JPH0629550B2 - 内燃機関のマフラ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、オートバイ等に搭載する内燃機関のマフラ
に関する。

〔発明の技術的背景と問題点〕

オートバイ等に搭載する内燃機関では、内部を縦列の複
数の消音室に区分けした筒状の長いマフラが使用されて
排気音を消音する。ところで、枯草等の多いラフロード
で使用する種類のものでは、マフラの後端に、スパーク
アレスターを連結して、排気ガス中に含まれた火の子を
スパークアレスター内に留め、外部に火の子を放出しな
いように配慮している。このように、マフラの後端にス
パークアレスターを連結すると、スパークアレスター
が、車体の後端より突出する等の不都合がある。

〔発明の目的〕

この発明は、かかる点に鑑み、マフラ筒内の消音室を左
右、前後、上下に配置することによつて、長さを短く
し、スパークアレスターを連結しても、長さが長くない
内燃機関のマフラを得ることを目的とする。

〔発明の構成〕

以下、本発明を図面に示す実施例について説明する。

マフラ外筒は、鋼板プレス成形によつて、上板１と下板
２に分ける。下板２には、前端一側に、排気管３を連結
する排気管連結口４を設け、内部を左右仕切り５と前後
仕切り６で、第一消音室７、第二消音室８、第三消音室
９に仕切る。第一消音室７と第二消音室８は、バツフル
パイプ10を介して連通させ、第二消音室８と第三消音室
９は、バツフルパイプ11を介して連通させる。下板２に
は、上下仕切り12を挾んで上板１を重ねて溶着し、上板
１内に第四消音室13を形成する。第三消音室９と第四消
音室13は、上下仕切り12に設けた孔14で連通させる。上
板１の後端には、出口15を設けてスパークアレスター16
を連結する。

しかして、排気管３から第一消音室７に入つた排気ガス
は、次々に、第二消音室８、第三消音室９、第四消音室
13へと膨脹をくり返しながら流れで消音し、出口15から
スパークアレスター16内に流れ、排気ガス中に含まれた
火の子を取除かれて、スパークアレスター16の後端から
放出される。マフラ外筒内は、左右仕切り５、前後仕切
り６、上下仕切り12で、左右、前後、上下に仕切られた
消音室に分けることができ、短い長さで多くの消音室に
分け、膨脹をくり返させて、消音効果を高くできる。そ
して、各仕切りの一の選定によつて、適正な消音室容積
にできる。そして、スパークアレスター16を後側に連結
しても、全長が短いものにできる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明は、マフラ外筒をプレス
成形した上板と下板に分け、下板前端一側に排気管連結
口を設け、下板内を左右仕切りと前後仕切りで第一乃至
第三消音室に分け、下板に上下仕切りを挾んで上板を重
ね、上板内に第四膨脹室を設け、上板後端の出口にスパ
ークアレスターを連結するようにしたので、消音室がマ
フラ外筒内の左右、前後、上下に分けてでき、多くの消
音室で膨脹をくり返して、消音効果のよいものにでき
る。そして、排気管連結口の位置の自由度が多く、各消
音室の大きさも自由度が多くて、最適な消音効果が得ら
れる消音室容積にできる。そして、マフラ外筒の長さが
短く、スパークアレスターを連結しても、全長が短いも
のにできる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示し、第１図は縦断平面図、第
２図は横断面図、第３図は側面図である。 １……上板、２……下板、４……排気管連結口、５……
左右仕切り、６……前後仕切り、７……第一消音室、８
……第二消音室、９……第三消音室、12……上下仕切
り、13……第四消音室、15……出口、16……スパークア
レスター。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】マフラ外筒をプレス成形した上板と下板に
   分け、下板前端一側に排気管連結口を設け、下板内を左
   右仕切りと前後仕切りで第一乃至第三消音室に分け、下
   板に上下仕切りを挾んで上板を重ね、上板内に第四消音
   室を設け、上板後端の出口にスパークアレスターを連結
   するようにしたことを特徴とする内燃機関のマフラ。