JPH06295724A - リチウム二次電池用マンガン酸リチウムの製造方法 - Google Patents
リチウム二次電池用マンガン酸リチウムの製造方法Info
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- JPH06295724A JPH06295724A JP5098296A JP9829693A JPH06295724A JP H06295724 A JPH06295724 A JP H06295724A JP 5098296 A JP5098296 A JP 5098296A JP 9829693 A JP9829693 A JP 9829693A JP H06295724 A JPH06295724 A JP H06295724A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 LiMn2O4を正極活物質とするリチウム二
次電池の放電容量の大幅な増大を可能とするリチウム二
次電池用LiMn2O4の製造方法を提供する。 【構成】 比表面積が40m2/g以上であるマンガン
酸化物を、リチウム塩の溶液を用いてリチウム含有処理
した後、加熱処理することを特徴とするリチウム二次電
池用マンガン酸リチウムの製造方法。
次電池の放電容量の大幅な増大を可能とするリチウム二
次電池用LiMn2O4の製造方法を提供する。 【構成】 比表面積が40m2/g以上であるマンガン
酸化物を、リチウム塩の溶液を用いてリチウム含有処理
した後、加熱処理することを特徴とするリチウム二次電
池用マンガン酸リチウムの製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リチウム二次電池用マ
ンガン酸リチウム(LiMn2O4)の製造方法に関し、
より詳しくは、リチウム、リチウム合金または炭素を負
極活物質とするリチウム二次電池の正極活物質に用いら
れるLiMn2O4の製造方法に関する。
ンガン酸リチウム(LiMn2O4)の製造方法に関し、
より詳しくは、リチウム、リチウム合金または炭素を負
極活物質とするリチウム二次電池の正極活物質に用いら
れるLiMn2O4の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】非水系リチウム二次電池の正極活物質と
しては、LiMn2O4およびその酸処理物が提案されて
いる(特開昭63−187569号公報、特開昭63−
114065号公報)。このLiMn2O4およびその酸
処理物の特徴は、マンガン酸化物に、リチウムを予めド
ープすることにより三次元のチャンネル構造を有するL
iMn2O4とし、充放電によるリチウムのドープおよび
脱ドープが、スムーズに行なえるように改良した点にあ
る。
しては、LiMn2O4およびその酸処理物が提案されて
いる(特開昭63−187569号公報、特開昭63−
114065号公報)。このLiMn2O4およびその酸
処理物の特徴は、マンガン酸化物に、リチウムを予めド
ープすることにより三次元のチャンネル構造を有するL
iMn2O4とし、充放電によるリチウムのドープおよび
脱ドープが、スムーズに行なえるように改良した点にあ
る。
【0003】上記LiMn2O4の主な製造方法として
は、炭酸リチウムとマンガン酸化物(MnO2、Mn2O
3)とをMn:Li=2:1のモル比となるように混合
し、大気中650℃で加熱処理して、Li2CO3を、一
旦分解させた後、さらに850℃で加熱処理することが
一般的である。
は、炭酸リチウムとマンガン酸化物(MnO2、Mn2O
3)とをMn:Li=2:1のモル比となるように混合
し、大気中650℃で加熱処理して、Li2CO3を、一
旦分解させた後、さらに850℃で加熱処理することが
一般的である。
【0004】しかしながら、従来のLiMn2O4を正極
活物質として用いた場合、得られるリチウム二次電池の
サイクル特性(充放電特性)は比較的良好であるものの
放電容量が小さいという問題があった。
活物質として用いた場合、得られるリチウム二次電池の
サイクル特性(充放電特性)は比較的良好であるものの
放電容量が小さいという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、LiM
n2O4を正極活物質とするリチウム二次電池の放電容量
の大幅な増大を可能とするリチウム二次電池用LiMn
2O4の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、LiM
n2O4を正極活物質とするリチウム二次電池の放電容量
の大幅な増大を可能とするリチウム二次電池用LiMn
2O4の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意研究を行なったところ、LiMn2
O4の出発原料として従来用いられているマンガン酸化
物は一般的に比表面積が小さく、代わりに比表面積の大
きいマンガン酸化物をリチウム塩の溶液を用いてリチウ
ム含有処理した後、加熱処理してLiMn2O4を得るこ
とによってリチウム二次電池の放電性能を著しく向上さ
せることができるという知見を得て本発明に到達した。
達成するために鋭意研究を行なったところ、LiMn2
O4の出発原料として従来用いられているマンガン酸化
物は一般的に比表面積が小さく、代わりに比表面積の大
きいマンガン酸化物をリチウム塩の溶液を用いてリチウ
ム含有処理した後、加熱処理してLiMn2O4を得るこ
とによってリチウム二次電池の放電性能を著しく向上さ
せることができるという知見を得て本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明のリチウム二次電池用L
iMn2O4の製造方法は、比表面積が40m2/g以上
であるマンガン酸化物をリチウム塩の溶液を用いてリチ
ウム含有処理した後、加熱処理することを特徴とする方
法である。
iMn2O4の製造方法は、比表面積が40m2/g以上
であるマンガン酸化物をリチウム塩の溶液を用いてリチ
ウム含有処理した後、加熱処理することを特徴とする方
法である。
【0008】以下、本発明の製造方法をさらに詳細に説
明する。本発明のリチウム二次電池用LiMn2O4の製
造方法においては、出発原料として比表面積が40m2
/g以上のマンガン酸化物を用いる必要がある。比表面
積が40m2/g未満のマンガン酸化物を用いた場合、
リチウム塩の溶液によるリチウム含有処理をした時にリ
チウム含有量が低く、加熱処理した時にMn2O3または
Mn3O4が混在し、得られたLiMn2O4の結晶性が悪
く、そのLiMn2O4を用いても充分な放電容量のリチ
ウム二次電池を得られないからである。
明する。本発明のリチウム二次電池用LiMn2O4の製
造方法においては、出発原料として比表面積が40m2
/g以上のマンガン酸化物を用いる必要がある。比表面
積が40m2/g未満のマンガン酸化物を用いた場合、
リチウム塩の溶液によるリチウム含有処理をした時にリ
チウム含有量が低く、加熱処理した時にMn2O3または
Mn3O4が混在し、得られたLiMn2O4の結晶性が悪
く、そのLiMn2O4を用いても充分な放電容量のリチ
ウム二次電池を得られないからである。
【0009】本発明で用いる比表面積が40m2/g以
上の原料マンガン酸化物の製造方法としては、マンガン
イオン含有硫酸浴から電解によりマンガン酸化物を得る
方法が好ましい。その場合、電解浴温度を80〜90℃
にして、電流密度を100A/m2以上とする。
上の原料マンガン酸化物の製造方法としては、マンガン
イオン含有硫酸浴から電解によりマンガン酸化物を得る
方法が好ましい。その場合、電解浴温度を80〜90℃
にして、電流密度を100A/m2以上とする。
【0010】また他の方法としては、マンガンイオン含
有塩酸浴または硝酸浴から電解を上記硫酸浴と同様の条
件で行なう方法やあるいはマンガン鉱を酸化することに
よっていわゆる化学二酸化マンガンを得る方法でも良
い。
有塩酸浴または硝酸浴から電解を上記硫酸浴と同様の条
件で行なう方法やあるいはマンガン鉱を酸化することに
よっていわゆる化学二酸化マンガンを得る方法でも良
い。
【0011】また、マンガン塩の溶液の噴霧熱分解によ
る方法(特開平2−9722号公報)でも比表面積40
m2/g以上のマンガン酸化物が得られる。
る方法(特開平2−9722号公報)でも比表面積40
m2/g以上のマンガン酸化物が得られる。
【0012】本発明の製造方法においては、上記の原料
マンガン酸化物をリチウム塩の溶液を用いてリチウム含
有処理し、続いてマンガン酸化物を濾過、乾燥した後に
加熱処理を行なう。
マンガン酸化物をリチウム塩の溶液を用いてリチウム含
有処理し、続いてマンガン酸化物を濾過、乾燥した後に
加熱処理を行なう。
【0013】この場合に、リチウム含有処理のために用
いる溶液としては、水酸化リチウムおよび硝酸リチウム
の混合溶液が好ましい。また処理時間は、1〜24時間
が適当であり、処理温度は80〜100℃が望ましい。
いる溶液としては、水酸化リチウムおよび硝酸リチウム
の混合溶液が好ましい。また処理時間は、1〜24時間
が適当であり、処理温度は80〜100℃が望ましい。
【0014】さらに、加熱処理温度は、500〜800
℃が好ましく、加熱処理時間は5〜40時間が好まし
い。
℃が好ましく、加熱処理時間は5〜40時間が好まし
い。
【0015】
【作用】本発明において、出発原料として比表面積が4
0m2/g以上のマンガン酸化物を用い、これをリチウ
ム塩の溶液を用いてリチウム含有処理した後、加熱処理
して得たLiMn2O4が、常法で合成したLiMn2O4
より顕著な効果を奏するのは、比表面積の大きいマンガ
ン酸化物は大きな細孔容積を持ち、リチウム塩溶液中で
処理することにより、リチウムイオンが細孔内に均一に
拡散し加熱処理した際、組成が均一でかつ結晶性の良い
LiMn2O4が得られるからと考えられる。
0m2/g以上のマンガン酸化物を用い、これをリチウ
ム塩の溶液を用いてリチウム含有処理した後、加熱処理
して得たLiMn2O4が、常法で合成したLiMn2O4
より顕著な効果を奏するのは、比表面積の大きいマンガ
ン酸化物は大きな細孔容積を持ち、リチウム塩溶液中で
処理することにより、リチウムイオンが細孔内に均一に
拡散し加熱処理した際、組成が均一でかつ結晶性の良い
LiMn2O4が得られるからと考えられる。
【0016】そして組成が均一でかつ結晶性の良いLi
Mn2O4は、リチウム二次電池の正極活物質とした場合
に、充放電の際にリチウムをドープおよび脱ドープし易
く、放電容量が増大すると考えられる。
Mn2O4は、リチウム二次電池の正極活物質とした場合
に、充放電の際にリチウムをドープおよび脱ドープし易
く、放電容量が増大すると考えられる。
【0017】
【実施例】以下、実施例および比較例に基づいて本発明
をより具体的に説明する。
をより具体的に説明する。
【0018】実施例1 加温装置を設けた内容積3リットルの電解槽に、正極と
してチタン板、陰極として黒鉛板をそれぞれ交互に懸吊
し、電解槽の底部に電解補給液の添加管を設けたものを
使用した。
してチタン板、陰極として黒鉛板をそれぞれ交互に懸吊
し、電解槽の底部に電解補給液の添加管を設けたものを
使用した。
【0019】この電解槽にマンガン50g/l、硫酸3
0g/lとなるように調整した電解液を満たし、そこに
硫酸マンガン溶液からなる電解補給液を注入して上記電
解液組成を保ちながら電解を行なった。この電解は、電
解浴の温度を80±1℃に保ち、電流密度100A/m
2で行なった。
0g/lとなるように調整した電解液を満たし、そこに
硫酸マンガン溶液からなる電解補給液を注入して上記電
解液組成を保ちながら電解を行なった。この電解は、電
解浴の温度を80±1℃に保ち、電流密度100A/m
2で行なった。
【0020】電解終了後、電解二酸化マンガンが電着し
た正極板を取り出し、電解二酸化マンガンを充分に洗浄
した後に、平均粒径が20μmとなるように粉砕した。
た正極板を取り出し、電解二酸化マンガンを充分に洗浄
した後に、平均粒径が20μmとなるように粉砕した。
【0021】得られた二酸化マンガンの比表面積をN2
気流中で250℃で、20分間脱水処理を行なった後、
カウンタソープ(湯浅アイオニクス製)を用いBET1
点法で測定し、その結果を表1に示した。
気流中で250℃で、20分間脱水処理を行なった後、
カウンタソープ(湯浅アイオニクス製)を用いBET1
点法で測定し、その結果を表1に示した。
【0022】次に、この二酸化マンガン50gを、加温
装置を設けた内容積2リットルの処理槽中の水酸化リチ
ウム(1モル/l)と硝酸リチウム(3モル/l)の混
合溶液1リットル中に投入し撹拌しながら反応温度95
℃で24時間反応させた。続いて混合溶液中の二酸化マ
ンガンを常法で濾過、乾燥し、その後700℃で24時
間加熱処理を行なってLiMn2O4を得た。得られたL
iMn2O4のX線回析分析を行ない(111)面のピーク
強度を表1に示した。
装置を設けた内容積2リットルの処理槽中の水酸化リチ
ウム(1モル/l)と硝酸リチウム(3モル/l)の混
合溶液1リットル中に投入し撹拌しながら反応温度95
℃で24時間反応させた。続いて混合溶液中の二酸化マ
ンガンを常法で濾過、乾燥し、その後700℃で24時
間加熱処理を行なってLiMn2O4を得た。得られたL
iMn2O4のX線回析分析を行ない(111)面のピーク
強度を表1に示した。
【0023】さらに、このLiMn2O4を正極活物質と
して以下に示すリチウム二次電池を構成した(図1)。
なお、リチウム二次電池には内径10.8mmφの放電
用電極を用い、構成作業はアルゴン雰囲気下のドライボ
ックス中で行なった。
して以下に示すリチウム二次電池を構成した(図1)。
なお、リチウム二次電池には内径10.8mmφの放電
用電極を用い、構成作業はアルゴン雰囲気下のドライボ
ックス中で行なった。
【0024】図1中、1は負極端子、2は絶縁物(テフ
ロン材)、3は負極集電板、4は負極材、5はセパレー
タ、6は正極合剤、7は正極端子をそれぞれ示す。
ロン材)、3は負極集電板、4は負極材、5はセパレー
タ、6は正極合剤、7は正極端子をそれぞれ示す。
【0025】正極合剤6としては、得られたLiMn2
O490mgに対して黒鉛6mgおよび四フッ化エチレ
ン樹脂4mgを混合し、加重2tで加圧成型して直径1
0.6mmφのペレットとしたものを用いた。
O490mgに対して黒鉛6mgおよび四フッ化エチレ
ン樹脂4mgを混合し、加重2tで加圧成型して直径1
0.6mmφのペレットとしたものを用いた。
【0026】電解液としては、プロピレンカーボネート
および1,2−ジメトキシエタンの1:1混合溶媒に過
塩素酸リチウム(LiClO4)を溶解したものを用
い、セパレータ5中に含ませて使用した。
および1,2−ジメトキシエタンの1:1混合溶媒に過
塩素酸リチウム(LiClO4)を溶解したものを用
い、セパレータ5中に含ませて使用した。
【0027】負極材4としては、リチウム−アルミニウ
ム合金(アルミニウム15重量%)電極を用い、正極合
剤6に対して充分量(約2倍当量)となるように設計し
た。
ム合金(アルミニウム15重量%)電極を用い、正極合
剤6に対して充分量(約2倍当量)となるように設計し
た。
【0028】得られたリチウム二次電池を用いて、0.
5mAの電流で4.3〜3.0Vの範囲の電圧で充放電
を繰り返し、1サイクル目、10サイクル目および50
サイクル目毎の二次電池放電容量を測定した。それらの
結果を表1に示した。
5mAの電流で4.3〜3.0Vの範囲の電圧で充放電
を繰り返し、1サイクル目、10サイクル目および50
サイクル目毎の二次電池放電容量を測定した。それらの
結果を表1に示した。
【0029】比較例1 電解時における電解浴の温度を95℃に変えた以外は実
施例1と同様の操作で原料二酸化マンガンを得た。得ら
れた原料二酸化マンガンの比表面積を実施例1と同様に
して測定し、その結果を表1に示した。
施例1と同様の操作で原料二酸化マンガンを得た。得ら
れた原料二酸化マンガンの比表面積を実施例1と同様に
して測定し、その結果を表1に示した。
【0030】次に、得られた原料二酸化マンガンを用い
て実施例1と同様にしてLiMn2O4を得た。そのX線
回折分析を行ない、(111)面のピーク強度を表1に示
した。
て実施例1と同様にしてLiMn2O4を得た。そのX線
回折分析を行ない、(111)面のピーク強度を表1に示
した。
【0031】さらに、このLiMn2O4を正極活物質と
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
【0032】比較例2 実施例1で得られた電解二酸化マンガン(原料二酸化マ
ンガン)100gに炭酸リチウム36.9g(Mn:L
i=2:1のモル比となる量)を混合し、続いて650
℃で6時間加熱処理後、850℃で24時間加熱処理を
行なってLiMn2O4を得た。得られたLiMn2O4の
X線回折分析を行ない、(111)面のピーク強度を表1
に示した。
ンガン)100gに炭酸リチウム36.9g(Mn:L
i=2:1のモル比となる量)を混合し、続いて650
℃で6時間加熱処理後、850℃で24時間加熱処理を
行なってLiMn2O4を得た。得られたLiMn2O4の
X線回折分析を行ない、(111)面のピーク強度を表1
に示した。
【0033】さらに、このLiMn2O4を正極活物質と
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
【0034】実施例2 電解時における電解液組成をマンガン50g/l、塩酸
10g/lに変え、さらに電解補給液を塩化マンガン溶
液とした以外は実施例1と同様の操作で原料二酸化マン
ガンを得た。原料二酸化マンガンの比表面積を実施例1
と同様にして測定し、その結果を表1に示した。
10g/lに変え、さらに電解補給液を塩化マンガン溶
液とした以外は実施例1と同様の操作で原料二酸化マン
ガンを得た。原料二酸化マンガンの比表面積を実施例1
と同様にして測定し、その結果を表1に示した。
【0035】次に、得られた原料二酸化マンガンを用い
て実施例1と同様にしてLiMn2O4を得た。そのX線
回析分析を行ない(111)面のピーク強度を表1に示し
た。
て実施例1と同様にしてLiMn2O4を得た。そのX線
回析分析を行ない(111)面のピーク強度を表1に示し
た。
【0036】さらに、このLiMn2O4を正極活物質と
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
【0037】実施例3 原料マンガン化合物として噴霧熱分解法によって得たM
n2O3(硝酸マンガンを600℃で噴霧熱分解して得た
Mn2O3)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行
なってLiMn2O4を得た。使用した原料Mn2O3の平
均粒径と比表面積を実施例1と同様にして測定し、その
結果を表1に示した。
n2O3(硝酸マンガンを600℃で噴霧熱分解して得た
Mn2O3)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行
なってLiMn2O4を得た。使用した原料Mn2O3の平
均粒径と比表面積を実施例1と同様にして測定し、その
結果を表1に示した。
【0038】また、得られたLiMn2O4のX線回折分
析を行ない、(111)面のピーク強度を表1に示した。
析を行ない、(111)面のピーク強度を表1に示した。
【0039】さらに、このLiMn2O4を正極活物質と
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
【0040】比較例3 原料マンガン化合物としてMn2O3(比較例1で得られ
た原料二酸化マンガンをを600℃で熱処理して得たM
n2O3)を平均粒径1μmに粉砕して用いた以外は、実
施例1と同様の操作を行なってLiMn2O4を得た。使
用した原料Mn2O3の比表面積を実施例1と同様にして
測定し、その結果を表1に示した。
た原料二酸化マンガンをを600℃で熱処理して得たM
n2O3)を平均粒径1μmに粉砕して用いた以外は、実
施例1と同様の操作を行なってLiMn2O4を得た。使
用した原料Mn2O3の比表面積を実施例1と同様にして
測定し、その結果を表1に示した。
【0041】また、得られたLiMn2O4のX線回折分
析を行ない、(111)面のピーク強度を表1に示した。
析を行ない、(111)面のピーク強度を表1に示した。
【0042】さらに、このLiMn2O4を正極活物質と
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
【0043】実施例4〜6 加熱処理温度を520℃(実施例4)、600℃(実施
例5)、800℃(実施例6)にそれぞれ変えた以外は
実施例1と同様の操作を行なってLiMn2O4を得た。
得られたLiMn2O4のX線回折分析を行ない、(11
1)面のピーク強度を表1に示した。
例5)、800℃(実施例6)にそれぞれ変えた以外は
実施例1と同様の操作を行なってLiMn2O4を得た。
得られたLiMn2O4のX線回折分析を行ない、(11
1)面のピーク強度を表1に示した。
【0044】さらに、このLiMn2O4を正極活物質と
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
【0045】実施例7〜8 原料二酸化マンガンの平均粒径を5μm(実施例7)、
1μm(実施例8)にそれぞれ変えた以外は、実施例1
と同様の操作を行なってLiMn2O4を得た。得られた
LiMn2O4のX線回折分析を行ない、(111)面のピ
ーク強度を表1に示した。
1μm(実施例8)にそれぞれ変えた以外は、実施例1
と同様の操作を行なってLiMn2O4を得た。得られた
LiMn2O4のX線回折分析を行ない、(111)面のピ
ーク強度を表1に示した。
【0046】さらに、このLiMn2O4を正極活物質と
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
【0047】比較例4〜5 原料二酸化マンガンの平均粒径を5μm(比較例4)、
1μm(比較例5)にそれぞれ変えた以外は、比較例1
と同様の操作を行なってLiMn2O4を得た。得られた
LiMn2O4のX線回折分析を行ない、(111)面のピ
ーク強度を表1に示した。
1μm(比較例5)にそれぞれ変えた以外は、比較例1
と同様の操作を行なってLiMn2O4を得た。得られた
LiMn2O4のX線回折分析を行ない、(111)面のピ
ーク強度を表1に示した。
【0048】さらに、このLiMn2O4を正極活物質と
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
【0049】実施例9 電解時における電解浴の温度を90℃に変えた以外は実
施例1と同様の操作で原料二酸化マンガンを得た。得ら
れた原料二酸化マンガンの比表面積を実施例1と同様に
して測定し、その結果を表1に示した。
施例1と同様の操作で原料二酸化マンガンを得た。得ら
れた原料二酸化マンガンの比表面積を実施例1と同様に
して測定し、その結果を表1に示した。
【0050】次に、得られた原料二酸化マンガンを用い
て実施例1と同様にしてLiMn2O4を得た。そのX線
回折分析を行ない、(111)面のピーク強度を表1に示
した。
て実施例1と同様にしてLiMn2O4を得た。そのX線
回折分析を行ない、(111)面のピーク強度を表1に示
した。
【0051】さらに、このLiMn2O4を正極活物質と
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
して用いて実施例1と同様にしてリチウム二次電池を構
成し、その電池性能(放電容量)を評価した。その結果
を表1に示した。
【0052】
【表1】
【0053】表1から明らかなように、比表面積の大き
いマンガン酸化物を出発原料として用いて、これをリチ
ウム塩の溶液を用いてリチウム含有処理した後、加熱処
理して得られた実施例1〜9のLiMn2O4は、比較例
1〜5のLiMn2O4と比較しての(111)面のピーク
強度が高く結晶性が良好なものであった。またそのLi
Mn2O4を正極活物質として用いた実施例1〜9のリチ
ウム二次電池は、比較例1〜5のリチウム二次電池と比
較して各サイクルの放電容量が大きく、電池性能に優れ
ていることが分かる。
いマンガン酸化物を出発原料として用いて、これをリチ
ウム塩の溶液を用いてリチウム含有処理した後、加熱処
理して得られた実施例1〜9のLiMn2O4は、比較例
1〜5のLiMn2O4と比較しての(111)面のピーク
強度が高く結晶性が良好なものであった。またそのLi
Mn2O4を正極活物質として用いた実施例1〜9のリチ
ウム二次電池は、比較例1〜5のリチウム二次電池と比
較して各サイクルの放電容量が大きく、電池性能に優れ
ていることが分かる。
【0054】また、各実施例を対比するに、で実施例1
と実施例4〜6の比較で加熱温度は600〜700℃の
の範囲がより効果が大きいことが分かる。
と実施例4〜6の比較で加熱温度は600〜700℃の
の範囲がより効果が大きいことが分かる。
【0055】また実施例1、7、8の比較で出発原料マ
ンガン酸化物の粒度が5μm以下の方がより効果が大き
いことが分かる。
ンガン酸化物の粒度が5μm以下の方がより効果が大き
いことが分かる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、出発原料として比
表面積が40m2/g以上のマンガン酸化物を用い、こ
れをリチウム塩の溶液を用いてリチウム含有処理した
後、加熱処理する本発明の製造方法によって、結晶性の
良好なLiMn2O4が得られる。
表面積が40m2/g以上のマンガン酸化物を用い、こ
れをリチウム塩の溶液を用いてリチウム含有処理した
後、加熱処理する本発明の製造方法によって、結晶性の
良好なLiMn2O4が得られる。
【0057】また、本発明の製造方法で得られるLiM
n2O4をリチウム二次電池の正極活物質として用いるこ
とによって、放電容量が大きくかつ充放電特性等の他の
電池特性にも優れたリチウム二次電池を得ることが可能
となる。
n2O4をリチウム二次電池の正極活物質として用いるこ
とによって、放電容量が大きくかつ充放電特性等の他の
電池特性にも優れたリチウム二次電池を得ることが可能
となる。
【0058】従って、本発明の製造方法はリチウム二次
電池用LiMn2O4の製造方法として非常に有用であ
る。
電池用LiMn2O4の製造方法として非常に有用であ
る。
【図1】 本発明に係わるリチウム二次電池の一例を示
す側断面図。
す側断面図。
1:負極端子、2:絶縁物、3:負極集電板、4:負極
材、5:セパレータ、6:正極合剤、7:正極端子。
材、5:セパレータ、6:正極合剤、7:正極端子。
Claims (1)
- 【請求項1】 比表面積が40m2/g以上であるマン
ガン酸化物を、リチウム塩の溶液を用いてリチウム含有
処理した後、加熱処理することを特徴とするリチウム二
次電池用マンガン酸リチウムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5098296A JPH06295724A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | リチウム二次電池用マンガン酸リチウムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5098296A JPH06295724A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | リチウム二次電池用マンガン酸リチウムの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06295724A true JPH06295724A (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=14215963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5098296A Pending JPH06295724A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | リチウム二次電池用マンガン酸リチウムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06295724A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999008964A1 (fr) * | 1997-08-18 | 1999-02-25 | Japan As Represented By Director-General Of Agency Of Industrial Science And Technology | Preparation d'une composition en granules a base d'un melange d'oxydes de lithium et de manganese et son utilisation pour des piles secondaires aux ions lithium |
WO2000032518A1 (fr) * | 1998-12-02 | 2000-06-08 | Mitsui Mining & Smelting Company, Ltd. | Procede de fabrication de manganate de lithium |
JP2000357513A (ja) * | 1999-06-14 | 2000-12-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 非水電解質二次電池用正極活物質およびその製造方法 |
KR100358799B1 (ko) * | 2000-02-10 | 2002-10-25 | 삼성에스디아이 주식회사 | 리튬 이차 전지용 양극 활물질의 제조 방법 |
JP2007141643A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Hitachi Maxell Ltd | アルカリ電池 |
JP2008041577A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Kanto Denka Kogyo Co Ltd | スピネル型マンガン酸リチウム及びその製造方法、並びにスピネル型マンガン酸リチウムを使用する正極活物質及び非水電解質電池 |
-
1993
- 1993-04-02 JP JP5098296A patent/JPH06295724A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6409985B1 (en) | 1998-12-02 | 2002-06-25 | Mitsui Mining And Smelting Company, Ltd. | Method for producing lithium manganate |
JP2000357513A (ja) * | 1999-06-14 | 2000-12-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 非水電解質二次電池用正極活物質およびその製造方法 |
JP4581157B2 (ja) * | 1999-06-14 | 2010-11-17 | パナソニック株式会社 | 非水電解質二次電池用正極活物質およびその製造方法 |
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