JPH06300647A - 磁歪式トルクセンサ - Google Patents

磁歪式トルクセンサ

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JPH06300647A
JPH06300647A JP11543893A JP11543893A JPH06300647A JP H06300647 A JPH06300647 A JP H06300647A JP 11543893 A JP11543893 A JP 11543893A JP 11543893 A JP11543893 A JP 11543893A JP H06300647 A JPH06300647 A JP H06300647A
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Kazunori Senzaki
一徳 千崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁歪式トルクセンサにおいて、簡単な回路構
成でトルクの高精度検出を行なう。 【構成】 一対の励磁および検出コイル9,10を直列
に接続してハーフブリッジ回路21を構成し、両端側に
位相差が180°異なる三角波を三角波発生装置22か
らそれぞれ入力する。また、この2つの三角波を平均値
回路26で加算平均することにより三角波発生装置22
のノイズ分を検出する。さらに、このノイズ分とハーフ
ブリッジ回路21の端子Cからの出力は加算回路31で
加算され、ノイズ分が相殺され、ノイズのない信号を位
相検波回路に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用エンジ
ンの出力軸トルク等を検出するのに用いて好適な磁歪式
トルクセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機を備えたオートマチック車等
では、例えば自動変速機の変速タイミングを適正化する
目的でアウトプットシャフト等に磁歪式トルクセンサを
取付けることが提案されている。
【0003】そこで、図3および図4に基づいてこの種
の従来技術による磁歪式トルクセンサを説明する。
【0004】図中、1はトルクセンサ本体を構成するケ
ーシングを示し、該ケーシング1は非磁性材料により段
付筒状に形成され、自動変速機のケース(図示せず)等
に固定されるようになっている。
【0005】2はケーシング1内に軸受3,3を介して
回転自在に配設された磁歪シャフトを示し、該磁歪シャ
フト2はステンレス鋼等によって棒状に形成され、その
両端側2A,2Bはケーシング1外に突出して磁歪シャ
フトを構成している。また、該磁歪シャフト2の軸方向
中間部はケーシング1内に位置したスリット形成部2C
となり、該スリット形成部2Cの外周面には斜め下向き
に45°、斜め上向きに45°の角度をもってそれぞれ
スリット溝4,4,…、5,5,…が刻設されている。
【0006】6,7は磁気異方性部を示し、該磁気異方
性部6,7は前記磁歪シャフト2のスリット形成部2C
の外周面にFe(83%),Al(13%)の磁性材料
をコーティングして熱処理したものである。そして、各
スリット溝4間の部分に第1の磁気異方性部6が形成さ
れると共に、各スリット溝5間の部分に第2の磁気異方
性部7が形成され、これらの磁気異方性部6,7には表
面磁界による磁路が形成される。
【0007】8はケーシング1の内周面に固着され、磁
歪シャフト2のスリット形成部2Cを径方向外側から取
囲んだコア部材を示し、該コア部材8は鉄等の磁性材料
により段付筒状に形成され、その内周側には後述の各励
磁および検出コイル9,10が配設されている。
【0008】9,10は磁歪シャフト2の外周側に位置
して磁気異方性部6,7と対向した一対の検出コイルと
しての励磁および検出コイルをそれぞれ示し、該励磁お
よび検出コイル9,10はコア部材8の内周側にそれぞ
れコイルボビン(図示せず)を介して設けられ、後述の
発振器12により周波数fを有する交流電圧Vが印加さ
れて励磁作用と検出作用とを行う。また、該励磁および
検出コイル9,10は図4に示す如く自己インダクタン
スL1 ,L2 を有し、その鉄損および直流抵抗分はr1
,r2 となる。
【0009】ここで、励磁および検出コイル9,10に
は発振器12から交流電圧Vが印加されているから、励
磁および検出コイル9,10のインピーダンスZ1 ,Z
2 は数1のようになる。
【0010】
【数1】
【0011】ただし、数1中のL1 ,L2 は数2により
設定される自己インダクタンスである。
【0012】
【数2】
【0013】次に、図4は従来技術による磁歪式トルク
センサの検出回路を示しており、この検出回路はブリッ
ジ回路11、交流電圧印加手段としての発振器12、差
動増幅器13、位相検波回路14等によって構成されて
いる。ここで、ブリッジ回路11は励磁および検出コイ
ル9,10および調整抵抗R,Rにより構成され、それ
ぞれ対応する辺の抵抗値(インピーダンス)が等しくな
るフルブリッジを構成している。また、励磁および検出
コイル9,10間の接続点aおよび調整抵抗R,R間の
接続点bは、例えば30kHz 程度の周波数fを有する
交流電圧Vの発振器12と接続されている。
【0014】さらに、ブリッジ回路11において、一方
の励磁および検出コイル9のL1 ,r1 は調整抵抗R
に、他方の励磁および検出コイル10のL2 ,r2 は調
整抵抗Rにそれぞれ直列接続されているから、励磁およ
び検出コイル9,10を流れる電流i1 ,i2 は、
【0015】
【数3】 により算出され、接続点c,dの検出電圧V1 ,V2
は、
【0016】
【数4】 ただし、α1 ,α2 :位相角 により算出される。
【0017】また、前記励磁および検出コイル9,10
と調整抵抗R,Rとの接続点c,dは差動増幅器13の
両端側子にそれぞれ接続され、励磁および検出コイル
9,10からのそれぞれの検出電圧V1 ,V2 を差動増
幅器13に出力する。そして、該差動増幅器13の出力
端子13Aは発振器12と共に位相検波回路14の入力
側に接続され、該位相検波回路14は差動増幅器13か
らの出力電圧V3 を発振器12からの交流電圧Vに基づ
いて同期させて整流し、出力電圧V4 を出力するもので
ある。
【0018】このように構成される従来技術の磁歪式ト
ルクセンサでは、発振器12からの交流電圧Vを励磁お
よび検出コイル9,10に印加すると、磁歪シャフト2
のスリット形成部2Cには各スリット溝4,5間の磁気
異方性部6,7に沿ってそれぞれ表面磁界による磁路が
形成される。この場合、図4に示す調整抵抗Rは磁歪シ
ャフト2に作用するトルクが零の状態で差動増幅器13
からの出力電圧V3 が零となるように調整される。
【0019】そして、この従来技術においては、磁歪シ
ャフト2に図3のように、矢示T方向にトルクを作用さ
せると、磁歪シャフト2のスリット形成部2Cでは各ス
リット溝4間の磁気異方性部6に沿って引張り応力+σ
が作用し、各スリット溝5間の磁気異方性部7に沿って
圧縮応力−σが作用する。これにより、磁気異方性部6
では引張り応力+σによって透磁率μが増加し、磁気異
方性部7では圧縮応力−σによって透磁率μが減少す
る。
【0020】一方、磁歪シャフト2の磁気異方性部6と
対向配設された励磁および検出コイル9は、透磁率μの
増加に基づき自己インダクタンスL1 が増大し、励磁お
よび検出コイル9を流れる電流i1 が減少する。また、
磁気異方性部7と対向配設された励磁および検出コイル
10は透磁率μの減少に基づき自己インダクタンスL2
が減少し、励磁および検出コイル10を流れる電流i2
が増大する。
【0021】この結果、励磁および検出コイル9からの
検出電圧V1 は減少し、励磁および検出コイル10から
の検出電圧V2 は増大するので、差動増幅器13では、
【0022】
【数5】V3 =K×(V1 −V2 ) ただし、 K:増幅率 なる増幅が行われ、差動増幅器13の出力端子13Aか
ら交流の出力電圧V3 が位相検波回路14へと出力され
る。そして、該位相検波回路14は発振器12からの交
流電圧Vにより出力電圧V3 を同期検波処理して整流
し、出力電圧V4 を磁歪シャフト2に作用するトルクに
対応した出力信号として出力することができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術における磁歪式トルクセンサの検出回路は、励磁
および検出コイル9,10によりブリッジ回路11を構
成し、このブリッジ回路11の平衡が崩れることにより
トルクを検出するようになっているから、ブリッジ回路
11の設定準備段階で各調整抵抗Rの微調整が必要とな
り、その調整作業に時間を費やすという問題がある。
【0024】また、磁歪式トルクセンサを例えば車両の
アウトプットシャフト等に取付けた場合には、温度変化
が激しくなり、このため、磁歪シャフト2,励磁および
検出コイル9,10およびコア部材8等に熱影響が生
じ、再現性のある正確なトルク検出を行なうことができ
なくなるという問題がある。
【0025】この従来技術の問題を解決するために、本
出願人は先に特願平5−32678号(以下、「先行技
術」という)に磁歪式トルクセンサの検出回路にハーフ
ブリッジ回路を用いたものについて出願している。
【0026】この先行技術における磁歪式トルクセンサ
は、軸方向に離間して外周側に一対の磁気異方性部を有
する磁歪シャフトと、該磁歪シャフトの外周側に位置し
て各磁気異方性部に対向して設けられた一対の検出コイ
ルと、該各検出コイルを直列に接続することにより形成
されたハーフブリッジ回路と、該ハーフブリッジ回路の
両端側に180°位相の異なる三角波をそれぞれ入力す
る三角波発生装置と、該三角波発生装置からの基本波に
基づいて、前記ハーフブリッジ回路の各検出コイルの中
点からの信号を、正の部分と負の部分で分けた2つの半
波整流波形を出力する位相検波回路と、該位相検波回路
からの信号を出力信号として処理する処理回路とから構
成されている。
【0027】そして、この先行技術では、従来技術のブ
リッジ回路11の平衡状態の調整作業を省略できると共
に、外部からの熱によるトルクの誤検出を防止すること
ができるものである。
【0028】しかし、この先行技術においては、上述し
たように従来技術における問題を解決することができる
ものの、三角波発生装置からは180°位相の異なる三
角波が発生しているが、その各波形にノイズまたは歪が
あった場合には、そのまま出力信号として処理されてし
まいトルクの検出精度を低下させるという未解決な問題
があった。
【0029】本発明は上述した先行技術の未解決な問題
に鑑みなされたもので、本発明は簡単な回路構成で高精
度なトルク検出を行なうことのできる磁歪式トルクセン
サを提供することを目的としている。
【0030】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用する磁歪式トルクセンサは、軸方
向に離間して外周側に一対の磁気異方性部を有する磁歪
シャフトと、該磁歪シャフトの外周側に位置して各磁気
異方性部に対向して設けられた一対の検出コイルと、該
各検出コイルを直列に接続することにより形成されたハ
ーフブリッジ回路と、該ハーフブリッジ回路の両端側に
180°位相の異なる入力波形をそれぞれ入力する発振
装置と、前記ハーフブリッジ回路の中点から出力される
検出信号中に含まれる発振装置からのノイズおよび歪を
除去する入力信号補正回路と、前記発振装置からの基準
波に基づいて、該入力信号補正回路から出力される信号
を整流波形として出力する位相検波回路と、該位相検波
回路からの整流波形を出力信号として処理する処理回路
とを備え、前記入力信号補正回路は、前記発振装置から
入力される2つの入力波形を加算して該発振回路のノイ
ズおよび歪を出力信号として抽出する第1の加算回路
と、該第1の加算回路からの出力信号と前記ハーフブリ
ッジ回路の中点からの検出信号とを加算することにより
ノイズおよび歪を相殺する第2の加算回路とから構成し
たことにある。
【0031】
【作用】発振装置から出力される180°位相の異なる
入力波形を第1の加算回路で加算することにより、ノイ
ズおよび歪のみが検出され、このノイズおよび歪を第2
の加算回路でハーフブリッジ回路からの検出信号に加算
することによって検出信号に含まれる発振装置からのノ
イズおよび歪のみを相殺し、入力信号補正回路から位相
検波回路に出力される信号中にノイズおよび歪が加わる
のを除去する。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1および図2に基
づき説明する。なお、実施例では前述した従来技術と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。さらに、図面に示す励磁および検出コイル
9,10においては直流抵抗分r1 ,r2 は省略し、コ
イル記号のみで示している。
【0033】図中、21はハーフブリッジ回路を示し、
該ハーフブリッジ回路21は励磁および検出コイル9,
10を直列に接続し、その両側の端子A,Bには後述す
る三角波発生装置22が接続されている。また、中点の
接続点Cは入力信号補正回路23を介して位相検波回路
24に接続されている。
【0034】22は発振装置としての三角波発生装置を
示し、該三角波発生装置22からはハーフブリッジ回路
21に入力される入力波形として位相差が180°とな
る周波数30kHz の2つの三角波がそれぞれ出力さ
れ、該ハーフブリッジ回路21の両側の端子A,Bにそ
れぞれ入力される。また、該三角波発生装置22の入力
側は基準電圧VS に接続され、各入力波形はこの基準電
圧VS が重畳した波形となっている。また、該三角波発
生装置22からは入力波形に対応した検波電圧VK を位
相検波回路24に出力する。
【0035】23は入力信号補正回路を示し、該入力信
号補正回路23は後述する平均値回路26および加算回
路31から構成され、該入力信号補正回路23はハーフ
ブリッジ回路21の検出コイル9,10の中点となる接
続点Cからの検出信号を増幅して位相検波回路24に出
力するものである。
【0036】24は位相検波回路を示し、該位相検波回
路24の入力側には入力信号補正回路23と三角波発生
装置22が接続され、出力側には後述の処理回路25が
接続されている。そして、該位相検波回路24は前記入
力信号補正回路23からの信号を三角波発生装置22か
らの検波電圧VK に基づいて検波処理し、正の部分と負
の部分に分けた整流波形として出力する。
【0037】25は処理回路を示し、該処理回路25は
前記位相検波回路24からの整流波形をD−A変換して
出力電圧を得るもので、例えばLPF(ローパスフィル
タ回路),差動増幅回路等から構成されている。
【0038】次に、図2に基づいて前記入力信号補正回
路23の構成を具体的に示す。
【0039】図2中、26は第1の加算回路としての平
均値回路を示し、該平均値回路26はオペアンプ27
と、該オペアンプ27の反転入力端子に接続され、抵抗
値R1,R2 (R1 =R2 )を有する入力抵抗28,2
9と、前記オペアンプ27の反転入力端子と出力端子間
に接続された抵抗値R3 (2R3 =R1 =R2 )を有す
る不帰還抵抗30とから構成されている。また、前記入
力抵抗28はハーフブリッジ回路21の端子Aを介して
三角波発生装置22の一方の出力側に接続され、入力抵
抗29がハーフブリッジ回路21の接続点Bを介して三
角波発生装置22の他方の出力側に接続され、オペアン
プ27の非反転入力端子は基準電圧VS に接続されてい
る。なお、該平均値回路26は増幅率1/2の反転加算
回路を構成している。
【0040】31は第2の加算回路としての加算回路を
示し、該加算回路31はオペアンプ32と、該オペアン
プ32の反転入力端子に接続され、抵抗値R4 ,R5
(R4=R5 )を有する入力抵抗33,34と、前記オ
ペアンプ32の反転入力端子と出力端子間に接続された
抵抗値R6 (R6 >R4 =R5 )を有する不帰還抵抗3
5とから構成されている。また、前記入力抵抗33は前
記平均値回路26のオペアンプ27の出力端子に接続さ
れ、入力抵抗34はハーフブリッジ回路21の端子Cに
接続され、オペアンプ32の非反転入力端子は基準電圧
VS に接続されている。なお、該加算回路31は増幅率
K0 (K0 =R6 /R4 )の反転加算増幅回路を構成し
ている。そして、入力信号補正回路23の出力端子36
は、前記位相検波回路24に接続されている。
【0041】然るに、本実施例では、磁歪式トルクセン
サの検出回路では、励磁および検出コイル9,10を直
列に接続したハーフブリッジ回路21に三角波発生装置
22から三角波を入力し、励磁および検出コイル9,1
0の変化を位相検波回路24および処理回路25で処理
する構成とすることによって、従来技術のフルブリッジ
回路11とは異なり、簡単な回路で構成することがで
き、部品点数を削減できると共に、ブリッジ回路の平衡
状態を設定する調整作業を省略できる。
【0042】また、フルブリッジ回路を簡略化したハー
フブリッジ回路21であっても、位相が180°異なる
三角波を該ハーフブリッジ回路21の両端側の端子A,
Bに入力することにより、フルブリッジ回路と同等以上
のトルク検出処理を行なうことができる。
【0043】次に、入力信号補正回路23について説明
するに、まず三角波発生装置22か
【0044】
【数6】 となる。
【0045】また、平均値回路26についてみると、入
力抵抗28,29の抵抗値はR1 = なって、次の数7のようになる。
【0046】
【数7】
【0047】一方、トルクが零のときハーフブリッジ回
路21の接続点Cから出力される検
【0048】
【数8】 となる。
【0049】さらに、加算回路31についてみると、入
力抵抗33,34の抵抗値R4=R5
【0050】
【数9】 となる。
【0051】かくして、オペアンプ32の反転入力端子
側でみると、三角波発生装置22からのノイズ(歪分)
ΔV1 ,ΔV2 を除去することができる。
【0052】然るに、三角波発生装置22から出力され
る波形に含まれるノイズ(歪分)ΔV1 ,ΔV2 を平均
値回路26で数7として抽出し、該平均値回路26から
の出力を数8として表されるハーフブリッジ回路21か
らの検出信号に加算回路31で加算することにより、数
9に示すように、ノイズ(歪分)ΔV1 ,ΔV2 を相殺
することができる。
【0053】一方、トルクを加えた場合でも、ハーフブ
リッジ回路21の接続点Cからの出 る。
【0054】そして、ハーフブリッジ回路21からの検
出信号に含まれる三角波発生装置22からのノイズ(歪
分)ΔV1 ,ΔV2 を除去し、後段の位相検波回路2
4,処理回路25により出力信号として処理し、正確な
トルク検出を行なうことができる。
【0055】なお、前記実施例では磁歪シャフト2にお
いては、一対の磁気異方性部6,7の部位のみを磁性材
料で形成するものとして述べたが、本発明はこれに限ら
ず、磁歪シャフト2の全体を磁性材料により形成するも
のでもよい。
【0056】また、前記実施例では入力波形を180°
位相の異なる2つの三角波を発生する三角波発生装置2
2を用いたが、本発明はこれに限らず、180°位相の
異なる2つの正弦波を発生する正弦波発生装置を用いて
もよい。
【0057】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、磁
歪シャフトに加わるトルクを検出する一対の検出コイル
を直列に接続してハーフブリッジ回路とし、該ハーフブ
リッジ回路の両端側に180°位相の異なる波形をそれ
ぞれ発振装置から入力し、該ハーフブリッジ回路の後段
には入力信号補正回路,位相検波回路および処理回路を
接続し、前記入力信号補正回路を、発振装置からの2つ
の入力波形を加算する第1の加算回路と、該第1の加算
回路からの出力と前記ハーフブリッジ回路の中点からの
検出信号とを加算する第2の加算回路とから構成するこ
とによって、発振装置からの入力波形に含まれるノイズ
および歪を第1の加算回路で抽出し、第2の加算回路で
第1の加算回路からの出力とハーフブリッジ回路からの
出力とを加算してノイズおよび歪のみを相殺できる。そ
して、位相検波回路に入力される検出信号に発振装置か
らのノイズおよび歪が加わるのを防止することによっ
て、トルクの検出精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるトルク検出回路を示すブ
ロック図である。
【図2】図1中の入力信号補正回路を具体的に示す回路
図である。
【図3】従来技術による磁歪式トルクセンサの構成図で
ある。
【図4】従来技術によるトルク検出回路を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
2 磁歪シャフト 6,7 磁気異方性部 9,10 励磁および検出コイル(検出コイル) 21 ハーフブリッジ回路 22 三角波発生装置(発振装置) 23 入力信号補正回路 24 位相検波回路 25 処理回路 26 平均値回路(第1の加算回路) 31 加算回路(第2の加算回路)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に離間して外周側に一対の磁気異
    方性部を有する磁歪シャフトと、該磁歪シャフトの外周
    側に位置して各磁気異方性部に対向して設けられた一対
    の検出コイルと、該各検出コイルを直列に接続すること
    により形成されたハーフブリッジ回路と、該ハーフブリ
    ッジ回路の両端側に180°位相の異なる入力波形をそ
    れぞれ入力する発振装置と、前記ハーフブリッジ回路の
    中点から出力される検出信号中に含まれる発振装置から
    のノイズおよび歪を除去する入力信号補正回路と、前記
    発振装置からの基準波に基づいて、該入力信号補正回路
    から出力される信号を整流波形として出力する位相検波
    回路と、該位相検波回路からの整流波形を出力信号とし
    て処理する処理回路とを備え、前記入力信号補正回路
    は、前記発振装置から入力される2つの入力波形を加算
    して該発振回路のノイズおよび歪を出力信号として抽出
    する第1の加算回路と、該第1の加算回路からの出力信
    号と前記ハーフブリッジ回路の中点からの検出信号とを
    加算することによりノイズおよび歪を相殺する第2の加
    算回路とから構成してなる磁歪式トルクセンサ。
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Cited By (5)

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