JP2008013929A - 搬送台車および搬送台車用の案内レール - Google Patents

搬送台車および搬送台車用の案内レール Download PDF

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Abstract

【課題】 瓦や作業工具等を載せる載置板部の角度を簡易かつ迅速に調整することが可能な屋根作業用の搬送台車を提供すること。
【解決手段】 本発明に係る搬送台車1は、屋根に設置された瓦桟に沿って荷物の搬送を行うための搬送台車1であって、瓦桟に沿って走行を行うための車輪4、5が取り付けられた基台部2と、基台部2の棟側端部に設置される調整ヒンジ18を介して、基台部2に傾動可能に取り付けられる載置板部3と、載置板部3の下面に対して一方の端部が回動可能に取り付けられると共に、基台部2の上面側に設けられる被係合部と係合する係合部6cが他方の端部に形成された角度調整部6とを有している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、屋根に設置された瓦桟に沿って荷物の搬送を行うための搬送台車および、この搬送台車を案内する案内レールに関する。
一般に屋根に瓦等を設置する建築物では、まず、屋根の下葺き作業を行った後に、屋根の水平方向に向けて瓦桟を設置し、この瓦桟に対して瓦の取り付け作業を行う。このように瓦の取り付けを行う場合、作業者は、瓦の束を荷揚げ機と呼ばれる機械を用いて屋根まで運び上げ、運び上げられた瓦の束をほどいて、一枚ずつ取り付ける作業を行う必要があった。
荷揚げ機により瓦の束を運び上げた後は、作業者が瓦の設置位置まで瓦の束を運ぶ必要が生ずるが、傾斜した屋根の上での運搬作業は、足場が悪いこともあって非常に労力を要する作業であった。特に横幅の長い屋根においては、運搬距離も長くなるため多大な運搬負担と長い運搬時間を要することとなり、作業効率の低下を招くおそれがあった。
そこで、このような瓦の束等を運搬するための道具として、瓦運搬台車が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3026178号公報(第5−6頁、第1図)
ところで、瓦運搬台車を用いて瓦を運搬する場合には、屋根の勾配が建物に応じて異なることから、瓦を乗せる瓦載置板が水平となるように傾斜角度の調整を行う必要があった。このため、上述した特許文献1記載の瓦運搬台車においても、木製角材や埋込式のボルトセット等を用いて角度の調整を行う構造となっている。
しかしながら、上述した角度調整方法では、角度変更に時間が掛かってしまうという問題があった。また、作業終了後に瓦運搬台車を屋根から降ろす場合にも、角度変更を行うことが容易ではないため、瓦載置板が一定の角度に固定されたままの状態で瓦運搬台車を運び降ろすことが多く、運搬作業の負担が増してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、瓦や作業工具等を載せる載置板部の角度を簡易かつ迅速に調整することが可能な屋根作業用の搬送台車を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る搬送台車は、屋根に設置された瓦桟に沿って荷物の搬送を行うための搬送台車であって、前記瓦桟に沿って走行を行うための車輪が取り付けられた基台部と、該基台部の棟側端部に設置される調整ヒンジを介して、該基台部に傾動可能に取り付けられる載置板部と、該載置板部の下面に対して一方の端部が回動可能に取り付けられると共に、前記基台部の上面側に設けられる被係合部と係合する係合部が他方の端部に形成される角度調整部とを有することを特徴とする。
また、前記被係合部は前記基台部の上面側に複数形成され、前記係合部に係合される被係合部を変更することによって前記基台部に対する前記載置板部の傾動角度が調整されるものであってもよい。
さらに、前記基台部に、前記被係合部に係合された前記係合部が当該被係合部より外れることを防止するための外れ防止部材が設けられるものであってもよい。
また、前記角度調整部が、前記載置板部の下面に当接する位置まで回動可能に取り付けられ、当該角度調整部を前記載置板部の下面に当接する位置まで回動させた状態で、前記載置板部を前記基台部方向へ傾動させることにより、前記載置板部が前記基台部に重ね合わされるものであってもよい。
さらに、前記車輪が、前記基台部下面の棟側端部に取り付けられる棟側車輪と軒側端部に取り付けられる軒側車輪とを有し、前記棟側車輪と前記軒側車輪とが所定の間隔を空けて前記基台部に取り付けられ、前記軒側車輪が、所定の車輪幅を有するものであってもよい。
また、前記軒側車輪に、前記瓦桟に取り付けられた案内レールをはめ込むための溝が形成されるものであってもよい。一方で、前記軒側車輪に、前記瓦桟の棟側側面に摺接する鍔が設けられるものであってもよい。
本発明に係る案内レールは、屋根に設置された瓦桟に沿って荷物の搬送を行う搬送台車用の案内レールであって、前記搬送台車の車輪に形成された溝を案内するための起立レールを有し、該起立レールの少なくとも一方の端部に、前記起立レールに沿って移動する前記搬送台車を停止させるための停止部材が設けられることを特徴とする。
本発明に係る搬送台車には、載置板部の下面に対して一方の端部が回動可能に取り付けられ、基台部の上面側に設けられる被係合部と係合する係合部が他方の端部に形成される角度調整部が設置されているので、係合部を被係合部に係合することによって、基台部に対する載置板部の傾動角度を所定角度に固定することができる。
特に、被係合部が基台部の上面側に複数形成される場合には、係合部に係合される被係合部を変更することによって基台部に対する載置板部の傾動角度を調整することができるので、屋根の傾斜に応じて載置板部の傾斜角度を調整して載置板部を常に水平な角度に設定することができる。
また、係合部を被係合部に係合させることによって載置板部の傾斜角度を固定し、係合部を被係合部から外すことによって載置板部を基台部側に傾動することができるので、載置板部の角度調整を迅速かつ簡易に行うことができる。
特に、角度調整部が載置板部の下面に当接する位置まで回動可能に取り付けられ、角度調整部を載置板部の下面に当接する位置まで回動させた状態で、載置板部を基台部方向へ傾動させることにより、載置板部を基台部に重ね合わさせることができるので、搬送台車の嵩高を低くすることができ、搬送台車の取り扱い負担を低減させることができる。
また、基台部には、被係合部に係合された係合部が被係合部より外れることを防止するための外れ防止部材が設けられるので、被係合部に係合された係合部が不用意に外れてしまうことを防止することができ、瓦の束や作業工具等の載置物の搬送作業中に載置物が落下してしまうことを防止することができる。
さらに、車輪が、基台部下面の棟側端部に取り付けられる棟側車輪と軒側端部に取り付けられる軒側車輪とを有し、棟側車輪と軒側車輪とが所定の間隔を空けて基台部下面に取り付けられ、さらにこの軒側車輪には所定の車輪幅が確保されているので、例えば、棟側車輪と軒側車輪との所定の間隔が、一般的な瓦桟の設置間隔である280mmである場合には、軒側車輪の所定の車輪幅を少なくとも30mm確保することによって、瓦桟の設置間隔が一般的な280mmに対して15mm程度の誤差を有する場合であっても軒側車輪の車輪幅によって誤差を解消(吸収)することができ、搬送台車を瓦桟に沿って確実に搬送させることが可能となる。
また、軒側車輪に、瓦桟に取り付けられた案内レールをはめ込むための溝が形成される場合には、溝に案内レールのレール先端部をはめ込むようにして搬送台車を設置することによって、搬送台車の移動を円滑にすることができると共に、搬送台車の軒方向へのずれ落ちを防止することが可能となる。
さらに、瓦桟の棟側側面に摺接する鍔が軒側車輪に設けられる場合には、鍔を瓦桟の側面に摺接させつつ搬送台車を移動することができるので、搬送台車が瓦桟の軒側へと滑り落ちてしまうことを防止することができる。また、このような構成とすることによって、瓦残に案内レールを設置する必要が無くなるので、作業負担の低減と作業効率の向上を図ることが可能となる。
一方で、屋根に設置された瓦桟に沿って荷物の搬送を行う搬送台車用の案内レールに対し、搬送台車の車輪に形成された溝を案内するための起立レールを設け、この起立レールの少なくとも一方の端部に、起立レールに沿って移動する搬送台車を停止させるための停止部材を設けることによって、搬送台車が水平方向へと進み過ぎて屋根より落下してしまうことを防止することが可能となる。
以下、本発明に係る屋根作業用の搬送台車を、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、屋根作業用の搬送台車を示した斜視図であり、搬送台車1は、基枠フレーム部(基台部)2と、載置板部3と、棟側車輪部(棟側車輪)4と、軒側車輪部(軒側車輪)5と、角度調整部6と、外れ防止部材7とを有している。
基枠フレーム部2は、矩形状の金属製フレームであって、ねじれ等に対する合成を高めるために、フレーム断面がL字またはT字となるように上面にリブ2aが設けられている。基枠フレーム部2の底面には、棟側車輪部4と、軒側車輪部5とが、それぞれ2個ずつ取り付けられている。
図2は、搬送台車1を示した側面図である。棟側車輪部4は、中央に溝4aが形成された車輪によって構成されており、図2に示すように、基枠フレーム部2の棟側(傾斜する屋根の上側)に取り付けられている。搬送台車1は、図3に示されるように、屋根10の瓦桟11に取り付けられた案内レール12に沿って水平方向に移動する構造となっており、案内レール12の起立したレール先端部(起立レール)12aに、棟側車輪部4の溝4aを案内させることによって、搬送台車1の水平方向への移動を円滑にさせると共に、搬送台車1が傾斜した屋根10より軒方向へと滑り落ちることを防止する構造となっている。
なお、案内レール12の両端部には、図3に示すように搬送台車1の走行を停止する停止部(停止部材)12bが設けられており、搬送台車1が水平方向へと進み過ぎて屋根10より落下してしまうことを防止する構造となっている。
軒側車輪部5は、基枠フレーム部2の軒側(傾斜する屋根の下側)に取り付けられている。軒側車輪部5の車輪には、約30mm程度の車輪幅が確保されており、さらに軒側車輪部5の車輪は、棟側車輪部4の溝4aが形成される位置より280mmの間隔を保って基枠フレーム部2に取り付けられている。
また、基枠フレーム部2の棟側側面には、ワイヤーを通すための孔15aが形成されたIボルト15が2個固定されており、さらに、このIボルト15の隣には、案内レール12に側方から当接して搬送台車1の円滑な走行を補助するガイドローラ16が設けられている。このガイドローラ16は、案内レール12に棟側より当接するようにして基枠フレーム部2に設けられているので、搬送台車1が軒方向へと滑り落ちることを防止する役割をも有している。
載置板部3は、下面に補強用のリブ3aが設けられた金属プレートにより構成されており、載置板部3の軒側端部には、載置板部3に立設された支え板部17が形成されている。
載置板部3は、図2に示すように、基枠フレーム部2の軒側端部に設けられる蝶番(調整ヒンジ)18によって基枠フレーム部2に対して傾動自在(起伏自在)に取り付けられている。なお、この蝶番18は、載置板部3の棟側端部より約1/4幅だけ内側位置に取り付けられており、載置板部3が基枠フレーム部2に重なるようにして傾動(閉動)した場合であっても、図4に示すように、載置板部3の軒側端部に対して基枠フレーム部2の軒側のフレーム片2bが所定の間隔を保つようにして、載置板部3が重ね合わされる構造となっている。
また、載置板部3の下面であって、軒側端部より約1/4幅の位置には、角度調整部6が回動自在に取り付けられている。角度調整部6は、載置板部3の左右のリブ3aの内側に対して回動可能に取り付けられた一対の金属片6aと、両金属片6aに端部が連結される連結棒状部材6bとにより構成されている。
金属片6aの下端部には、側方に突出した係合突起(係合部)6cが設けられており、基枠フレーム部2のリブ2aには、この係合突起6cをはめ込む(係合させる)ための凹状溝(被係合部)20a〜20cが3カ所設けられている。この凹状溝20a〜20cに係合突起6cをはめ込むことによって、基枠フレーム部2に対する載置板部3の傾斜角度を変更することが可能となっている。
具体的には、図2に示す右側(軒側)から1番目の凹状溝20aに係合突起6cをはめ込むことによって、載置板部3の傾斜角を24,4度に保つことができ、2番目の凹状溝20bに係合突起6cをはめ込むことによって、載置板部3の傾斜角を27,5度に保つことができ、3番目の凹状溝20cに係合突起6cをはめ込むことによって、載置板部3の傾斜角を30,5度に保つことができる。なお、この角度は一般的な屋根の傾斜角度を考慮して決定された値であるため、この位置を適宜調整することによって、4寸5分〜6寸程度の勾配を有する屋根において、搬送台車1の載置板部3が水平になるように角度調整を行うことができる。
また、凹状溝20a〜20cが形成されたリブ2aの棟側端部にも、同様に凹状溝20dが設けられている。この凹状溝20dは、角度調整部6の係合突起6cを蝶番18方向に回動させた状態で載置板部3を基枠フレーム部2に重ね合わせるように傾動させた場合に、係合突起6cを収納することが可能となる位置に設けられている。このように角度調整部6を回動させた後に載置板部3を基枠フレーム部2に重ね合わせることによって、図4に示すように、角度調整部6を収納させた状態で載置板部3を基枠フレーム部2に重ね合わせることが可能となっている。
さらに、角度調整部6が設けられるリブ3aの軒側端部には、角度調整部6の回動を規制するためのストッパ部材21が設けられている。このストッパ部材21は、角度調整部6の係合突起6cを凹状溝20a〜20cにはめ込み損ねてしまって角度調整部6が軒側方向へと回動した場合に、その回動を一定角度で停止させる役割を有している。角度調整部6が回動した場合には、角度調整部6の側面部にストッパ部材21が当接することによって角度調整部6の回動を停止させる、このように、ストッパ部材21で角度調整部6を停止させることによって、図5に示すように基枠フレーム部2と載置板部3との間に一定の空間22を確保することができ、作業者が指等を挟んでしまうことを未然に防止することができる。
また、凹状溝20a〜20dが形成されたリブ2aには、凹状溝20a〜20cにはめ込まれた係合突起6cが不用意に外れてしまうことを防止するための外れ防止部材7が設けられている。外れ防止部材7は、凹状溝20a〜20cよりも軒側寄りの位置に回動可能に取り付けられる外れ防止板部7aと、その外れ防止板部7aを固定するための蝶ネジ7bとにより構成されている。外れ防止板部7aの中央部には凹状溝20a〜20cにはめ込まれた係合突起6cを規制するための凹所7cが形成されており、さらに外れ防止板部7aの端部には逆L字に形成されて蝶ネジ7bを入れ込むためのL字切込部7dが形成されている。
係合突起6cの固定を行う場合には、凹状溝20a〜20aに係合突起6cがはめ込まれた状態において、係合突起6cを凹所7cに入れ込むようにして外れ防止板部7aを回動させ、L字切込部7dに蝶ネジ7bを導き入れる。その後、外れ防止板部7aを側方にスライドさせることによって蝶ネジ7bをL字切込部7dの切込先端まで誘導し、この状態で蝶ネジ7bを締めることによって外れ防止板部7aが容易に外れないように固定する。
次に、上述した搬送台車1の使用方法を説明する。まず作業者は、屋根10の所定位置(具体的には、瓦の束、作業工具、ルーフィング材等を搬送させようとする位置)に、案内レール12を設置する。そして、案内レール12が設置された状態において、荷揚げ機により搬送台車1および瓦・作業工具等を屋根の上に運び上げる。作業者は、案内レール12のレール先端部12aが、棟側車輪部4の溝4aにはめ込まれるようにして搬送台車1を案内レール12に設置する。このように、案内レール12のレール先端部12aを棟側車輪部4の溝4aにはめ込むことによって、搬送台車1の移動が円滑になると共に、搬送台車1の軒方向へのずれ落ちを防止することが可能となる。
さらに、搬送台車1の落下を防止するために、作業者は、Iボルト15の先端の孔15aにワイヤーを通してワイヤーの両端を案内レール12の両端等に固定する。このようにワイヤーを通すことによって、万が一、案内レール12から棟側車輪部4の溝4aが外れてしまうことがあっても、搬送台車1が屋根から落下してしまうことを防止することができる。
そして、作業者は、角度調整部6の係合突起6cを所定の凹状溝20a〜20cにはめ込むことによって載置板部3が水平になるように角度調整を行い、外れ防止部材7を固定することによって載置板部3の角度を固定する。なお、搬送台車1を屋根10に運び上げる前にこの角度調整を行ってもよい。搬送台車1を屋根10に搬送する前に角度調整を行うことによって、足場の悪い屋根10で角度調整を行う場合に比べて、円滑かつ安全に調整を行うことが可能となる。
ところで、瓦桟11は、一般に約280mmの間隔を保った状態で屋根10に設置されるが、実際には約15mm程度の間隔誤差が生ずるおそれがある。このような誤差が生ずる場合であっても、軒側車輪部5には、誤差15mmを吸収し得る少なくとも車輪幅30mmの車輪が用いられているので、瓦桟11の上を軒側車輪部5が確実に走行できるように搬送台車1を設置することが可能となる。
また、載置板部3の蝶番18が、載置板部3の棟側端部より約1/4幅だけ内側位置に取り付けられているので、載置板部3を水平に調整した場合には、載置板部3の重心位置が基枠フレーム部2の重心位置よりも棟側に偏心することとなる。しかしながら、載置板部3に瓦の束等の重量物を載置した場合には、基枠フレーム部2が傾斜された状態で使用されるので、搬送台車1の重心位置が台車の中心位置寄りに調整されることとなり、棟側車輪部4と軒側車輪部5とで瓦の束等の載置物をバランス良く支えることが可能となる。
このようにして設置された搬送台車1に瓦の束や作業工具等を載置して水平方向に搬送台車1を移動させることによって、作業者は瓦の束や作業工具の搬送負担を軽減することができると共に、作業効率の向上を図ることが可能となる。
以上説明したように、本発明に係る搬送台車1を用いる場合には、角度調整部6の係合突起6cを基枠フレーム部2の凹状溝20a〜20cにはめ込むことによって、基枠フレーム部2に対する載置板部3の傾斜角度を変更することができるので、載置板部3の角度調整を簡単かつ迅速に行うことが可能となる。
さらに凹状溝20a〜20cが一般的な屋根10の傾斜角度を考慮して3カ所設けられているので、係合突起6cを適切な凹状溝20a〜20cにはめ込むだけで、屋根の傾斜に対応した傾斜角度を確保することができ、載置板部3を水平状態に調整することが容易となる。
また、凹状溝20a〜20dが形成されたリブ2aには、外れ防止部材7が設けられているので、凹状溝20a〜20cにはめ込まれた係合突起6cが不用意に外れてしまうことを防止することができ、瓦の束や作業工具等の載置物の搬送作業中に載置物が落下してしまうことを防止することが可能となる。
さらに、載置板部3の軒側端部には、載置板部3に立設された支え板部17が形成されているので、載置板部3に載置された載置物が不安定な状態になっても、載置物が載置板部3から軒側へと落下してしまうことを支え板部17により防止することが可能となる。
また、角度調整部6が設けられるリブ3aの軒側端部には、角度調整部6の回動を止めるためのストッパ部材21が設けられているので、角度調整部6の係合突起6cを凹状溝20a〜20cにはめ込み損ねてしまって角度調整部6が軒側方向へと回動した場合であっても、基枠フレーム部2と載置板部3との間に一定の空間22を確保することができ、作業者が指等を挟んでしまうことを防止することができる。
一方で、屋根10の瓦桟11に案内レール12を設置すると共に、棟側車輪部4に溝4aを形成し、溝4aに案内レール12のレール先端部12aをはめ込むようにして搬送台車1が設置されるので、搬送台車1の移動を円滑にすることができると共に、搬送台車1の軒方向へのずれ落ちを防止することが可能となる。
さらに、基枠フレーム部2の棟側側面には、ワイヤーを通すための孔15aが形成されたIボルト15が設けられているので、このIボルト15の先端の孔15aにワイヤーを通してワイヤーの両端を案内レール12の両端等に固定することによって、万が一、案内レール12から棟側車輪部4の溝4aが外れてしまうことがあっても、搬送台車1が屋根から落下してしまうことを防止することができる。
また、基枠フレーム部2の棟側側面には、案内レール12に棟側の側方から当接して搬送台車1の円滑な走行を補助するガイドローラ16が設けられているので、このガイドローラ16によって、搬送台車1の円滑な移動を補助することができると共に、搬送台車1が軒方向へと滑り落ちてしまうことを防止することが可能となる。
さらに、軒側車輪部5には、所定の車輪幅として30mmの車輪が用いられているので、瓦桟11の設置間隔に約15mm程度の間隔誤差が生ずる場合であっても、軒側車輪部5が瓦桟11の上を確実に走行するように、搬送台車1を設置することが可能となる。
また、載置板部3の蝶番18が、載置板部3の棟側端部より約1/4幅だけ内側位置に取り付けられているので、載置板部3に瓦の束等の重量物を載置した場合には、棟側車輪部4と軒側車輪部5とで瓦の束等の載置物をバランス良く支えることが可能となる。
一方で、搬送台車1を使用し終わった場合には、角度調整部6を蝶番18方向に回動させて凹状溝20dに係合突起6cを収納させることによって、容易に載置板部3を基枠フレーム部2に重ね合わせることができるので、搬送台車1の嵩高を低くすることができ、片付けを行う場合の搬送負担等を低減させることが可能となる。
さらに、載置板部3は、載置板部3の軒側端部に対して基枠フレーム部2の軒側のフレーム片2bが所定の間隔を保つようにして、基枠フレーム部2に重ね合わされる構造となっているので、作業者は基枠フレーム部2のフレーム片2bを把持することによって、搬送台車1を簡易に持ち運ぶことが可能となる。
また、案内レール12の両端部には、搬送台車1の走行を停止させるための停止部12bが形成されているので、搬送台車1が水平方向へと進み過ぎて屋根10より落下してしまうことを防止することが可能となる。
以上、本発明に係る屋根作業用の搬送台車を、図面を用いて詳細に説明したが、本発明に係る搬送台車は上述した実施形態に限定されるものではない。いわゆる当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、屋根10の瓦桟11に設置された案内レール12のレール先端部12aを、棟側車輪部4に形成される溝4aにはめ込む構造としたが、本発明に係る搬送台車1は、必ずしもこのような構成に限定されるものではない。例えば、図6に示すように、棟側端部側に鍔4bを設けた車輪を棟側車輪部4に用いる構成にしてもよい。このように鍔4bが設けられた車輪を用いることによって、搬送台車1を搬送する場合に、鍔4bを瓦桟11の側面に摺接させつつ移動させることができるので、搬送台車1が瓦桟11の軒側へと滑り落ちてしまうことを防止することが可能となる。また、このような構成とすることによって、瓦桟11に案内レール12を設置する必要が無くなるので、作業負担の低減と作業効率の向上を図ることが可能となる。
また、図6に示すように、基枠フレーム2に対して車輪の回転を規制するブレーキ機構24を設けることにより、意図的に搬送台車1の走行を停止させる構造としてもよい。このようなブレーキ機構24を基枠フレーム2に設けることによって、載置板部3への載置物を積み降ろす時に、不用意に搬送台車1が移動してしまうことを防止することができる。
さらに、図6に示すように、載置板部3を基枠フレーム部2に重ね合わせた場合に、容易に載置板部3が傾動(開放する方向に傾動)することがないように、支え板部17の軒側側面に外れ防止板部7aを固定するための固定部材26を設けてもよい。例えば、外れ防止板部7aが支え板部17の軒側側面に当接した状態でL字切込部7dに入り込んで外れ防止板部7aの可動を規制する蝶ネジ25等を、固定部材26として設けてもよい。このように蝶ネジ25で外れ防止板材7aを固定することによって、基枠フレーム部2のフレーム片2bを持って搬送台車1を運ぶ場合に、不用意に載置板部3が開閉してしまうことを防止することが可能となる。
また、上記実施形態では、基枠フレーム部2に対して棟側車輪部4および軒側車輪部5を取り付ける構成としたが、棟側車輪部4および軒側車輪部5を取り付ける部材は基枠フレーム部2に限定されるものではなく、板状の部材等であってもよい。板状の部材を用いる場合には、軒側の端部に搬送台車を持ち運ぶための把持孔を形成したり、端部に取っ手を取り付けることによって、簡易に搬送台車を持ち運ぶことが可能となる。
実施形態に係る搬送台車を示す斜視図である。 実施形態に係る搬送台車を示す側面図である。 実施形態に係る搬送台車が屋根に設置された状態を示す図である。 実施形態に係る搬送台車において、角度調整部の回動がストッパ部材により規制された状態を示す搬送台車の側面図である。 実施形態に係る搬送台車において、載置板部が基枠フレームに重ね合わされた状態を示す搬送台車の側面図である。 実施形態に係る他の搬送台車を示す側面図である。
符号の説明
1 …搬送台車
2 …基枠フレーム部(基台部)
2a …(基枠フレーム部の)リブ
2b …(基枠フレーム部の)フレーム片
3 …載置板部
3a …(載置板部の)リブ
4 …棟側車輪部(棟側車輪)
4a …(棟側車輪部の)溝
4b …(棟側車輪部の)鍔
5 …軒側車輪部(軒側車輪)
6 …角度調整部
6a …(角度調整部の)金属片
6b …(角度調整部の)連結棒状部材
6c …(角度調整部の)係合突起(係合部)
7 …外れ防止部材
7a …(外れ防止部材の)外れ防止板部
7b …(外れ防止部材の)蝶ネジ
7c …(外れ防止板部の)凹所
7d …(外れ防止板部の)L字切込部
10 …屋根
11 …瓦桟
12 …案内レール
12a …(案内レールの)レール先端部(起立レール)
12b …(案内レールの)停止部(停止部材)
15 …Iボルト
15a …(Iボルトの)孔
16 …ガイドローラ
17 …支え板部
18 …蝶番(調整ヒンジ)
20a〜20d …(基枠フレーム部のリブに形成される)凹状溝(被係合部)
21 …(載置板部のリブに形成される)ストッパ部材
22 …(基枠フレームと載置板部との)空間
24 …ブレーキ機構
25 …(支え板部に設置される)蝶ネジ
25 …(支え板部に設置される)固定部材

Claims (8)

  1. 屋根に設置された瓦桟に沿って荷物の搬送を行うための搬送台車であって、
    前記瓦桟に沿って走行を行うための車輪が取り付けられた基台部と、
    該基台部の棟側端部に設置される調整ヒンジを介して、該基台部に傾動可能に取り付けられる載置板部と、
    該載置板部の下面に対して一方の端部が回動可能に取り付けられると共に、前記基台部の上面側に設けられる被係合部と係合する係合部が他方の端部に形成される角度調整部と
    を有することを特徴とする搬送台車。
  2. 前記被係合部は前記基台部の上面側に複数形成され、
    前記係合部に係合される被係合部を変更することによって前記基台部に対する前記載置板部の傾動角度が調整される
    ことを特徴とする請求項1に記載の搬送台車。
  3. 前記基台部には、前記被係合部に係合された前記係合部が当該被係合部より外れることを防止するための外れ防止部材が設けられること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の搬送台車。
  4. 前記角度調整部は、前記載置板部の下面に当接する位置まで回動可能に取り付けられ、
    当該角度調整部を前記載置板部の下面に当接する位置まで回動させた状態で、前記載置板部を前記基台部方向へ傾動させることにより、前記載置板部が前記基台部に重ね合わされること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の搬送台車。
  5. 前記車輪は、前記基台部下面の棟側端部に取り付けられる棟側車輪と軒側端部に取り付けられる軒側車輪とを有し、
    前記棟側車輪と前記軒側車輪とは所定の間隔を空けて前記基台部に取り付けられ、
    前記軒側車輪は、所定の車輪幅を有すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の搬送台車。
  6. 前記軒側車輪には、前記瓦桟に取り付けられた案内レールをはめ込むための溝が形成されること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の搬送台車。
  7. 前記棟側車輪には、前記瓦桟の棟側側面に摺接する鍔が設けられること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の搬送台車。
  8. 屋根に設置された瓦桟に沿って荷物の搬送を行う搬送台車用の案内レールであって、
    前記搬送台車の車輪に形成された溝を案内するための起立レールを有し、
    該起立レールの少なくとも一方の端部に、前記起立レールに沿って移動する前記搬送台車を停止させるための停止部材が設けられること
    を特徴とする搬送台車用の案内レール。
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