JPH062991B2 - 立毛布帛のインクジエツト染色方法 - Google Patents

立毛布帛のインクジエツト染色方法

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JPH062991B2
JPH062991B2 JP60071195A JP7119585A JPH062991B2 JP H062991 B2 JPH062991 B2 JP H062991B2 JP 60071195 A JP60071195 A JP 60071195A JP 7119585 A JP7119585 A JP 7119585A JP H062991 B2 JPH062991 B2 JP H062991B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は立毛布帛のインクジエツト染色方法,さらに詳
しくは,立毛布帛の立毛繊維を複数色に異色染色し高級
外観を付与する方法に関する。
〔従来の技術〕
従来,天然毛皮,高級獣毛布帛などの立毛布帛に対して
これと近い色相を付与するため,合成繊維などで立毛布
帛の根元と先端を異色に染色する方法についてはいくつ
かの方法が提案されており,たとえば立毛の先端部にの
み色糊を付与したりしてある程度の色効果は得られるも
のの十分なものとは言えなかつた。
一方,極細繊維よりなる立毛シートについては特開昭5
6−49087号公報で10〜2000μの斑点状に着
色された立毛シートが公知であるが,これに開示された
方法では制御された微小ドツトとして多色に染め分ける
ことは困難である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは立毛繊維および立毛繊維の束を長さ方向に
ドツト状に異色に染め分ける方法を検討した結果,本発
明に至つた。さらに本発明者らはドツトの大きさがある
範囲であれば肉眼的に深みのある高級色彩効果がさらに
増すことを見い出したものであり,従来の方法にくら
べ,より制御された着色液を非接触で付与できるため品
位面,風合面で格段にすぐれた立毛布帛を得ることがで
きる。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は, 「立毛布帛をインクジエツト法により染色するにあたり
立毛方向に対しほぼ垂直方向から4ドツト/mm以上の高
解像度で複数色に染色液を付与せしられ立毛繊維の繊維
軸方向に500μ以下の微小単位で異色に染色すること
を特徴とする立毛繊維を多色に染色する方法」である。
本発明において,立毛布帛というのは表面部に立毛を有
する繊維構造物であつて特に限定されるものではないが
具的には,起毛織物,起毛編物,起毛不織布,パイル織
物,パイル編物,タフテイング,電気植毛品などがあげ
られる。素材としては特に限定されず,各種の天然繊
維,合成繊維からなる繊維構造物が適用される。繊維の
太さについても特に限定されるものではないが一般的に
は0.01〜40デニールのものが用いられる。
本発明者らは立毛の長さ方向において同一色部分の長さ
が500μ以下すなわち500μ以下の長さで異色とな
つている立毛は肉眼的には別個の色として見えず配合さ
れた色のように見え独特の高級感が得られることを見い
出した。より好ましくは同一色部の長さは50〜300
μである。
色の配列については限定されるものではなく,3原色
や,濃淡,近似色相,補色など任意の組合せが可能であ
るが本発明の効果を得るには未染着部は少ないのが望ま
しい。本発明の立毛布帛はすべての立毛に対して500
μ以下の微小ドツト配合とする必要はなく,通常の捺染
品と同様に500μ以上の部分や均一着色立毛部分を含
むことができる。
本発明において,立毛布帛は好ましくはあらかじめ滲み
を防止するための前処理を施し,立毛方向に対してはお
おむね垂直な方向から4ビツト/mm以上の高解像度で多
色インクジエツトすることにより500μ以下と微小ド
ツト染色を得ることができる。インクジェットする立毛
布帛は未染色布または染色されたものであってもよい。
本発明者らの検討によれば,従来のスクリーンなどを用
いる捺染法では本発明の500μ以下の微小ドツト着色
を立毛布帛全面に付与することはきわめて困難であり,
またイングジエツト法においてもポリエステルなどの疏
水性繊維は滲み防止前処理を行なわない場合には通常5
00μ以下の微小ドツトとすることは困難である。親水
性繊維についても滲み防止前処理をするのが好ましいが
前処理をしなくても500μ以下とすることは可能であ
る。解像度についても原理的には2ドツト/mm以上の解
像度で500μ以下となるが,実際上は同一立毛に連続
してドツトが付与されるとは限らず,4ドツト/mm以上
の解像度が必要であることが認められた。
付与方法についての例を第1図に示した。第1図(a)は
立毛を倒伏させた場合であり,通常毛布帛と同様に布帛
進行方向に対してほぼ垂直な方向から付与する例であ
り,第1図(b)においてはパイル織物などのように立毛
が布に対し垂直である場合であり,エツジ部で立毛を開
繊しインクジエツトする方法を示したものである。
滲みを防止する方法については特に限定されるものでは
ないが,たとえば水溶性物質,水吸収性物質を前処理す
る方法,前処理剤として金属塩あるいはカチオン性物質
を付与しインク成分に前処理物質により凝固するアニオ
ン性物質を添加する方法などをとることができる。
従来,紙や通常の布に対してインクジエツトで多色着色
するのは公知であり,数百μ以下のドツトマトリツクス
で階調や中間色を表現することも知られているが,本発
明者らはそのような平面的な表現ではなく立毛に微小な
異色ドツトを付与した場合,立体的な表現によつて深み
のある高級な色の表現ができることを見い出したもので
ある。
以下実施例にて本発明を例示する。
〔実施例〕
実施例1 0.1デニールの極細ポリエステル系繊維よりなる立毛人
工皮革(東レ“エクセーヌ”)を塩化カウルシウム20
g/液で前処理した(絞り率110%,乾燥80
℃)。
一方,分散染料の4原色インクを下記の組成で調製し
た。
黄・赤・青 黒 分散染料 10部 18部 プロピレングリコール 30 30 水分散性ポリエステル液**(30%) 10 10 イオン交換水 50 42 イエロー色 C.I Disperse Yellow85 マゼンタ色 〃 Red86 シアン色 〃 Blue87 黒 色 Terasil Black X-R(Liq)(チバガイギー) よりなる水分散性ポリエステル (分子量約2500) このインクおよび前処理立毛布帛を用いて第1図(a)の
方向から次の条件でインクジエツト染色を行なつた。
方 式:オンデマンド ノズル径:70μ 印加電圧:50v 解 像 度:8ドット/mm ノズルと布帛の間隔:1mm 図 柄:第3図のマトリックス 印捺した立毛布帛を120℃の高圧スチーム下で20分
発色処理を行ない常法で還元洗浄した。得られた染色布
はスエード調とは異なつた高級獣毛調の外観であり,立
毛束の同一染色部の長さは150〜250μ間隔で異色
に染色されており,顕微鏡下ではドツトマトリツクスの
原色が観察されるが肉眼系には赤味のブラウン系の色彩
となつている。
実施例2 常圧可染型ポリエステルスパン織物(2デニール,目付
150g/m)を起毛処理し表面立毛を有する織物を
得た。前処理剤として実施例1と同様の処理(絞り率6
0%)を行ない,軽くカレンダ処理をして立毛を倒伏さ
せた。実施例1と同様の条件で別のドツトパターンでイ
ンクジエツト染色をし発色,還元洗浄で行なつた。立毛
部は150〜300μ間隔で異色に染色されており,先
染ミツクスによつて得られるのと近似した深みのある色
彩が得られた。一方,比較として起毛を施さない実質的
に立毛のない織物について同様にインクジエツト染色し
た。シヤープな図柄は得られるが,ドツトやイラツキ状
となつて見えるため本発明の立毛品の方が色彩的に高級
感を有していた。
〔発明の効果〕
本発明は立毛布帛に対し従来のプリント法では得られな
かつた微小単位の異色を立毛繊維に染色でき,先染ミツ
クスの高級織物や,高級天然毛皮獣毛調の深みのある微
妙な色彩を容易に得ることができ,その工業的価値は非
常に大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のインクジエツト方法を例示したもので
あつて,1はインクジエツトノズル,2は立毛布帛であ
る。 第2図は8ドツト/mmにおける多色ドツトマトリツクス
の例を示したものであり,図中BLは黒,Rは赤(マゼ
ンタ+イエロー),Bはブルー(シアン+マゼンタ),
Yはイエロー,Mはマゼンタ,Gは緑(シアン+イエロ
ー)を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】立毛布帛をインクジエツト法により染色す
    るにあたり立毛方向に対しほぼ垂直方向から4ドツト/
    mm以上の高解像度で複数色の染色液を付与せしめ立毛繊
    維の繊維軸方向に500μ以下の微小単位で異色に染色
    することを特徴とする立毛布帛のインクジェット染色方
    法。
JP60071195A 1985-04-05 1985-04-05 立毛布帛のインクジエツト染色方法 Expired - Fee Related JPH062991B2 (ja)

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