JPH0629366Y2 - 建築現場におけるパネル等の移送用レールとその接続装置 - Google Patents
建築現場におけるパネル等の移送用レールとその接続装置Info
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- JPH0629366Y2 JPH0629366Y2 JP8909888U JP8909888U JPH0629366Y2 JP H0629366 Y2 JPH0629366 Y2 JP H0629366Y2 JP 8909888 U JP8909888 U JP 8909888U JP 8909888 U JP8909888 U JP 8909888U JP H0629366 Y2 JPH0629366 Y2 JP H0629366Y2
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- rails
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Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、建築現場において、コンクリートパネル等
を吊り上げて水平方向に移送するための移送用レールと
その接続装置に関するものである。
を吊り上げて水平方向に移送するための移送用レールと
その接続装置に関するものである。
従来の技術 鉄骨の軸組へコンクリートパネルを取り付けて外壁を構
成するパネル工法の建築物においては、まず鉄骨軸組を
組み立てた後、トラックで輸送されて来たコンクリート
パネルを、所定の取付け位置まで移送して取付け作業を
行なうことになる。この場合、150kgものパネルを人力
で移送することは困難であるから、従来においては、現
場へトラッククレーンを搬入し、このトラッククレーン
で前記コンクリートパネルを吊り上げて移送していた。
しかし、この方法では、トラッククレーンを搬入して設
置することのできる敷地に限られることとなり、それ以
外の狭小地等では、そのような方法は不可能であるとい
う欠点がある。そこで、従来においては、このような不
都合を解消するため、 .鉄骨軸組又は足場へ電動ウィンチを取り付け、この
電動ウィンチでパネルを吊り上げて、その吊り上げた状
態で所定の位置まで水平移動させる方法、 .特開昭61−211297号公報に記載されている
ように、軸組の外側に組み立てられた足場に跨って天井
型のクレーンを設置し、このクレーンで前記コンクリー
トパネルを吊り上げて水平移動させる方法、 等が考えられている。
成するパネル工法の建築物においては、まず鉄骨軸組を
組み立てた後、トラックで輸送されて来たコンクリート
パネルを、所定の取付け位置まで移送して取付け作業を
行なうことになる。この場合、150kgものパネルを人力
で移送することは困難であるから、従来においては、現
場へトラッククレーンを搬入し、このトラッククレーン
で前記コンクリートパネルを吊り上げて移送していた。
しかし、この方法では、トラッククレーンを搬入して設
置することのできる敷地に限られることとなり、それ以
外の狭小地等では、そのような方法は不可能であるとい
う欠点がある。そこで、従来においては、このような不
都合を解消するため、 .鉄骨軸組又は足場へ電動ウィンチを取り付け、この
電動ウィンチでパネルを吊り上げて、その吊り上げた状
態で所定の位置まで水平移動させる方法、 .特開昭61−211297号公報に記載されている
ように、軸組の外側に組み立てられた足場に跨って天井
型のクレーンを設置し、このクレーンで前記コンクリー
トパネルを吊り上げて水平移動させる方法、 等が考えられている。
しかしながら、上記従来の方法において、の方法で
は、電動ウィンチでパネルを吊り上げても、それを水平
方向に移動させるのが非常に困難であり、そのために
は、常にパネルの設置位置に対応する水平方向の位置へ
電動ウィンチを付け替えなければならず、非常に作業が
煩雑になる欠点があり、また、足場に直接ウィンチを取
り付けた場合には、その足場が撓み危険を生ずるという
欠点がある。
は、電動ウィンチでパネルを吊り上げても、それを水平
方向に移動させるのが非常に困難であり、そのために
は、常にパネルの設置位置に対応する水平方向の位置へ
電動ウィンチを付け替えなければならず、非常に作業が
煩雑になる欠点があり、また、足場に直接ウィンチを取
り付けた場合には、その足場が撓み危険を生ずるという
欠点がある。
他方、の方法においては、非常に大型のクレーンを足
場間に設置することから、その設備及び撤去作業に非常
に時間がかかるのみならず、かかる大型のクレーンを支
えるため足場自身の補強を行なわなければならず、その
足場コストが高くなるとともに、装置全体も大型化し
て、その搬送も困難で、かつ、その装置自体のコストも
高くなる欠点がある。
場間に設置することから、その設備及び撤去作業に非常
に時間がかかるのみならず、かかる大型のクレーンを支
えるため足場自身の補強を行なわなければならず、その
足場コストが高くなるとともに、装置全体も大型化し
て、その搬送も困難で、かつ、その装置自体のコストも
高くなる欠点がある。
そこで、かかる欠点を解消する手段として、この出願の
考案者は、足場フレームにレールを取り付け、このレー
ルに沿って移動するトロリーウィンチで前記パネルを吊
り下げ、これによって水平方向に移送するようにした装
置を考案した。
考案者は、足場フレームにレールを取り付け、このレー
ルに沿って移動するトロリーウィンチで前記パネルを吊
り下げ、これによって水平方向に移送するようにした装
置を考案した。
考案が解決しようとする課題 上記レールは、水平な足場フレームにブラケットを介し
て固定する。そして、このレールへ取り付けたトロリー
ウィンチによりパネル等を吊下げ状に支持して、水平方
向に移動させるものであるが、このレールの前記ブラケ
ットによる取付けの際、そのブラケット等がトロリーウ
ィンチの移動を妨げないよう支持することが必要であ
る。。また、足場フレームは水平方向に適宜な間隔を置
いて設置されるが、これらの間隔は必ずしも正確に組み
立てられているわけではないから、仮にレール側にブラ
ケットを固定しておいた場合に、そのブラケットと足場
フレームとの位置が合致せず、取付けが非常に困難とな
る虞れがある。更に、前記パネル等を1つの壁の面から
他方の壁の面側に移動させる場合には、コーナー部分に
屈曲したコーナーレールを接続することが必要となる。
この場合、そのような屈曲加工の容易なH形鋼によって
コーナーレールを製作し、これに直線レールを差し込ん
で接続するような場合には、そのレール間に段差を生じ
て、トロリーウィンチの移動を円滑に行なうことができ
ない不都合を生ずる。
て固定する。そして、このレールへ取り付けたトロリー
ウィンチによりパネル等を吊下げ状に支持して、水平方
向に移動させるものであるが、このレールの前記ブラケ
ットによる取付けの際、そのブラケット等がトロリーウ
ィンチの移動を妨げないよう支持することが必要であ
る。。また、足場フレームは水平方向に適宜な間隔を置
いて設置されるが、これらの間隔は必ずしも正確に組み
立てられているわけではないから、仮にレール側にブラ
ケットを固定しておいた場合に、そのブラケットと足場
フレームとの位置が合致せず、取付けが非常に困難とな
る虞れがある。更に、前記パネル等を1つの壁の面から
他方の壁の面側に移動させる場合には、コーナー部分に
屈曲したコーナーレールを接続することが必要となる。
この場合、そのような屈曲加工の容易なH形鋼によって
コーナーレールを製作し、これに直線レールを差し込ん
で接続するような場合には、そのレール間に段差を生じ
て、トロリーウィンチの移動を円滑に行なうことができ
ない不都合を生ずる。
この考案は、このような諸点に鑑みてなされたものであ
り、レールの足場フレームへの取付けが容易で、かつ、
直線状レール側からコーナーレール側へのトロリーウィ
ンチの移動を円滑に行なうことができるようにしたパネ
ル等の移送用レールとその接続装置を提供するものであ
る。
り、レールの足場フレームへの取付けが容易で、かつ、
直線状レール側からコーナーレール側へのトロリーウィ
ンチの移動を円滑に行なうことができるようにしたパネ
ル等の移送用レールとその接続装置を提供するものであ
る。
課題を解決するための手段 上記の目的を達成するため、この考案のレールは、移送
物を吊り下げるトロリーウィンチを取り付けるためのレ
ールであって、一対の溝形鋼を両者間に隙間を生ずるよ
う複数のスペーサを介して背中合わせに接合したことを
特徴としている。
物を吊り下げるトロリーウィンチを取り付けるためのレ
ールであって、一対の溝形鋼を両者間に隙間を生ずるよ
う複数のスペーサを介して背中合わせに接合したことを
特徴としている。
また、この発明の接続装置においては、H形鋼からなる
レール継手のウエブ両端を、互いに接続されるレール端
部の隙間へ挿し込むことを特徴とする。
レール継手のウエブ両端を、互いに接続されるレール端
部の隙間へ挿し込むことを特徴とする。
更に、この接続装置において、レールをH形鋼からなる
コーナーパネルと溝形鋼からなる上記のレールとによっ
て構成し、両者の接続部において、コーナーレールの下
部フランジ上面端部を切り落としして、これに直線状レ
ール端部の下部フランジを嵌合させるものが考えられ
る。
コーナーパネルと溝形鋼からなる上記のレールとによっ
て構成し、両者の接続部において、コーナーレールの下
部フランジ上面端部を切り落としして、これに直線状レ
ール端部の下部フランジを嵌合させるものが考えられ
る。
作用 上記この発明の構成によれば、請求項1記載のレール同
士を相互に接続する場合、レール継手のウエブ部分をそ
の端部の隙間へ挿し込むことによって、トロリーウィン
チの移動を妨げることなく簡単に接続することができ
る。また、コーナーレールと直線状レールの接合部分に
おいては、請求項3に記載された切落し部分により、両
者の軌道面に段差を生ずることなく両者を連続させて接
続することが可能となる。
士を相互に接続する場合、レール継手のウエブ部分をそ
の端部の隙間へ挿し込むことによって、トロリーウィン
チの移動を妨げることなく簡単に接続することができ
る。また、コーナーレールと直線状レールの接合部分に
おいては、請求項3に記載された切落し部分により、両
者の軌道面に段差を生ずることなく両者を連続させて接
続することが可能となる。
実施例 次に、この考案の実施例について説明すると、第1図に
おいて、(1)は建築中の建物本体を示しており、この
建物本体は、例えば、鉄骨軸組を組み立てた状態にあ
る。(2)は、その建物本体(1)の外周に沿って設置
された仮設足場であり、(3)はこの仮設足場の支柱、
(4)は、支柱(3)より水平方向に突出して取り付け
られた一種の足場ブラケットとしての水平足場フレーム
であって、この足場フレーム(4)へ、ブラケット
(5)を介して、この考案の軌道(6)が吊り下げ状態
で支持されるようになっている。そして、この軌道
(6)へトロリーウィンチ(7)を移動自在に取り付
け、外壁用のコンクリートパネル(8)を吊り下げた状
態で、水平方向へ移動させ所定の位置に設置するもので
ある。
おいて、(1)は建築中の建物本体を示しており、この
建物本体は、例えば、鉄骨軸組を組み立てた状態にあ
る。(2)は、その建物本体(1)の外周に沿って設置
された仮設足場であり、(3)はこの仮設足場の支柱、
(4)は、支柱(3)より水平方向に突出して取り付け
られた一種の足場ブラケットとしての水平足場フレーム
であって、この足場フレーム(4)へ、ブラケット
(5)を介して、この考案の軌道(6)が吊り下げ状態
で支持されるようになっている。そして、この軌道
(6)へトロリーウィンチ(7)を移動自在に取り付
け、外壁用のコンクリートパネル(8)を吊り下げた状
態で、水平方向へ移動させ所定の位置に設置するもので
ある。
次に、上記軌道(6)の構造とその取付け構造について
説明すると、第4図において、(10)はこの考案の直線状
レールを示している。この直線状レール(10)は、図のよ
うに、一対の溝形鋼(11)(11)を、そのフランジが上下平
行となるようにして配置するとともに、これら互いに背
中合わせとなるようにして、両者間にプレート状のスペ
ーサ(12)を介在させて相互に接合したものであって、こ
れら溝形鋼(11)(11)間の端部及びその他の前記スペーサ
(12)を設置していない部分に隙間(13)を形成している。
(14)は、直線状レール(10)を取り付けるための第1のブ
ラケットを示し、この第1のブラケット(14)は、断面ア
ングル状のブラケット本体(15)と、そのブラケット本体
(15)上端に固着した水平な固定プレート(16)とから構成
されている。固定プレート(16)には、4個のボルト穴(1
7)が形成されている。(18)(18)は逆U字形の締付けボル
トであって、これらの締付けボルト(18)(18)を、前記水
平足場フレーム(4)へ上方より嵌合させるとともに、
その先端を前記のボルト穴(17)へ挿し込み、下からナッ
ト(19)を螺合させて締め付けることにより、この第1の
ブラケット(14)を足場フレーム(4)へ固定する。アン
グル状のブラケット本体(15)には、夫々の各片に3個の
ボルト穴(20)(20)…が上下に並べて形成されている。(2
1)は第2のブラケットであって、垂直なブラケット本体
(22)の下端に水平支持プレート(23)が固着されて、逆T
字形をなしている。垂直ブラケット本体(22)には、前記
と同様に上下3個のボルト穴(24)(24)…が並べて形成さ
れている。そして、このブラケット本体(22)は、前記直
線状レール(10)の隙間(13)へ下方より挿し込まれるとと
もに、その直線状レール(10)上方に突出する上端部部分
を前記第1のブラケット(14)における本体(15)へ当接さ
せるとともに、両者のボルト穴(24)(20)を互いに合致さ
せて、ボルト(25)を挿し込んで相互に固定するようにし
ている。これにより、直線状レール(10)は、これらのブ
ラケット(14)(21)で吊下げ状態で支持されることにな
る。また、直線状レール(10)の上部側において、図のよ
うなL形の押さえ金具(26)が、その垂直部に形成したボ
ルト穴(27)において、前記のボルト(25)で共締めするか
或いは別のボルトでブラケット(14)(21)へ固定され、こ
れによって、直線状レール(10)が上方へ浮き上がるのを
防止するようにしている。
説明すると、第4図において、(10)はこの考案の直線状
レールを示している。この直線状レール(10)は、図のよ
うに、一対の溝形鋼(11)(11)を、そのフランジが上下平
行となるようにして配置するとともに、これら互いに背
中合わせとなるようにして、両者間にプレート状のスペ
ーサ(12)を介在させて相互に接合したものであって、こ
れら溝形鋼(11)(11)間の端部及びその他の前記スペーサ
(12)を設置していない部分に隙間(13)を形成している。
(14)は、直線状レール(10)を取り付けるための第1のブ
ラケットを示し、この第1のブラケット(14)は、断面ア
ングル状のブラケット本体(15)と、そのブラケット本体
(15)上端に固着した水平な固定プレート(16)とから構成
されている。固定プレート(16)には、4個のボルト穴(1
7)が形成されている。(18)(18)は逆U字形の締付けボル
トであって、これらの締付けボルト(18)(18)を、前記水
平足場フレーム(4)へ上方より嵌合させるとともに、
その先端を前記のボルト穴(17)へ挿し込み、下からナッ
ト(19)を螺合させて締め付けることにより、この第1の
ブラケット(14)を足場フレーム(4)へ固定する。アン
グル状のブラケット本体(15)には、夫々の各片に3個の
ボルト穴(20)(20)…が上下に並べて形成されている。(2
1)は第2のブラケットであって、垂直なブラケット本体
(22)の下端に水平支持プレート(23)が固着されて、逆T
字形をなしている。垂直ブラケット本体(22)には、前記
と同様に上下3個のボルト穴(24)(24)…が並べて形成さ
れている。そして、このブラケット本体(22)は、前記直
線状レール(10)の隙間(13)へ下方より挿し込まれるとと
もに、その直線状レール(10)上方に突出する上端部部分
を前記第1のブラケット(14)における本体(15)へ当接さ
せるとともに、両者のボルト穴(24)(20)を互いに合致さ
せて、ボルト(25)を挿し込んで相互に固定するようにし
ている。これにより、直線状レール(10)は、これらのブ
ラケット(14)(21)で吊下げ状態で支持されることにな
る。また、直線状レール(10)の上部側において、図のよ
うなL形の押さえ金具(26)が、その垂直部に形成したボ
ルト穴(27)において、前記のボルト(25)で共締めするか
或いは別のボルトでブラケット(14)(21)へ固定され、こ
れによって、直線状レール(10)が上方へ浮き上がるのを
防止するようにしている。
上記ブラケット(14)(21)は、各支柱(3)(3)…に対
応する足場フレーム(4)毎に取り付けられる。このと
き、足場(2)そのものはそれ程の精度を持って組み立
てられているわけではないから、足場フレーム(4)自
身も相互に不陸を生じ、直線状レール(10)が傾いて設置
される虞れがある。そのような場合には、第1ブラケッ
ト(14)と第2ブラケット(21)の各ボルト穴(20)(24)の対
応位置を上下にずらすことにより、直線状レール(10)の
高さを前記不陸に合わせて調節し、全体を水平に支持さ
せることができる。同様に水平方向に対しても、第2ブ
ラケット(21)は前記隙間(13)の長さの範囲で足場フレー
ム(4)に対応してその挿込み位置を変更できる。
応する足場フレーム(4)毎に取り付けられる。このと
き、足場(2)そのものはそれ程の精度を持って組み立
てられているわけではないから、足場フレーム(4)自
身も相互に不陸を生じ、直線状レール(10)が傾いて設置
される虞れがある。そのような場合には、第1ブラケッ
ト(14)と第2ブラケット(21)の各ボルト穴(20)(24)の対
応位置を上下にずらすことにより、直線状レール(10)の
高さを前記不陸に合わせて調節し、全体を水平に支持さ
せることができる。同様に水平方向に対しても、第2ブ
ラケット(21)は前記隙間(13)の長さの範囲で足場フレー
ム(4)に対応してその挿込み位置を変更できる。
更に、上記直線状レール(10)は、適当な長さのものを複
数乃至多数用意しておき、これを相互に接続するもので
あって、第5図にその接続方法の具体例を示している。
図において、(30)は、H形鋼を短尺に切断したレール継
手であり、そのフランジ(32)(32)が上下平行となるよう
にして、垂直なウエブ(33)を互いに接合すべき直線状レ
ール(10)(10)の隙間(13)(13)へ挿し込むようにしてい
る。
数乃至多数用意しておき、これを相互に接続するもので
あって、第5図にその接続方法の具体例を示している。
図において、(30)は、H形鋼を短尺に切断したレール継
手であり、そのフランジ(32)(32)が上下平行となるよう
にして、垂直なウエブ(33)を互いに接合すべき直線状レ
ール(10)(10)の隙間(13)(13)へ挿し込むようにしてい
る。
第6図はコーナー部の構造を示したものであり、(35)
は、互いに直交方向に配置された直線状レール(10)(10)
間を接続するためのコーナーレールであり、このコーナ
ーレール(35)は、前記第5図のレール継手(30)と同様に
折り曲げ加工の容易なH形鋼を湾曲状に折り曲げたもの
である。上下平行に配置されたフランジ(36)(36)間のウ
エブ(37)端部が、各直線状レール(10)(10)の端部の隙間
(13)(13)へ挿し込んで取り付けられるものである。その
際、上部側フランジ(36)の両端部には、螺子穴(38)(38)
が形成されており、この螺子穴(38)(38)へ上方より螺じ
込んだボルト(39)の先端を、直線状レール(10)(10)の上
面へ押し当て、これによってコーナーレール(35)と直線
状レール(10)とを互いに固定するようにしている。
は、互いに直交方向に配置された直線状レール(10)(10)
間を接続するためのコーナーレールであり、このコーナ
ーレール(35)は、前記第5図のレール継手(30)と同様に
折り曲げ加工の容易なH形鋼を湾曲状に折り曲げたもの
である。上下平行に配置されたフランジ(36)(36)間のウ
エブ(37)端部が、各直線状レール(10)(10)の端部の隙間
(13)(13)へ挿し込んで取り付けられるものである。その
際、上部側フランジ(36)の両端部には、螺子穴(38)(38)
が形成されており、この螺子穴(38)(38)へ上方より螺じ
込んだボルト(39)の先端を、直線状レール(10)(10)の上
面へ押し当て、これによってコーナーレール(35)と直線
状レール(10)とを互いに固定するようにしている。
他方、コーナーレール(35)における下部フランジ(36)の
端部上面には、直線状レール(10)における下部フランジ
(10a)の厚みと同じ高さだけ切落し(40)されており、前
記のようにウエブ(37)を隙間(33)へ挿入した際、この下
部フランジ(10a)が、この切落し部(40)に嵌り込んで、
軌道面となるコーナーレール(35)のフランジ(36)上面と
直線状レール(10)の下部フランジ(10a)上面とが段差を
生じないよう接続されている。また、コーナーレール(3
5)におけるウエブ(37)の側面には、前記切落し部(40)よ
りも長手方向の中央寄りの位置に、その中央側から端部
側に向けて徐々に肉厚となるようなガイドプレート(41)
を張り合わせしている。これにより、コーナーレール(3
5)のウエブ(37)側面と直線状レール(10)のウエブ(10b)
側面とが、このガイドプレート(41)を介してなだらかに
連続するようになっている。コーナーレール(35)の上部
フランジ(36)上面には、その適宜位置に4個の吊り下げ
プレート(43)(43)…が上方に突出するようにして固着さ
れている。これらの吊り下げプレート(43)(43)…には、
前記第2ブラケット(21)と略等間隔で3個のボルト穴(4
4)(44)…が形成されており、これらのボルト穴(44)と、
足場フレーム(4)側に取り付けられた第1ブラケット
(14)のボルト穴(20)とを合致させて、前記第2ブラケッ
ト(21)と同様に、ボルトで固定されるようになってい
る。この場合、それらボルト穴(44)(20)の上下方向の組
合せを変更することによって、前記と同様にコーナーレ
ール(35)の高さを調節できるようにしてある。
端部上面には、直線状レール(10)における下部フランジ
(10a)の厚みと同じ高さだけ切落し(40)されており、前
記のようにウエブ(37)を隙間(33)へ挿入した際、この下
部フランジ(10a)が、この切落し部(40)に嵌り込んで、
軌道面となるコーナーレール(35)のフランジ(36)上面と
直線状レール(10)の下部フランジ(10a)上面とが段差を
生じないよう接続されている。また、コーナーレール(3
5)におけるウエブ(37)の側面には、前記切落し部(40)よ
りも長手方向の中央寄りの位置に、その中央側から端部
側に向けて徐々に肉厚となるようなガイドプレート(41)
を張り合わせしている。これにより、コーナーレール(3
5)のウエブ(37)側面と直線状レール(10)のウエブ(10b)
側面とが、このガイドプレート(41)を介してなだらかに
連続するようになっている。コーナーレール(35)の上部
フランジ(36)上面には、その適宜位置に4個の吊り下げ
プレート(43)(43)…が上方に突出するようにして固着さ
れている。これらの吊り下げプレート(43)(43)…には、
前記第2ブラケット(21)と略等間隔で3個のボルト穴(4
4)(44)…が形成されており、これらのボルト穴(44)と、
足場フレーム(4)側に取り付けられた第1ブラケット
(14)のボルト穴(20)とを合致させて、前記第2ブラケッ
ト(21)と同様に、ボルトで固定されるようになってい
る。この場合、それらボルト穴(44)(20)の上下方向の組
合せを変更することによって、前記と同様にコーナーレ
ール(35)の高さを調節できるようにしてある。
上記のように、各コーナー部にコーナーレール(35)を、
直線部に直線状レール(10)を取り付けことにより、第1
図の如く建築現場の略全周にわたり軌道(6)を構成す
ることができ、そのため、敷地の一個所から建物本体
(1)の全周にわたって外壁パネル(8)等を移送する
ことができる。
直線部に直線状レール(10)を取り付けことにより、第1
図の如く建築現場の略全周にわたり軌道(6)を構成す
ることができ、そのため、敷地の一個所から建物本体
(1)の全周にわたって外壁パネル(8)等を移送する
ことができる。
パネル(8)等を移送するためのトロリーウィンチ
(7)は、第2図及び第3図で示すように、トロリー(4
6)とウィンチ(47)とからなるものであり、トロリー(46)
のローラ(48)を直線状レール(10)の左右の下部フランジ
(10a)(10a)上へ載せることにより、その下部フランジ(1
0a)(10a)を転動させつつ、水平方向へ移動させることが
できる。コーナーレール(35)部分においても、その下部
フランジ(36)上面を転動して屈曲方向へ移動させる。そ
の際、コーナーレール(35)の下部フランジ(36)上面と直
線状レール(10)の下部フランジ(10a)上面とは、前記の
切落し部(40)によって段差を生じることなく繋がってお
り、容易にコーナーレール(35)から直線状レール(10)、
或いは直線状レール(10)からコーナーレール(35)へ移動
させることができる。また、ウエブ(37)部分において
も、前記のようなガイドプレート(41)により、やはりス
ムーズに移行させることができる。
(7)は、第2図及び第3図で示すように、トロリー(4
6)とウィンチ(47)とからなるものであり、トロリー(46)
のローラ(48)を直線状レール(10)の左右の下部フランジ
(10a)(10a)上へ載せることにより、その下部フランジ(1
0a)(10a)を転動させつつ、水平方向へ移動させることが
できる。コーナーレール(35)部分においても、その下部
フランジ(36)上面を転動して屈曲方向へ移動させる。そ
の際、コーナーレール(35)の下部フランジ(36)上面と直
線状レール(10)の下部フランジ(10a)上面とは、前記の
切落し部(40)によって段差を生じることなく繋がってお
り、容易にコーナーレール(35)から直線状レール(10)、
或いは直線状レール(10)からコーナーレール(35)へ移動
させることができる。また、ウエブ(37)部分において
も、前記のようなガイドプレート(41)により、やはりス
ムーズに移行させることができる。
考案の効果 以上のように、この考案のレール及びそのレールの接続
構造においては、レール端部の隙間へ接合継手を挿し込
むことによって、トロリーウィンチの移動の妨げになる
ことなく、簡単に接続することができる。また、この隙
間を利用して、レールの吊下げ用ブラケットを挿し込ん
で取り付けることが可能であり、それらレールの接続及
び取付けが簡単に行なえるとともに、前記隙間の長さの
範囲で足場フレームの位置に応じて水平方向の位置を変
更できるという効果がある。更に、この発明の請求項3
の構成によれば、コーナーレールと直線状レールの軌道
面の接続部分が段差を生ずることなく行なわれるので、
トロリーの移動を容易に行なうことができ、それ故、コ
ンクリートパネル等の重いものを吊り下げた場合であっ
ても、水平方向の移送が容易である。
構造においては、レール端部の隙間へ接合継手を挿し込
むことによって、トロリーウィンチの移動の妨げになる
ことなく、簡単に接続することができる。また、この隙
間を利用して、レールの吊下げ用ブラケットを挿し込ん
で取り付けることが可能であり、それらレールの接続及
び取付けが簡単に行なえるとともに、前記隙間の長さの
範囲で足場フレームの位置に応じて水平方向の位置を変
更できるという効果がある。更に、この発明の請求項3
の構成によれば、コーナーレールと直線状レールの軌道
面の接続部分が段差を生ずることなく行なわれるので、
トロリーの移動を容易に行なうことができ、それ故、コ
ンクリートパネル等の重いものを吊り下げた場合であっ
ても、水平方向の移送が容易である。
第1図は、この考案の移送装置の設置状態を示す全体斜
視図、第2図は、トロリーウィンチを取り付けたレール
部分の正面図、第3図は、同じく側面図、第4図は、直
線状レールの支持部の構造を示す分解斜視図、第5図
は、同じく直線状レール同士の接合方法を示す分解斜視
図、第6図は、コーナーレールと直線状レールとの接合
方法を示す分解斜視図である。 (2)……仮設足場、(4)……足場フレーム、 (6)……軌道、(7)……トロリーウィンチ、 (10)……直線状レール、(11)……溝形鋼、 (12)……スペーサ、(13)……隙間、 (14)(21)……ブラケット、(30)……レール継手、 (35)……コーナーレール、(40)……切落し部。
視図、第2図は、トロリーウィンチを取り付けたレール
部分の正面図、第3図は、同じく側面図、第4図は、直
線状レールの支持部の構造を示す分解斜視図、第5図
は、同じく直線状レール同士の接合方法を示す分解斜視
図、第6図は、コーナーレールと直線状レールとの接合
方法を示す分解斜視図である。 (2)……仮設足場、(4)……足場フレーム、 (6)……軌道、(7)……トロリーウィンチ、 (10)……直線状レール、(11)……溝形鋼、 (12)……スペーサ、(13)……隙間、 (14)(21)……ブラケット、(30)……レール継手、 (35)……コーナーレール、(40)……切落し部。
Claims (3)
- 【請求項1】移送物を吊り下げるトロリーウィンチを取
り付けるためのレールであって、一対の溝形鋼を両者間
に隙間を生ずるよう複数のスペーサを介して背中合わせ
に接合したことを特徴とする建築現場におけるパネル等
の移送用レール。 - 【請求項2】H形鋼からなるレール継手のウエブ両端
を、互いに接続されるレール端部の隙間へ挿し込むこと
を特徴とする請求項1に記載された建築現場におけるパ
ネル等の移送用レールの接続装置。 - 【請求項3】そのフランジが上下平行となるようにして
配置されるH形鋼のコーナーレールと、請求項1に記載
された直線状レールとの接合部において、そのコーナー
レールの下部フランジ上面の端部部分を、前記直線状レ
ールの下部フランジの厚み分だけ切り落としして、この
切落し部へ、その直線状レールの下部フランジを嵌合さ
せることを特徴とする請求項2記載の建築現場における
パネル等の移送用レールの接続装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8909888U JPH0629366Y2 (ja) | 1988-07-05 | 1988-07-05 | 建築現場におけるパネル等の移送用レールとその接続装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8909888U JPH0629366Y2 (ja) | 1988-07-05 | 1988-07-05 | 建築現場におけるパネル等の移送用レールとその接続装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0211954U JPH0211954U (ja) | 1990-01-25 |
JPH0629366Y2 true JPH0629366Y2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=31313652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8909888U Expired - Lifetime JPH0629366Y2 (ja) | 1988-07-05 | 1988-07-05 | 建築現場におけるパネル等の移送用レールとその接続装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0629366Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4931442U (ja) * | 1972-06-17 | 1974-03-18 | ||
JP6258540B1 (ja) * | 2017-03-30 | 2018-01-10 | Ykk Ap株式会社 | 軌道装置及びパネル体の施工方法 |
JP2019019861A (ja) * | 2017-07-14 | 2019-02-07 | 日本電産シンポ株式会社 | 波動歯車装置 |
-
1988
- 1988-07-05 JP JP8909888U patent/JPH0629366Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0211954U (ja) | 1990-01-25 |
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