JPH0629496A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH0629496A JPH0629496A JP4104409A JP10440992A JPH0629496A JP H0629496 A JPH0629496 A JP H0629496A JP 4104409 A JP4104409 A JP 4104409A JP 10440992 A JP10440992 A JP 10440992A JP H0629496 A JPH0629496 A JP H0629496A
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- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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- H10B41/00—Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates
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Abstract
いる不純物の装置へ及ぼす悪影響を減ずることができる
半導体装置の製造方法を提供しようとするものである。 【構成】 ワ−ド線に対して自己整合的にソ−ス領域を
形成する、という製造方法において、ワ−ド線(222 )
とワ−ド線(223 )との相互間上、即ち、ソ−ス線形成
部(26)上を少なくとも覆うようにカバ−(28)を形成し、
このカバ−(28)をマスクに用いてフィ−ルド酸化膜(12)
を通過させて基板(10)内にチャネルストッパ形成用の不
純物(32)を導入する。このような製法であると、第2の
チャネルストッパ層とソ−ス線形成部(26)に形成される
高不純物濃度のソ−ス領域とが互いに接触しなくなり、
ソ−ス領域の基板(10)に対する耐圧が劣化しなくなる。
Description
法に係わり、特にチャネルストップ用のフィ−ルドイオ
ンインプランテ−ションを改良した半導体装置の製造方
法に関する。
の製造方法によれば、フィ−ルド酸化膜を基板上に形成
してソ−ス領域等の素子形成領域を区画した後、基板上
にワ−ド線等を形成する。しかし、このような製造方法
では、例えばソ−ス領域とワ−ド線との間に合せ余裕が
必要であり、メモリセルの微細化の妨げとなる。
をマスクにフィ−ルド酸化膜をエッチングして基板表面
を露出させ、ソ−ス領域を形成する、という製造方法が
考案されている。このようなワ−ド線に対して自己整合
的にソ−ス領域を形成する、という製造方法を、本明細
書では、以下SAS(Self Aligned Source )プロセス
と呼ぶ。(参考文献:Process and device technologie
s for 16Mbit EPROMswith large-tilt -angle implante
d P-pocket cell,Y Ohshima et al.,IEDM Technical Di
gest,December 9,1990,p.95〜p.98)
線との間に合せ余裕が必要なく、メモリセルを微細化し
易いという利点を有するものの、フィ−ルド酸化膜をエ
ッチングしてソ−ス領域を得るために、フィ−ルド酸化
膜下のチャネルストッパ領域とソ−ス拡散層とが接触し
てしまう、という問題がある。これらの領域はともに、
高い不純物濃度を有しており、特にチャネルストッパ領
域が基板と同じ導電型であるため、ソ−ス拡散層の基板
に対する耐圧が低下する。これは、例えばソ−スに高い
電圧を加えてフロ−ティングゲ−トの電子を引き抜くタ
イプのフラッシュEEPROMでは、大きな問題とな
る。微細化とともにチャネルストッパ領域の不純物濃度
は上げていかなくてはならないが、セルのトンネル酸化
膜は簡単にはスケ−リングできないので、ソ−スに印加
する電位はあまり下げられない。
−ルド酸化膜12下全体に形成されている。このため、
チャネルストッパ層に含まれる不純物がチャネル領域に
拡散し、例えばトランジスタのしきい値を上昇させる、
所謂“狭チャネル効果”を誘発している。
セルの微細化のために、SASプロセスを使用すると、
高濃度の拡散層どうしが接触し、特にソ−ス拡散層の基
板に対する耐圧が充分に確保できなくなる。また、チャ
ネルストッパ層は、フィ−ルド酸化膜下に全体的に形成
されているため、狭チャネル効果を生じやすい。即ち、
チャネルストッパ層を構成している不純物は、装置に悪
影響を及ぼす、という問題がある。
れたもので、その目的は、チャネルストッパ層を構成し
ている不純物による装置への悪影響を減ずることができ
る半導体装置の製造方法を提供することにある。
製造方法は、半導体基板上に、素子分離領域を形成し、
素子形成領域を得る。次に、素子分離領域上から素子形
成領域上に跨がり互いに並行する第1、第2、第3のワ
−ド線を形成する。次に、第1のワ−ド線と第2のワ−
ド線との相互間上を覆うように第1のカバ−を形成し、
この第1のカバ−と第1、第2、第3のワ−ド線をマス
クに用いて素子分離領域を除去し、ソ−ス線形成部を得
る。次に、このソ−ス線形成部の一部を少なくとも覆う
ように第2のカバ−を形成し、この第2のカバ−をマス
クに用いて素子分離領域を通過させて基板内にチャネル
ストッパ形成用の不純物を導入する。
法にあっては、素子分離領域形成後にチャネルストッパ
形成用の不純物が導入される。さらに、第2のカバ−
が、をソ−ス線形成部の一部を少なくとも覆うように形
成される。そして、この第2のカバ−をマスクに用いて
素子分離領域を通過させて基板内にチャネルストッパ形
成用の不純物が導入される。このため、チャネルストッ
パ層と、将来、ソ−ス線形成部に形成される高不純物濃
度のソ−ス領域とが互いに接触しなくなる。従って、ソ
−ス領域の基板に対する耐圧の劣化を防止することがで
きる。
り説明する。この説明において全図に渡り同一の部分に
は同一の参照符号を付し、重複する説明は避けることに
する。
係わるフラッシュEEPROMの製造方法を工程順に示
した図で、図1(a)はパタ−ン平面図、図1(b)は
図1(a)中の1b−1b線に沿う断面図、図1(c)
は図1(a)中の1c−1c線に沿う断面図、…、図5
(a)はパタ−ン平面図、図5(b)は図5(a)中の
5b−5b線に沿う断面図、図5(c)は図5(a)中
の5c−5c線に沿う断面図である。
基板10上に、LOCOS法を用いて、基板10上の選
ばれた部分にのみ、実質的にビット線方向に直線状に延
びるフィ−ルド酸化膜12を形成し、基板上に、実質的
に直線状となる素子形成領域14を得る。この素子形成
領域14には、例えば基板10の表面が露出する。ま
た、図1に示すフィ−ルド酸化膜形成工程においては、
チャネルストッパを形成するためのP型不純物のイオン
注入(フィ−ルドイオンインプランテ−ション)は行わ
ない。図1に示す工程において、その都合上、基板と同
一導電型の不純物を導入されることがあっても構わない
が、その導入により得られるP型領域の不純物濃度は、
一般のチャネルストッパに必要とされる不純物濃度より
も低くされることが必要である。
4に露出した基板10の表面を熱酸化する。これによ
り、素子形成領域14上には、例えばトンネル効果が得
られるような膜厚に設定されたゲ−ト酸化膜(Si
O2 )16が形成される。次いで、基板10の上方に第
1層目ポリシリコン層を形成する。この第1層目ポリシ
リコン層は、後に浮遊ゲ−トとなる。次いで、第1層目
ポリシリコン層に、ワ−ド線方向に隣接する浮遊ゲ−ト
どうしを分離するためのスリットを形成する。次いで、
第1層目ポリシリコン層の表面を熱酸化、あるいはCV
D法によりシリコン酸化膜を基板10上方に堆積する等
して、浮遊ゲ−トとワ−ド線(制御ゲ−ト)とを絶縁す
るための絶縁膜18を形成する。この絶縁膜18は、例
えばSiO2 /SiNX /SiO2 の3層構造の複合絶
縁膜であっても良い。次いで、基板10の上方に第2層
目ポリシリコン層を形成する。次いで、第2層目ポリシ
リコン層を、所定のワ−ド線パタ−ンにパタ−ニング
し、さらにパタ−ニングを続行し、絶縁膜18、第1層
目ポリシリコン層をパタ−ニングする。これにより、第
1層目ポリシリコン層で成る浮遊ゲ−ト20、第1層目
ポリシリコン層で成るワ−ド線(制御ゲ−ト)221 〜
223 が得られる。
とワ−ド線222 との相互間、すなわち、将来形成され
るメモリセルのビット線接続部(ドレイン)側を覆うよ
うに、フォトリソグラフィ法を用いてレジスト24を形
成する。この時、ワ−ド線223 においても、将来形成
されるメモリセルのビット線接続部(ドレイン)側をレ
ジスト24で覆う。次いで、レジスト24とワ−ド線2
21 〜223 とをマスクに用い、例えばRIE法等によ
りフィ−ルド酸化膜12を除去する。これにより、ソ−
ス線形成部26が得られる。このソ−ス線形成部26に
は、例えば基板10の表面が露出する。尚、このエッチ
ングには、シリコン酸化膜をエッチングし易く、反対に
シリコンはエッチングし難い周知のエッチング方法を用
いれば良い。図3に示されるように、SASプロセスで
は、ソ−ス線の幅およびその形成位置が、ワ−ド線のパ
タ−ニングによって決定される。
除去した後、新たにレジストを塗布し、ホトリソグラフ
ィ法によりレジスト28を形成する。このレジスト28
は、フィ−ルド酸化膜12上で、ソ−ス線形成部26か
ら距離D1あるいはD2分離れている位置に形成された
開孔部30を有している。次いで、レジスト28をマス
クに用い、開孔部30を介して、チャネルストッパを形
成するためのP型の不純物、例えばボロンイオン32を
基板10内に注入する。このイオン注入は、フィ−ルド
酸化膜12を貫通させ、基板10内に所望の量が到達す
るように行われる。この段階では、すでにフィ−ルド酸
化膜12の形成や、制御ゲ−ト221 〜223 と浮遊ゲ
−ト20とを絶縁する絶縁膜18の形成は終了してお
り、ボロンイオン32の注入後の高温熱工程は限られて
いる。従って、注入されたボロンが横方向に拡散しチャ
ネル領域にしみ出してトランジスタの特性を変動させ
る、という所謂狭チャネル効果をも、この実施例では、
フィ−ルド酸化後にチャネルストッパ用の不純物を注入
するので、ボロンが高温熱工程に晒されなくなる、とい
う点からほぼ解決できる。さらに、この実施例ではワ−
ド線221 〜223 と素子形成領域14との交差点、す
なわち、チャネル近傍がレジスト28で覆われており、
この点からも、狭チャネル効果を防止する効果が高めら
れている。
マスクのマスク合わせは、ワ−ド線221 〜223 に対
して行なわれることが望ましい。なぜならば、ソ−ス線
形成部26からの開孔部30までの距離D1あるいはD
2を精度良くコントロ−ルでき、将来形成されるN+ 型
ソ−ス領域とP+ 型チャネルストッパ層とが接触すると
いう問題を、より確実に回避することが可能となるため
である。
除去した後、ワ−ド線221 〜223 およびフィ−ルド
酸化膜12をマスクに、基板10内に、N型不純物であ
る、ヒ素あるいはリンをイオン注入する。これにより、
素子形成領域14およびソ−ス線形成部26にそれぞ
れ、メモリセルトランジスタのN+ 型ドレイン領域34
およびN+ 型ソ−ス領域36が形成される。尚、図5
中、参照符号38は、P+ 型チャネルストッパ層であ
る。
リコン酸化膜等で成る層間絶縁膜を形成し、この層間絶
縁膜にドレイン領域34に到達するコンタクト孔を形成
し、このコンタクト孔を介してドレイン領域34に電気
的に接続される、アルミニウム等で成るビット線をワ−
ド線221 〜223 と直交する方向に形成する。このよ
うな、図5に示される工程以後は、上記の他、周知の技
術を適用できることはもちろんである。
ば、特に図5に示されるように、P+ 型チャネルストッ
パ層38をN+ 型ソ−ス領域36から離して形成できる
ため、N+ 型ソ−ス領域36とP+ 型チャネルストッパ
層38とが互いに接触しなくなる。従って、N+ 型ソ−
ス領域36のP型基板10に対する耐圧が劣化すること
を防止できる。
膜12形成後にチャネルストッパ形成用のボロンを基板
10内に注入すること、およびチャネル近傍に上記ボロ
ンが注入されないこと、から防止することができる。次
に、上記第1の実施例の変形例について説明する。
方法を示す図で、図6(a)はパタ−ン平面図、図6
(b)は図6(a)中の6b−6b線に沿う断面図、図
6(c)は図6(a)中の6c−6c線に沿う断面図で
ある。
ロン濃度の濃い領域を、横方向に長く取りたい場合、特
に図6(b)および(c)に示すように、ボロンイオン
32のビ−ムを基板10への垂線に対して所定の角度傾
け、開孔部30より基板10内に注入する。このような
方法によれば、開孔部30の開孔面積よりも、注入領域
の面積を拡げることができ、チャネルストッパ層の横方
向の面積、すなわち、平面的な面積を拡げることができ
る。
を広げてボロンイオン32のビ−ムを基板10に対して
垂直にして注入する方法より、特に基板10とフィ−ル
ド酸化膜12との界面のボロン濃度を高めやすくでき
る、という効果が得られる。これは、次のような点から
である。基板10に対してイオンを垂直に注入する方法
では、開孔部30の間口を広げると開孔部30がバ−ズ
ビ−クにかかってしまう。バ−ズビ−クの部分は酸化膜
の膜厚が薄いため、イオンを基板10に対して垂直に注
入すると、イオンは容易に酸化膜を貫通して基板10の
深いところまで打ち込まれてしまう。しかし、基板10
に対してイオンを斜めに注入する方法によれば、フィ−
ルド酸化膜12中を斜めにイオンが飛ぶようになる。こ
のため、バ−ズビ−クの部分であっても、イオンは酸化
膜中を長い距離飛ぶようになり、基板10とフィ−ルド
酸化膜12との界面近傍にイオンを集中して注入するこ
とが可能となる。
により達成される。まず、第1の方法として、ボロンイ
オンを斜めに2つの方向から、基板10内に注入する。
また、第2の方法として、ボロンイオンを斜めに1つの
方向から注入し、ボロンイオンの注入方向は固定したま
ま、基板10を回転させる。イオンビ−ムの角度として
は、シリコン基板10の素子形成面を(100)面とし
た時、ワ−ド線と平行な方向に、7度以上の角度が良
い。尚、図6を参照して説明した上記工程は、図4を参
照して説明した工程に対応している。次に、上記第1の
実施例のその他の変形例について説明する。
わる注入方法を示す図で、図7(a)はパタ−ン平面
図、図7(b)は図7(a)中の7b−7b線に沿う断
面図、図7(c)は図7(a)中の7c−7c線に沿う
断面図である。
せてイオンを注入しようとすると、高価な高加速イオン
注入装置が必要となる上に、不純物の分布も、深さ方向
にブロ−ドになり、さらにフィ−ルド酸化膜12の膜厚
のバラツキで注入される不純物量が影響されやすい。そ
こで、特に図7(b)および(c)に示すように、フィ
−ルド酸化膜12を多少エッチングし、その膜厚を薄く
しておく。このような方法によれば、フィ−ルド酸化膜
12の膜厚が薄くなるので、イオン注入の加速電圧をさ
ほど大きくしなくても、フィ−ルド酸化膜12下の基板
10内にイオンを注入することができる。また、低加速
電圧でイオンを打ち込むほうが、高加速電圧でイオンを
打ち込むよりも、不純物の分布が深さ方向にブロ−ドに
なりにくい。さらに、フィ−ルド酸化膜12の膜厚のバ
ラツキで注入される不純物量の影響も低減することがで
きる。
により達成される。すなわち、チャネルストッパ形成用
のレジスト28を形成し、次いで、このレジスト28を
マスクに用いてフィ−ルド酸化膜12をエッチングし、
フィ−ルド酸化膜12の膜厚を減らす。然る後、チャネ
ルストッパ形成用のボロンイオン32を、レジスト28
をマスクに用いて注入する。
図4を参照して説明した工程に対応している。この変形
例は、図6を参照して説明したイオンを基板に対して斜
めに打つ、という変形例と組み合わせての実施が可能で
あることは勿論である。次に、この発明の第2の実施例
に係わる製造方法について説明する。
フラッシュEEPROMの製造方法の主要な工程を示し
た図で、図8(a)はパタ−ン平面図、図8(b)は図
8(a)中の8b−8b線に沿う断面図、図8(c)は
図8(a)中の8c−8c線に沿う断面図である。
用の不純物を通過させるための開孔部30は、ワ−ド線
221 〜223 上にかかっていても良い。ワ−ド線22
1 〜223 には厚いゲ−ト電極層(ポリシリコン層等)
があるため、ボロンイオン32が基板10まで到達しに
くい。このため、例えば低加速電圧である等の条件がそ
ろえば、ワ−ド線221 〜223 がマスクとなり、結果
として、チャネルストッパ層とソ−ス領域とは接触しな
くなる。また、図8では、開孔部30が、ソ−ス線形成
部26から距離D1あるいはD2分離れているが、これ
はマスクずれが起こっても開孔部30がソ−ス線形成部
26上にかからないようにしているためである。
ド線221 〜223 上には、これらと自己整合的に形成
されたシリコン酸化膜40が形成されている。このシリ
コン酸化膜40は必ずしも形成される必要はないが、ワ
−ド線221 〜223 上にシリコン酸化膜40を形成し
ておくことにより、チャネルストッパ層形成用のボロン
イオン32のマスキング効果をより高められる、という
効果を得ることができる。
は、図4を参照して説明した工程に対応している。第2
の実施例においても、図6を参照して説明したイオンを
基板に対して斜めに打つ、という変形例、および図7を
参照して説明したフィ−ルド酸化膜の膜厚を減じてお
く、という変形例と組み合わせての実施が可能である。
次に、この発明の第3の実施例に係わる製造方法につい
て説明する。
フラッシュEEPROMの製造方法の主要な第1の工程
を示した図で、図9(a)はパタ−ン平面図、図9
(b)は図9(a)中の9b−9b線に沿う断面図、図
9(c)は図9(a)中の9c−9c線に沿う断面図、
同様に図10は、主要な第2の工程を示した図で、図1
0(a)はパタ−ン平面図、図10(b)は図10
(a)中の10b−10b線に沿う断面図、図10
(c)は図10(a)中の10c−10c線に沿う断面
図である。
ス形成部26上のみを覆うように形成されても良い。そ
して、特に図9(b)に示すように、フィ−ルド酸化膜
12や素子形成領域14が露出した開孔部30を介し
て、ボロンイオン32を基板10内に注入する。この
時、加速電圧は、基板10とフィ−ルド酸化膜12との
界面でボロンの濃度をできるだけ高くなるように設定さ
れる。また、特に図9(c)には、ワ−ド線221 〜2
23 上にシリコン酸化膜40が形成されているが、第2
の実施例同様に、このシリコン酸化膜40は必ずしも形
成される必要はない。また、図9では、開孔部30が、
ソ−ス線形成部26から距離D1あるいはD2分離れて
いるが、これはマスクずれが起こっても開孔部30がソ
−ス線形成部26上にかからないようにしているためで
ある。
を除去した後、図5を参照して説明した方法と同様に、
ワ−ド線221 〜223 およびフィ−ルド酸化膜12を
マスクに用いて、基板10内にN型不純物である、ヒ素
あるいはリンをイオン注入する。これにより、素子形成
領域14およびソ−ス線形成部26にそれぞれ、メモリ
セルトランジスタのN+ 型ドレイン領域34およびN+
型ソ−ス領域36が形成される。この時、図9に示す工
程で素子形成領域14から基板10内に注入されたボロ
ンは、そのままP型拡散層42として活性化される。こ
のP型拡散層42は、ソ−ス〜ドレイン間のパンチスル
−を防止する目的で形成される所謂P−ポケット層とし
て用いることができる。次に、上記第3の実施例の変形
例について説明する。
入方法を示す図で、図11(a)はパタ−ン平面図、図
11(b)は図11(a)中の11b−11b線に沿う
断面図、図11(c)は図11(a)中の11c−11
c線に沿う断面図である。
でワ−ド線221 〜223 に対して平行な方向で、かつ
基板10に対して所望の角度傾け、レジスト28をマス
クにボロンイオン32を注入する。このような方法によ
れば、特に図11(b)に示すように、ボロンイオン3
2がフィ−ルド酸化膜12下の基板10内に、もぐり込
むような形で注入される。従って、フィ−ルド酸化膜1
2の膜厚の薄い領域と基板10との界面、例えばバ−ズ
ビ−ク下と基板10との界面に、ボロンを集中させるこ
とができる。このように、フィ−ルド酸化膜12の膜厚
の薄い領域と基板10との界面にボロンが集中されるよ
うになれば、上記薄い領域の直下において反転防止の効
果が高まる。このため、例えばドレイン領域34どうし
のパンチスル−抑制効果がより高められる、という効果
を得ることができる。
により達成される。まず、第1の方法として、ボロンイ
オンを斜めに2つの方向かつワ−ド線221 〜223 に
平行な方向から、基板10内に注入する。また、第2の
方法として、ボロンイオンを斜めに1つの方向から注入
し、基板10を180度回転させてから、上記の注入方
向と同一の方向から再度注入する。イオンビ−ムの角度
としては、シリコン基板10の素子形成面を(100)
面とした時、ワ−ド線と平行な方向に、7度以上の角度
が良い。
した工程の後に引き続き行う、あるいは第3の実施例で
説明した工程に先行して行う、ようにしても良い。なぜ
ならば、この変形例は、フィ−ルド酸化膜12の膜厚の
薄い領域下の基板10内にボロンをもぐりこませるた
め、低加速電圧で打ち込むことが望まれる。従って、フ
ィ−ルド酸化膜12の膜厚の厚い領域下には、ボロンが
打ち込まれなくなる恐れがあり、これを補償する意味
で、例えば基板10に垂直な方向から、フィ−ルド酸化
膜12を貫通できるような高加速電圧でボロンを注入す
る。
−ド線221 〜223 上には、シリコン酸化膜40が形
成されている。このシリコン酸化膜40は、マスキング
効果の向上の他、特に開孔部30からチャネル部が露出
するような第3の実施例では、次のような効果を得るこ
とができる。ボロンイオン32を、基板10に対して斜
めに注入したり、あるいは高加速電圧で注入したりする
と、チャネル部に無用なボロンイオン32が注入される
恐れがある。そこで、シリコン酸化膜40をワ−ド線2
21 〜223 上に形成し、開孔部30の実質的な深さを
より深くする。すると、例えばイオン注入時において問
題となっている所謂“シャド−効果”の作用が好ましい
意味で発生し、チャネル部に無用なボロンイオン32の
注入を防止することもできる。
との実施に際する使い分けは、ドレイン領域34と基板
10との間に非常に高い耐圧が要求される装置には、ド
レイン領域34とチャネルストッパ38とが互いに接触
しない第1、第2の実施例を選ぶことが好ましい。ま
た、ドレイン領域34と基板10との間にさほど高い耐
圧が要求されない装置には、フォトリソグラフィ法が簡
単となる第3の実施例を選ぶことが好ましい。次に、こ
の発明の第4の実施例に係わる製造方法について説明す
る。
るフラッシュEEPROMの製造方法の主要な第1の工
程を示した図で、図12(a)はパタ−ン平面図、図1
2(b)は図12(a)中の12b−12b線に沿う断
面図、図12(c)は図12(a)中の12c−12c
線に沿う断面図、同様に図13は、主要な第2の工程を
示した図で、図13(a)はパタ−ン平面図、図13
(b)は図13(a)中の13b−13b線に沿う断面
図、図13(c)は図13(a)中の13c−13c線
に沿う断面図である。
酸化膜12の膜厚を減じてからチャネルストッパ形成用
の不純物を基板10に注入する、という方法を説明し
た。この第4の実施例は、上記の方法に準ずるその他の
方法である。
セスに用いられるレジスト24を、レジスト241 〜2
48 のように複数に分割し、かつレジスト241 〜24
8 各々によって、素子形成領域14のうち、ドレイン形
成部およびその近傍を覆うようにする。
て説明した方法と同様な方法により、レジスト241 〜
248 をマスクに用いてフィ−ルド酸化膜12を除去す
る。すると、特に図13(b)に示されるように、チャ
ネルストッパ形成用の不純物が注入されるべき箇所のフ
ィ−ルド酸化膜12も除去される。
グ工程で、ソ−ス線形成部26上のフィ−ルド酸化膜1
2とチャネルストッパ層形成部上のフィ−ルド酸化膜1
2とを同時に除去することができる。よって、工程の増
加なしに、例えば第1の実施例における変形例で説明し
たような効果が得られる構造とすることができる。
域を熱酸化によりワ−ド線形成前に形成しているが、イ
オン注入のみによって分離する場合にも同様に適用でき
る。その場合、素子分離領域(フィ−ルド酸化膜)の形
成とその除去工程は不要となり、ワ−ド線形成後に必要
に応じてソ−ス領域をカバ−してドレイン間の分離用に
基板と同一導電型の不純物をイオン注入すれば良い。
のではなく、EPROM、EEPROMといったその他
の不揮発性半導体記憶装置に用いることも可能であるこ
とは、勿論である。さらに、EPROMのようにソ−ス
耐圧をあまり必要としないデバイスにおいては、上記実
施例にかかるプロセスを、単にチャネル不純物濃度上昇
を防止する目的で用いることもできる。その場合は、ソ
−ス領域をレジストにて覆う必要は必ずしもない。
ば、チャネルストッパ層を構成している不純物の装置へ
及ぼす悪影響を減ずることができる半導体装置の製造方
法を提供できる。
法の主要な第1の工程を示した図で、(a)はパタ−ン
平面図、(b)は(a)中の1b−1b線に沿う断面
図、(c)は(a)中の1c−1c線に沿う断面図であ
る。
法の主要な第2の工程を示した図で、(a)はパタ−ン
平面図、(b)は(a)中の2b−2b線に沿う断面
図、(c)は(a)中の2c−2c線に沿う断面図であ
る。
法の主要な第3の工程を示した図で、(a)はパタ−ン
平面図、(b)は(a)中の3b−3b線に沿う断面
図、(c)は(a)中の3c−3c線に沿う断面図であ
る。
法の主要な第4の工程を示した図で、(a)はパタ−ン
平面図、(b)は(a)中の4b−4b線に沿う断面
図、(c)は(a)中の4c−4c線に沿う断面図であ
る。
法の主要な第5の工程を示した図で、(a)はパタ−ン
平面図、(b)は(a)中の5b−5b線に沿う断面
図、(c)は(a)中の5c−5c線に沿う断面図であ
る。
る注入方法を示す図で、(a)はパタ−ン平面図、
(b)は(a)中の6b−6b線に沿う断面図、(c)
は(a)中の6c−6c線に沿う断面図である。
例に係わる注入方法を示す図で、(a)はパタ−ン平面
図、(b)は(a)中の7b−7b線に沿う断面図、
(c)は(a)中の7c−7c線に沿う断面図である。
法の主要な工程を示した図で、(a)はパタ−ン平面
図、(b)は(a)中の8b−8b線に沿う断面図、
(c)は(a)中の8c−8c線に沿う断面図である。
法の主要な第1の工程を示した図で、(a)はパタ−ン
平面図、(b)は(a)中の9b−9b線に沿う断面
図、(c)は(a)中の9c−9c線に沿う断面図であ
る。
方法の主要な第2の工程を示した図で、(a)はパタ−
ン平面図、(b)は(a)中の10b−10b線に沿う断面
図、(c)は(a)中の10c−10c線に沿う断面図であ
る。
わる注入方法を示す図で、(a)はパタ−ン平面図、
(b)は(a)中の11b−11b線に沿う断面図、(c)
は(a)中の11c−11c線に沿う断面図である。
方法の主要な第1の工程を示した図で、(a)はパタ−
ン平面図、(b)は(a)中の12b−12b線に沿う断面
図、(c)は(a)中の12c−12c線に沿う断面図であ
る。
方法の主要な第2の工程を示した図で、(a)はパタ−
ン平面図、(b)は(a)中の13b−13b線に沿う断面
図、(c)は(a)中の13c−13c線に沿う断面図であ
る。
4…素子形成領域、221 〜223 …ワ−ド線、24,
241 〜248 …レジスト、26…ソ−ス線形成部、2
8…レジスト、32…ボロンイオン、34…N+ 型ドレ
イン領域、36…N+ 型ソ−ス領域、36、38…P+
型チャネルストッパ層、40…シリコン酸化膜。
Claims (8)
- 【請求項1】 半導体基板上に素子分離領域を形成し、
この基板上に素子形成領域を得る工程と、 前記素子分離領域上から前記素子形成領域上に跨がるよ
うに、互いに並行する少なくとも3つの第1、第2、第
3のワ−ド線を形成する工程と、 少なくとも前記第1のワ−ド線と第2のワ−ド線との相
互間上を覆うように第1のカバ−を形成し、この第1の
カバ−、並びに前記第1、第2、第3のワ−ド線をマス
クに用いて前記素子分離領域を除去し、ソ−ス線形成部
を得る工程と、 前記ソ−ス線形成部の一部を少なくとも覆うように第2
のカバ−を形成し、この第2のカバ−をマスクに用いて
前記素子分離領域を通過させて前記基板内にチャネルス
トッパ形成用の不純物を導入する工程とを具備すること
を特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記第1のカバ−は、前記第1のワ−ド
線と第2のワ−ド線との相互間上における前記素子形成
領域上を覆うように形成されることを特徴とする請求項
1に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記第2のカバ−は、前記第1、第2お
よび第3のワ−ド線へのマスク合わせによるフォトリソ
グラフィ工程によって形成されたレジストで成ることを
特徴とする請求項1もしくは請求項2いずれかに記載の
半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記チャネルストッパ形成用の不純物を
導入する前に、前記素子分離領域のうち少なくとも前記
不純物が通過する箇所の一部を除去しておくことを特徴
とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の半導体装
置の製造方法。 - 【請求項5】 前記チャネルストッパ形成用の不純物を
導入する前に、前記第1乃至第3のワ−ド線それぞれの
上に、不純物の導入障壁となる膜を形成しておくことを
特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載の半導
体装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記チャネルストッパ形成用の不純物を
導入はイオン注入であり、このイオン注入は、前記基板
に対して所定角度傾けて注入されることを特徴とする請
求項1乃至請求項5いずれかに記載の半導体装置の製造
方法。 - 【請求項7】 前記イオン注入は、さらにウェ−ハを回
転させながら行うことを特徴とする請求項6に記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記素子分離領域の形成およびその除去
工程が省略されていることを特徴とする請求項1乃至7
記載の半導体装置の製造方法。
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