JPH06295841A - 積層磁器コンデンサの電極形成方法および積層磁器コンデンサの製造方法 - Google Patents

積層磁器コンデンサの電極形成方法および積層磁器コンデンサの製造方法

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Publication number
JPH06295841A
JPH06295841A JP8156793A JP8156793A JPH06295841A JP H06295841 A JPH06295841 A JP H06295841A JP 8156793 A JP8156793 A JP 8156793A JP 8156793 A JP8156793 A JP 8156793A JP H06295841 A JPH06295841 A JP H06295841A
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JP
Japan
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electrode
ceramic capacitor
forming
dielectric layer
support pallet
Prior art date
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Pending
Application number
JP8156793A
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English (en)
Inventor
Yasutaka Horibe
泰孝 堀部
Kazuyuki Okano
和之 岡野
Seigo Shiraishi
誠吾 白石
Hideyuki Okinaka
秀行 沖中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Ceramic Capacitors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種電子機器の回路素子として使用される積
層磁器コンデンサの内部電極の位置精度が優れ、かつ低
コスト化が可能な電極形成方法および積層磁器コンデン
サの製法を供給すること。 【構成】 剥離層7を有するボリイミド樹脂からなる支
持体パレット8面に内部電極9を形成した後、支持体パ
レット8を加熱圧着して、あらかじめ用意した支持フィ
ルム14上の誘電体層15へ熱転写により内部電極9を
形成する。次にこの支持フィルム面側から加熱圧着し
て、フィルム上の内部電極と誘電体層を熱転写により同
時に積層して積層磁器コンデンサを作製する。 【効果】 剛板からなる支持体パレット面上に電極を印
刷するため電極の位置精度が優れていると共に、支持体
パレットの再利用が可能なため生産歩留まりの向上、低
コスト化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層磁器コンデンサの
内部電極を形成する積層磁器コンデンサの電極形成方法
およびこれを用いた積層磁器コンデンサの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ラジオ、マイクロカッセトレコー
ダ、電子チューナ、ビデオカメラなどの超小型、薄型軽
量電子機器の発展にともない、回路素子として使用され
る積層磁器コンデンサの小型、大容量化が強く要求され
るようになってきた。積層磁器コンデンサの小型、大容
量化をはかるには誘電体層の薄層化が不可欠である。従
来の積層磁器コンデンサは誘電体グリーンシート上に直
接電極ペーストをスクリーン印刷法で所望の形状となる
よう電極層を形成していた。この方法は湿式であるため
電極ペーストの溶剤が誘電体グリーンシートのバインダ
成分を再溶解し、誘電体グリーンシートが局所的に膨
潤、変形したりする。また誘電体層が薄くなるほどピン
ホールが発生しやすくなる。スクリーン印刷においてス
キージで電極ペーストを圧接すると、このピンホールに
電極ペーストが侵入しショート不良の一因となる等の課
題がある。
【0003】この対策として図4に示すように、支持フ
ィルム1上に所望形状の内部電極層2を形成した電極材
料供給帯3を用意し、しかる後、誘電体層4上に熱プレ
ス5を用いて熱転写により内部電極層2を形成する方法
が提案されている(特開昭63ー31104号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来法では電極層を形成した電極材料供給帯の支持体で
あるフィルムの面に直接加熱するため、一旦熱転写し、
電極層を誘電体シート上に形成した後では、フィルムに
縮み、シワ等が発生し再利用ができずコスト的に問題が
ある。
【0005】またフィルムが変形することから電極の位
置精度にも問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の内部電極形成方法の
課題に鑑み、電極位置精度に優れ、かつ低コスト化が可
能な積層磁器コンデンサの電極形成法および積層磁器コ
ンデンサの製造方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電極形成法は、
剥離処理層を有する支持体パレット上に所望する形状に
内部電極層を形成した後、この支持体パレットを加熱し
ながら圧着して支持体面上の内部電極層と、支持フィル
ムに誘電体層が形成された誘電体グリーンシート面を向
かい合わせた後、熱転写により内部電極層を誘電体層上
に形成する方法である。
【0008】本発明の積層磁器コンデンサの製造方法
は、上記内部電極層が形成された誘電体グリーンシート
のフィルム面側から加熱圧着してフィルム上の電極が形
成された誘電体層を、別の電極が形成された誘電体層に
熱転写して所望する積層数となるまで繰り返し、得られ
た積層成形体をチップ状に切断、焼成後、外部電極を形
成して積層磁器コンデンサを作製する方法である。
【0009】
【作用】従来法では支持体として連続したフィルム上に
内部電極層を形成した電極材料供給帯を作製した後、熱
転写により誘電体グリーンシート上に内部電極層を形成
する。この際、内部電極層が形成された支持体すなわち
フィルムは加熱により変形することから、使い捨てとな
りコストアップにつながる。またフィルムは熱により変
形するため電極の位置精度にも問題を生じるが、本発明
では支持体パレットは熱による変形がなく電極の位置精
度が向上する。さらにこの支持体パレットは熱等による
変形がないため再利用ができ低コスト化が可能となる。
【0010】また、かかる電極形成法を用いて積層磁器
コンデンサを作製することにより高信頼性、低コスト化
が達成できる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照しな
がら説明する。
【0012】図1に示すように、耐熱樹脂であるポリイ
ミド樹脂からなる厚み1mmの剛板パレット6の片面に
メラミン系の剥離層7を形成した支持体パレット8のそ
の剥離層7面に、スクリーン印刷法で所望の電極形状と
なるよう内部電極層9を形成する。なお10はスクリー
ン版、11はスキージ、12は内部電極ペーストを示
す。次に図2(a)に示すように、内部電極層9が形成
された支持体パレット8を熱プレス13に固定した後、
あらかじめポリエステルフィルム面14上に形成されチ
タン酸バリウムを主成分とする誘電体層15を向かい合
わせて、内部電極層9が形成されている支持体パレット
8面と反対側から熱プレス13により130℃で加熱し
ながら圧着し、冷却する。次に図2(b)に示すように
内部電極層9を誘電体層15に熱転写させてから支持体
パレット8を剥離して、支持体パレット8上にあった内
部電極9を誘電体層15上に形成させる。一つの支持体
パレット8から内部電極層9を誘電体層15に転写した
後は、別に用意した内部電極が形成された別の支持体パ
レット8と取り替え、前述と全く同様にして熱プレス1
3に固定し、熱転写により所望の数だけ誘電体層15上
に内部電極層9を形成する。なお、あらかじめ内部電極
ペーストには軟化点の低いバインダ成分を含有させて熱
転写が可能となるよう設計しておく。またポリエステル
フィルム面14上に形成された誘電体層15もあらかじ
め軟化点の低いバインダ成分、および可塑剤を適量含有
させて熱転写が可能となるよう設計する。
【0013】その後、図3に示すように、内部電極9が
形成された誘電体グリーンシート16のポリエステルフ
ィルム面側から熱プレス17により100℃で加熱圧着
し、冷却後ポリエステルフィルム17を剥離することを
繰り返しながら、内部電極を形成した誘電体グリーンシ
ートを所望の積層数まで熱転写により積層して積層成形
体18を作製する。これをチップ状に切断、焼成した
後、通常の方法に従い外部電極を形成して本発明からな
る積層磁器コンデンサを作製する。
【0014】本発明の電極形成では電極を印刷する支持
体パレットに耐熱樹脂剛板を用いるため130℃の加熱
でも大きな熱歪を受けることなく誘電体層に電極形成が
可能なため、電極の位置ズレが生じない。従って本発明
で電極形成された誘電体グリーンシートを積層した場
合、電極位置の大きなズレがないことから、積層成形体
を切断しても電極位置ズレによる切断不良が全く生じな
い。
【0015】他方、上述したように、図4に示すような
従来法で50ミクロンメートル厚みからなるポリエステ
ルフィルム1上に所望の形状に内部電極2を印刷した
後、熱プレス5により130℃で加熱圧着して誘電体層
4上に電極を形成した場合、ポリエステルフィルム1が
熱により縮み、シワ等を生じ、所望する正確な電極位置
に電極層を形成することが出来ない。かかる位置精度の
悪い電極層を形成した誘電体層を積層しても電極の位置
ズレが大きく、積層体の切断時に約60〜80%の切断
不良が発生した。また従来の方法では内部電極を印刷し
たポリエステルフィルムは熱で縮み、シワが生じ再利用
が不可能となるが、本発明では熱収縮などの問題が全く
無い耐熱材料を使用することから、再利用が可能とな
り、低コスト化が達成できる。
【0016】なお、本発明では電極を印刷する支持体パ
レットとして耐熱樹脂を使用したが、ステンレスなどの
金属剛板を用いても何等差し支えがない。
【0017】また、支持体パレットへの印刷法としてス
クリーン印刷法を使用したがマイクログラビア版等によ
る印刷法を用いても全く同様の効果が得られることは言
うまでも無いことである。
【0018】また、積層成形体の作製に対し熱プレスを
使用したが熱ロールを使用しても同等の効果が得られて
いる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、従来の電極形成法に比べ電極の位置精度が優
れていることから切断時の不良が大幅に低減でき、生産
歩留まりが向上すると共に、電極を印刷する支持体パレ
ットの再利用が可能なためコストの低減も可能となると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層磁器コンデンサの電極形成法を説
明するための断面図である。
【図2】本発明の積層磁器コンデンサの電極形成法を説
明するするための断面図である。
【図3】本発明の積層成形体の作製を説明するための断
面図である。
【図4】従来法の積層磁器コンデンサの電極形成法を説
明するための断面図である。
【符号の説明】
6 剛板パレット 7 剥離層 8 支持体 9 内部電極層 10 スクリーン版 11 スキージ 12 内部電極ペースト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖中 秀行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱による変形が小さい支持体パレット上
    に形成された剥離処理層の上に、所定の形状に内部電極
    層を形成した後、その内部電極層を、前記支持体パレッ
    トを加熱しながら圧着することにより、支持フィルム上
    に形成された誘電体層面に、熱転写により内部電極層を
    形成することを特徴とする積層磁器コンデンサの電極形
    成方法。
  2. 【請求項2】 支持体パレットは剛板からなることを特
    徴とする請求項1記載の積層磁器コンデンサの電極形成
    方法。
  3. 【請求項3】 支持体パレット上への内部電極形成方法
    として、スクリーン印刷法を使用することを特徴とする
    請求項1記載の積層磁器コンデンサの電極形成方法。
  4. 【請求項4】 あらかじめ加熱圧着により誘電体層が、
    他の誘電体層に熱転写できるようバインダ設計された支
    持フィルム上の誘電体層面上に、請求項1記載の電極形
    成方法で電極を形成した後、前記支持フィルム面側から
    加熱圧着して支持フィルム上の電極が形成された誘電体
    層を、別の電極が形成された誘電体層に転写して、所定
    の積層数となるまで繰り返して積層した後、焼成、外部
    電極を形成することを特徴とする積層磁器コンデンサの
    製造方法。
JP8156793A 1993-04-08 1993-04-08 積層磁器コンデンサの電極形成方法および積層磁器コンデンサの製造方法 Pending JPH06295841A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005303028A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 積層セラミック電子部品の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005303028A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 積層セラミック電子部品の製造方法

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