JPH06229852A - 力検出装置 - Google Patents
力検出装置Info
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- JPH06229852A JPH06229852A JP5039560A JP3956093A JPH06229852A JP H06229852 A JPH06229852 A JP H06229852A JP 5039560 A JP5039560 A JP 5039560A JP 3956093 A JP3956093 A JP 3956093A JP H06229852 A JPH06229852 A JP H06229852A
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Landscapes
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目 的】 簡単な構成で環境温度に対して安定性が向
上できるとともに高応答性かつ安価な力検出装置を提供
する。 【構 成】 磁歪座材料によるシヤフト1の加わる応力
により透磁率が可逆的に変化する形状異方性部位1a、
1bに対応してコイル2、3を巻装し、両コイル2、3
を直列接続とし、ドライブ回路5から相互に逆相の方形
波の駆動電圧をコイルの両端に印加し、コイル2、3の
接続点電圧とその平滑電圧とを同期型反転差動増幅回路
7に入力し、同期型反転差動増幅回路7で駆動電圧の反
転タイミングごとに(接続点電圧−平滑電圧)と(平滑
電圧−接続点電圧)の演算を行い、シヤフト1に加わる
応力の検出結果を出力する。
上できるとともに高応答性かつ安価な力検出装置を提供
する。 【構 成】 磁歪座材料によるシヤフト1の加わる応力
により透磁率が可逆的に変化する形状異方性部位1a、
1bに対応してコイル2、3を巻装し、両コイル2、3
を直列接続とし、ドライブ回路5から相互に逆相の方形
波の駆動電圧をコイルの両端に印加し、コイル2、3の
接続点電圧とその平滑電圧とを同期型反転差動増幅回路
7に入力し、同期型反転差動増幅回路7で駆動電圧の反
転タイミングごとに(接続点電圧−平滑電圧)と(平滑
電圧−接続点電圧)の演算を行い、シヤフト1に加わる
応力の検出結果を出力する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば、自動車に
おける動力伝達軸に付加する応力により透磁率が増減逆
方向に変化する磁歪材料からなる二つの部位の透磁率の
変化を検出して、その変化から付加された応力の大きさ
を非接触で検出することができるようにした力検出装置
に関する。
おける動力伝達軸に付加する応力により透磁率が増減逆
方向に変化する磁歪材料からなる二つの部位の透磁率の
変化を検出して、その変化から付加された応力の大きさ
を非接触で検出することができるようにした力検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の力検出装置の第1従来例
としては、たとえば、特開昭59−188968号公報
に開示されたものがある。これは、磁歪材料の部位を磁
心とし、この磁歪材料の部位の周囲に二つのトランスを
配置し、磁歪材料に応力を付加すると、その付加された
応力に応じて、磁歪材料の透磁率が変化し、この透磁率
の変化により相互インダクタンスの変化を検出すること
を応用したものであり、この相互インダクタンスの変化
により、トランスの2次コイルに誘起される誘導起電力
の変化を検出することにより、磁歪材料に付加される応
力を検出するものである。すなわち、いわば、差動トラ
ンスと同一原理によるものである。
としては、たとえば、特開昭59−188968号公報
に開示されたものがある。これは、磁歪材料の部位を磁
心とし、この磁歪材料の部位の周囲に二つのトランスを
配置し、磁歪材料に応力を付加すると、その付加された
応力に応じて、磁歪材料の透磁率が変化し、この透磁率
の変化により相互インダクタンスの変化を検出すること
を応用したものであり、この相互インダクタンスの変化
により、トランスの2次コイルに誘起される誘導起電力
の変化を検出することにより、磁歪材料に付加される応
力を検出するものである。すなわち、いわば、差動トラ
ンスと同一原理によるものである。
【0003】この二つのトランスの出力信号の信号処理
例としては、それぞれのトランスの誘導電圧(交流)を
位相検波した後に平滑し、さらに差動増幅するか、ある
いは、差動誘導起電力として得られる交流電圧を励磁電
圧に同期した信号で位相検波した後、平滑して直流電圧
に変換する方法が広く採用されている。
例としては、それぞれのトランスの誘導電圧(交流)を
位相検波した後に平滑し、さらに差動増幅するか、ある
いは、差動誘導起電力として得られる交流電圧を励磁電
圧に同期した信号で位相検波した後、平滑して直流電圧
に変換する方法が広く採用されている。
【0004】また、力検出装置の第2従来例としては、
部品のばらつき要因とコストを低減させるために、コイ
ルの出力信号は小さいが、増幅器等の使用を避け、二つ
のコイルをハ−フブリツジ回路の一辺に直列に挿入した
直列インダクタンスブリツジ構成とするか、または二つ
のコイルをハ−フブリツジ構成で使用することも従来よ
り行われている。
部品のばらつき要因とコストを低減させるために、コイ
ルの出力信号は小さいが、増幅器等の使用を避け、二つ
のコイルをハ−フブリツジ回路の一辺に直列に挿入した
直列インダクタンスブリツジ構成とするか、または二つ
のコイルをハ−フブリツジ構成で使用することも従来よ
り行われている。
【0005】このハ−フブリツジで使用する場合の信号
処理の方法としては、基本的には従来から行われている
差動トランス方式と類似の方法となり、たとえば、特開
平2−154128号公報に記載されているように、ハ
−フブリツジで分圧された二つの交流信号を差動検出し
た後、位相検波し、その出力信号を平滑するか、または
特開平2−271229号公報などにより開示されてい
るように、位相検波した後、差動検出し、その出力信号
を平滑することが行われている。
処理の方法としては、基本的には従来から行われている
差動トランス方式と類似の方法となり、たとえば、特開
平2−154128号公報に記載されているように、ハ
−フブリツジで分圧された二つの交流信号を差動検出し
た後、位相検波し、その出力信号を平滑するか、または
特開平2−271229号公報などにより開示されてい
るように、位相検波した後、差動検出し、その出力信号
を平滑することが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1の従来例の場合のトランス方式においては、1次コイ
ルと2次コイルの二つのコイルとそれに付随する磁気ヨ
−クや巻線用ボビンからなるトランスが二つ必要であ
り、コストが高くなることに加えて、コイルの巻数、巻
線密度、ヨ−クとコイルとの組付け精度、磁歪材料検出
部位に対する配置精度などの多くの要因により、二つの
トランスの均質性を実現することが極めて困難である。
1の従来例の場合のトランス方式においては、1次コイ
ルと2次コイルの二つのコイルとそれに付随する磁気ヨ
−クや巻線用ボビンからなるトランスが二つ必要であ
り、コストが高くなることに加えて、コイルの巻数、巻
線密度、ヨ−クとコイルとの組付け精度、磁歪材料検出
部位に対する配置精度などの多くの要因により、二つの
トランスの均質性を実現することが極めて困難である。
【0007】したがって、これらの精度に起因する出力
ばらつき、特にオフセット電圧のばらつきの調整は回路
側で行う必要があるが、トランス部の温度などによって
も前記要因の係わり方が変化するため、オフセット電圧
が変動することになり、回路側での調整自体に限界があ
る。これにより、複雑な自動補正機能を盛り込んだ計測
器や頻繁にメンテナンスを行えるプラント用機器などを
除いては、一般に安価に普及できていない状況にある。
ばらつき、特にオフセット電圧のばらつきの調整は回路
側で行う必要があるが、トランス部の温度などによって
も前記要因の係わり方が変化するため、オフセット電圧
が変動することになり、回路側での調整自体に限界があ
る。これにより、複雑な自動補正機能を盛り込んだ計測
器や頻繁にメンテナンスを行えるプラント用機器などを
除いては、一般に安価に普及できていない状況にある。
【0008】また、前記第2従来例のハ−フブリツジ方
式の場合の基本的な回路構成としては、(1)ブリツジ
駆動周波数を決める発振回路、(2)この発振回路から
正弦波信号の生成あるいは駆動デュティ比を制御する駆
動信号制御回路、(3)この駆動信号制御回路の出力に
基づき所定電圧/電流をブリツジ回路に印加するドライ
ブ回路、(4)ブリツジの出力の増幅を行う差動増幅回
路、(5)この差動増幅回路の出力を所定位相で同期検
波する同期検波回路、(6)この同期検波回路に対して
駆動制御回路の出力を基準にした所定検波タイミング信
号を与える位相調整回路、(7)この位相調整回路の出
力信号を平滑してアナログ電圧信号に変換する平滑回
路、(8)この平滑回路の出力に所定の感度、零点など
の調整を行う調整回路、などが必要であり、検出回路全
体としての規模が大きくなり、コストが高くなるととも
に、回路の安定性、特に環境温度に対する安定性の保証
の点で問題があった。
式の場合の基本的な回路構成としては、(1)ブリツジ
駆動周波数を決める発振回路、(2)この発振回路から
正弦波信号の生成あるいは駆動デュティ比を制御する駆
動信号制御回路、(3)この駆動信号制御回路の出力に
基づき所定電圧/電流をブリツジ回路に印加するドライ
ブ回路、(4)ブリツジの出力の増幅を行う差動増幅回
路、(5)この差動増幅回路の出力を所定位相で同期検
波する同期検波回路、(6)この同期検波回路に対して
駆動制御回路の出力を基準にした所定検波タイミング信
号を与える位相調整回路、(7)この位相調整回路の出
力信号を平滑してアナログ電圧信号に変換する平滑回
路、(8)この平滑回路の出力に所定の感度、零点など
の調整を行う調整回路、などが必要であり、検出回路全
体としての規模が大きくなり、コストが高くなるととも
に、回路の安定性、特に環境温度に対する安定性の保証
の点で問題があった。
【0009】この発明は、このような従来の問題点を除
去するためになされたものであり、駆動信号制御回路と
位相調整回路を除去でき、簡単な構成で、環境温度に対
して安定性が向上できるとともに、リップル成分を低減
でき、平滑回路の簡略化ならびに平滑回路の平滑時定数
の低減による応答性の向上とコストの低減を可能とする
力検出装置を提供することを目的とする。
去するためになされたものであり、駆動信号制御回路と
位相調整回路を除去でき、簡単な構成で、環境温度に対
して安定性が向上できるとともに、リップル成分を低減
でき、平滑回路の簡略化ならびに平滑回路の平滑時定数
の低減による応答性の向上とコストの低減を可能とする
力検出装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、加えられる外力に対してほぼ可逆的に
透磁率が変化する磁歪材料と、この磁歪材料の前記可逆
的に透磁率が変化する二つの部位にそれぞれ巻装され直
列接続された二つのコイルと、この二つのコイルの両端
に相互に逆位相の方形波電圧を印加する駆動手段と、前
記二つのコイルの接続部より得られる第1の信号とこの
第1の信号を平滑して得られる第2の信号を基に前記方
形波電圧の反転タイミングに同期して(第1の信号−第
2の信号)の演算と(第2の信号−第1の信号)の演算
とを交互に行う演算回路とを備えるものとした。
に、この発明は、加えられる外力に対してほぼ可逆的に
透磁率が変化する磁歪材料と、この磁歪材料の前記可逆
的に透磁率が変化する二つの部位にそれぞれ巻装され直
列接続された二つのコイルと、この二つのコイルの両端
に相互に逆位相の方形波電圧を印加する駆動手段と、前
記二つのコイルの接続部より得られる第1の信号とこの
第1の信号を平滑して得られる第2の信号を基に前記方
形波電圧の反転タイミングに同期して(第1の信号−第
2の信号)の演算と(第2の信号−第1の信号)の演算
とを交互に行う演算回路とを備えるものとした。
【0011】
【作用】この発明によれば、駆動手段から出力される互
いに逆位相の方形波電圧を直列に接続された二つのコイ
ルの両端に印加することにより、二つのコイルは印加電
圧の半周期ごとに方向が反転する励磁電流が流れ、この
励磁電流により、磁歪材料を励磁する。磁歪材料に外力
が加わることにより、形状異方性が生じると、磁歪材料
の透磁率が可逆的に変化し、両コイルのインピ−ダンス
がほぼ可逆的に変化し、それに応じて接続点ので電圧が
変化する。この接続点から得られる第1の信号とそれを
平滑した第2の信号を演算回路に加えて、(第1の信号
−第2の信号)と(第2の信号−第1の信号)の各演算
を駆動手段から出力される方形波電圧の反転タイミング
に同期して行うことにより、磁歪材料に加わる力に対応
した出力が得られる。
いに逆位相の方形波電圧を直列に接続された二つのコイ
ルの両端に印加することにより、二つのコイルは印加電
圧の半周期ごとに方向が反転する励磁電流が流れ、この
励磁電流により、磁歪材料を励磁する。磁歪材料に外力
が加わることにより、形状異方性が生じると、磁歪材料
の透磁率が可逆的に変化し、両コイルのインピ−ダンス
がほぼ可逆的に変化し、それに応じて接続点ので電圧が
変化する。この接続点から得られる第1の信号とそれを
平滑した第2の信号を演算回路に加えて、(第1の信号
−第2の信号)と(第2の信号−第1の信号)の各演算
を駆動手段から出力される方形波電圧の反転タイミング
に同期して行うことにより、磁歪材料に加わる力に対応
した出力が得られる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の力検出装置の実施例につい
て図面に基づき説明する。図1はその第1の実施例の構
成を示すブロック図である。この図1において、まず、
構成から説明する。図1における1は磁歪材料からなる
か、または表面に磁歪材料からなる層を形成したシヤフ
トであり、、たとえば、自動車における駆動軸などが好
適な適用例である。
て図面に基づき説明する。図1はその第1の実施例の構
成を示すブロック図である。この図1において、まず、
構成から説明する。図1における1は磁歪材料からなる
か、または表面に磁歪材料からなる層を形成したシヤフ
トであり、、たとえば、自動車における駆動軸などが好
適な適用例である。
【0013】このシヤフト1の表面には、トルクの印加
によって生じる引っ張り応力ならびに圧縮応力のそれぞ
れに対応した磁気特性の変化に感度をもたせるために、
磁気異方性を付与する手段とし、溝などの形成による形
状異方性部位1a、1bが形成されている。この形状異
方性部位1aの位置に対応してシヤフト1の外周にコイ
ル2が巻装されている。
によって生じる引っ張り応力ならびに圧縮応力のそれぞ
れに対応した磁気特性の変化に感度をもたせるために、
磁気異方性を付与する手段とし、溝などの形成による形
状異方性部位1a、1bが形成されている。この形状異
方性部位1aの位置に対応してシヤフト1の外周にコイ
ル2が巻装されている。
【0014】同様にして、形状異方性部位1bの位置に
対応して、コイル3が巻装されている。両コイル2と3
は直列に接続されている。各コイル2、3の生成する磁
束が形状異方性部位1a、1bに有効に流れ、隣のコイ
ルと干渉しないように、図1には示されていないが、通
常は各コイル2、3を囲むように磁性材料からなるヨ−
クが配置される。
対応して、コイル3が巻装されている。両コイル2と3
は直列に接続されている。各コイル2、3の生成する磁
束が形状異方性部位1a、1bに有効に流れ、隣のコイ
ルと干渉しないように、図1には示されていないが、通
常は各コイル2、3を囲むように磁性材料からなるヨ−
クが配置される。
【0015】また、方形波発振回路4が、磁歪材料の持
つ特性に合わせて、たとえば、10KHz〜50KHz
の領域内で最適な周波数に設定された方形波信号を発生
するようになっている。この方形波発振回路4から図2
の(a)に示されるようなデュティ50%の発振出力a
がドライブ回路5に入力されるようになっている。
つ特性に合わせて、たとえば、10KHz〜50KHz
の領域内で最適な周波数に設定された方形波信号を発生
するようになっている。この方形波発振回路4から図2
の(a)に示されるようなデュティ50%の発振出力a
がドライブ回路5に入力されるようになっている。
【0016】ドライブ回路5の第1の出力端5aから
は、デュティ50%で図2の(b)に示すロ−レベル0
[V]、ハイレベルVc[V]の方形波の第1の駆動電
圧bが出力され、図2の(c)に示すその反転信号であ
る第2の駆動電圧cが、第2の出力端5bから出力され
るようになっている。第1の駆動電圧bはコイル2の一
端に印加されるようになっている。第2の駆動電圧cは
コイル3の一端に印加されるようになっている。
は、デュティ50%で図2の(b)に示すロ−レベル0
[V]、ハイレベルVc[V]の方形波の第1の駆動電
圧bが出力され、図2の(c)に示すその反転信号であ
る第2の駆動電圧cが、第2の出力端5bから出力され
るようになっている。第1の駆動電圧bはコイル2の一
端に印加されるようになっている。第2の駆動電圧cは
コイル3の一端に印加されるようになっている。
【0017】両コイル2、3の接続点からは、図2の
(d)に示すコイル接続点電圧dが演算回路として使用
される同期型反転差動増幅回路7の反転入力端7b(−
入力端)に直接入力されるようになっている。また、コ
イル接続点電圧dは、同時にロ−パスフイルタとしての
平滑回路6にも入力されるようになっている。平滑回路
6の出力、すなわち、図2の(e)に示す平滑回路出力
eは同期型反転差動増幅回路7の非反転入力端7c(+
入力端)に入力されるようになっている。
(d)に示すコイル接続点電圧dが演算回路として使用
される同期型反転差動増幅回路7の反転入力端7b(−
入力端)に直接入力されるようになっている。また、コ
イル接続点電圧dは、同時にロ−パスフイルタとしての
平滑回路6にも入力されるようになっている。平滑回路
6の出力、すなわち、図2の(e)に示す平滑回路出力
eは同期型反転差動増幅回路7の非反転入力端7c(+
入力端)に入力されるようになっている。
【0018】前記ドライブ回路5から出力される第1の
駆動電圧b、第2の駆動電圧cのうちの一方、たとえ
ば、図1の例で示すように、第1の駆動電圧bが同期型
反転差動増幅回路7に対して同期信号入力端7aに入力
されるようになっている。
駆動電圧b、第2の駆動電圧cのうちの一方、たとえ
ば、図1の例で示すように、第1の駆動電圧bが同期型
反転差動増幅回路7に対して同期信号入力端7aに入力
されるようになっている。
【0019】この同期型反転差動増幅回路7の具体的回
路構成の一例が図3に示される。ここでは、アナログス
イッチ7dと差動増幅回路7eとを主体にして構成さ
れ、アナログスイッチ7dは、二つの可動端子7d1、
7d2を有している。可動端子7d1、7d2は図1に
示したドライブ回路5から出力される第1の駆動電圧b
により連動して切り換えるようになっている。
路構成の一例が図3に示される。ここでは、アナログス
イッチ7dと差動増幅回路7eとを主体にして構成さ
れ、アナログスイッチ7dは、二つの可動端子7d1、
7d2を有している。可動端子7d1、7d2は図1に
示したドライブ回路5から出力される第1の駆動電圧b
により連動して切り換えるようになっている。
【0020】可動端子7d1は固定端子7d3と7d4
を切り換え、可動端子7d2は固定端子7d5と7d6
とを切り換えるようになっている。固定端子7d3と7
d6が接続され、図1のコイル2と3との接続点のコイ
ル接続点電圧dが印加されるようになっている。また、
固定端子7d4と7d5が接続され、図1の平滑回路6
から出力される平滑回路出力eが印加されるようになっ
ている。
を切り換え、可動端子7d2は固定端子7d5と7d6
とを切り換えるようになっている。固定端子7d3と7
d6が接続され、図1のコイル2と3との接続点のコイ
ル接続点電圧dが印加されるようになっている。また、
固定端子7d4と7d5が接続され、図1の平滑回路6
から出力される平滑回路出力eが印加されるようになっ
ている。
【0021】アナログスイッチ7dの可動端子7d1
は、抵抗R1を介して差動増幅回路7eの反転入力端7
b1に接続されている。同様にして、可動端子7d2
は、抵抗R2を介して差動増幅回路7eの非反転入力端
7c1に接続されている。この非反転入力端7c1は、
抵抗R3とコンデンサC1を経てア−スされている。抵
抗R3とコンデンサC1との接続点は前記固定端子7d
5に接続され、平滑回路出力eが差動増幅回路7eの基
準電圧として印加されるようになっており、この差動増
幅回路7eの出力端と反転入力端間には、抵抗R4が接
続されている。かくして、同期型反転差動増幅回路7が
構成されている。
は、抵抗R1を介して差動増幅回路7eの反転入力端7
b1に接続されている。同様にして、可動端子7d2
は、抵抗R2を介して差動増幅回路7eの非反転入力端
7c1に接続されている。この非反転入力端7c1は、
抵抗R3とコンデンサC1を経てア−スされている。抵
抗R3とコンデンサC1との接続点は前記固定端子7d
5に接続され、平滑回路出力eが差動増幅回路7eの基
準電圧として印加されるようになっており、この差動増
幅回路7eの出力端と反転入力端間には、抵抗R4が接
続されている。かくして、同期型反転差動増幅回路7が
構成されている。
【0022】このように、図3の同期型反転差動増幅回
路7では、アナログスイッチ7dに第1の駆動電圧bが
印加されることにより、可動端子7d1が固定端子7d
3と7d4、可動端子7d2が固定端子7d5と7d6
を切り換えることにより、反転入力端7b1,非反転入
力端7c1には、コイル接続点電圧dと平滑回路出力e
とが交互に切り換わって入力されるようになっている。
路7では、アナログスイッチ7dに第1の駆動電圧bが
印加されることにより、可動端子7d1が固定端子7d
3と7d4、可動端子7d2が固定端子7d5と7d6
を切り換えることにより、反転入力端7b1,非反転入
力端7c1には、コイル接続点電圧dと平滑回路出力e
とが交互に切り換わって入力されるようになっている。
【0023】差動増幅回路7eの出力端からは、コイル
接続点電圧dと平滑回路出力eとの差動信号fが出力さ
れる。この差動信号fは図1のロ−パスフイルタとして
の平滑回路8に入力されるようになっている。
接続点電圧dと平滑回路出力eとの差動信号fが出力さ
れる。この差動信号fは図1のロ−パスフイルタとして
の平滑回路8に入力されるようになっている。
【0024】ここで、説明を再び図1に戻す。この図1
の同期型反転差動増幅回路7の出力端、(すなわち、図
3の差動増幅回路7eの出力端)から出力された差動信
号fは上述のように、平滑回路8に入力されると、その
出力端から平滑回路出力gが感度零点調整回路9に入力
されるようになっている。この感度零点調整回路9は、
感度ゲインや零点の必要な調整を行う回路であり、全体
がアッセンブリされた後、最終的にばらつき調整を実施
するためのものである。
の同期型反転差動増幅回路7の出力端、(すなわち、図
3の差動増幅回路7eの出力端)から出力された差動信
号fは上述のように、平滑回路8に入力されると、その
出力端から平滑回路出力gが感度零点調整回路9に入力
されるようになっている。この感度零点調整回路9は、
感度ゲインや零点の必要な調整を行う回路であり、全体
がアッセンブリされた後、最終的にばらつき調整を実施
するためのものである。
【0025】次に、動作について説明する。方形波発振
回路4は、図2の(a)に示すような方形波の発振出力
aをドライブ回路5に送出する.これにより、ドライブ
回路5は第1の出力端5aから図2の(b)に示すよう
な第1の駆動電圧bを発生するとともに、第2の出力端
5bから、図2の(c)に示すような第2の駆動電圧c
を発生する。 第1の駆動電圧bはデュティ50%でロ
−レベル0[V]とハイレベルVc[V](たとえば、
6V)の方形波電圧であり、この第1の駆動電圧bはコ
イル2の一端に印加されると同時に、演算回路7の同期
信号入力端7a(図3ではアナログスイッチ7dの可動
端子7d1、7d2)に印加される。
回路4は、図2の(a)に示すような方形波の発振出力
aをドライブ回路5に送出する.これにより、ドライブ
回路5は第1の出力端5aから図2の(b)に示すよう
な第1の駆動電圧bを発生するとともに、第2の出力端
5bから、図2の(c)に示すような第2の駆動電圧c
を発生する。 第1の駆動電圧bはデュティ50%でロ
−レベル0[V]とハイレベルVc[V](たとえば、
6V)の方形波電圧であり、この第1の駆動電圧bはコ
イル2の一端に印加されると同時に、演算回路7の同期
信号入力端7a(図3ではアナログスイッチ7dの可動
端子7d1、7d2)に印加される。
【0026】また、ドライブ回路5の第2の出力端5b
から出力される第2の駆動電圧cは第1の駆動電圧bを
反転した電圧である。第2の駆動電圧cはコイル3の一
端に印加される。したがって、コイル2,3には、交互
に「0−Vc」間または「Vc−0」間の電圧が印加さ
れる。この印加電圧により、コイル2、3には半周期ご
とに方向が反転する電流が流れる。この電流により、コ
イル2、3から磁束が発生して、磁歪材料に流れる。つ
まり、磁歪材料によるシヤフト1の形状異方性部位1
a、1bおいては、外部から加えられる応力により透磁
率が変化し、その変化に応じてコイル2、3のインピー
タンスが変化して、コイル2と3との接続点から出力さ
れるコイル接続点電圧dが変化し、シヤフト1に加えら
れた応力を検出することになる。
から出力される第2の駆動電圧cは第1の駆動電圧bを
反転した電圧である。第2の駆動電圧cはコイル3の一
端に印加される。したがって、コイル2,3には、交互
に「0−Vc」間または「Vc−0」間の電圧が印加さ
れる。この印加電圧により、コイル2、3には半周期ご
とに方向が反転する電流が流れる。この電流により、コ
イル2、3から磁束が発生して、磁歪材料に流れる。つ
まり、磁歪材料によるシヤフト1の形状異方性部位1
a、1bおいては、外部から加えられる応力により透磁
率が変化し、その変化に応じてコイル2、3のインピー
タンスが変化して、コイル2と3との接続点から出力さ
れるコイル接続点電圧dが変化し、シヤフト1に加えら
れた応力を検出することになる。
【0027】コイル接続点電圧dは、同期型反転差動増
幅回路7の反転入力端7bに入力さると同時に平滑回路
6に入力され、そこで平滑して、低周波数成分の平滑回
路出力eが同期型反転差動増幅回路7の非反転入力端7
cに入力され。同期型反転差動増幅回路7の同期信号入
力端7aには、第1の駆動電圧bが印加されており、こ
の第1の駆動電圧bの反転タイミングに同期して、同期
型反転差動増幅回路7は、(コイル接続点電圧d−平滑
回路出力e)と(平滑回路出力e−コイル接続点電圧
d)の演算を交互に行い、その演算結果として差動信号
fを平滑回路8に出力して、そこで平滑し、アナログ電
圧に変換する。
幅回路7の反転入力端7bに入力さると同時に平滑回路
6に入力され、そこで平滑して、低周波数成分の平滑回
路出力eが同期型反転差動増幅回路7の非反転入力端7
cに入力され。同期型反転差動増幅回路7の同期信号入
力端7aには、第1の駆動電圧bが印加されており、こ
の第1の駆動電圧bの反転タイミングに同期して、同期
型反転差動増幅回路7は、(コイル接続点電圧d−平滑
回路出力e)と(平滑回路出力e−コイル接続点電圧
d)の演算を交互に行い、その演算結果として差動信号
fを平滑回路8に出力して、そこで平滑し、アナログ電
圧に変換する。
【0028】前記同期型反転差動増幅回路7の作動を図
3で説明すれば、平滑回路6から出力される平滑回路出
力eが、差動増幅回路7eの非反転入力端7c1に、抵
抗R3を経て基準出圧として印加されており、第1の駆
動電圧bの反転ごとに、アナログスイッチ7dの可動端
子7d1は固定端子7d4と7d4を切り換えると同時
に、可動端子7d2は固定端子7d5と7d6を切り換
える。これにより、前記コイル接続点電圧dと平滑回路
出力eがアナログスイッチ7dにより交互に切り換えら
れ、抵抗R1,R2を介して差動増幅回路7eの反転入
力端7b1と非反転入力端7c1に入力され、前記と同
様に、(コイル接続点電圧d−平滑回路出力e)と(平
滑回路出力e−コイル接続点電圧d)の演算を交互に行
い、差動信号fを図1の平滑回路8に送出する。
3で説明すれば、平滑回路6から出力される平滑回路出
力eが、差動増幅回路7eの非反転入力端7c1に、抵
抗R3を経て基準出圧として印加されており、第1の駆
動電圧bの反転ごとに、アナログスイッチ7dの可動端
子7d1は固定端子7d4と7d4を切り換えると同時
に、可動端子7d2は固定端子7d5と7d6を切り換
える。これにより、前記コイル接続点電圧dと平滑回路
出力eがアナログスイッチ7dにより交互に切り換えら
れ、抵抗R1,R2を介して差動増幅回路7eの反転入
力端7b1と非反転入力端7c1に入力され、前記と同
様に、(コイル接続点電圧d−平滑回路出力e)と(平
滑回路出力e−コイル接続点電圧d)の演算を交互に行
い、差動信号fを図1の平滑回路8に送出する。
【0029】図1の平滑回路8は、同期型反転差動増幅
回路7から出力される差動信号fが入力されると、これ
を平滑して低周波数成分を取り出して、アナログ電圧に
変換した平滑回路出力gを感度、零点調整回路9に出力
する。この感度、零点調整回路9は、最終出力の形態を
図5に示すトルク−出力電圧特性の傾きや、零点のばら
つきを調整する。これらのばらつきは主に磁歪材料の製
造のばらつきや、アセンブリ時のコイル対シヤフト1の
磁気異方性部位の相対位置のばらつきによるものであ
る。
回路7から出力される差動信号fが入力されると、これ
を平滑して低周波数成分を取り出して、アナログ電圧に
変換した平滑回路出力gを感度、零点調整回路9に出力
する。この感度、零点調整回路9は、最終出力の形態を
図5に示すトルク−出力電圧特性の傾きや、零点のばら
つきを調整する。これらのばらつきは主に磁歪材料の製
造のばらつきや、アセンブリ時のコイル対シヤフト1の
磁気異方性部位の相対位置のばらつきによるものであ
る。
【0030】ここで、前記コイル2、3と同期型反転差
動増幅回路7の部分の動作についてさらに詳細に説明す
る。すでに述べたように、上記のコイル2、3には、半
周期ごとに方向が反転する電流が流れるようにすること
により、磁歪材料には、磁化特性曲線(以下、B−H曲
線という)の磁束Bが零の点を中心として左右対称な磁
束Bを印加して使用する状態となる。
動増幅回路7の部分の動作についてさらに詳細に説明す
る。すでに述べたように、上記のコイル2、3には、半
周期ごとに方向が反転する電流が流れるようにすること
により、磁歪材料には、磁化特性曲線(以下、B−H曲
線という)の磁束Bが零の点を中心として左右対称な磁
束Bを印加して使用する状態となる。
【0031】このため、一定電流(ひいては、一定磁
束)がバイアスされて磁歪材料が使用される場合に問題
となるB−H曲線の非線型性や、ヒステリシス特性を要
因として雰囲気温度の変化によって発生する感度や、対
トルクヒステリシスの変動などが緩和され、、コイル接
続点電圧dが安定した状態で得られる。また、コイル
2,3に対しては、見かけ上2VcP−Pの電圧、すな
わち、電源電圧の2倍のピ−ク・ピ−クの電圧で励磁が
でき、検出感度を安定化できるとともに、高めることが
できる。
束)がバイアスされて磁歪材料が使用される場合に問題
となるB−H曲線の非線型性や、ヒステリシス特性を要
因として雰囲気温度の変化によって発生する感度や、対
トルクヒステリシスの変動などが緩和され、、コイル接
続点電圧dが安定した状態で得られる。また、コイル
2,3に対しては、見かけ上2VcP−Pの電圧、すな
わち、電源電圧の2倍のピ−ク・ピ−クの電圧で励磁が
でき、検出感度を安定化できるとともに、高めることが
できる。
【0032】さらに、この発明では、コイル2、3の印
加電圧を零〜電源電圧(定電圧電源)の方形波としてい
るから、通常の正弦波を使用した場合に問題となる波形
の歪み率や位相変動の影響を受けにくく、回路構成も極
めて簡略化できる。
加電圧を零〜電源電圧(定電圧電源)の方形波としてい
るから、通常の正弦波を使用した場合に問題となる波形
の歪み率や位相変動の影響を受けにくく、回路構成も極
めて簡略化できる。
【0033】さらに、図4に信号波形を示して各部の動
作の説明をする。図4の(a)、(b)はそれぞれ図2
の(b)、(c)に対応しており、図4の(a)に示す
第1の駆動電圧bがコイル2の一端に印加され、図4の
(b)に示す第2の駆動電圧cは第1の駆動信号bを反
転してコイル3の一端に印加され、そして演算回路7の
アナログスイッチ7dの可動端子7d1、7d2を切り
換える同期信号にも、この第1の駆動電圧bが使用され
る。したがって、正弦波駆動の従来の場合のように、位
相調整回路や正弦波から同期信号を生成するコンパレ−
タ等の回路が不要となる。
作の説明をする。図4の(a)、(b)はそれぞれ図2
の(b)、(c)に対応しており、図4の(a)に示す
第1の駆動電圧bがコイル2の一端に印加され、図4の
(b)に示す第2の駆動電圧cは第1の駆動信号bを反
転してコイル3の一端に印加され、そして演算回路7の
アナログスイッチ7dの可動端子7d1、7d2を切り
換える同期信号にも、この第1の駆動電圧bが使用され
る。したがって、正弦波駆動の従来の場合のように、位
相調整回路や正弦波から同期信号を生成するコンパレ−
タ等の回路が不要となる。
【0034】図4の(a)の第1の駆動電圧bをコイル
2の一端に印加し、(b)の第2の駆動電圧cをコイル
3の一端に印加することにより、コイル2,3には図4
の(c)に示すような励磁電流が流れる。この励磁電流
は、方形波の第1の駆動電圧b、第2の駆動電圧cに対
して積分波形となる。また、コイル2と3との接続点に
現れるコイル接続点電圧dは図4の(d)に示されるよ
うに励磁電流の微分波形で出力される。
2の一端に印加し、(b)の第2の駆動電圧cをコイル
3の一端に印加することにより、コイル2,3には図4
の(c)に示すような励磁電流が流れる。この励磁電流
は、方形波の第1の駆動電圧b、第2の駆動電圧cに対
して積分波形となる。また、コイル2と3との接続点に
現れるコイル接続点電圧dは図4の(d)に示されるよ
うに励磁電流の微分波形で出力される。
【0035】前記コイル接続点電圧dは、第1の駆動電
圧bと第2の駆動電圧cとによる印加電圧を両コイル
2、3のインピ−ダンスで分圧された値として換算でき
る。いま、磁歪材料によるシヤフト1にトルク(外部応
力)が印加されていない状態での両コイル2、3のイン
ピ−ダンスをZとし、シヤフト1にある方向に捩じりト
ルクが印加された状態でコイル2のインピ−ダンスが
(Z−ΔZ)なる変化をした場合、コイル3のインピ−
ダンスは(Z+ΔZ)で表わされる。
圧bと第2の駆動電圧cとによる印加電圧を両コイル
2、3のインピ−ダンスで分圧された値として換算でき
る。いま、磁歪材料によるシヤフト1にトルク(外部応
力)が印加されていない状態での両コイル2、3のイン
ピ−ダンスをZとし、シヤフト1にある方向に捩じりト
ルクが印加された状態でコイル2のインピ−ダンスが
(Z−ΔZ)なる変化をした場合、コイル3のインピ−
ダンスは(Z+ΔZ)で表わされる。
【0036】すなわち、シヤフト1に対する形状異方性
部位1a、1bの変形により透磁率が変化することによ
り、両コイル2、3のインピ−ダンスはほぼ可逆的変化
を示す。しがって、方形波の第1の駆動電圧b、第2の
駆動電圧cのある半周期において、コイル接続点電圧d
は次の[数1]で表す信号となる。
部位1a、1bの変形により透磁率が変化することによ
り、両コイル2、3のインピ−ダンスはほぼ可逆的変化
を示す。しがって、方形波の第1の駆動電圧b、第2の
駆動電圧cのある半周期において、コイル接続点電圧d
は次の[数1]で表す信号となる。
【数1】
【0037】また、方形波の第1の駆動電圧b、第2の
駆動電圧cの次の半周期のコイル接続点電圧dは次の
[数2]で表す信号となり、これらが上記の図4の
(d)に示されるものである。
駆動電圧cの次の半周期のコイル接続点電圧dは次の
[数2]で表す信号となり、これらが上記の図4の
(d)に示されるものである。
【数2】
【0038】ここで、上記と逆の信号が印加された場合
には、第1の駆動電圧b、第2の駆動電圧cを基準とし
た前記半周期におけるコイル接続点電圧dは前記[数
2]で表わされる信号となり、次の半周期では、前記
[数1]で表わされる信号となる。
には、第1の駆動電圧b、第2の駆動電圧cを基準とし
た前記半周期におけるコイル接続点電圧dは前記[数
2]で表わされる信号となり、次の半周期では、前記
[数1]で表わされる信号となる。
【0039】このコイル接続点電圧dは、同期型反転差
動増幅回路7の反転入力端7bに直接入力さるととも
に、平滑回路6で平滑され、平滑出力eが同期型反転差
動増幅回路7の非反転入力端7cに入力され、同期型反
転差動増幅回路7は第1の駆動電圧b、第2の駆動点圧
cのある半周期において、次の[数3]で表わされる演
算を行う。
動増幅回路7の反転入力端7bに直接入力さるととも
に、平滑回路6で平滑され、平滑出力eが同期型反転差
動増幅回路7の非反転入力端7cに入力され、同期型反
転差動増幅回路7は第1の駆動電圧b、第2の駆動点圧
cのある半周期において、次の[数3]で表わされる演
算を行う。
【数3】 そして、次の半周期においては、次の[数4]で表わさ
れる演算を行う。
れる演算を行う。
【数4】
【0040】この[数3]、[数4]の演算結果とし
て、全周期を通じて基準電圧Vc/2を中点とした図4
の(e)に示す信号が同期型反転差動増幅回路7から差
動信号fとして出力される。すなわち、次の[数5]で
表わされる信号が得られる。
て、全周期を通じて基準電圧Vc/2を中点とした図4
の(e)に示す信号が同期型反転差動増幅回路7から差
動信号fとして出力される。すなわち、次の[数5]で
表わされる信号が得られる。
【数5】 また、シヤフト1に逆トルクが印加された場合には、前
記と同様に全周期を通じて、次の[数6]で表せる信号
が同期型反転差動増幅回路7から得られ、シヤフト1に
トルクが印加されない場合には、同期型反転差動増幅回
路7の出力信号はVc/2となる。
記と同様に全周期を通じて、次の[数6]で表せる信号
が同期型反転差動増幅回路7から得られ、シヤフト1に
トルクが印加されない場合には、同期型反転差動増幅回
路7の出力信号はVc/2となる。
【数6】
【0041】図4の(e)の信号波形図から明らかなよ
うに、図4の(d)の方形波信号の立ち上がり、立ち下
がり部、すなわち、方形波信号のエッジ部に生じる回路
の応答遅れなどに起因するスパイク状の信号と、コイル
の減衰特性に起因する振動的波形は、いずれもコイル
2、3の駆動周波数に比較して高い周波数帯の信号であ
り、信号の平滑が極めて行い易いという利点がある。つ
まり、従来の正弦波駆動の場合には、同期検波の後に全
波整流する場合においても、リップル除去用の平滑回路
としてのロ−パスフイルタのカット周波数の100分の
1程度に設定する必要がある。したがって、応答性が制
約されることになる。
うに、図4の(d)の方形波信号の立ち上がり、立ち下
がり部、すなわち、方形波信号のエッジ部に生じる回路
の応答遅れなどに起因するスパイク状の信号と、コイル
の減衰特性に起因する振動的波形は、いずれもコイル
2、3の駆動周波数に比較して高い周波数帯の信号であ
り、信号の平滑が極めて行い易いという利点がある。つ
まり、従来の正弦波駆動の場合には、同期検波の後に全
波整流する場合においても、リップル除去用の平滑回路
としてのロ−パスフイルタのカット周波数の100分の
1程度に設定する必要がある。したがって、応答性が制
約されることになる。
【0042】これに対して、本実施例では、信号波形が
連続した方形波であり、リップルも小さく、信号の平滑
は主に方形波のエッジ部に同期したスパイク状の駆動周
波数よりも高い周波数成分の除去ができればよく、ロ−
パスフイルタのカットオフ周波数は信号の基本周波数近
くまで高めることが可能である。すなわち、リップルを
除去するために信号を平滑しても、応答性が大きく損な
われることがなく、応答性に優れた力検出装置を実現で
きる。
連続した方形波であり、リップルも小さく、信号の平滑
は主に方形波のエッジ部に同期したスパイク状の駆動周
波数よりも高い周波数成分の除去ができればよく、ロ−
パスフイルタのカットオフ周波数は信号の基本周波数近
くまで高めることが可能である。すなわち、リップルを
除去するために信号を平滑しても、応答性が大きく損な
われることがなく、応答性に優れた力検出装置を実現で
きる。
【0043】上記から明らかなように、上記実施例で
は、磁歪材料によるシヤフト1に形成した形状異方性部
位1a、1bに対応して二つのコイル2、3を配置して
直列に接続し、両コイル2、3の両端に相互に逆相とな
る方形波の第1の駆動電圧bと第2の駆動電圧cを印加
し、両コイルの接続点より得られるコイル接続点電圧d
とそれを平滑回路6で平滑した平滑回路出力eとを同期
型反転差動増幅回路7に入力して、第1の駆動電圧bの
反転タイミングに同期して(コイル接続点電圧d−平滑
回路出力e)の演算と(平滑回路出力e−コイル接続点
電圧d)の演算を交互に行って差動信号fを得るように
したので、簡単な回路構成にでき、応答性が改善され、
かつ環境温度などの影響も受け難くなる効果が得られ
る。
は、磁歪材料によるシヤフト1に形成した形状異方性部
位1a、1bに対応して二つのコイル2、3を配置して
直列に接続し、両コイル2、3の両端に相互に逆相とな
る方形波の第1の駆動電圧bと第2の駆動電圧cを印加
し、両コイルの接続点より得られるコイル接続点電圧d
とそれを平滑回路6で平滑した平滑回路出力eとを同期
型反転差動増幅回路7に入力して、第1の駆動電圧bの
反転タイミングに同期して(コイル接続点電圧d−平滑
回路出力e)の演算と(平滑回路出力e−コイル接続点
電圧d)の演算を交互に行って差動信号fを得るように
したので、簡単な回路構成にでき、応答性が改善され、
かつ環境温度などの影響も受け難くなる効果が得られ
る。
【0044】次に、この発明の第2の実施例について説
明する。図6は第2の実施例の構成を示すブロック図で
あり、図1と同一部分には、同一符号を付すのみにとど
め、図1とは異なる部分を主体的に説明する。この図6
を図1と比較しても明らかなように、図6では図1の構
成に新たにサンプリング信号発生回路10を設けたもの
である。
明する。図6は第2の実施例の構成を示すブロック図で
あり、図1と同一部分には、同一符号を付すのみにとど
め、図1とは異なる部分を主体的に説明する。この図6
を図1と比較しても明らかなように、図6では図1の構
成に新たにサンプリング信号発生回路10を設けたもの
である。
【0045】すなわち、前記同期型反転差動増幅回路7
の出力形態の特徴を生かして、信号の平滑にサンプルホ
−ルド回路11を使用することによって、さらに応答性
を高めるようにしたものであり、ドライブ回路5の第1
の出力端5aから出力される第1の駆動電圧bが、サン
プリング信号発生回路10に入力されるようになってい
る。このサンプリング信号発生回路10からサンプリン
グ信号gがサンプルホ−ルド回路11に入力されるよう
になっている。このサンプルホ−ルド回路11は図1の
平滑回路8の位置に挿入されている。したがって、図6
では、図1における平滑回路8が省略されている。その
他の構成は図1と同様である。
の出力形態の特徴を生かして、信号の平滑にサンプルホ
−ルド回路11を使用することによって、さらに応答性
を高めるようにしたものであり、ドライブ回路5の第1
の出力端5aから出力される第1の駆動電圧bが、サン
プリング信号発生回路10に入力されるようになってい
る。このサンプリング信号発生回路10からサンプリン
グ信号gがサンプルホ−ルド回路11に入力されるよう
になっている。このサンプルホ−ルド回路11は図1の
平滑回路8の位置に挿入されている。したがって、図6
では、図1における平滑回路8が省略されている。その
他の構成は図1と同様である。
【0046】次に、第2の実施例の動作について説明す
る。この動作の説明に際しても、図1と同じ動作をする
部分にいては、重複説明を避ける。従来のような正弦波
駆動における同期検波の場合には、平滑回路に積分機能
が必要となるが、この発明のように、方形波駆動におい
て得られる出力波形は、とくに図4の(e)の同期型反
転差動増幅回路7の出力波形において明らかなように、
出力の不安定部分は方形波の立ち上がり、立ち下がり部
に限定され、他の部位、すなわち、ピ−ク値は印加トル
クに対応した一定値で安定して保持されていることが特
徴となっている。
る。この動作の説明に際しても、図1と同じ動作をする
部分にいては、重複説明を避ける。従来のような正弦波
駆動における同期検波の場合には、平滑回路に積分機能
が必要となるが、この発明のように、方形波駆動におい
て得られる出力波形は、とくに図4の(e)の同期型反
転差動増幅回路7の出力波形において明らかなように、
出力の不安定部分は方形波の立ち上がり、立ち下がり部
に限定され、他の部位、すなわち、ピ−ク値は印加トル
クに対応した一定値で安定して保持されていることが特
徴となっている。
【0047】図7はこの第2の実施例の動作を説明する
ための波形図であり、図7の(a)〜(e)は図2の
(a)〜(e)と同じであり、その部分に関連する部分
の説明は割愛する。図7の(b)に示される前記方形波
による第1の駆動電圧bがサンプリング信号発生回路1
0に入力されると、このサンプリング信号発生回路10
は第1の駆動電圧bを基準にしてその立ち上がり点、立
ち下がり点より所定の時間遅れをもって図7(g)に示
すようになサンプリング信号gを発生してサンプルホ−
ルド回路11に出力する。
ための波形図であり、図7の(a)〜(e)は図2の
(a)〜(e)と同じであり、その部分に関連する部分
の説明は割愛する。図7の(b)に示される前記方形波
による第1の駆動電圧bがサンプリング信号発生回路1
0に入力されると、このサンプリング信号発生回路10
は第1の駆動電圧bを基準にしてその立ち上がり点、立
ち下がり点より所定の時間遅れをもって図7(g)に示
すようになサンプリング信号gを発生してサンプルホ−
ルド回路11に出力する。
【0048】このサンプリング信号gの時間遅れの設定
の厳密さは問われず、立ち上がり点、立ち下がり点の出
力変動部位を避けることを主眼に設定される。このサン
プリング信号gがサンプルホ−ルド回路11に入力され
ると、これに同期して同期型反転差動増幅回路7から出
力される図7の(f)のような差動信号fをホ−ルド
し、更新を実行し、図7(h)に示すようなサンプルホ
−ルド信号hすなわち、アナログ電圧を感度、零点調整
回路9に出力する。
の厳密さは問われず、立ち上がり点、立ち下がり点の出
力変動部位を避けることを主眼に設定される。このサン
プリング信号gがサンプルホ−ルド回路11に入力され
ると、これに同期して同期型反転差動増幅回路7から出
力される図7の(f)のような差動信号fをホ−ルド
し、更新を実行し、図7(h)に示すようなサンプルホ
−ルド信号hすなわち、アナログ電圧を感度、零点調整
回路9に出力する。
【0049】この実施例によれば、シヤフト1に加わる
実トルクに対して最大に見積もっても、駆動信号の半周
期分の遅れが発生するだけであり、積分機能を用いた平
滑回路に比較して、駆動周波数まで応答性を高めること
ができ、格段の高応答性が得られる利点を有する。
実トルクに対して最大に見積もっても、駆動信号の半周
期分の遅れが発生するだけであり、積分機能を用いた平
滑回路に比較して、駆動周波数まで応答性を高めること
ができ、格段の高応答性が得られる利点を有する。
【0050】なお、上記各実施例では、アナログ出力を
得るための構成を例示したが、この発明はこれに限定さ
れるものではなく、上記方形波の信号の特徴を生かせ
ば、平滑処理を一切行わず、マイクロプロセッサなどで
所定タイミングで方形波の出力の所定点の読み込みを行
うことにより、トルクの検出が可能であることは自明で
ある。また、上記各実施例では、トルク検出を例として
説明したが、トルクのみならず、磁歪方式でブリッジ回
路で検出する力検出器に広く適用可能であることはいう
までもない。
得るための構成を例示したが、この発明はこれに限定さ
れるものではなく、上記方形波の信号の特徴を生かせ
ば、平滑処理を一切行わず、マイクロプロセッサなどで
所定タイミングで方形波の出力の所定点の読み込みを行
うことにより、トルクの検出が可能であることは自明で
ある。また、上記各実施例では、トルク検出を例として
説明したが、トルクのみならず、磁歪方式でブリッジ回
路で検出する力検出器に広く適用可能であることはいう
までもない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、その構成を磁歪材料の外部から加わる応力により、
可逆的に透磁率が変化する二つの部位にそれぞれコイル
を巻装し、両コイルを直列に接続して両コイルの両端に
相互に逆相となる方形波の駆動電圧を印加し、両コイル
の接続点から得られる第1の信号とそれを平滑した第2
の信号を演算回路に入力していずれか一方の方形波の駆
動電圧の反転タイミングに同期して(第1の信号−第2
の信号)と(第2の信号−第1の信号)の演算を交互に
行うことにより、応力を検出するようにしたので、ピ−
ク・ツ−・ピ−クで電源電圧の2倍近い大きな励磁電圧
がコイルに印加でき、出力感度の向上と安定化が図られ
るとともに、リップルの少ない出力が得られ、信号の平
滑を行っても応答性を損なうことがなく、高応答性がえ
られる。また、回路構成を簡略化でき、したがってコス
トの低減が可能となるとともに、雰囲気温度に対する安
定性が向上する。また、図6の実施例は上記共通の効果
に加えて、さらに駆動周波数まで応答性を高めることが
でき、極めて応答性の高い力検出装置を実現できるとい
う利点がある。
ば、その構成を磁歪材料の外部から加わる応力により、
可逆的に透磁率が変化する二つの部位にそれぞれコイル
を巻装し、両コイルを直列に接続して両コイルの両端に
相互に逆相となる方形波の駆動電圧を印加し、両コイル
の接続点から得られる第1の信号とそれを平滑した第2
の信号を演算回路に入力していずれか一方の方形波の駆
動電圧の反転タイミングに同期して(第1の信号−第2
の信号)と(第2の信号−第1の信号)の演算を交互に
行うことにより、応力を検出するようにしたので、ピ−
ク・ツ−・ピ−クで電源電圧の2倍近い大きな励磁電圧
がコイルに印加でき、出力感度の向上と安定化が図られ
るとともに、リップルの少ない出力が得られ、信号の平
滑を行っても応答性を損なうことがなく、高応答性がえ
られる。また、回路構成を簡略化でき、したがってコス
トの低減が可能となるとともに、雰囲気温度に対する安
定性が向上する。また、図6の実施例は上記共通の効果
に加えて、さらに駆動周波数まで応答性を高めることが
でき、極めて応答性の高い力検出装置を実現できるとい
う利点がある。
【図1】本発明の力検出装置の第1の実施例の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図2】図1の実施例の動作を説明するための波形図で
ある。
ある。
【図3】図1の実施例における同期反転型差動増幅回路
の具体的構成を示す回路図である。
の具体的構成を示す回路図である。
【図4】図1の実施例の動作を詳しく説明するための回
路の各部の信号波形図である。
路の各部の信号波形図である。
【図5】図1の実施例で最終的に得られるトルク対出力
電圧特性図である。
電圧特性図である。
【図6】第2の実施例の構成を示すブロック図である。
【図7】図6の実施例の動作を説明するための波形図で
ある。
ある。
1 シヤフト 1a 形状異方性部位 1b 形状異方性部位 2 コイル 3 コイル 4 方形波発振回路 5 ドライブ回路 6 平滑回路 7 同期型反転差動増幅回路 7d アナログスイッチ 7e 差動増幅回路 8 平滑回路 9 感度、零点調整回路 10 サンプリング信号発生回路 11 サンプルホ−ルド回路
Claims (4)
- 【請求項1】 加えられる外力に対してほぼ可逆的に透
磁率が変化する磁歪材料と、この磁歪材料の前記可逆的
に透磁率が変化する二つの部位にそれぞれ巻装され直列
接続された二つのコイルと、この二つのコイルの両端に
相互に逆位相の方形波電圧を印加する駆動手段と、前記
二つのコイルの接続部より得られる第1の信号とこの第
1の信号を平滑して得られる第2の信号を基に前記方形
波電圧の反転タイミングに同期して(第1の信号−第2
の信号)の演算と(第2の信号−第1の信号)の演算と
を交互に行う演算回路とを備えたことを特徴とする力検
出装置。 - 【請求項2】 前記演算回路の出力は、平滑回路により
平滑してアナログ電圧とすることを特徴とする請求項1
記載の力検出装置。 - 【請求項3】 前記演算回路の出力は、前記方形波電圧
の立ち上がり、立ち下がりより所定時間遅延したサンプ
リング信号に同期してサンプルホ−ルド回路によりサン
プリングおよびホ−ルドすることを特徴とする請求項1
記載の力検出装置。 - 【請求項4】 前記演算回路は、前記駆動手段から出力
される前記方形波電圧で直接切り換えられるアナログス
イッチと、このアナログスイッチの切り換えごとに前記
第1の信号と前記第2の信号を反転入力端と非反転入力
端に交互に入力して前記(第1の信号−第2の信号)の
演算と(第2の信号−第1の信号)の演算を行うととも
に、前記第2の信号を基準電圧とする差動増幅回路とか
らなることを特徴とする請求項1記載の力検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03956093A JP3161133B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 力検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03956093A JP3161133B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 力検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06229852A true JPH06229852A (ja) | 1994-08-19 |
JP3161133B2 JP3161133B2 (ja) | 2001-04-25 |
Family
ID=12556463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03956093A Expired - Fee Related JP3161133B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 力検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3161133B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002139390A (ja) * | 2000-11-06 | 2002-05-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | トルク検出器、トルク検出器を用いた電動補助動力機および電動補助動力機を用いた電動補助動力付き自転車 |
JP2007278758A (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-25 | Honda Motor Co Ltd | インダクタンス検出回路、トルクセンサユニット、および、電動パワーステアリング装置 |
JP2008191168A (ja) * | 2008-05-09 | 2008-08-21 | Honda Motor Co Ltd | 磁歪式トルクセンサ |
JP2009052954A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Honda Motor Co Ltd | 磁歪式トルクセンサ |
JP2009128155A (ja) * | 2007-11-22 | 2009-06-11 | Honda Motor Co Ltd | 磁歪式トルクセンサ装置およびその計測値中点ずれ補償方法 |
JP2013019916A (ja) * | 2012-11-01 | 2013-01-31 | Honda Motor Co Ltd | 磁歪式トルクセンサおよびその計測値中点ずれ補償方法 |
-
1993
- 1993-02-03 JP JP03956093A patent/JP3161133B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002139390A (ja) * | 2000-11-06 | 2002-05-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | トルク検出器、トルク検出器を用いた電動補助動力機および電動補助動力機を用いた電動補助動力付き自転車 |
JP2007278758A (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-25 | Honda Motor Co Ltd | インダクタンス検出回路、トルクセンサユニット、および、電動パワーステアリング装置 |
JP2009052954A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Honda Motor Co Ltd | 磁歪式トルクセンサ |
JP2009128155A (ja) * | 2007-11-22 | 2009-06-11 | Honda Motor Co Ltd | 磁歪式トルクセンサ装置およびその計測値中点ずれ補償方法 |
JP2008191168A (ja) * | 2008-05-09 | 2008-08-21 | Honda Motor Co Ltd | 磁歪式トルクセンサ |
JP2013019916A (ja) * | 2012-11-01 | 2013-01-31 | Honda Motor Co Ltd | 磁歪式トルクセンサおよびその計測値中点ずれ補償方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3161133B2 (ja) | 2001-04-25 |
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