JPH0629537A - 絶縁ゲイト型電界効果半導体装置 - Google Patents

絶縁ゲイト型電界効果半導体装置

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JPH0629537A
JPH0629537A JP10041193A JP10041193A JPH0629537A JP H0629537 A JPH0629537 A JP H0629537A JP 10041193 A JP10041193 A JP 10041193A JP 10041193 A JP10041193 A JP 10041193A JP H0629537 A JPH0629537 A JP H0629537A
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semiconductor
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electrode
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舜平 山崎
Akira Mase
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスプレイ装置の制御部およびその周辺回
路を目的とする。 【構成】 絶縁基板上の第1の電極上の第1の半導体、
第1の絶縁体、第2の半導体、第2の導電膜および層間
絶縁物を概略同一形状に積層した積層体を有し、前記第
1および第2の半導体をしてドレインおよびソ−スを構
成せしめ、前記積層体の側部に隣接した第3の半導体に
よりチャネル形成領域を構成して設け、前記半導体上に
ゲイト絶縁膜と第3の導電膜により設けられたゲイト電
極とを前記積層体の側面に配設した絶縁ゲイト型半導体
装置において、前記第3の導電膜に連結した第4の導電
膜は前記第3の導電膜に重合わせて設けられ、かつ、前
記第4の導電膜のシ−ト抵抗は0.5 Ω/□以下を有せし
めた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体表示装置を構成せし
めるため、基板上に設けた非単結晶半導体を用いた縦チ
ャネル型の積層型の絶縁ゲイト型半導体装置(以下IGF
という)およびその作製方法に関する。
【0002】
【発明の概要】本発明は装置の完成後、不良IGF のゲイ
ト電極をリ−ド(バスライン)より分離(トリミング)
することにより、歩留り向上を図り得る固体表示装置に
用いるものであって、ゲイト電極に昇華性を有せしめる
材料を用いるため、その導電膜(第3の導電膜)のシ−
ト抵抗が10〜100 Ω/□と大きい。このため、バスライ
ンとしてのリ−ド(第4の導電膜)はこのゲイト電極用
導体に密接して0.5 Ω/□以下のシ−ト抵抗とすること
により、マトリックス構成をした装置における遅延動作
をなくしたことを特徴としている。
【0003】加えて、この0.5 Ω/□以下のシ−ト抵抗
のリ−ドによりソ−スまたはドレインに密接した導体
(第2の導電膜)とコンタクトを構成せしめたことによ
り、インバ−タのゲイト電極とその負荷IGF のソ−スま
たはドレインとの連結をなんら余分の製造工程を加える
ことなく実施せんとしたものである。
【0004】
【従来の技術】平面型の固体表示装置を設ける場合、平
行な透光性基板例えばガラス、プラスチック板上に一対
の電極を設けてこの電極間に液晶を注入した液晶の固体
表示装置が知られている。
【0005】一般に、固体表示装置におけるアクティブ
絵素が例えば640 ×525 である時、そのすべての絵素の
IGF を正常に動作させることはその製品歩留りを考慮す
るとまったく不可能である。
【0006】本発明はかかるマトリックス構造の複合半
導体装置を基板上に設け、液晶表示型、エレクトロ・ク
ロミック(ECD )表示型、EL(エレクトロルミネッセン
ス)型等のディスプレイ装置の制御部およびその周辺回
路とすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁性基板上
の第1の導電性電極、第1の半導体、第1の絶縁体、第
2の半導体、第2の導電性電極および第2の絶縁体(層
間絶縁物)よりなる6層に積層された積層体の2つの側
部における第1の絶縁体上に形成する第3の半導体によ
りチャネル形成領域を構成せしめたIGF とさらにこれを
応用した固体表示装置を設けることである。
【0008】この固体表示装置の表示素子はその等価回
路としてキャパシタ(以下Cという)にて示すことがで
きる。このためIGF とCとを例えば2×2のマトリック
ス構成せしめたものを図1に示す。
【0009】図1において、マトリックスの各番地は一
対を構成する2個のIGF (10)(10')と、表示部としての
C(35)により1個の絵素を構成させている。これらを
列(Y方向)(51)(52)としてビット線に連結し、他方、
ゲイトを連結してシ−ト抵抗が0.5 Ω/□(アルミニュ
−ムにおいては800 Å以上の膜厚に相当)以下のリ−ド
を行(X方向)(53)(54)(ワ−ド線のバスライン)を設
けたものである。
【0010】さらに(51)はデコ−ダ、ドライバの一部
を構成するインバ−タ(50)の出力に連結させたもので
ある。
【0011】すると、例えば(51)(53)を「1」とし、
(52)(54)を「0」とすると、IGF (10)(10')はとも
にオンとなり、他の番地のIGF はオフとなる。そして任
意のビット線とワ−ド線を1つづつ選択してオンするこ
とにより、電気的等価素子C(35)で示される表示部を
選択的にオン状態にすることができる。
【0012】本発明はIGF を一対として設け、そのうち
一方のIGF のゲイトリ−クが生じている場合、このリ−
クしているIGF をX方向のリ−ドからレ−ザトリミング
(以下LTという)して分離し除去してしまう、いわゆる
冗長用素子を各絵素のすべてに設けた。このIGF のゲイ
ト電極はLT用に昇華性金属、例えばクロムを主成分とし
ている金属を用いているため、そのシ−ト抵抗は10〜10
0 Ω/□と大きい。このためゲイト電極に特に新たなコ
ンタクト用マスクを用いることなしに低シ−ト抵抗のゲ
イト用リ−ドを設けることはきわめて重要である。加え
て、このリ−ドをして周辺回路でソ−スまたはドレイン
に密接している第2の導体と連結せしめることは、マス
ク数をそのために増加させることなしに成就できるた
め、有効である。
【0013】かくすることによって、本発明をその設計
仕様に基づいて組み合わせることにより、ブラウン管に
代わる平面テレビ用の固体表示装置を作ることができ
た。
【0014】
【実施例】図2は本発明を実施するための積層型IGF の
縦断面図およびその製造工程を示したものである。この
図面は図3に示す表示絵素駆動用に1つの積層体にそっ
て設けられた2つのIGF のインバ−タで駆動する側にお
けるA−A’面での縦断面図の製造例を示すが、同一基
板に複数ケ作る場合もまったく同様である。
【0015】図面において、絶縁基板(1)例えば石英
ガラスまたはホウ珪酸ガラス基板又は有機フィルム上に
第1の導電膜(2)を下側電極、絵素の一方の電極とし
て設けた。この実施例では弗素が添加された酸化スズを
主成分とする透光性導電膜を0.3 μの厚さに形成してい
る。これに選択エッチを第1のマスクを用いて施し
た。さらにこの上面に、PまたはN型の導電型を有する
第1の非単結晶半導体(3)(以下単にS1という)を100
〜3000Å、第1の絶縁体(4)(以下単にS2という)(0.3
〜3μ)第1の半導体と同一導電型を有する第2の半導
体(5)(以下単にS3という)(0.1 〜0.5 μ)を積層(ス
タック即ちSという)して設けた。この積層によりNIN,
PIP 構造(Iは絶縁体または半絶縁体)を有せしめた。
【0016】この上面に、ITO (酸化インジュ−ム・ス
ズ)MoSi ,TiSi ,WSi ,W,Ti,Mo,Crを主成分とする耐熱
性金属の第2の導電膜(6)(以下S5ともいう)ここでは
半導体に密接してクロムを主成分とする金属(500 〜30
00Å)を用い、さらにその上面にアルミニュ−ムを0.5
〜2μ例えば1μとして積層して用いた。さらにその上
層に層間絶縁物として有効な第2の絶縁体(7)(以下単
にS5)を0.5 〜5μ例えば1μmの厚さに積層した。こ
の絶縁体はLP CVD法、PCVD法または光CVD 等により作ら
れた酸化珪素膜、窒化珪素膜またはPIQ 等の有機樹脂と
した。
【0017】次にこの積層体(60)の不要部分を第2の
フォトマスクを用いて除去した。この第1、第2の半
導体のN,P 層をN+ NまたはP+ PとしてN+ NINN
+,P+ PIPP+ (Iは絶縁体または半絶縁体)とし
てPまたはNと第1、第2の電極との接触抵抗を下げる
ことは有効であった。
【0018】かくのごとくにして、第1の導体(12)第
1の半導体(13)第1の絶縁体(14)第2の半導体(1
5)第2の導体(16)および第2の絶縁体(17)よりな
る積層体(60)をマスクを用いて形成して得た。
【0019】ここではプラズマ気相エッチ例えばHF気体
またはCF4 +O2 の混合気体を用い、0.1 〜0.5torr,
30W としてエッチ速度500 Å/分とした。この後、これ
ら積層体S1(13)S2(14)S3(15)導体(16)絶縁体
(17)を覆ってチャネル形成領域を構成する真性または
- またはN- 型の非単結晶半導体を第3の半導体(2
4)として積層させた。この第3の半導体(24)は、基
板上にシランのグロ−放電法(PCVD法)光CVD 法、LT C
VD法(HOMOCVD 法ともいう)を利用して室温〜500 ℃の
温度例えばPCVD法における200 ℃、0.1torr,30W,13.56M
Hz の条件下にて設けたもので、水素または弗素が添加
された非晶質(アモルファス)または半非晶質(セミア
モルファス)または多結晶構造の非単結晶珪素半導体を
用いている。本発明においてはアモルファスまたはセミ
アモルファス半導体を中心として示す。
【0020】さらに、その上面に同一反応炉にて、第3
の半導体表面を大気に触れさせることなく窒化珪素膜
(25)を光CVD 法にてジシランとアンモニアとで水銀励
起法の気相反応により作製し、厚さは300 〜2000Åとし
た。この絶縁膜は13.56MHz〜2.45GHz の周波数の電磁エ
ネルギにより活性化した窒素またはアンモニア雰囲気に
100 〜400 ℃浸して固相─気相反応の窒化珪素を形成し
てもよい。
【0021】また、DMS (H2 Si(CH3 2 )、M
MS(H3 Si(CH3 ))を用いたPCVD法または光CV
D 法により炭化珪素を形成させてもよい。第3の半導体
(24)はS1、S3とはダイオ−ド接合を構成させている。
図2(B)において、この後ゲイト絶縁膜 (25)上を
覆って、第3の導電膜(18)を100 〜2000Åの厚さに形
成した。この導電膜(18)はITO (酸化インジュ−ム・
スズ)酸化スズ、酸化インジュ−ムのごとき透光性導電
膜,Si,MoまたはCrを主成分とする耐熱性を有しかつ昇華
性の導電膜とした。
【0022】この昇華性を有する第3の導電膜は、トリ
ミング用にその厚さは100 〜2000Å好ましくは300 〜12
00Åであり、結果としてシ−ト抵抗が10〜100 Ω/□と
大きくなってしまった。
【0023】この後、第3のマスクを用いて一部をレジ
ストで覆った後、異方性エッチを行った。すると図2
(C)(左側)に示す如く、ゲイト電極は積層体の横方向
のみが残り、積層体の上方向および第1の電極(12)よ
り延在した絵素の一方の電極(36)の上方に存在したゲ
イト電極用導体を完全に除去することができた。この異
方性エッチはクロム、ITO にあってはCCl4 のイオン
エッチングにより実施することができた。さらにこのゲ
イト電極をマスクとしてCF4 を用いたイオンエッチン
グによりゲイト絶縁膜と第3の半導体の上面を除去し、
積層体の側面のみにそってゲイト電極(19)およびゲイ
ト絶縁膜下のチャネル形成領域(9)を作製することが
できた。この後、第4のフォトエッチング工程を実施
した。この工程はゲイト電極用の第3の導電膜(18)と
層間絶縁物(17)下の第2の導体とを設計仕様に基づき
第4の導電膜を用いてコンタクトさせるためである。さ
らに、開穴(21)を作製した。この時同時に図3に示し
たごとく、積層体の側面のすべてにおける異方性エッチ
ングで設けられたゲイト以外の不要部分をエッチングし
た。そして積層体(60)の2つの側面にIGF (10)(10')
を独立して設けた。またインバ−タ用に2つのIGF (2
0)(20')を構成せしめ、さらにこの上面に第4の導電膜
をアルミニュ−ムを主成分とする導体により0.5 〜3μ
例えば1.5 μの厚さに真空蒸着法により積層し、そのシ
−ト抵抗を0.5 Ω/□以下好ましくは0.1Ω/□以下と
した。すると図2(D)、図3(50)の部分および図4
(A)に示すごとく、第2の導電膜(51)(16)とゲイ
ト電極(19")とを電気的に連結することができた。
【0024】この後、この上面にレジストを形成し、第
5のマスクを用いて図3に図示されているワ−ド線
(X方向)(53)用のアルミニュ−ムのエッチングをし
た。この時同時に図2(D)に示されるごとく、第2の
導体(16)とゲイト電極(19)との連結(41)をコンタ
クトを(21)により成就した。かくして図2(D)を得
た。
【0025】図2(D)より明らかなごとく、積層体
(60)の両側面を用いて2つのIGF (20)(20')はチャネ
ルを(9)(9')と2つを有し、ソ−スまたはドレイン
(13)ドレインまたはソ−ス(15)を有し、ゲイト(1
9)(19")を有する構成をしている。さらに本発明のIGF
において、電子移動度がホ−ルに比べて5〜30倍もある
ため、Nチャネル型とするのが好ましい。さらにこの基
板上の他部にPチャネルIGF をペアを有して構成せしめ
て相補型トランジスタとすれば有効である。
【0026】図3は図2に示したIGF を用いて、図1に
示した本発明の固体表示装置の部分の平面図を示したも
のである。図3は図1の(1,1 )(1,2 )(2,1 )(2,2 )の
番地に対応し、特に(1,1 )の番地のIGF およびインバ
−タ(50)の平面図である。さらに図4(A)(B)はそ
れぞれ図3のB−B´およびC−C´の縦断面図であ
る。また、図3のA−A´の縦断面図には図2(D)が
対応している。このIGF の下側の電極(12)より延在し
た電極(図4(B)では下側に設けられている)(36)
は、絵素で構成する液晶(キャパシタ)(35)に連結せし
めている。他方の基板(1')側には、液晶(35)の接地
電極(34)が設けられる。
【0027】図3において、積層体(60)に対し、これ
にそって設けられたゲイト電極(19)(19')は積層体(6
0)と直交して設けられているX方向のリ−ド(53)に
連結している。積層体(60)の内部に設けられている第
2の導電膜(51)は、Y方向のリ−ド配線とし構成させ
た。かくしてX方向、Y方向にマトリックス構成を有
し、1Tr/絵素構造を有せしめることができた。
【0028】さらに図2〜図4より明らかなごとく、こ
のディスプレイの製造は、5回のフォトエッチングによ
り得ることができた。従来の横チャネル型IGF での多層
配線構造では7回も用いていたが、本発明構成はこの回
数を2回少なくすることができた。また本発明のディス
プレイのIGF に必要な面積は全体の1%以下である。
【0029】表示部は91%、リ−ド部8%であった。本
発明は20インチの大型ディスプレイを製造するに際し、
現在のマスク製造技術ではマスクの最少線巾は25μとな
ってしまう。しかし本発明はかかる25μをX,Y 方向のリ
−ドとして用いながら、このIGF のチャネル長は1μま
たはそれ以下にマスク精度の制限をまったく受けないと
いう大きな特長を有する。そしてチャネル長の短いIGF
であるため、基板におけるIGF として必要な面積を少な
くでき、かつフォトリソグラフィの精度が動作周波数の
上限を限定しないという他の特長を有する。
【0030】さらにこれらの絵素を高周波で動作させる
ため、IGF の周波数特性がきわめて重要であるが、本発
明のIGF はVDD=5V、VGG=5Vにおいてカットオフ周波
数10MHz 以上(17.5MHz )(NチャネルIGF )を有せしめ
ることができた。Vth=0.2〜2Vにすることが第3の半
導体(24)へのホウ素の不純物の濃度制御で可能となっ
た。
【0031】さらに本発明においては、IGF をペアとし
て構成せしめ、その一方の不良のIGF のゲイト電極に対
し、この上方よりレ−ザを例えばQスイッチがかけられ
たYAG レ−ザ光を照射し、ゲイト電極を昇華気化させて
しまうことによりリ−ド(53)より分離し、パネル全体
の歩留りをこれまでの10%しかない状態より(不良絵素
が5ケ以下を良品とする)50%の歩留りにまで向上させ
ることができた。加えてレ−ザ光(ここでは波長1.06μ
または0.53μのYAG レ−ザを使用)は直径10〜30μを有
する。しかし、本発明の一対のIGF のゲイト電極間は約
30μも離れているため対をなす他のIGF に何等の支障も
なく、一方のショ−トした側の絵素を除去することがで
きた。
【0032】本発明の他の実施例を図5に示す。図5
(A)は図1(55)の拡大平面図(図3の(55))に対
応しており、また図5(B)は図5(A)のA−A’の
縦断面図である。図面より明らかなごとく、ゲイト電極
(19)(19')の下方には、IGF のソ−スまたはドレインの
電極(12)が存在する。またこのIGF の電極と絵素の電
極(36)とは、図5に示すごとく、(82)により離間し
ている。このため、電流は(81)に示すごとく、IGF を
まわりこんで絵素の一方の電極(36)に連結せしめてい
る。その結果、特に異方性エッチを用いなくても、ゲイ
ト電極を絵素の一方の電極の上方に配設することを避け
ることができた。
【0033】図5(B)において、電極(12)と積層体
(60)とを同一工程で同一形状にせしめると、電極と積
層体とのズレが工程中に発生することなく、寄生容量の
増加を防ぐことができる。
【0034】図3、図5において、IGF のオ−バコ−ト
用ポリイミド樹脂により、絵素の部分のみに液晶(35)
を充填させている。また絵素の周辺部は、2つの電極
(36)(34)(図4(B)参照)間のスペ−サ(厚さ3〜15
μ)をも兼ね、加えてこのスペ−サをして絵素周辺部を
黒色化(無反射)し、ブラックマトリクッスとして併用
せしめた。このブラックマトリックス化により、この絵
素のコントラストを向上させることができた。さらに
(35)の領域に表示体である例えばGH(ゲスト・ホス
ト)型等の液晶が充填され、この絵素をIGF (10)(10')
のオン、オフにより制御を行なわしめた。
【0035】本発明において、液晶(35)用の配向処理
がされた2つの電極(36)(34)間を3〜15μとし、その
間隙に例えばGH型の液晶を注入し、加えて対抗基板
(1')内に赤、緑、青のフィルタをうめこむことにより
このディスプレイをカラ−表示することが可能である。
そして赤緑黄3つの要素を交互に配列せしめればよい。
もちろんELにより各絵素それ自体を赤、緑、青で発光さ
せてもよいことはいうまでもない。
【0036】さらに図4(A)においては、インバ−タ
を示すが、ドレイン電極(電源電位)(37)ソ−ス電極
(接地電位)(39)間においてIGF の入力(38)さらにデ
ィプレッション型としているための負荷IGF (20')のゲ
イト電極と出力(51)とが(41)により連結している。
さらにかかる積層型のIGF のため、従来のように最少線
巾0.5 〜3μという高精度のフォトリソグラフィ技術を
用いることなく、基板特に絶縁基板上にインバ−タ(図
4(A)参照)、抵抗、キャパシタを作ることが可能に
なった。そしてフルカラ−表示ディスプレイにまで発展
させることが可能になった。
【0037】本発明において積層体の第1の絶縁体の代
わりに半導体とし、この側周辺をチャネル形成領域とし
て用いることは有効である。しかしかかる構造において
は第3の半導体を形成する工程がないという特長を有す
るが、他方、この半導体の表面がエッチング雰囲気にさ
らされるため、界面準位密度が前記した第3の半導体を
用いる方法に比べて大きくなり、各IGF 間にバラツキが
発生してしまうという欠点を有した。
【0038】本発明における非単結晶半導体は珪素、ゲ
ルマニュ−ムまたは炭化珪素(Six 1-x 0<x<
1)を用いた。本発明におけるゲイト電極を構成する第
3の導電膜はクロムを主成分とする。即ちCr中に銅、銀
等を昇華性を損なわない範囲で添加してもよい。また、
リン、ホウ素を添加してもよい。加えてゲイト絶縁物に
密接して珪素をその上面に、さらにCr,Mo 等の昇華性金
属膜を多層に設けてもよい。
【0039】
【効果】本発明は絶縁基板上の第1の電極上の第1の半
導体、第1の絶縁体、第2の半導体、第2の導電膜およ
び層間絶縁物を概略同一形状に積層した積層体を有し、
前記第1および第2の半導体をしてドレインおよびソ−
スを構成せしめ、前記積層体の側部に隣接した第3の半
導体によりチャネル形成領域を構成して設け、前記半導
体上にゲイト絶縁膜と第3の導電膜により設けられたゲ
イト電極とを前記積層体の側面に配設した絶縁ゲイト型
半導体装置において、前記第3の導電膜に連結した第4
の導電膜は前記第3の導電膜に重合わせて設けられ、か
つ、前記第4の導電膜のシ−ト抵抗は0.5 Ω/□以下を
有せしめたことにより、ディスプレイの製造は、5回の
フォトエッチングにより得ることができた。従来の横チ
ャネル型IGF での多層配線構造では7回も用いていた
が、本発明構成はこの回数を2回少なくすることができ
た。また本発明のディスプレイのIGF に必要な面積は全
体の1%以下である。
【0040】また20インチの大型ディスプレイを製造す
る場合を考えると、現在のマスク製造技術ではマスクの
最少線巾は25μとなってしまう。しかし本発明を用いる
ことにより、25μをX,Y 方向のリ−ドとして用いなが
ら、このIGF のチャネル長は1μまたはそれ以下とする
ことができるため、マスク精度の制限をまったく受けな
いという大きな特長を有する。そしてチャネル長の短い
IGF であるため、基板におけるIGF として必要な面積を
少なくでき、かつフォトリソグラフィの精度が動作周波
数の上限を限定しないという他の特長を有する。
【0041】さらにこれらの絵素を高周波で動作させる
ため、IGF の周波数特性がきわめて重要であるが、本発
明のIGF はVDD=5V、VGG=5Vにおいてカットオフ周波
数10MHz 以上(17.5MHz )(NチャネルIGF )を有せしめ
ることができた。Vth=0.2〜2Vにすることが第3の半
導体(24)へのホウ素の不純物の濃度制御で可能となっ
た。
【0042】さらに本発明においては、IGF をペアとし
て構成せしめ、その一方の不良のIGF のゲイト電極に対
し、この上方よりレ−ザを例えばQスイッチがかけられ
たYAG レ−ザ光を照射し、ゲイト電極を昇華気化させて
しまうことによりリ−ド(53)より分離し、パネル全体
の歩留りをこれまでの10%しかない状態より(不良絵素
が5ケ以下を良品とする)50%の歩留りにまで向上させ
ることができた。加えてレ−ザ光(ここでは波長1.06μ
または0.53μのYAG レ−ザを使用)は直径10〜30μを有
する。しかし、本発明の一対のIGF のゲイト電極間は約
30μも離れているため対をなす他のIGF に何等の支障も
なく、一方のショ−トした側の絵素を除去することがで
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体表示装置の絶縁ゲイト型半導体装
置とキャパシタとを絵素としたマトリックス構造の等価
回路である。
【図2】本発明の積層型絶縁ゲイト型半導体装置の工程
を示す縦断面図である。
【図3】本発明の積層型絶縁ゲイト型半導体装置とキャ
パシタまた表示部とを一体化した平面ディスプレイを示
す固体表示装置の縦断面図である。
【図4】図3B−B’、C−C’の縦断面図を示す。
【図5】本発明の他の構造を示す。
【符号の説明】
12 第1の導体 13 第1の半導体 14 第1の絶縁体 15 第2の半導体 16 第2の導体 17 第2の絶縁体 60 積層体 24 第3の半導体 25 ゲイト絶縁膜 18 第3の導電膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上の第1の電極上の第1の半導
    体、第1の絶縁体、第2の半導体、第2の導電膜および
    層間絶縁物を概略同一形状に積層した積層体を有し、前
    記第1および第2の半導体をしてドレインおよびソ−ス
    を構成せしめ、前記積層体の側部に隣接した第3の半導
    体によりチャネル形成領域を構成して設け、前記半導体
    上にゲイト絶縁膜と第3の導電膜により設けられたゲイ
    ト電極とを前記積層体の側面に配設した絶縁ゲイト型半
    導体装置において、前記第3の導電膜に連結した第4の
    導電膜は前記第3の導電膜に重合わせて設けられ、か
    つ、前記第4の導電膜のシ−ト抵抗は0.5 Ω/□以下を
    有せしめたことを特徴とする絶縁ゲイト型電界効果半導
    体装置。
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JPS59208783A (ja) * 1983-05-12 1984-11-27 Seiko Instr & Electronics Ltd 薄膜トランジスタ

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