JPH06293752A - 新規なチオキサンテン及びセレノキサンテン誘導体 - Google Patents

新規なチオキサンテン及びセレノキサンテン誘導体

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JPH06293752A
JPH06293752A JP3349803A JP34980391A JPH06293752A JP H06293752 A JPH06293752 A JP H06293752A JP 3349803 A JP3349803 A JP 3349803A JP 34980391 A JP34980391 A JP 34980391A JP H06293752 A JPH06293752 A JP H06293752A
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tachysterol
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カルルハインツ・プフエルトナー
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D335/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom
    • C07D335/04Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D335/10Dibenzothiopyrans; Hydrogenated dibenzothiopyrans
    • C07D335/12Thioxanthenes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化1】 式中、R1〜R4は水素または塩素を表わし、R5は基−
COOMeまたは−SO3Meを表わし、Meはアルカリ金
属陽イオンを表わし、そしてZは硫黄またはセレンを表
わす、ただし、Zが硫黄を表わす場合、R5は基−SO3
Meを表わす、の化合物。 【効果】 本化合物はタキステロールをプレビタミンD
に転化する際の感光剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、タキステロールをプレビタミン
Dに転化する際の感光剤として有用なチオキサンテン及
びセレノキサンテン誘導体に関する。
【0002】ビタミンDはプロピタミン、7ーデヒドロ
コレステロールまたはエルゴステロールを照射し、そし
て照射において生ずるプレビタミンDを異性化すること
によって工業的規模で製造される。プロビタミンの照射
において、プレビタミンに加えて他の生成物、特にルミ
ステロール及びタキステロールが生成し、これによって
プレビタミンの収量が減少し、そしてタキステロールの
分離が必要であることは知られている。
【0003】最初に得られる照射生成物にフルオレノン
を加え、そしてこの混合物を再び照射する2回の照射工
程において照射を行うことによって、収率を改善するた
めの試みがなされた。この方法によれば、タキステロー
ルが或る程度プレビタミンに転化されるが、しかしこの
方法にはフルオレノンを所望のプレビタミンDから分離
することが困難であるという欠点がある。
【0004】実質的にタキステロールを含まないプレビ
タミンDは、プレビタミンD及びタキステロールの混合
物を式
【0005】
【化2】
【0006】式中、R1〜R4は水素または塩素を表わ
し、R5は基−COOMeまたは−SO3Meを表わし、M
eはアルカリ金属陽イオンを表わし、そしてXは酸素、
硫黄またはセレンを表わす、の化合物の存在下において
波長約400nm〜約600nmの光線で照射した際に得ら
れることを見出した。
【0007】また、式Iの化合物はタキステロールをプ
レビタミンDに転化するための感光剤であることを見出
した。式Iの化合物の存在下において、タキステロール
はフルオレノンを用いる既知の方法の場合よりも実質的
に高度の感光力をもってプレビタミンDに転化される。
更に、上記の新規な方法は可視光線によって行うことが
でき、従ってUV−伝達する高価な石英ガラス装置を必
要としない。更に上記の新規な方法の利点は感光剤、即
ち式Iの化合物が水溶性であり、従って水と混和せぬ溶
媒から水で抽出できることである。
【0008】照射を約400nm乃至約600nm間を発す
る全ての光源、例えば適当な水銀蒸気ランプまたは日光
によって行うことができる。好ましくは高圧水銀ラン
プ、例えばハナウ(Hanau)TQ2020ランプを用い
る。
【0009】照射混合物を照射中、例えば約15〜25
℃、好ましくは16〜17℃の温度に冷却することが有
利である。
【0010】更に、ルミステロールを生ずる300乃至
340nm間のUV−光線を除去することが有利である。
この除去はこの範囲を吸収するフィルター、例えばガラ
ス・フィルターまたは、好ましくは光源及び照射混合物
間にフィルター溶液を配列させて達成し得る。適当なフ
ィルター溶液は硫酸鉄及び硫酸銅の水溶液である。
【0011】前記の方法に用いるプレビタミンDにはプ
レコレカルシフェロール及びプレエルゴカルシフェロー
ルが包含される。
【0012】前記の方法の好ましい具体化例において
は、240乃至300nm間のUV−光線でプロビタミン
D、即ち7ーデヒドロコレステロールまたはエルゴステ
ロールの照射によって生じ且つ未反応のプロビタミンD
及びプレビタミンDに加えて多量のタキステロールを含
む生成物を出発物質として用いる。
【0013】前記の方法を用いて、プレビタミンD及び
タキステロールの多量、例えば3%より大、特に15〜
18%を含有する混合物から出発して、プレビタミンD
及びタキステロール3%より小の混合物を得ることがで
きる。
【0014】前記の方法は照射によりビタミンDを製造
する際のそれ自体既知の方法において行うことができ
る。
【0015】溶媒として、デヒドロコレステロールから
ビタミンDを光化学的に製造する際に従来溶媒として用
いられている任意の溶媒を用いることができる。かかる
溶媒の例はエーテル類、例えばテトラヒドロフラン、ジ
オキサン及びtert−ブチルメチルエーテルである。好ま
しい溶媒は水と非混和性溶媒、特にtert−ブチルメチル
エーテルである。
【0016】反応混合物中に感光剤の十分な溶解を確実
にするために、感光剤、即ち式Iの化合物を上記の溶媒
と混和する有機プロトン性溶媒(例えばメタノール)に
溶解し、次にこの溶液を反応混合物に加えることが有利
である。反応中に存在する感光剤の濃度は臨界的ではな
いが、しかしこの濃度は照射に用いる溶液の層厚さと共
に照射時間に影響を及ぼす。後記の実施例においては、
感光剤の濃度を1cmの層厚さで最適収率が選られるよう
に選んだ。
【0017】Xが硫黄またはセレンを表わし、そしてX
が硫黄を表わす場合にR5が基−SO3Meを表わす式I
の化合物は新規なものであり、本発明の一目的を構成す
るものである。これらのものはm、m’−セレノジフェノ
ールを式
【0018】
【化3】
【0019】式中、R1〜R4は上記の意味を有するの化
合物と反応させるか、或いはm,m’−チオジフェノール
を式IIの化合物と反応させることによって製造するこ
とができる。
【0020】上記の反応は反応相手を一緒に、有利には
酸、例えばp−トルエンスルホン酸またはトリフルオロ
メタンスルホン酸の存在下において加熱することによっ
て行うことができる。反応温度は臨界的ではない;反応
混合物を有利には溶融温度、例えば80〜140℃に加
熱する。式Iの化合物をアルカリ性pH値で、冷却した
融成物から水で抽出することができ、そして随時精製後
(例えば活性炭を用いる)、酸性化によって溶液から沈
殿させることができる。
【0021】式Iの好ましい化合物はR1〜R4が水素を
表わし、R5が基−COONaまたは−SO3Naを表わ
し、そしてXが硫黄またはセレンを表わす化合物であ
る。
【0022】以下の参考例及び実施例は本発明を更に詳
細に説明するものである:
【0023】
【実施例】
参考例1 (A)tert−ブチルメチルエーテル4.5l中の7−デ
ヒドロコレステロール255gの溶液を、棒状光源を周
りに円筒状に配列した石英ガラスの環状マントル容器中
にて不活性ガス(例えばアルゴンまたは窒素)下で、
1.5KWの高容量低圧水銀ランプによって60〜70
分間照射した。この溶液を光反応器及び同時に熱交換器
としての役割を果たす外部に位置する受器を通してポン
プによって循環させ、これによって温度が21〜22℃
に保持された。7−デヒドロコレカルシフェロール6
1.5%、プレビタミンD320.4%;ビタミンD
30.2%;タキステロール16.8%及びルミステロ
ール1.1%を含有する反応混合物が得られた。
【0024】(B)メタノール0.6lに溶解したフル
オレセイン二ナトリウム0.6gを前項(A)に従って
得られた溶液に加えた。生じた溶液を2KW高圧水銀ラ
ンプを備えたガラス製装置中にポンプ導入した。光源を
装置の中心に置き、2つの室をもつ環状マントル容器を
光源の周りに同心的に配列した。照射混合物を、同時に
熱交換器としての役割を果たし且つ16〜17℃の温度
を有する外側室及び反応器の外側に位置する受器を通し
てポンプによって循環させた。また外部冷却された次の
組成:硫酸銅(II)五水和物32.90g、硫酸鉄
(III)五水和物1.05g、硫酸(95〜98%)
7.70ml、脱イオン水993.40ml、を有するフィ
ルター溶液を光源及び照射混合物間に位置した内側室を
通してポンプ導入し、このフィルター溶液は1cmの層厚
さで350nm以下の全ての光線を吸収した。照射中に分
解した感光剤を連続的に入れ換え、これによってメタノ
ール115mlに溶解したフルオレセイン二ナトリウム
2.1gを5時間にわたって加えた。5時間照射を行っ
た後、光静止状態(photostationary state)が達成さ
れた。得られた混合物は次の組成をもっていた:7−デ
ヒドロコレステロール61.5%;プレビタミンD3
4%;ビタミンD31%;タキステロール2.4%及び
ルミステロール1.1%。
【0025】参考例2 (A)次の組成を有する混合物が参考例1Aと同様にし
て得られた:tert−ブチルメチルエーテル4.5l中の
7−デヒドロコレステロール62.9%;プレビタミン
319.6%;ビタミンD30.5%;タキステロール
16%及びルミステロール1.0%。
【0026】(B)メタノール0.6lに溶解したo−
(6−ヒドロキシ−3−オキシ−3H−チアキサンテン
−9−イル)−安息香酸二ナトリウム水和物0.66g
を上記(A)において得られた混合物に加え、生じた混
合物を参考例1(B)に述べた如くして照射した。続い
て更に感光剤を加える必要がなく、またこれは以下の参
考例に用いた感光剤に関しても同様であった。30分間
照射した後、光静止状態に達し、そして組成、7−デヒ
ドロコレステロール62.9%;プレビタミンD3
3.1%;ビタミンD31.2%;タキステロール1.
8%;及びルミステロール1.0%を有する混合物が得
られた。
【0027】参考例3 (A)次の組成を有する混合物が参考例1(A)と同様
にして得られた:tert−ブチルメチルエーテル4.5l
中の7−デヒドロコレステロール62.0%;プレビタ
ミンD319.7%;ビタミンD30.4%;タキステロ
ール16.9%;及びルミステロール1.0%。
【0028】(B)メタノール1.05lに溶解したo−
(6−ヒドロキシ−3−オキソ−3H−チオキサンテン
−9−イル)−ベンゼンスルホン酸二ナトリウム二水和
物0.74gを前項(A)において得られた混合物に加
え、生じた混合物を光静止状態に達するまで(21分
間)、参考例1(B)に述べた如くして照射した。組
成、7−デヒドロコレステロール62.0%;プレビタ
ミンD334.2%;ビタミンD31.4%;タキステロ
ール1.4%;及びルミステロール1.0%を有する混
合物が得られた。
【0029】参考例4 (A)次の組成を有する混合物が参考例1(A)と同様
にして得られた:tert−ブチルメチルエーテル4.5l
中の7−デヒドロコレステロール62.0%;プレビタ
ミンD319.6%;ビタミンD30.5%;タキステロ
ール16.8%;及びルミステロール1.1%。
【0030】(B)メタノール0.3lに溶解したo−
(6−ヒドロキシ−3−オキソ−3H−セレノキサンテ
ン−9−イル)−安息香酸0.73g及びメタノール
0.3lに溶解したナトリウムメチレート0.18gを前
項(A)において得られた混合物に加え、生じた混合物
を光静止状態に達するまで(15分間)、参考例1
(B)に述べた如くして照射した。組成、7−デヒドロ
コレステロール62.0%;プレビタミンD333.7
%;ビタミンD31.4%;タキステロール1.8%;
及びルミステロール1.1%を有する混合物が得られ
た。
【0031】参考例5 (A)次の組成を有する混合物が参考例1(A)と同様
にして得られた:tert−ブチルメチルエーテル中の7−
デヒドロコレステロール62.0%;プレビタミンD3
19.7%;ビタミンD30.3%;タキステロール1
6.9%;及びルミステロール1.1%。
【0032】(B)メタノール0.55lに溶解したo−
(6−ヒドロキシ−3−オキソ−3H−セレノキサンテ
ン−9−イル)−ベンゼンスルホン酸水和物0.72g
及びメタノール0.5lに溶解したナトリウムメチレー
ト0.18gを前項(A)において得られた混合物に加
え、生じた混合物を光静止状態に達するまで(13
分)、参考例1(B)に述べた如くして照射した。組
成、7−デヒドロコレステロール62.0%;プレビタ
ミンD333.5%;ビタミンD31.9%;タキステロ
ール1.5%;及びルミステロール1.1%を有する混
合物が得られた。
【0033】実施例1 p−トルエンスルホン酸一水和物15.7gを140℃に
加熱し、結晶水を除去した。m,m’−チオジフェノール
18g及び2−スルホ安息香酸無水物18.2gを共に粉
砕し、アルゴン下で且つ撹拌しながら、上記の熱無水p
−トルエンスルホン酸に加えた。この融成物を撹拌しな
がら140℃(内部温度)及び0.1Torrに2時間保
持した。冷却後、水0.3lに溶解した水酸化ナトリウ
ム16gを加えた。50℃で1時間撹拌した後、水0.
09及び95〜97%硫酸27gの溶液を撹拌しながら
滴下した。沈殿を完了させるために、混合物を氷浴中で
約5℃に冷却し、次に極めて細かい結晶性沈殿物を吸引
濾別した。フィルターケーキを吸引フィルター上で氷水
にて2回洗浄し、十分に圧窄し、その後、アセトン0.
02lと共に砕解し、そして吸引濾別した。この方法を
2回くり返し行った。暗褐色の細かい結晶性残渣を水と
共に2回砕解し、吸引濾別し、吸引フィルター上で水に
よってすすいだ。黄−褐色結晶を水流ポンプによる真空
下にて80℃で20時間乾燥した。融点300℃以上
(分解)のo−(6−ヒドロキシ−3−オキソ−3H−
チオキサンテン−9−イル)−ベンゼンスルホン酸18
gが得られた;メタノール中の二ナトリウム塩の吸収極
大: λmax=524nm(ε=24430)。
【0034】実施例2 m,m’−セレノジフェノール5.0g及びフタル酸無水
物5.85gを80℃に加熱した。この融成物を撹拌し
ながらトリフルオロメタンスルホン酸5mlで処理し、こ
れによって反応容器内の温度が120℃に上昇し、混合
物は黒色となった。この混合物を油浴中で約90℃(内
部温度)に1時間保持し、冷却し、2N水酸化ナトリウ
ム100mlと共に60℃で2時間撹拌し、濾過し、残渣
を水150mlで洗浄した。この濾液に撹拌しながら40
分以内に2N硫酸150mlを滴下し、光を排除しながら
この溶液を室温で16時間放置した。この懸濁液を約2
50mlに濃縮し、吸引濾過し、残渣を吸引フィルター上
で水100mlにて洗浄し、3.5%炭酸水素ナトリウム
溶液250mlによってフィルターから除去し、室温で3
0分間撹拌し、そして濾過助剤上で濾過した。濾液を約
300mlに濃縮し、撹拌しながら2N硫酸115mlで
1.25時間処理した。その後、この溶液を約200ml
に濃縮し、吸引濾過し、残渣をまず水で、次にヘキサン
で洗浄した。次に残渣を少量のメタノールに溶解し、こ
の溶液を分取型薄層クロマトグラフィー(PLC)プレ
ート上に置いた。ジクロロメタン/酢酸エチル(1:
1)で溶離した後、色で識別される区域をプレートから
けずり落し、冷メタノールに懸濁させ、濾過し、濾液を
蒸発乾固させ、そしてこの方法をアセトンによってくり
返し行った。融点150℃(分解)の赤色結晶状でo−
(6−ヒドロキシ−3−オキソ−3H−セレノキサンテ
ン−9−イル)−安息香酸・1アセトン2.33gが得
られた。メタノール中のアセトンを含まぬ二ナトリウム
塩: λmax=526nm(ε=18510)。
【0035】実施例3 実施例1に述べた如くしてp−トルエンスルホン酸一水
和物3.59gから140℃及び0.1Torrで結晶水を
除去した。m,m’−セレノジフェノール5g及び2−ス
ルホ安息香酸無水物3.47gの混合物をp−トルエンス
ルホン酸の熱融成物中に導入した。この混合物を140
℃(内部温度)及び0.01〜0.05Torrに2.5
時間保持した。冷却後、半固体の塊を50℃で25%ア
ンモニア150mlに溶解し、約75mlに濃縮し、撹拌し
ながら水250mlで処理し、この暗赤色の溶液を光線を
排除して室温で16時間放置した。活性炭約1gの添加
後、混合物を濾過し、濾液残渣を水200mlですすい
た。その後、この溶液を60℃で約400mlに濃縮し、
撹拌しながら水30ml中の95〜97%硫酸7.5mlの
混合物で1.8時間にわたって滴下処理した。生成物が
極めて細かい赤−褐色の沈殿物として分離し、0.5時
間後にこのものを吸引濾別し、吸引フィルター上でジエ
チルエーテル各40mlで3回洗浄した。結晶質をエタノ
ール150mlに採り入れ、この溶液を真空下にて50℃
で蒸発乾固させた。粗製のo−(6−ヒドロキシ−3−
オキソ−3H−セレノキサンテン−9−イル)−ベンゼ
ンスルホン酸が得られた。
【0036】上記の粗製の生成物3.13gを25%ア
ンモニア200mlに溶解し、真空下にて50℃で100
mlに濃縮し、そして水500mlで処理した。この溶液を
濾過し、濾液を約300mlに濃縮した。その後、水30
ml中の95〜97%硫酸7.5mlを0.5時間にわたっ
て加え、16時間後に沈殿物をペーパーフィルター上で
吸引瀘別し、水100ml及びジエチルエーテル100ml
で洗浄し、エタノール150mlに採り入れ、この懸濁液
を真空下にて60℃で完全に蒸発させた。生成物2.7
0gが得られ、このものは薄層クロマトグラフィーによ
れば未だ着色した不純物を含んでいた。この生成物を2
5%アンモニア200mlに溶解した。この溶液を蒸発乾
固させ、塩を水6mlに溶解し、撹拌しながら2−プロパ
ノール60ml、次にアセトン80mlで処理した。結晶化
を完了させるために、溶媒50mlを蒸発によって除去
し、濃縮した溶液を室温で16時間放置した。次に結晶
を吸引瀘別し、そしてアセトンで十分に洗浄した。この
塩を水100mlに溶解し、生成物が95〜97%硫酸
7.5ml及び水30mlの混合物によって1.2時間以内
に沈殿した。1時間放置した後、生成物を吸引濾別し、
ジエチルエーテルで十分に洗浄し、結晶質を水流ポンプ
による真空下にて50℃で20時間乾燥した。o−(6
−ヒドロキシ−3−オキソ−3H−セレノキサンテン−
9−イル)−ベンゼンスルホン酸1.40gが得られ、
このものは薄層クロマトグラフィーによれば純粋な物質
であった。メタノール中の二ナトリウム塩: λmax=533nm(ε=35540)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】 式中、R1〜R4は水素または塩素を表わし、R5は基−
    COOMeまたは−SO3Meを表わし、Meはアルカリ金
    属陽イオンを表わし、そしてZは硫黄またはセレンを表
    わす、ただし、Zが硫黄を表わす場合、R5は基−SO3
    Meを表わす、で示される化合物。
  2. 【請求項2】 o−(6−ヒドロキシ−3−オキソ−3
    H−チオキサンテン−9−イル)−ベンゼンスルホン酸
    及びその二ナトリウム塩である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 o−(6−ヒドロキシ−3−オキソ−3
    H−セレノキサンテン−9−イル)−安息香酸及びその
    二ナトリウム塩である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 o−(6−ヒドロキシ−3−オキソ−3
    H−セレノキサンテン−9−イル)−ベンゼンスルホン
    酸及びその二ナトリウム塩である請求項1記載の化合
    物。
JP3349803A 1983-07-01 1991-12-10 新規なチオキサンテン及びセレノキサンテン誘導体 Expired - Lifetime JPH0791287B2 (ja)

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DE (1) DE3460694D1 (ja)
DK (1) DK310084A (ja)

Cited By (1)

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