JP2001110667A - セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

セラミック電子部品の製造方法

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JP2001110667A
JP2001110667A JP28649599A JP28649599A JP2001110667A JP 2001110667 A JP2001110667 A JP 2001110667A JP 28649599 A JP28649599 A JP 28649599A JP 28649599 A JP28649599 A JP 28649599A JP 2001110667 A JP2001110667 A JP 2001110667A
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Japan
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thin film
metal thin
resin layer
ceramic sheet
ceramic
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JP28649599A
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English (en)
Inventor
Atsuo Nagai
淳夫 長井
Hidenori Kuramitsu
秀紀 倉光
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースフィルムから金属薄膜のセラミックシ
ート上への転写性を向上させて安定した電気的特性を有
するセラミック電子部品の製造方法を提供することを目
的とする。 【解決手段】 ベースフィルム10上の第1の樹脂層1
1を介して金属薄膜12を形成し、次にこの金属薄膜1
2上に内部電極2と同じパターンを有する第2の樹脂層
13を形成し、次いでセラミックシート16と金属薄膜
12とをベースフィルム10,14ごと貼り合わせて内
部電極2となる金属薄膜12をセラミックシート16に
移行させて金属薄膜12付きセラミックシート16を
得、その後金属薄膜12付きセラミックシート16を積
層して積層体を作製し、焼成後外部電極を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば積層セラミッ
クコンデンサ等のセラミック電子部品の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図11はセラミック電子部品の一例とし
ての一般的な積層セラミックコンデンサの一部を破断し
て示す一部切欠斜視図である。図11において、1はセ
ラミック誘電体層、2は内部電極、3は外部電極であ
り、内部電極2は各々外部電極3に接続されている。
【0003】以下に従来の積層セラミックコンデンサの
製造方法について説明する。
【0004】まずセラミック誘電体層1となるセラミッ
クシートをチタン酸バリウム等の誘電体材料と、ポリビ
ニルブチラール等のバインダ成分と、ベンジルブチルフ
タレート等の可塑剤成分と溶剤成分等とを混合してスラ
リー化した後、ドクターブレード法を用いてポリエチレ
ンテレフタレート(以下PETとする)等のベースフィ
ルム上に形成する。
【0005】次に離型層を形成したPET等のベースフ
ィルム上に、所定のパターンの内部電極2となる金属薄
膜を薄膜形成法により複数形成する。
【0006】次いでベースフィルム上に形成した金属薄
膜をセラミックシート上に熱転写して積み重ねて積層体
を形成する。この積層体を所望の大きさに切断した後焼
成し、両端面に外部電極3を設けることで積層セラミッ
クコンデンサとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この方法によるとベー
スフィルム上に離型層を介して金属薄膜を形成したにも
かかわらずセラミックシート上に熱転写する際、金属薄
膜がセラミックシート上に完全に転写しないことがあ
る。
【0008】この場合、内部電極2が非連続的な状態と
なり、十分な静電容量が得られなかったり、静電容量の
ばらつきが発生するといった問題点を有していた。
【0009】そこで本発明はベースフィルムから金属薄
膜のセラミックシート上への転写性を向上させて、安定
した電気的特性を有するセラミック電子部品の製造方法
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のセラミック電子部品の製造方法は、支持体上
に第1の樹脂層を設ける第1工程と、次にこの第1の樹
脂層の上に薄膜形成法により金属薄膜を形成する第2工
程と、次いで前記金属薄膜上に所定のパターンを有する
第2の樹脂層を形成する第3の工程と、その後前記金属
薄膜とセラミックシートとを前記第2の樹脂層を介して
支持体ごと重ね合わせて加圧する第4工程と、次に前記
支持体を剥離する第5工程と、次いで前記セラミックシ
ートと前記金属薄膜とが交互に積層された積層体を作製
する第6工程と、その後前記積層体を焼成する第7工程
とを備え、前記金属薄膜の接着強度を前記第1の樹脂層
よりも前記第2の樹脂層の方を大きくしたものであり、
金属薄膜のベースフィルムからの離型性が従来よりも向
上するとともに所望の形状の金属薄膜をセラミックシー
トに転写させることができるため上記目的を達成するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、支持体上に第1の樹脂層を設ける第1工程と、次に
この第1の樹脂層の上に薄膜形成法により金属薄膜を形
成する第2工程と、次いで前記金属薄膜上に所定のパタ
ーンを有する第2の樹脂層を形成する第3の工程と、そ
の後前記金属薄膜とセラミックシートとを前記第2の樹
脂層を介して支持体ごと重ね合わせて加圧する第4工程
と、次に前記支持体を剥離する第5工程と、次いで前記
セラミックシートと前記金属薄膜とが交互に積層された
積層体を作製する第6工程と、その後前記積層体を焼成
する第7工程とを備え、前記金属薄膜の接着強度を前記
第1の樹脂層よりも前記第2の樹脂層の方を大きくした
セラミック電子部品の製造方法であり、所望の形状の金
属薄膜をセラミックシートに容易に転写することができ
安定した電気的特性を有するセラミック電子部品を得る
ことができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、第5工程後第6
工程前に金属薄膜に気体を吹き付ける工程を設けた請求
項1に記載のセラミック電子部品の製造方法であり、セ
ラミックシートに付着した所定のパターン以外の余分な
金属薄膜を容易に除去することができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、セラミックシー
トは少なくともセラミック原料とバインダと可塑剤とを
含有したものであり、第2の樹脂層は前記セラミックシ
ート中に含まれるバインダと可塑剤とを含有したもので
ある請求項1に記載のセラミック電子部品の製造方法で
あり、より容易にセラミックシートに金属薄膜を転写す
ることができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、金属薄膜は第2
の樹脂層と同じかそれよりも小さいパターンで形成する
請求項1に記載のセラミック電子部品の製造方法であ
り、セラミックシートに所望の形状の金属薄膜を転写す
ることができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、第1の樹脂層は
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリコン
樹脂、フッ素樹脂の内少なくとも1種類以上を含有した
ものである請求項1に記載のセラミック電子部品の製造
方法であり、第1の樹脂層と金属薄膜との分離を容易に
行うことができる。
【0016】請求項6に記載の発明は、支持体上に第1
の樹脂層を設ける第1工程と、次にこの第1の樹脂層の
上に薄膜形成法により金属薄膜を形成する第2工程と、
その後表面に所定のパターンを有する第2の樹脂層を形
成したセラミックシートと前記金属薄膜とを支持体ごと
重ね合わせて加圧する第3の工程と、次に前記支持体を
剥離する第4工程と、次いで前記セラミックシートと前
記金属薄膜とが交互に積層された積層体を作製する第5
工程と、その後前記積層体を焼成する第6工程とを備
え、前記金属薄膜の接着強度を前記第1の樹脂層よりも
前記第2の樹脂層の方を大きくしたセラミック電子部品
の製造方法であり、所望の形状の金属薄膜をセラミック
シートに容易に転写することができ安定した電気的特性
を有するセラミック電子部品を得ることができる。
【0017】請求項7に記載の発明は、第4工程後第5
工程前に金属薄膜に気体を吹き付ける工程を設けた請求
項6に記載のセラミック電子部品の製造方法であり、セ
ラミックシートに付着した所定のパターン以外の余分な
金属薄膜を容易に除去することができる。
【0018】請求項8に記載の発明は、セラミックシー
トは少なくともセラミック原料とバインダと可塑剤とを
含有したものであり、第2の樹脂層は前記セラミックシ
ート中に含まれるバインダと可塑剤とを含有したもので
ある請求項6に記載のセラミック電子部品の製造方法で
あり、より容易にセラミックシートに金属薄膜を転写す
ることができる。
【0019】請求項9に記載の発明は、金属薄膜を第2
の樹脂層と同じかそれよりも小さいパターンで形成する
請求項6に記載のセラミック電子部品の製造方法であ
り、セラミックシートに所望の形状の金属薄膜を転写す
ることができる。
【0020】請求項10に記載の発明は、第1の樹脂層
はアクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリコ
ン樹脂、フッ素樹脂の内少なくとも1種類以上を含有し
たものである請求項6に記載のセラミック電子部品の製
造方法であり、第1の樹脂層と金属薄膜との分離を容易
に行うことができる。
【0021】以下、本発明の一実施の形態について、積
層セラミックコンデンサを例に図面を参照しながら説明
する。
【0022】図1は本発明の実施の形態1における金属
薄膜の製造工程を説明するための断面図、図2は本発明
の実施の形態1におけるセラミックシートの作製工程を
説明するための断面図、図3は本発明の実施の形態1、
2におけるセラミックシートへの金属薄膜の転写工程を
説明するための断面図、図4は本発明の実施の形態1〜
4におけるセラミックシートへの金属薄膜の転写工程を
説明するための断面図、図5は本発明の実施の形態1〜
4における積層体の製造工程を説明するための断面図、
図6は本発明の実施の形態2における金属薄膜の製造工
程を説明するための断面図、図7は本発明の実施の形態
2、4におけるセラミックシートの製造工程を説明する
ための断面図、図8は本発明の実施の形態3における金
属薄膜の製造工程を説明するための断面図、図9は本発
明の実施の形態3、4におけるセラミックシートへの金
属薄膜の転写工程を説明するための断面図、図10は本
発明の実施の形態4における金属薄膜の製造工程を説明
するための断面図であり、10は支持体としてのベース
フィルム、11は第1の樹脂層、12は金属薄膜、13
は第2の樹脂層、14は支持体としてのベースフィル
ム、15は第3の樹脂層、16はセラミックシート、1
7はプレス板である。
【0023】また図11は一般的な積層セラミックコン
デンサの一部切欠斜視図であり、1はセラミック誘電体
層、2は内部電極層、3は外部電極である。
【0024】(実施の形態1)まず、チタン酸バリウム
等の誘電体材料と、ポリビニルブチラール系のバインダ
成分と、可塑剤成分としてジブチルフタレート、溶剤成
分として酢酸ブチルを混合してスラリー化した後、ドク
ターブレード法を用いて図2に示すように第3の樹脂層
15を形成したベースフィルム14上に厚み8μmのセ
ラミック誘電体層1となるセラミックシート16を形成
する。この第3の樹脂層15はベースフィルム14から
セラミックシート16の離型性を良くするために設けた
ものであり、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹
脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂の内少なくとも1種類以
上を含有したものである。
【0025】一方、図1に示すようにベースフィルム1
0のほぼ全面に形成した厚み0.1〜1.0μm程度の
第1の樹脂層11の上に略全面に蒸着法またはスパッタ
法などの薄膜形成法で金属薄膜12を作製する。この金
属薄膜12はニッケルを用いて形成したものであり、そ
の厚みは均一で約1.0μmである。第1の樹脂層11
はベースフィルム10から金属薄膜12の離型姓を向上
させるために設けたものであり、アクリル樹脂、エポキ
シ樹脂、メラミン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂の内
少なくとも1種類以上を含有したものである。次に内部
電極2と同じパターンを有する第2の樹脂層13を金属
薄膜12上に形成する。この第2の樹脂層13は、セラ
ミックシート16中に含有されるバインダ成分と可塑剤
成分とを含有したものであり、本実施の形態1において
はポリビニルブチラール系化合物とジブチルフタレート
とを含有させたものである。
【0026】次に図3に示すようにセラミックシート1
6と金属薄膜12とを第2の樹脂層13を介してベース
フィルム10,14ごと貼り合わせて、表面が平面のプ
レス板17で加熱することによりセラミックシート16
及び第2の樹脂層13中のバインダ成分を軟化させ、ま
た加圧することによりセラミックシート16と金属薄膜
12の接触面積を増大させ、両者の接着性を誘発すると
同時に第1の樹脂層11から内部電極2となる第2の樹
脂層13の形成された部分の金属薄膜12をセラミック
シート16に移行させる。
【0027】次いで金属薄膜12側のベースフィルム1
0を第2の樹脂層13の形成されていない部分の金属薄
膜12をベースフィルム10側に残した状態で剥離し、
図4に示すような金属薄膜12付きセラミックシート1
6を得る。
【0028】次いでこの金属薄膜12付きセラミックシ
ート16を所定の寸法に切断して、図5に示すようにセ
ラミックシート16と金属薄膜12とが交互に積層され
るようにベースフィルム14を剥がしながら100枚積
層して積層体ブロックを得る。
【0029】その後積層体ブロックをチップ状に切断し
て積層体を得る。この積層体を大気中または窒素中で脱
脂した後、還元雰囲気中で焼成し焼結体を得る。
【0030】次いで内部電極2の露出した両端部に銅の
外部電極3を形成し、図11に示す積層セラミックコン
デンサとする。
【0031】この積層セラミックコンデンサについて、
セラミックシート16上への金属薄膜12の転写性及び
積層セラミックコンデンサの静電容量を測定し、評価を
行った。
【0032】転写性については、第2の樹脂層13の下
の金属薄膜12が転写後のベースフィルム10側に残留
する割合を第2の樹脂層13の下に形成した金属薄膜1
2の全重量に対する割合で示している。
【0033】なお比較のために、金属薄膜12の表面に
第2の樹脂層13を形成していない金属薄膜12を用い
た従来の製造方法によるセラミックシート16への金属
薄膜12の転写性及び積層セラミックコンデンサの静電
容量も測定した。本実施の形態1及び比較例の転写性及
び静電容量の測定結果を(表1)に示す。
【0034】
【表1】
【0035】(表1)を見るとわかるように本実施の形
態1のように第2の樹脂層13を設けた場合について
は、金属薄膜12の転写性が改善されていることがわか
る。
【0036】これは第1の樹脂層11と金属薄膜12の
接着強度よりも第2の樹脂層13と金属薄膜12との接
着強度の方が大きく、かつ第2の樹脂層13とセラミッ
クシート16との接着強度が大きいためベースフィルム
10から第2の樹脂層13及びこの下に設けた金属薄膜
12を容易に離型させることができるためである。一
方、第2の樹脂層13を設けなかった比較例について
は、金属薄膜12の転写が不十分であるために十分な静
電容量が得られない。
【0037】さらに図5に示すように第2の樹脂層13
は金属薄膜12と積層されるセラミックシート16との
接着強度を向上させることができる。
【0038】従って、金属薄膜12上に第2の樹脂層1
3を形成し、セラミックシート16上に転写することに
より内部電極2となる金属薄膜12の転写性を従来より
も向上させることができる。その結果、金属薄膜12の
転写不良による静電容量のばらつきや低下といった積層
セラミックコンデンサとしての致命的な不良を抑制する
ことができ、歩留まりの向上に対して絶大な効果があ
る。
【0039】(実施の形態2)まず図7に示すように実
施の形態1と同様にして第3の樹脂層15を形成したベ
ースフィルム14上にセラミックシート16を作製し、
この上に内部電極2と同じパターンを有する第2の樹脂
層13を作製する。
【0040】一方図6に示すように、実施の形態1と同
様にして第1の樹脂層11を形成したベースフィルム1
0上に金属薄膜12を形成する。
【0041】次に図3に示すように、セラミックシート
16と金属薄膜13とを第2の樹脂層13を介してベー
スフィルム10,14ごと貼り合わせて、表面が平面の
プレス板17で加熱することによりセラミックシート1
6、第2の樹脂層13中のバインダ成分を軟化させ、ま
た加圧することにより第2の樹脂層13と金属薄膜12
との接触面積を増大させ、両者の接着性を誘発すると同
時に第1の樹脂層11から内部電極2となる第2の樹脂
層13の形成された部分の金属薄膜12をセラミックシ
ート16側に移行させる。
【0042】次いで金属薄膜12側のベースフィルム1
0を第2の樹脂層13の形成されていない部分の金属薄
膜12をベースフィルム10側に残した状態で剥離し、
図4に示すような金属薄膜12付きセラミックシート1
6を得る。
【0043】次いでこの金属薄膜12付きセラミックシ
ート16を所定の寸法に切断して、図5に示すようにセ
ラミックシート16と金属薄膜12とが交互に積層され
るようにベースフィルム14を剥がしながら100枚積
層して積層体ブロックを得る。
【0044】その後積層体ブロックをチップ状に切断し
て積層体を得る。この積層体を大気中または窒素中で脱
脂した後、還元雰囲気中で焼成し焼結体を得る。次いで
内部電極2の露出した両端部に銅の外部電極3を形成
し、図11に示す積層セラミックコンデンサとする。
【0045】この積層セラミックコンデンサについて、
セラミックシート16上への金属薄膜12の転写性及び
積層セラミックコンデンサの静電容量を測定し、評価を
行った。
【0046】転写性については、転写されるべき金属薄
膜12のベースフィルム10側に残留する割合で示して
いる。
【0047】なお比較のために、第2の樹脂層13を形
成していないセラミックシート16を用いた従来の製造
方法によるセラミックシート16への金属薄膜12の転
写性及び積層セラミックコンデンサの静電容量も測定し
た。
【0048】本実施の形態2及び比較例の転写性及び静
電容量の測定結果を(表2)に示す。
【0049】
【表2】
【0050】(表2)を見るとわかるように本実施の形
態2のように第2の樹脂層13を設けた場合について
は、金属薄膜12の転写性が改善されていることがわか
る。一方、第2の樹脂層13を設けなかった比較例につ
いては、金属薄膜12の転写が不十分であるために十分
な静電容量が得られない。
【0051】従って、セラミックシート16上に内部電
極2と同じパターンの第2の樹脂層13を形成すること
により、内部電極2となる金属薄膜12の転写性を従来
よりも向上させることができる。
【0052】また、図5に示すように第2の樹脂層13
を設けたため積層体ブロック形成時には第2の樹脂層1
3を介してセラミックシート16と金属薄膜12とが積
層されることとなる。この第2の樹脂層13は金属薄膜
12とセラミックシート16の接着性を向上させる結合
剤の役割を果たすこととなる。
【0053】従って実施の形態1よりもセラミックシー
ト16と金属薄膜12との接着性にすぐれた積層体ブロ
ックを得ることができるために、例えばデラミネーショ
ンやひび割れといった構造欠陥の発生を抑制することが
できる。
【0054】以上のことから、金属薄膜12の転写不良
による静電容量のばらつきや低下、構造欠陥の発生とい
った積層セラミックコンデンサとしての致命的な不良を
抑制することができ、歩留まりの向上に対して絶大な効
果がある。
【0055】(実施の形態3)まず実施の形態1と同様
にして図2に示すように第3の樹脂層15を形成したベ
ースフィルム14上にセラミックシート16を作製す
る。
【0056】また、図8に示すように第1の樹脂層11
を形成したベースフィルム10上に内部電極2と同じパ
ターンの金属薄膜12を薄膜形成法により作製する。次
にこの金属薄膜12上に同じパターンで第2の樹脂層1
3を作製する。この第2の樹脂層13は、セラミックシ
ート16中に含有されるバインダ成分と可塑剤成分とを
含有したものであり、本実施の形態3においてはポリビ
ニルブチラール系化合物とジブチルフタレートとを含有
させたものである。
【0057】次に図9に示すようにセラミックシート1
6と金属薄膜12とを第2の樹脂層13を介してベース
フィルム10,14ごと貼り合わせて、表面が平面のプ
レス板17で加熱することによりセラミックシート1
6、第2の樹脂層13中のバインダ成分を軟化させ、ま
た加圧することにより第2の樹脂層13と金属薄膜12
との接触面積を増大させ、両者の接着性を誘発すると同
時に第1の樹脂層11から内部電極2となる部分の金属
薄膜12だけをセラミックシート16側に移行させる。
【0058】次いで金属薄膜12側のベースフィルム1
0を第2の樹脂層13の形成されていない部分の金属薄
膜12をベースフィルム10に残した状態で剥離し、図
4に示すような金属薄膜12付きセラミックシート16
を得る。
【0059】次いでこの金属薄膜12付きセラミックシ
ート16を所定の寸法に切断して、図5に示すようにセ
ラミックシート16と金属薄膜12とが交互に積層され
るようにベースフィルム14を剥がしながら100枚積
層して積層体ブロックを得る。
【0060】その後積層体ブロックをチップ状に切断し
て積層体を得る。この積層体を大気中または窒素中で脱
脂した後、還元雰囲気中で焼成し焼結体を得る。次いで
内部電極2の露出した両端部に銅の外部電極3を形成
し、図11に示す積層セラミックコンデンサとする。
【0061】この積層セラミックコンデンサについて、
セラミックシート16上への金属薄膜12の転写性及び
積層セラミックコンデンサの静電容量を測定し、評価を
行った。
【0062】転写性については、第1の樹脂層11上の
金属薄膜12が転写後のベースフィルム10側に残留す
る割合を金属薄膜12の全重量に対する割合で示してい
る。
【0063】なお、比較のために表面に第2の樹脂層1
3を形成していない金属薄膜12を用いる従来の製造方
法によるセラミックシート16への金属薄膜12の転写
性及び積層セラミックコンデンサの静電容量も測定し
た。
【0064】本実施の形態3及び比較例の転写性及び静
電容量の測定結果を(表3)に示す。
【0065】
【表3】
【0066】(表3)を見るとわかるように本実施の形
態3のように第2の樹脂層13を設けた場合について
は、金属薄膜12の転写性が改善されていることがわか
る。一方、第2の樹脂層13を設けなかった比較例につ
いては、金属薄膜12の転写が不十分であるために十分
な静電容量が得られない。
【0067】従って、金属薄膜12上に第2の樹脂層1
3を設けることにより、内部電極2となる金属薄膜12
の転写性を従来よりも向上させることができる。また図
5に示すように積層体ブロック形成時には第2の樹脂層
13を介してセラミックシート16と金属薄膜12とが
積層されることとなる。この第2の樹脂層13は金属薄
膜12とセラミックシート16の接着性を向上させる結
合剤の役割を果たすこととなる。
【0068】その結果実施の形態1よりもセラミックシ
ート16と金属薄膜12との接着性に優れた積層体ブロ
ックを得ることができるために、例えばデラミネーショ
ンやヒビ割れといった構造欠陥の発生を抑制することが
できる。
【0069】以上のことから、金属薄膜12の転写不良
による静電容量のばらつきや低下、構造欠陥の発生とい
った積層セラミックコンデンサとしての致命的な不良を
抑制することができ、歩留まりの向上に対して絶大な効
果がある。
【0070】(実施の形態4)実施の形態2と同様にし
て図7に示すように表面に第2の樹脂層13を有するセ
ラミックシート16を作製する。
【0071】また、図10に示すようにベースフィルム
10上に実施の形態3と同様にして第1の樹脂層11を
形成した上に内部電極2と同じパターンを有する金属薄
膜12を形成する。
【0072】次に図9に示すようにセラミックシート1
6と金属薄膜12とを第2の樹脂層13を介してベース
フィルム10,14ごと貼り合わせて、表面が平面のプ
レス板17で加熱することによりセラミックシート1
6、第2の樹脂層13中のバインダ成分を軟化させ、ま
た加圧することにより第2の樹脂層13と金属薄膜12
との接触面積を増大させ、両者の接着性を誘発すると同
時に第1の樹脂層11から内部電極2となる金属薄膜1
2をセラミックシート16側に移行させる。
【0073】次いで金属薄膜12側のベースフィルム1
0を剥離し、図4に示すような金属薄膜12付きセラミ
ックシート16を得る。
【0074】次いでこの金属薄膜12付きセラミックシ
ート16を所定の形状に切断して、図5に示すようにセ
ラミックシート16と金属薄膜12とが交互に積層され
るようにベースフィルム14を剥がしながら100枚積
層して積層体ブロックを得る。
【0075】その後積層体ブロックをチップ状に切断し
て積層体を得る。この積層体を大気中または窒素中で脱
脂した後、還元雰囲気中で焼成し焼結体を得る。次いで
内部電極2の露出した両端部に銅の外部電極3を形成
し、図11に示す積層セラミックコンデンサとする。
【0076】この積層セラミックコンデンサについて、
セラミックシート16上への金属薄膜12の転写性及び
積層セラミックコンデンサの静電容量を測定し、評価を
行った。
【0077】転写性については、第1の樹脂層11上の
金属薄膜12が転写後のベースフィルム10側に残留す
る割合を形成した金属薄膜12の全重量に対する割合で
示している。
【0078】なお、比較のために第2の樹脂層13を形
成していないセラミックシート16を用いた従来の製造
方法によるセラミックシート16への金属薄膜12の転
写性及び積層セラミックコンデンサの静電容量も測定し
た。
【0079】本実施の形態4及び比較例の転写性及び静
電容量の測定結果を(表4)に示す。
【0080】
【表4】
【0081】(表4)を見るとわかるように本実施の形
態4のように第2の樹脂層13を設けた場合について
は、金属薄膜12の転写性が改善されていることがわか
る。一方、第2の樹脂層13を設けなかった比較例につ
いては、金属薄膜12の転写が不十分であるために十分
な静電容量が得られない。
【0082】従って、セラミックシート16上に第2の
樹脂層13を形成することにより内部電極2となる金属
薄膜12の転写性を従来よりも向上させることができ
る。
【0083】また、図6に示すように積層体ブロック形
成時には第2の樹脂層13を介してセラミックシート1
6と金属薄膜12とが積層されることとなる。この第2
の樹脂層13は金属薄膜12とセラミックシート16の
接着性を向上させる結合剤の役割を果たすこととなる。
【0084】その結果実施の形態1よりもセラミックシ
ート16と金属薄膜12との接着性に優れた積層体ブロ
ックを得ることができるために、例えばデラミネーショ
ンやヒビ割れといった構造欠陥の発生を抑制することが
できる。
【0085】以上のことから、金属薄膜12の転写不良
による静電容量のばらつきや低下、構造欠陥の発生とい
った積層セラミックコンデンサとしての致命的な不良を
抑制することができ、歩留まりの向上に対して絶大な効
果がある。
【0086】以下本発明のポイントについて説明する。
【0087】(1)第1及び第3の樹脂層11,15は
ベースフィルム10,14からセラミックシート16及
び金属薄膜12を剥離しやすくするために形成するもの
である。また、金属薄膜12の形成時及び転写時の圧力
及び熱によって軟化したり、変質したりしないことが重
要である。第1及び第3の樹脂層11,15が軟化した
場合には、内部電極2となる金属薄膜12のパターン精
度や積層精度が悪くなり良好な積層体を得ることができ
ない。従ってこのような性能を満足するためにアクリル
樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリコン樹脂、フ
ッ素樹脂またはそれらの混合系樹脂を第1及び第3の樹
脂層11,15として用いることが有効である。アクリ
ル樹脂についてはエポキシ樹脂、メラミン樹脂と混合さ
せて用いることでさらに熱的安定性が向上し好ましい。
シリコン樹脂については熱的安定性に加えて、離型性の
経時変化が小さいといった特徴を有している。フッ素樹
脂については、上記樹脂の中で最も熱的に安定かつ金属
薄膜12の離型性に優れている。また、逆に第1及び第
3の樹脂層11,15の軟化を防ぐために、金属薄膜1
2の形成時及び転写時の熱は第1及び第3の樹脂層1
1,15の軟化点以下で行う必要がある。
【0088】さらに、アクリル樹脂はセラミックシート
16中のバインダ成分として用いることがある。この場
合は第1及び第3の樹脂層11,15はアクリル樹脂以
外の樹脂を用いて形成する必要がある。すなわち離型性
を向上させるためには、第1及び第3の樹脂層11,1
5はセラミックシート16に含まれる樹脂とは異なる樹
脂で相溶性に劣る樹脂を用いて形成する必要がある。
【0089】また、第1及び第3の樹脂層11,15が
セラミックシート16よりも小さい場合には金属薄膜1
2を転写するときにベースフィルム10,14とセラミ
ックシート16が直接接触し、セラミックシート16を
剥離させてしまうおそれが有る。このとき、焼結体の構
造欠陥となり、良品を得ることができなくなる。従って
第1及び第3の樹脂層11,15はセラミックシート1
6よりも大きくしておくことが、構造欠陥の発生を抑制
するために好ましい。
【0090】(2)金属薄膜12をセラミックシート1
6側に転写させる時に、加熱してセラミックシート16
中に含まれるバインダ成分を十分に軟化させてセラミッ
クシート16と金属薄膜12との接着強度が向上するよ
うにする必要がある。従ってこの時の加熱温度はセラミ
ックシート16中のバインダ成分の軟化温度以上とする
ことが好ましい。
【0091】(3)第2の樹脂層13は、形成しようと
する内部電極2と同じパターンを有するように形成する
ことにより、金属薄膜12から内部電極2となる部分だ
けをセラミックシート16側に転写することができる。
【0092】また、精度よく内部電極2を形成するため
に、第2の樹脂層13は第3の樹脂層15と同じか相似
形でそれよりも小さく形成することが望ましい。
【0093】(4)上記実施の形態においてはセラミッ
クシート16側に金属薄膜12を転写したが金属薄膜1
2側にセラミックシート16を転写しても同様の効果が
得られるものである。
【0094】(5)金属薄膜12とセラミックシート1
6を貼り合わせてベースフィルム10を除去したとき
に、余分な金属薄膜12がセラミックシート16に付着
した場合、金属薄膜12を転写したセラミックシート1
6に気体を吹き付けることにより余分な金属薄膜12を
容易に除去でき所望の形状の内部電極2を形成すること
ができる。
【0095】(6)上記各実施の形態においてはセラミ
ックシート16を誘電体材料とバインダ、可塑剤、溶剤
を混合してベースフィルム14上に形成したが、例えば
誘電体材料とポリエチレンとを用いて作製したセラミッ
クシート16についても同様の効果が得られる。
【0096】なぜならば、このセラミックシート16は
上記各実施の形態で示したようなセラミックシート16
と比較すると空孔率が高いため第2の樹脂層13を形成
するバインダ成分がセラミックシート16の空孔に浸入
することによりセラミックシート16と金属薄膜12と
の接着強度を向上させることができるからである。
【0097】また、このセラミックシート16は上記各
実施の形態で示したようなセラミックシート16と比較
すると強度が高いため、ベースフィルム14上に形成す
る必要が無く、扱いが非常に容易である。
【0098】(7)金属薄膜12は、スパッタ法、蒸着
法、メッキ法などの薄膜形成法を単独であるいは組み合
わせて形成することが望ましい。ただし0.1〜1.0
μm程度の厚みの金属薄膜12を形成しようとするとス
パッタ法よりも蒸着法で形成する方が効率良く形成する
ことができる。
【0099】(8)また、高積層のセラミック電子部品
を作製する場合には、転写時の熱が積層体ブロック内部
に蓄積し、セラミックシート16が伸びて精度良く積層
を行うことができなくなるおそれがある。従って、高積
層の積層体ブロックを作製する場合は、セラミックシー
ト16が伸びないように適宜冷却しながら積層体ブロッ
クを作製することが好ましい。
【0100】(9)上記各実施の形態においては積層セ
ラミックコンデンサについて説明したが、本発明は例え
ば積層チップバリスタや積層型のコイル、セラミック多
層基板等積層工程を有する一般的なセラミック電子部品
の製造方法についても同様の効果が得られる。
【0101】
【発明の効果】以上本発明によると、ベースフィルムか
ら金属薄膜のセラミックシート上への転写性を向上させ
ることができる。また、セラミックシートと金属薄膜と
の接着強度も向上させることができる。従って安定した
電気的特性を有するセラミック電子部品の製造方法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における金属薄膜の製造
工程を説明するための断面図
【図2】本発明の実施の形態1におけるセラミックシー
トの作製工程を説明するための断面図
【図3】本発明の実施の形態1、2におけるセラミック
シートへの金属薄膜の転写工程を説明するための断面図
【図4】本発明の実施の形態1〜4におけるセラミック
シートへの金属薄膜の転写工程を説明するための断面図
【図5】本発明の実施の形態1〜4における積層体の製
造工程を説明するための断面図
【図6】本発明の実施の形態2における金属薄膜の製造
工程を説明するための断面図
【図7】本発明の実施の形態2、4におけるセラミック
シートの製造工程を説明するための断面図
【図8】本発明の実施の形態3における金属薄膜の製造
工程を説明するための断面図
【図9】本発明の実施の形態3、4におけるセラミック
シートへの金属薄膜の転写工程を説明するための断面図
【図10】本発明の実施の形態4における金属薄膜の製
造工程を説明するための断面図
【図11】一般的な積層セラミックコンデンサの一部切
欠斜視図
【符号の説明】
1 セラミック誘電体層 2 内部電極 3 外部電極 10 ベースフィルム 11 第1の樹脂層 12 金属薄膜 13 第2の樹脂層 14 ベースフィルム 15 第3の樹脂層 16 セラミックシート 17 プレス板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E001 AB03 AC09 AE02 AE03 AF06 AH03 AH05 AH06 AH07 AH09 AJ01 AJ02 5E082 AA01 AB03 BC32 BC33 BC38 EE05 EE23 EE37 EE39 FG06 FG26 FG27 FG54 GG10 GG11 JJ03 JJ12 JJ23 LL02 LL03 LL35 MM22 MM24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に第1の樹脂層を設ける第1工
    程と、次にこの第1の樹脂層の上に薄膜形成法により金
    属薄膜を形成する第2工程と、次いで前記金属薄膜上に
    所定のパターンを有する第2の樹脂層を形成する第3の
    工程と、その後前記金属薄膜とセラミックシートとを前
    記第2の樹脂層を介して支持体ごと重ね合わせて加圧す
    る第4工程と、次に前記支持体を剥離する第5工程と、
    次いで前記セラミックシートと前記金属薄膜とが交互に
    積層された積層体を作製する第6工程と、その後前記積
    層体を焼成する第7工程とを備え、前記金属薄膜の接着
    強度を前記第1の樹脂層よりも前記第2の樹脂層の方を
    大きくしたセラミック電子部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 第5工程後第6工程前に金属薄膜に気体
    を吹き付ける工程を設けた請求項1に記載のセラミック
    電子部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 セラミックシートは少なくともセラミッ
    ク原料とバインダと可塑剤とを含有したものであり、第
    2の樹脂層は前記セラミックシート中に含まれるバイン
    ダと可塑剤とを含有したものである請求項1に記載のセ
    ラミック電子部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 金属薄膜を第2の樹脂層と同じかそれよ
    りも小さいパターンで形成する請求項1に記載のセラミ
    ック電子部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 第1の樹脂層はアクリル樹脂、エポキシ
    樹脂、メラミン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂の内少
    なくとも1種類以上を含有したものである請求項1に記
    載のセラミック電子部品の製造方法。
  6. 【請求項6】 支持体上に第1の樹脂層を設ける第1工
    程と、次にこの第1の樹脂層の上に薄膜形成法により金
    属薄膜を形成する第2工程と、その後表面に所定のパタ
    ーンを有する第2の樹脂層を形成したセラミックシート
    と前記金属薄膜とを支持体ごと重ね合わせて加圧する第
    3工程と、次に前記支持体を剥離する第4工程と、次い
    で前記セラミックシートと前記金属薄膜とが交互に積層
    された積層体を作製する第5工程と、その後前記積層体
    を焼成する第6工程とを備え、前記金属薄膜の接着強度
    を前記第1の樹脂層よりも前記第2の樹脂層の方を大き
    くしたセラミック電子部品の製造方法。
  7. 【請求項7】 第4工程後第5工程前に金属薄膜に気体
    を吹き付ける工程を設けた請求項6に記載のセラミック
    電子部品の製造方法。
  8. 【請求項8】 セラミックシートは少なくともセラミッ
    ク原料とバインダと可塑剤とを含有したものであり、第
    2の樹脂層は前記セラミックシート中に含まれるバイン
    ダと可塑剤とを含有したものである請求項6に記載のセ
    ラミック電子部品の製造方法。
  9. 【請求項9】 金属薄膜を第2の樹脂層と同じかそれよ
    りも小さいパターンで形成する請求項6に記載のセラミ
    ック電子部品の製造方法。
  10. 【請求項10】 第1の樹脂層はアクリル樹脂、エポキ
    シ樹脂、メラミン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂の内
    少なくとも1種類以上を含有したものである請求項6に
    記載のセラミック電子部品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112277493A (zh) * 2020-10-28 2021-01-29 中科传感技术(青岛)研究院 一种多层压电陶瓷片底面电极转印方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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