JP2002155606A - 通し母屋の走行台車 - Google Patents
通し母屋の走行台車Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 波形スレートの上面に敷設した通し母屋を利
用して走行するよう構成することで、長尺な部材を安全
に搬送できるようにする。 【解決手段】 波形のスレート葺き屋根12の上方に金
属屋根材14を重ね葺きするために、該スレート葺き屋
根12の上に水平かつ所要間隔離間させて平行に配置さ
れる長尺な2本の通し母屋16,16と、該2本の通し
母屋16,16の夫々に車輪24を介して走行自在に載
置され、上部に水平な資材載置台22を備える走行台車
10と、2本のうち何れか一方の通し母屋16に載置さ
れる側の車輪24を、他方の通し母屋16に載置される
側の車輪24に対して間隔調節し得るよう走行台車10
に設けた間隔調節機構36とから構成されている。
用して走行するよう構成することで、長尺な部材を安全
に搬送できるようにする。 【解決手段】 波形のスレート葺き屋根12の上方に金
属屋根材14を重ね葺きするために、該スレート葺き屋
根12の上に水平かつ所要間隔離間させて平行に配置さ
れる長尺な2本の通し母屋16,16と、該2本の通し
母屋16,16の夫々に車輪24を介して走行自在に載
置され、上部に水平な資材載置台22を備える走行台車
10と、2本のうち何れか一方の通し母屋16に載置さ
れる側の車輪24を、他方の通し母屋16に載置される
側の車輪24に対して間隔調節し得るよう走行台車10
に設けた間隔調節機構36とから構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通し母屋の走行
台車に関し、更に詳細には、既設の波形スレートに敷設
した通し母屋を介して金属屋根材等を搬送するようにし
た通し母屋の走行台車に関するものである。
台車に関し、更に詳細には、既設の波形スレートに敷設
した通し母屋を介して金属屋根材等を搬送するようにし
た通し母屋の走行台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工場や倉庫等の建物の屋根材として波形
スレートが広く使用されている。この波形スレートは、
屋根を構成する母屋桁の上面に敷設部材を介して載置さ
れるものであって、該母屋桁に所定間隔毎に掛止したフ
ックボルトが該スレートの各頂部を貫通して上方に延在
する雄ネジ部分にナットを螺合することにより支持固定
される。この波形スレートを葺いた屋根は、破損したり
経年的に劣化することで適宜補修がなされるが、その補
修する際の手段としては、交換される波形スレートおよ
びこれと重合して隣接する他の波形スレートを支持して
いるフックボルトを母屋桁から全て外し、この交換する
べきスレートを撤去した後に新しい波形スレートを配設
する。新たなスレートの適宜個所にはフックボルトを挿
通させるための通孔を開設し、該通孔に挿通したフック
ボルトの下部を母屋桁の上部に掛止させた後に、前記ナ
ットを螺合することで当該新たなスレートが支持固定さ
れることになる。しかしこの手段においては、破損等し
た旧スレートの一部やこれを撤去する際の塵埃が、前記
各母屋桁の間から建物内部に落下して床面等を汚損して
しまう難点がある。また前述したように、新たなスレー
トには、フックボルトを挿通させるための通孔を新たに
開設する手間が生じるため、多大な人力と施工費用を要
すると云った点も指摘される。
スレートが広く使用されている。この波形スレートは、
屋根を構成する母屋桁の上面に敷設部材を介して載置さ
れるものであって、該母屋桁に所定間隔毎に掛止したフ
ックボルトが該スレートの各頂部を貫通して上方に延在
する雄ネジ部分にナットを螺合することにより支持固定
される。この波形スレートを葺いた屋根は、破損したり
経年的に劣化することで適宜補修がなされるが、その補
修する際の手段としては、交換される波形スレートおよ
びこれと重合して隣接する他の波形スレートを支持して
いるフックボルトを母屋桁から全て外し、この交換する
べきスレートを撤去した後に新しい波形スレートを配設
する。新たなスレートの適宜個所にはフックボルトを挿
通させるための通孔を開設し、該通孔に挿通したフック
ボルトの下部を母屋桁の上部に掛止させた後に、前記ナ
ットを螺合することで当該新たなスレートが支持固定さ
れることになる。しかしこの手段においては、破損等し
た旧スレートの一部やこれを撤去する際の塵埃が、前記
各母屋桁の間から建物内部に落下して床面等を汚損して
しまう難点がある。また前述したように、新たなスレー
トには、フックボルトを挿通させるための通孔を新たに
開設する手間が生じるため、多大な人力と施工費用を要
すると云った点も指摘される。
【0003】そこで本発明の出願人は、この問題を解決
する手段として発明「二重葺き屋根構造」の出願を行な
った。すなわちこの屋根構造では、波形スレートを母屋
桁に固定しているフックボルトに対して、所定形状に形
成したサドル部材を挿通して該波形スレートの上面に配
置し、該フックボルトが該サドル部材の上面から突出し
ている部分に長ナットを強制的に螺挿してサドル部材を
支持固定した後、更にサドル部材の上面に、前記母屋桁
と同一方向に沿って通し母屋(垂木部材とも云う)を載置
する。そしてこの通し母屋の上面に金属屋根材を脱落不
能に葺くことにより二重葺きとなるよう構成されてい
る。
する手段として発明「二重葺き屋根構造」の出願を行な
った。すなわちこの屋根構造では、波形スレートを母屋
桁に固定しているフックボルトに対して、所定形状に形
成したサドル部材を挿通して該波形スレートの上面に配
置し、該フックボルトが該サドル部材の上面から突出し
ている部分に長ナットを強制的に螺挿してサドル部材を
支持固定した後、更にサドル部材の上面に、前記母屋桁
と同一方向に沿って通し母屋(垂木部材とも云う)を載置
する。そしてこの通し母屋の上面に金属屋根材を脱落不
能に葺くことにより二重葺きとなるよう構成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、本発
明の出願人による「二重葺き屋根構造」によれば、従来
の工法等に比べて容易に金属屋根材を葺くことができる
利点がある。しかし広い工場等の屋根を二重葺きするに
際しては、この金属屋根材がかなり長尺な寸法となるた
め、この長尺な屋根材を作業者が一度に搬送するには多
大な労力を要することになる。また経年劣化した波形ス
レート自体は、一般的に破損し易くなっている。このた
め該スレートの上面を歩行するには少なからず危険が伴
い、またこれを回避するために充分に注意を払う必要が
あることから作業の効率も低下してしまう。
明の出願人による「二重葺き屋根構造」によれば、従来
の工法等に比べて容易に金属屋根材を葺くことができる
利点がある。しかし広い工場等の屋根を二重葺きするに
際しては、この金属屋根材がかなり長尺な寸法となるた
め、この長尺な屋根材を作業者が一度に搬送するには多
大な労力を要することになる。また経年劣化した波形ス
レート自体は、一般的に破損し易くなっている。このた
め該スレートの上面を歩行するには少なからず危険が伴
い、またこれを回避するために充分に注意を払う必要が
あることから作業の効率も低下してしまう。
【0005】
【発明の目的】この発明は、前述した従来技術に内在し
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、波形スレートの上面に敷設した通
し母屋を利用して走行するよう構成することで、長尺な
部材を安全に搬送できるようにした通し母屋の走行台車
を提供することを特徴とする。
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、波形スレートの上面に敷設した通
し母屋を利用して走行するよう構成することで、長尺な
部材を安全に搬送できるようにした通し母屋の走行台車
を提供することを特徴とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決し、
所期の目的を好適に達成するため本発明に係る通し母屋
の走行台車は、波形のスレート葺き屋根の上方に金属屋
根材を重ね葺きするために、該スレート葺き屋根の上に
水平かつ所要間隔離間させて平行に設置される長尺な2
本の通し母屋と、前記2本の通し母屋の夫々に車輪を介
して走行自在に載置され、上部に水平な資材載置台を備
える走行台車と、前記2本のうち何れか一方の通し母屋
に載置される側の前記車輪を、他方の通し母屋に載置さ
れる側の車輪に対して間隔調節し得るよう前記走行台車
に設けた間隔調節機構とから構成したことを特徴とす
る。
所期の目的を好適に達成するため本発明に係る通し母屋
の走行台車は、波形のスレート葺き屋根の上方に金属屋
根材を重ね葺きするために、該スレート葺き屋根の上に
水平かつ所要間隔離間させて平行に設置される長尺な2
本の通し母屋と、前記2本の通し母屋の夫々に車輪を介
して走行自在に載置され、上部に水平な資材載置台を備
える走行台車と、前記2本のうち何れか一方の通し母屋
に載置される側の前記車輪を、他方の通し母屋に載置さ
れる側の車輪に対して間隔調節し得るよう前記走行台車
に設けた間隔調節機構とから構成したことを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る通し母屋の走
行台車につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照
しながら以下説明する。実施例に係る通し母屋の走行台
車10を配設するに際しては、図1に示すように、波形
のスレート葺き屋根12の上方に金属屋根材14を重ね
葺きするために、長尺な2本の通し母屋16,16が、
該スレート葺き屋根12の上に水平かつ所要間隔離間さ
せて平行に設置されている。この通し母屋16,16の
設置構造としては、本発明の出願人に係る前記発明「二
重葺き屋根構造」をそのまま流用したものである。すな
わちスレート葺き屋根12の上面には、その上方から突
出しているフックボルト17に対してサドル部材18が
挿通配置されると共に、該サドル部材18の上面から突
出するフックボルト17に長ナット20が螺挿されてい
る。この長ナット20を所定位置まで螺挿することによ
り、サドル部材18が所要圧でスレート葺き屋根12の
上面に支持固定される。そしてスレート葺き屋根12の
傾斜方向と直交方向に位置した断面ハット型の前記通し
母屋16が、このサドル部材18の上面に載置された後
にボトル等の止着部材を介して支持固定される。
行台車につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照
しながら以下説明する。実施例に係る通し母屋の走行台
車10を配設するに際しては、図1に示すように、波形
のスレート葺き屋根12の上方に金属屋根材14を重ね
葺きするために、長尺な2本の通し母屋16,16が、
該スレート葺き屋根12の上に水平かつ所要間隔離間さ
せて平行に設置されている。この通し母屋16,16の
設置構造としては、本発明の出願人に係る前記発明「二
重葺き屋根構造」をそのまま流用したものである。すな
わちスレート葺き屋根12の上面には、その上方から突
出しているフックボルト17に対してサドル部材18が
挿通配置されると共に、該サドル部材18の上面から突
出するフックボルト17に長ナット20が螺挿されてい
る。この長ナット20を所定位置まで螺挿することによ
り、サドル部材18が所要圧でスレート葺き屋根12の
上面に支持固定される。そしてスレート葺き屋根12の
傾斜方向と直交方向に位置した断面ハット型の前記通し
母屋16が、このサドル部材18の上面に載置された後
にボトル等の止着部材を介して支持固定される。
【0008】前記2本の通し母屋16,16の夫々に
は、上部に水平な資材載置台22を備える前記走行台車
10が、車輪24を介して走行自在に載置されている。
この走行台車10を構成する資材載置台22は、例えば
矩形断面に成形された柱状体を矩形状に枠組みしたもの
であって、図1および図2に示すように、スレート葺き
屋根12の傾斜下流面側に位置する一端部には、その両
端部において、鉛直方向に指向する長尺な第1支柱26
が配設されると共に、同じくスレート葺き屋根12の傾
斜上流面側に位置する他端部近傍には、その両端部に、
鉛直方向に指向する短尺な第2支柱28が配設されてい
る。第1支柱26の下端部には、図に示すように、フラ
ンジ26aが一体的に配設されており、このフランジ2
6aにボルトおよびナットからなる止着部材30を介し
て前記車輪24が自由回転可能に軸支されている。すな
わちこの車輪24は、傾斜上流側に脱輪防止用のフラン
ジ状部24aが形成されたものであって、転動面が各通
し母屋16,16の上端面に沿って平行に当接するよう
その回転支軸32がスレート葺き屋根12の傾斜方向に
沿って配設されている。
は、上部に水平な資材載置台22を備える前記走行台車
10が、車輪24を介して走行自在に載置されている。
この走行台車10を構成する資材載置台22は、例えば
矩形断面に成形された柱状体を矩形状に枠組みしたもの
であって、図1および図2に示すように、スレート葺き
屋根12の傾斜下流面側に位置する一端部には、その両
端部において、鉛直方向に指向する長尺な第1支柱26
が配設されると共に、同じくスレート葺き屋根12の傾
斜上流面側に位置する他端部近傍には、その両端部に、
鉛直方向に指向する短尺な第2支柱28が配設されてい
る。第1支柱26の下端部には、図に示すように、フラ
ンジ26aが一体的に配設されており、このフランジ2
6aにボルトおよびナットからなる止着部材30を介し
て前記車輪24が自由回転可能に軸支されている。すな
わちこの車輪24は、傾斜上流側に脱輪防止用のフラン
ジ状部24aが形成されたものであって、転動面が各通
し母屋16,16の上端面に沿って平行に当接するよう
その回転支軸32がスレート葺き屋根12の傾斜方向に
沿って配設されている。
【0009】また車輪24には、傾斜下流側に沿って所
要長さで突出するガード体34が一体的に配設されてい
る。このガード体34を設けることにより、例えば車輪
24が通し母屋16から脱輪した際のストッパとして機
能するよう構成されている。更に第2支柱28の下端部
には、後述する間隔調節機構36をなす傾斜板38およ
び前記止着部材30を介して、第1支柱26と同様の構
成をなす別の車輪24が自由回転可能に軸支されてい
る。この別の車輪24にも前記ガード体34が配設され
ており、同様に機能するようになっている。なお第1支
柱26と第2支柱28の長さは、スレート葺き屋根12
に配設された前記資材載置台22が水平となるよう調節
されている。
要長さで突出するガード体34が一体的に配設されてい
る。このガード体34を設けることにより、例えば車輪
24が通し母屋16から脱輪した際のストッパとして機
能するよう構成されている。更に第2支柱28の下端部
には、後述する間隔調節機構36をなす傾斜板38およ
び前記止着部材30を介して、第1支柱26と同様の構
成をなす別の車輪24が自由回転可能に軸支されてい
る。この別の車輪24にも前記ガード体34が配設され
ており、同様に機能するようになっている。なお第1支
柱26と第2支柱28の長さは、スレート葺き屋根12
に配設された前記資材載置台22が水平となるよう調節
されている。
【0010】前記2本のうち何れか一方の通し母屋16
に載置される側の前記車輪24を、他方の通し母屋16
に載置される側の車輪24に対して間隔調節し得るよう
前記走行台車10に間隔調節機構36が設けられてい
る。すなわちこの間隔調節機構36は、前記第2支柱2
8の下端部に配設された傾斜板38と、該傾斜板38に
設けられた挿通孔38aとから基本的に構成されてい
る。傾斜板38は、資材載置台22の横幅よりも若干長
い寸法に設定された横長の板材であって、スレート葺き
屋根12に沿った傾斜状態で配置されている。
に載置される側の前記車輪24を、他方の通し母屋16
に載置される側の車輪24に対して間隔調節し得るよう
前記走行台車10に間隔調節機構36が設けられてい
る。すなわちこの間隔調節機構36は、前記第2支柱2
8の下端部に配設された傾斜板38と、該傾斜板38に
設けられた挿通孔38aとから基本的に構成されてい
る。傾斜板38は、資材載置台22の横幅よりも若干長
い寸法に設定された横長の板材であって、スレート葺き
屋根12に沿った傾斜状態で配置されている。
【0011】また挿通孔38aは、前記別の車輪24お
よびガード体34を傾斜板38に一体的に取付ける止着
部材30としてのボルトが挿通可能な長孔であって、図
2に示すように、傾斜板38の両端部に近接した位置に
おいて所定箇所に複数設けられている。また前記止着部
材30のボルトは、前記ガード体34の左右両端部近傍
において、スレート葺き屋根12の傾斜方向に沿った2
カ所に配設されている。従って挿通孔38aは、この止
着部材30のボルトが左右方向に離間する寸法で一対と
するものが、スレート葺き屋根12の傾斜方向および左
右方向に夫々複数箇所設けられている。なお挿通孔38
aが設けられる箇所としては、傾斜板38の傾斜方向に
沿って4カ所設けられ、これらが所謂千鳥状に配置され
ている。
よびガード体34を傾斜板38に一体的に取付ける止着
部材30としてのボルトが挿通可能な長孔であって、図
2に示すように、傾斜板38の両端部に近接した位置に
おいて所定箇所に複数設けられている。また前記止着部
材30のボルトは、前記ガード体34の左右両端部近傍
において、スレート葺き屋根12の傾斜方向に沿った2
カ所に配設されている。従って挿通孔38aは、この止
着部材30のボルトが左右方向に離間する寸法で一対と
するものが、スレート葺き屋根12の傾斜方向および左
右方向に夫々複数箇所設けられている。なお挿通孔38
aが設けられる箇所としては、傾斜板38の傾斜方向に
沿って4カ所設けられ、これらが所謂千鳥状に配置され
ている。
【0012】また第1支柱26に配設した前記車輪24
には、図1に示すように、安全ピン40が挿通されるよ
うになっている。すなわち該安全ピン40は、当該車輪
24の前記回転支軸32よりも充分に長い寸法に設定さ
れており、一端部に形成されたリング40aに連接され
たチェーン42を介して資材載置台22に連結されてい
る。更に間隔調節機構36に関しては、前記第2支柱2
8に設けた例を挙げて説明したが、これを第1支柱26
側に設けるようにしてもよい。
には、図1に示すように、安全ピン40が挿通されるよ
うになっている。すなわち該安全ピン40は、当該車輪
24の前記回転支軸32よりも充分に長い寸法に設定さ
れており、一端部に形成されたリング40aに連接され
たチェーン42を介して資材載置台22に連結されてい
る。更に間隔調節機構36に関しては、前記第2支柱2
8に設けた例を挙げて説明したが、これを第1支柱26
側に設けるようにしてもよい。
【0013】更に長尺な屋根材等を搬送する場合には、
図4に示すように、前記走行台車10を連結させる。す
なわち一対の前記通し母屋16,16の上面に、2台の
走行台車10を載置し、この各走行台車10を構成する
前記資材載置台22の上面に、前記第1支柱26と略同
一の断面に成形された柱状体を連結部材44として架設
する。この連結部材44は、該資材載置台22に対して
溶着あるいはボルト等の止着部材を介して強固に支持固
定される。なお資材載置台22は水平方向に保持されて
いるため、その上面に金属屋根材14等を載置しても容
易に移動することはないが、該載置台22の上面に滑止
め用のゴム板(図示せず)を配設することにより、走行台
車10の移動中における金属屋根材14等の不用意な移
動を防止できる。そして移動が完了した位置において、
前記安全ピン40を車輪24に臨ませることで、走行台
車10自体の不用意な移動を規制する。
図4に示すように、前記走行台車10を連結させる。す
なわち一対の前記通し母屋16,16の上面に、2台の
走行台車10を載置し、この各走行台車10を構成する
前記資材載置台22の上面に、前記第1支柱26と略同
一の断面に成形された柱状体を連結部材44として架設
する。この連結部材44は、該資材載置台22に対して
溶着あるいはボルト等の止着部材を介して強固に支持固
定される。なお資材載置台22は水平方向に保持されて
いるため、その上面に金属屋根材14等を載置しても容
易に移動することはないが、該載置台22の上面に滑止
め用のゴム板(図示せず)を配設することにより、走行台
車10の移動中における金属屋根材14等の不用意な移
動を防止できる。そして移動が完了した位置において、
前記安全ピン40を車輪24に臨ませることで、走行台
車10自体の不用意な移動を規制する。
【0014】
【実施例の作用】次に、前述した実施例に係る通し母屋
の走行台車の作用につき説明する。この走行台車では、
スレート葺き屋根12に設けた前記通し母屋16,16
の上面に、第1支柱26の下端部に配設した前記車輪2
4および第2支柱28の下端部に配設した車輪24を夫
々載置する。そしてこの状態において使用前あるいは移
動先において走行台車10の移動を規制する場合、前記
安全ピン40を第1支柱26の車輪24に挿通してお
く。また該走行台車10を使用する場合、前記資材載置
台22に屋根材等を載置した後に、該安全ピン40を車
輪24から外すことで移動可能となる。この状態で走行
台車10をスレート葺き屋根12の傾斜面と直交する水
平方向に押圧することで、第1支柱26の車輪24およ
び第2支柱28の車輪24が通し母屋16の上面を転動
することで移動する。
の走行台車の作用につき説明する。この走行台車では、
スレート葺き屋根12に設けた前記通し母屋16,16
の上面に、第1支柱26の下端部に配設した前記車輪2
4および第2支柱28の下端部に配設した車輪24を夫
々載置する。そしてこの状態において使用前あるいは移
動先において走行台車10の移動を規制する場合、前記
安全ピン40を第1支柱26の車輪24に挿通してお
く。また該走行台車10を使用する場合、前記資材載置
台22に屋根材等を載置した後に、該安全ピン40を車
輪24から外すことで移動可能となる。この状態で走行
台車10をスレート葺き屋根12の傾斜面と直交する水
平方向に押圧することで、第1支柱26の車輪24およ
び第2支柱28の車輪24が通し母屋16の上面を転動
することで移動する。
【0015】また前記走行台車10は、スレート葺き屋
根12の傾斜方向に沿って離間する通し母屋16の幅寸
法に応じて、図3に示すように、第2支柱28に設けた
別の車輪24の取付け位置を変更することができる。す
なわちこの場合には、前記挿通孔38aに通した止着部
材30のボルトを緩めた後、スレート葺き屋根の傾斜方
向に沿って該挿通孔38aの形成範囲内で移動させる。
また通し母屋16の離間幅がこの挿通孔38aの形成範
囲以上に相違する場合には、車輪24を当該挿通孔38
aから一旦離脱させた後、千鳥状に隣接して形成した別
の対をなす挿通孔38aに止着部材30のボルトを挿通
させると共に、ナットを該ボルトに螺挿して止着する。
この千鳥状に隣接する各挿通孔38aは、一方の下端部
が、隣接する他の挿通孔38aの上端部に位置するよう
になっているため、図2に示すように、最上端に形成さ
れた挿通孔38aから最下端に形成された挿通孔38a
に掛けての距離において、所謂無段階に位置調節ができ
る。しかも通し母屋16がスレート葺き屋根12に配設
される場所は、屋根の骨格を構成する母屋桁の略鉛直上
方である。このため資材載置台22にある程度の量の搬
送物を載置した状態であっても、走行台車10の自重を
含む荷重に対して充分耐え得ることができる。
根12の傾斜方向に沿って離間する通し母屋16の幅寸
法に応じて、図3に示すように、第2支柱28に設けた
別の車輪24の取付け位置を変更することができる。す
なわちこの場合には、前記挿通孔38aに通した止着部
材30のボルトを緩めた後、スレート葺き屋根の傾斜方
向に沿って該挿通孔38aの形成範囲内で移動させる。
また通し母屋16の離間幅がこの挿通孔38aの形成範
囲以上に相違する場合には、車輪24を当該挿通孔38
aから一旦離脱させた後、千鳥状に隣接して形成した別
の対をなす挿通孔38aに止着部材30のボルトを挿通
させると共に、ナットを該ボルトに螺挿して止着する。
この千鳥状に隣接する各挿通孔38aは、一方の下端部
が、隣接する他の挿通孔38aの上端部に位置するよう
になっているため、図2に示すように、最上端に形成さ
れた挿通孔38aから最下端に形成された挿通孔38a
に掛けての距離において、所謂無段階に位置調節ができ
る。しかも通し母屋16がスレート葺き屋根12に配設
される場所は、屋根の骨格を構成する母屋桁の略鉛直上
方である。このため資材載置台22にある程度の量の搬
送物を載置した状態であっても、走行台車10の自重を
含む荷重に対して充分耐え得ることができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る通し母
屋の走行台車では、金属屋根材を葺くためにスレート葺
き屋根の上面に敷設された通し母屋を介して走行する台
車を設けたことにより、短尺な屋根材はもとより長尺な
寸法の屋根材も安全で容易に搬送させることができる利
点がある。
屋の走行台車では、金属屋根材を葺くためにスレート葺
き屋根の上面に敷設された通し母屋を介して走行する台
車を設けたことにより、短尺な屋根材はもとより長尺な
寸法の屋根材も安全で容易に搬送させることができる利
点がある。
【図1】本発明の好適な実施例に係る通し母屋の走行台
車を、スレート葺き屋根の側面方向から示す側面図であ
る。
車を、スレート葺き屋根の側面方向から示す側面図であ
る。
【図2】本発明の好適な実施例に係る通し母屋の走行台
車を、スレート葺き屋根の正面方向から示す正面図であ
る。
車を、スレート葺き屋根の正面方向から示す正面図であ
る。
【図3】本発明の好適な実施例に係る通し母屋の走行台
車において、傾斜上流側に配設した車輪を移動させる状
態を示す要部側面図である。
車において、傾斜上流側に配設した車輪を移動させる状
態を示す要部側面図である。
【図4】本発明の好適な実施例に係る通し母屋の走行台
車を、通し母屋に沿って連接した状態を示す正面図であ
る。
車を、通し母屋に沿って連接した状態を示す正面図であ
る。
10 走行台車 12 スレート葺き屋根 14 金属屋根材 16 通し母屋 22 資材載置台 24 車輪 36 間隔調節機構 40 安全ピン
Claims (2)
- 【請求項1】 波形のスレート葺き屋根(12)の上方に金
属屋根材(14)を重ね葺きするために、該スレート葺き屋
根(12)の上に水平かつ所要間隔離間させて平行に設置さ
れる長尺な2本の通し母屋(16,16)と、 前記2本の通し母屋(16,16)の夫々に車輪(24)を介して
走行自在に載置され、上部に水平な資材載置台(22)を備
える走行台車(10)と、 前記2本のうち何れか一方の通し母屋(16)に載置される
側の前記車輪(24)を、他方の通し母屋(16)に載置される
側の車輪(24)に対して間隔調節し得るよう前記走行台車
(10)に設けた間隔調節機構(36)とから構成したことを特
徴とする通し母屋の走行台車。 - 【請求項2】 前記車輪(24)の少なくとも一方に、安全
ピン(40)を臨ませることで、前記走行台車(10)の不用意
な移動を規制するようにした請求項1記載の通し母屋の
走行台車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000351777A JP2002155606A (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | 通し母屋の走行台車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000351777A JP2002155606A (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | 通し母屋の走行台車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002155606A true JP2002155606A (ja) | 2002-05-31 |
Family
ID=18824776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000351777A Pending JP2002155606A (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | 通し母屋の走行台車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002155606A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008013929A (ja) * | 2006-07-03 | 2008-01-24 | Max Co Ltd | 搬送台車および搬送台車用の案内レール |
JP2009046895A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Kashiwabara Painting Works Co Ltd | 足場形成装置 |
JP2011017126A (ja) * | 2009-07-07 | 2011-01-27 | Dai-Dan Co Ltd | 折板屋根上の移動台車支持装置及び移動台車支持方法 |
CN103590547A (zh) * | 2013-11-13 | 2014-02-19 | 森特士兴集团股份有限公司 | 一种屋面复合板屋面运输系统及施工方法 |
JP7165444B1 (ja) | 2021-12-03 | 2022-11-04 | 松田建設株式会社 | 板材搬送台車 |
-
2000
- 2000-11-17 JP JP2000351777A patent/JP2002155606A/ja active Pending
Cited By (7)
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JP7165444B1 (ja) | 2021-12-03 | 2022-11-04 | 松田建設株式会社 | 板材搬送台車 |
JP2023082926A (ja) * | 2021-12-03 | 2023-06-15 | 松田建設株式会社 | 板材搬送台車 |
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