JPH06300088A - チェーンベルト - Google Patents

チェーンベルト

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JPH06300088A
JPH06300088A JP5107516A JP10751693A JPH06300088A JP H06300088 A JPH06300088 A JP H06300088A JP 5107516 A JP5107516 A JP 5107516A JP 10751693 A JP10751693 A JP 10751693A JP H06300088 A JPH06300088 A JP H06300088A
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belt
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belt block
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Shigeru Okuwaki
茂 奥脇
Yukio Tomimura
幸雄 冨村
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/18V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts in the form of links

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルトブロックの耐久強度が好適に得られ、
しかもその製造が容易なチェーンベルトを提供する。 【構成】 ベルトブロック44が、チェーン40および
42の内周側においてそれらチェーン40、42の幅方
向と平行に所定の間隔を隔てて配列され、且つチェーン
40、42の把持突起64、66に交互に把持される。
ここで、ベルトブロック44の高さ寸法は長手方向にわ
たって同一とされているため、動力伝達時にベルトブロ
ック44に局部的に応力が集中するのを好適に防止し得
る。また一方のチェーン40、42のリンクプレート3
6の端縁部76、77は、他方に把持されるベルトブロ
ック44の頂部Tよりも外周側に位置するように形成さ
れているため、ベルトブロック44にチェーン40、4
2の相対上下運動を許容するための距離を設けることが
不要となってその形状が単純となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動力を伝達するために
Vプーリ間に巻き掛けられるチェーンベルトの改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】動力を伝達するためにVプーリ間に巻き
掛けられる無端環状のチェーンベルトの一種に、長手板
状のリンクプレートがピンにより多数連結され且つ長手
方向の位相が相互にずれた状態で並列させられた第1チ
ェーンおよび第2チェーンと、それら第1チェーンおよ
び第2チェーンの幅方向と平行な状態で配列され、且つ
それら第1チェーンおよび第2チェーンに交互に装着さ
れて前記Vプーリ間で挟圧されるベルトブロックとを備
えたものがある。例えば、本出願人が先に出願して公開
された特開平2−118230号公報に記載されたもの
がそれである。
【0003】図13に示すように、上記従来のチェーン
ベルトを構成するベルトブロック200は、幅方向の中
心線C付近の両側に第1部分202および第2部分20
4を備えており、第1部分202は矩形の貫通穴206
が形成されて四角枠状とされているとともに、第2部分
204はその上角部に切欠208が形成されて第1部分
202の四角枠の底辺を構成する部分が延長された形状
とされている。そして、第1部分202の貫通穴206
に第1チェーンおよび第2チェーンの一方を相対移動不
能に貫通させるとともに第2部分204の切欠208に
おいて第1チェーンおよび第2チェーンの他方を受容す
る構成となっている。また、チェーンベルトの外周側へ
それぞれ向いている、貫通穴206の内壁面210と第
2部分204の一面212との間には、Vプーリの径方
向(図13の上下方向)に一定の距離Δhが設けられて
おり、これにより、VプーリのV溝に送り込まれる状態
やそのV溝から送り出される状態において第1チェーン
および第2チェーンが相対的な上下運動をしても、第2
部分204とその切欠208に受容されたリンクプレー
トの内周面とが接触しないようにされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
チェーンベルトのベルトブロック200においては、四
角枠状の第1部分202の方が第2部分204に比べて
剛性が大幅に大きくなるため、Vプーリ間での動力伝達
時に第1部分202と第2部分204との境界部位に応
力が集中して、ベルトブロック200の耐久強度を好適
に得難い場合があった。また、第1チェーンおよび第2
チェーンの相対的上下運動に伴う前記リンクプレートと
ベルトブロックとの接触を防止するための距離Δhがベ
ルトブロック200に設けられていたため、ベルトブロ
ックの形状が複雑となってその製造が煩雑となってい
た。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、ベルトブロック
の耐久強度が好適に得られ、しかもその製造が容易なチ
ェーンベルトを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、動力を伝達するため
にVプーリ間に巻き掛けられる無端環状のチェーンベル
トであって、(a) 長手板状のリンクプレートがピンによ
り多数連結され且つ長手方向の位相が相互にずれた状態
で並列させられた第1チェーンおよび第2チェーンと、
(b) 前記リンクプレートの長手方向中間部から内周側に
向かって突設された一対の把持突起と、(c) 長手方向に
わたって同様の高さ寸法を有する長手板状を成し、前記
第1チェーンおよび第2チェーンの内周側においてそれ
ら第1チェーンおよび第2チェーンの幅方向と平行な状
態で所定の間隔を隔てて配列され、且つ第1チェーンの
把持突起と第2チェーンの把持突起とにより交互に把持
されたベルトブロックと、を含み、(d) 前記第1チェー
ンおよび第2チェーンの一方のリンクプレートにおい
て、他方に把持されるベルトブロックの頂部に近接する
端縁部を、上記一方のリンクプレートの把持突起に把持
される前記ベルトブロックの頂部よりも外周側に位置す
るように形成したことにある。
【0007】
【作用および発明の効果】このようにすれば、第1チェ
ーンおよび第2チェーンが、長手方向中間部から内周側
に向かって突設された一対の把持突起を有する長手板状
のリンクプレートがピンにより多数連結されることによ
ってそれぞれ構成されるとともに、長手方向にわたって
同様の高さ寸法を有する長手板状のベルトブロックが、
上記第1チェーンおよび第2チェーンの内周側において
それら第1チェーンおよび第2チェーンの幅方向と平行
にベルトブロックが所定の間隔を隔てて配列され、且つ
第1チェーンおよび第2チェーンの把持突起に交互に把
持されることにより、ベルトブロックと第1チェーンお
よび第2チェーンとの間で動力が伝達される。ここで、
ベルトブロックの高さ寸法は長手方向にわたって同一と
されているため、従来のチェーンベルトに比較して、動
力伝達時にベルトブロックに局部的に応力が集中するこ
とが好適に防止され、ベルトブロックの耐久強度を好適
に確保し得る。
【0008】また、前記第1チェーンおよび第2チェー
ンの一方のリンクプレートにおいて、他方のリンクプレ
ートに把持されるベルトブロックの頂部に近接する端縁
部が、一方のリンクプレートの把持突起に把持されるベ
ルトブロックの頂部よりも外周側に位置するように形成
されており、このリンクプレートの端縁部の周方向位置
により、第1チェーンおよび第2チェーンの相対的な上
下運動に起因して一方のリンクプレートと他方のリンク
プレートに把持されるベルトブロックとの間の接触が防
止される。このため、ベルトブロックには従来のように
上記接触を防止するための距離Δhを設ける必要がな
く、高さ寸法が長手方向にわたって完全に一致させられ
るため、ベルトブロックに上記距離Δhが設けられる場
合に比較して、耐久強度が一層好適に得られるととも
に、ベルトブロックの形状が単純となってその製造が容
易となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0010】図2は、本発明の一実施例のチェーンベル
ト10が用いられた車両用のベルト式無段変速機12を
示している。図において、ベルト式無段変速機12は、
互いに平行に配設された入力軸14および出力軸16
と、それら入力軸14および出力軸16にそれぞれ取り
付けられた有効径が可変の一対の一次側可変プーリ18
および二次側可変プーリ20と、それら可変プーリ1
8,20間に巻き掛けられたチェーンベルト10とを備
えており、そのチェーンベルト10を介して動力が伝達
されるようになっている。一次側可変プーリ18および
二次側可変プーリ20は、入力軸14および出力軸16
にそれぞれ固定された一次側固定回転体22および二次
側固定回転体24と、入力軸14および出力軸16に軸
方向の移動可能かつ軸回りの回転不能に取り付けられて
一次側固定回転体22および二次側固定回転体24との
間に環状のV溝をそれぞれ形成する一次側可動回転体2
6および二次側可動回転体28とから構成されている。
それら一次側可動回転体26および二次側可動回転体2
8には、一次側油圧アクチュエータ30および二次側油
圧アクチュエータ32から推力がそれぞれ付与されてお
り、図示しない変速制御弁によってその推力の平衡が崩
されることによりベルト式無段変速機12の変速比が連
続的に変化させられるようになっている。
【0011】前記チェーンベルト10は、たとえば図
1、図3および図4に示すように、互いに並列する、2
枚のストッパプレート34およびそれらの間に位置する
3枚のリンクプレート36と、それら計5枚のストッパ
プレート34およびリンクプレート36の間に一端部が
それぞれ介挿され且つ互いに並列する4枚のリンクプレ
ート36とがロッカーピン38によって連結された1つ
のユニットが長手方向へ連結されて無端環状を成し、互
いに並行した状態で略半ピッチずらされた第1チェーン
40および第2チェーン42と、それら第1チェーン4
0および第2チェーン42の幅方向と平行な状態で所定
の間隔を隔てて配列され、それら第1チェーン40およ
び第2チェーン42の内周側に交互に取り付けられた多
数のベルトブロック44とを備えている。なお、図1お
よび図3は、ベルトブロック44が一直線に沿って環状
に連ねられた状態を示しており、図4はベルトブロック
44が前記可変プーリ18または可変プーリ20のV溝
の内壁面に沿って環状に連ねられた状態を示している。
また、図1の断面において、第2チェーン42のロッカ
ーピン38は全体が示されている。また、図1の一点鎖
線は上記V溝の内壁面を示しており、二点鎖線Cはチェ
ーンベルト10の中心線を示している。
【0012】前記ストッパプレート34は、図5に示す
ように、長手板状を成し、両端部側に形成された一対の
円弧状のピン嵌合穴46,48と、それらピン嵌合穴4
6,48間の長手方向中間部に位置する端面からチェー
ンベルト10の内周側へ相互に所定間隔を隔てて突き出
す一対の係合突起50,52とを備えている。一対の係
合突起50、52間にはベルトブロック44を受け入れ
る係合凹部54が形成されており、黒丸で示す一対の接
触部56、58においてベルトブロック44の外周側端
縁部と接触させられるようになっている。
【0013】前記リンクプレート36は、図6に示すよ
うに、ストッパプレート34と略同様の矩形板状を成
し、両端部側に形成された一対の略円形状のピン嵌合穴
60,62と、それらピン嵌合穴60,62間の長手方
向中間部に位置する端面からチェーンベルト10の内周
側へ相互に所定間隔Wを隔てて突き出す一対の把持突起
64,66とを備えている。一対の把持突起64,66
は、前記ストッパプレート34の係合突起50、52の
先端部が更に延長させられ且つ相互間隔が小さくされた
形状とされている。それら把持突起64、66間には、
係合突起50、52と同様、ベルトブロック44を受け
入れる係合凹部68が形成されており、黒丸で示す一対
の接触部70、72においてベルトブロック44の外周
側端縁部と接触させられるようになっている。
【0014】上記図5および図6に示すように、ストッ
パプレート34およびリンクプレート36の内周側端縁
部において、上記係合凹部54および68の底部は、係
合凹部54および68の外側に位置する端縁部74、7
5および76、77よりも一定の距離だけそれぞれ内周
側に位置するように形成されている。このため、図1、
図7(a) 、(b) に示すように、チェーンベルト10の組
立状態においてベルトブロック44を一直線に沿って連
ねた場合には、第1チェーン40および第2チェーン4
2のうちの一方を構成するストッパプレート34および
リンクプレート36の上記端縁部74、75および7
6、77と、その一方のチェーン40または42に取り
付けられるベルトブロック44の頂部Tとの間に間隔Δ
hが設けられる。すなわち、第1チェーン40および第
2チェーン42の一方のリンクプレート36において、
他方に把持されるベルトブロック44の頂部Tに近接す
る端縁部76、77は、上記一方のリンクプレート36
の把持突起64、66に把持されるベルトブロック44
の頂部Tよりも外周側に位置するように形成されている
のである。
【0015】上記一定の距離は、一次側可変プーリ18
または二次側可変プーリ20のV溝に送り込まれる状態
やそのV溝から送り出される状態において、第1チェー
ン40および第2チェーン42が相対的な上下運動をし
ても、上記ストッパプレート34およびリンクプレート
36とベルトブロック44との間を接触させないために
設けられたものであり、上記間隔Δhは、例えば第1チ
ェーン40および第2チェーン42のピッチが8mm、チ
ェーンベルト10の掛かり半径が30mmの場合には、約
0.3mm の値とされる。
【0016】リンクプレート36のピン嵌合穴60,6
2の内周縁部のうちリンクプレート36の長手方向端部
側に位置する部分には、前記ロッカーピン38を構成す
る後述の一対の第1円弧状ピン78および第2円弧状ピ
ン80うちの第2円弧状ピン80の内周面と係合してピ
ン嵌合穴60,62内における第1円弧状ピン78およ
び第2円弧状ピン80の回転を防止する凸状の回転スト
ッパ82,84がそれぞれ設けられている。
【0017】上記ロッカーピン38は、ストッパプレー
ト34およびリンクプレート36を相対回転可能に連結
するものであって、図8に示すように、円弧状断面をそ
れぞれ有し且つ相互の外周面が接触させられた一対の第
1円弧状ピン78および第2円弧状ピン80から成る。
第1円弧状ピン78の長さは2枚のストッパプレート3
4および7枚のリンクプレート36の板厚の合計よりも
所定寸法長くされており、第2円弧状ピン80の長さは
7枚のリンクプレート36の板厚の合計と略同一とされ
ている。これら第1円弧状ピン78および第2円弧状ピ
ン80は、7枚のリンクプレート36のピン嵌合穴6
0,62にそれぞれ嵌め入れられ、両外側に位置するス
トッパプレート34から突き出す第1円弧状ピン78の
両端部が、ストッパプレート34のピン嵌合穴46,4
8にそれぞれ嵌め入れられた状態でかしめ着けられるこ
とにより、第1チェーン40および第2チェーン42が
それぞれ組み立てられるようになっている。なお、第1
円弧状ピン78および第2円弧状ピン80は、チェーン
ベルト10の回曲に伴って、それらの外周面において相
対的に転動させられることとなる。
【0018】前記ベルトブロック44は、第1ベルトブ
ロック44aおよび第2ベルトブロック44bの2種類
より成る。図9および図10に詳しく示すように、第1
ベルトブロック44aは、長手方向にわたって同一の高
さ寸法を有する長手板状を成し、前記可変プーリ18,
20のV溝の内壁面に摩擦係合する一対の摩擦テーパ面
86、88をベルトブロック44aの幅方向(図9にお
いて左右方向)の端面に備えている。ベルトブロック4
4aのその両隣のベルトブロック44a、44bと対向
する表裏一対の対向面90、92には、中心線Cよりも
摩擦テーパ面86側(図9の左側部分)に長手状且つ断
面円弧状の係合溝94、95がそれぞれ形成されてい
る。係合溝94、95の長さは、5枚のリンクプレート
36の板厚の合計よりも所定寸法長くされている。上記
所定寸法は、第1チェーン40と第2チェーン42との
一定限度以上の接近が規制される範囲内となるように設
定されている。なお、ベルトブロック44aの厚み寸法
1 は、リンクプレート36の把持突起64、66相互
の前記間隔Wより若干大きくされ、係合溝94、95が
形成された部分の厚み寸法t2 は、上記間隔Wより若干
大きいか又は小さくされている。
【0019】第2ベルトブロック44bは、図11およ
び図12に詳しく示すように、係合溝96、97の長さ
が7枚のリンクプレート36の板厚の合計よりも所定寸
法長くされている点のみが第1ベルトブロック44aと
異なっている。他の第1ベルトブロック44aと共通す
る部分は、第1ベルトブロック44aと同一の符号を付
して説明を省略する。
【0020】上記係合溝94、95および96、97内
には、第1チェーン40および第2チェーン42におけ
る並列な3枚又は4枚のリンクプレート36のそれぞれ
の把持突起64、66が係合凹部68の開口部側から圧
入され、把持突起64、66およびベルトブロック44
の外周側端縁部が弾性変形させられることにより、把持
突起64、66の先端部が係合溝94、95および9
6、97内に嵌め入れられている。これにより、ベルト
ブロック44a、44bが、そのチェーンベルト10の
外周側端縁部が3対および4対の把持突起64、66に
それぞれ把持された状態で第1チェーン40または第2
チェーン42の内周側に脱落不能に取り付けられるよう
になっている。このようにして、多数の第1ベルトブロ
ック44aと第2ベルトブロック44bが交互に装着さ
れた第1チェーン40と、その第1チェーン40のベル
トブロック44a、44bとは別の多数のベルトブロッ
ク44a、44bが交互に装着された第2チェーン42
とが、相互に半ピッチずらした状態で相互のベルトブロ
ック44が交互に位置するように互いに組み合わされ、
これにより、図1、図3および図4に示すチェーンベル
ト10が組み立てられる。
【0021】なお、ベルトブロック44a、44bのチ
ェーンベルト10の外周側端縁部は断面円弧状とされて
おり、これにより、第1チェーン40および第2チェー
ン42の一方の、ストッパプレート34の係合突起5
0,52の両外側に位置する背面98,100およびリ
ンクプレート36の把持突起64,66の両外側に位置
する背面102,104が、第1チェーン40および第
2チェーン42の他方のストッパプレート34およびリ
ンクプレート36に装着されているベルトブロック44
と干渉することが防止される。
【0022】以上のように構成されたチェーンベルト1
0においては、ベルトブロック44が、第1チェーン4
0および第2チェーン42の内周側においてそれら第1
チェーン40および第2チェーン42の幅方向と平行に
所定の間隔を隔てて配列され、且つ第1チェーン40お
よび第2チェーン42の把持突起64、66に交互に把
持されることにより、ベルトブロック44と第1チェー
ン40および第2チェーン42との間で動力が伝達され
る。ここで、ベルトブロック44の高さ寸法は長手方向
にわたって同一とされているため、図13に示す従来の
チェーンベルトに比較して、動力伝達時にベルトブロッ
クに局部的に応力が集中することが好適に防止され、ベ
ルトブロックの耐久強度を好適に確保し得る。
【0023】また、本実施例のベルトブロック10によ
れば、第1チェーン40および第2チェーン42の一方
のリンクプレート36において、他方のチェーン42ま
たは40のリンクプレート36に把持されるベルトブロ
ック44の頂部Tに近接する端縁部76、77は、一方
のチェーン40または42の把持突起64、66に把持
されるベルトブロック44の頂部Tよりも外周側に位置
するように形成されており、このリンクプレート36の
端縁部76、77の周方向位置により、第1チェーン4
0および第2チェーン42の相対的な上下運動に起因し
て一方のリンクプレート36と他方のリンクプレート3
6に把持されるベルトブロック44との間の接触が防止
される。このため、ベルトブロック44には従来のよう
に上記接触を防止するための一定の距離を設ける必要が
なく、高さ寸法が長手方向にわたって完全に一致させら
れるため、ベルトブロックに上記一定の距離が設けられ
る場合に比較してその耐久強度が一層好適に得られる。
【0024】また、本実施例では、ベルトブロック44
の高さ寸法が長手方向にわたって完全に一致させられて
ベルトブロック44の形状が単純となるため、例えば、
図9のベルトブロック44の断面形状の穴を有する金型
に対してベルトブロック材料の金属塊を加圧しつつ上記
穴から棒状部材を引き抜く引抜き加工の後、その棒状部
材にプレス加工による切断加工や係合溝94、95、9
6、97を得るための塑性加工等を施することによりベ
ルトブロック44が得られる。このため、ベルトブロッ
クの高さ寸法が不均一な場合に比較して、ベルトブロッ
クの製造が容易となるとともに、チェーンベルトのコス
トが低くなる利点がある。
【0025】また、本実施例によれば、ベルトブロック
44は、把持される把持突起64、66の数に応じた長
さの係合溝94、95および96、97が形成された第
1ベルトブロック44aおよび第2ベルトブロック44
bの2種類から構成されているため、チェーンベルト1
0の組立て時には第1チェーン40および第2チェーン
42の把持突起64、66に対して係合溝94、95ま
たは96、97の位置を合わせることにより、第1チェ
ーン40または第2チェーン42に対するベルトブロッ
ク44のチェーンベルト10の周方向および幅方向の位
置決めが確実に行われる利点がある。
【0026】また、本実施例によれば、ベルトブロック
44の高さ寸法が長手方向にわたって同一とされ且つ第
1チェーン40または第2チェーン42の内周側に取り
付けられるようになっているため、図13のように四角
枠状の第1部分202に設けられた貫通穴206内にチ
ェーンが取り付けられる従来に比較して、チェーンの幅
方向におけるリンクプレートの枚数が貫通穴206の幅
寸法に制限されることなくチェーン40、42の幅方向
におけるリンクプレートの枚数を増やすことができ、チ
ェーン40、42の引張強度が向上する利点がある。
【0027】また、本実施例によれば、ベルトブロック
44の外周側端縁部が断面円弧状とされ、第1チェーン
40や第2チェーン42のストッパプレート34の係合
突起50,52およびリンクプレート36の把持突起6
4,66の幅寸法を大きくしても、それら係合突起5
0,52や把持突起64、66とベルトブロック44と
の干渉が防止されるように構成されているため、係合突
起50,52および把持突起64,66の強度を充分に
確保することができる。
【0028】また、本実施例によれば、多数のベルトブ
ロック44が装着された第1チェーン40とそれとは別
の多数のベルトブロック44が装着された第2チェーン
42とを互いに組み合わせるだけでチェーベルト10が
組み立てられるので、チェーンベルト10の組立て作業
を容易に為し得る利点がある。
【0029】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0030】たとえば、前述の実施例では、リンクプレ
ート36の把持突起64、66が係合凹部68の開口部
側からベルトブロック44の係合溝94、95または9
6、97内に圧入されることによりそのベルトブロック
44内に嵌め入れられる形式のチェーンベルト10に本
発明が適用されていたが、リンクプレートの把持突起の
先端が、ベルトブロックの端面に開口する溝内にベルト
ブロックの外側から嵌め入れられる形式のチェーンベル
トであっても本発明が適用され得る。
【0031】また、前述の実施例では、ベルトブロック
44は、長さ寸法が異なる一対の係合溝94、95およ
び96、97を有する第1ベルトブロック44aおよび
第2ベルトブロック44bの2種類から構成されていた
が、第2ベルトブロック44bの1種類のみから構成さ
れていても良いのである。
【0032】また、前述の実施例では、ベルトブロック
44の外周側端縁部が断面円弧状とされていたが、中心
線Cよりも摩擦テーパ面86側に位置する部分のみが断
面円弧状とされていても前述の実施例と同様の効果が得
られる。また、長手方向に渡って断面が矩形状であって
も本発明の効果を得ることができることは勿論である。
【0033】また、前述の実施例では、ロッカーピン3
8は一対の第1円弧状ピン78および第2円弧状ピン8
0にて構成されているが、円柱状の一本のピンにて構成
されていてもよい。
【0034】その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範
囲において種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3におけるI−I視断面図である。
【図2】本発明の一実施例であるチェーンベルトを含む
ベルト式無段変速機の構成を説明するための図である。
【図3】図2のチェーンベルトの一部であって、一直線
に沿って連ねられた状態を示す平面図である。
【図4】図2のチェーンベルトの正面図であって、その
一部を拡大して示す図である。
【図5】図1のストッパプレートを示す正面図である。
【図6】図1のリンクプレートを示す正面図である。
【図7】(a) は図5のストッパプレートとベルトブロッ
クとの間の間隔Δhを説明する図であり、(b) は、図6
のリンクプレートとベルトブロックとの間の間隔Δhを
説明するための図である。
【図8】図1のロッカーピンを示す斜視図である。
【図9】図1の第1ベルトブロックの正面図である。
【図10】図9の第1ベルトブロックのX−X断面図で
ある。
【図11】図2および図3の第2ベルトブロックの正面
図である。
【図12】図11の第2ベルトブロックのXII−XII断
面図である。
【図13】従来のチェーンベルトのベルトブロックを示
す正面図である。
【符号の説明】
10:チェーンベルト 18:一次側可変プーリ、20:二次側可変プーリ・・
・(Vプーリ) 36:リンクプレート 38:ロッカーピン(ピン) 40:第1チェーン 42:第2チェーン 44:ベルトブロック 64、66・・・把持突起 76、77・・・端縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥脇 茂 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 冨村 幸雄 三重県名張市八幡字口入野1300番50 ボー グ・ワーナー・オートモーティブ株式会社 内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力を伝達するためにVプーリ間に巻き
    掛けられる無端環状のチェーンベルトであって、 長手板状のリンクプレートがピンにより多数連結され且
    つ長手方向の位相が相互にずれた状態で並列させられた
    第1チェーンおよび第2チェーンと、 前記リンクプレートの長手方向中間部から内周側に向か
    って突設された一対の把持突起と、 長手方向にわたって同様の高さ寸法を有する長手板状を
    成し、前記第1チェーンおよび第2チェーンの内周側に
    おいて該第1チェーンおよび第2チェーンの幅方向と平
    行な状態で所定の間隔を隔てて配列され、且つ該第1チ
    ェーンの把持突起と第2チェーンの把持突起とにより交
    互に把持されたベルトブロックと、 を含み、 前記第1チェーンおよび第2チェーンの一方のリンクプ
    レートにおいて、他方に把持されるベルトブロックの頂
    部に近接する端縁部を、該一方のリンクプレートの把持
    突起に把持される前記ベルトブロックの頂部よりも外周
    側に位置するように形成したことを特徴とするチェーン
    ベルト。
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