JPH0630252A - 特色シミュレーション方法および装置 - Google Patents

特色シミュレーション方法および装置

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JPH0630252A
JPH0630252A JP4184051A JP18405192A JPH0630252A JP H0630252 A JPH0630252 A JP H0630252A JP 4184051 A JP4184051 A JP 4184051A JP 18405192 A JP18405192 A JP 18405192A JP H0630252 A JPH0630252 A JP H0630252A
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JP
Japan
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ratio
cmyk
color
ink
spot color
Prior art date
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Application number
JP4184051A
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English (en)
Inventor
Yumiko Mori
祐美子 森
Masayuki Okudaira
正幸 奥平
Kyohei Watanabe
恭平 渡辺
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、試行錯誤的に実際にインキを混ぜ合
わせたり、実機で実際に刷ってみたりすることなく、特
色の色変えによる刷上りのイメージを簡単にかつ短時間
にしかも正確に確認できることを最も主要な特徴として
いる。 【構成】本発明は、特色インキをのせる部分を表現した
画像データからなる特色版の情報を読み取り、この読み
取られた特色版の情報に対して当該特色版のインキのC
MYK比を設定し、この設定されたCMYK比と読み取
られた特色版の情報とに基づいて、全ての特色版のCM
YKインキ量のそれぞれの和からCMYK比を求め、こ
の求められたCMYK比をRGB比に変換して表示手段
に表示し、最終的な合成カラー画像を得ることを特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ上で任意
の特色版のCMYK比を変化させて特色版をシミュレー
トすることにより、試行錯誤的に実際にインキを混ぜ合
わせたり、実機で実際に刷ってみたりすることなく、特
色の色変えによる刷上りのイメージを簡単にかつ短時間
にしかも正確に確認できるようにした特色シミュレーシ
ョン方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、捺染、織物等の業界において
は、昇華染料を印刷した紙を布に合わせて昇華転写を行
なう場合に、その商品を企画する段階で、配色紋紙が作
成されている。すなわち、同一の元の絵柄に種々の色で
配色替えを行なったものを、サンプルとして得意先に提
示して、印刷の刷上がりのイメージを把握してもらい、
それに応じて実際に印刷により商品化する配色を決定す
るためである。この際、配色替えは、通常、カラー原稿
を色分解して各色の分解版を作成し、この分解版にその
版の色(分解色)とは異なる色のインキをのせて印刷す
ることにより行なう。
【0003】しかしながら、従来では、この種のデザイ
ンの配色替えは、職人の勘と経験に頼り、一々実際にイ
ンキを用意し、試行錯誤的に実際にインキを何度も混ぜ
合わせたり、実機を用いて印刷を行なわないと、印刷の
刷上りの状態を正確に把握することができないばかりで
なく、時間がかかり、コストが高くなってしまうという
問題がある。
【0004】特に、印刷された特色インキの色と布地に
昇華された色とは、全く異なった色合いとなり、経験的
による程度わかっているとしても、これを混色するとな
ると経験だけでは全く役に立たず、実際に印刷して転写
してみて始めてどんな色合いになるのかがわかるので、
大変手間とお金がかかる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
方法においては、試行錯誤的に実際にインキを混ぜ合わ
せたり、実際に実機を用いて印刷しないと、刷上りの状
態が正確に把握できず、さらに時間的にもコスト的にも
問題があった。
【0006】本発明は上記のような課題を解決するため
に成されたもので、その目的は試行錯誤的に実際にイン
キを混ぜ合わせたり、実機で実際に刷ってみたりするこ
となく、特色の色変えによる刷上りのイメージを簡単に
かつ短時間にしかも正確に確認することが可能な極めて
信頼性の高い特色シミュレーション方法および装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に記載の発明では、まず、特色イ
ンキをのせる部分を表現した画像データからなる特色版
の情報を読み取り、次に、読み取られた特色版の情報に
対して当該特色版のインキのCMYK比を設定し、次
に、設定されたCMYK比と読み取られた特色版の情報
とに基づいて、全ての特色版のCMYKインキ量のそれ
ぞれの和からCMYK比を求め、しかる後に、求められ
たCMYK比をRGB比に変換して表示手段に表示し、
最終的な合成カラー画像を得るようにしている。
【0008】また、請求項2に記載の発明では、特色イ
ンキをのせる部分を表現した画像データからなる特色版
の情報を入力する特色版情報入力手段と、特色版情報入
力手段により入力された特色版の情報に対して当該特色
版のインキのCMYK比を設定するCMYK比設定手段
と、表示手段と、CMYK比設定手段により設定された
CMYK比と特色版情報入力手段により入力された特色
版の情報とに基づいて、全ての特色版のCMYKインキ
量のそれぞれの和からCMYK比を算出するCMYK比
算出機能、CMYK比算出機能により算出されたCMY
K比に基づいて、それに対応したRGB比を算出するR
GB変換機能、RGB変換機能により算出されたRGB
比の色を表示手段に表示し、最終的な合成カラー画像を
得る機能を有する画像処理手段とを備えて構成してい
る。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明では、上記
請求項2に記載の発明において、画像処理手段により得
られた合成カラー画像の色を与える全ての特色版それぞ
れのCMYK比を特色版情報として出力する出力手段を
付加して構成している。
【0010】
【作用】従って、本発明の特色シミュレーション方法お
よび装置においては、特色インキをのせる部分を表現し
た画像データからなる特色版の情報を読み取り、この読
み取られた特色版の情報に対して当該特色版のインキの
CMYK比を設定し、この設定されたCMYK比と読み
取られた特色版の情報とに基づいて、全ての特色版のC
MYKインキ量のそれぞれの和からCMYK比を求め、
この求められたCMYK比を基に、インキが布地に転写
された場合の色を表わすRGB比に変換して表示手段に
表示し、最終的な合成カラー画像を得ることにより、コ
ンピュータ上で任意の特色版のCMYK比を変化させて
特色版をシミュレートすることが可能となる。
【0011】これにより、試行錯誤的に実際にインキを
混ぜ合わせたり、実機で実際に刷ってみたりすることな
く、特色の色変えによる刷上りのイメージを簡単にかつ
短時間にしかも正確に確認することができ、コスト的に
も安価となる。
【0012】
【実施例】まず、本発明の考え方について説明する。
【0013】一般に、捺染、織物等の業界においては、
昇華染料を印刷した紙を布に合わせて昇華転写を行なう
場合に、その製版方法として、グラビア製版法の中の電
子彫刻製版法(ヘリオクリッショグラフ(以下、単にヘ
リオと称する)法:例えばヘリオクリッショグラフK
200;西ドイツ、ルドルフヘル社製)が、多く採用さ
れている。
【0014】このヘリオ法は、白色透明ベース(オパー
ルフィルム)を用いた連続調ネガを原版とし、これを光
走査してその濃淡を電気信号に変えて彫刻部に伝え、こ
の信号にしたがって彫刻部はダイヤモンド針を振動さ
せ、シリンダーを回転させながら表面を彫刻する方法で
ある。そして、このヘリオ法は、図7に凹版(ヘリオグ
ラビア版)の断面図を示すように、セルの深さの差と、
セルの大小の両方で濃淡を表わす方法である。
【0015】本発明では、捺染における特色が、元を正
せばCMYKプロセス4色の混合であることから、全て
の特色版のCMYKインキ量のそれぞれの和からCMY
K比を求め、そのCMYK比をRGB比に変換して表示
手段に表示し、表示画面上で最終的な仕上がり色のシミ
ュレーションを行なうものである。
【0016】以下、上記のような考え方に基づく本発明
の一実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明による特色シミュレーショ
ン装置の全体構成例を示すブロック図である。図1に示
すように、本実施例の特色シミュレーション装置は、特
色版情報入力装置1と、CMYK比設定装置2と、表示
装置3と、記憶装置4と、画像処理手段である演算装置
5と、出力装置6とから構成している。
【0018】ここで、特色版情報入力装置1は、例えば
ドラムスキャナ―、あるいはフラットベットスキャナ―
等からなり、特色インキをのせる部分を網点で表現した
モノクロフィルム(画像データ)からなる特色版の情報
を読み取るものである。
【0019】また、CMYK比設定装置2は、例えばキ
ーボード等からなり、混色する色の指定、すなわち特色
版情報入力装置1により入力された特色版の情報に対し
て、その特色版のインキのCMYK比の設定等を行なう
ものである。
【0020】さらに、表示装置3は、例えばカラーCR
T表示装置等からなり、所定の混色カラー画像を表示す
るためのものである。
【0021】一方、記憶装置4は、CMYK比とそれに
対応した(インキを布に転写した場合の色を求めてお
き、この色をRGBの3原色の比率で表わした)RGB
比とを、あらかじめテーブルとして記憶しているもので
ある。
【0022】また、演算装置5は、例えばパーソナルコ
ンピュータ等からなり、混色のシミュレーション処理を
行なう機能を有するものである。すなわち、CMYK比
設定装置2により設定されたCMYK比と特色版情報入
力装置1により入力された特色版の情報とに基づいて、
全ての特色版のCMYKインキ量のそれぞれの和からC
MYK比を算出するCMYK比算出機能と、CMYK比
算出機能により算出されたCMYK比に基づいて、記憶
装置4に記憶されているCMYK−RGB変換テーブル
を用いて、それに対応したRGB比を算出するRGB変
換機能と、RGB変換機能により算出されたRGB比の
色を表示装置3に表示し、最終的な合成カラー画像を得
る機能とを有するものである。
【0023】さらに、出力装置6は、例えば通常のプリ
ンタ、あるいはインキジェットプリンタ等からなり、演
算装置5により得られた合成カラー画像の色を与える全
ての特色版それぞれのCMYK比を特色版情報として印
刷出力するものである。
【0024】次に、以上のように構成した本実施例の特
色シミュレーション装置におけるシミュレーション方法
について、図2に示すフロー図を用いて説明する。
【0025】図1において、まず、特色版情報入力装置
1により、特色インキをのせる部分を網点で表現したモ
ノクロフィルム(画像データ)からなる特色版の情報
(それぞれの特色のCMYK比と、絵柄の位置による階
調情報)が読み取られ、それが演算装置5に入力され
る。また、CMYK比設定装置2により、特色版情報入
力装置1により入力された特色版の情報に対して、その
特色版のインキのCMYK比の設定が演算装置5に行な
われる。
【0026】すると、演算装置5では、混色のシミュレ
ーション処理が行なわれる。すなわち、まず、CMYK
比設定装置2から設定されたCMYK比と、特色版情報
入力装置1から入力された特色版の情報とを基に、全て
の特色版のCMYKインキ量のそれぞれの和から絵柄の
位置によるCMYK比が算出される。
【0027】次に、この算出されたCMYK比から、記
憶装置4に記憶されているCMYK−RGB変換テーブ
ルを用いて、それに対応した(CMYLインキを布に転
写した場合の色を表わす)RGB比が算出される。
【0028】しかる後に、この算出されたRGB比の色
で合成カラー画像が表示装置3に表示され、表示装置3
により合成カラー画像の色確認が行なわれる。この場
合、合成カラー画像の色が所望の色でない場合には、任
意の特色版のCMYK比を変化させる、すなわちCMY
K比設定装置2により再度、あらかじめ求めてある特色
インキのCMYK比を設定し直すことにより、それに伴
なったグラデーション部分の色の変化がシミュレーショ
ンされる。
【0029】そして、表示装置3に表示される合成カラ
ー画像の色として所望の色が得られるまで、CMYK比
設定装置2によるCMYK比の設定、演算装置5による
CMYK比の算出処理、CMYK比からRGB変換比へ
の変換処理、表示装置3への表示処理および確認が繰り
返して行なわれる。
【0030】以上のようにして、合成カラー画像の色と
して所望の色が得られると、その時点での画像が最終的
な合成カラー画像として得られる。
【0031】そして、最後に、出力装置6により、この
演算装置5で得られた合成カラー画像の色を与える全て
の特色版それぞれのCMYK比が、色変え後の特色版情
報として印刷出力される。
【0032】なお、上記において、演算装置5でのCM
YK比の算出処理、およびCMYK比からRGB変換比
への変換処理は、具体的には、例えば次のようにして行
なわれる。
【0033】すなわち、捺染の製版方法としては、グラ
ビア製版法の中の前述したヘリオがほとんどである。こ
のヘリオでは、セルの表面積は階調に比例する。また、
深度はセルの径に比例するので、深度の2乗が階調に比
例する。さらに、インキの絶対量は、 1/3 ×(面積)×(深度) で求められる。
【0034】以上より、階調iにおけるインキの絶対量
Vは、階調255における(このとき最大深度となる)
インキの絶対量Vt を用いて、 V=(i/255)3/2 ×Vt ………(1) と表わせることがわかる(詳細については後述する)。
【0035】一方、図3に示すように、第1版から第n
版のn版のうち、いま第k版に特色S1 をのせるとす
る。ヘリオにおける特色は、CMYKプロセス4色の混
合により生成されている。そこで、第k版にのせる特色
k のCMYKの混合比が、それぞれCk %、Mk %、
k %、Kk %であるとする。すると、第k版の1つの
セルに含まれるCのインキ量は、階調i(k,p,q)
の時、 (Ck /100)×[i(k,p,q)/255]3/2 ×Vt となる。
【0036】第1版から第n版までの和、つまりp行q
列目の網点のCインキの量VC(p,q)は、
【数1】 で求められる。また、M、Y、Kについても同様に、
【数2】 となる。
【0037】ここで、VC(p,q)、VM(p,q)、VY(p,q)
K(p,q)の分量から、CMYKの体積比(構成比)を求
める。
【0038】次に、例えば図4に示すような、あらかじ
め求めておいたCMYK−RGB変換テーブルを用い
て、CMYK比をRGB変換比に変換し、表示装置3に
表示する色を画素単位で決定していく。
【0039】そして、表示装置3上でシミュレーション
を行ない、最終的に決定した色構成をCMYK比に変換
し、特色版第1版〜第n版を決定する。すなわち、CM
YK比設定装置2によって、任意の特色版のCMYK比
を変化させ、それを事前に記憶してあるCMYK−RG
B変換テーブルからRGB比に変換させる。これによ
り、表示装置3に色を表示してシミュレーションする。
そして、これをいくつかの版に対して繰り返し、特色版
第1版〜第n版のCMYK比を決定する。
【0040】なお、上記において、(1)式は例えば次
のようにして求めることができる。すなわち、図5に示
すように、i階調における網点の径、面積、深度をそれ
ぞれr,S,hとすると、 S=α×r2 (αは彫刻ヘッドの断面形状によって決ま
る値) h=β×r (βは彫刻ヘッドの形状によって決まる
値) インキの絶対量Vは、 V=1/3 ×S×h=1/3 ×α×r2 ×β×r となる。
【0041】一方、255階調(最大深度)における網
点の径、面積、深度、インクの絶対値をそれぞれrt
t ,ht ,Vt とすると、 St =α×rt 2 t =β×rt t =1/3 ×α×β×rt 3 網点の面積は階調に比例するから、 S=(i/255)×St =(i/255)×α×rt 2 また、深度は径に比例するから、 h=β×r=β×(S/α)1/2 =β×(1/α1/2 )×S1/2 =β×(1/α1/2 )×(i/255)1/2 ×α1/2 ×rt =β×(i/255)1/2 ×rt よって、 V=1/3 ×S×h=1/3 ×(i/255)×α×rt 2 ×(i/255)1/2 ×β×rt =(i/255)3/2 ×1/3 ×α×β×rt 3 =(i/255)3/2 ×Vt が得られる。
【0042】上述したように、本実施例の特色シミュレ
ーション装置は、特色インキをのせる部分を網点で表現
したモノクロフィルム(画像データ)からなる特色版の
情報を読み取る特色版情報入力装置1と、特色版情報入
力装置1により入力された特色版の情報に対して、その
特色版のインキのCMYK比の設定等を行なうCMYK
比設定装置2と、所定の混色カラー画像を表示する表示
装置3と、CMYK比とそれに対応したRGB比とを、
あらかじめテーブルとして記憶している記憶装置4と、
CMYK比設定装置2により設定されたCMYK比と特
色版情報入力装置1により入力された特色版の情報とに
基づいて、全ての特色版のCMYKインキ量のそれぞれ
の和からCMYK比を算出するCMYK比算出機能、C
MYK比算出機能により算出されたCMYK比に基づい
て、記憶装置4に記憶されているCMYK−RGB変換
テーブルを用いて、それに対応したRGB比を算出する
RGB変換機能、RGB変換機能により算出されたRG
B比の色を表示装置3に表示し、最終的な合成カラー画
像を得る機能とを有する演算装置5と、演算装置5によ
り得られた合成カラー画像の色を与える全ての特色版そ
れぞれのCMYK比を特色版情報として印刷出力する出
力装置6とから構成するようにしたものである。
【0043】従って、次のような種々の効果が得られる
ものである。
【0044】(a)従来のように、試行錯誤的に実際に
インキを何度も混ぜ合わせたり、実機で実際に刷ってみ
たりとかいった手間のかかる操作をすることなく、刷上
りのイメージを、コスト的にも安価で、簡単にかつ短時
間にしかも正確に確認する、すなわちコンピュータ上で
オペレータがオペレーションすることで、インキの混色
をシミュレーションすることが可能となる。これによ
り、美術の色の原理とか光の原理といったような説明教
材を作成することもできる。
【0045】(b)繊維等へ捺染転写している染料と、
昇華転写プリンタで使われている転写染料とは同一構成
のものであり、合成された最終画像を昇華染料を印刷し
た紙を布に合わせて昇華転写すると、実際に刷って染め
た布と同等の仕上がりのものを出力することが可能とな
り、校正刷をするまでもなく出来上がりがわかってしま
う。
【0046】(c)設定したCMYKの比をそのままC
MYKインキの混合比として使うことができるため、イ
ンキを作製する手間は、シミュレーション後にOKとな
った時点での最終確認用の1回程度で済み、インキの混
合比を指定する場合に極めて便利となる。
【0047】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、次のようにしても同様に実施して前述と同様
の結果が得られるものである。
【0048】(a)本発明において、CMYK−RGB
変換テーブルとしては、上記実施例における図4に示す
ようなテーブルに限定されるものではなく、例えばCM
YK−RGB変換テーブルとして、版の重なりによる濃
度を考慮したテーブルを用いるようにしてもよい。
【0049】すなわち、図6(a)に示すように、第1
版から第n版について、CMYKそれぞれのインキ量を
0〜mのm+1段階に割りふる。すると、それぞれの値
は、0〜mnのmn+1通りの値をとり得る。従って、
濃度を考慮した場合のCMYK−RGB変換テーブル
は、図6(b)に示すようなものになる。
【0050】(b)上記実施例では、CMYK比の算出
方法として、前述した(1)式に基づいて算出する場合
について説明したが、何らこれに限定されるものではな
い。
【0051】(c)上記実施例において、ヘリオでは、
必ずしも入力データの1画素に1つのセルが対応すると
は限らない。そこで、ヘリオにおいて、入力データの1
画素に1つのセルが対応しない場合には、入力データの
1画素が1つのセルに対応するようにデータを変換する
機能を、演算装置5に持たせるようにすればよい。
【0052】(d)上記実施例において、出力装置6
は、本発明に必要不可欠な要素ではなく、必要に応じて
備えればよいものである。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特
色インキをのせる部分を表現した画像データからなる特
色版の情報を読み取り、この読み取られた特色版の情報
に対して当該特色版のインキのCMYK比を設定し、こ
の設定されたCMYK比と読み取られた特色版の情報と
に基づいて、全ての特色版のCMYKインキ量のそれぞ
れの和からCMYK比を求め、この求められたCMYK
比をRGB比に変換して表示手段に表示し、最終的な合
成カラー画像を得るようにしたので、試行錯誤的に実際
にインキを混ぜ合わせたり、実機で実際に刷ってみたり
することなく、特色の色変えによる刷上りのイメージを
簡単にかつ短時間にしかも正確に確認することが可能な
極めて信頼性の高い特色シミュレーション方法および装
置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による特色シミュレーション装置の一実
施例を示すブロック図。
【図2】同実施例における作用を説明するためのフロー
図。
【図3】同実施例におけるCMYK比の算出方法を説明
するための図。
【図4】同実施例におけるCMYK−RGB変換テーブ
ルの一例を示す図。
【図5】同実施例におけるCMYK比算出方法の基本と
なる考え方の前提を説明するための図。
【図6】同実施例におけるCMYK−RGB変換テーブ
ルの他の例を示す図。
【図7】本発明の前提となるヘリオ法を説明するための
図。
【符号の説明】
1…特色版情報入力装置、2…CMYK比設定装置、3
…表示装置、4…記憶装置、5…演算装置、6…出力装
置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 まず、特色インキをのせる部分を表現し
    た画像データからなる特色版の情報を読み取り、 次に、前記読み取られた特色版の情報に対して当該特色
    版のインキのCMYK比を設定し、 次に、前記設定されたCMYK比と前記読み取られた特
    色版の情報とに基づいて、全ての特色版のCMYKイン
    キ量のそれぞれの和からCMYK比を求め、 しかる後に、前記求められたCMYK比をRGB比に変
    換して表示手段に表示し、最終的な合成カラー画像を得
    るようにしたことを特徴とする特色シミュレーション方
    法。
  2. 【請求項2】 特色インキをのせる部分を表現した画像
    データからなる特色版の情報を入力する特色版情報入力
    手段と、 前記特色版情報入力手段により入力された特色版の情報
    に対して当該特色版のインキのCMYK比を設定するC
    MYK比設定手段と、 表示手段と、 前記CMYK比設定手段により設定されたCMYK比と
    前記特色版情報入力手段により入力された特色版の情報
    とに基づいて、全ての特色版のCMYKインキ量のそれ
    ぞれの和からCMYK比を算出するCMYK比算出機
    能、前記CMYK比算出機能により算出されたCMYK
    比に基づいて、それに対応したRGB比を算出するRG
    B変換機能、前記RGB変換機能により算出されたRG
    B比の色を前記表示手段に表示し、最終的な合成カラー
    画像を得る機能を有する画像処理手段と、 を備えて成ることを特徴とする特色シミュレーション装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の特色シミュレーション
    装置において、前記画像処理手段により得られた合成カ
    ラー画像の色を与える前記全ての特色版それぞれのCM
    YK比を特色版情報として出力する出力手段を付加して
    成ることを特徴とする特色シミュレーション装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19604795A1 (de) * 1995-03-14 1996-09-26 Hewlett Packard Co Farbtrennung unter Verwendung einer Mehrpunkt-Schmalbandbeleuchtung von Lichtquellen mit N Farben
US7949180B2 (en) 2006-07-31 2011-05-24 Fuji Xerox Co., Ltd. Non-transitory computer readable medium for image processing searching colored regions for region satisfying searching condition, and image-processing apparatus for performing the image processing

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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