のため、プリント配線板は多層化やコンデンサー設
置による共通インピーダンスの低下、高周波ノイズ対策
部品の採用、銀ペーストによるシールド等の対策が行わ
れてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多層化
することによって得られる高周波ノイズのバイパス効果
は、電源層とグランド層の間隔と面積および中間基材の
誘電率から求める静電容量によってきまるとされてい
る。この容量は、従来の多層板では数 nF程度であって
あまり効果がなく、高周波ノイズのバイパス効果のため
には、電源層とグランド層間の基板の高誘電率化が望ま
れていた。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、電源層とグランド層間に高誘電体層を形成して、
高周波ノイズ特性を向上させ、バイパスコンデンサーを
必要とせず、また表面実装必要部品数を減少させた多層
板を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成しようと鋭意研究を重ねた結果、電源層とグラ
ンド層間の基板層として、ガラス繊維およびチタン系又
はチタン酸系のセラミックを抄造したガラス不織布に熱
硬化性樹脂を含浸した高誘電体層を形成させることによ
って、上記の目的を達成できることを見いだし、本発明
を完成したものである。
【0006】即ち、本発明は、両面に回路形成した内層
板の表裏に、プリプレグと外層銅箔とを重ね合わせ、加
熱加圧一体に成形してなる多層板において、上記内層板
が、高誘電体層を介する電源層とグランド層を有し、該
高誘電体層が、ガラス繊維とチタン系又はチタン酸系の
セラミックとを抄造したガラス不織布に熱硬化性樹脂を
含浸したプリプレグの硬化層であることを特徴とする多
層板である。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明に用いる内層板は、ガラス繊維およ
びチタン系又はチタン酸系セラミックを抄造したガラス
不織布に熱硬化性樹脂を含浸したプリプレグを硬化させ
た高誘電体層と銅箔とからなり、高誘電体層を介して電
源層とグランド層の銅箔回路が形成されたものである。
【0009】ここで用いるチタン系又はチタン酸系のセ
ラミックとしては、二酸化チタン系セラミック、チタン
酸バリウム系セラミック、チタン酸鉛系セラミック、チ
タン酸ストロンチウム系セラミック、チタン酸カルシウ
ム系セラミック、チタン酸ビスマス系セラミック、チタ
ン酸マグネシウム系セラミック、ジルコン酸鉛系セラミ
ック等が挙げられ、これらは単独、 2種以上混合したも
のまたは2 種以上焼結したものを使用することができ
る。抄造されるチタン系又はチタン酸系セラミックの平
均粒径は 1〜10μm であることが望ましい。平均粒径が
1μm 未満であるとガラス不織布の抄造時にガラス不織
布に付着しにくく、また、10μm を超えると抄造時の沈
降が著しく、ガラス不織布抄造むらとなり好ましくな
い。チタン系セラミック又はチタン酸系セラミックの配
合割合は、ガラス不織布に対して20〜70重量%含有付着
することが望ましい。その割合が20重量%未満では、誘
電率が低く、また、70重量%を超えるとガラス繊維どう
しの接点が減少し、ガラス不織布の引張り強度が低下し
好ましくない。
【0010】また、ガラス不織布としては、電気特性の
優れたEガラスの繊維をシランカップリング処理したも
のを、チタン系又はチタン酸系セラミックが20〜70重量
%含有付着するように抄造したものを使用する。
【0011】また、ガラス不織布に含浸させる熱硬化性
樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂およびこれらの変性樹脂等が挙げら
れ、これらは単独または 2種以上混合して使用すること
ができる。
【0012】上述したガラス不織布に熱硬化性樹脂を含
浸してプリプレグとし、このプリプレグ複数枚とその両
側に銅箔を重ねて加熱加圧一体に成形して銅張積層板を
つくる。この銅張積層板の両面銅箔には、公知の方法
で、予め目標とする容量となるように設計した電源回路
とグランド回路を形成して内層板とする。
【0013】本発明の上記内層板以外に用いるプリプレ
グはガラス基材に熱硬化性樹脂を含浸してなるもので、
その熱硬化性樹脂は内層板用プリプレグと同一でもまた
異なってもよく、また、本発明に用いる銅箔としては、
圧延銅箔、電解銅箔のいずれでも、通常使用されるもの
が使用できる。
【0014】電源回路とグランド回路を形成した内層板
に表面処理を施した後、必要に応じてその他の内層板、
外層板、外層銅箔をプリプレグを介して重ねて位置合せ
を行い、加熱加圧一体に成形して、多層板を製造するこ
とができる。こうして製造された多層板は、テンティン
グ等の方法によりスルーホール穴や、外層回路パターン
等を形成して多層配線板として使用される。
【0015】高誘電体層を有する多層板は、特に産業用
電子機器分野において汎用大型コンピュータやワークス
テーション等のように高速なデータ処理を行う電子機器
の多層配線板に利用される。また、高機能パソコンや一
般OA機器にも使用される。
【0016】
【作用】本発明の多層板は、電源層とグランド層の間に
不織布基材の高誘電体層を設けるという多層板の工程に
適合した手段によって、高周波ノイズのバイパス効果を
高めることができた。
【0017】
【実施例】図1は本発明の多層板によって配線された6
層の多層配線板の断面図である。同図において、1は高
誘電体層で、シランカップリングしたEガラス繊維を60
重量%とチタン酸バリウムセラミック60重量%の割合に
抄造したガラス不織布を、エポキシ樹脂(樹脂量約50重
量%)に含浸したプリプレグを基材とした両面銅張積層
板における硬化基材である。中心の高誘電体層1を介し
て片側に銅箔第3層の電源層2、他方の側に銅箔第4層
のグランド層3を有し、その他第1,2,5,6層銅箔
の信号層4からなっている。なお、5はガラス織布基材
のプリプレグ硬化層である。この多層板は、高誘電体
層、電源層およびグランド層を有する内層板に、プリプ
レグ、外層板あるいは外層銅箔を重ね合わせて加熱加圧
一体に成形して製造された。
【0018】すなわち、高誘電体抄造ガラス不織布のプ
リプレグの両面に銅箔を重ね合わせて加熱加圧一体化し
た両面銅張積層板における両面銅箔に電源回路とグラン
ド回路を形成して内層板をつくり、該内層版に表面処理
を施した後、片面に回路を有する2 枚の外層板を回路面
を内側にしてプリプレグを介して重ね合わせて、加熱加
圧一体に成形し、 6層の多層板を製造した。こうして製
造された 6層多層板は、テンティング等の方法によりス
ルーホール穴6、外層回路パターン4等を形成して多層
配線板が得られる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の多層板は電源層とグランド層の間に高誘電体層を設け
たことによって、高周波ノイズ特性に優れ、バイパスコ
ンデンサーなどを必要とせず、表面実装必要部品数を減
少させることができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の多層板を説明するための多層配
線板の断面図である。
【符号の説明】
1 高誘電体層 2 電源層 3 グランド層 4 信号層 5 プリプレグ層 6 スルーホール穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面に回路形成した内層板の表裏に、プ
    リプレグと外層銅箔とを重ね合わせ、加熱加圧一体に成
    形してなる多層板において、上記内層板が、高誘電体層
    を介する電源層とグランド層を有し、該高誘電体層が、
    ガラス繊維とチタン系又はチタン酸系のセラミックとを
    抄造したガラス不織布に熱硬化性樹脂を含浸したプリプ
    レグの硬化層であることを特徴とする多層板。
JP5115296A 1993-04-19 1993-04-19 多層板 Pending JPH06302960A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5115296A JPH06302960A (ja) 1993-04-19 1993-04-19 多層板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5115296A JPH06302960A (ja) 1993-04-19 1993-04-19 多層板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06302960A true JPH06302960A (ja) 1994-10-28

Family

ID=14659136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5115296A Pending JPH06302960A (ja) 1993-04-19 1993-04-19 多層板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06302960A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6359237B1 (en) 1999-08-13 2002-03-19 Nec Corporation Multi-layer printed board
JP2005307156A (ja) * 2004-03-24 2005-11-04 Sumitomo Bakelite Co Ltd 樹脂組成物、多層配線板および多層配線板の製造方法
JP2006104302A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Sumitomo Bakelite Co Ltd 樹脂組成物とその用途
WO2011125354A1 (ja) * 2010-04-06 2011-10-13 日本電気株式会社 機能素子内蔵基板

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6359237B1 (en) 1999-08-13 2002-03-19 Nec Corporation Multi-layer printed board
JP2005307156A (ja) * 2004-03-24 2005-11-04 Sumitomo Bakelite Co Ltd 樹脂組成物、多層配線板および多層配線板の製造方法
JP2006104302A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Sumitomo Bakelite Co Ltd 樹脂組成物とその用途
WO2011125354A1 (ja) * 2010-04-06 2011-10-13 日本電気株式会社 機能素子内蔵基板
JP5673673B2 (ja) * 2010-04-06 2015-02-18 日本電気株式会社 機能素子内蔵基板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100716824B1 (ko) 하이브리드 재료를 이용한 커패시터 내장형 인쇄회로기판및 그 제조방법
US20070148421A1 (en) Printed circuit board material for embedded passive devices and preparing method thereof
KR100567087B1 (ko) 층간 전기 접속이 향상된 병렬적 다층 인쇄회로기판 제조방법
US20150245474A1 (en) Wiring board and method for manufacturing the same
CN1464838A (zh) 电容器层形成用的双面覆铜箔层合板及其制造方法
JP2000244129A (ja) 配線基板、コア基板及びその製造方法
JPH06302960A (ja) 多層板
JPH06297634A (ja) 銅張積層板及び多層銅張積層板
JP4363947B2 (ja) 多層配線回路基板およびその作製方法
JP3710835B2 (ja) コンデンサー内蔵の多層銅張積層板及び銅張積層板の製造方法
WO2003023903A1 (en) Printed wiring board with high density inner layer structure
JP2004095804A (ja) 受動素子内蔵プリント配線板及びその製造方法
JPH05136559A (ja) 高周波プリント回路用積層板
JP4126753B2 (ja) 多層板
JP4684483B2 (ja) 多層回路基板の製造方法
WO1994002310A1 (en) Printed circuit board with internal capacitor
JP2001339167A (ja) 耐熱フィルムからなる両面回路を一部に有する多層プリント配線板
JPH05129779A (ja) 多層プリント配線板用金属箔張り積層板
JP2002217553A (ja) 多層プリント配線板および多層プリント配線板の製造方法
JPH0677653A (ja) 多層プリント板用多層銅張積層板
JP2782734B2 (ja) 多層プラスチックチップキャリア
JPH10200259A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JPH0541580A (ja) 多層回路基板
JPS6032393A (ja) 多層回路板の製造方法
JPH08186378A (ja) 磁性体を有する多層プリント配線板とその製造方法