JP2816528B2 - トルク検出装置 - Google Patents

トルク検出装置

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JP2816528B2
JP2816528B2 JP5462894A JP5462894A JP2816528B2 JP 2816528 B2 JP2816528 B2 JP 2816528B2 JP 5462894 A JP5462894 A JP 5462894A JP 5462894 A JP5462894 A JP 5462894A JP 2816528 B2 JP2816528 B2 JP 2816528B2
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洋一 片平
彰憲 竹田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用エンジ
ンの出力軸トルク等を検出するのに用いて好適なトルク
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機を備えたオートマチック車等
では、例えば自動変速機の変速タイミングを適正化する
目的でアウトプットシャフト等にトルク検出装置を取付
けることが提案されている。
【0003】そこで、図8および図9に基づいてこの種
の従来技術によるトルク検出装置を説明する。まず、図
8にトルク検出部を示す。
【0004】図中、1はトルク検出部を構成するケーシ
ングを示し、該ケーシング1は非磁性材料により段付筒
状に形成され、自動変速機のケース(図示せず)等に固
定されるようになっている。
【0005】2はケーシング1内に軸受3,3を介して
回転自在に配設された磁歪シャフトを示し、該磁歪シャ
フト2はステンレス鋼等によって棒状に形成され、その
両端側2A,2Bはケーシング1外に突出して磁歪シャ
フトを構成している。また、該磁歪シャフト2の軸方向
中間部はケーシング1内に位置したスリット形成部2C
となり、該スリット形成部2Cの外周面には斜め下向き
に45°、斜め上向きに45°の角度をもってそれぞれ
スリット溝4,4,…、5,5,…が刻設されている。
【0006】6,7は磁気異方性部を示し、該磁気異方
性部6,7は前記磁歪シャフト2のスリット形成部2C
の外周面にFe(83%),Al(13%)の磁性材料
をコーティングして熱処理したものである。そして、各
スリット溝4間の部分に第1の磁気異方性部6が形成さ
れると共に、各スリット5間の部分に第2の磁気異方性
部7が形成され、これらの磁気異方性部6,7には表面
磁界による磁路が形成される。
【0007】8はケーシング1の内周面に固着され、磁
歪シャフト2のスリット形成部2Cを径方向外側から取
囲んだコア部材を示し、該コア部材8は鉄等の磁性材料
により段付筒状に形成され、その内周側には後述の各励
磁および検出コイル9,10が配設されている。
【0008】9,10は磁歪シャフト2の外周側に位置
して磁気異方性部6,7と対向した一対の検出コイルと
しての励磁および検出コイルをそれぞれ示し、該励磁お
よび検出コイル9,10はコア部材8の内周側にそれぞ
れコイルボビン(図示せず)を介して設けられ、後述の
発振器12により周波数fを有する交流電圧Vが印加さ
れて励磁作用と検出作用とを行う。また、該励磁および
検出コイル9,10は図9に示す如く自己インダクタン
スL1 ,L2 を有し、その鉄損および直流抵抗分はr1
,r2 となる。
【0009】ここで、励磁および検出コイル9,10に
は、発振器12から交流電圧Vが印加されているから、
励磁および検出コイル9,10のインピーダンスZ1 ,
Z2は数1のようになる。
【0010】
【数1】
【0011】ただし、数1中のL1 ,L2 は数2により
設定される自己インダクタンスである。
【0012】
【数2】
【0013】次に、図9に従来技術によるトルク検出装
置の検出回路を示し説明する。この検出回路はブリッジ
回路11、発振装置としての発振器12、差動増幅器1
3、位相検波回路14等によって構成されている。ここ
で、ブリッジ回路11は励磁および検出コイル9,10
および調整抵抗R,Rにより構成され、それぞれ対応す
る辺の抵抗値(インピーダンス)が等しくなるフルブリ
ッジを構成している。また、励磁および検出コイル9,
10間の接続点aおよび調整抵抗R,R間の接続点b
は、例えば30kHz 程度の周波数fを有する交流電圧V
の発振器12と接続されている。
【0014】さらに、ブリッジ回路11において、一方
の励磁および検出コイル9のL1 ,r1 は調整抵抗R
に、他方の励磁および検出コイル10のL2 ,r2 は調
整抵抗Rにそれぞれ直列接続されているから、励磁およ
び検出コイル9,10を流れる電流i1 ,i2 は、
【0015】
【数3】 により算出され、接続点c,dの検出電圧V1 ,V2
は、
【0016】
【数4】 ただし、α1 ,α2 :位相角 により算出される。
【0017】また、前記励磁および検出コイル9,10
と調整抵抗R,Rとの接続点c,dは差動増幅器13の
両端側子にそれぞれ接続され、励磁および検出コイル
9,10からのそれぞれの検出電圧V1 ,V2 を差動増
幅器13に出力する。そして、該差動増幅器13の出力
端子13Aは発振器12と共に位相検波回路14の入力
側に接続され、該位相検波回路14は差動増幅器13か
らの出力電圧V3 を発振器12からの交流電圧Vに基づ
いて同期させて整流し、出力電圧V4 を出力するもので
ある。
【0018】このように構成される従来技術のトルク検
出装置では、発振器12からの交流電圧Vを励磁および
検出コイル9,10に印加すると、磁歪シャフト2のス
リット形成部2Cには各スリット溝4,5間の磁気異方
性部6,7に沿ってそれぞれ表面磁界による磁路が形成
される。この場合、図9に示す調整抵抗Rは磁歪シャフ
ト2に作用するトルクが零の状態で差動増幅器13から
の出力電圧V3 が零となるように調整される。
【0019】そして、この従来技術においては、磁歪シ
ャフト2に図8のように、矢示T方向にトルクを作用さ
せると、磁歪シャフト2のスリット形成部2Cでは各ス
リット溝4間の磁気異方性部6に沿って引張り応力+σ
が作用し、各スリット溝5間の磁気異方性部7に沿って
圧縮応力−σが作用する。これにより、磁気異方性部6
では引張り応力+σによって透磁率μが増加し、磁気異
方性部7では圧縮応力−σによって透磁率μが減少す
る。
【0020】一方、磁歪シャフト2の磁気異方性部6と
対向配設された励磁および検出コイル9は、透磁率μの
増加に基づき自己インダクタンスL1 が増大し、励磁お
よび検出コイル9を流れる電流i1 が減少する。また、
磁気異方性部7と対向配設された励磁および検出コイル
10は透磁率μの減少に基づき自己インダクタンスL2
が減少し、励磁および検出コイル10を流れる電流i2
が増大する。
【0021】この結果、励磁および検出コイル9からの
検出電圧V1 は減少し、励磁および検出コイル10から
の検出電圧V2 は増大するので、差動増幅器13では、
【0022】
【数5】V3 =A×(V1 −V2 ) ただし、 A:増幅率 なる増幅が行われ、差動増幅器13の出力端子13Aか
ら交流の出力電圧V3 が位相検波回路14へと出力され
る。そして、該位相検波回路14は発振器12からの交
流電圧Vにより出力電圧V3 を同期検波処理して整流
し、出力電圧V4 を磁歪シャフト2に作用するトルクに
対応した出力信号として出力することができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術におけるトルク検出装置の検出回路は、励磁およ
び検出コイル9,10によりブリッジ回路11を構成
し、このブリッジ回路11の平衡が崩れることによりト
ルクを検出するようになっているから、ブリッジ回路1
1の設定準備段階で各調整抵抗Rの微調整が必要とな
り、その調整作業に時間を費やすという問題がある。
【0024】また、トルク検出装置を例えば車両のアウ
トプットシャフト等に取付けた場合には、温度変化が激
しくなり、このため、磁歪シャフト2,励磁および検出
コイル9,10およびコア部材8等に熱影響が生じ、再
現性のある正確なトルク検出を行なうことができなくな
るという問題がある。
【0025】この従来技術の問題を解決するために、本
発明者達は先に特願平5−32678号(以下、「先行
技術」という)にトルク検出装置の検出回路にハーフブ
リッジ回路を用いたものについて出願している。
【0026】この先行技術におけるトルク検出装置は、
軸方向に離間して外周側に一対の磁気異方性部を有する
磁歪シャフトと、該磁歪シャフトの外周側に位置して各
磁気異方性部に対向して設けられた一対の検出コイル
と、該各検出コイルを直列に接続することにより形成さ
れたハーフブリッジ回路と、該ハーフブリッジ回路の両
端側に180°位相の異なる三角波をそれぞれ入力する
三角波発生装置と、該三角波発生装置からの基本波に基
づいて、前記ハーフブリッジ回路の各検出コイルの中点
からの信号を、正の部分と負の部分で分けた2つの半波
整流波形を出力する位相検波回路と、該位相検波回路か
らの信号を出力信号として処理する処理回路とから構成
されている。
【0027】そして、この先行技術では、従来技術のブ
リッジ回路11の平衡状態の調整作業を省略できると共
に、外部からの熱によるトルクの誤検出を防止すること
ができるものである。
【0028】しかし、この先行技術においては、上述し
たように従来技術における問題を解決することができる
ものの、各検出コイルによるノイズをそのまま増幅して
しまい検出精度を低下させるという未解決な問題があっ
た。
【0029】本発明は上述した先行技術の未解決な問題
に鑑みなされたもので、本発明は簡単な回路構成で高精
度なトルク検出を行なうことのできるトルク検出装置を
提供することを目的としている。
【0030】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明によるトルク検出装置は、軸方
向に離間して外周側に一対の磁気異方性部を有する磁歪
シャフトと、該磁歪シャフトの外周側に位置して各磁気
異方性部に対向して設けられた一対の検出コイルと、該
各検出コイルにより形成されたハーフブリッジ回路と、
該ハーフブリッジ回路の両端側に180°位相の異なる
波形をそれぞれ入力する発振装置と、前記ハーフブリッ
ジ回路の各検出コイルの中点からの信号を反転させる反
転回路と、前記発振装置からの基準波に基づいて検波さ
れ、該反転回路と前記各検出コイルの中点から出力され
るそれぞれの信号を、正の部分と負の部分に分けた2つ
の全波整流波形として出力する位相検波回路と、該位相
検波回路からの2つの全波整流波形を出力信号として処
理する処理回路とから構成したことにある。
【0031】また、請求項2の発明によるトルク検出装
置は、軸方向に離間して外周側に一対の磁気異方性部を
有する磁歪シャフトと、該磁歪シャフトの外周側に位置
して各磁気異方性部に対向して設けられた一対の検出コ
イルと、該各検出コイルにより形成されたハーフブリッ
ジ回路と、該ハーフブリッジ回路の両端側に180°位
相の異なる波形をそれぞれ入力する発振装置と、前記ハ
ーフブリッジ回路の各検出コイルの中点からの信号を反
転増幅させる反転増幅回路と、該反転増幅回路からの信
号を反転する反転回路と、前記発振装置からの基準波に
基づいて検波され、該反転回路と前記反転増幅回路から
のそれぞれの信号を、正の部分と負の部分に分けた2つ
の全波整流波形として出力する位相検波回路と、該位相
検波回路からの2つの全波整流波形を出力信号として処
理する処理回路とから構成したことにある。
【0032】さらに、請求項3の発明によるトルク検出
装置は、軸方向に離間して外周側に一対の磁気異方性部
を有する磁歪シャフトと、該磁歪シャフトの外周側に位
置して各磁気異方性部に対向して設けられた一対の検出
コイルと、該各検出コイルにより形成されたハーフブリ
ッジ回路と、該ハーフブリッジ回路の両端側に180°
位相の異なる波形をそれぞれ入力する発振装置と、前記
ハーフブリッジ回路の各検出コイルの中点からの信号を
反転増幅させる反転増幅回路と、前記ハーフブリッジ回
路の各検出コイルの中点からの信号を非反転増幅する非
反転増幅回路と、前記発振装置からの基準波に基づいて
検波され、該非反転増幅回路と前記反転増幅回路からの
それぞれの信号を、正の部分と負の部分に分けた2つの
全波整流波形として出力する位相検波回路と、該位相検
波回路からの2つの全波整流波形を出力信号として処理
する処理回路とから構成したことにある。
【0033】一方、請求項4のように、処理回路は、前
記位相検波回路から出力される2つの全波整流波形をそ
れぞれ平滑して直流化する2個の平滑回路と、該各平滑
回路からの出力を差動増幅し、出力信号とする差動増幅
回路とから構成することが望ましい。
【0034】
【作用】請求項1の発明により、各検出コイルで検出さ
れた磁歪シャフトに加わったトルクは、ハーフブリッジ
回路から信号が出力され、この信号は反転回路で反転し
た信号とに分けられ、それぞれ位相検波回路に入力され
る。そして、該位相検波回路では2つの信号に対して2
つの全波整流波形を処理回路に出力し、該処理回路では
この2つの全波整流波形を出力信号として処理し、出力
する。
【0035】また、請求項2の発明のように、ハーフブ
リッジ回路の中点と位相検波回路との間に、該中点から
の信号を反転増幅する反転増幅回路と、該反転増幅回路
からの信号を反転する反転回路とを設けることにより、
ハーフブリッジ回路から信号が反転増幅された信号と、
この信号を反転した信号として位相検波回路に大きな信
号として入力される。
【0036】さらに、請求項3のように、ハーフブリッ
ジ回路の中点と位相検波回路との間に、該中点からの信
号を反転増幅する反転増幅回路と、前記中点からの信号
を非反転増幅する非反転増幅回路とを設けることによ
り、位相検波回路に入力される2つの信号の増幅誤差を
小さくする。
【0037】一方、請求項4のように、前記処理回路を
2個の平滑回路で直流化して差動増幅回路で差動増幅す
る構成とすることで、大きな出力信号が得られる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図7に基
づき説明する。なお、実施例では前述した従来技術と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。さらに、図面に示す励磁および検出コイル
9,10においては直流抵抗分r1 ,r2 は省略し、コ
イル記号のみで示している。
【0039】まず、図1ないし図3に第1の実施例を示
す。
【0040】図中、21はハーフブリッジ回路を示し、
該ハーフブリッジ回路21は励磁および検出コイル9,
10を直列に接続し、その両側の端子A,Bには後述す
る三角波発生装置22が接続されている。また、中点の
接続点Cには増幅回路23および反転回路24を介して
位相検波回路25に接続されている。
【0041】22は発振装置としての三角波発生装置を
示し、該三角波発生装置22からは例えば図2の第1段
目および第2段目に示すような位相差を180°とした
周波数が30kHz の三角波を出力し、前記ハーフブリッ
ジ回路21の両側の端子A,Bに入力するようになって
いる。また、該三角波発生装置22からはパルス波とな
るFの(検波)波形が位相検波回路25に出力させる。
【0042】23は増幅回路を示し、該増幅回路23は
ハーフブリッジ回路21の励磁および検出コイル9,1
0の接続点Cから出力波形を例えば図2の第3段目に示
すCの波形を第4段目のDの波形のように増幅し、反転
回路24および位相検波回路25に出力するものであ
る。
【0043】24は反転回路を示し、該反転回路24は
前記増幅回路23の出力側に接続され、例えば図2の第
4段目のDの波形を第5段目のEの波形のように反転さ
せ、前記位相検波回路25に出力する。
【0044】25は位相検波回路を示し、該位相検波回
路25の入力側には増幅回路23,反転回路24および
三角波発生装置22が接続され、出力側には後述の処理
回路26が接続されている。そして、該位相検波回路2
5は前記増幅回路23,反転回路24からのD,Eの波
形を、三角波発生装置22からのFの(検波)波形に基
づいて検波処理するもので、例えば図2の第7,8段目
に示すG,Hの波形のような全波整流波形を出力する。
【0045】26は処理回路を示し、該処理回路26は
前記位相検波回路25からのG,Hの波形をD−A変換
して処理して出力電圧を得るもので、同一回路構成を有
する平滑回路として一対のローパスフィルタ27,28
(以下、「LPF27,28」という)と、該各LPF
27,28からの出力(I,Jの波形)を差動増幅する
差動増幅回路29とから大略構成されている。
【0046】ここで、前記LPF27,28は前記位相
検波回路25からの全波整流波形(G,Hの波形)をそ
れぞれ直流化するもので、コンデンサおよび抵抗により
例えばL型またはπ型に接続された簡単な回路となって
いる。
【0047】30は基準電圧発生装置を示し、該基準電
圧発生装置30は増幅回路23,反転回路24,位相検
波回路25および後述の調整回路31に基準電圧VS を
入力するものである。
【0048】31は調整回路を示し、該調整回路31は
前記差動増幅回路29の出力を所定規格値に合わせ込む
ための調整に用いられる。
【0049】本実施例によるトルク検出装置における検
出回路は上述の如く構成されるが、次に、図2および図
3に各点における波形を示し、各回路の動作を説明す
る。
【0050】まず、図2および図3の第1,2段目に示
すA,Bの波形は、三角波発生装置22からハーフブリ
ッジ回路21の両端A,Bに入力される位相差が180
°異なる三角波をそれぞれ示し、該A,Bの波形は直流
の所定電圧V0 に対して発振するようになっている。
【0051】第3段目に示すCの波形は接続点Cの波形
を示し、該Cの波形は磁歪シャフト2にトルクが加わっ
ていない場合には、Cの波形は所定電圧V0 に対して出
力されず、正(図8中の矢示T方向)のトルクを加えた
場合には、図2に示すようになり、負(図8中の矢示T
方向の逆方向)のトルクを加えた場合には、図3に示す
ように、図2に対して位相が180°ずれた波形とな
る。なお、波高値および位相差はトルクの強度によって
変化するもので、図2および図3は便宜上位相差が18
0°として示してある。
【0052】第4,5段目に示すD,Eの波形は増幅回
路23からの出力端子Dの波形,反転回路24からの出
力端子Eの波形をそれぞれ示し、該D,Eの波形はそれ
ぞれ反転するように出力されている。
【0053】第6段目のFの波形は、三角波発生装置2
2から位相検波回路25に入力されるパルス波形となる
Fの(検波)波形を示し、該Fの波形は図2および図3
に示すように、Aの波形の正の部分を基準範囲として形
成されている。
【0054】第7,8段目のG,Hの波形は位相検波回
路25の出力側の2つ信号G,Hを示し、当該G,Hの
波形はD,Eの波形を基準電圧VS を基準として正の部
分と負の部分に分けた全波整流波形(鋸波)となり、こ
の全波整流波形には基準電圧VS が基準値となってい
る。そして、G,Hの波形はそれぞれLPF27,28
に入力される。
【0055】第9,10段目のI,Jの波形はLPF2
7,28の出力側の2つの信号I,Jを示し、I,Jの
波形は基準電圧VS に対して直流化されたもので、磁歪
シャフト2に正のトルクを加えたときには、図2に示す
如く、Iの波形は基準電圧VS に対して下側になり、J
の波形は上側になる。一方、負のトルクを加えたときに
は、図3に示す如く、Iの波形は基準電圧VS に対して
上側になり、Jの波形は下側になる。
【0056】第11段目のKの波形は差動増幅回路29
の出力端子Kからの信号を示し、該Kの波形はJの波形
からIの波形を差算したもので、磁歪シャフト2に正の
トルクを加えたときには、図2に示す如く、零電圧に対
して上側になり、負のトルクを加えたときには、図3に
示す如く、ゼロ電圧に対して下側になる。
【0057】然るに、本実施例では、トルク検出装置の
検出回路を、励磁および検出コイル9,10を直列に接
続したハーフブリッジ回路21に三角波を三角波発生装
置22から入力し、励磁および検出コイル9,10の変
化を位相検波回路25および処理回路26で処理する構
成とすることで、従来技術のフルブリッジ回路11とは
異なり、簡単に構成することができ、部品点数を削減で
きると共に、平衡状態を設定する調整作業を省略するこ
とができる。
【0058】また、フルブリッジ回路を簡略化したハー
フブリッジ回路21であっても、位相が180°異なる
三角波を該ハーフブリッジ回路21の両端側から入力す
ることにより、フルブリッジ回路と同等以上のトルク検
出を行なうことができる。
【0059】さらに、位相検波回路25に入力される信
号を、増幅回路23からの信号と該増幅回路23からの
信号を反転させた反転回路24からの信号とをそれぞれ
入力するようにしたから、位相検波回路25からの出力
波形を全波整流波形とすることができ、先行技術の処理
回路からの出力信号(Kの波形)に比べて、処理回路中
の差動増幅回路29の増幅率を大きくすることなく、大
きな出力信号を得ることができる。これにより、励磁お
よび検出コイル9,10の検出時における誤差の出力信
号に含まれる割合(S/N比)を大きくでき、先行技術
に比べトルクの検出精度を向上させることができる。
【0060】次に、本発明による第2の実施例を図4お
よび図5に基づいて説明するに、本実施例の特徴は、第
1の実施例における増幅回路23と反転回路24とを具
体的な回路で示したもので、励磁および検出コイル9,
10の中点と位相検波回路25との間に、該中点からの
信号を反転増幅させる反転増幅回路と、該反転増幅回路
からの信号を反転させる反転回路とを設けたことにあ
る。なお、前述した第1の実施例と同一の要素に同一の
符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0061】図中、41は反転増幅回路を示し、該反転
増幅回路41は入力補償コンデンサ42を介して励磁お
よび検出コイル9,10の中点に接続されている。該反
転増幅回路41は演算増幅器(以下、「オペアンプ4
3」という)43と、該オペアンプ43の反転入力端子
に接続された抵抗値R1 を有する入力抵抗44と、前記
オペアンプ43の出力端子と反転入力端子との間に接続
された抵抗値R2 を有する負帰還抵抗45と、非反転入
力端子と基準電圧発生装置30との間に接続された抵抗
値R3 を有する抵抗46とから構成され、前記オペアン
プ43の出力端子は位相検波回路25と後述する反転回
路47に接続されている。
【0062】また、前記反転増幅回路41は励磁および
検出コイル9,10の中点(接続点)Cから出力波形
を、即ち図5の第3段目に示すCの波形を第4段目の
D′の波形のように反転増幅させる。
【0063】47は反転増幅回路41の出力側に接続さ
れた反転回路を示し、該反転回路47は前記オペアンプ
43と同一特性を有する演算増幅器(以下、「オペアン
プ48」という)48と、該オペアンプ48の反転入力
端子と前記反転増幅回路41の出力側との間に接続さ
れ、抵抗値R4 を有する入力抵抗49と、前記オペアン
プ48の出力端子と反転入力端子との間に接続された抵
抗値R5 (R5 =R4 )を有する負帰還抵抗50と、非
反転入力端子と基準電圧発生装置30との間に接続され
た抵抗値R6 を有する抵抗51とから構成され、前記オ
ペアンプ48の出力端子は位相検波回路25に接続され
ている。
【0064】また、前記反転回路47からの波形は、前
記反転増幅回路41からの信号(D′の波形)を図5の
5段目のE′の波形のように反転させる。
【0065】このように構成される本実施例によるトル
ク検出装置においても、前述した第1の実施例とほぼ同
様に、フルブリッジ回路を簡略化したハーフブリッジ回
路21であっても、位相が180°異なる三角波を該ハ
ーフブリッジ回路21の両端側から入力することによ
り、フルブリッジ回路と同等以上のトルク検出を行なう
ことができる。
【0066】そして、本実施例においては、ハーフブリ
ッジ回路21からの信号を、反転増幅回路41によって
反転増幅した信号と、該反転増幅回路41からの信号を
反転回路47によって反転させた信号とに波形成形し、
それぞれの信号を位相検波回路25に入力するようにし
たから、該位相検波回路25からの出力波形を全波整流
波形とすることができ、処理回路中の差動増幅回路の増
幅率を大きくすることなく、大きな出力信号を得ること
ができる。これにより、励磁および検出コイル9,10
の検出時における誤差の出力信号に含まれる割合(S/
N比)を大きくでき、先行技術に比べトルクの検出精度
を向上させることができる。
【0067】次に、図6および図7は本発明の第3の実
施例を示すに、本実施例の特徴は、励磁および検出コイ
ル9,10の中点と位相検波回路25との間に、該中点
からの信号を反転増幅させる反転増幅回路と、前記中点
からの信号を非反転増幅する非反転増幅回路とを並列に
設けたことにある。なお、前述した第2の実施例と同一
の要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものと
する。
【0068】図中、61は非反転増幅回路を示し、該非
反転増幅回路61は入力補償コンデンサ62を介して励
磁および検出コイル9,10の中点に接続され、反転増
幅回路41と並列に接続されている。該非反転増幅回路
61は反転増幅回路のオペアンプ43と同一特性を有す
る演算増幅器(以下、「オペアンプ63」という)63
と、該オペアンプ63の反転入力端子と基準電圧発生装
置30の出力側との間に接続され、抵抗値R7 を有する
抵抗64と、前記オペアンプ63の出力端子と反転入力
端子との間に接続された抵抗値R8 を有する負帰還抵抗
65と、非反転入力端子と基準電圧発生装置30との間
に接続された抵抗値R9 を有する抵抗66とから構成さ
れ、前記オペアンプ63の出力端子は位相検波回路25
に接続されている。
【0069】また、前記非反転増幅回路61からの波形
は、ハーフブリッジ回路21からの信号(図7の3段目
のCの波形)を図7の5段目のE″の波形のように非反
転増幅させる。
【0070】このように構成される本実施例によるトル
ク検出装置においても、前述した第1の実施例とほぼ同
様に、フルブリッジ回路を簡略化したハーフブリッジ回
路21であっても、位相が180°異なる三角波を該ハ
ーフブリッジ回路21の両端側から入力することによ
り、フルブリッジ回路と同等以上のトルク検出を行なう
ことができる。
【0071】そして、本実施例においては、ハーフブリ
ッジ回路21からの信号を、反転増幅回路41によって
反転増幅させた信号と、ハーフブリッジ回路21からの
信号を非反転増幅回路61によって非反転増幅させた信
号とに波形成形し、それぞれの信号を位相検波回路25
に入力するようにしたから、該位相検波回路25からの
出力波形を全波整流波形とすることができ、処理回路中
の差動増幅回路の増幅率を大きくすることなく、大きな
出力信号を得ることができる。これにより、励磁および
検出コイル9,10の検出時における誤差の出力信号に
含まれる割合(S/N比)を大きくでき、先行技術に比
べトルクの検出精度を向上させることができる。
【0072】さて、上述した第3の実施例の作用効果に
ついて、第2の実施例による作用効果と対比する。
【0073】ここで、前述した第2の実施例では、反転
増幅回路41と反転回路47の回路にオペアンプ43,
48が用いられているから、次に述べる理由により誤差
が発生する。
【0074】即ち、反転増幅回路41において交流信号
のみの影響について考えると、オペアンプ43の反転入
力端子への入力電圧をVC 、信号源電圧をVi 、非反転
入力端子の入力電圧をVn 、出力電圧をVD とすると、
下記の数6が成り立つ。
【0075】
【数6】 ただし、Av :開放電圧利得
【0076】ここで、Av =∞であるならば、誤差の少
ない出力電圧VD を得ることができるが、実際には標準
のオペアンプでは100dB程度であり、また周波数が
高くなるとAv は減少することになる。
【0077】そこで、閉ループ利得をAvcl とすると、
前記数6により下記の数7が得られる。
【0078】
【数7】
【0079】いま、Av =∞であるならば、Avcl =−
R2 /R1 となり、増幅誤差は零になるが、Av ≠∞の
ときには、1/(Av β)が増幅誤差となる。一般に
は、前記Av βは「帰還量」と呼ばれ、これが大きいほ
ど増幅誤差は小さくなる。
【0080】ここで、前述した第2の実施例による反転
増幅回路41を具体的な数値で表すと、周波数30kHz
、Av =40dB、増幅率R2 /R1 =10のときに
は、帰還率β,増幅誤差1/(Av β)および閉ループ
利得Avcl はそれぞれ数8のようになる。
【0081】
【数8】
【0082】そして、図5の4段目に示すD′の波形の
ように、真値(一点鎖線)に対して約9.9%低減した
波形(実線)を示すようになる。
【0083】さらに、反転回路47において交流信号の
みの影響について考えると、前述した反転増幅回路41
とほぼ同様に計算でき、該反転回路47においては、抵
抗値の関係がR4 =R5 となっているから、帰還率β′
は1/2となる。さらに、反転回路47においては、反
転増幅回路41からの出力電圧VD が反転回路47の入
力電圧となっているから、当該反転回路47の閉ループ
利得Avcl ′は下記の数9のようになる。なお、反転回
路47からの出力電圧はVE とする。
【0084】
【数9】
【0085】ここで、前述した第2の実施例による反転
回路47を具体的な数値で表すと、周波数30kHz 、A
v =40dB、増幅率R2 /R1 =10のときには、増
幅誤差は数10のようになる。
【0086】
【数10】
【0087】そして、図5の5段目に示すE′の波形の
ように、真値(一点鎖線)に対して約11.7%低減し
た波形(実線)を示すようになる。
【0088】このように、前述した第2の実施例のおい
ては、オペアンプ43,48の性能により、増幅誤差が
発生し、検出精度を若干低下させていることが分かる。
【0089】これに対し、第3の実施例による非反転増
幅回路61においても交流信号のみの影響について考え
ると、前記数7と同様に閉ループ利得Avcl ″は次の数
11のようになる。なお、非反転増幅回路61からの出
力電圧はVE ″とする。
【0090】
【数11】
【0091】ここで、具体的に考えると、反転増幅回路
41と同一の増幅率を得るためには、(R7 +R8 )/
R7 =10となり、前記数11中の帰還量Av β″と閉
ループ利得Avcl ″は数12となる。
【0092】
【数12】
【0093】そして、図7の5段目に示すE″の波形の
ように、真値(一点鎖線)に対して約9.1%低減した
波形(実線)を示すようになる。
【0094】このように、本実施例においては、ハーフ
ブリッジ回路21からの信号を反転増幅回路41と非反
転増幅回路61に並列に入力し、ぞれぞれ同一の増幅率
で波形成形して、位相検波回路25に出力するようにし
たから、反転増幅回路41の増幅誤差が非反転増幅回路
61に重畳することがなく、該非反転増幅回路61の誤
差を小さくすることができる。この結果、第2の実施例
に比べて位相検波回路25に入力される信号中の増幅誤
差を小さくすることができ、トルク検出精度を一段と向
上させることができる。
【0095】なお、前記各実施例では磁歪シャフト2に
おいては、一対の磁気異方性部6,7の部位のみを磁性
材料で形成するものとして述べたが、本発明はこれに限
らず、磁歪シャフト2の全体を磁性材料により形成する
ものでもよい。
【0096】また、前記各実施例では平滑回路をLPF
で構成するようにしたが、本発明はLPFの回路構成に
限らず、A−Dコンバータ等により構成してもよい。さ
らに、発振装置は三角波発生装置22に限らず、正弦波
発生回路により正弦波をハーフブリッジ回路21に印加
するようにしてもよい。
【0097】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、磁歪シャフトに加わるトルクを検出する一対の検
出コイルを直列に接続してハーフブリッジ回路とし、該
ハーフブリッジ回路の両端側に180°位相の異なる波
形をそれぞれ発振装置から入力し、前記ハーフブリッジ
回路からの信号を反転回路で反転させ、反転した信号と
ハーフブリッジ回路からの信号との2つの信号を位相検
波回路でそれぞれ検波して2つの全波整流波形とし、こ
の各波形を処理回路で直流化して差動増幅する処理を行
なうようにしたから、フルブリッジ回路のような平衡調
整を省略できると共に、S/N比を大きくでき、トルク
の高精度検出を行なうことができる。
【0098】また、請求項2の発明によれば、ハーフブ
リッジ回路の中点と位相検波回路との間に、該中点から
の信号を反転増幅させる反転増幅回路と、該反転増幅回
路からの信号を反転させる反転回路とを接続することに
よっても、平衡調整の省略およびトルクの検出精度を向
上することができる。
【0099】さらに、請求項3の発明によれば、ハーフ
ブリッジ回路の中点と位相検波回路との間に、該中点か
らの信号を反転増幅させる反転増幅回路と、前記中点か
らの信号を非反転増幅する非反転増幅回路とを接続した
から、反転増幅回路と非反転増幅回路に発生する増幅誤
差を小さくすることができ、トルクの検出精度をより向
上させることができる。
【0100】一方、請求項4の発明によれば、位相検波
回路から出力される2つの全波整流波形を処理する処理
回路を、2個の平滑回路と、該各平滑回路からの信号を
差動増幅する差動増幅回路によって構成したから、位相
検波後の信号の誤差を低減すると共に、外部に出力され
る信号を大きくし、トルクの高精度検出を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例によるトルク検出装置を示す回路
図である。
【図2】磁歪シャフトに正のトルクを加えたときの、各
回路からの出力波形を示す波形図である。
【図3】磁歪シャフトに負のトルクを加えたときの、各
回路からの出力波形を示す波形図である。
【図4】第2の実施例による検出回路の要部を示す回路
図である。
【図5】磁歪シャフトに正のトルクを加えたときの、反
転増幅回路と反転回路からの出力波形を示す波形図であ
る。
【図6】第3の実施例による検出回路の要部を示す回路
図である。
【図7】磁歪シャフトに正のトルクを加えたときの、反
転増幅回路と非反転増幅回路からの出力波形を示す波形
図である。
【図8】従来技術によるトルク検出部の縦断面図であ
る。
【図9】従来技術によるトルク検出装置を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
2 磁歪シャフト 6,7 磁気異方性部 9,10 励磁および検出コイル(検出コイル) 21 ハーフブリッジ回路 22 三角波発生装置(発振装置) 23 増幅回路 24,47 反転回路 25 位相検波回路 26 処理回路 27,28 LPF(平滑回路) 29 差動増幅回路 41 反転増幅回路 43,48,63 オペアンプ(演算増幅器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01L 3/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に離間して外周側に一対の磁気異
    方性部を有する磁歪シャフトと、該磁歪シャフトの外周
    側に位置して各磁気異方性部に対向して設けられた一対
    の検出コイルと、該各検出コイルにより形成されたハー
    フブリッジ回路と、該ハーフブリッジ回路の両端側に1
    80°位相の異なる波形をそれぞれ入力する発振装置
    と、前記ハーフブリッジ回路の各検出コイルの中点から
    の信号を反転させる反転回路と、前記発振装置からの基
    準波に基づいて検波され、該反転回路と前記各検出コイ
    ルの中点から出力されるそれぞれの信号を、正の部分と
    負の部分に分けた2つの全波整流波形として出力する位
    相検波回路と、該位相検波回路からの2つの全波整流波
    形を出力信号として処理する処理回路とから構成してな
    るトルク検出装置。
  2. 【請求項2】 軸方向に離間して外周側に一対の磁気異
    方性部を有する磁歪シャフトと、該磁歪シャフトの外周
    側に位置して各磁気異方性部に対向して設けられた一対
    の検出コイルと、該各検出コイルにより形成されたハー
    フブリッジ回路と、該ハーフブリッジ回路の両端側に1
    80°位相の異なる波形をそれぞれ入力する発振装置
    と、前記ハーフブリッジ回路の各検出コイルの中点から
    の信号を反転増幅させる反転増幅回路と、該反転増幅回
    路からの信号を反転する反転回路と、前記発振装置から
    の基準波に基づいて検波され、該反転回路と前記反転増
    幅回路からのそれぞれの信号を、正の部分と負の部分に
    分けた2つの全波整流波形として出力する位相検波回路
    と、該位相検波回路からの2つの全波整流波形を出力信
    号として処理する処理回路とから構成してなるトルク検
    出装置。
  3. 【請求項3】 軸方向に離間して外周側に一対の磁気異
    方性部を有する磁歪シャフトと、該磁歪シャフトの外周
    側に位置して各磁気異方性部に対向して設けられた一対
    の検出コイルと、該各検出コイルにより形成されたハー
    フブリッジ回路と、該ハーフブリッジ回路の両端側に1
    80°位相の異なる波形をそれぞれ入力する発振装置
    と、前記ハーフブリッジ回路の各検出コイルの中点から
    の信号を反転増幅させる反転増幅回路と、前記ハーフブ
    リッジ回路の各検出コイルの中点からの信号を非反転増
    幅する非反転増幅回路と、前記発振装置からの基準波に
    基づいて検波され、該非反転増幅回路と前記反転増幅回
    路からのそれぞれの信号を、正の部分と負の部分に分け
    た2つの全波整流波形として出力する位相検波回路と、
    該位相検波回路からの2つの全波整流波形を出力信号と
    して処理する処理回路とから構成してなるトルク検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記処理回路は、前記位相検波回路から
    出力される2つの全波整流波形をそれぞれ平滑して直流
    化する2個の平滑回路と、該各平滑回路からの出力を差
    動増幅し、出力信号とする差動増幅回路とから構成して
    なる請求項1、2または3記載のトルク検出装置。
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