JPH01316544A

JPH01316544A - Ｉ形摩擦板を有する摩擦伝動チェーン

Info

Publication number: JPH01316544A
Application number: JP14695888A
Authority: JP
Inventors: Yoshiaki Sugimoto; 杉本　義明; Akihiro Hosokawa; 細川　暁弘; Yutaka Uchiumi; 豊内海; Shuji Sasamoto; 笹本　修次; Nobuyuki Fujimoto; 藤本　信之
Original assignee: Tsubakimoto Chain Co
Current assignee: Tsubakimoto Chain Co
Priority date: 1988-06-16
Filing date: 1988-06-16
Publication date: 1989-12-21
Also published as: JPH0581774B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、！形摩擦板を有するロッカージヨイント型サ
イレントチェーン（別名モールスサイレントチェーン）
による摩擦伝動チェーンであって、無段変速用伝動チェ
ーンとして利用されるものである。

従来の技術最近、無段変速伝動用ベルトとして開発された特公昭５
７−２３８２０号公報に開示された技術は、多数重合し
た断面ｌ形摩擦板の上下梁部分の左右空所に無端積層金
属ベルトを挿通し、該■形摩擦板の下梁部分外側面を■
形プーリの円錐形摩擦伝動面に圧接して、該摩擦板を前
方へ押動することにより、金属ベルト上で順次前位のＩ
形摩擦板にトルクを伝達する内容を有し、金属ベルトと
多数の１形摩擦板とは相対的な滑りを許容して装着され
ているものである。そして、金属ベルトがＩ形摩擦板の
上下梁部分の空所から外側へはみ出さないようにするた
めに、下梁部分の上面をクラウン形状にして、金属ベル
トの片寄りを防止していた。

また、上記押動方式による摩擦伝動技術は、摩擦板と金
属ベルトとの相対的滑りによる摩耗、およびクラウン形
状に強制変形させられることによる金属ベルトの疲労等
の欠点を有していたので、この欠点を解決するために、
例えば、特開昭６２−２５８２４０号公報並びに特開昭
６２−２５８２４１号公報に開示されている如く、多数
の重合した摩擦伝動ブロックに位相差を有する２本の無
端チェーンを挿通し、摩擦伝動ブロックを無端チェーン
の丸棒形連結ピンに装着して、摩擦伝動ブロックとチェ
ーンとを相対的滑動不能に結合した牽引方式による摩擦
伝動技術がある。

しかし、丸棒形連結ピンで達識されたチェーンによる牽
引方式は、連結ピンとリンクプレートの連結ピン挿通孔
とが相対的回動をするために、チェーンの高速運転時に
はビンとビン孔との間の摩擦抵抗および摩擦熱による焼
き付は現象が生じて、チェーンの屈曲に支障を来たし、
チェーンの円滑な懸回運動を阻害するので、連結ピンを
ロッカージヨイント型、すなわち、ロッカーピンとシー
トビンとを一対とした相対的に転がり接触する連結ピン
を挿通したチェーンを採用した第６図（ａ）、　（ｂ）
に示すような構造のものがある。

すなわち、第６図（ａ）はｌ形摩擦板の左右の下梁部分
の空所に挿通されるロッカージヨイント型チェーンの要
部正面図、（ｂ）は要部断面による平面図であって、多
数の断面■形摩擦板Ｆ及びＦ′をロッカージヨイント型
無端チェーンＣの長手方向に密着重合し、該摩擦板Ｆ、
Ｆ’の上下梁部分の左右空所に該チェーンｃ、ｃ’を半
ピツチ位相を異にして挿通し、該夫々のチェーンｃ、　
ｃ’のリンクプレート上下辺中央部位には夫々凹溝Ｇ、
Ｇ’を凹設し、Ｉ形Ｐｊ！擦板Ｆ′は左右側に交互に前
記凹溝Ｇ、Ｇ’に係入嵌着する延在部分を有し、■形摩
擦板Ｆの上下梁部分は該延在部分を全く有しないので、
前記凹溝Ｇ、Ｇ’を存するリンクプレート以外のリンク
プレート上下辺に当接している。

したがって、■形Ｆ！！擦板Ｆはリンクプレート凹溝Ｇ
、　Ｇ’に係入する延在部分を有する■形Ｗ！！擦板Ｆ
′間に介装されるから、チェーンｃ、ｃ’とＩ形摩擦板
Ｆ、Ｆ’とは位相的滑動を生ずることなく結合される。

チェーンｃ、ｃ’の連結ピンは、シートビンＰｓとロッ
カーピンＰ□とを一対としてリンクプレート挿通孔Ｈに
挿通され、シートビンＰ、とロッカーピンＰａとの当接
背面はリンクプレート屈曲時に互いに転がり接触する従
来のロッカージヨイント型の連結ピンであるから、第６
図（ｂ）に示す如く、シートビンＰ、およびロッカーピ
ンＰＩがリンクプレートのビン挿通孔Ｈから抜は落ちな
いようにするために、チェーンｃ、ｃ’の最外側のリン
クプレートＬ、にはシートビンＰ、の両端に形成した延
在部分を圧入強豪する三日月形固着孔Ｈ′のみを設けて
シートビンＰ、の抜は止めをし、ロッカーピンＰ、は内
側リンクプレートＬ８のみを貫挿し、ロッカーピンｐＨ
の両端は最外側リンクプレートＬ＋に当接することによ
って抜は止めされている。

発明が解決しようとする課題上述した第６図（ａ）、　（ｂ）に示すロッカージヨイ
ント型摩擦伝動チェーンｃ、ｃ’においては、牽引方式
による伝動であるから、シートビンＰ３およびロッカー
ピンＰ、に引張り荷重が負荷された際に、ピン挿通孔Ｈ
の形状が略々円形をなしているのに対して三日月形固着
孔Ｈ′は集中応力が発生し昌い隅部を有しているため、
該隅部から破断することが屡々である。

したがって、シートビンＰ３の両端を圧入強豪する最外
側リンクプレートＬ１の三日月形固着孔Ｈ′に引張り荷
重が作用しないようにするため、内側リンクプレートＬ
ｔの連結ビン挿通孔Ｈのピッチを最外側リンクプレート
Ｌ、の固着孔Ｈ′の間隔より小にして、引張り荷重が連
結ピンに作用した際には、内側リンクプレートＬ！のみ
に負荷させ、最外側リンクプレートＬ、には負荷させな
いようにしていたので、最外側リンクプレートＬ＋はチ
ェーンの引張り荷重を全く分担しないリンクプレートと
なっており、チェーンを構成するリンクプレートに引張
り荷重を分担しないリンクプレートが含まれていること
は、チェーンの引張り荷重伝達強度を低下させると言う
欠点を有していた。

課題を解決するための手段本発明は、シートビンおよびロッカーピンの抜け止めを
可能にするとともにチェーンを構成する最外側リンクプ
レートを含むすべてのリンクプレートに引張り荷重を分
担させるものであって、最外側リンクプレートにも内側
リンクプレートと同形の連結ビン挿通孔を設け、隣接す
る一対のシートピンの両端延在部分に、中央部位を易破
断形状としためがね状２連座金を懸架正大したものであ
る。

作　　　　　　　　　用最外側リンクプレートおよび内側リンクプレートの夫々
に貫設したシートビンおよびロッカーピンを一対とした
連結ピンの挿通孔形状を、略々円形の同一形状として該
連結ビンを挿通したから、最外側リンクプレートの連結
ビン挿通孔にのみ集中応力が負荷されることなく、した
がって、最外側リンクプレートは破断することなく引張
り荷重を最外側リンクプレートおよび内側リンクプレー
トが均等に分担し、シートビン両端延在部分に圧入強豪
しためがね状２連座金は、引張り荷重作用時に中央部位
の易破断形状部分から破断をおこして分離し、夫々のシ
ートビン両端延在部分に固着してシートピンの抜は止め
となり、咳座金の内側面は、ロッカービン両端部に当接
してロッカーピンの抜は止めとなる。

実　　　　施　　　　例第１図は本発明の要部正面図、第２図は第１図の一部断
面による平面図、第３図は第２図■−■線断面図、第４
図は第３図ｒＶ−ＩＶ線断面図であって、最外側リンク
プレートの連結ビン挿通孔を内側リンクプレートの連結
ピン挿通孔と同形とし、シートピンの両端延在部分にめ
がね状２連座金を圧大強嵌着した以外は、第６図に示し
た従来例と差異がないので、説明を省略する。そして、
第６図と同一の構成要素は同一符号で表す。

最外側リンクプレートＬ、と両端部を互いに入り組ませ
た複数の内側リンクプレートＬ２とは、シートピンＰ、
とロッカービンＰえを一対とするロッカージグインドビ
ンＰによって無端状に連綴されているが、最外側リンク
プレートＬ＋には、シートピンＰ、のみではなくロッカ
ーピンＰ＋ｔをも含めた連結ビン挿入孔Ｈが内側リンク
プレートＬ２の連結ビン挿入孔１■と同形状に設けられ
ているから、最外側リンクプレートＬ、は内側リンクプ
レートＬ２と同様に引張り荷重を分担しても、最外側リ
ンクプレートＬ１の連結ビン挿入孔は集中応力が作用し
やすい三日月形状を有しないから、引張り荷重は最外側
リンクプレートの連結ビン挿入孔にも内側リンクプレー
トの連結ビン挿入孔にも均等に作用し、最外側リンクプ
レートＩ２．の連結ビン挿入孔のみに集中応力が作用し
て破断することがな（、全引張り荷重は、最外側リンク
プレートＬ、および内側リンクプレートＬｘのすべてに
均等に分担され、チェーンの引張り強度が増強されるこ
ととなる。

また、連結ピンＰの抜は止めについては、連結ピンＰの
うち、シートピンＰ、の両端に最外側リンクプレートＬ
、より外側方に突出した延在部分を形成し、相隣るシー
トピンＰ、を一対として前記延在部分にめがね状２連座
金１を懸架して圧入強豪することにより、シートピンＰ
、が挿通孔Ｈより抜けることを防止し、ロッカーピンＰ
ｉの両端は前記座金１の内側に当接することにより抜は
止めされる。

したがって、チェーンｃ、　　ｃ’と構成するすべての
リンクプレートＬ＋、Ｌｘによって引張り荷重を分担し
てチェーンの引張り強度を増大させるとともに、引張り
荷重の分担を全く不要とする連結ビン抜は止め座金１は
、引張り強度を考慮しない軽量薄板等の適当な材料で充
分その機能を果たすことができる。

なお、座金１をめがね状の２連形状にすることにより、
シートピンＰ、への挿入位置決めを容易にすることがで
きる。

該座金１は、その中央部位を易破断形状、例えば、切込
み狭搾形状２にすることにより、チェーンｃ、ｃ’引張
り荷重が作用した際には、該易破断形状２０部分が容易
に破断分離し、夫々単一座金として、一対のシートピン
Ｐ、の両端延在部分に固着され、連結ピンＰの抜は止め
となるものである。

第１〜４図はめがね状２連座金１が最外側リンクプレー
トＬ１と同一位相で取付けられた場合を図示したが、第
５図に示す如く、該座金１を半ピツチ位相をずらせて隣
接する最外側リンクプレートＬ、、Ｌ、のシートピッ２
３間に懸架圧入してもよく、この場合には、シートビン
Ｐ、とロッカーピンＰａとの前後位置が第１〜４図の場
合と逆に挿入される。

発明の効果本発明は上述の如く、従来、チェーンを構成するリンク
プレートのうち、最外側リンクプレートを連結ピンの抜
は止めとして機能させていたために生ずる最外側リンク
プレートの破断という欠点を抜は止め座金を装着するこ
とによる解決し、最外側リンクプレートにも内側リンク
プレートと同形の連結ピン挿通孔を設けてシートピン、
ロッカーピンを挿入し、チェーンの引張り荷重を内・外
側リンクプレートに均等に分担させることができたので
、チェーンの引張り強度が従来例に比し著しく増強され
、伝達トルクを大幅に増大させることが可能になったも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１〜５図は本発明の第１．第２実施例を示し、第１図
は摩擦伝動チェーンの要部正面図、第２図は第１図の一
部断面による平面図、第３図は第２図ｍ−ｍ線断面図、
第４図は第３図ＩＶ−ＪＶ線断面図、第５図は他の実施
例における要部正面図であり、第６図（ａ）、（ロ）は
従来例を示し、（ａ）は要部正面図、（ｂ）は（ａ）の
一部所面による平面図である。ｌ・・・めがね状２連座金ｃ、ｃ’・・・摩擦伝動チェーンＦ、　　Ｆ″・・・断面Ｉ形摩擦板り、・・・最外側リンクプレートＬ２・・・内側リンクプレートＨ・・・連結ピン挿通孔Ｈ′・・・シートピン圧入挿通孔Ｐ・・・連結ピンＰ、・・・シートビンＰａ・・・ロッカーピンＧ、　Ｇ’・・・Ｉ形摩擦板係入凹溝第３図第４図第５図

Claims

【特許請求の範囲】

多数の重合した断面Ｉ形摩擦板の左右空所に夫々無端チ
ェーンを挿通し、該Ｉ形摩擦板の上下梁部分を前記チェ
ーンのリンクプレート上下辺に凹設した凹溝に係入させ
るとともに、下梁部分の両外側面をＶ形プーリの円錐伝
動面に摩擦係合するＶ形摩擦面に形成した摩擦伝動チェ
ーンにおいて、チェーンのリンクプレート連結ピン挿通
孔にロッカーピンとシートピンとを一対として貫挿し、
相隣る一対のシートピン両端延在部分にめがね状２連座
金を懸架圧入し、該座金の懸架中央部位を易破断形状と
した摩擦伝動チェーン。