JPH06300520A - 光学式変位測定装置 - Google Patents
光学式変位測定装置Info
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Abstract
くすこと。 【構成】 可干渉光源101から出射し、ビームスプリ
ッタ102で2分割された光束(b,d,f),(c,
e,g)の交点が回折格子106上にないようにし、か
つ、反射板107に対する入射光d,eと反射光f,g
が同じ光路を共用しないように光学系及びスケールを構
成する。
Description
し、特に移動体の位置や速度を検出するための光学式変
位測定装置に関する。
の干渉を利用して検出する光学式変位測定装置として、
例えば、特開昭47−10034号公報、特開昭63−
75518号公報、特開平2−85715号公報に記載
されたような光学式変位測定装置が既に知られている。
も、可干渉性光源から出射した光束(ビーム)を、ビー
ムスプリッタにより2つの光束に分割し、それぞれ別の
光路を進んで、スケールを構成する回折格子上に入射
し、そこで生ずるm次(mは1又はそれより大きい整
数)の回折光を得て、それら2つのm次回折光を再び結
合して得た光束の干渉縞を検出するものである。
置かれる透過型と、スケールに対して同じ側に置かれる
反射型があるが、一般に、透過型は、回折格子としてボ
リュームタイプホログラムが使え、特にブラッグ条件を
満たすように光学部品を配列することによって高出力、
高分解能の信号が得られるという利点を持つ。
スケールを挟んで反対側に置かなければならないので、
装置のコンパクト化には不向きである。
て光源と検出器を同じ側に置くことができるので装置の
コンパクト化には適しているが、高分解能の装置を得る
ことが困難である。
点を有しながら透過型の利点も備えた光学式変位測定装
置も考えられているが、それによっても部品間の調整が
難しくなる等の新たな問題が生じている。
定装置(エンコーダ装置)について、もう少し詳しく説
明をする。同図に示したエンコーダは特開平4−130
220号公報に開示されている。
と思われる点についてのみ簡単に説明することにする。
したビーム(光束)は、コリメータレンズ911、ビー
ムスプリッタ903、λ/4板912を通って第1回折
格子902に入射し、そこで2つのビームに分割され、
それぞれスケール面を形成する第2回折格子906で回
折を受け回折光はそれぞれ反射面907に垂直に入射
し、そこからの反射光はもとの光路を戻って、再び第2
回折格子906に入射する。
を戻り、第1回折格子902に再入射して結合し、この
結合された光束は元の光路を戻ってビームスプリッタ9
03に至り、そこで偏向されて検出器904に向かう。
906と反射面907の間では光束は反射面に直角、即
ち図9の垂直方向に往復するようになっているので、読
み取り光学系の第1回折格子902とスケール側の第2
回折格子906との間のアラインメント調整が簡単であ
る。
光学式変位測定装置は、その構造上、ボリュームタイプ
ホログラムによるブラッグ回折が使えず、かつ、回折格
子面902,906を光束が合計4回も通過するので高
出力の信号が得られない。
7で反射されて元の光路を戻り、再び第1回折格子90
2に入射したとき、ビームスプリッタ903へ向けてそ
の第1回折格子902を透過するビームの他に一部は第
1回折格子902の面で反射されてビームgはf側へ、
ビームfはg側へそれぞれ混入するので、良質な信号は
得にくい。また反射膜907に対する入射光束と反射光
束は同じ光路を共用するため可干渉光源901に対する
戻り光を生じやすくなる。
少なくすることができるが、完全になくすことは困難で
あり、将来超精密測定の分野において検出信号を電気的
に高分解能化する際、このわずかな可干渉性光源に対す
る戻り光の影響が問題になることが十分に考えられる。
述の欠点を克服し、可干渉性光源に対する戻り光による
ノイズの問題を解消した光学式変位測定装置を提供する
ことを目的とする。
は、図1に示す如く、該光源から出射する光束を2分割
するビームスプリッタ102と、分割されたそれぞれの
光束が絶対値の略等しい角度で入射する透過型回折格子
106と、該回折格子を透過した両光束が再び同回折格
子に入射するように回折格子表面と略平行に配設した反
射板107と、前記回折格子に再入射し、そこを通過し
た両光束が交わる点の近くに配設したビームスプリッタ
103と、該ビームスプリッタで結合した光束の干渉状
態を検出する検出器104,105とを具備し、可干渉
性光源101から出射した光束aがビームスプリッタに
より2分割されてから、再結合するまでにそれぞれ上記
回折格子106を2回通過し、そのうちの一方の光束c
は1回目の入射で透過し、2回目の入射でm次(mは1
又はそれより大きい整数)の回折をし、他方の光束bは
1回目の入射でm次の回折をし、2回目の入射で透過す
るような光路を有し、その両光束の光路長は略等しく、
上記回折格子の格子ピッチpと可干渉光の波長λと、該
可干渉光の上記回折格子への入射角θの関係は、2ps
inθ=nλ(nは整数)で与えられ、両光束の交点が
上記回折格子106上に存在せず、上記反射板107に
対する入射光束と反射光束が同じ光路を共用しないよう
にする。
ベクトル方向と測定方向とを略一致させたボリュームタ
イプホログラムで構成する。
プホログラムとそのホログラム面と略平行に接着し、裏
面に反射膜が施されたガラス基板で構成する。
つの光束を、結合するビームスプリッタは、前記分割用
ビームスプリッタを中心にして、左右に各1つずつ合計
2つ配設する。
前記分割用ビームスプリッタと結合用ビームスプリッタ
をプリズムによって一体形成する。
板は回折格子の基板の裏面に形成した反射膜で形成す
る。
子を用いているため反射型回折格子を用いたものよりも
高分解能の装置ができる。
っているが、そのうち1回は透過光を利用するため、回
折効率が50%以下の回折格子では2回回折よりも高出
力が得られる。
7参照)をそれぞれの光束が共用するため、部品数が少
なく、調整も楽である。
少ない。さらに、2分割された光束f,gの交点が回折
格子上になく、反射板に対する入射光束と反射光束が同
じ光路を共用しないようになっているので、可干渉性光
源に対する戻り光がないため、高いS/Nの信号が得ら
れる。
とから、ボリュームタイプホログラムを使うことがで
き、それによって高出力の信号が得られ、その結果、検
出信号の増幅率がおとせるので測定装置の応答速度を上
げることができる。
がついた場合に簡単にふきとれないという問題がある
が、図6に示すようにシール用ガラス基板610を接着
することによりホログラムの取り扱いが簡単になる。
が施されているので、ホログラム面にそれを接着するこ
とにより、格子とミラーとの間の間隔を一定に保つこと
ができ、スケールと検出光学系とのアラインメント調整
が楽になる。
生する回折光の2つを検出するように受光部を2組80
2,803,809,810設ければ、検出される出力
が2倍になる。また、反射膜に傷がある場合でも出力に
及ぼす影響は半分になる。図4のように光束分割ビーム
スプリッタ402と光束結合ビームスプリッタ403を
1つのプリズムとして一体形成すれば調整がさらに簡単
になる。
をする。
り、可干渉光源101より出射した光束aはビームスプ
リッタ102により2つの光束に分割され、それぞれ格
子面に、等しい角度θ1 で入射され、そのうちの一方b
はm次(mは1以上の整数)の回折光dとなり、他方c
は透過光(0次光)eとなる。
と可干渉光の波長λと格子面への入射角θ1 の関係は、
2psinθ1 =mλ(mは整数)を満たすようにす
る。この条件はブラッグ条件と云い、この条件を満たす
とき、格子面106への光束の入射角θ1 と格子面を通
過した光束の出射角θ2 の関係は|θ1 |=|θ2 |と
なる。
は反射板107で反射されて再度回折格子106に入射
する。このとき前記回折光dは、この2回目の回折格子
106への入射では回折せず回折・透過光fとなる。
06への入射で回折して、透過・回折光gとなる。この
2つの光束f,gはビームスプリッタ103上の同じ点
に入射して結合する。結合された光束の一部は検出器1
04へ向けられ、他の一部は検出器105へ90°の位
相差をもって向けられる。
スプリッタ102で分割された2つの光束b,cがビー
ムスプリッタ103で結合されるまでの2つの光束の光
路長は略等しいため、半導体レーザ等の可干渉性光源が
使える。
する入射光束と反射光束が同じ光路を共用しないこと
と、各光束の交差位置が回折格子106やスケールの屈
折率の界面に存在しないことにより、可干渉性光源10
1に対する戻り光が生じる可能性は非常に小さい。従っ
て、これによるノイズがほとんど無い良質な検出信号が
得られるようになっている。
プのホログラムを用いた場合はブラック条件を満たして
いるため、回折効率を高くすることができる。
するのが好ましいが、この回折効率を持つホログラムを
作製するのは容易である。
法は、図2に示すとおりに選ばれる。即ち、回折格子2
06と反射膜207の間の間隔をDとし、その間の屈折
率をn1 、空気の屈折率をn0 、可干渉光の入射角をθ
とすると、これらの値とビームスプリッタ202,20
3の間の間隔Lとの関係は次式で与えられるように選
ぶ。 L=2Dtan(sin-1(n0 sinθ/n1))
的を構成について説明する。
源、312,313,314は集光レンズ、302,3
03はビームスプリッタ、315,316はλ/4板、
317,318は偏光板、304は正弦波用フォトディ
テクタ、305は余弦波用フォトディテクタ、308は
ホログラム・ガラス基板、306はボリュームタイプホ
ログラム、309は接着剤層、310はシール用ガラス
基板、307は反射膜である。
1から出射したレーザビーム(レーザ光)は集光レンズ
312で集光され、ビームスプリッタで2つのビームに
分割され、それぞれホログラム306の面にビームスポ
ットとして投射され、そこを通過したビームは反射膜3
07で焦点を結び反射され発散光となって再びホログラ
ム306を通って、一方のビームはλ/4板315を、
他のビームはλ/4板316を通って、それぞれ偏光面
が45°回転してビームスプリッタ303に入射する。
ーム(光束)は、その偏光面が45°傾いているので、
その0°方向成分(余弦波)と90°方向成分(正弦
波)をそれぞれ偏光板318,317を介して取り出し
て、集光レンズ314,313によってフォトディテク
タ304,305上に集光するようになっている。
フログラム(体積型ホログラフィック格子)について説
明する。このホログラフィック格子を作るには、図示の
如く、記録材料406に可干渉平面波401,402を
それぞれ角度θで入射させ、2つの平面波の干渉縞を作
り、これを記録材料406に記録することによって作る
ことができる。
406は、格子面がホログラム表面に対して垂直方向に
位置しているため、ホログラム製作中のプロセスにおけ
る材料の変化によって起こる格子ピッチの変化が少ない
ので、スケール製作が容易である。
ホログラムスケールの製作ができるから、本発明で用い
る回折効率50%程度のホログラムスケールも容易にで
きる。
定装置の第2実施例の説明をする。本装置の光学系は、
原理的には図1、図3について説明したものと同じであ
るが、ビームスプリッタとして一体型のものを用いた点
が図1,図3に記載のものと異なる。
プリッタ502,503はプリズム508の面502,
503で与えられるので、2つのビームスプリッタ間の
距離Lの調整が容易になり、部品点数も少なくできる。
の説明をする。本実施例のスケールは、ホログラム・ガ
ラス基板608、ボリュームタイプホログラム606、
接着剤層609、シール用ガラス基板610、反射膜6
07により構成されている。
同様のものが用いられるので、詳しい説明は省略する。
用ガラス基板610が反射板の役目をするように作られ
ているので、ボリュームタイプ・ホログラム606と反
射膜607の間隔が一定に保たれているため、検出光学
系とスケールの間の間隔だ変動しても安定した検出信号
が得られる。
あって、本実施例によれば、回折格子ガラス基板708
を厚くして、その裏面に反射膜707を形成したものが
スケールとして用いられている。
のより薄くなり、装置をコンパクトにすることができ
る。
はガラス基板708の厚さによって決まるから、均一に
することができ、スケールの精度が向上する。
生じた回折光の1つに注目して検出光学系が構成されて
いるが、実際には回折光は±m次で与えられるので、−
m次回折光をも考慮した構成とすることができる。
点に着目したものである。図8において、光源801か
らの光束はビームスプリッタ802で2分割され、それ
ぞれ回折格子806に入射する。この回折格子806で
生じた回折光のうち図の左下方に進む回折光d,eにつ
いては図1で説明したのと同じ光路を通って検出器80
4,805で検出される。
d,eの他に右下方に進む光束h,iもあり、本実施例
においては、これらの光束についても同様にして検出器
809,810で検出する。
力が2倍になると云う利点がある。また、反射膜に傷が
ある場合でも出力落ちは半分におさえることができる。
尚本発明は上述実施例に限ることなく、本発明の要旨を
逸脱することなく、その他種々の構成が採り得ることは
勿論である。
高出力、高分解能でS/N比の大きな信号が得られる。
さらには、構造が簡単で、調整が容易な装置を作ること
ができるという利点がある。
成図である。
を示す構成図である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 可干渉光源と、 該光源から出射する光束を2分割するビームスプリッタ
と、 分割されたそれぞれの光束が絶対値の略等しい角度で入
射する透過型回折格子と、 該回折格子を透過した両光束が再び同回折格子に入射す
るように回折格子表面と略平行に配設した反射板と、 前記回折格子に再入射し、そこを通過した両光束が交わ
る点の近くに配設したビームスプリッタと、 該ビームスプリッタで結合した光束の干渉状態を検出す
る検出器とを具備し、 可干渉性光源から出射した光束がビームスプリッタによ
り2分割されてから、再結合するまでにそれぞれ上記回
折格子を2回通過し、そのうちの一方の光束は1回目の
入射で透過し、2回目の入射でm次(mは1又はそれよ
り大きい整数)の回折をし、他方の光束は1回目の入射
でm次の回折をし、2回目の入射で透過するような光路
を有し、その両光束の光路長は略等しく、上記回折格子
の格子ピッチpと可干渉光の波長λと、該可干渉光の上
記回折格子への入射角θの関係は、2psinθ=nλ
(nは整数)で与えられ、両光束の交点が上記回折格子
上に存在せず、上記反射板に対する入射光束と反射光束
が同じ光路を共用しないことを特徴とする光学式変位測
定装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の光学式変位測定装置にお
いて、前記回折格子の格子面と略平行に略インデックス
マッチングをとって接着し、裏面に反射膜が施されたガ
ラス基板から成ることを特徴とする光学式変位測定装
置。 - 【請求項3】 請求項1記載の光学式変位測定装置にお
いて、前記反射板は回折格子の基板の裏面に形成した反
射膜であることを特徴とする光学式変位測定装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の光学式変位測定装置にお
いて、前記回折された2つの光束を結合するビームスプ
リッタは、前記分割用ビームスプリッタを中心にして、
左右に略等しい距離に1つずつ配設したことを特徴とす
る光学式変位測定装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の光学式変位測定装置にお
いて、前記分割用ビームスプリッタと結合用ビームスプ
リッタをプリズムによって一体形成したことを特徴とす
る光学式変位測定装置。 - 【請求項6】 請求項1、2、4のいずれか1つに記載
の光学式変位測定装置において、前記透過型回折格子が
格子ベクトル方向と測定方向とを略一致させたボリュー
ムタイプホログラムから成ることを特徴とする光学式変
位測定装置。
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