JPH063022Y2 - 覆工板等の反転装置 - Google Patents

覆工板等の反転装置

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JPH063022Y2
JPH063022Y2 JP1990008815U JP881590U JPH063022Y2 JP H063022 Y2 JPH063022 Y2 JP H063022Y2 JP 1990008815 U JP1990008815 U JP 1990008815U JP 881590 U JP881590 U JP 881590U JP H063022 Y2 JPH063022 Y2 JP H063022Y2
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光義 桜井
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Hirose and Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、各種建設工事現場等に於いて使用される覆工
板や鋼製山留め材のような大型大重量物をホイスト式ク
レーン等で吊り下げて表裏反転させる場合に使用する覆
工板等の反転装置に関するものである。
(従来の技術) 例えば前記覆工板は、再使用に先立って、錆落とし、塗
装、クッションゴムの張り替え等の再生作業に回される
が、このとき表面側に対する作業と裏面側に対する作業
との中間で、水平に載置されている覆工板を180度反転
させる必要がある。
従来は、前記覆工板の表裏両面四隅に設けられている吊
り孔に係脱自在な吊り具付きワイヤーとホイスト式クレ
ーン等とを利用して、覆工板の一側辺を吊り上げて当該
覆工板を一旦床面上に起立させ、前記ワイヤーの吊り具
を覆工板の反対面側の吊り孔に掛け替えた後、当該覆工
板を反対側へ倒伏させるように前記ホイスト式クレーン
を操作することにより、覆工板を反転させていた。
(考案が解決しようとする課題) 上記のような従来の反転方法では、多大の手間と労力を
要するばかりでなく、能率が悪くしかも危険を伴う欠点
があった。又、一旦床面上で起立させた後、反対側へ倒
伏させて表裏反転させるのであるから、水平状態のまま
で作業台等に直接吊り降ろす場合と比較して、作業台上
の定位置に精度良く移載することも困難であった。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記のような従来の問題点を解決するために、
次の構成を採用するものである。
即ち、本考案は、実施例の参照符号を付して示せば、吊
下用被係止部2を備えた吊下部材1の長さ方向両端から
垂下腕部5,6を連設し、両垂下腕部5,6の少なくと
も一方6を、他方の垂下腕部5に対する遠近方向に移動
可能に前記吊下部材1に支持させると共に、この移動可
能な垂下腕部6を往復移動させるクランプ用駆動手段7
を設け、前記両垂下腕部5,6の内側には、覆工板等の
両端部に嵌合離脱自在で且つ同一水平軸心の周りで回転
自在なクランプ部材11,12を設けると共に、各クラ
ンプ部材11,12を同一方向に回転駆動する反転用駆
動手段17,18を設け、前記吊下用被係止部2は、前
記両クランプ部材11,12でクランプされた覆工板等
を略水平に吊り下げ得る位置に配設し、前記吊下部材1
には、前記両クランプ部材間で挟着保持された水平姿勢
の覆工板等の上面に下端が当接する垂下アーム42a,
42bを、その上端に於いて前記クランプ部材の回転軸
心と平行な支軸の周りで揺動可能に枢着して成り、前記
左右一対のクランプ部材11,12には、覆工板等の厚
さ方向位置決め用挟持爪20a,20b,21a,21
bと覆工板等の巾方向位置決め用挟持爪22a,22b
とを有せしめると共に、前記巾方向位置決め用挟持爪2
2a,22bには、前記厚さ方向位置決め用挟持爪20
a,20b,21a,21bよりも延出する巾方向位置
決め用ガイド部43a,43bを設けてある覆工板等の
反転装置を提案するものである。
(考案の作用) 上記の反転装置によれば、吊下用被係止部2を利用して
ホイスト式クレーン等に本装置を吊り下げ、反転用駆動
手段17,18により左右一対のクランプ部材11,1
2を夫々水平姿勢にすると共にクランプ用駆動手段7に
より両クランプ部材11,12間の間隔を広げた状態で
本装置を、水平状に載置されている覆工板A等の真上か
ら降下させ、前記垂下アーム42a,42bの下端が前
記覆工板等の上面に当接した高さで本装置の降下を停止
させる。このとき両クランプ部材11,12の巾方向位
置決め用ガイド部43a間及び43b間の距離は、覆工
板36Aの長さよりも短い。従って、本装置の降下時
に、両クランプ部材11,12の巾方向位置決め用ガイ
ド部43a,43b間に前記覆工板36Aの両端が嵌ま
り込むように本装置の向きを調整しながら降下させるこ
とになる。この結果、左右一対のクランプ部材11,1
2が作業対象覆工板36Aの両端真横の所定位置に位置
することになる。
上記のように両クランプ部材11,12を作業対象覆工
板36Aの両端真横の所定位置に位置させたならば、次
にクランプ用駆動手段7を作動させて両クランプ部材1
1,12を互いに接近移動させる。このとき本装置が水
平方向に揺れ動いても、巾方向位置決め用ガイド部43
a,43bと覆工板36Aの側面との当接により、両ク
ランプ部材11,12が覆工板36Aの両端に嵌合し得
る位置から外れてしまうことはない。この結果、作業対
象覆工板36Aの両端が、両クランプ部材11,12に
於ける覆工板厚さ方向の位置決めのための挟持爪20
a,20b間及び挟持爪21a,21b間と、覆工板巾
方向の位置決めのための1組の挟持爪22a,22b間
に相対的に嵌合し、これら両クランプ部材11,12間
で覆工板36Aの両端が挟着保持される。
この後、ホイスト式クレーン等により本装置と共に覆工
板等を吊り上げ、この吊り上げ状態に於いて前記反転用
駆動手段17,18により左右一対のクランプ部材1
1,12を夫々180度回転させて、挟着保持している覆
工板等の表裏を上下反転させる。この覆工板等の反転時
に前記垂下アーム42a,42bは、回転する前記覆工
板等によって押し退けられて揺動するので、覆工板等の
反転を妨害する恐れはない。しかる後、又は前記反転作
業中に、ホイスト式クレーン等により本装置を覆工板等
と共に所望の場所まで移動させ、そして本装置を下降さ
せることにより、反転後の覆工板等を所望の位置へ移載
することが出来る。
(実施例) 以下に本考案の一実施例を添付の例示図に基づいて説明
する。
第1図及び第2図に於いて、1は角鋼管から成る吊下部
材本体であって、長さ方向2箇所に吊下用被係止部2,
3が設けられ、内部には、当該吊下部材本体1の内端か
ら突出するように角鋼管製の可動部材4が水平方向(吊
下部材長さ方向)移動可能に内嵌され、前記吊下部材本
体1と可動部材4とで吊下部材が構成されている。5は
前記吊下部材本体1の外端から直角下向きに連設された
垂下腕部であり、6は前記可動部材4の外端から直角下
向きに連設された垂下腕部である。7はクランプ用駆動
手段としてのシリンダーユニットであって、そのシリン
ダー本体8は前記可動部材4の内端部に取付けられ、そ
のピストンロッド9の遊端は、吊下部材本体1の長さ方
向2箇所に設けられた結合位置(ピン孔)A,Bに、抜
き差し自在な結合ピン10により択一的に結合される。
前記両垂下腕部5,6の下端内側には、夫々クランプ部
材11,12が同心状の水平支軸13,14と軸受1
5,16により回転可能に軸支され、これら各クランプ
部材11,12の反転用駆動手段として、前記各水平支
軸13,14を介して各クランプ部材11,12と連動
する180度正逆回転可能な揺動油圧モーター17,18
が垂下腕部5,6に取付けられている。前記各クランプ
部材11,12は、第3図にも示すように基板19の内
側に、覆工板厚さ方向の位置決めのための2組の挟持爪
20a,20b及び21a,21bと、覆工板巾方向の
位置決めのための1組の挟持爪22a,22bを突設し
たものであり、前記基板19の外側中心部に前記水平支
軸13,14が固着突設されている。又、前記巾方向位
置決め用挟持爪22a,22bには、前記厚さ方向位置
決め用挟持爪20a,20b及び21a,21bよりも
延出する巾方向位置決め用ガイド部43a,43bが連
設されている。図では、この巾方向位置決め用ガイド部
43a,43bを、前記挟持爪22a,22bに溶接固
着した別板材により構成しているが、前記挟持爪22
a,22bそのものを長く延出させて構成しても良い。
23a,23bは前記基板19の外側に取付けられたス
トッパー当接部材であり、第1図及び第2図に示すよう
に垂下腕部5,6の下端内側に突設されたストッパー2
4との当接により、各クランプ部材11,12の回転領
域を、このクランプ部材11,12の水平状態を回転限
とする180度の範囲内に規制する。
第1図及び第2図に示すように、前記吊下部材本体1の
上側には油圧及び制御ユニット25が搭載されている。
吊下部材本体1側の揺動油圧モーター17に対する油圧
給排用可撓管26は、カップリング27を介して前記油
圧及び制御ユニット25内の油圧給排用電磁弁と接続さ
れ、可動部材4側の揺動油圧モーター18及びシリンダ
ーユニット7に対する油圧給排用可撓管28は、カップ
リング29又はカップリング30の何れかを介して前記
油圧及び制御ユニット25内の油圧給排用電磁弁と接続
される。前記カップリング30は、前記シリンダーユニ
ット7のピストンロッド結合位置A,B間の距離Lだけ
カップリング29から吊下部材本体1の内端方向へ離れ
た位置に、固定配管31を介して配設されている。又、
前記油圧及び制御ユニット25の油圧給排用電磁弁等を
操作する操作盤32は、吊下部材本体1側の垂下腕部5
の外側面に取付けられ、この操作盤32に接近して当該
垂下腕部5の外側にコの字形把手33が突設され、当該
把手33を握る手の指先で前記操作盤32の押し釦スイ
ッチ34a〜34eを操作し得るように構成している。
尚、コの字形把手33は、他方の垂下腕部6にも取付け
ておくことが出来る。
前記吊下用被係止部2,3は、ホイスト式クレーン等の
吊下用フック35を係合し得るものであって、一方の被
係止部2は、第1図に実線で示すように可動部材4を吊
下部材本体1内に制限位置まで退入させて両垂下腕部
5,6間の距離を縮小させ、シリンダーユニット7に於
けるピストンロッド9の遊端を、吊下部材本体1側の結
合位置(ピン孔)Aに抜き差し自在な結合ピン10によ
り結合したときの、両垂下腕部5,6間の略中央位置に
配設され、他方の被係止部3は、第1図に仮想線で示す
ように可動部材4を吊下部材本体1から制限位置まで引
出して両垂下腕部5,6間の距離を拡大させ、シリンダ
ーユニット7に於けるピストンロッド9の遊端を、吊下
部材本体1側の結合位置(ピン孔)Bに抜き差し自在な
結合ピン10により結合したときの、両垂下腕部5,6
間の略中央位置に配設されている。
更に、第1図及び第8図に示すように、前記吊下部材本
体1の下側で長さ方向2箇所には、クランプ部材11,
12の回転軸心(水平支軸13,14)と平行な支軸4
1a,41bにより垂下アーム42a,42bの上端が
枢着されている。この垂下アーム42a,42bの長さ
は、その下端が、両クランプ部材11,12間で挟着保
持された水平姿勢の覆工板36の上面に軽く当接するよ
うに設定されている。
第4図に示すように、取り扱う覆工板36は矩形厚板状
のもので、その裏面側には、据え付け時の位置決め用ブ
ラケット37が四隅近傍に突設されると共に、長さ方向
両端の側辺に沿ってクッションゴム38が貼付されてい
る。この覆工板36には、第1図に仮想線で示すように
短尺覆工板36A(例えば2mもの)と長尺覆工板36
B(例えば3mもの)とがあり、前記吊下部材本体1に
於けるシリンダーユニット7のピストンロッド結合箇所
A,B間の距離Lは、前記短尺覆工板36Aの長さLA
と長尺覆工板36Bの長さLBとの差に相当する。
次に上記のように構成された本装置を使用して短尺覆工
板36Aを反転させる場合の作業方法を説明すると、第
1図に実線で示すように可動部材4を吊下部材本体1内
に制限位置まで退入させて両垂下腕部5,6間の距離を
縮小させ、シリンダーユニット7に於けるピストンロッ
ド9の遊端を、吊下部材本体1側の結合位置(ピン孔)
Aに抜き差し自在な結合ピン10により結合した状態
で、ホイスト式クレーンの吊下用フック35を吊下用被
係止部2に係合させて、本装置を吊り下げる。そしてシ
リンダーユニット7のピストンロッド9を進出限位置ま
で進出させて吊下部材本体1に対し可動部材4を進出移
動させ、両クランプ部材11,12間の間隔を前記短尺
覆工板36Aの長さLAよりも広くする。このとき両ク
ランプ部材11,12の巾方向位置決め用ガイド部43
a間及び43b間の距離は、前記短尺覆工板36Aの長
さよりも短い。更に揺動油圧モーター17,18により
両クランプ部材11,12を、例えば第2図に実線で示
すようにストッパー24にストッパー当接部材23aが
当接する水平姿勢まで回転させておく。
係る状態で、ホイスト式クレーンにより本装置を作業対
象覆工板36Aの真上位置まで移動させた後、第5図及
び第6図に示すように、両クランプ部材11,12の巾
方向位置決め用ガイド部43a,43b間に前記覆工板
36Aの両端が嵌まり込むように本装置の向きを調整し
ながら、左右一対の垂下アーム42a,42bの下端が
作業対象覆工板36Aの上面に当接する高さまで本装置
を降下させる。この結果、左右一対のクランプ部材1
1,12が作業対象覆工板36Aの両端真横の所定位置
に位置することになる。このとき作業対象覆工板36A
は、位置決め用ブラケット37のない表面側を床面等の
上にべた置きしておくのではなく、図示のように位置決
め用ブラケット37が他の覆工板36Aの表面上か又は
床面上に載るように載置しておくか又は、位置決め用ブ
ラケット37の中間で例えば作業用コンベヤ等の上に載
置し、覆工板36Aの両端下側に前記クランプ部材1
1,12の挟持爪20a,21a又は20b,21bが
進入し得る空間を確保しておく。
上記のように両クランプ部材11,12を作業対象覆工
板36Aの両端真横の所定位置に位置させたならば、次
にシリンダーユニット7のピストンロッド9を退入させ
て吊下部材本体1に対し可動部材4を退入移動させ、両
クランプ部材11,12を互いに接近移動させる。この
とき本装置が水平方向に揺れ動いても、巾方向位置決め
用ガイド部43a,43bと覆工板36Aの側面との当
接により、両クランプ部材11,12が覆工板36Aの
両端に嵌合し得る位置から外れてしまうことはない。こ
の結果、作業対象覆工板36Aの両端が、両クランプ部
材11,12に於ける覆工板厚さ方向の位置決めのため
の挟持爪20a,20b間及び挟持爪21a,21b間
と、覆工板巾方向の位置決めのための1組の挟持爪22
a,22b間に相対的に嵌合し、これら両クランプ部材
11,12間で覆工板36Aの両端が挟着保持される。
尚、第1図及び第3図に示すクランプ部材11,12で
は、覆工板巾方向の位置決めのための1組の挟持爪22
a,22bのみが、その内側傾斜縁により覆工板36の
巾方向両角部に圧接するが、覆工板厚さ方向の位置決め
のための挟持爪20a,20b及び21a,21bの内
側にも同様の傾斜縁を有せしめて、これら挟持爪20
a,20b及び21a,21bの内側傾斜縁が覆工板3
6の厚さ方向両角部に圧接するようにし、覆工板36を
巾方向厚さ方向の何れにも遊動出来ない状態に挟着保持
し得るように構成しても良い。
上記のようにして作業対象覆工板36Aを左右一対のク
ランプ部材11,12で挟着保持したならば、ホイスト
式クレーンにより本装置を吊り上げ、その吊り上げ位置
で、又はホイスト式クレーンにより所望の位置に移動さ
せた後、両クランプ部材11,12を、ストッパー24
にストッパー当接部材23bが当接する状態まで揺動油
圧モーター17,18により180度回転させ、以て両ク
ランプ部材11,12間で挟着保持している覆工板36
Aを表裏反転させる。第7図は、覆工板36Aが90度回
転した、反転作業途中の状態を示している。この覆工板
36Aの回転により、左右一対の垂下アーム42a,4
2bは第8図に示すように当該覆工板36Aに押し退け
られて支軸41a,41bの周りで揺動し、これら垂下
アーム42a,42bが覆工板36Aの反転を妨害する
恐れはない。
両クランプ部材11,12で挟着保持している作業対象
覆工板36Aを180度反転させたならば、第7図に仮想
線で示すようにホイスト式クレーンにより本装置を下降
させ、水平姿勢の覆工板36Aを所望の場所、例えば作
業用コンベヤ39上に移載させることが出来る。この場
合、図示のように覆工板36Aの反転により位置決め用
ブラケット37が上側になっているときは、床面上等に
べた置きすることは出来ない。
反転後の作業対象覆工板36Aを所望の場所に移載した
ならば、シリンダーユニット7のピストンロッド9を進
出移動させて両クランプ部材11,12を互いに離間さ
せるように相対移動させ、以て両クランプ部材11,1
2を覆工板36Aの両端から離脱させた後、ホイスト式
クレーンにより本装置を再び覆工板吊り上げ場所へ復帰
移動させ、次の作業を行うが、この場合には、両クラン
プ部材11,12を逆方向に180度回転させて覆工板3
6Aの反転作業を行うことになる。
長尺覆工板36Bの反転作業を行うときは、第1図に示
す結合ピン10を抜き取り、可動部材4を吊下部材本体
1に対し制限位置まで引き出した後、シリンダーユニッ
ト7のピストンロッド9を、吊下部材本体1側の結合位
置Bに再び結合ピン10により結合する。この結果、両
クランプ部材11,12間の間隔が長尺覆工板36Bの
長さLBに対応し、シリンダーユニット7で両クランプ
部材11,12間の間隔を広げたときは両クランプ部材
11,12間の間隔が長尺覆工板36Bの長さLBより
も大きくなり、シリンダーユニット7で両クランプ部材
11,12を接近移動させたときには、長尺覆工板36
Bの両端を両クランプ部材11,12間で挟着保持する
ことが出来る。又、このときには、ホイスト式クレーン
の吊下用フック35を外側の吊下用被係止部3に係合さ
せて本装置を吊り下げる。
短尺覆工板36A、長尺覆工板36Bの何れを反転させ
る場合に於いても、これら覆工板36を両クランプ部材
11,12で挟着保持して吊り上げたとき、当該覆工板
36が大きく傾動しないように構成しなければならな
い。このためには、覆工板36A又は36Bを吊り下げ
たときの当該覆工板36A又は36Bを含む装置全体の
各重心位置の真上に吊下用被係止部2,3を設ける必要
があるが、覆工板36A,36Bを吊り下げていない状
態で本装置をホイスト式クレーンで移動させるときも、
本装置が大きく傾動しないように構成するのが望まし
い。従って、本装置だけの重心位置が、両クランプ部材
11,12間で挟着保持される覆工板36A,36Bの
長さ方向の略中央位置となるように、適所にバランスウ
エイトを配設する等して構成し、当該各重心位置の真上
に吊下用被係止部2,3を配設するのが最も望ましい
が、このような条件を満足させることが出来ないとき
は、被係止部2,3の内、何れか一方の被係止部は出来
る限り好適位置に設置し、他方の被係止部を使用すると
きには、例えば第1図に仮想線で示すように一方の垂下
腕部6にバランスウエイト40を着脱自在に取付けるよ
うに構成することも出来る。
上記の覆工板反転作業に於いて、ホイスト式クレーンで
吊り下げられている状態の本装置は、当該クレーンの操
作用ペンダントを操作する作業者が空いている方の手で
把手33を把持することにより、本装置の姿勢を容易に
安定させることが出来る。そして当該把手33を把持す
る手の指先で操作盤32の押し釦スイッチ34a〜34
eを操作することにより、本装置の向きを安定させた状
態でクランプ部材11,12の接近離間移動や回転を行
わせることが出来る。尚、操作盤32に於ける押し釦ス
イッチ34a〜34eの操作内容の一例を述べると、第
1スイッチ34aはクランプアンロック、第2スイッチ
34bはクランプ部材右回転、第3スイッチ34cはク
ランプ部材左回転、第4スイッチ34dはクランプオフ
(クランプ部材11,12の離間移動)、第5スイッチ
34eはクランプオン(クランプ部材11,12の接近
移動)とし、クランプオフ時には、クランプアンロック
用の第1スイッチ34aを押した後にクランプオフ用の
第4スイッチ34dを操作しなければならないように構
成して、安全性を高めることが出来る。
又、クランプ部材11,12を接近移動させるときにシ
リンダーユニット7に供給される油圧を、クランプ部材
11,12を離間移動させるときにシリンダーユニット
7に供給される油圧よりも低圧とし、クランプ部材1
1,12の挟持爪20a〜22bの一部が覆工板36に
突き当たった場合でも、その挟持爪を保護し得るように
構成するのが望ましい。
尚、吊下部材本体1の両端に出退移動自在な可動部材4
を設け、両可動部材4の外端各々に垂下腕部5,6を連
設し、両可動部材4を吊下部材本体1に対し各別に出退
移動させる2つのクランプ用駆動手段(シリンダーユニ
ット7等)を設けるか又は、両可動部材4を互いに接近
離間移動させる1つのクランプ用駆動手段(シリンダー
ユニット7等)を両可動部材4間に介装することも出来
る。本装置の降下制限用ストッパーとなる左右一対の垂
下アーム42a,42bは、吊下部材本体1と可動部材
4とに分けて取付けることも出来るし、前記のように可
動部材4が左右一対設けられるときは、これら両可動部
材4に取付けることも出来る。
又、長短2種類の覆工板36A,36Bに適応させ得る
ように構成したが、1種類の覆工板にのみ使用出来るよ
うに構成しても良い。勿論、覆工板にのみ限定されるわ
けではなく、クランプ部材11,12の挟持部構造を変
えることにより、他の大型大重量物、例えば一定長さの
H型鋼から成る鋼製山留め材の反転に使用し得るように
することも可能である。
(考案の作用及び効果) 以上のように本考案の覆工板等の反転装置によれば、ホ
イスト式クレーン等の併用するだけで、大型大重量物で
ある覆工板等を簡単容易に反転させることが出来、従来
の手作業的な方法による場合と比較して、安全性が大幅
に向上すると共に1反転作業に要するサイクルタイムも
大幅に短縮させ得る。しかも覆工板等を吊り上げた状態
で反転させ、水平姿勢で所望の位置に降ろすことが出来
るので、覆工板等に傷をつける恐れもほとんどなくなる
と共に、反転後の覆工板等の移載位置の精度を十分に高
めることが出来る。
更に本考案装置によれば、吊下部材から垂下している垂
下アームが覆工板等の上面に当接する高さまで本装置を
降下させるだけで、左右一対のクランプ部材を、クラン
プするべき覆工板等に対するクランプレベルに精度良く
位置させることが出来るので、ホイスト式クレーン等に
よる本装置の降下操作を容易に行え、クランプレベルか
ら外れたままでクランプ部材を接近移動させたときのよ
うに、クランプ部材と覆工板等の衝突により当該クラン
プ部材を損傷させてしまう恐れがなくなる。
更には、本考案は、前記左右一対のクランプ部材には、
覆工板等の厚さ方向位置決め用挟持爪と覆工板等の巾方
向位置決め用挟持爪とを有せしめると共に、前記巾方向
位置決め用挟持爪には、前記厚さ方向位置決め用挟持爪
よりも延出する巾方向位置決め用ガイド部を設けてなる
ため、本装置の降下時に、両クランプ部材の巾方向位置
決め用ガイド部間に前記覆工板の両端が嵌まり込むよう
に本装置の向きを調整しながら降下させることが出来る
と共に、クランプ用駆動手段を作動させて両クランプ部
材を互いに接近移動させる際に、本装置が水平方向に揺
れ動いても、巾方向位置決め用ガイド部と覆工板の側面
との当接により、両クランプ部材が覆工板の両端に嵌合
し得る位置から外れてしまうことはない。この結果、作
業対象覆工板の両端が、両クランプ部材に於ける覆工板
厚さ方向の位置決めのための挟持爪間及び挟持爪間と、
覆工板巾方向の位置決めのための1組の挟持爪間に相対
的に嵌合し、これら両クランプ部材間で覆工板を確実に
且つ正確に挟着保持することができ作業性が向上すると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本装置をホイスト式クレーンに吊り下げた状態
での一部切り欠き正面図、第2図は本装置のみの側面
図、第3図は左右一対のクランプ部材の斜視図、第4図
は覆工板の裏面側を示す斜視図、第5図は覆工板吊り下
げ直前の状態を示す正面図、第6図は同要部の横断平面
図、第7図は吊り上げた覆工板を反転させている途中の
状態と反転後移載した状態とを示す正面図、第8図は覆
工板反転時の垂下アームの動きを説明する縦断側面図で
ある。 1…吊下部材、2,3…吊下用被係止部、4…可動部
材、5,6…垂下腕部、7…シリンダーユニット(クラ
ンプ用駆動手段)、10…ピストンロッド結合ピン、1
1,12…クランプ部材、17,18…揺動油圧モータ
ー(反転用駆動手段)、20a〜21b…覆工板厚さ方
向の位置決め用挟持爪、22a,22b…覆工板巾方向
位置決め用挟持爪、23a,23b…ストッパー当接部
材、24…ストッパー、25…油圧及び制御ユニット、
32…操作盤、33…把手、35…ホイスト式クレーン
の吊下用フック、36(36A,36B)…覆工板、3
7…位置決め用ブラケット、42a,42b…垂下アー
ム、43a,43b…巾方向位置決め用ガイド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】吊下用被係止部を備えた吊下部材の長さ方
    向両端から垂下腕部を連設し、両垂下腕部の少なくとも
    一方を、他方の垂下腕部に対する遠近方向に移動可能に
    前記吊下部材に支持させると共に、この移動可能な垂下
    腕部を往復移動させるクランプ用駆動手段を設け、前記
    両垂下腕部の内側には、覆工板等の両端部に嵌合離脱自
    在で且つ同一水平軸心の周りで回転自在なクランプ部材
    を設けると共に、各クランプ部材を同一方向に回転駆動
    する反転用駆動手段を設け、前記吊下用被係止部は、前
    記両クランプ部材でクランプされた覆工板等を略水平に
    吊り下げ得る位置に配設し、前記吊下部材には、前記両
    クランプ部材間で挟着保持された水平姿勢の覆工板等の
    上面に下端が当接する垂下アームを、その上端に於いて
    前記クランプ部材の回転軸心と平行な支軸の周りで揺動
    可能に枢着して成り、前記左右一対のクランプ部材に
    は、覆工板等の厚さ方向位置決め用挟持爪と覆工板等の
    巾方向位置決め用挟持爪とを有せしめると共に、前記巾
    方向位置決め用挟持爪には、前記厚さ方向位置決め用挟
    持爪よりも延出する巾方向位置決め用ガイド部を設けて
    ある覆工板等の反転装置。
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JPS61114994A (ja) * 1984-11-09 1986-06-02 川崎重工業株式会社 管状物の荷役装置

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