JPH11230706A - 誘導型電子ノギス - Google Patents

誘導型電子ノギス

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JPH11230706A
JPH11230706A JP10343590A JP34359098A JPH11230706A JP H11230706 A JPH11230706 A JP H11230706A JP 10343590 A JP10343590 A JP 10343590A JP 34359098 A JP34359098 A JP 34359098A JP H11230706 A JPH11230706 A JP H11230706A
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inductive
loop
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magnetic field
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イングバール アンダーモ ニルス
Karl G Masreliez
ジー マスレリーツ カール
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  • Length-Measuring Instruments Using Mechanical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 改良されたコンパクトな巻線構成を用いて、
無駄なオフセット成分がなく、外部磁界の影響も受け
ず、且つ格別の製造や回路精度を要せず高分解能の位置
測定を可能とする高精度の誘導電流型位置トランスジュ
ーサを備えた誘導型電子ノギスを提供する。 【解決手段】 誘導電流型位置トランスジューサを備え
た誘導型電子ノギス200は、磁束結合ループ274,
276が形成されたスケールと、送信巻線292A,2
92Bと受信巻線296,298とが形成された読取り
ヘッド258とを有する。送信巻線292A,292B
が発生する一次磁界は磁束結合ループ274,276の
第1ループ部分278,284に結合し、第2ループ部
分280,286は二次磁界を発生して、受信巻線29
6,298に誘導結合する。受信巻線296,298は
磁束結合ループ274,276の配列と対応する周期パ
ターンに形成されて、スケール204と読取りヘッド2
58の相対位置に応じた位置依存性出力を出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導電流型の電子
式ノギスに係り、特に、改良されたオフセット成分の小
さい高精度タイプの誘導電流型位置トランスデューサを
使った誘導型電子ノギスに関する。
【0002】
【従来の技術】1996年5月13日出願の合衆国特許
出願、No.08/645,483号はここに完全に組み
入れられ、誘導電流型位置トランスジューサを使った誘
導型電子ノギスを開示する。この483号の出願は、こ
の誘導型電子ノギスの動作について、図1,2及び3を
使って説明されている。図1に例示するように、誘導型
電子ノギス100は本尺102を備える。本尺102
は、一般的に長方形の断面を持っている硬いまたは柔軟
性はあるが寸法が変わらない棒状のものでできている。
【0003】本尺102の上部の表面には溝106が形
成されていて、この溝106にスケール104がしっか
りと接合されている。この溝106の深さは、スケール
104の厚さと等しく形成される。従って、スケール1
04の表面と本尺102のエッジとはほとんど同じ高さ
に揃う。側面に突き出ているジョー108と110は、
本尺102の第1の端部112に一体に形成されてい
る。このジョー108と110の対の相手となるジョー
116と118は、スライダ120に備えられている。
測定物の外径寸法を測定する場合は、ジョー108と1
16の1対の測定面114の間に測定物を挟んで測定す
る。同様に、測定物の内径寸法を測定する場合は、測定
物の内側にジョー110と118を挿入して測定され
る。測定物の測定されるべき面(内径)と接触するよう
に、ジョー110と118には測定面122がそれぞれ
備えられている。
【0004】従って、ジョー108と116の測定面1
14がお互いに接触したときに、ジョー110と118
の測定面122がお互いに一列に並ぶように配設されて
いる。この位置、即ちゼロの位置(図示せず)におい
て、誘導型電子ノギス100による内外径測定寸法はゼ
ロになるはずである。誘導型電子ノギス100は、スラ
イダ120に取り付けられたデプスバー124も備え
る。このデプスバー124は、本尺102から長手方向
へ突出すると共に、誘導型電子ノギス100がゼロの位
置にある時には、本尺102の端部128とデプスバー
124の端部126が揃っている。
【0005】本尺102の端部128を測定物の穴の表
面にもたせ掛けた状態で、デプスバー124の端部12
6が穴の底に触れるまでデプスバー124を穴に差し込
むことによって、誘導型電子ノギス100で穴の深さも
測定することができる。外径測定用のジョー108,1
16、内径測定用のジョー110,118、デプスバー
124のどれを使って測定しても、測定された寸法は、
誘導型電子ノギス100のカバー136に実装されてい
るディジタルディスプレイ134に表示される。また、
カバー136に1対の押しボタンスイッチ130,13
2が備えられる。このボタンスイッチ130は、スライ
ダ120の受信信号処理回路160をオンオフし、ボタ
ンスイッチ132は、ディジタルディスプレイ134を
ゼロにリセットする。
【0006】図1に例示するように、スライダ120の
ベース138はガイドエッジ140を備えている。この
スライダ120が本尺102にまたがるように嵌まり、
ガイドエッジ140は本尺102のサイドエッジ146
と接触する。このサイドエッジ146は、誘導型電子ノ
ギス100の正確な動作を保証する。1対のねじ144
により弾力性のあるサイドエッジ146を本尺102の
摺動面に押し当てて、スライダ120と本尺102の間
の遊びを取り除くように作用させる。デプスバー124
は、本尺102の裏側に形成されたデプスバー溝148
に挿入収納される。デプスバー124は、終端止め15
0によってデプスバー溝148に保持される。終端止め
150は一方の端部128において本尺102の下側に
取り付けられ、動作中に端部128においてスライダ1
20が本尺102から不用意に抜けて離れることを防止
する。
【0007】スライダ120は、ベース138に実装さ
れた読取りヘッドアセンブリ152も備え、ベース13
8及び読取りヘッドアセンブリ152は1ユニットとし
て移動可能である。読取りヘッドアセンブリ152は従
来のプリント回路基板154を備え、このプリント回路
基板154の下面に誘導型の読取りヘッド158を備え
る。信号処理と表示回路を備えた受信信号処理回路16
0はプリント回路基板154の上面に実装される。弾力
性のあるシール156は、受信信号処理回路160の汚
染を防止するために、カバー136とプリント回路基板
154の間に詰め込まれる。
【0008】図2に例示するように、読取りヘッド15
8は、好ましくは厚さ約50ミクロンの薄くて丈夫な絶
縁コーティング162で覆われる。スケール104は、
好ましくは、プリント回路基板(PCB)164により
構成される。図1に例示するように、1セットの磁束変
調器166は、プリント回路基板(PCB)164に沿
って、ある周期パターンを持って一定の間隔をおいて配
置される。磁束変調器166は好ましくは銅、また好ま
しくは従来のプリント回路基板の製造技術によって形成
されるが、他の製造方法により形成することも可能であ
る。図2に例示するように、絶縁層168(好ましく
は、最大100ミクロンの厚さ)は磁束変調器166を
覆って保護すると共に、図1に例示するように目盛りを
印刷可能である。
【0009】スライダ120は、本尺102から絶縁コ
ーティング162と絶縁層168の間に形成されたエア
ギャップ170により、わずかに分離されるように読取
りヘッド158を支持しつつ移動可能である。このエア
ギャップ170は好ましくは、0.5mm程度である。
全体として、読取りヘッド158と磁束変調器166は
誘導電流型トランスデューサを構成する。図3に例示す
るように、磁束変調器166は、以下で詳細に説明され
る波長λと等しいピッチで、かつ、本尺102の測定軸
174に沿ってλ/2の所定幅を持って配設される。ま
た、磁束変調器166は測定軸174と直交する方向に
幅dを持つ。
【0010】読取りヘッド158は、通常は四角い形状
を成す送信巻線176を備えると共に、送信巻線176
に時間的に変化する駆動信号を印加する励振信号発生器
178と接続されている。この駆動信号は、好ましくは
正弦波信号、より好ましくは、指数関数的に減衰する正
弦波信号である。この駆動信号が送信巻線176に印加
されると、送信巻線176に時間的に変化する電流が流
れ、時間的に強度が変化または極性が変化する磁界が発
生する。通常、この送信巻線176は長方形で、発生す
る磁界は送信巻線176の内側磁束領域内で一定であ
る。
【0011】読取りヘッド158は、送信巻線176の
内側磁束領域内に配置された第1及び第2の受信巻線1
80,182を備え、それぞれ複数の第1及び第2のル
ープセグメント184,186より形成される。この第
1のループセグメント184はプリント回路基板154
の第1の層の表面に形成され、第2のループセグメント
186はプリント回路基板154の別の層の表面に形成
される。この層は、第1及び第2のループセグメント1
84,186の間の絶縁体層として機能する。第1のル
ープセグメント184の個々の終端は、プリント回路基
板154の層に形成された貫通穴188を通って第2の
ループセグメント186の1 つの終端と接続される。
【0012】第1及び第2のループセグメント184,
186で正弦曲線を形成するのが好ましい。従って、図
3に例示するように、受信巻線180と182のそれぞ
れを形成している第1及び第2のループセグメント18
4,186が、波長λの正弦波曲線状の周期パターンを
形成する。従って受信巻線180,182のそれぞれは
複数の正極性ループ190と負極性ループ192を備え
る。それぞれの正極性ループ190と負極性ループ19
2は、測定軸174に沿ってλ/2と等しい幅を持つ。
従って、個々の対の隣接した正極性ループ190と負極
性ループ192は、λと等しい幅を持つ。また、第1及
び第2のループセグメント184,186は、それぞれ
対の隣接した正極性ループ190と負極性ループ192
によりちょうど正弦波1周期分に相当する。従って、λ
は、第1及び第2の受信巻線180,182の正弦波の
波長に一致している。また、第2の受信巻線182は、
測定軸174に沿って第1の受信巻線180に対してλ
/4だけずれている。すなわち、第1及び第2の受信巻
線180,182は、矩象関係(90°位相がずれてい
る)にある。
【0013】励振信号発生器178からの励振信号は、
第1の端子176Aから入って第2の端子176Bを通
って出るように、送信巻線176に印加される。従っ
て、送信巻線176で生成される磁束は、送信巻線17
6内側で図3の面の上から下降し、送信巻線176の外
側で図3の面の下から立ち上がる。従って、送信巻線1
76の内側の変化磁界は、受信巻線180,182にお
いて形成された正極性ループ190と負極性ループ19
2のそれぞれで誘導されて、電磁気力(EMF)を生成
する。正極性ループ190と負極性ループ192の巻線
方向は互いに逆巻である。従って、正極性ループ190
において誘導されたEMFは、負極性ループ192にお
いて誘導されたEMFの極性と反対の極性を持ってい
る。正極性ループ190と負極性ループ192は同じ面
積なので、取り囲んでいる磁束の総量は設計上同じであ
る。従って、正極性ループ190と負極性ループ192
のそれぞれにおいて生成されるEMFの絶対量は設計上
同じである。
【0014】第1及び第2の受信巻線180,182の
それぞれは、同数の正極性ループ190と負極性ループ
192を備えるのが好ましい。正極性ループ190にお
いて誘導された正極性のEMFは、負極性ループ192
において誘導された負極性のEMFにより正確にオフセ
ットされ、第1及び第2の受信巻線180,182のそ
れぞれの設計上のEMFの実効値はゼロである。従っ
て、送信巻線176から受信巻線180,182への直
接結合だけの結果としての信号が出力されることは全く
ない。
【0015】読取りヘッド158がプリント回路基板
(PCB)164近傍に配置されるので、送信巻線17
6により生成された変化磁束もまた磁束変調器166を
通過する。なお、変化磁束を変調する磁束変調器166
は、磁束強調器または磁束減衰器のどちらであってもか
まわない。磁束変調器166が磁束減衰器である場合
は、磁束変調器166はプリント回路基板(PCB)1
64により伝導性プレートまたは薄い伝導性フィルムと
して形成される。変化磁束がこの伝導性プレートまたは
薄い伝導性フィルムを通過すると、そこにうず電流が生
成される。このうず電流は、送信巻線176により生成
された磁界とは反対向きの磁界を交互に生成する。従っ
て、磁束減衰器タイプの磁束変調器166の近傍領域に
おける正味の磁束は、磁束減衰器タイプの磁束変調器1
66から離れた領域における正味の磁束より少なくな
る。
【0016】読取りヘッド158がプリント回路基板
(PCB)164に相対的に配置され、磁束減衰器であ
る磁束変調器166が受信巻線180の正極性ループ1
90と位置合わせされると、この正極性ループ190に
生成された正味のEMFは、負極性ループ192におい
て生成された正味のEMFより少ない。従って、正極性
ループ190は不均衡になり、その出力端子180A及
び180Bを横切る正味の反転信号を備える。同様に、
磁束減衰器タイプの磁束変調器166が負極性ループ1
92と位置合わせされる時には、負極性ループ192を
通る正味の磁束が減衰または減少する。 従って、負極
性ループ192において生成された正味のEMFは、正
極性ループ190において生成された正味のEMFより
相対的に減少する。従って、第1の受信巻線180は、
その出力端子180A及び180Bを横切る正味の正極
性信号を備える。
【0017】磁束変調器166が磁束強調器である場合
は、この結果はそのまま反転される。磁束強調器タイプ
の磁束変調器166は、プリント回路基板(PCB)1
64またはスケール104の伝導性プレートの代わり
に、高透磁性材料により形成される。送信巻線176に
より生成された磁束は、高透磁性の磁束強調器タイプの
磁束変調器166を選択的に通過する。すなわち、磁束
強調器タイプの磁束変調器166の内側の磁束の密度は
強調される一方、外側の磁束密度は減少する。従って、
磁束強調器タイプの磁束変調器166が第2の受信巻線
182の正極性ループ190と位置合わせされると、正
極性ループ190を通る磁束密度は、負極性ループ19
2を通過している磁束密度より高い。従って、正極性ル
ープ190において生成された正味のEMFは増加する
一方、負極性ループ192において誘導される正味のE
MFは減少する。これは、第2の受信巻線182の端子
182Aと182Bに正極性の信号として出現する。
【0018】磁束強調器タイプの磁束変調器166が負
極性ループ192と位置合わせされる場合は、負極性ル
ープ192は、正極性ループ190において誘導された
EMFより相対的に強調されたEMFを生成する。従っ
て、第2の受信巻線180の端子182A及び182B
負極性の信号として出現する。また、前述の関連出願に
おいて概説されるように、一つのスケール104に、長
さ方向に沿って磁束強調器と磁束減衰器を交互に配置す
ることで、磁束強調と磁束減衰の効果を組み合わせるこ
ともできる。これは、磁束変調器の両方のタイプの効果
は付加的に結合するため、誘導されたEMFの変調を強
調するようにできる。上述のように、磁束変調器166
のピッチが設計上λである一方、磁束変調器166の幅
はλ/2、高さはdである。同様に、第1及び第2の受
信巻線180,182における周期パターンの波長は、
設計上λであり、正極性ループ190と負極性ループ1
92の高さは設計上dである。また、正極性ループ19
0と負極性ループ192はそれぞれ、設計上一定の面積
を取り囲んでいる。
【0019】図4Aは、磁束変調器166と正極性ルー
プ190とが相対移動したとして、正極性ループ190
の位置依存した出力信号を示す。もし磁束変調器166
が磁束減衰器であるならば、信号振幅が最小となる位置
は、磁束減衰器166が正極性ループ190と正確に一
致した位置に対応し、一方、信号振幅が最大となる位置
は、磁束減衰器166が負極性ループ192と正確に一
致した位置に対応している。 図4Bは、負極性ループ
192からの出力信号を示す。図4Aにおいて示された
信号において、信号振幅が最小となる位置は、磁束減衰
器タイプの磁束変調器166が正極性ループ190と正
確に一致した位置に対応し、一方、信号振幅が最大とな
る位置は、磁束減衰器が負極性ループ192と正確に一
致した位置に対応している。磁束減衰器の代わりに磁束
強調器が使われる場合は、図4A及び4Bの信号振幅が
最小となる位置は、磁束強調器タイプの磁束変調器16
6と負極性ループ192が一致した位置に対応し、一
方、信号振幅が最大となる位置は、磁束強調器タイプの
磁束変調器166が正極性ループ190と一致した位置
に対応している。
【0020】図4Cは、第1及び第2の受信巻線18
0,182の両方の正味の信号出力を示す。この正味の
信号は、正極性ループ190及び負極性ループ192の
合計、すなわち図4A及び4Bに示された信号出力との
合計に等しい。図4Cにおいて示された実効値信号は、
理想的にはゼロに対して対称的であり、すなわち、正極
性ループ190及び負極性ループ192は、原点オフセ
ットによって対称的な出力を生成するように正確に釣り
合うはずである。しかし、直流成分(位置に無関係)
は、実際の機器における正味の信号においてしばしば出
現する。この直流成分は、オフセット信号Vo として現
れる。このオフセットVo は、信号処理を複雑にし、好
ましくない位置測定エラーを引き起こす無駄な信号成分
である。このオフセットには2つの発生源が存在する。
【0021】その1つは、送信磁界の余分な振幅が第1
及び第2の受信巻線180と182を通過してしまうこ
とに起因する。上で概説されるように、送信磁界は個々
の正極性ループ190と負極性ループ192の電圧のみ
誘導するのが本来の目的であり、正極性ループ190と
負極性ループ192の巻線方向は互いに逆巻なので、誘
導された電圧は設計上キャンセルされるはずである。し
かし、受信巻線に誘導された電圧を完全にキャンセルす
るためには、正確に配置されて完全に釣り合うように作
られた、正極性ループ190及び負極性負ループ192
が必要であり、もしも受信巻線180と182に磁束変
調器166から起こされた誘導電圧の変調より、送信巻
線176から直接誘導された電圧の方がずっと強かった
ら、これをキャンセルすることは不可能である。
【0022】第2に、磁束変調器により作成された空間
変調された磁界は、平均的な位置に依存しないオフセッ
ト成分も表している。すなわち、送信巻線176により
生成された磁界内の磁束変調器166は、全て同じ極性
で変調された空間を生成する。例えば、磁束減衰器が使
われる時には、磁束変調器からの誘導された渦電流領域
は、送信磁界内の磁束減衰器全てが同じ極性の第2の磁
界を作成するので、オフセットを持っている。同時に、
磁束減衰器の間のスペースは第2の磁界を発生しない。
【0023】従って、受信巻線180と182の個々の
正極性ループ190及び負極性ループ192は、同じ極
性で下限値と上限値の間で変わる正味の磁界を検出す
る。この関数の平均値は、釣り合ってゼロになることは
なく、大きなオフセットを持っている。同様に、磁束強
調器が使われる時には、送信巻線176内の強調器すべ
てが同じ磁界変調を生成するので、磁束強調器による磁
界変調はオフセットを持っている一方、変調器の間のス
ペースは変調を全く生じない。個々の受信巻線180ま
たは182の正極性ループ190及び負極性ループ19
2は、従って、同じ極性の下限値と上限値の間で変わる
変調された磁界を検知する。この関数の平均値は大きな
オフセットも持っている。
【0024】受信巻線は、正極性ループ190と負極性
ループ192を同数備えることで、オフセット成分を取
り除くのに役立つ。しかし、前述のように、正極性ルー
プ190と負極性ループ192の間の不完全なバランス
によりオフセットを生成してしまう。第1及び第2の受
信巻線180と182における正極性ループ190と負
極性ループ192の間の対称性だけによりこれらの両方
のオフセット成分がキャンセルされることが期待されて
いるが、これは、受信巻線180,182の製造に非常
に厳しい精度を求めることになる。過去のトランスデュ
ーサの製造経験から見て、従来の誘導電流型位置トラン
スジューサの製造上の誤差を取り除くことは実際的に不
可能である。また、磁束変調器166の幅またはピッチ
の偏差は、プリント回路基板(PCB)164と読取り
ヘッド158の間の相対位置に拘らず、受信巻線180
または182のバランスをくずしてしまう。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】前記オフセット成分は
誘導電流型位置トランスデューサの動作と無関係な信号
とみなされ、このような無駄な信号は、受信信号処理回
路を複雑にし、トランスデューサの精度劣化を引き起こ
している。
【0026】単に送信巻線により生成された磁界から遠
い位置に受信巻線を置くことで、送信巻線と受信巻線と
の間の無駄な磁気的結合を減少させる解決策が提案され
ている。しかし、この技術の有効性は、送信巻線と受信
巻線の間の分離の程度にのみ依存するので、コンパクト
なサイズの誘導型電子ノギスのニーズと矛盾する。代わ
りに、送信磁界は、透磁性材料により磁気的分離を増加
させることができる。しかし、この技術で実用的な機器
を得るためにはさらに複雑化、コストアップ、外部の磁
界に高感度にせざるを得ない。
【0027】また、これらの技術と関連する開示されて
いる簡単な巻線形態には、送信巻線と受信巻線の長さを
越える計測範囲を有するトランスジューサを作成するた
めの方法は全く含まれていない。さらに、簡単な巻線形
態では、与えられた計測範囲の1置換ユニットあたりの
出力信号変化の程度を大幅に強調する機器を作成する方
法は全く提供されない。従って、これらの機器の実用的
な測定分解能は、与えられた計測範囲に制限される。本
発明の目的は、高い製造上の精度と回路精度を必要とせ
ず、簡単な構成で無駄な信号成分及び外部の磁界の両方
を除去し、且つ、広い計測範囲に亘って高分解能測定が
可能な、コンパクトで高精度な誘導型電子ノギスを提供
する。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明は、送受信巻線
間の位置に依存する結合を、複数の空間変調巻線と相互
作用するスケール上の複数の結合巻線を介することによ
り増大させながら、送受信巻線間の無駄な結合を極小化
しゼロにする巻線構成を用いることにより完成される。
即ちこの発明に係る誘導型電子ノギスは、スライダと、
このスライダが測定軸に沿って移動可能であるような測
定軸を有する本尺と、励振信号に応答して第1の磁束領
域内に第1の可変磁束を発生する少なくとも一つの磁界
発生器と、前記第1の磁束領域内に配置された第1の部
分及び前記第1の磁束領域から物理的に離れた第2の磁
束領域内に配置された第2の部分を有し、前記第1の部
分に前記第1の可変磁束に応答して誘導電流が発生さ
れ、その誘導電流により前記第2の部分に第2の可変磁
束が発生される少なくとも一つの磁束結合ループと、少
なくとも一つの磁束センサとを備え、a)少なくとも一
つの磁束センサと、b)少なくとも一つの磁界発生器の
少なくとも一方は、前記測定軸に沿って延び且つ交番す
る幅の増減を含むパターンで空間的に変調された誘導性
領域を含み、各磁束センサは、前記第1の磁束領域の外
側に配置されて少なくとも一つの前記磁束結合ループの
前記第2の磁束領域の前記第2の可変磁束を検出すると
共に、検出された磁束に基づいて当該磁束センサと少な
くとも一つの前記磁束結合ループとの間の相対位置の関
数である出力信号を発生するものであり、且つ、前記磁
界発生器、磁束結合ループ及び磁束センサのいずれか一
つが前記スライダ、前記本尺の一方に、残り二つが他方
に配置されていることを特徴とする。
【0029】この発明による誘導型電子ノギスの第1の
好ましい実施態様においては、送信巻線は、第1の送信
巻線と第2の送信巻線に分けられ、これらが受信巻線の
両サイドに配置される。これら第1及び第2の送信巻線
により形成される磁界は受信巻線の領域で互いに相殺す
るように構成される。これが、送信巻線から受信巻線へ
の直接結合による無駄な成分を極小化する。スケール部
材には、測定軸に沿って延びる複数の第1の磁束結合ル
ープが、同じく測定軸に沿って延びる複数の第2の磁束
結合ループの間にインターリーブ(交互)配置される。
第1の磁束結合ループは第1の送信巻線と並ぶ第1の部
分と、受信巻線と並ぶ第2の部分とを有する。同様に、
第2の磁束結合ループは、第2の送信巻線と並ぶ第1の
部分と、受信巻線と並ぶ第2の部分とを有する。
【0030】この発明による誘導型電子ノギスの第2の
好ましい実施態様においては、磁界発生器を構成する送
信巻線は、読取りヘッド上の磁束センサを構成する受信
巻線の傍らに沿って配置された一つのループのみを持
つ。この場合スケール部材では、測定軸に沿って配列さ
れた複数の第1の磁束結合ループが、同じく測定軸に沿
って配列された複数の第2の磁束結合ループとインター
リーブ(交互)配置される。第1及び第2の磁束結合ル
ープは共に、送信巻線と並ぶ第1の部分と受信巻線と並
ぶ第2の部分を有する。第1の磁束結合ループのそれぞ
れ第1の部分と第2の部分は、交差せずに直列に接続さ
れた状態、即ち“捩れのない状態”(untwisted )とさ
れる。これにより、第1の磁束結合ループの第1及び第
2の部分に誘導される磁界は同極性となる。これに対し
て第2の磁束結合ループのそれぞれ第1の部分と第2の
部分は、交差して直列に接続した状態、即ち“捩れた状
態”(twisted )とされる。これにより、送信巻線の励
振に応答して、受信巻線直下の領域に測定軸に沿って変
化する誘導磁界が生成される。この様な巻線構成は、実
質的に無駄な信号成分を除去し、従って経済的な設計
で、簡単な信号処理と優れた変換精度及び高信頼性を可
能とする。この発明による、これらの及び他の特徴及び
利点は、以下の好ましい実施例の詳細な説明により明ら
かにされる。
【0031】
【発明の実施の形態】図5に例示するように、誘導型電
子ノギス200は本尺202を含む。本尺202は、通
常長方形の断面を持っている硬直または半硬直(柔軟性
はあるが寸法は変化しない)棒状のものである。本尺2
02の上部の表面には溝206が形成され、スケール2
04は本尺202と溝206でしっかりと固定される。
本尺202の溝206の深さは、スケール204の厚さ
と等しいので、スケール204の面は本尺202の面と
高さが揃う。
【0032】側面に突き出ているジョー208と210
は、本尺202の第1の端部212に一体に形成され
る。対の相手であるジョー216と218は、スライダ
220に備えられる。例えば、外径寸法測定の場合は、
ジョー208と216の1対の測定面214の間に測定
物を挟んで測定する。同様に、内径寸法測定の場合は、
測定物の内側にジョー210と218を入れて、測定物
の測定されるべき面(内径)にジョー210と218の
測定面222を接触させて測定する。従って、ジョー2
08と216の測定面214がお互いに接触したとき
に、ジョー210と218の測定面222がお互いに一
列に並ぶように測定面222と214は配置される。こ
の位置が即ちゼロの位置である。
【0033】誘導型電子ノギス200は、スライダ22
0に取り付けられたデプスバー224も備える。デプス
バー224は、本尺202から長手方向へ突出すると共
に、誘導型電子ノギス200がゼロの位置にある時に
は、本尺202の端部228とデプスバー224の端部
226が揃っている。本尺202の端部228を、測定
物の穴の表面にもたせ掛けておいて端部226が穴の底
に触れるまでデプスバー224を穴に差し込むことによ
って、誘導型電子ノギス200は穴の深さを測定するこ
とができる。外径測定用のジョー208,216、内径
測定用のジョー210,218、デプスバー224のど
れを使って測定しても、測定された寸法は、誘導型電子
ノギス200のカバー236に実装されているディジタ
ルディスプレイ234に表示される。また、カバー23
6に1 対の押しボタン型のスイッチ230,232が備
えられる。スイッチ230は、スライダ220の受信信
号処理回路260をオンオフし、スイッチ232は、デ
ィジタルディスプレイ234をゼロにリセットする。
【0034】図5に例示するように、スライダ220の
ベース238はガイドエッジ240に含められている。
スライダ220が本尺202にまたがるように嵌まり、
ガイドエッジ240はサイドエッジ246を介して本尺
202と接触する。このサイドエッジ246は、誘導型
電子ノギス200の正確な動作を保証する。1対のねじ
244により弾力的にサイドエッジ246を本尺202
の摺動面に押し当てて、スライダ220と本尺202の
間の遊びを取り除くようにする。デプスバー224は、
本尺202の裏側に形成されたデプスバー溝248に挿
入収納される。デプスバー224は、端部228で本尺
202の下側に取り付けられた終端止め250によって
デプスバー溝248に保持される。また、終端止め25
0は動作中にスライダ220が本尺202から不用意に
抜け落ちることを防止する。
【0035】スライダ220は、ベース238に実装さ
れた読取りヘッド252を含み、ベース238及び読取
りヘッドアセンブリ252は一体となって移動する。こ
の読取りヘッドアセンブリ252はプリント回路基板2
54を含む。このプリント回路基板254の下面に誘導
型の読取りヘッド258を備える。信号処理と表示回路
を備えた受信信号処理回路260はプリント回路基板2
54の上面に実装される。弾力性のあるシール256
は、受信信号処理回路260の汚染を防止するために、
カバー236とプリント回路基板254の間に詰め込ま
れる。スライダ220は、絶縁コーティング262,2
68(図示せず)の間に形成されたエアギャップ270
(図示せず)を介してわずかに本尺202から分離され
るように、読取りヘッド258を支持する。このエアギ
ャップ270は好ましくは、0.5mm程度である。読
取りヘッド258と磁束結合ループ266は合わせて誘
導電流型位置トランスジューサを形成する。
【0036】図6と7は、通常「インクリメンタル方
式」と呼ばれるタイプの出力を生成する、本発明のオフ
セット低減型インクリメンタル方式の誘導型電子ノギス
200の第1の実施形態におけるスケールと読取りヘッ
ドを示す。「インクリメンタル方式」の出力は、誘導電
流型位置トランスジューサ置換の設計に関連して、変位
の増加に従って繰り返される周期的な出力と定義され
る。特に、図6は、本発明の誘導型電子ノギス200の
スケール204の第1の実施形態を示す。スケール20
4は、互いに電気的に分離されると共に交互配置された
第1の複数の磁束結合ループ274と第2の複数の磁束
結合ループ276を備える。複数の第1の磁束結合ルー
プ274のそれぞれは、1対の接続伝導体282により
接続された第1ループ部分278及び第2ループ部分2
80を有する。同様に、複数の第2の磁束結合ループ2
76のそれぞれは、1対の接続伝導体288により接続
された第1ループ部分284及び第2ループ部分286
を有する。
【0037】第1の磁束結合ループ274の第1ループ
部分278は、スケール204の一方の側部のエッジに
沿って配置されると共に、第2ループ部分280はスケ
ール204の中央に配置される。接続伝導体282は第
1ループ部分278と第2ループ部分280とを接続す
るように、測定軸272に対して直角方向に延びる。同
様に、第2の磁束結合ループ276の第1ループ部分2
84は、スケール204の他方の側部のエッジに沿って
配置されると共に、第2ループ部分286は第1の磁束
結合ループ274の第2ループ部分280と交互配置さ
れるようにスケール204の中央に配置される。接続伝
導体288は、第1ループ部分284と第2ループ部分
286とを接続するように、測定軸272に対して直角
方向に延びる。図7に例示するように、誘導型電子ノギ
ス200の読取りヘッド258は、第1送信巻線部分2
92A及び第2送信巻線部分292Bを備えた送信巻線
290を備える。第1送信巻線部分292Aは読取りヘ
ッド258の一方の側部のエッジに配置され、第2送信
巻線部分292Bは読取りヘッド258の他方の側部の
エッジに配置される。第1及び第2送信巻線部分292
A,292Bのそれぞれは、同じ長さで測定軸272に
沿って配置されると共に、測定軸272と直角な方向に
間隔d1 の短い寸法を持っている。
【0038】送信巻線290の端子290A,290B
は、送信用の励振信号発生器294と接続される。この
励振信号発生器294は第1送信巻線部分292Aに時
間的に変化する駆動信号を出力する。従って、時間的に
変化する電流が送信巻線292を通って、第1送信巻線
部分292Aから第2送信巻線部分292Bに流れる。
これに応じて、第1送信巻線部分292Aは、図7の第
1送信巻線部分292Aにより形成されたループの内側
で面から立ち上がり、外側で面に立ち下がる磁界を発生
する。これに対して、第2送信巻線部分292Bは、図
7の第2送信巻線部分292Bにより形成されたループ
の外側で面から立ち上がり、内側で面に立ち下がる磁界
を発生する。
【0039】磁束結合ループ274と276において磁
界の変化を打ち消す電流が誘導される。従って、第1ル
ープ部分278と284のそれぞれの誘導電流は、第1
送信巻線部分292A及び292Bの個々の隣接部分に
流れている電流とは反対方向に流れる。図7に例示する
ように、スケール204の中央に配置された隣接する第
2ループ部分280と286の極性は互いに逆向きにな
っている。従って、第2の磁界はスケール204の中央
部分に沿って配置されると共に周期的に極性が反転する
磁界を有する。この第2の磁界の周期的極性反転の波長
λは、連続した第2ループ部分280(または286)
の間隔と等しい。読取りヘッド258は、通常、図3に
示された第1及び第2の受信巻線180,182と同一
の第1及び第2の受信巻線296,298を備える。特
に、図3に示された第1及び第2の受信巻線180と1
82と同様に、第1及び第2の受信巻線296と298
は、それぞれ、読取りヘッド258を形成しているプリ
ント回路基板の絶縁層を挟んだ両側に形成された正弦波
状曲線を形成するループセグメント300と302の多
数により形成される。
【0040】ループセグメント300と302は、第1
及び第2の受信巻線296,298のそれぞれに交互に
正極性ループ306と負極性ループ308を形成するた
めに、貫通配線304を通って接続される。受信巻線2
96,298は、第1及び第2送信巻線部分292A,
292Bの間の読取りヘッド258の中央に配置され、
測定軸に対して直角方向の長さはd2である。送信巻線
から受信巻線への無駄な(位置に無関係な)磁気的結合
は、通常このような形態をとることにより避けられる。
すなわち、第1及び第2送信巻線部分292A,292
Bにより発生された第1の磁界は、第1及び第2の受信
巻線296,298に占められた領域において逆向きに
なっているので、理想的には完全に打ち消し合う。第1
及び第2の受信巻線296,298は、それぞれ第1及
び第2送信巻線部分292A,292Bから内側へ同じ
間隔d3をおいて配置される。第1及び第2送信巻線部
分292Aと292Bから第1及び第2の受信巻線29
6と298への無駄な直接結合により誘導された正味の
電圧は、受信巻線から送信巻線を離して配置することに
よって、まずある程度まで減少させることができ、さら
に、対称的設計により正味の無駄な磁気的結合を効果的
に減少させることができる。
【0041】多数の第1及び第2の磁束結合ループ27
4,276は、第1及び第2の受信巻線296,298
の波長λと等しいピッチで配置される。また、第1ルー
プ部分278,284は、測定軸272に沿って波長λ
にできる限り近い長さに延びているが、同時に第1ルー
プ部分278,284それぞれの隣接するループの間の
絶縁スペース310を備える。さらに、第1ループ部分
276と278は、測定軸272に対して直角な方向に
長さd1 を有する。同様に、多数の第2の磁束結合ルー
プ276もまた、波長λと等しいピッチで配置される。
第1ループ部分284もまた、測定軸に沿って波長λに
近い長さを有すると共に、同時に隣接した間にスペース
310を備える。第1ループ部分284は、また同様
に、測定軸272に対して直角方向に長さd1 を有す
る。
【0042】図7に例示するように、複数の第1及び第
2の磁束結合ループ274,276の第2ループ部分2
80,286は、それぞれ測定軸に沿って波長λの略半
分に近い長さを有すると共に、個々の隣接した対の第2
ループ部分280と286の間に絶縁スペース312を
有する。更にこの第2ループ部分280と286は、ス
ケール204の長さに沿って交互配置されると共に測定
軸272に対して直角方向に長さd2 を有する。
【0043】図7に例示するように、第2ループ部分2
80と286は、対応する第1ループ部分278と28
4からd3 の間隔をおいて配置される。従って、図7に
例示するように、読取りヘッド258がスケール204
の近傍に置かれる時は、第1送信巻線部分292Aは第
1ループ部分278と向かい合わせになり、同様に第2
送信巻線部分292Bは第1ループ部分284と向かい
合わせになる。さらに、第1及び第2の受信巻線29
6,298は、第2ループ部分280,286と向かい
合わせになる。前述及び以下の説明から明白な様に、第
2ループ部分280,286により取り囲まれている領
域は、測定軸に平行して延びる感知トラックを定義し
て、実質的に感知トラックを通過する有効磁界の全て
は、第2ループ部分の電流だけに起因している。
【0044】動作中、時間的に変化する駆動信号が、励
振信号発生器294から送信巻線端子290Aに出力さ
れる。従って、第1送信巻線部分292Aは第1の方向
を向いた第1の磁界を発生する一方、第2送信巻線部分
292Bは第1の磁界とは逆向きの第2の方向の第2の
磁界を発生する。この第1と第2の磁界の強さは等し
い。この第1の磁界により、多数の第1の磁束結合ルー
プ274のそれぞれは第1送信巻線部分292Aと誘導
結合され、誘導電流が時計回りに流れる。同様に、この
第2の磁界により、多数の第2の磁束結合ループ276
のそれぞれは第2送信巻線部分292Bと誘導結合さ
れ、誘導電流が反時計回りに流れる。すなわち、磁束結
合ループ274と276の第2の部分280と286を
通る電流は、それぞれ逆方向へ流れる。
【0045】従って、第2ループ部分280のそれぞれ
に流れる右回り電流は、この第2ループ部分280の内
側で図7の面に立ち下がる方向の第3の磁界を生成す
る。これに対して、第2ループ部分286のそれぞれに
流れる反時計回り電流は、この第2ループ部分286内
側で図7の面から立ち上がる方向の第4の磁界を生成す
る。従って、測定軸272に沿って第1及び第2の受信
巻線296と298の波長λと等しい波長で極性が交番
する磁界が形成される。従って、第1の受信巻線296
の正極性ループ306が、第2ループ部分280または
286のどちらか一方に位置合わせされる時、第1の受
信巻線296の負極性ループ308は第2ループ部分2
80または286の他方と位置合わせされる。また、第
2の受信巻線298の正極性ループ306と負極性ルー
プ308が、第2ループ部分280と286と位置合わ
せされることもある。なぜなら、第2ループ部分280
と286により生成された交番する磁界は、第1及び第
2の受信巻線296,298と同じ波長で空間変調され
ているからであり、第2ループ部分280と位置合わせ
されたときに正極性及び負極性ループ306と308の
それぞれで生成されるEMFは、第2ループ部分286
と位置合わせされたときに生成されるEMFと等しくか
つ逆向きである。
【0046】従って、スケール204に対する読取りヘ
ッド258の相対移動に対応する正味の正極性ループ3
06の出力は、スケールに沿った読取りヘッドの相対位
置に応じた正弦波関数及び出力信号のオフセット成分で
あり、無駄な結合は設計上ゼロのはずである。同様に、
スケール204に対する読取りヘッド258の相対移動
に対応する負極性ループ308からの正味の出力もま
た、正弦波である。正極性ループ306と負極性ループ
308からのEMF出力は同期している。従って、それ
らは図4(c)と同様の、ただしDCオフセットVo の
ない、位置依存出力信号を生成する。また、第1及び第
2の受信巻線296,298は、矩象関係にある。従っ
て、受信信号処理回路314への第1の受信巻線296
により生成された出力信号は、第2の受信巻線298の
出力信号と90度位相がずれている。
【0047】受信信号処理回路314は第1及び第2の
受信巻線296と298から出力信号を入力サンプリン
グし、信号をディジタル値に変換してコントロールユニ
ット316に出力する。コントロールユニット316
は、波長λ内で読取りヘッド258とスケール204と
の間の相対位置を決定するために、これらのディジタル
化された出力信号を処理する。適当な貫通配線配置によ
って正極性ループ306と負極性ループ308を重ねて
配置することができるので、測定軸に対して直角方向の
幅を一つ分に削減することができる(隣接したループの
間の効果的で簡単な伝導要素になる)。この場合におい
て、第1及び第2の受信巻線296,298が、単一磁
極の磁束受信器になり、外部磁界に対して好感度になる
ように作用して、それらの出力信号振幅を前述の実施形
態の半分に減少させる(ループ領域が削減されたた
め)。
【0048】しかし、それにも増して多くのメリットが
ある。対称的な送信巻線の形態により、ループを通る正
味の無駄な磁束は設計上ゼロである。個々の受信巻線2
96,298からの出力信号によって最大の正値から最
大の負値の間に設計上オフセットなしでなおも揺れ動い
ている。置換ユニットあたり出力信号変化の程度は、与
えられた計測範囲のためにスケール要素と受信巻線の補
足的周期的な構造のためなおも非常に高い。第1及び第
2の受信巻線296,298から矩象出力の性質に基づ
いて、コントロールユニット316は、読取りヘッド2
58とスケール204の間の相対移動の方向を決定する
ことができる。コントロールユニット316は、当業者
によく知られた信号処理方法によって、「インクリメン
タル方式」で部分的、または全体の波長λの数をカウン
トする。コントロールユニット316は、予めセットさ
れた原点から読取りヘッド258とスケール204の間
の相対位置を出力するために、波長λの数と1波長内の
相対位置を用いる。
【0049】コントロールユニット316は、時間的に
変化する送信機駆動信号を生成するために、励振信号発
生器294に制御信号も出力する。参照としてその内容
が含まれる合衆国特許出願、1995年5月16日出願
のNo.08/441,769、1996年5月13日
出願のNo.08/645,483、及び1997年1
月29日出願のNo.08/788,469において示
された信号生成処理回路の何でも用いられ得る。従っ
て、これらの回路の詳細はここでは説明しない。
【0050】図8は、図6に示されるスケールに使われ
得る読取りヘッドの第2の実施形態を示す。この実施形
態の読取りヘッドは、3つの受信巻線318、320、
及び322を備えている。これらの受信巻線は波長λの
1/3だけ、測定軸に沿ってお互いにオフセットされて
いる。図9は、これらの受信巻線からの信号が、測定軸
に沿った位置の関数として機能することを示している。
完全な正弦波出力を実現することは難しく、完全な正弦
波出力からの偏差がトランスジューサの基本波長の空間
的高調波を含んでいる。従って、誘導型電子ノギスのオ
フセット低減型の誘導電流型位置トランスジューサを用
いたこの第2の実施形態の3相の形態は、分離した受信
巻線における位置測定エラー源である信号の3次高調波
成分を大幅に除去可能という点で、第1の実施形態より
重要な利点を持っている。
【0051】3次高調波を除去することは、図10に例
示するように、受信巻線の出力を合成することによって
達成される。3つの巻線は星型に結線されて、位置を決
定するために使われる信号は星型の角と角の間で取られ
る。これはまた、受信巻線318、320、及び322
から出力信号それぞれを独立して測定して、それらをデ
ィジタル信号処理回路の一致方法で計算により合成する
ことによって達成できる。以下の方程式は、UR 、U
S 、及びUT として明示された原3相信号を適切に組み
合わせることにより、どのように3次高調波成分が除去
されるかを概説している。なお、未処理信号それぞれ
は、3次高調波信号及び基本正弦波信号を含んでいて、
3相とも同じ振幅だと仮定している。
【0052】
【数1】
【0053】前述で概説した信号をペアにしてそれぞれ
引き算することで、3次高調波が除去された新しい信号
が得られる。
【0054】
【数2】
【0055】同様の手法で位置計算で矩象信号VQ を得
るために、VS とVT が組み合わされる。
【0056】
【数3】
【0057】インクリメンタル方式の波長内の適用可能
な4分の1波長位置象限を特定した後に、4分の1波長
内の内挿位置が次のように計算される。
【0058】
【数4】
【0059】数4をxについて解くと、次式のように位
置xが求められる。
【0060】
【数5】
【0061】このように3相の受信巻線からの出力を使
ってこの方法で計算された位置は、全3つの受信巻線か
らの出力が同じ3次高調波を備えているのが特徴だが、
この程度であれば、通常実用的機器の場合においては、
受信出力信号関数の3次高調波成分からどのような誤差
も含まない。また、もし電装ユニットのプリアンプにお
いて受信信号が増幅されるならば、それらのプリアンプ
の一定の歪みにより起こされた測定誤差は、3相の形態
の上記で説明された信号処理によりキャンセルされるは
ずである。
【0062】図11、図12(a),(b)、図13
は、本発明の誘導型電子ノギスのオフセット低減型の誘
導電流型位置トランスジューサ用の読取りヘッドとスケ
ールの第3の実施形態を示す。この実施形態はただ1つ
の送信機ループ490を含み、それは読取りヘッド45
8において受信巻線496,498の片側に置かれる。
スケール404は2層プリント回路基板(PCB)であ
る。第1及び第2の磁束結合ループ474,476を形
成するパターンは、測定軸に沿ってスケール404に配
列される。
【0063】個々の磁束結合ループ474は、接続配線
482により第2ループ部分480と接続されている第
1ループ部分478を備える。第1及び第2ループ部分
478と480は、誘導電流が第1ループ部分478及
び第2ループ部分480に同極性の磁界を生成するよう
に接続される。個々の磁束結合ループ476は、接続配
線488により第2ループ部分486と接続されている
第1ループ部分484を備える。第1及び第2ループ部
分484と486は、誘導電流が第1ループ部分484
及び第2ループ部分486に逆極性の磁界を生成するよ
うに接続されている。
【0064】磁束結合ループ474と476の詳細な構
成を、図12(a)及び(b)に示す。図12(a)
は、スケール404を形成しているPCBの第1の層に
おいて提供された第1の導体パターンを示す。図12
(b)は、スケール404を形成しているPCBの第2
の層において提供された第2の導体パターンを示す。第
1及び第2のパターンの一つ分は、第1及び第2の層上
に形成され、PCBの貫通配線504を経て接続され
て、磁束結合ループ474と476を形成する。
【0065】読取りヘッド458は第2のPCBにより
形成されて、送信巻線490、2相形態の第1及び第2
の受信巻線496,498を備える。また、この実施形
態は前述の3相の形態にも利用することができる。送信
巻線490は、読取りヘッド458の長さを越える長さ
で第1ループ部分478と484をカバーする領域を取
り囲んでいる。送信巻線490は、前述の図7を使って
説明した同じ方法で励起される。
【0066】送信巻線490の下の磁束結合ループ47
4,476の第1ループ部分478、484は、送信巻
線490に流れる電流により生成された第1の磁界を打
ち消す方向の磁界を起こすようにEMFが誘導される。
図13に例示するように送信巻線に電流が反時計回りに
流れる時、磁束結合ループ474,476の第1ループ
部分478,484に誘導電流が反時計まわりに流れ
る。磁束結合ループ474の第2ループ部分480の電
流は時計回りに流れる。しかし、前述のように接続部4
88で交差しているので、磁束結合ループ476の第2
ループ部分486内の電流は反時計回りに流れる。
【0067】従って、第2ループ部分480,486の
配列により、第2の磁界は、読取りヘッド458の受信
巻線496,498の下のスケールに沿って極性が周期
的に交番する領域によって生成される。第2の磁界は、
第2ループ部分480,486の連続する1対の区間の
長さに等しい波長λを有する。第1及び第2の受信巻線
496と498は、スケールパターンと同じ波長λを有
するように設計される。
【0068】それゆえ、第1及び第2の受信巻線49
6,498は、スケール404に沿って読取りヘッド4
58が移動すると波長λの周期関数となる振幅が変化す
る信号電圧を生成するような誘導EMFを発生すること
になる。従って、この実施形態の特徴を除いて、一つの
送信巻線490のみを備える構成であっても、前述の図
6と7において示された実施形態に記述された方法で機
能する。前述の図7の第2ループ部分280,286と
同様に、全体の領域は測定軸と平行に延びるセンシング
トラックを定義する第2ループ部分480,486で埋
めつくされている。この場合、センシングトラック内の
有効磁界は、送信巻線490により生成された磁界の周
辺と結合する、ある程度の効果を含んでいる。しかし、
第2ループ部分の電流の流れは、センシングトラック内
に他のどの磁界よりも強い磁界を生成する。
【0069】図14は、図7において示された本発明の
第1の実施形態の誘導型電子ノギスの読取りヘッドの断
面を示す。図14は、第1送信巻線部分292Aの電流
により起こされた第1の磁界が、どのように伝導体を取
り巻き、受信巻線296,298を通って部分的に交差
しているかを説明する。また、第1送信巻線部分292
Aにより起こされた第1の磁界とは逆向きの第2送信巻
線部分292Bの電流により起こされた第1の磁界が、
どのように受信巻線296,298を通過するかも明ら
かにする。
【0070】従って、第1及び第2の受信巻線296,
298を通る結果として生じている正味の磁界は、ほと
んどゼロであり、第1及び第2送信巻線部分292A,
292Bからの第1及び第2の受信巻線296と298
への無駄な直接結合は無効にされる。実験及び理論的な
計算によれば、図3に示された実施形態に対して、無駄
な信号成分に対する有効な信号成分の比率が100倍以
上改善される。図15は、図13において示された本発
明の第3の実施形態の誘導型電子ノギスの読取りヘッド
の断面を示す。図15は、どのように、送信巻線490
に流れる電流により起こされた第1の磁界が、伝導体を
取り巻き、第1及び第2の受信巻線496,498を通
過して部分的に交差するかを説明する。この場合は、無
駄な直接結合を無効にすることはできないが、第1の好
適な実施例において提供されるように、送信機巻線49
0と第1及び第2の受信巻線496,498の分離に有
効であり、そのため依然として無駄な直接結合を減少さ
せることができる。
【0071】また、交番する極性を備えた第2の磁界
は、第1及び第2の受信巻線496,498の近傍で提
供される。これはオフセット以外のノイズ源を除去す
る。実験及び理論的な計算によると、第3の実施形態
は、図3において示された実施形態に対して、無駄な信
号成分に対する有効な信号成分の比率が約10倍改善さ
れる。
【0072】先の実施例は更に、発明の利点を保持しな
がら、いくつかの観点から変形することができる。例え
ば、図11の磁束結合ループ474(または476)は
他方の磁束結合ループをそのまま残して、除くことがで
きる。この場合、第1及び第2の受信巻線496,49
8の近くに与えられる第2の磁界は、第3の実施形態の
ような交番する極性パターンを持たなくなる。しかし、
この設計でも、送信巻線490と第1及び第2の受信巻
線496,498との間の分離を強くすることにより、
送受信巻線間の無駄な直接結合を低減することができ
る。
【0073】更に、多重磁束結合ループを用いること
は、誤差を平均化により小さくするという利点を有し、
製造プロセスの不備による巻線セグメント内のランダム
偏差を低減する上で意味がある。磁束結合ループ474
(または476)を除いたとしても、トランスジューサ
の基本動作は、第1及び第2の受信巻線496,498
のための一次励起を与える磁束結合ループ474(また
は476)により決まる変動磁界に基づいて可能であ
る。図13において示された第1ループ部分478,4
84の縦断面にトップとボトム(図示せず)で水平の伝
導体によって接続することも可能である。この場合、複
数の磁束結合ループは、送信巻線490の下で一つの伸
ばされた部分によって一つの磁束結合ループを形成し、
第1及び第2の受信巻線496,498の下のループ部
分480と486を連続して接続する。従って、第1の
磁束結合ループ部分478と484の関数は、現在一つ
の連続した巻線で提供されているが、移動構造化フィー
ルドはなおも維持される。
【0074】これに対して、図3に示された実施形態に
おいて、静的空間で均一な磁界は、第1及び第2の受信
巻線180,182へ第1の励磁を供給する。受信巻線
の出力信号は、第1及び第2の受信巻線180,182
の近くの均一な励磁磁界を乱す要素が移動することによ
り、どの程度影響されるかに基づいている。この発明に
よる変動磁界による励起という手法によれば、磁束結合
ループ474(または476)を除いたとしても、生得
的に優れた信号を得ることが可能である。
【0075】図16は、図5の3相の読取りヘッド25
8を用いたオフセット低減型の誘導型電子ノギス200
の第2の実施形態のブロックダイヤグラムである。図1
6には、読取りヘッド258のスケール204に対する
相対位置を決定するに必要な受信信号処理回路の主要部
のみを示している。図16に例示するように、送信巻線
290は、励振信号発生器294の励振回路295と接
続される。励振回路295は、供給電力を出力するエネ
ルギー源として電源328から電源電圧VDDと接地間
に直列接続された第1のスイッチ324と第2のスイッ
チ326を有する。コンデンサ330の一方の端子はス
イッチ324と326の結節点N1に接続される。コン
デンサ330の他方の端子は送信巻線290の端子29
0Aと接続される。送信巻線290のもう一方の端子2
90Bは接地される。従って、送信巻線290は、コン
デンサ330と共にLC共振回路を構成するインダクタ
となる。
【0076】送信巻線290は、スケール204上の磁
束結合ループ274,276を介して、間接的、誘導的
に3つの受信巻線318、320、及び322に結合さ
れ、受信巻線318、320、及び322はサンプルホ
ールド回路332と接続される。特に、第1の受信巻線
318の出力端は第1のサンプルホールドサブ回路33
4と接続される。同様に、第2の受信巻線320の出力
は第2のサンプルホールドサブ回路336と接続され、
第3の受信巻線322の出力は第3のサンプルホールド
サブ回路338と接続される。
【0077】3つのサンプルホールドサブ回路334、
336、及び338はそれぞれ、対応する受信巻線31
8と320、または322の出力を受信するスイッチ3
40を有する。スイッチ340の出力端はバッファアン
プ342の正側入力端子に接続されている。サンプルホ
ールドキャパシタ344の一端はスイッチ340とバッ
ファアンプ342との結節点N3に接続されている。サ
ンプルホールドキャパシタ344の他端は接地されてい
る。バッファアンプ342の出力はスイッチ346と接
続されている。バッファアンプ342の負側入力端子は
結節点N4においてバッファアンプの出力と接続されて
いる。
【0078】3つのサンプルホールドサブ回路334、
336、及び338のスイッチ346の出力は、共通す
る一つの出力ライン348に接続され、この出力ライン
348はA/Dコンバータ350の入力端子と接続され
ている。A/Dコンバータ350はサンプルホールド回
路332の出力をアナログ値からディジタル値に変換す
るものである。変換されたディジタル値は、読取りヘッ
ド258とスケール204の相対位置を決定するために
マイクロプロセッサ352に送られる。
【0079】1波長内の各位置は、先に述べたよく知ら
れた技術と式に従って、マイクロプロセッサにより一義
的に特定される。マイクロプロセッサ352はまた、移
動方向トラックと通過した波長の数を保持するよく知ら
れた技術を利用して、トランスジューサのある原点に対
する相対位置を決定する。マイクロプロセッサ352は
また、信号線354上にディジタルコントロールユニッ
ト356に対する制御信号を出力して、信号サンプリン
グのシーケンスを制御する。ディジタルコントロールユ
ニット356は、励振信号発生器294とサンプルホー
ルド回路332に信号線358、360、362、36
4、366、及び368の制御信号を出力して送信、信
号サンプリング及びA/D変換のシーケンスを制御す
る。特に、図16に例示するように、ディジタルコント
ロールユニット356の出力は、送信機励起をコントロ
ールするために、信号線358,360上にそれぞれ第
1及び第2のスイッチ324,326に対するスイッチ
制御信号を出力する。
【0080】ディジタルコントロールユニット356
は、信号線362、364、366、及び368にサン
プルホールド回路332へのスイッチ制御信号を出力す
る。特に、制御信号362は、第1〜第3のサンプルホ
ールドサブ回路334、336、及び338のスイッチ
340を開閉して、受信巻線318、320、及び32
2をサンプルホールドキャパシタ344に接続する制御
を行うサンプリングパルスである。制御信号362がス
イッチ340を開にした時、受信巻線318、320、
及び322からの受信信号はサンプルホールドキャパシ
タ344に蓄えられる。信号線364、366、及び3
68上のスイッチ制御信号は、第1〜第3のサンプルホ
ールドサブ回路334、336、及び338の一つのバ
ッファアンプ342の出力を、A/Dコンバータ350
への信号線348に接続するために用いられる。
【0081】図17は、位置測定に用いられるスイッチ
制御信号358、360、362、364、366、及
び368のタイミング図である。先ず、信号線358上
のスイッチ制御信号が高レベルになりスイッチ324を
閉じる。これにより、コンデンサ330は電源電圧VD
Dまでチャージアップされる。次に信号線358のスイ
ッチ制御信号は、低レベルになってスイッチ324を開
にする。次に、信号線360上のスイッチ制御信号が低
レベルから高レベルになり、スイッチ326を閉じる。
これにより、コンデンサ330は対応する送信巻線29
0を介して放電される。特に、コンデンサ330は送信
巻線290と共に数MHzのオーダーの共振周波数を持
つ共振回路を構成している。この共振は、図17に示す
ような信号Sx に対応した波形を持つ減衰振動である。
【0082】信号Sx は、同時に各受信巻線318、3
20、及び322上にも現れる。しかし、この信号Sx
の振幅及び極性は、図9に示ように、読取りヘッド25
8のスケール204に対する相対位置に依存する。信号
Sx が受信巻線上で最高点に到着する前に、信号線36
2上のスイッチ制御信号は低レベルから高レベルに変化
して、サンプルホールド回路332のサンプルホールド
キャパシタ344の充電を開始する。信号Sx が最高点
を越えた直後、ほぼピーク位置で、信号線362上のス
イッチ制御信号は低レベルに戻り、スイッチ340を開
にする。これにより、3つの受信巻線のそれぞれの信号
Sxの振幅が、第1〜第3のサンプルホールドサブ回路
334、336、及び338の対応するサンプルホール
ドキャパシタ344に保持される。その後、信号線36
0上のスイッチ制御信号は低レベルに戻って、スイッチ
326を開にする。
【0083】次に、信号線362が低レベルに戻り、信
号線364上のスイッチ制御信号が低レベルから高レベ
ルに変化し、サンプルホールドサブ回路338のスイッ
チ346を閉じる。これにより、対応するサンプルホー
ルドキャパシタ344に保持されていたサンプル値が信
号線348を介してA/Dコンバータ350に送られ
る。A/Dコンバータ350は、信号線348上のアナ
ログ値をディジタル値に変換してこれをマイクロプロセ
ッサ352に送る。次に信号線364のスイッチ制御信
号は、低レベルに戻って対応するスイッチ346を開に
する。同様のシーケンスが信号線366及び368上の
スイッチ制御信号について繰り返され、サンプルホール
ドサブ回路336及び334のサンプル値が順次信号線
348を介してA/Dコンバータ350に送られる。
【0084】以上の処理は、マイクロプロセッサユニッ
ト内のプログラムに従って繰り返される。プログラム
は、システムのサンプリングレートをトランスジューサ
の移動速度に適合させ、もって電流消費を最小化するよ
うに作られる。この様な機能は、当業者にとってよく知
られていることであり、ここではこれ以上詳細な説明は
しない。
【0085】上述した信号処理システムは、開示された
誘導型電子ノギス、もしくは必要なら他の同様の誘導型
電子ノギスに適用して、低消費電力動作を可能とする。
例えば、信号処理システムのサンプリング周波数を1k
Hz程度に維持するように励振信号発生器294を間欠
的に活性化することにより、多くの応用に対して、十分
な精度を与え、移動トラッキングを可能とする。電力消
費を低減するために、比較的パルス幅の小さいパルスを
作ることにより励振信号発生器のデューティサイクルを
低く保つことができる。例えば、上述のように1kHz
のサンプリング周波数とするためには、好ましいパルス
幅は、0.1〜1.0μs である。すなわち、1msの
サンプリング周期を持つパルスのデューティサイクル
は、0.01%〜0.1%である。
【0086】コンデンサ330と送信巻線290の共振
周波数は、好ましくは、コンデンサ330の電圧ピーク
が1.0μs 或いはそれ以下のパルスの終端より前に来
るように選択される。従って、前述のように、共振周波
数は、数MHzのオーダーとされる。これにより、対応
する磁束は、1MHz以上、通常数MHzの周波数で変
調される。これは、従来の誘導型位置トランスジューサ
の周波数より高い。
【0087】本発明者らは、これらの周波数で、磁束結
合ループ274及び276と共にスケール204に生じ
る電流が第1〜第3の受信巻線318、320、及び3
22に強い誘導結合を生じるように設定した。従って、
第1〜第3の受信巻線318、320、及び322に発
生されるEMF、及びその結果の出力信号は、磁束結合
ループ位置変化に強く応答する。これは、パルス化され
た励振信号を用いた低デューティサイクル及び低電力に
も拘らず、可能である。
【0088】この応答の強さは、低デューティサイクル
と低電力消費の組み合わせにより、図16に示す受信信
号処理回路の励振信号発生器294及び他の回路の平均
電流を200μA以下、更に好ましくは75μA以下ま
で下げた低電力用途についても、誘導型電子ノギスの測
定を可能とする。ここで、“平均電流”とは、誘導型電
子ノギスが1年以上正常使用状態にある間の全消費電荷
をその測定サイクルで除したものを言う。
【0089】従って、ここに開示されたタイプの誘導型
電子ノギスは、3個或いはそれより少ない商用小型バッ
テリー或いは1個のソーラーバッテリーを用いて十分動
作可能である。低電力信号処理の詳細は、前述の関連出
願に述べられている。上記実施形態では、送信巻線とし
て空間的に均一な巻線、受信巻線として空間的に変調さ
れた巻線を用いたが、これらのトランスジューサ巻線
は、適当な信号処理との関係で送信巻線と受信巻線の役
割を“逆”にしても、発明の利益を損なわない。その様
な適当な信号処理技術は、関連米国特許出願第08/4
41,769号において図21を用いて説明されてい
る。他の適用可能な信号処理技術も当業者にとっては明
白である。この発明は更に種々の変形が可能であること
は当業者にとって明らかである。即ち、この発明は上述
した実施例に限られず、請求の範囲に示されているよう
に、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが
できる。
【0090】磁界発生器、磁束結合ループ及び磁束セン
サの3要素を対向する二つの部材に載置する場合の組み
合わせは、大きく分けて3通りある。図18はここまで
の実施例で説明したものであり、送信巻線と受信巻線を
読取りヘッド258に、磁束結合ループをスケール20
4に形成している。これに対して、図19は、磁束結合
ループと受信巻線を読取りヘッド258上に形成し、送
信巻線をスケール204上に形成する構成である。この
場合、受信巻線と送信巻線の形は図18と逆になり、送
信巻線はスケール204に沿って所定周期で可変磁束を
発生するものとする。図20は、磁束結合ループと送信
巻線を読取りヘッド258に、受信巻線をスケール20
4に載せた例である。この場合、受信巻線は、スケール
204に沿って磁束検出用閉路が所定周期で配列され
る。これは、図19における受信巻線を送信巻線とし、
送信巻線を受信巻線としたものということができる。図
18の構成において、送受信巻線を逆に用いることも可
能である。この発明は更に種々の変形が可能であること
は当業者にとって明白である。即ちこの発明は上述した
実施例に限られず、請求の範囲に示されているように、
発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することができ
る。
【0091】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、改
良されたコンパクトな巻線構成を用いて、無駄なオフセ
ット成分がなく、外部磁界の影響も受けず、且つ格別の
製造や回路精度を要せず高分解能の位置測定を可能とす
る高精度の誘導電流型位置トランスジューサを備えた誘
導型電子ノギスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の誘導型位置トランスデューサを使った
誘導型電子ノギス。
【図2】 図1の誘導型電子ノギスの断面図である。
【図3】 図1の誘導型電子ノギスの誘導型位置トラン
スデューサを示す。
【図4】(a) 図3の正極性ループの位置依存の出力
信号を示す。 (b) 図3の負極性ループの位置依存の出力信号を示
す。 (c) 図3の正と負極性ループの出力信号を合成した
信号を示す。
【図5】 本発明のオフセット低減型の誘導型位置トラ
ンスデューサを使った誘導型電子ノギスを示す。
【図6】 本発明の誘導型電子ノギスの第1の実施形態
におけるスケールを示す。
【図7】 本発明の誘導型電子ノギスの第1の実施形態
における読取りヘッドを示す。
【図8】 本発明の誘導型電子ノギスの第2の実施形態
における読取りヘッドを示す。
【図9】 図8の相対位置依存した3つの受信巻線の出
力信号振幅を示す。
【図10】 図8の3相の受信巻線におけるベクトル相
図を示す。
【図11】 本発明のオフセット低減型の誘導型電子ノ
ギスの第3の実施形態におけるスケールを示す。
【図12】(a) 図11のスケールの中で拡大した第
1の部分を示す。(b) 図11のスケールの中で拡大
した第2の部分を示す。
【図13】 図11のスケールに使用可能な第3の実施
形態の読取りヘッドを示す。
【図14】 本発明のオフセット低減型の誘導型電子ノ
ギスの第1の実施形態の断面図を示す。
【図15】 本発明のオフセット低減型の誘導型電子ノ
ギスの第2の実施形態の断面図を示す。
【図16】 図8に示された読取りヘッドの受信信号処
理回路のブロック図である。
【図17】 図16に示された読み取れヘッドの3つの
チャンネルのうち、1つのタイミングチャートである。
【図18】 実施例の送受信巻線と磁束結合ループの配
置を示す図である。
【図19】 送受信巻線と磁束結合ループの他の配置例
を示す図である。
【図20】 送受信巻線と磁束結合ループの他の配置例
を示す図である。
【符号の説明】
100,200 誘導型電子ノギ
ス、 102,202 本尺、 104,204 スケール、 108,110,116,118 ジョー、 154,164,254 プリント回路基
板、 158,258,458 読取りヘッド、 160,260,314 受信信号処理回
路、 166 磁束変調器、 174,272 測定軸、 176,290,490 送信巻線、 178,294 励振信号発生器、 190 正極性ループ、 192 負極性ループ、 266,274,276,474,476 磁束結合
ループ、 278,284 第1ループ部分、 280,286 第2ループ部分、 292A 第1送信巻線部
分、 292B 第2送信巻線部
分、 296,298,318,320,322 受信巻
線、 316 コントロールユニ
ット、 328 電源、 330 コンデンサ、 332 サンプルホールド
回路、 342 バッファアンプ、 344 サンプルホールド
キャパシタ、 350 A/Dコンバータ

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライダと、 このスライダが測定軸に沿って移動可能であるような測
    定軸を有する本尺と、 励振信号に応答して第1の磁束領域内に第1の可変磁束
    を発生する少なくとも一つの磁界発生器と、 前記第1の磁束領域内に配置された第1の部分及び前記
    第1の磁束領域から物理的に離れた第2の磁束領域内に
    配置された第2の部分を有し、前記第1の部分に前記第
    1の可変磁束に応答して誘導電流が発生され、その誘導
    電流により前記第2の部分に第2の可変磁束が発生され
    る少なくとも一つの磁束結合ループと、 少なくとも一つの磁束センサとを備え、 a)少なくとも一つの磁束センサと、b)少なくとも一
    つの磁界発生器の少なくとも一方は、前記測定軸に沿っ
    て延び且つ交番する幅の増減を含むパターンで空間的に
    変調された誘導性領域を含み、 各磁束センサは、前記第1の磁束領域の外側に配置され
    て少なくとも一つの前記磁束結合ループの前記第2の磁
    束領域の前記第2の可変磁束を検出すると共に、検出さ
    れた磁束に基づいて当該磁束センサと少なくとも一つの
    前記磁束結合ループとの間の相対位置の関数である出力
    信号を発生するものであり、且つ、 前記磁界発生器、磁束結合ループ及び磁束センサのいず
    れか一つが前記スライダと前記本尺の一方に、残りの二
    つが他方に配置されていることを特徴とする誘導型電子
    ノギス。
  2. 【請求項2】 前記磁界発生器と磁束センサが前記スラ
    イダと前記本尺の一方に配置され、 前記磁束結合ループが前記スライダと前記本尺の他方に
    配置されていることを特徴とする請求項1記載の誘導型
    電子ノギス。
  3. 【請求項3】 前記磁界発生器と磁束結合ループが前記
    スライダと前記本尺の一方に配置され、 前記磁束センサが前記スライダと前記本尺の他方に配置
    されていることを特徴とする請求項1記載の誘導型電子
    ノギス。
  4. 【請求項4】 前記磁界結合ループと前記磁束センサが
    前記スライダと前記本尺の一方に配置され、 前記磁界発生器が前記スライダと前記本尺の他方に配置
    されていることを特徴とする請求項1記載の誘導型電子
    ノギス。
  5. 【請求項5】 前記誘導性領域は、前記測定軸に沿って
    極性が交番する複数の領域を有することを特徴とする請
    求項1記載の誘導型電子ノギス。
  6. 【請求項6】 前記誘導性領域は、前記測定軸に沿って
    所定波長の周期的パターンをもって形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の誘導型電子ノギス。
  7. 【請求項7】 前記誘導性領域は、前記測定軸に沿って
    所定波長の周期的パターンをもって形成され、且つ前記
    各磁束結合ループは、前記周期的パターンの波長の最大
    1/2の間隔で配置されていることを特徴とする請求項
    1記載の誘導型電子ノギス。
  8. 【請求項8】 前記誘導性領域は、交差部で互いに絶縁
    された複数の導体セグメントにより形成された正極性ル
    ープと負極性ループとが一対で一波長λとなるように前
    記測定軸に沿って周期的に配列形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の誘導型電子ノギス。
  9. 【請求項9】 前記誘導性領域は、前記測定軸に沿って
    λ/4の位相ずれをもって2個配置されていることを特
    徴とする請求項8記載の誘導型電子ノギス。
  10. 【請求項10】 前記誘導性領域は、 前記測定軸に沿っ
    てλ/Mの位相ずれをもってM個(但し、M≧3)配置
    されていることを特徴とする請求項8記載の誘導型電子
    ノギス。
  11. 【請求項11】 前記磁束センサと前記磁界発生器は、
    前記磁束センサが前記磁界発生器により発生される可変
    磁束に直接感応しないように配置されていることを特徴
    とする請求項1記載の誘導型電子ノギス。
  12. 【請求項12】 前記磁界発生器、磁束結合ループ及び
    磁束センサの少なくとも一つは、基板上にプリント回路
    基板プロセス、集積回路プロセスのいずれかにより形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の誘導型電子
    ノギス。
  13. 【請求項13】 供給電力を出力するエネルギー供給源
    と、 前記供給電力を入力して、各測定サイクルの間前記磁界
    発生器に励振信号を与える励振回路と、 前記各磁束センサからの出力信号を入力して、前記スラ
    イダの前記ビームに対する相対位置を所定の分解能レベ
    ルで示す位置信号を出力する解析回路とを更に備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の誘導型電子ノギス。
  14. 【請求項14】 前記励振回路は、前記磁界発生器の送
    信巻線と共に共振回路を構成するキャパシタを有するこ
    とを特徴とする請求項13記載の誘導型電子ノギス。
  15. 【請求項15】 前記解析回路は、前記磁束センサの出
    力信号を内挿して高分解能位置測定を行う内挿回路を有
    することを特徴とする請求項13記載の誘導型電子ノギ
    ス。
  16. 【請求項16】 前記磁束センサとして、波長λの周期
    パターンをもってλ/Nずつ位相がずれた状態の誘導性
    領域を含むN個が配置され、 前記解析回路は、前記各磁束センサの出力を互いに減算
    することにより高調波成分を除去することを特徴とする
    請求項13記載の誘導型電子ノギス。
  17. 【請求項17】 前記励振回路は、パルス信号により制
    御駆動されて前記磁界発生器に対して断続的励振信号を
    出力することを特徴とする請求項13記載の誘導型電子
    ノギス。
  18. 【請求項18】 前記解析回路は、前記励振回路を制御
    駆動するパルス信号に同期して前記磁束センサの出力信
    号をサンプリングホールドするサンプルホールド回路を
    有することを特徴とする請求項17記載の誘導型電子ノ
    ギス。
  19. 【請求項19】 前記サンプルホールド回路は、前記パ
    ルス信号により制御駆動される励振回路、この励振回路
    により駆動される磁束発生器、及びこの磁束発生器から
    の可変磁束に応答する磁束センサにおける予測される遅
    延特性に基づいてサンプリングタイミングが設定されて
    いることを特徴とする請求項18記載の誘導型電子ノギ
    ス。
  20. 【請求項20】 前記磁束結合ループとして、前記測定
    軸方向に、前記誘導性領域の周期的パターンの波長λに
    対して、第1の磁束結合ループと第2の磁束結合ループ
    が互いにλ/2ずれた状態で波長λの周期で配置されて
    いることを特徴とする請求項7記載の誘導型電子ノギ
    ス。
  21. 【請求項21】 前記第1、第2の磁束結合ループのい
    ずれか一方において、第1の部分と第2の部分とで誘導
    電流が逆回りとなることを特徴とする請求項20記載の
    誘導型電子ノギス。
  22. 【請求項22】 前記磁界発生器と磁束センサは前記測
    定軸に直交する方向に並べて配置され、 前記磁束結合ループの第1、第2の磁束結合ループの第
    1の部分が前記磁界発生器及び磁束センサの一方に対向
    し、第2の部分が他方に対向するように配置されている
    ことを特徴とする請求項20記載の誘導型電子ノギス。
  23. 【請求項23】 前記磁界発生器は、前記磁束センサの
    測定軸と直交する方向の両サイドに配置されて同時に励
    振される第1の送信部と第2の送信部を有し、 前記磁束結合ループの第1の磁束結合ループの第1の部
    分と第2の部分がそれぞれ前記第1の送信部と磁束セン
    サに対向し、第2の磁束結合ループの第1の部分と第2
    の部分がそれぞれ前記第2の送信部と磁束センサに対向
    するように配置されていることを特徴とする請求項20
    記載の誘導型電子ノギス。
  24. 【請求項24】 前記磁界発生器は、前記磁束センサの
    前記測定軸と直交する方向の両サイドに配置されて同時
    に励振され、前記磁束結合ループがない場合に前記磁束
    センサに直接結合する磁束がその対称構造の結果として
    実質的にゼロとなるように構成された第1及び第2の送
    信部を有することを特徴とする請求項20記載の誘導型
    電子ノギス。
  25. 【請求項25】 前記測定軸が直線であることを特徴と
    する請求項1記載の誘導型電子ノギス。
  26. 【請求項26】 前記測定軸が円形であることを特徴と
    する請求項1記載の誘導型電子ノギス。
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