JPH06221941A - 磁歪式トルクセンサ - Google Patents
磁歪式トルクセンサInfo
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- JPH06221941A JPH06221941A JP3267893A JP3267893A JPH06221941A JP H06221941 A JPH06221941 A JP H06221941A JP 3267893 A JP3267893 A JP 3267893A JP 3267893 A JP3267893 A JP 3267893A JP H06221941 A JPH06221941 A JP H06221941A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁歪式トルクセンサにおいて、温度変化によ
る誤差を低減し、トルクの高精度検出を行なう。 【構成】 一対の励磁および検出コイル9,10を直列
に接続してハーフブリッジ回路21を構成し、両端に位
相差が180°異なる三角波を三角波発生装置22から
それぞれ入力する。そして、この三角波の基準波に対し
てハーフブリッジ回路21から信号を位相検波回路23
で検波し、この検波信号を処理する処理回路24から構
成する。これにより、フルブリッジ回路のような平衡調
整を省略して温度依存性の少ないトルク検出を行なうこ
とができる。
る誤差を低減し、トルクの高精度検出を行なう。 【構成】 一対の励磁および検出コイル9,10を直列
に接続してハーフブリッジ回路21を構成し、両端に位
相差が180°異なる三角波を三角波発生装置22から
それぞれ入力する。そして、この三角波の基準波に対し
てハーフブリッジ回路21から信号を位相検波回路23
で検波し、この検波信号を処理する処理回路24から構
成する。これにより、フルブリッジ回路のような平衡調
整を省略して温度依存性の少ないトルク検出を行なうこ
とができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用エンジ
ンの出力軸トルク等を検出するのに用いて好適な磁歪式
トルクセンサに関する。
ンの出力軸トルク等を検出するのに用いて好適な磁歪式
トルクセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機を備えたオートマチック車等
では、例えば自動変速機の変速タイミングを適正化する
目的でアウトプットシャフト等に磁歪式トルクセンサを
取付けることが提案されている。
では、例えば自動変速機の変速タイミングを適正化する
目的でアウトプットシャフト等に磁歪式トルクセンサを
取付けることが提案されている。
【0003】そこで、図11および図12に基づいてこ
の種の従来技術による磁歪式トルクセンサを説明する。
の種の従来技術による磁歪式トルクセンサを説明する。
【0004】図中、1はトルクセンサ本体を構成するケ
ーシングを示し、該ケーシング1は非磁性材料により段
付筒状に形成され、自動変速機のケース(図示せず)等
に固定されるようになっている。
ーシングを示し、該ケーシング1は非磁性材料により段
付筒状に形成され、自動変速機のケース(図示せず)等
に固定されるようになっている。
【0005】2はケーシング1内に軸受3,3を介して
回転自在に配設された磁歪シャフトを示し、該磁歪シャ
フト2はステンレス鋼等によって棒状に形成され、その
両端側2A,2Bはケーシング1外に突出してアウトプ
ットシャフトを構成している。また、該磁歪シャフト2
の軸方向中間部はケーシング1内に位置したスリット形
成部2Cとなり、該スリット形成部2Cの外周面には斜
め下向きに45°、斜め上向きに45°の角度をもって
それぞれスリット溝4,4,…、5,5,…が刻設され
ている。
回転自在に配設された磁歪シャフトを示し、該磁歪シャ
フト2はステンレス鋼等によって棒状に形成され、その
両端側2A,2Bはケーシング1外に突出してアウトプ
ットシャフトを構成している。また、該磁歪シャフト2
の軸方向中間部はケーシング1内に位置したスリット形
成部2Cとなり、該スリット形成部2Cの外周面には斜
め下向きに45°、斜め上向きに45°の角度をもって
それぞれスリット溝4,4,…、5,5,…が刻設され
ている。
【0006】6,7は磁気異方性部を示し、該磁気異方
性部6,7は前記磁歪シャフト2のスリット形成部2C
の外周面にFe(83%),Al(13%)の磁性材料
をコーティングして熱処理したものである。そして、各
スリット溝4間の部分に第1の磁気異方性部6が形成さ
れると共に、各スリット5間の部分に第2の磁気異方性
部7が形成され、これらの磁気異方性部6,7には表面
磁界による磁路が形成される。
性部6,7は前記磁歪シャフト2のスリット形成部2C
の外周面にFe(83%),Al(13%)の磁性材料
をコーティングして熱処理したものである。そして、各
スリット溝4間の部分に第1の磁気異方性部6が形成さ
れると共に、各スリット5間の部分に第2の磁気異方性
部7が形成され、これらの磁気異方性部6,7には表面
磁界による磁路が形成される。
【0007】8はケーシング1の内周面に固着され、磁
歪シャフト2のスリット形成部2Cを径方向外側から取
囲んだコア部材を示し、該コア部材8は鉄等の磁性材料
により段付筒状に形成され、その内周側には後述の各励
磁および検出コイル9,10が配設されている。
歪シャフト2のスリット形成部2Cを径方向外側から取
囲んだコア部材を示し、該コア部材8は鉄等の磁性材料
により段付筒状に形成され、その内周側には後述の各励
磁および検出コイル9,10が配設されている。
【0008】9,10は磁歪シャフト2の外周側に位置
して磁気異方性部6,7と対向した一対の検出コイルと
しての励磁および検出コイルをそれぞれ示し、該励磁お
よび検出コイル9,10はコア部材8の内周側にそれぞ
れコイルボビン(図示せず)を介して設けられ、後述の
発振器12により周波数fを有する交流電圧Vが印加さ
れて励磁作用と検出作用とを行う。また、該励磁および
検出コイル9,10は図12に示す如く自己インダクタ
ンスL1 ,L2 を有し、その鉄損および直流抵抗分はr
1 ,r2 となる。
して磁気異方性部6,7と対向した一対の検出コイルと
しての励磁および検出コイルをそれぞれ示し、該励磁お
よび検出コイル9,10はコア部材8の内周側にそれぞ
れコイルボビン(図示せず)を介して設けられ、後述の
発振器12により周波数fを有する交流電圧Vが印加さ
れて励磁作用と検出作用とを行う。また、該励磁および
検出コイル9,10は図12に示す如く自己インダクタ
ンスL1 ,L2 を有し、その鉄損および直流抵抗分はr
1 ,r2 となる。
【0009】ここで、励磁および検出コイル9,10に
は発振器12から交流電圧Vが印加されているから、励
磁および検出コイル9,10のインピーダンスZ1 ,Z
2 は数1のようになる。
は発振器12から交流電圧Vが印加されているから、励
磁および検出コイル9,10のインピーダンスZ1 ,Z
2 は数1のようになる。
【0010】
【数1】
【0011】ただし、数1中のL1 ,L2 は数2により
設定される自己インダクタンスである。
設定される自己インダクタンスである。
【0012】
【数2】
【0013】次に、図12は従来技術による磁歪式トル
クセンサの検出回路を示しており、この検出回路はブリ
ッジ回路11、交流電圧印加手段としての発振器12、
差動増幅器13、位相検波回路14等によって構成され
ている。ここで、ブリッジ回路11は励磁および検出コ
イル9,10および調整抵抗R,Rにより構成され、そ
れぞれ対応する辺の抵抗値(インピーダンス)が等しく
なるフルブリッジを構成している。また、励磁および検
出コイル9,10間の接続点aおよび調整抵抗R,R間
の接続点bは、例えば30kHz 程度の周波数fを有す
る交流電圧Vの発振器12と接続されている。
クセンサの検出回路を示しており、この検出回路はブリ
ッジ回路11、交流電圧印加手段としての発振器12、
差動増幅器13、位相検波回路14等によって構成され
ている。ここで、ブリッジ回路11は励磁および検出コ
イル9,10および調整抵抗R,Rにより構成され、そ
れぞれ対応する辺の抵抗値(インピーダンス)が等しく
なるフルブリッジを構成している。また、励磁および検
出コイル9,10間の接続点aおよび調整抵抗R,R間
の接続点bは、例えば30kHz 程度の周波数fを有す
る交流電圧Vの発振器12と接続されている。
【0014】さらに、ブリッジ回路11において、一方
の励磁および検出コイル9のL1 ,r1 は調整抵抗R
に、他方の励磁および検出コイル10のL2 ,r2 は調
整抵抗Rにそれぞれ直列接続されているから、励磁およ
び検出コイル9,10を流れる電流i1 ,i2 は、
の励磁および検出コイル9のL1 ,r1 は調整抵抗R
に、他方の励磁および検出コイル10のL2 ,r2 は調
整抵抗Rにそれぞれ直列接続されているから、励磁およ
び検出コイル9,10を流れる電流i1 ,i2 は、
【0015】
【数3】 により算出され、接続点c,dの検出電圧V1 ,V2
は、
は、
【0016】
【数4】 ただし、α1 ,α2 :位相角により算出される。
【0017】また、前記励磁および検出コイル9,10
と調整抵抗R,Rとの接続点c,dは差動増幅器13の
入力端子にそれぞれ接続され、励磁および検出コイル
9,10からのそれぞれの検出電圧V1 ,V2 を差動増
幅器13に出力する。そして、該差動増幅器13の出力
端子13Aは発振器12と共に位相検波回路14の入力
側に接続され、該位相検波回路14は差動増幅器13か
らの出力電圧V3 を発振器12からの交流電圧Vに基づ
いて同期させて整流して出力電圧V4 を出力する。
と調整抵抗R,Rとの接続点c,dは差動増幅器13の
入力端子にそれぞれ接続され、励磁および検出コイル
9,10からのそれぞれの検出電圧V1 ,V2 を差動増
幅器13に出力する。そして、該差動増幅器13の出力
端子13Aは発振器12と共に位相検波回路14の入力
側に接続され、該位相検波回路14は差動増幅器13か
らの出力電圧V3 を発振器12からの交流電圧Vに基づ
いて同期させて整流して出力電圧V4 を出力する。
【0018】このように構成される従来技術の磁歪式ト
ルクセンサでは、発振器12からの交流電圧Vを励磁お
よび検出コイル9,10に印加すると、磁歪シャフト2
のスリット形成部2Cには各スリット溝4,5間の磁気
異方性部6,7に沿ってそれぞれ表面磁界による磁路が
形成される。この場合、図12に示す調整抵抗Rは磁歪
シャフト2に作用するトルクが零の状態で差動増幅器1
3からの出力電圧V3が零となるように調整される。
ルクセンサでは、発振器12からの交流電圧Vを励磁お
よび検出コイル9,10に印加すると、磁歪シャフト2
のスリット形成部2Cには各スリット溝4,5間の磁気
異方性部6,7に沿ってそれぞれ表面磁界による磁路が
形成される。この場合、図12に示す調整抵抗Rは磁歪
シャフト2に作用するトルクが零の状態で差動増幅器1
3からの出力電圧V3が零となるように調整される。
【0019】そして、この従来技術においては、磁歪シ
ャフト2に図11のように、矢示T方向にトルクを作用
させると、磁歪シャフト2のスリット形成部2Cでは各
スリット溝4間の磁気異方性部6に沿って引張り応力+
σが作用し、各スリット溝5間の磁気異方性部7に沿っ
て圧縮応力−σが作用する。これにより、磁気異方性部
6では引張り応力+σによって透磁率μが増加し、磁気
異方性部7では圧縮応力−σによって透磁率μが減少す
る。
ャフト2に図11のように、矢示T方向にトルクを作用
させると、磁歪シャフト2のスリット形成部2Cでは各
スリット溝4間の磁気異方性部6に沿って引張り応力+
σが作用し、各スリット溝5間の磁気異方性部7に沿っ
て圧縮応力−σが作用する。これにより、磁気異方性部
6では引張り応力+σによって透磁率μが増加し、磁気
異方性部7では圧縮応力−σによって透磁率μが減少す
る。
【0020】一方、磁歪シャフト2の磁気異方性部6と
対向配設された励磁および検出コイル9は、透磁率μの
増加に基づき自己インダクタンスL1 が増大し、励磁お
よび検出コイル9を流れる電流i1 が減少する。また、
磁気異方性部7と対向配設された励磁および検出コイル
10は透磁率μの減少に基づき自己インダクタンスL2
が減少し、励磁および検出コイル10を流れる電流i2
が増大する。
対向配設された励磁および検出コイル9は、透磁率μの
増加に基づき自己インダクタンスL1 が増大し、励磁お
よび検出コイル9を流れる電流i1 が減少する。また、
磁気異方性部7と対向配設された励磁および検出コイル
10は透磁率μの減少に基づき自己インダクタンスL2
が減少し、励磁および検出コイル10を流れる電流i2
が増大する。
【0021】この結果、励磁および検出コイル9からの
検出電圧V1 は減少し、励磁および検出コイル10から
の検出電圧V2 は増大するので、差動増幅器13では、
検出電圧V1 は減少し、励磁および検出コイル10から
の検出電圧V2 は増大するので、差動増幅器13では、
【0022】
【数5】V3 =A×(V1 −V2 ) ただし、 A:増幅率 なる増幅が行われ、差動増幅器13の出力端子13Aか
ら交流の出力電圧V3 が位相検波回路14へと出力され
る。そして、該位相検波回路14は発振器12からの交
流電圧Vにより出力電圧V3 を同期検波処理して整流し
た出力電圧V4 を磁歪シャフト2に作用するトルクに対
応した出力信号として出力することができる。
ら交流の出力電圧V3 が位相検波回路14へと出力され
る。そして、該位相検波回路14は発振器12からの交
流電圧Vにより出力電圧V3 を同期検波処理して整流し
た出力電圧V4 を磁歪シャフト2に作用するトルクに対
応した出力信号として出力することができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術における磁歪式トルクセンサの検出回路は、励磁
および検出コイル9,10によりブリッジ回路11を構
成し、このブリッジ回路11の平衡が崩れることにより
トルクを検出するようになっているから、ブリッジ回路
11の設定準備段階で各調整抵抗Rの微調整が必要とな
り、その調整作業に時間を費やすという問題がある。
来技術における磁歪式トルクセンサの検出回路は、励磁
および検出コイル9,10によりブリッジ回路11を構
成し、このブリッジ回路11の平衡が崩れることにより
トルクを検出するようになっているから、ブリッジ回路
11の設定準備段階で各調整抵抗Rの微調整が必要とな
り、その調整作業に時間を費やすという問題がある。
【0024】また、磁歪式トルクセンサを例えば車両の
アウトプットシャフト等に取付けた場合には、温度変化
が激しくなり、このため、磁歪シャフト2,励磁および
検出コイル9,10およびコア部材8等に熱影響が生
じ、再現性のある正確なトルク検出を行なうことができ
なくなるという問題がある。
アウトプットシャフト等に取付けた場合には、温度変化
が激しくなり、このため、磁歪シャフト2,励磁および
検出コイル9,10およびコア部材8等に熱影響が生
じ、再現性のある正確なトルク検出を行なうことができ
なくなるという問題がある。
【0025】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は簡単な検出回路で構成でき、し
かも調整作業を省略できると共に、温度依存性に対する
影響の少ない回路構成にし、高精度なトルク検出を行な
うことのできる磁歪式トルクセンサを提供することを目
的としている。
されたもので、本発明は簡単な検出回路で構成でき、し
かも調整作業を省略できると共に、温度依存性に対する
影響の少ない回路構成にし、高精度なトルク検出を行な
うことのできる磁歪式トルクセンサを提供することを目
的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用する磁歪式トルクセンサは、軸方
向に離間して外周側に一対の磁気異方性部を有する磁歪
シャフトと、該磁歪シャフトの外周側に位置して各磁気
異方性部に対向して設けられた一対の検出コイルと、該
各検出コイルを直列に接続することにより形成されたハ
ーフブリッジ回路と、該ハーフブリッジ回路の両端側に
180°位相の異なる三角波をそれぞれ入力する三角波
発生装置と、該三角波発生装置からの基準波に基づい
て、前記ハーフブリッジ回路の各検出コイルの中点から
の信号を、正の部分と負の部分で分けた2つの半波整流
波形を出力する位相検波回路と、該位相検波回路からの
信号を処理する処理回路とから構成したことにある。
ために、本発明が採用する磁歪式トルクセンサは、軸方
向に離間して外周側に一対の磁気異方性部を有する磁歪
シャフトと、該磁歪シャフトの外周側に位置して各磁気
異方性部に対向して設けられた一対の検出コイルと、該
各検出コイルを直列に接続することにより形成されたハ
ーフブリッジ回路と、該ハーフブリッジ回路の両端側に
180°位相の異なる三角波をそれぞれ入力する三角波
発生装置と、該三角波発生装置からの基準波に基づい
て、前記ハーフブリッジ回路の各検出コイルの中点から
の信号を、正の部分と負の部分で分けた2つの半波整流
波形を出力する位相検波回路と、該位相検波回路からの
信号を処理する処理回路とから構成したことにある。
【0027】また、前記処理回路は、前記位相検波回路
から出力される2つの出力を差動させて全波整流波形と
して出力すべく、演算増幅器により構成された差動増幅
回路と、該差動増幅回路からの全波整流波形を平滑して
直流化する平滑回路とから構成することが好ましい。
から出力される2つの出力を差動させて全波整流波形と
して出力すべく、演算増幅器により構成された差動増幅
回路と、該差動増幅回路からの全波整流波形を平滑して
直流化する平滑回路とから構成することが好ましい。
【0028】さらに、前記処理回路は、前記位相検波回
路から出力される2つの出力をそれぞれ平滑して直流化
するために同一回路構成からなる2個の平滑回路と、該
各平滑回路からの出力を差動増幅する差動増幅回路とか
ら構成してもよい。
路から出力される2つの出力をそれぞれ平滑して直流化
するために同一回路構成からなる2個の平滑回路と、該
各平滑回路からの出力を差動増幅する差動増幅回路とか
ら構成してもよい。
【0029】
【作用】上記構成のように、検出回路を各検出コイルを
直列に接続したハーフブリッジ回路で構成することで、
ブリッジ回路の平衡をとる調整作業を省略でき、かつ該
ハーフブリッジ回路に180°位相の異なる三角波をそ
れぞれ入力することで、高精度のトルク検出を行なうこ
とができる。
直列に接続したハーフブリッジ回路で構成することで、
ブリッジ回路の平衡をとる調整作業を省略でき、かつ該
ハーフブリッジ回路に180°位相の異なる三角波をそ
れぞれ入力することで、高精度のトルク検出を行なうこ
とができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図10に
基づき説明する。
基づき説明する。
【0031】まず、図1に本発明の第1の実施例の検出
回路を示す。なお、実施例では前述した従来技術と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。さらに、図面に示す励磁および検出コイル
9,10においては鉄損および直流抵抗分r1 ,r2 は
省略し、コイル記号のみで示している。
回路を示す。なお、実施例では前述した従来技術と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。さらに、図面に示す励磁および検出コイル
9,10においては鉄損および直流抵抗分r1 ,r2 は
省略し、コイル記号のみで示している。
【0032】図中、21はハーフブリッジ回路を示し、
該ハーフブリッジ回路21は励磁および検出コイル9,
10を直列に接続し、その両側の端子A,Bに後述する
三角波発生装置22を入力するものである。また、接続
点Cからは位相検波回路23に検出信号を出力する。
該ハーフブリッジ回路21は励磁および検出コイル9,
10を直列に接続し、その両側の端子A,Bに後述する
三角波発生装置22を入力するものである。また、接続
点Cからは位相検波回路23に検出信号を出力する。
【0033】22は三角波発生装置を示し、該三角波発
生装置22からは例えば図3の第1段目および第2段目
に示すような位相差が180°とした周波数が30〔kH
z 〕の三角波を出力し、前記ハーフブリッジ回路21の
両側の端子A,Bに入力するようになっている。また、
該三角波発生装置22からはパルス波となる検波波形E
が位相検波回路23に出力される。
生装置22からは例えば図3の第1段目および第2段目
に示すような位相差が180°とした周波数が30〔kH
z 〕の三角波を出力し、前記ハーフブリッジ回路21の
両側の端子A,Bに入力するようになっている。また、
該三角波発生装置22からはパルス波となる検波波形E
が位相検波回路23に出力される。
【0034】23は位相検波回路を示し、該位相検波回
路23は前記ハーフブリッジ回路21の接続点Cからの
検出信号と三角波発生装置22からの検波波形Eが入力
され、該検波波形Eに基づいて検出信号を検波するもの
である。
路23は前記ハーフブリッジ回路21の接続点Cからの
検出信号と三角波発生装置22からの検波波形Eが入力
され、該検波波形Eに基づいて検出信号を検波するもの
である。
【0035】24は処理回路を示し、該処理回路24は
前記位相検波回路23からの検波信号を平滑処理して出
力電圧を得るものである。
前記位相検波回路23からの検波信号を平滑処理して出
力電圧を得るものである。
【0036】ここで、本出願人は回路構成の簡略化およ
び温度依存性の問題に着目し、従来技術の図12に示し
たブリッジ回路11(以下、ハーフブリッジ回路21と
比較するために「フルブリッジ回路11」という)に正
弦波と三角波のそれぞれを入力した場合と、ハーフブリ
ッジ回路21に正弦波と三角波のそれぞれを入力した場
合の4つの回路において次のような実験を行なった。
び温度依存性の問題に着目し、従来技術の図12に示し
たブリッジ回路11(以下、ハーフブリッジ回路21と
比較するために「フルブリッジ回路11」という)に正
弦波と三角波のそれぞれを入力した場合と、ハーフブリ
ッジ回路21に正弦波と三角波のそれぞれを入力した場
合の4つの回路において次のような実験を行なった。
【0037】それぞれの回路構成において、磁歪シャフ
ト2に温度を−20℃〜+100℃の間で変化させ、磁
歪シャフト2に−40〜+40〔kgfm〕の範囲でトルク
を加えたときの、それぞれの温度に対するトルクの変化
率(温度特性)を算出した結果、次の表1に示す結果を
得た。
ト2に温度を−20℃〜+100℃の間で変化させ、磁
歪シャフト2に−40〜+40〔kgfm〕の範囲でトルク
を加えたときの、それぞれの温度に対するトルクの変化
率(温度特性)を算出した結果、次の表1に示す結果を
得た。
【0038】
【表1】
【0039】そして、この表1によると、ハーフブリッ
ジ回路21に三角波を入力したときに、比較的温度依存
性の少ない検出ができていることが分かる。
ジ回路21に三角波を入力したときに、比較的温度依存
性の少ない検出ができていることが分かる。
【0040】然るに、本実施例では、磁歪式トルクセン
サの検出回路を、励磁および検出コイル9,10を直列
に接続したハーフブリッジ回路21に三角波を三角波発
生装置22から入力し、励磁および検出コイル9,10
の変化を位相検波回路23および処理回路24で処理す
る構成とすることで、実験結果からも明らかなように、
磁歪シャフト2に加わるトルクを温度依存性が少ない状
態で高精度に検出することができる。
サの検出回路を、励磁および検出コイル9,10を直列
に接続したハーフブリッジ回路21に三角波を三角波発
生装置22から入力し、励磁および検出コイル9,10
の変化を位相検波回路23および処理回路24で処理す
る構成とすることで、実験結果からも明らかなように、
磁歪シャフト2に加わるトルクを温度依存性が少ない状
態で高精度に検出することができる。
【0041】また、従来技術のフルブリッジ回路11と
は異なり、簡単に構成することができ、部品点数を削減
できると共に、平衡状態を設定する調整作業を省略する
ことができる。
は異なり、簡単に構成することができ、部品点数を削減
できると共に、平衡状態を設定する調整作業を省略する
ことができる。
【0042】従って、簡略化したハーフブリッジ回路2
1であっても、位相が180°異なる三角波を該ハーフ
ブリッジ回路21の両端に入力することにより、フルブ
リッジ回路と同等以上のトルク検出処理を行なうことが
できる。
1であっても、位相が180°異なる三角波を該ハーフ
ブリッジ回路21の両端に入力することにより、フルブ
リッジ回路と同等以上のトルク検出処理を行なうことが
できる。
【0043】次に、本発明の第2の実施例を図2ないし
図4に基づいて説明するに、本実施例の特徴は、第1の
実施例の処理回路24を具体的に示したものである。な
お、本実施例では上述した第1の実施例と同一の構成要
素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
図4に基づいて説明するに、本実施例の特徴は、第1の
実施例の処理回路24を具体的に示したものである。な
お、本実施例では上述した第1の実施例と同一の構成要
素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0044】図中、31はハーフブリッジ回路21の励
磁および検出コイル9,10の接続点Cから出力波形を
増幅する増幅回路を示し、該増幅回路31はオペアンプ
32により構成され、該オペアンプ32の反転端子には
入力抵抗33および出力端子Dと接続される負帰還抵抗
34が接続され、非反転端子には後述する基準電圧発生
装置から直流のバイアス電圧VS が入力され、出力端子
Dからの出力電圧を前記各抵抗33,34により設定さ
れた増幅率で増幅すると共に、直流のバイアス電圧VS
を加算するようになっている。
磁および検出コイル9,10の接続点Cから出力波形を
増幅する増幅回路を示し、該増幅回路31はオペアンプ
32により構成され、該オペアンプ32の反転端子には
入力抵抗33および出力端子Dと接続される負帰還抵抗
34が接続され、非反転端子には後述する基準電圧発生
装置から直流のバイアス電圧VS が入力され、出力端子
Dからの出力電圧を前記各抵抗33,34により設定さ
れた増幅率で増幅すると共に、直流のバイアス電圧VS
を加算するようになっている。
【0045】35は本実施例による処理回路を示し、該
処理回路35は位相検波回路23からの出力F,Gを差
算する差動増幅回路36と、該差動増幅回路36の出力
Hを直流化する平滑回路としてのローパスフィルタ37
(以下、「LPF37」という)と、バイアス電圧VS
を発生する基準電圧発生装置38と、該基準電圧発生装
置38からのバイアス電圧VS と前記LPF37の出力
Iとの差を差動増幅する後段差動増幅回路39と、前記
基準電圧発生装置38と該後段差動増幅回路39との間
に接続された調整回路40とから大略構成されている。
処理回路35は位相検波回路23からの出力F,Gを差
算する差動増幅回路36と、該差動増幅回路36の出力
Hを直流化する平滑回路としてのローパスフィルタ37
(以下、「LPF37」という)と、バイアス電圧VS
を発生する基準電圧発生装置38と、該基準電圧発生装
置38からのバイアス電圧VS と前記LPF37の出力
Iとの差を差動増幅する後段差動増幅回路39と、前記
基準電圧発生装置38と該後段差動増幅回路39との間
に接続された調整回路40とから大略構成されている。
【0046】ここで、前記差動増幅回路36はオペアン
プ41と、該オペアンプ41の反転端子と前記位相検波
回路23の一方の出力側との間に接続された入力抵抗4
2と、非反転端子と前記位相検波回路23の他方の出力
側との間に接続された入力抵抗43と、非反転端子と基
準電圧発生装置38との間に接続された補正抵抗44
と、出力端子と反転端子との間に接続された負帰還抵抗
45とから構成されている。なお、入力抵抗42および
入力抵抗43は等しい抵抗値R1 となり、補正抵抗44
と負帰還抵抗45は等しい抵抗値R2 となる。
プ41と、該オペアンプ41の反転端子と前記位相検波
回路23の一方の出力側との間に接続された入力抵抗4
2と、非反転端子と前記位相検波回路23の他方の出力
側との間に接続された入力抵抗43と、非反転端子と基
準電圧発生装置38との間に接続された補正抵抗44
と、出力端子と反転端子との間に接続された負帰還抵抗
45とから構成されている。なお、入力抵抗42および
入力抵抗43は等しい抵抗値R1 となり、補正抵抗44
と負帰還抵抗45は等しい抵抗値R2 となる。
【0047】そして、前記差動増幅回路36において
は、図3および図4に示すように、位相検波回路23か
らのF,Gの波形のうち、Fの波形を反転させて加算し
て、図3および図4に示すHの波形のような全波整流波
形に変換するものである。
は、図3および図4に示すように、位相検波回路23か
らのF,Gの波形のうち、Fの波形を反転させて加算し
て、図3および図4に示すHの波形のような全波整流波
形に変換するものである。
【0048】本実施例による磁歪式トルクセンサの検出
回路は上述の如く構成されるが、次に、図3および図4
に各点における波形を示し、各回路の動作を説明する。
回路は上述の如く構成されるが、次に、図3および図4
に各点における波形を示し、各回路の動作を説明する。
【0049】まず、図3および図4の第1,2段目に示
すA,Bの波形は、三角波発生装置22からハーフブリ
ッジ回路21の両側の端子A,Bに入力される位相差が
180°異なる三角波をそれぞれ示し、該A,Bの波形
は直流の所定電圧V0 に対して発振するようになってい
る。
すA,Bの波形は、三角波発生装置22からハーフブリ
ッジ回路21の両側の端子A,Bに入力される位相差が
180°異なる三角波をそれぞれ示し、該A,Bの波形
は直流の所定電圧V0 に対して発振するようになってい
る。
【0050】第3,4段目に示すC,Dの波形は接続点
C,増幅回路31からの出力端子Dの波形をそれぞれ示
し、該C,Dの波形は磁歪シャフト2にトルクが加わっ
ていない場合には、C,Dの波形は所定電圧V0 ,バイ
アス電圧VS に対して出力されず、正のトルクを加えた
場合には、図3に示すようになり、負のトルクを加えた
場合には、図4に示すように、図3に対して位相が18
0°ずれた波形となる。なお、波高値および位相差はト
ルクの強度によって変化するもので、図3および図4は
便宜上位相差が180°として示してある。
C,増幅回路31からの出力端子Dの波形をそれぞれ示
し、該C,Dの波形は磁歪シャフト2にトルクが加わっ
ていない場合には、C,Dの波形は所定電圧V0 ,バイ
アス電圧VS に対して出力されず、正のトルクを加えた
場合には、図3に示すようになり、負のトルクを加えた
場合には、図4に示すように、図3に対して位相が18
0°ずれた波形となる。なお、波高値および位相差はト
ルクの強度によって変化するもので、図3および図4は
便宜上位相差が180°として示してある。
【0051】第5段目のEの波形は、三角波発生装置2
2から位相検波回路23に入力されるパルス波形となる
検波波形Eを示し、当該Eの波形は図3および図4に示
すように、Aの波形の正の部分を基準範囲として形成さ
れている。
2から位相検波回路23に入力されるパルス波形となる
検波波形Eを示し、当該Eの波形は図3および図4に示
すように、Aの波形の正の部分を基準範囲として形成さ
れている。
【0052】第6,7段目のF,Gの波形は位相検波回
路23の出力側の2つ出力F,Gを示し、当該F,Gの
波形はDの波形をバイアス電圧VS を基準として正の部
分と負の部分に分けた半波整流波形となり、この半波整
流波形にはバイアス電圧VSが基準値となっている。そ
して、F,Gの波形は差動増幅回路36に入力される。
路23の出力側の2つ出力F,Gを示し、当該F,Gの
波形はDの波形をバイアス電圧VS を基準として正の部
分と負の部分に分けた半波整流波形となり、この半波整
流波形にはバイアス電圧VSが基準値となっている。そ
して、F,Gの波形は差動増幅回路36に入力される。
【0053】第8段目のHの波形は差動増幅回路36の
出力端子からの信号を示し、当該Hの波形は磁歪シャフ
ト2に正のトルクを加えたときには、図3に示し如く、
バイアス電圧VS に対して上側に山がくる全波整流波形
となり、負のトルクを加えたときには、図4に示す如
く、バイアス電圧VS に対して下側に山がくる全波整流
波形となる。そして、LPF37に入力される。
出力端子からの信号を示し、当該Hの波形は磁歪シャフ
ト2に正のトルクを加えたときには、図3に示し如く、
バイアス電圧VS に対して上側に山がくる全波整流波形
となり、負のトルクを加えたときには、図4に示す如
く、バイアス電圧VS に対して下側に山がくる全波整流
波形となる。そして、LPF37に入力される。
【0054】第9段目のIの波形はLPF37からの出
力波形を示し、Iの波形はバイアス電圧VS に対して直
流化され、磁歪シャフト2に正のトルクを加えたときに
は、図3に示し如く、バイアス電圧VS に対して上側に
なり、負のトルクを加えたときには、図4に示す如く、
バイアス電圧VS に対して下側になる。
力波形を示し、Iの波形はバイアス電圧VS に対して直
流化され、磁歪シャフト2に正のトルクを加えたときに
は、図3に示し如く、バイアス電圧VS に対して上側に
なり、負のトルクを加えたときには、図4に示す如く、
バイアス電圧VS に対して下側になる。
【0055】なお、調整回路40は後段差動増幅回路3
9の出力を所定規格値に合わせ込むための調整に用いら
れるものである。
9の出力を所定規格値に合わせ込むための調整に用いら
れるものである。
【0056】上述の如く、本実施例のような検出回路を
構成することにより、後段差動増幅回路39の入力前に
図3および図4の第9段目に示すようなバイアス電圧V
S に対する高さが磁歪シャフト2に加わるトルクの強度
を表し、バイアス電圧VS に対する上,下が磁歪シャフ
ト2に加わるトルクの方向を表す。さらに、後段差動増
幅回路39でバイアス電圧VS 分を除去して、零に対し
て出力電圧が変化するように適宜の増幅率で補正するこ
ともでき、正確なトルク検出を行なうことができる。
構成することにより、後段差動増幅回路39の入力前に
図3および図4の第9段目に示すようなバイアス電圧V
S に対する高さが磁歪シャフト2に加わるトルクの強度
を表し、バイアス電圧VS に対する上,下が磁歪シャフ
ト2に加わるトルクの方向を表す。さらに、後段差動増
幅回路39でバイアス電圧VS 分を除去して、零に対し
て出力電圧が変化するように適宜の増幅率で補正するこ
ともでき、正確なトルク検出を行なうことができる。
【0057】かくして、本実施例においても、上述した
第1の実施例と同様に、初期設定時の調整作業の省略お
よび温度依存性を低減することができると共に、磁歪シ
ャフト2に加わるトルクを図3,4中のIの波形のよう
に、直流電圧の変化として検出することができる。
第1の実施例と同様に、初期設定時の調整作業の省略お
よび温度依存性を低減することができると共に、磁歪シ
ャフト2に加わるトルクを図3,4中のIの波形のよう
に、直流電圧の変化として検出することができる。
【0058】次に、本発明の第3の実施例を図5ないし
図10に基づいて説明するに、本実施例の特徴は、第2
の実施例の処理回路35中の差動増幅回路36およびL
PF37の代わりに、2つのLPFを接続したものであ
る。なお、本実施例では上述した第2の実施例と同一の
構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とする。
図10に基づいて説明するに、本実施例の特徴は、第2
の実施例の処理回路35中の差動増幅回路36およびL
PF37の代わりに、2つのLPFを接続したものであ
る。なお、本実施例では上述した第2の実施例と同一の
構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とする。
【0059】図中、51は本実施例による処理回路を示
し、該処理回路51は前記第2の実施例で述べた処理回
路35とほぼ同様に、バイアス電圧VS を発生する基準
電圧発生装置38と、該基準電圧発生装置38からのバ
イアス電圧VS と後述するLPF52,53の出力J,
Kとの差を増幅する後段差動増幅回路39と、前記基準
電圧発生装置38と該後段差動増幅回路39との間に接
続された調整回路40とから構成されるものの、本実施
例においては、位相検波回路23からのF,Gの波形を
それぞれ直流化する平滑回路としてのローパスフィルタ
52,53(以下、「LPF52,53」という)が位
相検波回路23と後段差動増幅回路39との間に接続さ
れている。
し、該処理回路51は前記第2の実施例で述べた処理回
路35とほぼ同様に、バイアス電圧VS を発生する基準
電圧発生装置38と、該基準電圧発生装置38からのバ
イアス電圧VS と後述するLPF52,53の出力J,
Kとの差を増幅する後段差動増幅回路39と、前記基準
電圧発生装置38と該後段差動増幅回路39との間に接
続された調整回路40とから構成されるものの、本実施
例においては、位相検波回路23からのF,Gの波形を
それぞれ直流化する平滑回路としてのローパスフィルタ
52,53(以下、「LPF52,53」という)が位
相検波回路23と後段差動増幅回路39との間に接続さ
れている。
【0060】また、前記LPF52,53は同一の回路
構成を有し、コンデンサおよび抵抗により例えばL型ま
たはπ型に接続された簡単な回路となっている。
構成を有し、コンデンサおよび抵抗により例えばL型ま
たはπ型に接続された簡単な回路となっている。
【0061】このように、本実施例においては、第2の
実施例の図2に示した差動増幅回路36およびLPF3
7を廃止し、これらに代えて2個のLPF52,53を
用いたものである。
実施例の図2に示した差動増幅回路36およびLPF3
7を廃止し、これらに代えて2個のLPF52,53を
用いたものである。
【0062】次に、その理由について説明する。
【0063】まず、一般にオペアンプは入力オフセット
電圧が存在し、この入力オフセット電圧は周囲温度の変
化に影響される。
電圧が存在し、この入力オフセット電圧は周囲温度の変
化に影響される。
【0064】即ち、周囲温度の上昇に伴って、入力オフ
セット電圧もΔVだけ変化する。例えば、第2の実施例
に示した差動増幅回路36のオペアンプ41のゲインを
K1とすると、K1 ×ΔVが温度ドリフトとなって出力
に現れる。さらに、後段には後段差動増幅回路39が付
設されているから、ゲインK2 の後段差動増幅回路39
となり、オペアンプ41の入力オフセット電圧のみを考
えた場合には、K1 ×K2 ×ΔVが温度ドリフトとなっ
て現れ、温度に対して変動するようになる。
セット電圧もΔVだけ変化する。例えば、第2の実施例
に示した差動増幅回路36のオペアンプ41のゲインを
K1とすると、K1 ×ΔVが温度ドリフトとなって出力
に現れる。さらに、後段には後段差動増幅回路39が付
設されているから、ゲインK2 の後段差動増幅回路39
となり、オペアンプ41の入力オフセット電圧のみを考
えた場合には、K1 ×K2 ×ΔVが温度ドリフトとなっ
て現れ、温度に対して変動するようになる。
【0065】即ち、第1に、オペアンプを使用すること
は温度変化の影響を受け易くなり、特に増幅回路に用い
る場合には、回路構成としてのゲインの影響もあり、出
力電圧に温度変化の誤差を含むため、正確な検出処理を
行なうことができない。
は温度変化の影響を受け易くなり、特に増幅回路に用い
る場合には、回路構成としてのゲインの影響もあり、出
力電圧に温度変化の誤差を含むため、正確な検出処理を
行なうことができない。
【0066】また、図6に示すように、基本的なオペア
ンプの差動回路において、入力端子に入力される交流電
圧をv1 ,v2 とすると、出力電圧v3 は次の数6のよ
うになる。
ンプの差動回路において、入力端子に入力される交流電
圧をv1 ,v2 とすると、出力電圧v3 は次の数6のよ
うになる。
【0067】
【数6】 ただし、Ad :差動利得 AC :同相利得
【0068】さらに、Ad とAC の比により、次の数7
で表される同相信号除去比(所謂、「CMRR」)が出
力電圧v3 に作用する。
で表される同相信号除去比(所謂、「CMRR」)が出
力電圧v3 に作用する。
【0069】
【数7】
【0070】例えば、図7に示すように、差動増幅回路
を構成すると、出力電圧v3 は下記の数8のようにな
る。
を構成すると、出力電圧v3 は下記の数8のようにな
る。
【0071】
【数8】
【0072】そして、数8中のアンダーラインが出力
電圧v3 の真の値となり、アンダーラインがCMRR
による誤差値となる。即ち、CMRRを大きくすれば誤
差値は小さくなり、出力電圧v3 が真の値を示すように
なる。
電圧v3 の真の値となり、アンダーラインがCMRR
による誤差値となる。即ち、CMRRを大きくすれば誤
差値は小さくなり、出力電圧v3 が真の値を示すように
なる。
【0073】ところが、図8に示す一般的な汎用オペア
ンプの特性に示すように、低周波数領域で使用する場合
には、差動利得Ad は大きくなっているから、CMRR
も非常に大きくなり、誤差値は小さくなっている。しか
し、使用周波数が高周波になると、差動利得Ad が小さ
くなり、CMRRも小さくなり、誤差値が無視できなく
なる。
ンプの特性に示すように、低周波数領域で使用する場合
には、差動利得Ad は大きくなっているから、CMRR
も非常に大きくなり、誤差値は小さくなっている。しか
し、使用周波数が高周波になると、差動利得Ad が小さ
くなり、CMRRも小さくなり、誤差値が無視できなく
なる。
【0074】即ち、第2に、高周波領域で使用する場合
には、同相信号除去比(CMRR)を小さくするように
設計されたオペアンプを用いなければならず、コスト高
になる。
には、同相信号除去比(CMRR)を小さくするように
設計されたオペアンプを用いなければならず、コスト高
になる。
【0075】ここで、前述した第2の実施例に用いてい
る差動増幅回路36について考えると、例えば周波数が
30kHz のときにおいては差動利得Ad は35となって
いるから、誤差値が出力電圧v3 に作用して、正確な出
力をLPF37に出力できなくなる。しかも、発振周波
数に三角波を用いているから、基準周波数は高周波数
(30kHz )であっても、90,150,210,…
(kHz )の高調波が作用するから、差動利得Ad はより
小さくなり、誤差値を大きくする。
る差動増幅回路36について考えると、例えば周波数が
30kHz のときにおいては差動利得Ad は35となって
いるから、誤差値が出力電圧v3 に作用して、正確な出
力をLPF37に出力できなくなる。しかも、発振周波
数に三角波を用いているから、基準周波数は高周波数
(30kHz )であっても、90,150,210,…
(kHz )の高調波が作用するから、差動利得Ad はより
小さくなり、誤差値を大きくする。
【0076】このように、三角波の変化を検出する検出
回路においては、直流化するまでの間にはオペアンプを
使用しないことが高精度検出につながることが分かる。
回路においては、直流化するまでの間にはオペアンプを
使用しないことが高精度検出につながることが分かる。
【0077】次に、図9,10を用いて本実施例の検出
回路の各回路の動作を説明する。なお、ハーフブリッジ
回路21に入力される三角波は図3,4のA,Bの波形
は同一であるので図9,10から省略し、さらに同一の
波形については説明を省略するものとする。
回路の各回路の動作を説明する。なお、ハーフブリッジ
回路21に入力される三角波は図3,4のA,Bの波形
は同一であるので図9,10から省略し、さらに同一の
波形については説明を省略するものとする。
【0078】第6,7段目のJ,Kの波形はLPF5
2,53からのからの出力波形を示し、J,Kの波形は
バイアス電圧VS に対して直流化されたものとなる。ま
た、磁歪シャフト2に正のトルクを加えたときには、図
9に示す如く、Fの波形を直流化しているからバイアス
電圧VS に対して下側になり、Kの波形はGの波形を直
流化しているからバイアス電圧VS に対して上側にな
る。一方、磁歪シャフト2に負のトルクを加えたときに
は、図10に示す如く、Fの波形を直流化しているから
バイアス電圧VS に対して上側になり、Kの波形はGの
波形を直流化しているからバイアス電圧VS に対して下
側になる。そして、このJ,Kの波形は後段差動増幅回
路39に入力される。
2,53からのからの出力波形を示し、J,Kの波形は
バイアス電圧VS に対して直流化されたものとなる。ま
た、磁歪シャフト2に正のトルクを加えたときには、図
9に示す如く、Fの波形を直流化しているからバイアス
電圧VS に対して下側になり、Kの波形はGの波形を直
流化しているからバイアス電圧VS に対して上側にな
る。一方、磁歪シャフト2に負のトルクを加えたときに
は、図10に示す如く、Fの波形を直流化しているから
バイアス電圧VS に対して上側になり、Kの波形はGの
波形を直流化しているからバイアス電圧VS に対して下
側になる。そして、このJ,Kの波形は後段差動増幅回
路39に入力される。
【0079】Lの波形は後段差動増幅回路39からの出
力波形を示し、該Lの波形は前記LPF52,53から
の波形に対して差動増幅するもので、Kの波形からJの
波形を減算し、その後に増幅したものである。そして、
この回路においては、調整回路40を介したバイアス電
圧VS に対して磁歪シャフト2に加わるトルクを直流電
圧の高さとして表すものである。
力波形を示し、該Lの波形は前記LPF52,53から
の波形に対して差動増幅するもので、Kの波形からJの
波形を減算し、その後に増幅したものである。そして、
この回路においては、調整回路40を介したバイアス電
圧VS に対して磁歪シャフト2に加わるトルクを直流電
圧の高さとして表すものである。
【0080】このように、本実施例の磁歪式トルクセン
サの検出回路においても、第1の実施例と同様の作用効
果を得ることができる。
サの検出回路においても、第1の実施例と同様の作用効
果を得ることができる。
【0081】さらに、本実施例においては、第2の実施
例で用いた差動増幅回路36およびLPF37の代わり
にLPF52,53を並列に接続して、後段差動増幅回
路39に出力する回路構成としたから、オペアンプ41
を使用しなくてすみ、前述したようなオペアンプの同相
信号除去比(CMRR)による高周波数に対する誤差の
発生を低減することができる。
例で用いた差動増幅回路36およびLPF37の代わり
にLPF52,53を並列に接続して、後段差動増幅回
路39に出力する回路構成としたから、オペアンプ41
を使用しなくてすみ、前述したようなオペアンプの同相
信号除去比(CMRR)による高周波数に対する誤差の
発生を低減することができる。
【0082】さらに、処理回路51中のLPF52,5
3の回路構成は同一であるから、例え温度変化があった
としても、一方の変化分も他方と同様に変化するから、
最終的に後段差動増幅回路39から出力されるLの波形
は温度変化による誤差分を相殺することができる。
3の回路構成は同一であるから、例え温度変化があった
としても、一方の変化分も他方と同様に変化するから、
最終的に後段差動増幅回路39から出力されるLの波形
は温度変化による誤差分を相殺することができる。
【0083】従って、本実施例においては、検出回路を
上述のように構成することで、高周波による回路の誤差
および温度変化による誤差を低減でき、トルクの高精度
検出を行なうことができる。
上述のように構成することで、高周波による回路の誤差
および温度変化による誤差を低減でき、トルクの高精度
検出を行なうことができる。
【0084】なお、前記各実施例では磁歪シャフト2に
おいては、一対の磁気異方性部6,7の部位のみを磁性
材料で形成するものとして述べたが、本発明はこれに限
らず、磁歪シャフト2の全体を磁性材料により形成する
ものでもよい。
おいては、一対の磁気異方性部6,7の部位のみを磁性
材料で形成するものとして述べたが、本発明はこれに限
らず、磁歪シャフト2の全体を磁性材料により形成する
ものでもよい。
【0085】また、前記第2,第3の実施例では平滑回
路をLPFで構成するようにしたが、本発明はLPFの
回路構成に限らず、A−Dコンバータ等により構成して
もよい。
路をLPFで構成するようにしたが、本発明はLPFの
回路構成に限らず、A−Dコンバータ等により構成して
もよい。
【0086】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、磁
歪シャフトに加わるトルクを検出する一対の検出コイル
を直列に接続するハーフブリッジ回路とし、該ハーフブ
リッジ回路の両端側に180°位相の異なる三角波をそ
れぞれ三角波発生装置から入力して、前記ハーフブリッ
ジ回路の2つの半波整流波形を位相検波回路で検波し、
この信号を処理回路で処理するようにしたから、フルブ
リッジ回路のような平衡調整を省略し、簡単な回路でト
ルクセンサに加わる温度変化を低減し、トルクの高精度
検出を行なうことができる。
歪シャフトに加わるトルクを検出する一対の検出コイル
を直列に接続するハーフブリッジ回路とし、該ハーフブ
リッジ回路の両端側に180°位相の異なる三角波をそ
れぞれ三角波発生装置から入力して、前記ハーフブリッ
ジ回路の2つの半波整流波形を位相検波回路で検波し、
この信号を処理回路で処理するようにしたから、フルブ
リッジ回路のような平衡調整を省略し、簡単な回路でト
ルクセンサに加わる温度変化を低減し、トルクの高精度
検出を行なうことができる。
【0087】また、前記処理回路を、位相検波回路から
出力される2つの出力を、演算増幅器により構成された
差動増幅回路で全波整流波形とし、この波形を平滑回路
で全波整流波形に平滑するようにしたから、磁歪シャフ
トに加わるトルクを直流電圧の変化として検出すること
ができる。
出力される2つの出力を、演算増幅器により構成された
差動増幅回路で全波整流波形とし、この波形を平滑回路
で全波整流波形に平滑するようにしたから、磁歪シャフ
トに加わるトルクを直流電圧の変化として検出すること
ができる。
【0088】一方、前記処理回路を、位相検波回路から
出力される2つの出力を、同一回路構成の2つの平滑回
路によりそれぞれ平滑して直流化し、この各出力を差動
増幅回路で差動増幅するようにしたから、演算増幅器を
処理回路に用いる必要がなく、演算増幅器の高周波に対
する同相信号除去比(CMRR)による誤差を低減する
と共に、温度変化に対しても2個の平滑回路は同様に変
化し、この変化分は差動増幅回路で相殺でき、より誤差
の少ないトルクの高精度検出を行なうことができる。
出力される2つの出力を、同一回路構成の2つの平滑回
路によりそれぞれ平滑して直流化し、この各出力を差動
増幅回路で差動増幅するようにしたから、演算増幅器を
処理回路に用いる必要がなく、演算増幅器の高周波に対
する同相信号除去比(CMRR)による誤差を低減する
と共に、温度変化に対しても2個の平滑回路は同様に変
化し、この変化分は差動増幅回路で相殺でき、より誤差
の少ないトルクの高精度検出を行なうことができる。
【図1】本発明の第1の実施例による検出回路を示す回
路構成図である。
路構成図である。
【図2】本発明の第2の実施例による検出回路を示す回
路構成図である。
路構成図である。
【図3】磁歪シャフトに正のトルクを加えたときの、各
回路からの出力波形を示す波形図である。
回路からの出力波形を示す波形図である。
【図4】磁歪シャフトに負のトルクを加えたときの、各
回路からの出力波形を示す波形図である。
回路からの出力波形を示す波形図である。
【図5】本発明の第3の実施例による検出回路を示す回
路構成図である。
路構成図である。
【図6】演算増幅器を用いた差動増幅回路の構成図であ
る。
る。
【図7】図6による回路を具体的に示す回路構成図であ
る
る
【図8】演算増幅器の周波数特性の例を示す特性線図で
ある。
ある。
【図9】磁歪シャフトに正のトルクを加えたときの、各
回路からの出力波形を示す波形図である。
回路からの出力波形を示す波形図である。
【図10】磁歪シャフトに負のトルクを加えたときの、
各回路からの出力波形を示す波形図である。
各回路からの出力波形を示す波形図である。
【図11】従来技術による磁歪式トルクセンサの構成図
である。
である。
【図12】従来技術による検出回路を示す回路構成図で
ある。
ある。
2 磁歪シャフト 6,7 磁気異方性部 9,10 励磁および検出コイル(検出コイル) 21 ハーフブリッジ回路 22 三角波発生装置 23 位相検波回路 24,35,51 処理回路 36 差動増幅回路 39 後段差動増幅回路 41 オペアンプ(演算増幅器) 37,52,53 LPF(平滑回路)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用する磁歪式トルクセンサは、軸方
向に離間して外周側に一対の磁気異方性部を有する磁歪
シャフトと、該磁歪シャフトの外周側に位置して各磁気
異方性部に対向して設けられた一対の検出コイルと、該
各検出コイルを直列に接続することにより形成されたハ
ーフブリッジ回路と、該ハーフブリッジ回路の両端側に
180°位相の異なる三角波をそれぞれ入力する三角波
発生装置と、該三角波発生装置からの基準波に基づい
て、前記ハーフブリッジ回路の各検出コイルの中点から
の信号を、正の部分と負の部分で分けた2つの半波整流
波形を出力する位相検波回路と、該位相検波回路からの
信号を出力信号として処理する処理回路とから構成した
ことにある。
ために、本発明が採用する磁歪式トルクセンサは、軸方
向に離間して外周側に一対の磁気異方性部を有する磁歪
シャフトと、該磁歪シャフトの外周側に位置して各磁気
異方性部に対向して設けられた一対の検出コイルと、該
各検出コイルを直列に接続することにより形成されたハ
ーフブリッジ回路と、該ハーフブリッジ回路の両端側に
180°位相の異なる三角波をそれぞれ入力する三角波
発生装置と、該三角波発生装置からの基準波に基づい
て、前記ハーフブリッジ回路の各検出コイルの中点から
の信号を、正の部分と負の部分で分けた2つの半波整流
波形を出力する位相検波回路と、該位相検波回路からの
信号を出力信号として処理する処理回路とから構成した
ことにある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】さらに、前記処理回路は、前記位相検波回
路から出力される2つの出力をそれぞれ平滑して直流化
するために同一回路構成からなる2個の平滑回路と、該
各平滑回路からの出力を差動増幅し、出力信号とする差
動増幅回路とから構成してもよい。
路から出力される2つの出力をそれぞれ平滑して直流化
するために同一回路構成からなる2個の平滑回路と、該
各平滑回路からの出力を差動増幅し、出力信号とする差
動増幅回路とから構成してもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】図中、31はハーフブリッジ回路21の励
磁および検出コイル9,10の接続点Cからの出力波形
を増幅する増幅回路を示し、該増幅回路31はオペアン
プ32により構成され、該オペアンプ32の反転端子に
は入力抵抗33および出力端子Dと接続される負帰還抵
抗34が接続され、非反転端子には後述する基準電圧発
生装置38から直流のバイアス電圧VSが入力され、接
続点Cからの検出信号を前記各抵抗33,34により設
定された増幅率で増幅すると共に、直流のバイアス電圧
VSを加算するようになっている。
磁および検出コイル9,10の接続点Cからの出力波形
を増幅する増幅回路を示し、該増幅回路31はオペアン
プ32により構成され、該オペアンプ32の反転端子に
は入力抵抗33および出力端子Dと接続される負帰還抵
抗34が接続され、非反転端子には後述する基準電圧発
生装置38から直流のバイアス電圧VSが入力され、接
続点Cからの検出信号を前記各抵抗33,34により設
定された増幅率で増幅すると共に、直流のバイアス電圧
VSを加算するようになっている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
Claims (3)
- 【請求項1】 軸方向に離間して外周側に一対の磁気異
方性部を有する磁歪シャフトと、該磁歪シャフトの外周
側に位置して各磁気異方性部に対向して設けられた一対
の検出コイルと、該各検出コイルを直列に接続すること
により形成されたハーフブリッジ回路と、該ハーフブリ
ッジ回路の両端側に180°位相の異なる三角波をそれ
ぞれ入力する三角波発生装置と、該三角波発生装置から
の基準波に基づいて、前記ハーフブリッジ回路の各検出
コイルの中点からの信号を、正の部分と負の部分で分け
た2つの半波整流波形を出力する位相検波回路と、該位
相検波回路からの信号を処理する処理回路とからなる磁
歪式トルクセンサ。 - 【請求項2】 前記処理回路は、前記位相検波回路から
出力される2つの出力を差動させて全波整流波形として
出力すべく、演算増幅器により構成された差動増幅回路
と、該差動増幅回路からの全波整流波形を平滑して直流
化する平滑回路とから構成してなる請求項1記載の磁歪
式トルクセンサ。 - 【請求項3】 前記処理回路は、前記位相検波回路から
出力される2つの出力をそれぞれ平滑して直流化するた
めに同一回路構成からなる2個の平滑回路と、該各平滑
回路からの出力を差動増幅する差動増幅回路とから構成
してなる請求項1記載の磁歪式トルクセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3267893A JPH06221941A (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 磁歪式トルクセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3267893A JPH06221941A (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 磁歪式トルクセンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06221941A true JPH06221941A (ja) | 1994-08-12 |
Family
ID=12365537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3267893A Pending JPH06221941A (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 磁歪式トルクセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06221941A (ja) |
-
1993
- 1993-01-28 JP JP3267893A patent/JPH06221941A/ja active Pending
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