JPH06294802A - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置

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JPH06294802A
JPH06294802A JP5084457A JP8445793A JPH06294802A JP H06294802 A JPH06294802 A JP H06294802A JP 5084457 A JP5084457 A JP 5084457A JP 8445793 A JP8445793 A JP 8445793A JP H06294802 A JPH06294802 A JP H06294802A
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JP
Japan
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liquid
sample
diluting
sample probe
dilution
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JP5084457A
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Inventor
Naoya Imai
直也 今井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】構成が簡単であるとともに高速な分析を行うこ
とが可能な自動分析装置を提供することにある。 【構成】希釈管16にサンプルを分注するサンプルプロ
−ブ7を備え、このサンプルプロ−ブ7をサンプルプロ
−ブ洗浄槽17で洗浄する自動分析装置1において、希
釈管16とサンプルプロ−ブ洗浄槽17を一体化し互い
に連通させた希釈・洗浄部4を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、サンプル(試
料)を吸引・吐出するサンプルプロ−ブを自動洗浄しな
がら繰返し使用する自動分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動分析装置には、サンプル
(試料)を吸引・吐出するサンプルプロ−ブを自動洗浄
しながら繰返し使用するタイプのものがある。この種の
自動分析装置においては、試料と希釈液とが分注される
容器(希釈管)と、サンプルプロ−ブを洗浄するための
容器(サンプルプロ−ブ洗浄槽)とが備えられており、
サンプルプロ−ブはこれらの容器の間を往復する。
【0003】また、この他のタイプの分析装置が特開昭
60−263850号公報に示されている。この分析装
置においては、試料の測定が終った後に、試料液吸引ノ
ズル(サンプルプロ−ブ)が筒状容器(プロ−ブ洗浄
槽)に収納され、筒状容器に洗浄液が供給される。そし
て、筒状容器に供給された洗浄液によって試料液吸引ノ
ズルの主に外面が洗浄される。さらに、試料液吸引ノズ
ルの内面の洗浄の際には、試料液吸引ノズルが筒状容器
内の洗浄液を吸引し、洗浄液が試料液吸引ノズルの中で
流動しながら付着試料を除去する。
【0004】試料液吸引ノズルの洗浄の際、洗浄液の供
給は、余分な洗浄液を筒状容器からオ−バ−フロ−させ
ながら続けられる。そして、オ−バ−フロ−した洗浄液
は、廃液として所定の容器に回収される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の分析装置には以下のような不具合がある。
【0006】すなわち、サンプルプロ−ブが試料希釈用
の容器と洗浄用の容器との間を往復移動するので、往復
移動のための機構が必要である。したがって、自動分析
装置の構成が複雑になる。さらに、構成が複雑であるの
で、分析装置が大型且つ高価であるとともに、故障が生
じ易い。また、サンプルプロ−ブを容器間で往復させめ
の時間を要するので、分析の高速化が困難である。
【0007】本発明の目的とするところは、構成が簡単
であるとともに高速な分析を行うことが可能な自動分析
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために本発明は、希釈用容器に試料を分注するサ
ンプルプロ−ブを備え、このサンプルプロ−ブをサンプ
ルプロ−ブ洗浄用容器で洗浄する自動分析装置におい
て、希釈用容器とサンプルプロ−ブ洗浄用容器を一体化
し互いに連通させた希釈・洗浄部を備えたことにある。
【0009】こうすることによって本発明は、自動分析
装置の構成を簡単化するとともに、高速な分析を行える
ようにしたことにある。
【0010】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図1〜図8に基づ
いて説明する。
【0011】図1〜図4は本発明の第1実施例を示して
おり、図1中の符号1は自動分析装置である。この自動
分析装置1には、分注部2、サンプルラック搬送部3、
希釈・洗浄部4、及び、電極測定部5が備えられてい
る。
【0012】これらのうち分注部2はサンプルプロ−ブ
ア−ム2aを備えている。サンプルプロ−ブア−ム2a
は、図2中に示すように回転軸6によって支持されてお
り、一端を中心として水平に矢印双方に回動する。ま
た、サンプルプロ−ブア−ム2aは昇降機構に連結され
ており、自在に昇降する。ここで、回動及び昇降のため
の手段には一般的な種々のものを採用できるので、ここ
では昇降機構の図示及び説明は省略する。
【0013】サンプルプロ−ブア−ム2aには先細のサ
ンプルプロ−ブ7が設けられており、サンプルプロ−ブ
7はサンプルプロ−ブア−ム2aの先端から下向きに垂
設されている。サンプルプロ−ブ7にはサンプルシリン
ジ8が接続されている。さらに、サンプルシリンジ8に
は、希釈液シリンジ9と希釈液容器10とが三方電磁弁
11を介して接続されている。そして、希釈液容器10
には希釈液12が収容されている。ここで、サンプルシ
リンジ8と希釈液シリンジ9の各ストロ−ク量は、図示
せぬ制御部によって、それぞれ所望の容量が得られるよ
うに駆動制御されている。
【0014】サンプルラック搬送部3には、サンプルラ
ック13…(2つのみ図示)が供給されており、各サン
プルラック13には複数のサンプル容器14…が一列に
保持されている。さらに、各サンプル容器14は、血
液、尿等の所定のサンプル(試料)を収容している。サ
ンプルラック搬送部3はサンプルラック13…を、矢印
A、Aで示すよう所定の方向にピッチ送りする。そし
て、各サンプル容器14…は、サンプリング位置15で
順次一旦停止させられる。
【0015】希釈・洗浄部4には、希釈用容器としての
希釈管16、洗浄用容器としてのサンプルプロ−ブ洗浄
槽(以下、洗浄槽と称する)17、及び、廃液ポット部
18が備えられている。希釈管16と廃液ポット部18
とはともに上部を開放している。希釈管16は廃液ポッ
ト部18の内側に同心的に収容されており、廃液ポット
部18は希釈管16を覆い隠している。さらに、廃液ポ
ット部18の底部には廃液ノズル19が接続されてお
り、廃液ポット部18はこの廃液ノズル19を介してポ
ンプ20に接続されている。また、廃液ポット部18と
ポンプ20との間には廃液容器21が設けられている。
【0016】図2中に示すように、希釈管16の内壁は
四つの傾斜した曲面による傾斜部を構成しており、希釈
管16の内側空間は下方へいくほど細くなっている。曲
面の曲率や個数は、必要に応じて適宜変更してよい。希
釈管16の内側空間の奥部では洗浄槽17が開口してお
り、希釈管16及び洗浄槽17の空間は互いに連通して
いる。なお、傾斜部の形状は、円形状に凹んでいても、
星型に角ばっていてもよく(図5(b))、場合によっ
ては、細かな筋状の起伏を形成して滑り抵抗を増加させ
てもよい。
【0017】つまり、希釈管16と洗浄槽17とは一体
に形成されており、洗浄槽17は希釈管16の底部に同
心的に位置している。さらに、希釈管16の内側空間と
洗浄槽17の内側空間とは連続している。そして、洗浄
槽17の容積は希釈管16の容積に比べて小さい。
【0018】希釈管16にはステッピングモ−タ22が
連結されており、ステッピングモ−タ22の回転力は、
ギア部23や伝達軸24を介して希釈管16に伝達され
る。伝達軸24は希釈管16の下端に同心的に連結され
ており、ステッピングモ−タ22の駆動に伴って希釈管
16が回転する。なお、伝達軸24は廃液ノズル19を
貫通しており、廃液ノズル19と伝達軸24との間は廃
液の漏れが生じないよう適宜のシ−リング構造になって
いる。
【0019】洗浄槽17の底部には、二方電磁弁25及
び伝達軸24を介して検液吸引ノズル26が接続されて
いる。即ち、伝達軸24は点線で示したように管状の中
空を形成して、26aのベアリングにより、検液吸引ノ
ズル26bと接続している。さらに、この検液吸引ノズ
ル26は、図1中に示すようにポンプ20に導かれてい
る。
【0020】二方電磁弁25とポンプ20との間には前
記電極測定部5が設けられている。さらに、検液吸引ノ
ズル26には三方電磁弁28を介して内部標準液容器2
9が接続されており、三方電磁弁28の位置は二方電磁
弁25と電極測定部5との間の部位に設定されている。
また、電極測定部5には、比較外筒液を収容した比較外
筒液容器30が接続されている。
【0021】つぎに、上述の自動分析装置1の作用を説
明する。
【0022】まず、サンプルプロ−ブア−ム2aは回転
軸6を中心として水平に回動し、サンプルプロ−ブ7を
サンプルラック搬送部3の側へ移動させる。サンプルプ
ロ−ブ7はサンプリング位置15で停止し、この位置に
在るサンプル容器14aからサンプルを所定量吸引す
る。サンプルプロ−ブ7には所定量の希釈液が予め吸引
されており、サンプルプロ−ブ7(及びサンプルプロ−
ブ7の配管)内には希釈液とサンプルとが保持されてい
る。
【0023】この後、サンプルプロ−ブ7は希釈・洗浄
部4の側へ移動し、希釈管16の中心で停止する。さら
に、サンプルプロ−ブ7は希釈管16の中に下降し、希
釈管16にサンプルを吐出する。サンプルプロ−ブ7に
は予め希釈液が吸引されているので、サンプルと希釈液
とは検液(サンプルと希釈液との混合液)として吐出さ
れる。また、吐出の際のサンプルプロ−ブ7の高さは、
希釈管16に吐出された検液にサンプルプロ−ブ7の先
端が2〜3mm程度触れるよう吐出量に応じて設定されて
いる。そして、吐出の後、サンプルプロ−ブ7は上点ま
で上昇する。
【0024】つぎに、ステッピングモ−タ22が駆動さ
れ、希釈管16は一方向もしくは両方向に短い周期で回
転する。そして、希釈管16の回転に伴って、希釈管1
6の中の検液が撹拌される。このとき、比較的弱い遠心
力で検液が希釈管16内壁の傾斜部を流動しながら充分
に混和される。なお、撹拌が充分に行われるために、検
液の水位は少なくとも洗浄槽17より高くなるように洗
浄槽間のサイズを調整するのが好ましい。
【0025】撹拌された検液はポンプ20によって必要
量吸引され、二方電磁弁25(開状態)、検液吸引ノズ
ル26、及び、三方電磁弁28(開状態)を経て電極測
定部5に到達する。電極測定部5では到達した検液に対
して所定の測定(後述する)が行われる。そして、電極
測定部5を経た検液は廃液容器21に回収される。
【0026】必要量の検液が吸引された後、直ちにステ
ッピングモ−タ22が駆動され、希釈管16が高速回転
させられる。そして、希釈管16の回転に伴う遠心力を
利用して検液が希釈管16の外に飛ばされ、廃液ポット
部18が飛ばされた検液を受ける。希釈管16の回転は
希釈管16が空になるまで続けられる。
【0027】空状態になった希釈管16に対して、サン
プルプロ−ブ7が希釈液を吐出する。このときの希釈液
の吐出量は、洗浄槽17を希釈液で満たすのに十分な程
度に設定されている。さらに、サンプルプロ−ブ7の高
さは、洗浄槽17に吐出された検液にサンプルプロ−ブ
7の先端が2〜3mm程度触れるよう設定されている。つ
まり、サンプルプロ−ブ7の先端が希釈液に浸されて、
サンプルプロ−ブ7が希釈液によって洗浄される。この
後、サンプルプロ−ブ7は上点まで上昇する。
【0028】洗浄槽17内の希釈液の排出の際には、検
液の排出の場合と同様にステッピングモ−タ22が希釈
管16を高速回転させ、遠心力を利用して希釈液が廃液
ポット部18に飛ばされる。検液吸引ノズル26が伝達
軸24の中に導かれているので、希釈管16は、検液吸
引ノズル26に邪魔されることなく、円滑に回転する。
【0029】このとき、ステッピングモ−タ20の回転
速度は、希釈管16の内壁の傾斜部の形状や回転機構、
検液の性状等に応じて、適宜決定できる。
【0030】電極測定部5によって行われる検液の測定
には、電解質の分析のための一般的な種々の方法を採用
することが可能である。例えば、内部標準液と外部標準
液を測定し、その時の電極電位とイオン濃度との関係を
求め、Na、K、Clの検量線設定係数S(SLOPE) 値を算出
し、これを基準として検液が測定される。S値は濃度差
のある二種以上の既知濃度から求めることが可能であ
る。内部標準液は基準電位を決め、比較外筒液は測定電
位差を安定させるために用いられる。
【0031】また、図示しないが、電極測定部5の測定
結果を表すアナログ信号は、 LOGアンプとA/D変換器
を経てデジタル信号として出力される。三方電磁弁28
により、検液と内部標準液及び比較外筒液とがポンプ2
0によって交互に電解質測定部5に吸引され、双方の電
位差からアナログ信号−デジタル信号と変換され、出力
される。サンプルプロ−ブ7の回転・上下動作、希釈管
16の回転、サンプルシリンジ8や希釈液シリンジ9の
動作、各電磁弁11、25、28の開閉、及び、ポンプ
20の動作等は、予め設定された動作制御プログラムに
基づいて実行される。
【0032】すなわち、上述のような自動分析装置1に
おいては、希釈・洗浄部4が備えられ、希釈管16と洗
浄槽17と一体に形成されており、サンプルの希釈とサ
ンプルプロ−ブ7の洗浄とが一箇所で行われる。したが
って、従来のように希釈用の容器と洗浄用の容とを別々
に備えたものに比べて、サンプルプロ−ブ7を希釈管と
洗浄槽との間で往復移動させるための機構が不要にな
り、装置の構成が簡略化される。そして、自動分析装置
1の小型化及び低価格化が可能であるとともに、故障が
生じ難くなる。
【0033】また、サンプルプロ−ブ7を希釈用の容器
と洗浄用の容器との間で往復させる必要がないので、サ
ンプルプロ−ブ7の移動量が少なく、分析の高速化が可
能になる。
【0034】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々に変形する
ことが可能である。
【0035】例えば、希釈管16の形状は、洗浄槽17
が一体化され、遠心力を利用して液体を外側へ排出案内
できると共に、回転による撹拌が促進し得る程度の曲面
等の起伏を有していれば、適宜設計変更しても構わな
い。
【0036】又、希釈管16を回転させる構造以外に
も、例えば図6に示すように、希釈管16を複数の方向
に連続的に傾倒させることによっても、液面上昇による
液体の排出を行える。この際、希釈管16を自転させず
に、傾けたまま円軌道に沿って首振り運動させてもよ
い。
【0037】つまり、図6においては、希釈管16と伝
達軸24の構成及び主な作用は前述の実施例のものと同
様であるが、伝達軸24が、廃液ノズル19との接続部
を支点として、偏心ギヤ37の外周側に首振り運動可能
に取り付けられている。また、偏心ギヤ37の回転中心
軸は、移動ア−ム36に回転自在に支持されている。移
動ア−ム36が矢印B方向に進退することにより、偏心
ギヤ37をモ−タ22に対して接離させる。偏心ギヤ3
7は移動ア−ム36によって、モ−タ22との接続が可
能なポジション、及び、希釈管16が鉛直方向に正立す
るポジションに位置決めされる。正立ポジションでは、
廃液ポ−ト部18の上部開口と希釈管16の上部開口と
が一致するので、前述したような分注工程が実施され
る。さらに、伝達軸24の下端は下方に開放している。
さらに、偏心ギヤ37の下方には液受け38が位置して
いる。そして、希釈管16の正立ポジションにて二方電
磁弁25が開放されると、真下で開口した液受け38へ
検液が落下する。
【0038】つぎに、本発明の第2実施例を図7及び図
8に基づいて説明する。なお、第1実施例と同様の部分
については同一番号を付し、その説明は省略する。
【0039】図7及び図8は本発明の第2実施例を示し
ており、図7中の符号31は自動分析装置である。この
自動分析装置31においては、第1実施例の廃液ポット
部18が省略されるともに、検液−廃液吸引ノズル32
が備えられている。この検液−廃液吸引ノズル32の一
端側は二方電磁弁25を介して洗浄槽17に接続されて
おり、他端側は電極測定部26の側に導かれている。ま
た、検液−廃液吸引ノズル32の途中の部位には三方電
磁弁33が設けられており、検液−廃液吸引ノズル32
は三方電磁弁33及び廃液ノズル34を介してポンプ3
5に接続されている。
【0040】この自動分析装置31においては、サンプ
ルプロ−ブア−ム2aが回転軸6を中心に、サンプリン
グ位置15と希釈管16との間を自由に移動する。サン
プルプロ−ブ7はサンプリング位置15に在るサンプル
容器14aからサンプルを吸引し、これを希釈管16に
吐出する。このとき、サンプルプロ−ブ7には予め希釈
液が充填されているので、同時に希釈液も希釈管16に
吐出される。
【0041】この際、サンプルプロ−ブ7は希釈管16
の中心で止まり、希釈管16中に下降する。サンプルプ
ロ−ブ7の高さは、希釈管16に吐出された検液(サン
プルと希釈液の混合液)に2〜3mm程度触れるよう設定
されている。
【0042】希釈管16はステッピングモ−タ22によ
って回転駆動され、一方向もしくは両方向に短い周期で
回転する。この結果、希釈管16内の検液が撹拌され
る。
【0043】必要量の検液がポンプ20によって吸引さ
れ、二方電磁弁25(開状態)、検液吸引・排出ノズル
32、及び、三方電磁弁23、28を経て電極測定部5
に到達する。そして、電極測定部5により測定された検
液は、ポンプ20を経て廃液容器21に回収される。
【0044】検液が吸引された後、直ちに希釈管16内
では、希釈管16の洗浄のためにサンプルプロ−ブ7が
希釈液を吐出する。希釈液が吐出されている間、ステッ
ピングモ−タ22が希釈管16をゆっくりと回転させて
いる。これは、できる限り少ない量の希釈液によって希
釈管16を洗浄するためである。
【0045】つまり、希釈管16を回転させれば、回転
に伴って希釈液の液面が動き、希釈液の液面が遠心力を
利用して上昇する。このように希釈液の水位が幾分上昇
するので、希釈管16が停止している場合に比べて、希
釈液の量を減らしても希釈管16を同程度の高さまで洗
浄することが出来る。なお、希釈液の吐出量は、希釈管
16に吐出された検液の高さより、希釈液の水位が幾ら
か高ければよい。
【0046】希釈管16の洗浄後、希釈液はポンプ35
によって吸引され、二方電磁弁25(開状態)検液−廃
液吸引ノズル32、三方電磁弁33、廃液ノズル34、
及び、ポンプ35を経て廃液容器21に回収される。こ
の結果、希釈管16が空になる。
【0047】また、空状態になった希釈管16では、サ
ンプルプロ−ブ7から再び希釈液が吐出される。このと
きの吐出量は、洗浄槽17を満たすのに十分な程度でよ
い。この後、サンプルプロ−ブ7が上点から下降し、サ
ンプルプロ−ブ7の先端が洗浄に十分な程度(2〜3mm
程度)が検液に浸されて洗浄される。
【0048】さらに、洗浄槽17内の希釈液は、希釈管
16の洗浄の際の希釈液と同様の経路をたどり、廃液容
器21に回収される。
【0049】このような自動分析装置31によっても、
第1実施例と同様に構成の簡略化及び分析の高速化が可
能になる。
【0050】つぎに、本発明の第3実施例を図9及び図
10に基づいて説明する。なお、前述の各実施例と同様
の部分については同一番号を付し、その説明は省略す
る。
【0051】図9及び図10は本発明の第3実施例を示
しており、図9中の符号41は自動分析装置である。こ
の自動分析装置41においては、第1及び第2の二つの
分注部42、43が備えられている。第1の分注部42
はサンプルや希釈液の分注に利用され、第2の分注部4
3はイオン交換水の分注に利用される。第2の分注部4
3には、イオン交換水プロ−ブ44やプロ−ブア−ム4
5等が備えられており、交換水プロ−ブ44は、三方電
磁弁46を介してイオン交換水シリンジ47やイオン交
換水容器48に接続されている。
【0052】この自動分析装置41においては、第1の
分注部42のサンプルプロ−ブア−ム7が回転軸6を中
心として、サンプリング位置15と希釈管16との間を
自由に移動する。サンプルプロ−ブ7はサンプリング位
置15に在るサンプル容器14aからサンプルを吸引
し、これを希釈管16に吐出する。このとき、サンプル
プロ−ブ7には予め希釈液が充填されているので、同時
に希釈液も希釈管16に吐出される。
【0053】この際、サンプルプロ−ブ7は希釈管16
の上方で止まり、希釈管16中に下降する。サンプルプ
ロ−ブ7の高さは、希釈管16に吐出された検液(サン
プルと希釈液の混合液)に2〜3mm程度触れるよう設定
されている。
【0054】希釈管16はステッピングモ−タ22によ
って回転駆動され、一方向もしくは両方向に短い周期で
回転する。この結果、希釈管16内の検液が撹拌され
る。
【0055】必要量の検液がポンプ20によって吸引さ
れ、二方電磁弁25(開状態)、検液吸引・排出ノズル
32、及び、三方電磁弁23、28を経て電極測定部5
に到達する。そして、電極測定部5により測定された検
液は、ポンプ20を経て廃液容器21に回収される。
【0056】検液が吸引された後、直ちに希釈管16内
では、希釈管16の洗浄のために、イオン交換水プロ−
ブ44がイオン交換水を吐出する。このときの吐出量
は、検液の吐出量よりも幾分多ければよい。また、イオ
ン交換水プロ−ブ44が必ずしも希釈管16の中心に在
る必要はなく、中心から多少外れていても構わない。こ
れに伴い、イオン交換水プロ−ブ44を、予めサンプル
プロ−ブ7と衝突しない位置に固設しておけば、イオン
交換水プロ−ブ44の水平回動動作は必ずしも必要では
ないので、本実施例では水平回動動作のため機構を省略
しても構わない。
【0057】希釈管16に吐出されたイオン交換水は、
直ちにポンプ35によって吸引され、二方電磁弁25
(開状態)検液−廃液吸引ノズル32、三方電磁弁3
3、廃液ノズル34、及び、ポンプ35を経て廃液容器
21に回収される。この結果、希釈管16が空になる。
【0058】空状態になった希釈管16では、イオン交
換水プロ−ブ44から再びイオン交換水が吐出される。
このときの吐出量は、洗浄槽17を満たすのに十分な程
度でよい。この後、第1の分注部42のサンプルプロ−
ブ7が上点から下降し、サンプルプロ−ブ7の先端が洗
浄に十分な程度(2〜3mm程度)イオン交換水に浸され
て洗浄される。
【0059】さらに、洗浄槽17内のイオン交換水は、
希釈管16の洗浄の際の希釈液と同様の経路をたどり、
廃液容器21に回収される。
【0060】このような自動分析装置41によっても、
第1実施例と同様に構成の簡略化及び分析の高速化が可
能になる。
【0061】本発明は、上述した実施例に限定されず、
種々の変更が可能である。例えば、上述した実施例では
イオン濃度を測定する分析で説明したが、比色分析等の
他の種々の分析にも同様に適用できる。又、サンプルプ
ロ−ブ以外にも、試薬を希釈したり、発色反応を実行す
るように、他のプロ−ブを作動させる構成としてもよ
い。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、希釈用容
器に試料を分注するサンプルプロ−ブを備え、このサン
プルプロ−ブをサンプルプロ−ブ洗浄用容器で洗浄する
自動分析装置において、希釈用容器とサンプルプロ−ブ
洗浄用容器を一体化し互いに連通させた希釈・洗浄部を
備えたことにある。
【0063】したがって本発明は、自動分析装置の構成
を簡単化するとともに、高速な分析を行えるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成図。
【図2】本発明の第1実施例の希釈・洗浄部及びその周
辺部を示す構成図。
【図3】本発明の第1実施例のサンプルプロ−ブ及びそ
の周辺部を示す構成図。
【図4】サンプルプロ−ブが希釈管の中に下降した状態
を示す斜視図。
【図5】(a)は希釈管の平面図、(b)は希釈管の変
形例を示す平面図。
【図6】変形例を示す構成図。
【図7】本発明の第2実施例を示す構成図。
【図8】本発明の第2実施例の希釈・洗浄部及びその周
辺部を示す構成図。
【図9】本発明の第3実施例を示す構成図。
【図10】本発明の第3実施例の両分注部及びその周辺
部を示す構成図。
【符号の説明】
1…自動分析装置、4…希釈・洗浄部、7…サンプルプ
ロ−ブ、16…希釈管(希釈用容器)、17…サンプル
プロ−ブ洗浄槽(サンプルプロ−ブ洗浄用容器)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希釈用容器に試料を分注するサンプルプ
    ロ−ブを備え、このサンプルプロ−ブをサンプルプロ−
    ブ洗浄用容器で洗浄する自動分析装置において、上記希
    釈用容器と上記サンプルプロ−ブ洗浄用容器を一体化し
    互いに連通させた希釈・洗浄部を備えたことを特徴とす
    る自動分析装置。
JP5084457A 1993-04-12 1993-04-12 自動分析装置 Withdrawn JPH06294802A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09274048A (ja) * 1996-04-04 1997-10-21 Tosoh Corp 前処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09274048A (ja) * 1996-04-04 1997-10-21 Tosoh Corp 前処理装置

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