JPH06298919A - ポリエステル製ストレッチフィルム - Google Patents

ポリエステル製ストレッチフィルム

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JPH06298919A
JPH06298919A JP5086197A JP8619793A JPH06298919A JP H06298919 A JPH06298919 A JP H06298919A JP 5086197 A JP5086197 A JP 5086197A JP 8619793 A JP8619793 A JP 8619793A JP H06298919 A JPH06298919 A JP H06298919A
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JP
Japan
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units
mol
dicarboxylic acid
polyester resin
film
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JP5086197A
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English (en)
Inventor
Tatsushi Fukuzumi
達志 福住
Takayuki Tajiri
象運 田尻
Hiroyuki Tsukada
裕行 塚田
Jun Yoshida
純 吉田
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伸縮性、密着性、耐熱性および透明性に優
れ、焼却等による環境問題を引き起こすことのないポリ
エステル製ストレッチフィルムを得る。 【構成】 テレフタル酸、ナフタレン−1,4−もしく
は−2,6−ジカルボン酸またはこれらのエステル形成
誘導体を主成分とするジカルボン酸成分と、エチレング
リコールを主成分とするジオール成分と、炭素数2以上
の繰り返し単位を持つポリエーテルを樹脂成分中に10
〜40重量%含有するポリエステル樹脂であって、テレ
フタル酸、ナフタレン−1,4−もしくは−2,6−ジ
カルボン酸またはこれらのエステル形成誘導体以外のジ
カルボン酸成分の全ジカルボン酸成分中の含有量とエチ
レングリコール以外のジオール成分の全ジオール成分中
の含有量の合計量が5〜50モル%であるポリエステル
樹脂からなるストレッチフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品や書籍等を包装す
る包装材料、容器のラベル等に使用されるポリエステル
製ストレッチフィルムに関するものであり、さらに詳し
くは、伸縮性および密着性に優れたポリエステル製スト
レッチフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ストレッチフィルムは、優れた伸縮性を
有するため被覆物の形状に合わせた包装が可能であり、
フィルム自体がある程度の自己粘着性を有しているため
接着剤を使用することなく密着させることが可能であ
り、簡単に密着包装することができ、容易にその包装を
剥すことができる等の特徴から、食品や書籍等の包装用
に使用される包装材料を中心として使用されている。ま
た、最近では、熱収縮性フィルムのように複雑な形状の
容器への対応は十分でないものの、加熱を施すことなく
容易に装着することができることから、比較的大型のプ
ラスッチク製ボトル等のラベルとしても使用されてきて
いる。このようなストレッチフィルムとしては、一般
に、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレ
ン等の樹脂からなるものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリ塩化ビニ
ルやポリ塩化ビニリデンからなるストレッチフィルムは
ストレッチ包装用として優れた特性を有するが、焼却処
理において環境問題を起こすとともに、樹脂中の可塑剤
等の添加剤が経時的にブリードアウトし塵埃の付着等に
より汚れが生じやすい等の問題点を有している。また、
ポリエチレンからなるストレッチフィルムでは、被覆物
への密着性に劣るとともに、耐熱性に劣り、例えば、食
品等を包装した状態で電子レンジで加熱を行うとフィル
ムが破損するという問題点を有していた。そこで、本発
明は、伸縮性、密着性および耐熱性に優れ、環境問題を
引き起こすこともないポリエステル製ストレッチフィル
ムを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な状況に鑑み、ストレッチフィルムに適したポリエステ
ル樹脂について鋭意検討した結果、本発明に到達したも
のである。すなわち、本発明のポリエステル製ストレッ
チフィルムは、テレフタル酸、ナフタレン−1,4−も
しくは−2,6−ジカルボン酸またはこれらのエステル
形成誘導体を主成分とするジカルボン酸成分と、エチレ
ングリコールを主成分とするジオール成分と、炭素数2
以上の繰り返し単位を持つポリエーテルを樹脂成分中に
10〜40重量%含有し、テレフタル酸、ナフタレン−
1,4−もしくは−2,6−ジカルボン酸またはこれら
のエステル形成誘導体以外のジカルボン酸成分の全ジカ
ルボン酸成分中の含有量(Aモル%)とエチレングリコ
ール以外のジオール成分の全ジオール成分中の含有量
(Bモル%)が5モル%≦A+B≦50モル%を満足す
ることを特徴とするものである。
【0005】本発明において、ストレッチフィルムを構
成するポリエステル樹脂は、ジカルボン酸成分としてテ
レフタル酸、ナフタレン−1,4−もしくは−2,6−
ジカルボン酸またはこれらのエステル形成誘導体を主成
分とするものである。これらの成分は、全ジカルボン酸
成分中に50モル%以上含有することが好ましく、さら
に好ましくは60モル%以上である。これは、これら成
分の含有量が50モル%未満であると、フィルムとする
際の製膜性に劣るためである。本発明において使用でき
る上記以外のジカルボン酸成分としては、アジピン酸、
セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸、イソフタル酸等が
挙げられ、これらジカルボン酸を全ジカルボン酸成分中
に50モル%以下の範囲で含有することが好ましい。
【0006】また、本発明で使用されるポリエステル樹
脂のジオール成分としては、エチレングリコールを主成
分とするものであり、全ジオール成分中にエチレングリ
コールを50モル%以上含有されており、好ましくは6
0モル%以上である。これは、エチレングリコールの含
有量が50モル%未満であると、重合時の反応性が低下
して所定の重合度の樹脂を得ることが困難なためであ
る。また、本発明において使用できる上記以外のジオー
ル成分としては、ネオペンチルグリコール、1,4−ブ
タンジオール、プロピレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、シクロヘキサンジメ
タノール、ビスフェノール化合物またはその誘導体のエ
チレンオキサイド付加物等を挙げられ、これらジオール
成分を全ジオール成分中に50モル%以下の範囲で含有
することが好ましい。
【0007】ここで、ビスフェノール化合物またはその
誘導体のエチレンオキサイド付加物としては、次の一般
式(1)および(2)に示される構造を有するものが挙
げられる。
【0008】
【化1】
【0009】(式中、XはCH2 、C(CH32 、O
およびSO2 を示し、nおよびmは2≦n+m≦6を満
足する整数である。)
【0010】
【化2】
【0011】(式中、XはCH2 、C(CH32 、O
およびSO2 を示し、RはC1 〜C5のアルキル基また
はハロゲン基を示し、nおよびmは2≦n+m≦6を満
足する整数、aおよびbは1〜4の整数である。) 中でも、次の一般式(3)に示される構造を有するビス
フェノールAのエチレンオキサイド付加物が好ましい。
【0012】
【化3】
【0013】(式中、nおよびmは2≦n+m≦6を満
足する整数である。) 本発明においては、テレフタル酸、ナフタレン−1,4
−もしくは−2,6−ジカルボン酸あるいはこれらのエ
ステル形成誘導体以外のジカルボン酸成分の全ジカルボ
ン酸成分中の含有量をAモル%、エチオレングリコール
以外のジオール成分の全ジオール成分中の含有量をBモ
ル%とした場合に、5モル%≦A+B≦50モル%を満
足する範囲内で、好ましくは5モル%≦A+B≦40モ
ル%を満足する範囲内でこれら成分が含有されているこ
とが必要である。これは、これら成分が5モル%未満で
はストレッチフィルムとしての特性が十分に発揮されな
いためであり、逆に50モル%を超えると重合反応性の
低下や製膜性の低下を招くためである。
【0014】本発明のストレッチフィルムを構成するポ
リエステル樹脂としては、さらに、トリメリット酸、ピ
ロメリット酸あるいはこれらの無水物等の3価以上の多
価カルボン酸、グリセリン、トリメチロールプロパン、
トリエチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の3
価以上の多価アルコールを0.01〜1モル%の範囲で
共重合させてもよい。これら3価以上の多価カルボン酸
あるいは多価アルコールを共重合させることによって、
伸長回復性の向上、重合時間の短縮等の効果が得られ好
ましい。
【0015】本発明のストレッチフィルムを構成するポ
リエステル樹脂としては、炭素数2以上の繰り返し単位
を持つポリエーテルを樹脂中に10〜40重量%の範囲
で含有することが必要であり、好ましくは12〜35重
量%の範囲である。これは、ポリエーテルの含有量が1
0重量%未満では、ストレッチフィルムとしての特性が
発現せず、逆に40重量%を超えると製膜性が低下する
ためである。使用されるポリエーテルとしては、例え
ば、ポリエチレングリコール、ポリオキシテトラメチレ
ングリコール等が挙げられ、ポリエチレングリコールで
は分子量300〜20000程度もの、ポリオキシテト
ラメチレングリコールでは分子量300〜4000程度
のものが好ましい。これは、分子量が上記範囲未満であ
るとストレッチフィルムの柔軟性が低下し、逆に上記範
囲を超えると樹脂との相溶性が低下し透明性が損なわれ
るためである。中でも、耐候性等の点でポリテトラオキ
シメチレングリコールが好ましい。
【0016】本発明で使用されるポリエステル樹脂にお
いは、樹脂の熱安定性や耐候性を向上させるために、安
定剤等の添加剤を配合してもよい。添加剤としては、例
えば、フェノール系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防
止剤、フォスファイト系安定剤等が挙げられる。また、
ポリエステル樹脂の製造方法としては、公知の直接重合
法やエステル交換法等が使用できる。また、その重合度
は、特に限定されるものではないが、製膜性等の観点か
ら固有粘度(フェノールとテトラクロロエタンの等重量
混合溶液中で25℃で測定)が0.5dl/g以上もの
が好ましい。
【0017】本発明のポリエステル製ストレッチフィル
ムは、例えば、以下のような方法によって製造すること
ができる。乾燥させたポリエステル樹脂を溶融し、ダイ
から溶融押出してキャスト法、カレンダー法等の方法で
原反フィルムを形成する。次いで、この原反フィルムを
ポリエステル樹脂のガラス転移温度より3℃以上、好ま
しくは5℃以上高い温度で、縦方向、横方向のいずれか
一方向あるいは両方向に任意の倍率に延伸を行い、所望
の厚さの延伸フィルムを得る。フィルムの延伸は、同時
二軸延伸、逐次二軸延伸、一軸延伸等の方法で行われ、
逐次二軸延伸を行う場合には縦方向と横方向のいずれの
方向の延伸を先に行ってもよい。延伸されたフィルム
は、そのままストレッチフィルムとして使用することも
できるが、寸法安定性の観点から50〜180℃の温度
で数秒〜数十秒の熱処理を施すことが好ましい。
【0018】本発明のポリエステル製ストレッチフィル
ムにおいては、特定の性能を付与する目的で各種の加工
処理を施したり、適当な添加剤を配合してもよい。例え
ば、施される加工処理としては、紫外線、α線、β線、
γ線、電子線等の照射、コロナ処理、プラズマ処理、火
炎処理等の処理、塩化ビニリデン、ポリビニルアルコー
ル、ポリアミド、ポリオレフィン等の樹脂の塗布やラミ
ネート、金属等の蒸着等が挙げられる。添加剤として
は、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリメチルメタクリ
レート、ポリカーボネート等の樹脂、シリカ、タルク、
カオリン、炭酸カルシウム等の無機粒子、酸化チタン、
カーボンブラック等の顔料、紫外線吸収剤、離型剤、難
燃剤等が挙げられる。
【0019】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明
する。破断伸度および引張り強さは、セイコー電子社製
オートグラフを用いて、20mm×100mmの試験片
を40mm/sの速度で引張り測定した。ヘイズは、東
京電色社製ヘイズメーターMODEL TC−H3を用
いて測定した。容器への装着性は、サンプルフィルムの
端部を接着して直径50mmの円筒状ラベルとし、これ
を直径53mmのガラス製の容器に装着する。この装着
を10個のラベルで行い、フィルムの状態を以下の基準
で評価した。 ◎:全てのラベルが異常なく装着できた ○:2個以下のラベルで破断等の異常が発生した ×:3個以上のラベルで破断等の異常が発生した 電子レンジ適性は、容量180mlのガラス製コップに
100mlの水(常温)を入れ、コップの開口部にサン
プルフィルムを密着させ、電子レンジに入れて加熱し、
中の水が沸騰を開始してから3分間加熱を継続して、電
子レンジから取り出す。同様の操作を10個のサンプル
フィルムについて行い、フィルムの状態を以下の基準で
評価した。 ◎:全てのサンプルに異常がなかった ○:2個以下のサンプルで破れ等の異常が発生した ×:3個以上のサンプルで破れ等の異常が発生した 実施例、比較例で使用したビスフェノールAのエチレン
オキサイド付加物は、前記一般式(3)でn+m=2の
ものを使用した。また、ポリエステル樹脂には、テトラ
キス[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−ヒドロキシ
ハイドロシンナメート)]メタンを安定剤として0.1
重量%添加した。
【0020】実施例1 テレフタル酸80モル部、イソフタル酸20モル部、エ
チレングリコール150モル部、ポリオキシテトラメチ
レングリコール(分子量1000)20重量%を反応容
器に入れ、重合触媒として三酸化アンチモンを酸成分に
対して500ppm、重合安定剤としてトリメチルフォ
スフェートを酸成分に対して100ppmを添加して、
直接重合法によって重合してポリエステル樹脂を得た。
このポリエステル樹脂を240℃で溶融押出し、50℃
でTD方向に2.5倍、MD方向に2.5倍に同時二軸
延伸を行い、厚さ20μmのポリエステル製ストレッチ
フィルムを得た。得られたフィルムの破断伸度、引張り
強さ、ヘイズ、装着性、電子レンジ特性を測定し、その
結果をポリエステル樹脂組成とともに表1に示した。
【0021】実施例2 ナフタレン−1,4−ジカルボン酸ジメチル95モル
部、ジメチルイソフタレート5モル部、エチレングリコ
ール240モル部、ペンタエリスリトール0.23モル
部、ポリエチレングリコール(分子量1000)30重
量%を反応容器に入れ、エステル交換触媒として酢酸亜
鉛を酸成分に対して300ppm、重合触媒として二酸
化ゲルマニウムを酸成分に対して400ppm、重合安
定剤としてトリメチルフォスフェートを酸成分に対して
200ppmを添加して、エステル交換法によって重合
してポリエステル樹脂を得た。このポリエステル樹脂を
240℃で溶融押出し、50℃でTD方向に2.5倍、
MD方向に2.5倍に同時二軸延伸を行い、厚さ20μ
mのポリエステル製ストレッチフィルムを得た。得られ
たフィルムの破断伸度、引張り強さ、ヘイズ、装着性、
電子レンジ特性を測定し、その結果をポリエステル樹脂
組成とともに表1に示した。
【0022】実施例3 テレフタル酸90モル部、イソフタル酸10モル部、エ
チレングリコール120モル部、ビスフェノールAのエ
チレンオキサイド付加物20モル部、ポリオキシテトラ
メチレングリコール(分子量1000)10重量%を反
応容器に入れ、重合触媒として三酸化アンチモンを酸成
分に対して500ppm、重合安定剤としてトリメチル
フォスフェートを酸成分に対して100ppmを添加し
て、直接重合法によって重合してポリエステル樹脂を得
た。このポリエステル樹脂を240℃で溶融押出し、5
0℃でTD方向に2.5倍、MD方向に2.5倍に同時
二軸延伸を行い、厚さ20μmのポリエステル製ストレ
ッチフィルムを得た。得られたフィルムの破断伸度、引
張り強さ、ヘイズ、装着性、電子レンジ特性を測定し、
その結果をポリエステル樹脂組成とともに表1に示し
た。
【0023】実施例4 テレフタル酸80モル部、イソフタル酸20モル部、エ
チレングリコール140モル部、ビスフェノールAのエ
チレンオキサイド付加物10モル部、トリメチロールプ
ロパン0.3モル部、ポリオキシテトラメチレングリコ
ール(分子量2000)5重量%、ポリオキシテトラメ
チレングリコール(分子量3000)5重量%を反応容
器に入れ、重合触媒として三酸化アンチモンを酸成分に
対して500ppm、重合安定剤としてトリメチルフォ
スフェートを酸成分に対して100ppmを添加して、
直接重合法によって重合してポリエステル樹脂を得た。
このポリエステル樹脂を240℃で溶融押出し、50℃
でTD方向に2.5倍、MD方向に2.5倍に同時二軸
延伸を行い、厚さ20μmのポリエステル製ストレッチ
フィルムを得た。得られたフィルムの破断伸度、引張り
強さ、ヘイズ、装着性、電子レンジ特性を測定し、その
結果をポリエステル樹脂組成とともに表1に示した。
【0024】実施例5 テレフタル酸100モル部、エチレングリコール120
モル部、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物
30モル部、ペンタエリスリトール0.1モル部、ポリ
オキシテトラメチレングリコール(分子量1000)4
0重量%を反応容器に入れ、重合触媒として三酸化アン
チモンを酸成分に対して500ppm、重合安定剤とし
てトリメチルフォスフェートを酸成分に対して100p
pmを添加して、直接重合法によって重合してポリエス
テル樹脂を得た。このポリエステル樹脂を240℃で溶
融押出し、50℃でTD方向に2.5倍、MD方向に
2.5倍に同時二軸延伸を行い、厚さ20μmのポリエ
ステル製ストレッチフィルムを得た。得られたフィルム
の破断伸度、引張り強さ、ヘイズ、装着性、電子レンジ
特性を測定し、その結果をポリエステル樹脂組成ととも
に表1に示した。
【0025】実施例6 テレフタル酸90モル部、イソフタル酸10モル部、エ
チレングリコール110モル部、ビスフェノールAのエ
チレンオキサイド付加物40モル部、トリメチロールプ
ロパン0.4モル部、ポリオキシテトラメチレングリコ
ール(分子量1000)15重量%を反応容器に入れ、
重合触媒として三酸化アンチモンを酸成分に対して50
0ppm、重合安定剤としてトリメチルフォスフェート
を酸成分に対して100ppmを添加して、直接重合法
によって重合してポリエステル樹脂を得た。このポリエ
ステル樹脂を240℃で溶融押出し、50℃でTD方向
に2.5倍、MD方向に2.5倍に同時二軸延伸を行
い、厚さ20μmのポリエステル製ストレッチフィルム
を得た。得られたフィルムの破断伸度、引張り強さ、ヘ
イズ、装着性、電子レンジ特性を測定し、その結果をポ
リエステル樹脂組成とともに表1に示した。
【0026】比較例1 テレフタル酸100モル部、エチレングリコール120
モル部を反応容器に入れ、重合触媒として三酸化アンチ
モンを酸成分に対して500ppm、重合安定剤として
トリメチルフォスフェートを酸成分に対して100pp
mを添加して、直接重合法によって重合してポリエステ
ル樹脂を得た。このポリエステル樹脂を280℃で溶融
押出し、90℃でTD方向に2.5倍、MD方向に2.
5倍に同時二軸延伸を行い、厚さ20μmのポリエステ
ル製ストレッチフィルムを得た。得られたフィルムの破
断伸度、引張り強さ、ヘイズ、装着性を測定し、その結
果をポリエステル樹脂組成とともに表1に示した。な
お、電子レンジ適性は、フィルムが装着性に劣るため評
価できなかった。
【0027】比較例2 テレフタル酸100モル部、エチレングリコール120
モル部、ポリエチレングリコール(分子量2000)2
0重量%を反応容器に入れ、重合触媒として三酸化アン
チモンを酸成分に対して500ppm、重合安定剤とし
てトリメチルフォスフェートを酸成分に対して100p
pmを添加して、直接重合法によって重合してポリエス
テル樹脂を得た。このポリエステル樹脂を240℃で溶
融押出し、50℃でTD方向に2.5倍、MD方向に
2.5倍に同時二軸延伸を行い、厚さ20μmのポリエ
ステル製ストレッチフィルムを得た。得られたフィルム
の破断伸度、引張り強さ、ヘイズ、装着性を測定し、そ
の結果をポリエステル樹脂組成とともに表1に示した。
なお、電子レンジ適性は、フィルムが装着性に劣るため
評価できなかった。
【0028】比較例3 テレフタル酸90モル部、イソフタル酸10モル部、エ
チレングリコール120モル部、ビスフェノールAのエ
チレンオキサイド付加物20モル部、ポリオキシテトラ
メチレングリコール(分子量2000)5重量%、ポリ
オキシテトラメチレングリコール(分子量1000)7
0重量%を反応容器に入れ、重合触媒として三酸化アン
チモンを酸成分に対して500ppm、重合安定剤とし
てトリメチルフォスフェートを酸成分に対して100p
pmを添加して、直接重合法によって重合を行ったが、
重合の途中で反応が停止し目的のポリエステル樹脂を得
ることができなかった。
【0029】比較例4 イソフタル酸100モル部、エチレングリコール150
モル部、ポリオキシテトラメチレングリコール(分子量
1000)20重量%を反応容器に入れ、重合触媒とし
て三酸化アンチモンを酸成分に対して500ppm、重
合安定剤としてトリメチルフォスフェートを酸成分に対
して100ppmを添加して、直接重合法によって重合
しポチエステル樹脂を得た。しかし、このポリエステル
樹脂は製膜が困難であり、ストレッチフィルムに製膜す
ることができなかった。
【0030】比較例5 テレフタル酸50モル部、イソフタル酸50モル部、エ
チレングリコール120モル部、ビスフェノールAのエ
チレンオキサイド付加物30モル部、ポリオキシテトラ
メチレングリコール(分子量1000)20重量%を反
応容器に入れ、重合触媒として三酸化アンチモンを酸成
分に対して500ppm、重合安定剤としてトリメチル
フォスフェートを酸成分に対して100ppmを添加し
て、直接重合法によって重合を行った。しかし、このポ
リエステル樹脂は製膜時の安定性が悪く、ストレッチフ
ィルムに製膜することができなかった。
【0031】
【表1】
【0032】なお、表1に示した樹脂組成は、それぞれ
次の通りである。 TPA :テレフタル酸 IPA :イソフタル酸 MNDA:ナフタレンジカルボン酸ジメチル DMI :ジメチルイソフタレート EG :エチレングリコール BPE :ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物 PEN :ペンタエリスリトール TMP :トリメチロールプロパン PEG :ポリエチレングリコール PTMG:ポリオキシテトランメチレングリコール
【0033】
【発明の効果】本発明のポリエステル製ストレッチフィ
ルムは、伸縮性、密着性、耐熱性および透明性に優れ、
焼却等による環境問題を引き起こすこともなく、食品等
の包装材料やボトル等のラベルとしての用途に適してい
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67:02 (72)発明者 吉田 純 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2三菱 レイヨン株式会社豊橋事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレフタル酸、ナフタレン−1,4−も
    しくは−2,6−ジカルボン酸またはこれらのエステル
    形成誘導体を主成分とするジカルボン酸成分と、エチレ
    ングリコールを主成分とするジオール成分と、炭素数2
    以上の繰り返し単位を持つポリエーテルを樹脂成分中に
    10〜40重量%含有し、テレフタル酸、ナフタレン−
    1,4−もしくは−2,6−ジカルボン酸またはこれら
    のエステル形成誘導体以外のジカルボン酸成分の全ジカ
    ルボン酸成分中の含有量(Aモル%)とエチレングリコ
    ール以外のジオール成分の全ジオール成分中の含有量
    (Bモル%)が5モル%≦A+B≦50モル%を満足す
    るポリエステル樹脂からなることを特徴とするポリエス
    テル製ストレッチフィルム。
  2. 【請求項2】 ポリエーテルがポリオキシテトラメチレ
    ングリコールであることを特徴とする請求項1記載のポ
    リエステル製ストレッチフィルム。
JP5086197A 1993-04-13 1993-04-13 ポリエステル製ストレッチフィルム Pending JPH06298919A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014051021A1 (ja) * 2012-09-28 2014-04-03 三菱瓦斯化学株式会社 1,4-テトラリンジカルボン酸ジアルキルエステルとその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014051021A1 (ja) * 2012-09-28 2014-04-03 三菱瓦斯化学株式会社 1,4-テトラリンジカルボン酸ジアルキルエステルとその製造方法
JPWO2014051021A1 (ja) * 2012-09-28 2016-08-22 三菱瓦斯化学株式会社 1,4−テトラリンジカルボン酸ジアルキルエステルとその製造方法

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