JPH068289Y2 - 内燃機関におけるシリンダブロックとオイルパンとの接合装置 - Google Patents

内燃機関におけるシリンダブロックとオイルパンとの接合装置

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JPH068289Y2
JPH068289Y2 JP1988163144U JP16314488U JPH068289Y2 JP H068289 Y2 JPH068289 Y2 JP H068289Y2 JP 1988163144 U JP1988163144 U JP 1988163144U JP 16314488 U JP16314488 U JP 16314488U JP H068289 Y2 JPH068289 Y2 JP H068289Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案はアルミ合金等の軽合金製シリンダブロックと、
鋼板製オイルパンとの接合装置に関する。
(2)従来の技術 従来シリンダブロックとオイルパンとを弾性パッキンを
介して締付ボルトにより接合するものにおいて、弾性パ
ッキンに複数のエンボスを設け、このエンボスによって
前記弾性パッキンの締付による圧縮量を規制するように
したものは公知である(実開昭61−58659号公報
参照)。
(3)考案が解決しようとする課題 往復動型内燃機関では、機関ブロックを構成するシリン
ダブロックの下面にオイルパンを接合し、該オイルパン
内に貯留される潤滑オイルをクランク軸の軸受部、動弁
機構等の被潤滑部に給油するようにした給油手段が知ら
れている。ところでかゝる機関の運転時にはオイルパン
内は大なる圧力変動を生じるばかりでなく該オイルパン
内を潤滑オイルが飛散するので、この潤滑オイルが外部
に漏出しないようにシリンダブロックとオイルパン間を
常に液密にシールする必要があり、従来からシリンダブ
ロック下端のフランジ部とオイルパン上端のフランジ部
間をゴムパッキン等の弾性パッキンを介して重合し、そ
れらを締付ボルトを以て一体に締着している。
ところがこのようなものでは締付ボルトによる締付トル
クにばらつきがあり、たとえば締付トルク不足の場合に
は潤滑オイルが漏出することがあり、また締付トルク過
大の場合には、弾性パッキンの損傷、破損を招き、これ
によっても潤滑オイルが漏出することがあるという問題
がある。
そこでこのような問題を解決するため前記実開昭61−
58659号に開示されるようにオイルパンのフランジ
部に小円形のエンボスを設け、これにより締付ボルトに
よる締付トルクを略一定にして弾性パッキンの圧縮量を
規制するようにしたものが提案されている。
しかしながらシリンダブロックをA合金等の軽合金製
とし、またオイルパンを鋼板製とした場合に、前記公知
公報に示されるものを採用すれば、機関の運転振動に因
りシリンダブロック下端のフランジ部とオイルパン上端
のフランジ部の先細り状エンボス先端との間でたゝかれ
(所謂フレッティング)を生起した際に、該エンボス先
端が点接触に近い状態であってその接触面圧が比較的大
きいことと、鋼板製のオイルパンとそれよりも低強度の
軽合金製シリンダブロックとの間に比較的大きな強度差
があることとに起因して、該エンボスがシリンダブロッ
クのフランジ部下面を部分的に陥没させ、これが潤滑オ
イルの漏出の原因になるという問題がある。そして斯か
る問題は、クランク軸長手方向に隣接する深部及び浅部
を有するオイルパンにおいては、特に慣性重量の大きい
深部に対応したフランジ部において顕著に現れる。
本考案は上記実情にかんがみてなされたもので、シリン
ダブロックを軽合金製、オイルパンを鋼板製とした場合
にもそれら間の液密シール性を長期にわたって確実なも
のとすることができるようにした、構成簡単な内燃機関
におけるシリンダブロックとオイルパンとの接合装置を
提供することを目的とするものである。
B.考案の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案によれば、軽金属製シ
リンダブロック下端のフランジ部に、弾性パッキンを介
して鋼板製オイルパン上端のフランジ部を重合させ、そ
れら両フランジ部同志を複数本の締付ボルトにより一体
に接合し、前記オイルパンの底部には、クランク軸長手
方向に隣接する深部及び浅部を設けてなる内燃機関にお
けるシリンダブロックとオイルパンとの接合装置におい
て、前記オイルパンのフランジ部には、前記締付ボルト
のボルト孔に近接して上方に隆起すると共に上面が前記
シリンダブロックのフランジ部下面に当接する当り面に
形成されるエンボス群を一体に形成し、このエンボス群
のうち少なくとも前記深部に対応するエンボスは全て、
オイルパンのフランジ部の幅方向略中央部に在って同フ
ランジ部の周方向に延びる細長いエンボスとされ、該細
長いエンボスは、前記当り面が平面となるよう、その長
手方向及びそれと直交する方向の何れの断面形状も下面
開放のチャンネル状に形成される。
本考案において、前記細長いエンボスは長円状、小判
状、長方形状等に形成され、また前記弾性パッキンとし
てゴムパッキンその他の同効物が使用される。内燃機関
はその型式を問わない。
(2)作用 シリンダブロック及びオイルパンのフランジ部相互間に
弾性パッキンを挟むと共にその相互間を締付ボルトによ
り一体に接合する際に、オイルパンのフランジ部に形成
されて上方に隆起するエンボス群をシリンダブロックの
フランジ部下面に当接させることにより、締付ボルトに
よる締付トルクが略一定に規制されて弾性パッキンの圧
縮量をその全域に亘って適正量に保持することができ
る。
また特に上記エンボス群のうち少なくともオイルパン深
部に対応するエンボスを全て上記構成の細長いエンボス
とした関係で、それらエンボスを、シリンダブロックの
フランジ部下面に対して広い接触面積を以て面接触させ
ることができて、その接触面圧が効果的に低減されるか
ら、機関の運転振動に因りシリンダブロックのフランジ
部と上記オイルパン深部に対応した各エンボスとの間で
特に激しいたゝかれ(所謂フレッティング)が生起して
も、シリンダブロックのフランジ部下面が部分的に陥没
する虞れはなくなる。その上、上記細長いエンボスは、
これをフランジ部周方向に沿って長く伸ばしてシリンダ
ブロックのフランジ部下面に対する接触面積を広く確保
しながらも、なお該エンボスの幅方向内,外両側には弾
性パッキンをそれぞれ極力幅広く配備することができる
ため、該エンボスの特設にも拘わらず、各フランジ部を
従来のものと比べ特別幅広に形成することなく弾性パッ
キンの所期のシール性能が確保される。
(3)実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説明する。
本実施例では、本考案装置を直列四気筒内燃機関に実施
した場合で機関ブロックの主体部分を構成するシリンダ
ブロック1はA合金製であって、その上半のシリンダ
バレル部11と、その下半のクランクケース部12とより
なる。シリンダバレル部11には、4つのシリンダボア
2…が直列に列設され、これらのシリンダボア2…内に
ピストン3…が摺動自在に嵌合される。また前記クラン
クケース12には、シリンダボア2…の配列方向に沿っ
て複数のジャーナル軸受4…が隔設され、これらのジャ
ーナル軸受4…と、その下面に固着される軸受キャップ
5…とによりクランク軸6が回転自在に支承され、該ク
ランク軸6のクランクピン61…と、前記ピストン3と
はコンロッド7…を介して連接される。複数の軸受キャ
ップ5…は、ブリッジ部材8により一体に結合されてい
る。そしてブリッジ部材8と、軸受キャップ5…とにわ
たって給油路9が形成され、この給油路9を流れる潤滑
オイルは、ジャーナル軸受4と軸受キャップ5で形成さ
れるクランク軸6の軸受部に給油される。シリンダブロ
ック1のクランク軸6と直交する一側壁(第1図左側の
側壁)13には、前記クランク軸6によって駆動される
オイルポンプ10が支持されている。このオイルポンプ
10の、A合金製等の軽合金製ポンプハウジング11
は、第3,6図に示すように複数本の連結ボルト15…
によりシリンダブロック1の前記一側壁13に直接固着
されており、このポンプハウジング11内のポンプロー
タ12はクランク軸6に直接固着されており、該ポンプ
ハウジング11に開口される吸込口111(第1,3
図)は吸込管16を介して後述するオイルパン17内に
収容されるオイルストレーナ18に接続されている。ま
たポンプハウジング11へ開口される吐出口112(第
6図)はシリンダブロック1内に形成される図示しない
オイルギャラリを通ってオイルフィルタ19(第2図)
に連通される。而して前記ポンプハウジング11は第
3,6図に示すようにシリンダブロック1と略同一幅に
形成されており、その下面にオイルパン17への接合フ
ランジ113が一体に形成されている。
第1図に示すように、クランク軸6の、オイルポンプ1
0より突出する外端には、図示しない動弁機構駆動用調
時伝動装置20の調時駆動プーリ21および機関の補機
類を駆動するための駆動プーリ22,23が固着され
る。なお第1,6図中24および25は調時伝動装置2
0の調時伝動ベルトおよびテンショナである。
また第7図に明瞭に示すように、シリンダブロック1の
他方の側壁(第1図右側の側壁)14には複数本の連結
ボルト26…を以てサイドカバー27が固着される。そ
して、このサイドカバー27をクランク軸6の後端がオ
イルシール30を介して貫通しており、このクランク軸
6の後端は図示しないがクラッチを介してミッションに
連接される。而して、第1,7図に示すように前記サイ
ドカバー27の下面には、オイルパン17との接合フラ
ンジ271が一体に形成されている。
第3図に示すようにシリンダブロック1のクランクケー
ス部12の開口下端にはフランジ部13が一体に形成さ
れ、このフランジ部13と、前記ポンプハウジング11
下端の接合フランジ113およびサイドカバー27下端
の接合フランジ271とにまたがってオイルパン17上
端のフランジ部171がコムパッキン35を介して複数
本の締付ボルト31…により油密に接合される。
前記オイルパン17は鋼板により一体に絞り成形され、
その上端に前記フランジ部171が外向きに一体に張出
されている。このオイルパン17の底部には、第1図に
示すように調時伝動装置20側の深部172と、ミッシ
ョン側の浅部173とがクランク軸長手方向に隣接して
形成されており、前記深部172内に前記オイルストレ
ーナ18が収容される。
次にシリンダブロック1とオイルパン17との接合部の
構造についてさらに詳細に説明すると、第3図に示すよ
うにシリンダブロック1のクランクケース部12の開放
下端の周囲には外向きの前記フランジ部13が一体に形
成され、このフランジ部13と、前記ポンプハウジング
11下端およびサイドカバー27下端の接合フランジ1
3,271とによりオイルパン17との接合面J(第3
図)が形成されており、この接合面Jに適宜の間隔を存
して複数のボルトねじ孔32…が穿設されている。
一方第4図に示すように鋼板製オイルパン17の開放上
端の周囲には外向きのフランジ部171が一体に形成さ
れている。そしてこのフランジ部171はクランク軸6
の軸受部に対応する幅狭フランジ部分171−n,171
−nと、残りの幅広フランジ部分171−w,171−w
とよりなっている。そして幅広フランジ部分171
w,171−wには、複数のボルト孔33…が、シリン
ダブロック1側の前記ボルトねじ孔32…に対応して穿
設されている。
前記幅広フランジ部分171−w,171−wには、前記
ボルト孔33に近接してその両側、もしくは片側にエン
ボス群34が上方に向けて隆起形成されている。前記エ
ンボス群34のうち、オイルパン17の前記深部172
に対応するもの全部と、前記浅部173に対応するもの
の一部は、第4図に示すようにフランジ部171の幅方
向略中央部に在ってその長手方向に長い、平面より見て
長円形状の細長いエンボス341…に形成され、また残
りのものは平面より見て円形の円いエンボス342…に
形成されている。而して細長いエンボス341…は第2
A図及び第2B図に示すようにその長手方向及びそれと
直交する方向の横断面が下面開放のチャンネル状に形成
されていてその上面は比較的面積の広い平面状をなす、
シリンダブロック1側への当り面341−cが形成され
ている。
而して細長いエンボス341を前記形状に形成すること
によりフランジ部171を成形する際の加工応力の低減
に寄与し得る。
第5,5A図には前記シリンダブロック1側の接合面J
と、オイルパン17のフランジ部171間に介装される
ゴムパッキン35が示される。このゴムパッキン35
は、エンドレスの帯状に形成され、その両端の中央部分
は前記幅狭フランジ部分171−n,171−nに対応し
て幅狭に形成される。また、前記ボルトねじ孔32とボ
ルト孔33とに対応して複数のボルト孔36…が長手方
向に間隔を存して穿設され、さらに前記細長いエンボス
341…と円いエンボス342…に対応してそれらが嵌入
し得る長孔37…と、円孔38…が穿設されている。
なお前記ゴムパッキン35はゴムに代えて他の同効の材
料たとえば合成樹脂材により形成することが可能であ
る。
シリンダブロック1のフランジ部13下面、及びポンプ
ハウジング11の接合フランジ113とサイドカバー2
7の接合フランジ271下面とで形成されるオイルパン
17への接合面Jと、オイルパン17上端のフランジ部
171とは、前記ゴムパッキン35を介して重合され、
さらにオイルパン17のフランジ部171の幅広フラン
ジ部分171−w,171−wの下面には第2B、第4図
に示すように前記ボルト孔36…に対応したボルト孔4
0…を穿設した帯状のステフナ39,39が当てがわれ
る。そして第2B図に示すようにステフナ39の下側か
ら、該ステフナ39、オイルパン17のフランジ部17
1およびゴムパッキン35のボルト孔40,33および
36を貫通した締付ボルト31…を、シリンダブロック
1のフランジ部13、もしくはポンプハウジング11お
よびサイドカバー27の下部に穿設したボルトねじ孔3
2…に螺着すれば、シリンダブロック1にゴムパッキン
35を介してオイルパン17を液密に結合することがで
きる。そしてこの結合状態では第2B図に示すように複
数の細長いエンボス341…上面の当り面341−cは、
A合金製シリンダブロック1のフランジ部13下面、
もしくはポンプハウジング11の下面に直接当接されて
ゴムパッキン35の圧縮量を規制し、複数の締付ボルト
31…の締付トルクを略一定に保持することができ、締
付ボルト31…の締付トルクの過不足を生起することが
なく、ゴムパッキン35による良好なシール性を確保す
ることができる。
また長円形の細長いエンボス341の上面は比較的広い
当り面341−cに形成されるので、単位面積当りの面
圧力は比較的低くなり、これによりA合金製シリンダ
ブロック1のフランジ部13および同製のポンプハウジ
ング11下面へおよぼす局部的面圧力を低く抑えること
が可能となる。
ところで機関の運転時には、該機関自体の運転振動によ
りA合金製シリンダブロック1下端のフランジ部13
と鋼板製オイルパン17上端のフランジ部171のエン
ボス群34間でたゝかれ(フレッティング)を生起す
る。もし、エンボス群34は前記従来のものと同様、全
て小円形であれば、エンボス群34の、シリンダブロッ
ク1のフランジ部13下面への接触がすべて点接触にな
るため強度の高い鋼板製エンボス群34がそれよりも強
度の低いシリンダブロック1のフランジ部13下面をた
ゝいて該下面を局部的に陥没させ潤滑オイルの漏出の原
因となる可能性が生じ、この傾向はオイルパン17の慣
性重量の大きい側、即ち前記深部172側で一層大きく
なるが、本考案の実施例の前記構成によれば、前述のよ
うにオイルパン17のフランジ部171に形成されるエ
ンボス群34のうちその深部172に対応するもの全部
と、浅部173に対応するものの一部が、前記フランジ
部171の外周方向に細長く、長円形状のエンボス341
に形成されるため、それらエンボス341を、シリンダ
ブロック1のフランジ部13下面に対して広い接触面積
を以て面接触させることができて、その接触面圧を効果
的に低減することができ、従って、機関の運転振動に因
り該シリンダブロック1のフランジ部13とエンボス3
1との間で特に激しいたゝかれ(所謂フレッティン
グ)が生起しても、該フランジ部13下面が部分的に陥
没して潤滑オイル洩れを起こす虞れはなくなる。その
上、前記細長いエンボス341は、これをフランジ部周
方向に沿って長く延ばしてシリンダブロック1のフラン
ジ部13下面に対する接触面積を広く確保し得る効果を
得ながらも、なお該エンボス341の幅方向内,外両側
には弾性パッキン35をそれぞれ極力幅広く配備するこ
とができるため、該エンボス341の特設にも拘わら
ず、各フランジ部13,171を従来のものと比べ特別幅
広に形成することなく弾性パッキン35の所期のシール
性能を確保することができる。
なお、上記実施例では、細長いエンボスはオイルパン1
7のフランジ部171の外周方向に沿う長円形状に形成
されるが、これを小判形状、長方形状等の他の形状に形
成してもよい。
C.考案の効果 以上のように本考案によれば、シリンダブロック及びオ
イルパンのフランジ部相互間に弾性パッキンを挟むと共
にその相互間を締付ボルトにより一体に接合する際に、
オイルパンのフランジ部に形成されて上方に隆起するエ
ンボス群をシリンダブロックのフランジ部下面に当接さ
せることにより、締付ボルトによる締付トルクを略一定
に規制して弾性パッキンの圧縮量をその全域に亘って略
一定に保持することができるので、弾性パッキンの損傷
破損を回避しつつそれに十分なシール機能を発揮させる
ことができる。
また特に上記エンボス群のうち少なくともオイルパン深
部に対応するエンボスは全て、オイルパンのフランジ部
の幅方向略中央部に在って同フランジ部の周方向に延び
る細長いエンボスとされ、該細長いエンボスは、シリン
ダブロック側フランジ部との当り面が平面となるよう、
その長手方向及びそれと直交する方向の何れの断面形状
も下面開放のチャンネル状に形成されるので、上記オイ
ルパン深部に対応する全エンボスを、シリンダブロック
のフランジ部下面に対して広い接触面積を以て面接触さ
せることができて、その接触面圧を効果的に低減するこ
とができ、従って、機関の運転振動に因りシリンダブロ
ックのフランジ部と上記オイルパン深部に対応した各エ
ンボスとの間で特に激しいたゝかれ(所謂フレッティン
グ)が生起しても、シリンダブロックのフランジ部下面
が部分的に陥没する虞れはなくなる。その上、前記細長
いエンボスは、これをフランジ部周方向に沿って長く延
ばしてシリンダブロックのフランジ部下面に対する接触
面積を広く確保しながらも、なお該エンボスの幅方向
内,外両側には弾性パッキンをそれぞれ極力幅広く配備
することができるため、該エンボスの特設にも拘わら
ず、各フランジ部を従来のものと比べ特別幅広に形成す
ることなく弾性パッキンの所期のシール性能を確保する
ことができ、以上の結果、全体としてシリンダブロック
とオイルパン間の弾性パッキンによるシール機能を長期
に亘り良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は本考案
装置を備えた直列四気筒4サイクル内燃機関のシリンダ
ブロックおよびオイルパンのクランク軸方向に沿う断面
図、第2図は、第1図および第4図II−II線に沿うシリ
ンダブロックおよびオイルパンの断面図、第2A図は、
第2図IIA部の拡大部分断面図、第2B図は第2図およ
び第4図IIB−IIB線に沿う拡大断面図、第3図は、第
1図III−III線に沿うシリンダブロックの底面図、第4
図は、第1図IV−IV線に沿うオイルパンの平面図、第5
図は、第1図V−V線に沿うゴムパッキンの平面図、第5
A図は、第5図VA−VA線に沿う部分断面図、第6図
は、第1図VI−VI線に沿う部分断面図、第7図は、第1
図VII線矢視図である。 1……シリンダブロック、13……フランジ部、17…
…オイルパン、171……フランジ部、172……深部、
173……浅部、33……ボルト孔、34……エンボス
群、341−c……当り面、35……ゴムパッキン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軽金属製シリンダブロック(1)下端のフ
    ランジ部(13)に、弾性パッキン(35)を介して鋼
    板製オイルパン(17)上端のフランジ部(171)を
    重合させ、それら両フランジ部(13,171)同志を複
    数本の締付ボルト(31)により一体に接合し、前記オ
    イルパン(17)の底部には、クランク軸長手方向に隣
    接する深部(172)及び浅部(173)を設けてなる内
    燃機関におけるシリンダブロックとオイルパンとの接合
    装置において、前記オイルパン(17)のフランジ部
    (171)には、前記締付ボルト(31)のボルト孔
    (33)に近接して上方に隆起すると共に上面が前記シ
    リンダブロック(1)のフランジ部(13)下面に当接
    する当り面(341−c)に形成されるエンボス群(3
    4)を一体に形成し、このエンボス群(34)のうち少
    なくとも前記深部(172)に対応するエンボスは全
    て、オイルパン(17)のフランジ部(171)の幅方
    向略中央部に在って同フランジ部(171)の周方向に
    延びる細長いエンボス(341)とされ、該細長いエン
    ボス(341)は、前記当り面(341−c)が平面とな
    るよう、その長手方向及びそれと直交する方向の何れの
    断面形状も下面開放のチャンネル状に形成されたことを
    特徴とする、内燃機関におけるシリンダブロックとオイ
    ルパンとの接合装置。
JP1988163144U 1988-12-16 1988-12-16 内燃機関におけるシリンダブロックとオイルパンとの接合装置 Expired - Lifetime JPH068289Y2 (ja)

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