JPH0629484Y2 - エンジンの端部構造 - Google Patents

エンジンの端部構造

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JPH0629484Y2
JPH0629484Y2 JP10086188U JP10086188U JPH0629484Y2 JP H0629484 Y2 JPH0629484 Y2 JP H0629484Y2 JP 10086188 U JP10086188 U JP 10086188U JP 10086188 U JP10086188 U JP 10086188U JP H0629484 Y2 JPH0629484 Y2 JP H0629484Y2
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JP
Japan
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cam
back cover
engine
cover
cylinder head
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JP10086188U
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JPH0222650U (ja
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智則 新里
一雄 櫻原
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] 〈産業上の利用分野〉 本考案は、エンジンの端部構造に関し、詳しくは、主に
自動車用4サイクルOHCエンジンのカムプーリ側の端
部構造に関する。
〈従来の技術〉 4サイクルOHCエンジンは、動弁機構をクランク軸と
同期作動させるために、クランク軸とカム軸とをタイミ
ングチェーンあるいはタイミングベルト等にて連結して
いるが、軽量化の推進や生産性の向上に有利なことか
ら、特にタイミングベルトが近年多用される傾向にあ
る。
このタイミングベルトは、主としてエラストマ材料にて
形成されることが一般的であり、乾燥状態にあっては極
めて高い強度を有する反面、特に油脂類の付着が耐久性
の劣化の要因となることが周知である。そのため、例え
ば特公昭58−53238号公報に示されるように、一
般的にその外面をカバーにて覆うことにより、油脂類や
水分あるいは塵埃党がタイミングベルトに付着すること
のないように保護するようにされている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかるに、タイミングプーリの背面には、シリンダヘッ
ドとヘッドカバーとの接合部や、カム軸の突出部など、
シール部材にて油密にされたエンジンの端部が対向して
いる。従って、万一これらの部分からオイル漏れを生じ
た場合には、タイミングベルトに対して潤滑油が付着す
ることを避けられない。
本考案は、このような不都合が生ずることを回避すべく
案出されたものであり、その主な目的は、上記したシー
ル部分からオイル漏れが生じた場合にも、好適にタイミ
ングベルトを保護することが可能なように改善されたエ
ンジンの端部構造を提供することにある。
[考案の構成] 〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、本考案によれば、エンジン本体端面
と、エンジン本体の外側に突出したカム軸の軸端に装着
されたカムプーリ及び該カムプーリに巻回されたタイミ
ングベルトとの間にバックカバーを備えたエンジンの端
部構造であって、前記バックカバーが、シリンダヘッド
とヘッドカバーとの接合部を越えて上方に延在する部分
と、前記カム軸に介装されたオイルシールの取付部端面
に対向したうえで前記カム軸の突出部を少なくとも部分
的に囲繞する部分とからなる上縁部を有すると共に、前
記バックカバーと前記シリンダヘッドとの少なくともい
ずれか一方に於ける前記上縁部の下方の部分にいずれか
他方に密接する突条が設けられ、かつ該突条の最下方の
適所に油抜き用の切欠部が設けられることを特徴とする
エンジンの端部構造を提供することにより達成される。
〈作用〉 このようにすれば、シリンダヘッドとヘッドカバーとの
接合部及びカム軸の軸端より漏れた潤滑油は、バックカ
バーの上縁部にてシールドされ、シリンダヘッド端面と
バックカバーとの間に流れ落ちる。そして、流れ落ちた
潤滑油は、突条に沿って切欠部より外部へ流出する。
〈実施例〉 以下に添付の図面を参照して本考案を特定の実施例につ
いて詳細に説明する。
第1・2図は、本考案に基づき構成された直列多気筒エ
ンジンの端部構造を示しており、シリンダヘッド1のシ
リンダ列方向端面から突出した一対のカム軸2の軸端に
は、それぞれカムプーリ3が固着されている。これらカ
ムプーリ3及びクランクプーリ(図示せず)の間には、
一本の無端タイミングベルト4が巻回されており、両カ
ム軸3が、クランク軸と同期回転するようにされてい
る。また、このタイミングベルト4は、シリンダブロッ
ク5の側部に装着されたウォータポンプ6をも共に駆動
する。
ウォータポンプ6の斜め下方には、テンションプーリ7
が設けられている。このテンションプーリ7は、シリン
ダブロック5の端面に取付けられており、タイミングベ
ルト4の背面を押圧し、所定の張力をタイミングベルト
4に加えるものである。
一方、カム室を郭成するシリンダヘッド1の上部開口
は、ヘッドカバー8にて覆われている。このヘッドカバ
ー8とシリンダヘッド1との接合部9は、ガスケット9
aを介装することにより油密にされている。また、ヘッ
ドカバー8のシリンダ列方向端部には、カムプーリ3の
上半分を覆うように、プーリカバー8aが形成されてい
る。
ところで、上記したカムプーリ3は、エンジン端面の外
周輪郭の内側にそれぞれ配設されており、上記したヘッ
ドカバー8のプーリカバー8a部分と共働するベルトカ
バー10を設けることにより、その前面及び側面が覆わ
れるようにされている。
さて、本実施例は、カム軸2を2本有する。所謂DOH
Cエンジンであり、2つのカムプーリ3の外幅寸法が比
較的大きくなっている。と同時に、ウォータポンプ6
が、シリンダブロック5の側方へ張り出していることか
ら、巻回されたタイミングベルト4の一部が、シリンダ
ヘッド1の端面輪郭から張り出すこととなっている。そ
こでこの張り出した部分を隠蔽するために、バックカバ
ー11が設けられる。
バックカバー11は、合成樹脂材料からなり、第3図に
良く示すように、ベルトカバー10の背面側の開口に対
応した外形輪郭をなす平板状部材として形成されてい
る。
バックカバー11の上縁部には、シリンダヘッド1とヘ
ッドカバー8との接合部9より幾分か上方へ突出するオ
ーバーラップ部12が形成されると共に、カム軸2に連
続するカムプーリ3のボス部3aの周囲を、カムプーリ
3の背面内側にて半円周以上に亘って囲繞するように、
ラウンド部13が形成されている。
バックカバー11のシリンダヘッド1との対向面には、
両ラウンド部13の外周部に隣接する斜めの部分を経て
垂直方向に下がる上下方向リブ14a・14bが左右位
置に設けられると共に、ラウンド部13の下方にて左右
の両上下方向リブ14a・14bを接続する横方向リブ
14cが突設されている。そして横方向リブ14cは、
一方の上下方向リブ14aとの接続端より略水平方向に
延出された後、中間部で屈曲し、下向きの傾斜をもって
他方の上下方向リブ14bに接続されている。これらリ
ブ14a〜14cの遊端面には、連続したU字状溝15
が凹設されている。
シリンダヘッド1の端面には、第4図に示すように、突
条16a〜16cが突設されている。この突条16a〜
16cは、カバー11に突設されたリブ14a〜14c
に対応しており、上下方向に延設された左右部分16a
・16bと、シリンダヘッド1の上下方向中間部にて横
方向に延設された中間部分16cとからなり、中間部分
16cの下向きの傾斜する部分に対する左側部分16b
の接続部には、切欠部17が形成されている。
バックカバー11は、シリンダヘッド1の端面に対し、
U字状溝15内に方形断面シール18を嵌着したうえ
で、リブ14a〜14cと突条16a〜16cとを密接
させてボルト止めされる。
さて、タイミングベルトが油脂類を嫌うことは周知であ
る。ところで、シリンダヘッド1とヘッドカバー8との
接合部9には、ガスケット9aが挟設されており、ま
た、カム軸2のシリンダヘッド1から突出する部分に
も、第2図に示すようにオイルシール19が介装されて
おり、基本的にこれらの部分から油漏れを引き起こすこ
とが無いように配慮されている。しかしながら、万一、
これらの部分から油漏れを生じた場合には、タイミング
ベルトは殆ど無防備であることが一般的である。そこ
で、本考案に於いては、バックカバー11の上縁部に、
シリンダヘッド1とヘッドカバー8との接合部9に対す
る対向面を十分にとったオーバーラップ部12を設ける
と共に、カム軸端に連続するタイミングプーリ3のボス
部3aの外周を囲繞する部分にオイルシール19の取付
部端面に対向するラウンド部13を設け、シリンダヘッ
ド端部のシール部から油漏れがあった場合にも、タイミ
ングベルト4側に油が侵入しないようにしている。更
に、シリンダヘッド1端面とバックカバー10とを、リ
ブ14a〜14cと突条16a〜16cとをもって互い
に密接に接合することにより、漏れた油がエンジン下方
に流れ落ちることを防止している。
ところで、上記したように、油漏れを生じた際にも、ベ
ルトカバー10及びバックカバー11にてエンジン端面
が略全体的に覆われるため、油漏れの発生を発見し難い
ことが考えられる。そこで、本考案に於いては、突条の
一部に切欠部17を設け、積極的にエンジンの側方へ油
を流出させるようにしている。これにより油漏れが生じ
た際にも、早期の発見が可能となる。この切欠部17
は、横方向突条16cの最下方であって、しかも外部か
ら水などが侵入し難い位置を選べば良い。
[考案の効果] このように本考案によれば、万一、油漏れが生じた場合
にも、タイミングベルトに油が付着することを好適に防
止することができ、しかも油漏れを生じた際にも、早期
発見が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に基づくエンジンの端部を部分的に示す
立面図である。 第2図は第1図のII−II線に沿う部分的断面図である。 第3図はバックカバーのエンジンとの対向面側を示す立
面図である。 第4図はバックカバーの取付部を示すシリンダヘッドの
端面図である。 1……シリンダヘッド、2……カム軸 3……カムプーリ、3a……ボス部 4……タイミングベルト、5……シリンダブロック 6……ウォータポンプ、7……テンションプーリ 8……ヘッドカバー、8a……プーリカバー 9……接合部、19a……ガスケット 10……ベルトカバー、11……バックカバー 12……オーバーラップ部 13……ラウンド部、14a〜14c……リブ 15……U字状溝、16a〜16c……突条 17……切欠部、18……シール 19……オイルシール

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン本体端面と、エンジン本体の外側
    に突出したカム軸の軸端に装着されたカムプーリ及び該
    カムプーリに巻回されたタイミングベルトとの間にバッ
    クカバーを備えたエンジンの端部構造であって、 前記バックカバーが、シリンダヘッドとヘッドカバーと
    の接合部を越えて上方に延在する部分と、前記カム軸に
    介装されたオイルシールの取付部端面に対向したうえで
    前記カム軸の突出部を少なくとも部分的に囲繞する部分
    とからなる上縁部を有すると共に、 前記バックカバーと前記シリンダヘッドとの少なくとも
    いずれか一方に於ける前記上縁部の下方の部分にいずれ
    か他方に密接する突条が設けられ、かつ該突条の最下方
    の適所に油抜き用の切欠部が設けられることを特徴とす
    るエンジンの端部構造。
JP10086188U 1988-07-29 1988-07-29 エンジンの端部構造 Expired - Lifetime JPH0629484Y2 (ja)

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JP10086188U JPH0629484Y2 (ja) 1988-07-29 1988-07-29 エンジンの端部構造

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Publication Number Publication Date
JPH0222650U JPH0222650U (ja) 1990-02-15
JPH0629484Y2 true JPH0629484Y2 (ja) 1994-08-10

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