JPH06298435A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06298435A
JPH06298435A JP5108947A JP10894793A JPH06298435A JP H06298435 A JPH06298435 A JP H06298435A JP 5108947 A JP5108947 A JP 5108947A JP 10894793 A JP10894793 A JP 10894793A JP H06298435 A JPH06298435 A JP H06298435A
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image forming
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function
discharge
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JP5108947A
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Saijiro Endo
才二郎 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファックス機能・複写機機能・プリンター機
能等の複数の画像処理・画像形成機能を具備し、その各
機能の動作による出力用紙は何れも共通の排出部に排紙
する複合型画像形成装置において、共通の用紙排出部に
コピー紙Pc・ファックス紙Pf・プリント紙Ppなど
種類の異なる2種以上の出力用紙が互いに混載する状態
を生じても、爾後の区分の面倒がないようにすること。 【構成】 各画像処理・画像形成機能の切り換えに対応
して、用紙排出部26に対する出力用紙P(Pc・Pf
・Pp)の排出方向を少なくとも2種以上切り換え可能
な用紙排出手段23・24・31〜35を有すること、
或は各画像処理・画像形成機能の切り換えに対応して、
用紙排出部に対する出力用紙の排出位置を用紙搬送方向
と直交する方向にシフトする手段を有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリとしての
画像処理・画像形成機能(ファックス機能)、複写機と
しての画像処理・画像形成機能(複写機機能)、プリン
ターとしての画像処理・画像形成機能(プリンター機
能)等の複数の画像処理・画像形成機能を具備し、その
各機能の動作による出力用紙は何れも共通の排出部に排
紙する複合型画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に上記のような複合型画像形成装置
の一例の概略構成を示した。
【0003】100は画像形成装置本体、200はこの
画像形成装置本体100上に搭載して両者の制御部相互
を電気的に接続させた画像読み取り装置(スキャナー)
である。本例の画像形成装置本体100はレーザー光走
査露光型・転写式電子写真プロセスの画像形成装置であ
る。
【0004】1は回転ドラム型の電子写真感光体(以
下、感光ドラムと記す)であり、矢示の時計方向に所定
の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動され
る。
【0005】該感光ドラム1はその回転過程で一次帯電
器2によりその周面が所定の極性・電位に一様に帯電処
理される。
【0006】その感光ドラム帯電面に対してレーザース
キャナー3によるレーザー光走査露光Lがなされること
により目的の画像情報に対応した静電潜像が感光ドラム
周面に形成され、その潜像が現像器7によりトナー画像
として現像される。
【0007】レーザースキャナー3は、コントローラ2
7からレーザー発振器4に目的の画像情報の時系列電気
デジタル画素信号を受け、該レーザー発振器4からその
信号に対応して変調したレーザー光Lを出力し、その出
力レーザー光を回転ミラー(ポリゴンミラー)5・折り
返しミラー6等を介して回転感光ドラム1面に照射して
走査露光する。
【0008】一方、給紙カセット11内の用紙Pがピッ
クアップローラ12により一枚宛分離給送されて、搬送
ローラ対13→シートパス14→レジストローラ対15
・16→シートパス17の経路を通って感光ドラム1と
転写帯電器8との間の転写部へ所定のタイミングで搬送
されて、該給送用紙の面に回転感光ドラム1面側のトナ
ー画像が順次に転写されていく。
【0009】トナー画像の転写を受けた用紙は分離帯電
器9により回転感光ドラム1面から分離されて搬送装置
19により定着ローラ対20・21の圧接ニップ部(定
着ニップ)へ導入され、定着ローラ対20・21の熱と
圧力により転写トナー画像の定着を受け、シートパス2
2→排紙ローラ対23・24→排紙口25から機外の排
紙トレイ26上に画像形成物として排出される。
【0010】用紙Pに対するトナー画像転写後の感光ド
ラム1面は、クリーニング器10により転写残りトナー
等のドラム面汚染物が除去されて清浄面化され、繰り返
して作像に供される。
【0011】a.複写機機能 画像形成装置本体100にスキャナー200を接続して
使用することで、複写すべき原稿の画像情報をスキャナ
ー200で読み取らせる。その読み取り画像信号がコピ
ー画像信号S1として画像形成装置本体100のコント
ローラ27に入力して、複写機モードの画像処理・画像
形成動作が実行され、コピー紙が排紙トレイ26上に排
出積載される。
【0012】b.プリンター機能 画像形成装置本体100に不図示のコンピュータ等のホ
スト装置を接続することで、該ホスト装置から該画像形
成装置本体100のコントローラ27に目的の様々な文
字や図形等のプリント画像信号S2が入力して、プリン
ターモードの画像処理・画像形成動作が実行され、プリ
ント紙が排紙トレイ26上に排出積載される。
【0013】c.ファックス機能 画像形成装置本体100に不図示の通信回線を接続する
ことで、該通信回線から該画像形成装置本体100のコ
ントローラ27に相手方ファクシミリからの受信画像信
号S3が入力して、ファクシミリモードの画像処理・画
像形成動作が実行され、受信ファックス紙が排紙トレイ
26上に排出積載される。
【0014】逆に、こちらの装置から相手方ファクシミ
リへの画像情報の送信はスキャナー200で送信すべき
原稿の画像情報を読み取らせる。その読み取り画像信号
がファクシミリ送信画像信号S4として通信回線を介し
て相手方ファクシミリへ送信される。
【0015】上述例のように画像形成装置本体100
に、スキャナー200、パソコンなどのホスト装置、通
信回線等を接続することにより、一台の画像形成装置本
体100を、複写機として、或はプリンターとして、或
はファクシミリとして選択的に多様に機能させて使用す
ることが可能である。
【0016】
【発明が解決しようとしている課題】従来のこのような
複合型画像形成装置においては、複写機機能時の出力コ
ピー紙、プリンター機能時の出力プリント紙、ファック
ス機能時の出力ファックス紙の何れもが共通の排出部と
しての排紙トレイ26上に排紙されるので、該排紙トレ
イ26上に、コピー紙・ファックス紙・プリント紙など
種類の異なる2種以上の出力用紙が互いに重なって混載
した状態を生じる場合があり、この場合にはその混載状
態の種類の異なる出力紙相互の爾後の区分(仕分け)が
面倒である等の問題があった。
【0017】例えば、画像形成装置100にスキャナー
200と通信回線とを接続して、複写機機能とファック
ス機能とを具備させて選択的に使用する場合を想定す
る。
【0018】通常、ファクシミリは通信回線を通じてい
つ情報信号が送信されても受信できる必要があるため、
画像形成装置本体100は常時はファクシミリとして受
信待機状態に保持されている。
【0019】そして通信回線を通じてファクシミリ受信
画像信号S3が入力される度に画像形成装置本体100
が自動的にファクシミリモードの画像処理・画像形成動
作を実行して、排紙トレイ26上に受信ファックス紙が
排出積載されていく。
【0020】このように排紙トレイ26上に受信ファッ
クス紙が排出されて存在している状態時に、ユーザ(作
業者)が該装置を複写機として使用すると、出力コピー
紙は排紙トレイ26上に既に存在している受信ファック
ス紙上に重なって排出積載されるために、排紙トレイ2
6上に互いに重なり状態となって排出積載された該受信
ファックス紙と該コピー紙とを後から区分しなければな
らず面倒であった。
【0021】又、こうした事態を避けるために、装置を
複写機として使用する毎に、排紙トレイ26上に既に受
信ファックス紙が存在するときはその受信ファックス紙
を取り除きどこか別の場所に移動させる必要があり、こ
れもまた操作上わずらわしさがあった。
【0022】これ以外にも、例えば、装置がファクシミ
リとして受信動作中にユーザが複写機として使用したい
場合には、装置へ入力してくるファクシミリ受信画像信
号S3を一時的にメモリーに入力保持させ、その間装置
を複写機として使用し、装置の複写機動作終了後に、メ
モリーに一時保持させたファクシミリ受信画像信号を呼
び出して装置のファックス機能を再開させるという「割
り込み動作」を行なわせることも可能であるが、こうし
た動作を行なう結果、排紙トレイ26上には、受信ファ
ックス紙→コピー紙→再開受信ファックス紙の順に用紙
が重なって排出積載された状態となり、矢張り爾後の用
紙の区分が面倒であった。
【0023】これと同様に装置を複写機として使用中に
装置にファクシミリ受信画像信号S3が入力されてきた
場合には、その入力信号S3はメモリーに一時的に保持
され、装置の複写機動作終了時にメモリーに一時保持さ
せたそのファクシミリ受信画像信号を呼び出して装置を
ファクシミリとして機能動作させるので、上記一連の装
置動作が終了した時に排紙トレイ26上にはコピー紙→
受信ファックス紙の順に用紙が重なって排出積載され、
矢張り爾後の用紙の区分が面倒であった。
【0024】またその派生した例として、装置の複写機
としての使用が長時間連続して行なわれる場合にはメモ
リーに順次に一時保持されていくファクシミ受信画像信
号S3の容量がメモリーの容量を越えてしまうことも予
想され、この場合、通常、メモリー容量を越えて入力さ
れた信号データは消滅してしまう。
【0025】それを避けるためには、メモリー容量が満
杯になる前に装置の複写機としての動作を自動的に一時
中断させ、メモリー中に一時保持のファクシミリ受信画
像信号を呼び出して装置をファクシミリとして機能動作
させ、その後に再び装置に複写機としての機能動作を再
開させるというサイクルを繰り返す制御をとらなくては
ならない。
【0026】こうした制御動作が行なわれると、上記一
連の装置動作が終了した時に、排紙トレイ26上には用
紙が、コピー紙→受信ファックス紙→コピー紙→受信フ
ァックス紙の順に重なって排出積載されてしまい、矢張
り爾後の用紙の区分が面倒であった。
【0027】メモリーとして充分大容量のものを使用し
て上記のような制御を避けるようにすることはメモリー
にかかるコストの大幅な上昇を引き起こすこととなる。
【0028】また例えば、装置を複写機として使用し、
ユーザが必要コピー枚数を設定しコピー動作をスタート
させた後そのまま装置からはなれてしまい、その間にコ
ピー動作が終了したとする。
【0029】そしてユーザがコピー紙を回収に来るまで
の間に装置に通信回線を通してファクシミリ信号が送ら
れてくると、装置はファクシミリとして機能して受信フ
ァックス紙が排紙トレイ26上に既に存在しているコピ
ー紙上に重なって排出積載されてコピー紙と受信ファッ
クス紙とが互いに重なり状態となって混載状態となりそ
れらを後から区分しなければならず面倒であった。
【0030】そこで本発明は、このような複合型画像形
成装置において、共通の用紙排出部にコピー紙・ファッ
クス紙・プリント紙など種類の異なる2種以上の出力用
紙が互いに混載する状態を生じても、爾後の区分の面倒
がないようにすることを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
【0032】(1)ファックス機能・複写機機能・プリ
ンター機能等の複数の画像処理・画像形成機能を具備
し、その各画像処理・画像形成機能の動作による出力用
紙は何れも共通の排出部に排紙する複合型画像形成装置
において、各画像処理・画像形成機能の切り換えに対応
して、用紙排出部に対する出力用紙の排出方向を少なく
とも2種以上切り換え可能な用紙排出手段を有すること
を特徴とする画像形成装置。
【0033】(2)用紙排出部に用紙を排紙する用紙排
出ローラ対の軸間距離を変更する手段を有し、その軸間
距離の変更により用紙排出部に対する出力用紙の排出方
向の切り換えを行なわせることを特徴とする(1)に記
載の画像形成装置。
【0034】(3)用紙排出部上の用紙の有無を検知す
る検知手段を有し、該検知手段からの信号に応じて用紙
排出部に対する出力用紙の排出方向の切り換えを制御す
ることを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
【0035】(4)ファックス機能・複写機機能・プリ
ンター機能等の複数の画像処理・画像形成機能を具備
し、その各画像処理・画像形成機能の動作による出力用
紙は何れも共通の排出部に排紙する複合型画像形成装置
において、各画像処理・画像形成機能の切り換えに対応
して、用紙排出部に対する出力用紙の排出位置を用紙搬
送方向と直交する方向にシフトする手段を有することを
特徴とする画像形成装置。
【0036】(5)用紙排出部上の用紙の有無を検知す
る検知手段を有し、該検知手段からの信号に応じて用紙
排出部に対する出力用紙の排出位置のシフト切り換えを
制御することを特徴とする(4)に記載の画像形成装
置。
【0037】(6)シフトは画像形成以前に行なわれ、
且つ画像形成の位置をシフトに合わせてずらすことを特
徴とする(4)に記載の画像形成装置。
【0038】
【作用】共通の用紙排出部にコピー紙・ファックス紙・
プリント紙など種類の異なる2種以上の出力用紙が互い
に混載される状態を生じても、それ等の種類の違う出力
用紙は、用紙排出部にそれぞれ排出方向を異にして排紙
されて、或は用紙排出部に対する排出位置が用紙搬送方
向と直交する方向にシフトされることで、互いに位置ズ
レして既に区分された状態に排出積載されるので、爾後
の区分が容易で区分作業の煩わしさが解消される。
【0039】
【実施例】
<実施例1>(図1〜図5、図9) 本実施例は、前述図9の複合型画像形成装置について、
装置のファックス機能・複写機機能・プリンター機能等
の各画像処理・画像形成機能の切り換えに対応して、共
通の用紙排出部としての排紙トレイ26に対する各機能
時の出力用紙の排出方向を、排紙トレイ26に対して用
紙を排紙する排紙ローラ対23・24の軸間距離を変更
させて切り換えさせることにより、各機能時毎の出力用
紙を排紙トレイ26上で互いに位置ズレさせて排出積載
させ区分化させたものである。
【0040】図1は装置の要部の斜視図である。前述図
9の装置と共通する構成部材・部分には同一の符号を付
して再度の説明を省略する。
【0041】前述したように定着ローラ対20・21で
転写トナー画像の定着処理を受けた用紙P、即ち複写機
機能時のコピー紙Pc、又はファックス機能時の受信フ
ァックス紙Pf、又はプリンター機能時のプリント紙P
pは何れもシートパス22(図9)→排紙ローラ対23
・24→排紙口25(図9)の経路を通って機外の排紙
トレイ26上へ排紙される。
【0042】排紙ローラ対23・24の下排紙ローラ2
3は軸23aにその長手に沿って略等間隔毎に弾性スポ
ンジ材質の複数のローラ23bを一体に設けたものであ
り、軸23aの両端部をそれぞれ不図示の装置側板に固
定の軸受28・28に回転自由に軸受保持させてある。
【0043】29は下排紙ローラ23の軸23aの一端
側に固着した駆動ギアであり、このギアに不図示の駆動
モータの回転力が伝達されて下排紙ローラ23が用紙排
出方向に回転駆動される。
【0044】上排紙ローラ24は軸24aにその長手に
沿って略等間隔毎にポリアセタール等の硬質プラスチッ
ク材質の複数のローラ24bを一体に設けたものであ
る。
【0045】この上排紙ローラ24の軸24aの一端部
は球状体24cとしてあり、この球状体24cを不図示
の装置側板に固定の軸受30に軸受支持させてある。該
軸受30の内側は球状体24cの球面に相応する凹面形
状になっており、軸24aの球状体24c側の端部を回
転及び揺動自由に支持する。
【0046】また上排紙ローラ24の軸24aの他端部
はスイングアーム31の軸受部31aに回転自由に軸受
保持させてある。
【0047】そしてこの上排紙ローラ24は、各ローラ
24bが下排紙ローラ23の各ローラ23bの上面に対
応位置して接触しており、下排紙ローラ23の回転駆動
に伴い従動回転する。
【0048】スイングアーム31は支軸32を中心に上
下回動自由であり、このスイングアーム31の前記軸受
部31a側とは反対端側にはホイール部31bが設けら
れており、このホイール部31bをステッピングモータ
34で正逆回転されるウォーム33に噛合させてある。
【0049】31cはスイングアーム31に一体に設け
たセンサーアーム部、35はこのセンサーアーム部と組
となる位置センサー(フォトセンサー)であり、不図示
の不動部材に固定支持させてある。
【0050】スイングアーム31の上下回動に伴い位置
センサー35の受光部がセンサーアーム部31cでさえ
ぎられたり、開放されたりすることでスイングアーム3
1の回動位置を検知することができる。
【0051】36・37は定着ローラ対20・21と排
紙ローラ対23・24との間のシートパスの途中部に配
設した用紙検知のためのセンサーアームと排紙センサー
(フォトセンサー)である。
【0052】センサーアーム36は定着ローラ対20・
21を通って排紙ローラ対23・24へ向かう用紙P
(Pc・Pf・Pp)の先端で押されて軸36aを中心
に回動し排紙センサー37の受光部が開放されることで
用紙先端のセンサー部到達が検知される。用紙の搬送が
進み用紙の後端がセンサーアーム36の位置を通過する
とセンサーアーム36は軸36aを中心に元の回動角姿
勢に復元して排紙センサー37の受光部が再びさえぎら
れることで用紙後端のセンサー部通過が検知される。
【0053】.複写機機能時 スイングアーム31は、常時は、センサーアーム部31
cで位置センサー35の受光部をさえぎっている状態の
第1回動角姿勢に保持される。
【0054】このスイングアーム31の第1回動角姿勢
状態時においては、図2の(a)に示すように上排紙ロ
ーラ24の軸24aは下排紙ローラ23の軸23aに対
して並行の状態に保たれ、駆動ギア29側の軸間距離e
とスイングアーム31側の軸間距離fは等しい状態(e
=f)にあり、上排紙ローラ24の各ローラ24bは下
排紙ローラ23の各対応するローラ23bに対し何れも
所定の一定圧力をもって接している。
【0055】装置の複写機機能時は、スイングアーム3
1は上記の第1回動角姿勢に保持されていて、定着ロー
ラ対20・21を出たコピー紙Pcは、上記図2の
(a)の状態の排紙ローラ対23・24に引き継がれて
図3の実線示のように真直ぐに排出搬送aされて排出ト
レイ26上に排出される。
【0056】次のコピー紙も同様に直進排出搬送aされ
て排紙トレイ26上に順次に排出積載されていく。
【0057】.ファックス機能時 スイングアーム31は上記の第1回動角姿勢に保持され
ていて、定着ローラ対20・21を出たファックス紙P
fはその先端が排紙センサー37で検出され、排紙ロー
ラ対23・24へ至り、排紙トレイ26へ直進搬送aさ
れていく。
【0058】搬送中の用紙サイズはあらかじめ判ってい
るため、コントローラ27は排紙センサー37からの用
紙先端検出信号の入力時点を基準にあとどれ位の時間が
経ぎれば用紙後端が定着ローラ対20・21の圧接ニッ
プ部を抜け出るかを演算し、その演算時間の経過時点で
ステッピングモータ34を正転駆動させてスイングアー
ム31を支軸32を中心に反時計方向Bにあらかじめ規
定された回転角だけ回動し、該モータ34の正転駆動を
停止させる。
【0059】このスイングアーム31の反時計方向Bへ
の所定の回動角姿勢を第2回動角姿勢とする。
【0060】スイングアーム31の上記の第2回動角姿
勢の転換により、位置センサー35の受光部は開放され
た状態になる。また図2の(b)のように上排紙ローラ
24の軸24aのスイングアーム31側が図2の(a)
の状態時よりも所定量引き下げられて下排紙ローラ23
の軸23aと不並行となり、駆動ギア29側の軸間距離
eよりもスイングアーム31側の軸間距離fが小さい状
態(e>f)になり、下排紙ローラ23の各ローラ23
bの押しつぶされ量がスイングアーム31側のものほど
大きくなる。
【0061】このような状態の排紙ローラ対23・24
で用紙が搬送されると、用紙は図3の2点鎖線示のよう
にスイングアーム31側へと斜行搬送bされる。この場
合、搬送用紙の後端は既に定着ローラ対20・21の圧
接ニップ部を抜け出ているから用紙が斜行搬送bを始め
ても用紙に無理なストレスがかからず、定着ローラ対2
0・21と排紙ローラ対23・24間で用紙が引っ張ら
れて引きちぎられたり、破れたりはしない。
【0062】即ち、ファックス紙Pfはその後端が定着
ローラ対20・21の圧接ニップ部を抜け出るまでは直
進搬送aされるが、後端が定着ローラ対20・21の圧
接ニップ部を抜け出た後は上記の斜行搬送bがなされ
る。
【0063】従ってファックス紙Pfは図3の2点鎖線
示のように排紙トレイ26上にスイングアーム31側へ
斜行bした斜め姿勢にて排出される。
【0064】その排出が終わると、ステッピングモータ
34が逆転駆動されてスイングアーム31が支軸32を
中心に時計方向Aに戻し回動され、位置センサー35の
受光部が再びセンサーアーム部31cでさえぎられた回
動角位置に戻り回動すると、モータ34の逆転駆動が停
止される。即ちスイングアーム31は第2回動角姿勢か
ら第1回動角姿勢に戻される。
【0065】スイングアーム31の第1回動角姿勢への
戻し回動により上排紙ローラ24のスイングアーム31
側が持ち上げられて図2の(a)のように上排紙ローラ
24の軸24aが下排紙ローラ23の軸23aに対して
並行の状態に復帰する。
【0066】そして次のファックス紙がくれば再び上記
と同じ装置動作が繰り返されることで、ファックス紙P
fは排紙トレイ26上にスイングアーム31側へ斜行搬
送bされて斜め姿勢にて順次に排出積載されていく。
【0067】.プリンター機能時 スイングアーム31は前記の第1回動角姿勢に保持され
ていて、定着ローラ対20・21を出たプリント紙Pp
は上述のファックス機能時の場合と同様にその先端が
排紙センサー37で検出され、排紙ローラ対23・24
へ至り、排紙トレイ26へ直進搬送aされていく。
【0068】搬送中の用紙サイズはあらかじめ判ってい
るため、コントローラ27は排紙センサー37からの用
紙先端検出信号入力時点を基準にあとどれ位の時間が経
ぎれば用紙後端が定着ローラ対20・21の圧接ニップ
部を抜け出るかを演算し、その演算時間の経過時点で、
前記のファックス機能時の場合とは逆に、ステッピン
グモータ34を逆転駆動させてスイングアーム31を支
軸32を中心に時計方向Aにあらかじめ規定された回動
角だけ回動し、該モータ34の正転駆動を停止させる。
このスイングアーム31の時計方向Aへの所定の回動角
姿勢を第3回動角姿勢とする。
【0069】スイングアーム31の上記第3回動角姿勢
への転換により、位置センサー35の受光部は開放され
た状態になる。図2の(c)のように上排紙ローラ24
の軸24aのスイングアーム31側が図2の(a)の状
態時よりも所定量引き上げられて下排紙ローラ23の軸
23aと不並行となり、駆動ギア29側の軸間距離eよ
りもスイングアーム31側の軸間距離fが大きい状態
(e<f)になり、下排紙ローラ23の各ローラ23b
の押しつぶされ量がスイングアーム31側のものほど小
さくなる。
【0070】このような状態の排紙ローラ対23・24
で用紙が搬送されると、用紙は前記のファックス機能
時の場合とは逆に、図3の3点鎖線示のように駆動ロー
ラ29側へと斜行搬送cされる。この場合、搬送用紙の
後端は既に定着ローラ対20・21の圧接ニップ部を抜
け出ているから用紙が斜行搬送cを始めても用紙に無理
なストレスがかからず、定着ローラ対20・21と排紙
ローラ対23・24間で用紙が引っ張られて引きちぎら
れたり、破れたりはしない。
【0071】即ち、プリント紙Ppはその後端が定着ロ
ーラ対20・21の圧接ニップ部を抜け出るまでは直進
搬送aされるが、後端が定着ローラ対20・21の圧接
ニップ部を抜け出た後は上記の斜行搬送cがなされる。
【0072】従って、ファックス紙Ppは図3の3点鎖
線示のように排紙トレイ26上に駆動ローラ29側へ斜
行cした斜め姿勢にて排出される。
【0073】その排出が終わると、ステッピングモータ
34が正転駆動されてスイングアーム31が支軸32を
中心に反時計方向Bに戻し回動され、位置センサー35
の受光部が再びセンサーアーム部31cでさえぎられた
位置に戻り回動するとモータ34の正転駆動が停止され
る。即ちスイングアーム31は第3角度姿勢から第1回
動角姿勢に戻される。
【0074】このスイングアーム31の第1回動角姿勢
への戻し回動により上排紙ローラ24のスイングアーム
31側が下げられて図2の(a)のように上排紙ローラ
24の軸24aが下排紙ローラ23の軸23aに対して
並行の状態に復帰される。
【0075】そして次のプリント紙がくれば再び上記と
同じ装置動作が繰り返されることで、プリント紙Ppは
排紙トレイ26上に駆動ローラ29側へ斜行搬送cされ
て斜め姿勢にて順次に排出積載されていく。
【0076】上述のように、複写機機能時の出力コピー
紙Pcは排紙トレイ26上に直進搬送aされて排出積載
され、ファックス機能時の出力ファックス紙Pfは排紙
トレイ26上に斜行搬送bされて斜め姿勢にて排出積載
され、プリンター機能時の出力プリント紙Ppは排紙ト
レイ26上に上記ファックス紙Pfとは逆方向に斜行搬
送cされて斜め姿勢にて排出積載されるので、上記のコ
ピー紙Pc、ファックス紙Pf、プリント紙Ppのうち
の2種或いは3種が排紙トレイ26上に互いに混載する
状態を生じたとしても、それらの種類の違う出力用紙は
互いに上記のように斜めに位置ズレして既に区分された
状態に積載されているから、爾後の区分が容易で区分作
業の煩わしさがなくなる。
【0077】なお、排紙トレイ26に対するコピー紙P
c、ファックス紙Pf、プリント紙Ppそれぞれの排出
方向は上記実施例の場合に限らず任意に設定できること
はもちろんである。
【0078】また、図4の装置のように、排紙トレイ2
6上の用紙の有無を検知する手段としてのセンサーアー
ム38・用紙有無センサー(フォトセンサー)39を具
備させることにより、例えば、同じファック紙出力動作
にしても、排紙トレイ26上に既に用紙がある場合には
用紙を故意に斜行させずらして積載し、排紙トレイ26
上に用紙がない場合にはたとえファックス出力動作であ
っても通常通りの真直ぐな排出動作を行なうといったシ
ーケンスをとることも可能である。
【0079】上記センサー39のセンサーアーム38に
はねじりコイルバネ38aが取り付けられており、アー
ム38はこのバネ38aにより矢印G方向に回動付勢さ
れており、排紙トレイ26上に用紙がないときはG方向
に回動して後端がセンサー39の受光部から逃げて受光
部は開放されている。排紙トレイ26上に用紙がある場
合はその用紙によりアーム38がバネ38aに抗してH
方向に回動して後端がセンサー49の受光部をさえぎる
ことでセンサー39はトレイ26上に用紙が存在するこ
とを検知する。
【0080】又、スイングアーム31の回動量を用途別
に大小変化させて、図5に示したように、用紙排出時の
斜行量を大小変化b1 ・b2 させて出力用紙Pc・Pf
・Ppを互いに位置ズレさせて区別をすることも可能で
ある。
【0081】当然のことながら排紙ローラ対23・24
の軸間距離をコントロールする手段としては、ステッピ
ングモータ34とスイングアーム31による構成に限定
するものではなく、ソレノイド等による手段も可能であ
り、特にその方法にはこだわらない。
【0082】<実施例2>(図6〜図9) 本実施例は、前述図9の複合型画像形成装置について、
装置のファックス機能・複写機機能・プリンター機能等
の各画像処理・画像形成機能の切り換えに対応して、共
通の用紙排出部としての排紙トレイ26に対する各機能
時の出力用紙の排出位置を用紙搬送方向と直交する方向
にシフトさせることにより、各機能時毎の出力用紙を排
紙トレイ26上で互いに位置ズレさせて排出積載させ区
分化させたものである。
【0083】図1は装置の要部の斜視図である。前述図
9の装置と共通する構成部材・部分には同一の符号を付
して再度の説明を省略する。
【0084】レジストローラ対15・16はその上ロー
ラ15と下ローラ16とを所定の力で圧接させた状態で
両端側軸部15a・16aがそれぞれダルマ形状の軸受
41・41で回転自由に支えられている。
【0085】上ローラ15の一端側の軸部には駆動ギア
42を固着してあり、このギア42に不図示の駆動源か
ら回転力を伝達して上ローラ15を回転制御をする。下
ローラ16はこの上ローラ15の回転に従動して回転す
る。
【0086】43は用紙Pの搬送方向Cとは直交する方
向D・Eに不図示のガイドに沿ってスライド移動自由の
横レジ調整アームであり、レジスト上ローラ15の軸1
5aを貫通させ、スラスト押え43bにより軸15aに
沿う摺動は阻止させて軸15aに連結させてある。
【0087】この横レジ調整アーム43にはD・F方向
にラック歯43aを設け、このラック歯43aに不図示
の不動部材に取付けた横レジ調整モータ44の先端のピ
ニオン44aをかみ合わせてある。
【0088】モータ44の正転または逆転制御によりア
ーム43が用紙Pの搬送方向Cとは直交するD方向また
はE方向に移動して、これに伴いレジストローラ対15
・16の全体がD方向又はE方向に移動制御される。
【0089】図9で説明したように給紙カセット11か
ら1枚宛分離給送された用紙Pは搬送ローラ対13→シ
ートパス14の経路を通ってレジストローラ対15・1
6へ搬送され、該用紙の先端辺が若干量レジストローラ
対15・16にはさみ込まれた時点で用紙の搬送は一時
停止される。
【0090】そして回転感光ドラム1に形成した画像領
域の先端が転写部に到達したとき用紙Pの先端も転写部
に到達して感光ドラム1側の画像領域先端と用紙先端と
が合致するタイミングとなるようにレジストローラ対1
5・16の回転が再開されることで、用紙の進行方向C
に関する画像と用紙との先端位置調整がなされる。
【0091】用紙Pの進行方向Cとは直交する方向に関
する画像と用紙との位置調整(横レジ調整)は、レジス
トローラ対15・16の用紙搬送方向上流側において用
紙搬送路幅方向の一方側に配設した用紙側縁検知センサ
ー(フォトセンサー)45と前記の横レジ調整手段43
・44にてなされる。
【0092】1)即ち、給紙カセット11からの給送用
紙Pの先端がレジストローラ対15・16の圧接ニップ
部に若干量はさみ込まれて用紙の搬送が一度停止された
状態において、前記の用紙側縁検知センサー45の受光
部が開放状態にあるときはその信号にもとづいて横レジ
調整モータ44がコントローラ27(図9)により正転
駆動される。
【0093】このモータ44の正転駆動によりアーム4
3が用紙Pの搬送方向Cとは直交するD方向に移動し
て、これに伴いレジストローラ対15・16がD方向に
移動する。そしてこのレジストローラ対15・16に先
端部が若干量はさみ込まれている用紙PもD方向に移動
する。
【0094】この用紙PのD方向への移動により前記セ
ンサー45の受光部が用紙側縁Paでさえぎられてセン
サー45の信号がオフとなった瞬間時点でモータ44の
正転駆動が停止される。
【0095】これにより用紙Pはセンサー45の受光部
位置で規定される用紙搬送基準線Oに側縁Paが一致し
た横レジ調整状態になる。
【0096】2)また、給紙カセット11からの給送用
紙Pの先端がレジストローラ対15・16の圧接ニップ
部に若干量はさみ込まれて用紙の搬送が一度停止された
状態において、用紙側縁検知センサー45の受光部が用
紙側縁Paの介入で遮光された状態にあるときはその信
号にもとづいて横レジ調整モータ44がコントローラ2
7により逆転駆動される。
【0097】このモータ44の逆転駆動によりアーム4
3が用紙Pの搬送方向Cとは直交するE方向に移動し
て、これに伴いレジストローラ対15・16がE方向に
移動する。そしてこのレジストローラ対15・16に先
端部が若干量はさみ込まれている用紙PもE方向に移動
する。
【0098】この用紙PのE方向の移動により前記セン
サー45の受光部から用紙側縁Paが移動して受光部が
開放されて該センサー45の信号がオンとなった瞬間時
点でモータ44の逆転駆動が停止される。
【0099】これによりこの場合も用紙Pはセンサー4
5の受光部位置で規定される用紙搬送基準線Oに側縁P
aが一致した横レジ調整状態になる。
【0100】上記の1)又は2)の横レジ調整により、
感光ドラム1に形成した画像領域の側縁と用紙側縁とが
合致する状態となり、用紙の進行方向Cとは直交する方
向に関する画像と用紙の位置調整がなされる。
【0101】この横レジ調整動作後に所定のタイミング
時点でレジストローラ対15・16の回転が再開されて
用紙Pが転写部へ給送され、感光ドラム1面側のトナー
画像の転写を受ける。
【0102】本実施例はこの横レジ調整手段43・44
・45を利用して、装置のファックス機能・複写機機能
・プリンター機能等の各画像処理・画像形成機能の切り
換えに対応して、共通の用紙排出部としての排紙トレイ
26に対する各機能時の出力用紙の排出位置を用紙搬送
方向Cと直交する方向にシフトさせることにより、図7
の例のように、各機能時毎の出力用紙(図示例はコピー
紙Pcとファックス紙Pf)を排紙トレイ26上で互い
に用紙搬送方向Cと直交する方向に位置ズレさせて排出
積載させ区分化させたものである。
【0103】即ち本実施例において、用紙側縁検知セン
サー45は用紙搬送方向Cと直交する方向D・Eに不図
示のガイドによりスライド移動自由の可動ホルダ46に
取付け保持させてある。
【0104】この可動ホルダ46はソレノイド47の進
退プランジヤ47aに連結させてあり、ソレノイド47
に通電がなされることで引張りばね48に抗してD方向
に引かれてセンサー45が実線示の第1位置に位置移動
保持される。
【0105】また通電が断たれることにより引張りばね
48の引張り力でE方向に引かれてセンサー45が2点
鎖線示の第2位置に位置移動保持される。
【0106】このソレノイド47に対する通電のオン・
オフ制御によりセンサー45の位置が上記の第1位置と
第2位置とに切り換えられて該センサー45による用紙
横レジストのための用紙搬送基準線Oが第1搬送基準線
1 と第2搬送基準線O2 とに切り換えられる。Fはこ
の両基準線O1 とO2 との離間距離である。
【0107】いま便宜上、装置を複写機として使用し、
ユーザーが必要コピー枚数を設定しコピー動作をスター
トさせた後そのまま装置から離れてしまい、その間にコ
ピー動作が終了したとする。そしてユーザーがコピー紙
を回収に来るまでの間に装置に通信回路を通してファク
シミリ信号が送られて装置がファクシミリとして動作し
て受信ファックス紙の出力がなされた場合を想定する。
【0108】.複写機機能時 ソレノイド47に対する通電はオフに保たれてセンサー
45が第2位置に位置移動保持され、給送用紙の横レジ
調整は第2搬送基準線O2 を基準として行われる。
【0109】また回転感光ドラム1面に対する作像は、
画像領域の幅方向側縁が上記の用紙の第2搬送基準線O
2 に対応するように感光ドラム1面に対するレーザー光
走査露光によるコピー画像情報書き出し位置が制御され
て実行される。
【0110】通常、レーザー光は回転ミラー5の回転に
応じて反射され、ドラム1の軸方向の一端から他端の間
を往復するが、本例の場合は一端から少し遅れて(シー
トのシフト分だけ)レーザー光がドラム1に照射される
ように、発振器4を遅れて作動させる。その為にはシー
トのシフト信号により発振器4の作動開始を遅らせる制
御手段を備える。
【0111】かくしてコピー紙Pcは図7のように第2
搬送基準線O2 を基線として搬送されて排紙トレイ26
上に排出積載される。
【0112】.ファックス機能時 装置のコピー動作が終了した後、装置に通信回路を通し
てファクシミリ信号が送られて装置がファクシミリとし
て動作する時点において排紙トレイ26の用紙検知セン
サー39がトレイ26上に先の出力コピー紙Pcが取り
除かれずに未だ存在していることを検知しているとき
は、コントローラ27はソレノイド47に対する通電を
オンに切り換える。
【0113】これによりセンサー45が第1位置に位置
移動保持され、給送用紙の横レジ調整は第1搬送基準線
1 を基準として行なわれる。
【0114】また回転感光ドラム1面に対する作像は画
像領域の幅方向側縁が上記用紙の第1搬送基準線O1
対応するように感光ドラム1面に対するレーザー光走査
露光によるファックス画像情報書き出し位置が制御され
て実行される。
【0115】かしくてファックス紙Pfは図7のように
第1搬送基準O1 を基線として搬送されて排紙トレイ2
6上に排出積載される。
【0116】この場合、排紙トレイ26上には先のコピ
ー紙Pcが存在するけれども、このコピー紙Pcは第2
搬送基準線O2 を基線として排紙トレイ26上に排出積
載されており、後からのファックス紙Pfは第1搬送基
線O1 を基線として排出積載されるから、上記のコピー
紙Pcとファックス紙Pfは排紙トレイ26上において
互いに用紙搬送方向Cとは直交する方向D・Eに上記両
基準線O2 ・O1 の離間距離Fに相当する距離だけ横方
向にシフトして位置ズレして既に区分された状態に積載
されており、爾後の区分が容易で区分作業の煩わしさが
なくなる。
【0117】上記において、装置のコピー動作終了後で
ファックス動作を開始する前に排紙トレイ26上のコピ
ー紙Pcが取り除かれてセンサー39が用紙なしを検知
しているときは、ソレノイド47に対する通電はオフに
保たれたままとされ、ファックス紙Pfは第2搬送基準
線O2 を基準として横レジ調整されて搬送・出力され
る。
【0118】なお、本実施例においては用紙の搬送基準
線を第1と第2の2段切り換えO1・O2 としたが、3
段以上O1 ・O2 ・O3 …の多段切り換えにして図8の
ようにコピー紙Pc・ファックス紙Pf・プリント紙P
p等多種類の出力用紙について排出トレイ26上で互い
に横方向にシフトさせて排出積載させ区分化させること
も可能である。
【0119】用紙を進行方向Cと直交する方向D・Eに
移動調整する手段としてステッピングモータ等を用いる
ことも可能である。
【0120】又、排紙トレイ26上の用紙の有無を検知
する検知手段も前述した様なフォトセンサー39とセン
サーアーム38の組み合わせにこだわらず、マイクロス
イッチ等の検知手段を用いることも可能である。
【0121】又本実施例においては説明の為に、コピー
動作後にファックス動作が続く場合を想定したが、この
他にも、コピー作業中にファックス動作が割り込む場合
には、コピー動作中にはセンサー45を第2位置に保持
させて用紙を第2搬送基準線O2 で搬送・出力させ、フ
ァックスの割り込み中はセンサー45を第1位置に保持
させて用紙を第1搬送基準線O1 で搬送・出力させ、再
開するコピー動作時はセンサー45を第2位置に戻して
用紙を第2搬送基準線O2 で搬送・出力する等、装置に
実行させる画像処理・画像形成機能に応じて自由な制御
を行なうことももちろん可能である。
【0122】また排紙トレイ26を用紙排出口25に対
して画像処理・画像形成機能の切り換えに対応させて旋
回制御或いは用紙搬送方向Cに対して直交する方向D・
Eにシフト制御することで実施例1や実施例2と同様の
効果を得ることもできる。
【0123】またコピーを複数部行なう場合の1部毎の
区分、発信元の異なる受信ファックス紙毎の区分、プリ
ント紙の1部毎の区分等の場合にも上記と同様の制御で
それを実行させることもできる。
【0124】
【発明の効果】以上のように本発明の複合型画像形成装
置は、共通の用紙排出部にコピー紙・ファックス紙・プ
リント紙など種類の異なる2種以上の出力用紙が互いに
混載する状態を生じても、それ等の種類の違う出力用紙
は用紙排出部に互いに位置ズレして既に区分された状態
に排出積載されるので、爾後の区分が容易で区分作業の
煩わしさが解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例装置の要部の斜視図
【図2】 (a)・(b)・(c)はそれぞれ上下の排
紙ローラの軸間距離の切り換え状態図
【図3】 用紙の排出方向の説明図
【図4】 他の例の装置の要部の一部切欠き斜視図
【図5】 用紙の排出方向の他の例の説明図
【図6】 第2の実施例装置の要部の斜視図
【図7】 排紙トレイ部分の要部の一部切欠き斜視図
【図8】 他の用紙排出形態例の斜視図
【図9】 複合型画像形成装置の一例の概略構成図
【符号の説明】
100 画像形成装置本体 200 画像読み取り装置(スキャナー) 1 回転感光ドラム 2 一次帯電器 3 レーザースキャナ 5 現像器 8 転写帯電器 12 給紙カセット P 用紙 15・16 レジストローラ対 20・21 定着ローラ対 23・24 排紙ローラ対 26 排紙トレイ 27 コントローラ 31 上排紙ローラスイングアーム 43 横レジ調整アーム 44 横レジ調整モータ 45 用紙側縁検知センサー 46 可動ホルダ 47 ソレノイド O1 用紙の第1搬送基準線 O2 用紙の第2搬送基準線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファックス機能・複写機機能・プリンタ
    ー機能等の複数の画像処理・画像形成機能を具備し、そ
    の各画像処理・画像形成機能の動作による出力用紙は何
    れも共通の排出部に排紙する複合型画像形成装置におい
    て、 各画像処理・画像形成機能の切り換えに対応して、用紙
    排出部に対する出力用紙の排出方向を少なくとも2種以
    上切り換え可能な用紙排出手段を有することを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 用紙排出部に用紙を排紙する用紙排出ロ
    ーラ対の軸間距離を変更する手段を有し、その軸間距離
    の変更により用紙排出部に対する出力用紙の排出方向の
    切り換えを行なわせることを特徴とする請求項1に記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 用紙排出部上の用紙の有無を検知する検
    知手段を有し、該検知手段からの信号に応じて用紙排出
    部に対する出力用紙の排出方向の切り換えを制御させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 ファックス機能・複写機機能・プリンタ
    ー機能等の複数の画像処理・画像形成機能を具備し、そ
    の各画像処理・画像形成機能の動作による出力用紙は何
    れも共通の排出部に排紙する複合型画像形成装置におい
    て、 各画像処理・画像形成機能の切り換えに対応して、用紙
    排出部に対する出力用紙の排出位置を用紙搬送方向と直
    交する方向にシフトする手段を有することを特徴とする
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 用紙排出部上の用紙の有無を検知する検
    知手段を有し、該検知手段からの信号に応じて用紙排出
    部に対する出力用紙の排出位置のシフト切り換えを制御
    することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 シフトは画像形成以前に行なわれ、且つ
    画像形成の位置をシフトに合わせてずらすことを特徴と
    する請求項4に記載の画像形成装置。
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