JP2009012878A - 板状物の地上搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】板状物の地上での運搬を適切に行うことができ、運搬車両に対する積み込みや積み降ろしも平易に行い得るようにした、新規有用な板状物の地上搬送装置を提供する。
【解決手段】板状物1を起立させて収容すべく巾寸法w´に比して長さ寸法l´及び高さ寸法h´を十分に大きくとった扁平な配送用容器2と、この配送用容器2に適用されるアウトリガー3とを備え、このアウトリガー3を、配送用容器2に対し着脱可能であって、配送用容器2の巾よりも拡幅した位置にキャスター34を接地させて配送用容器2を滑動可能に支持し得るものとした。
【選択図】図2

Description

本発明は、板状物を地上にて適切に運搬できるようにした板状物の地上搬送装置に関するものである。
例えば、ガラス板を始めとする各種の大型の板状物を配送する場合、トラックなどの運搬車両の荷台にかかる板状物を起立状態で固定するのが通例である。
しかしながら、板状物には非常に大型のものがある。そして、運搬車両での輸送には荷台の高さに板状物の高さを加えた高さ寸法に対して保安基準から一定の輸送制限高さがあり、この制限を超えると逐一届出が必要となって円滑な業務が妨げられる。板状物が風に煽られ易く、しなり等も生じ易いという特殊性から、走行時の空気抵抗や横風の影響などを受け易い点にも十分配慮しなければならない。
このような板状物を搬送する構造として、例えば特許文献1に示すようなものが提案されている。このものは、荷台の一部に、側板及び底板を設けることなく各部を開放するとともに、この底板開放部の中間部に位置して、前後方向に支持部材を固設し、この支持部材に、両側を裾広がり状に傾斜させて板状物の平面部を受止する傾斜支持部を両側に設けるとともに、この両傾斜支持部の下部に上方外側に向かって傾斜する板状物載置部をそれぞれ突設して構成した略脚立形状の板状物載置台を跨設し、荷台の後半部は通常の荷台と同様に構成しているものである。
特開平11−278144号公報
このように、板状物は、面の脆弱性から横倒しにして積み重ねることなどができないものであり、これは車上に限らず、地上においても起立させたまま取り扱うことが不可欠になる。
しかしながら、板状物を不安定な姿勢で立て掛けると倒れる恐れがあり、風が吹いた場合には煽られる恐れもあるため、何らかの手立てを講じることが不可欠となる。
また、多数の板状物を同時に取り扱う場合に、個々に搬送、車上への積み込み、地上への積み下ろし作業をしていたのでは効率が悪いし、雨風など天候にも左右され易く、ゴミや埃などの付着によって板状物の品質低下の原因となることもある。
さらに、面が脆弱であると風に煽られた際や運搬の際にねじり等に起因して品質不良を来たすおそれもある。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、板状物の地上での運搬を適切に行うことができ、運搬車両に対する積み込みや積み降ろしも平易に行い得るようにした、新規有用な板状物の地上搬送装置を提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明に係る板状物の地上搬送装置は、板状物を起立させて収容すべく巾寸法に比して長さ寸法及び高さ寸法を十分に大きくとった扁平な配送用容器と、この配送用容器に適用されるアウトリガーとを具備し、このアウトリガーは、配送用容器に対し着脱可能であって、配送用容器の巾よりも拡幅した位置にキャスターを接地させて配送用容器を滑動可能に支持し得るものであることを特徴とする。
このようにすれば、地上で移動させる際にはアウトリガーの拡幅位置に設けたキャスターを介して配送用容器を設置することで構内輸送等を風などの影響を極力排除して安定に行うことができ、車上に積み込む際にはアウトリガーを撤去して配送用容器ごと積み込むことができる。そして、このように配送用容器を介して積み込みや積み降ろしがそのまま行えることで、内容物である板状物自体に直接ねじり等の原因となる偏った外力が作用することを有効に回避することができる。勿論、板状物をゴミや埃からも有効に保護することができ、雨などの天候に左右されずに配送可能となることは言うまでもない。
配送用容器をアウトリガーに簡単にセットできるようにするためには、アウトリガーに、上方から配送用容器を落とし込むことにより内壁で配送用容器の側面を抱くように保持する巾方向の凹部を設けておくことが望ましい。
この場合、配送用容器の巾方向にアウトリガーを適切に位置決めするためには、アウトリガーの内壁の上端側に凹部の内寸を拡開させるテーパ部を設け、配送用容器を落とし込むに従って配送用容器の巾方向所定位置にアウトリガーを呼び込むようにしていることが好適である。
或いは、配送用容器の長さ方向にアウトリガーを適切に位置決めするためには、配送用容器の側面又はアウトリガーの対応部位の一方に長さ方向のテーパ状ガイドを設け、他方に係合部を設けて、配送用容器を落とし込むに従い係合部をテーパ状ガイドに係合させて配送用容器の長さ方向所定位置にアウトリガーを呼び込むようにしていることが好適である。
フォークリフトによる取り扱いの便を向上させるためには、配送用容器の一部にフォークポケットを備えるとともに、アウトリガー側に設けられるテーパ状ガイド又は係合部の一部に、アウトリガーの位置を目視するためのゲージが突出して設けられていることが望ましい。
本発明の他の構成としては、板状物を起立させて収容すべく巾寸法に比して長さ寸法及び高さ寸法を十分に大きくとった扁平な配送用容器と、この配送用容器の両側面に常時付帯状態で取り付けられるアウトリガーとを具備し、このアウトリガーは、配送用容器に対し昇降することによって配送用容器の巾よりも拡幅した位置に選択的にキャスターを接地させて配送用容器を滑動可能に支持し得るようにしたものが挙げられる。
このようにすると、アウトリガーを選択的に機能させることで上記と同様の作用効果を得ることができる。しかも、常にアウトリガーが付帯するため重量や体積が嵩むことは否めないが、アウトリガーを昇降させるだけでよく、都度脱着する必要がないので、作業工数を有効に削減する効果を見込むことができる。
配送途中での仮置き状態を適切ならしめるためには、アウトリガーが待機位置にアジャスタを備え、このアジャスタを降下させ接地させることによって、その反力でキャスターが浮上するまでアウトリガーともども配送用容器を持ち上げ得るようにしていることが好ましい。
キャスター機能とアジャスタ機能との切り替えを簡単に行うためには、アジャスタを手動で操作する操作ハンドルが上方に突出して設けられていることが望ましい。
板状物の安定性を有効に向上させるためには、配送用容器が、重心位置を下げるバランスウェイトを底部に備えていることが好適である。
この場合、重心点と一対のキャスターの接地点とを正三角形ないし正三角形に近づくような二等辺三角形となる位置関係に設定しておくことが更に望ましい。
本発明は、以上説明した構成であるから、大型の板状物を地上で搬送する場合に、強風や横風によって簡単に倒れることを防ぎつつ地上で平易に搬送することができ、板状物の品質低下を来たすこともなく、運搬車両に対する積み込みや積み降ろしも容易に行い得るようにした、優れた板状物の地上搬送装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態において運搬、配送の対象となるものは、液晶やプラズマテレビを製造するために、図1に示すようにアルミ枠11の内側の面12に電極等のパターン12aを複数個印刷したような大型の板状物(スクリーン)1で、例えば長さ寸法l=3500mm、巾寸法w=70mm、高さ寸法h=3200mm、重さ約60kg程度の薄肉なものである。
このような板状物1は、内側の面12が脆弱で撓み易いことから、地上輸送時にも車上輸送時にも横倒しにすることができず、極力起立状態で取り扱うことが肝要となる。しかしながら、地上においては立て掛けるだけでは不安定となる上に風に煽られて転倒し易く、車上においては車載高さ制限への対処が必要となる上に走行時に風や横風などに煽られた場合等に危険な状態となる。
そこで、このような大型の板状物1を地上及び車上にて適切に取り扱うべく、本実施形態は、図2に示すような配送用容器2及びアウトリガー3を具備する地上搬送装置Aと、図3に示すような配送用容器2及び傾動機構4を具備する車上積載装置Bとを採用している。
配送用容器2は、鉄板を主体として構成されるもので、頂板21、底板22、左右の側板23及び奥板24によって5面を閉止し内部に収納空間を形成した扁平箱状の容器本体2Aと、この容器本体2Aの開口部に開閉可能に取り付けた扉25とからなる密閉性のものである。大きさは、長さ寸法l´および高さ寸法h´が板状物1のそれよりも若干大きく、巾寸法w´が4枚の板状物1を収容できる寸法に設定されている。図4は容器本体2Aの内部構造を示す縦断面図、図5(a)は容器本体内部の底板付近を示す平面図、同図(b)は底板付近の縦断面図である。これらの図面に示されるように、底板22には、配送用容器2の重心位置を下げるための鉄板製のバランスウェイト26が取り付けてある。容器本体2A内には、天井レール27aおよび床レール27bからなる搬送ライン27が板状物1の出し入れ方向に複数ライン並設され、板状物1は上下縁をこれら両レール27a、27bにスライド可能に係合した状態で所定間隔で平行に保持されるようにしている。すなわち、内部は複数の板状物1を相互に干渉させることなく収容する複数の収容部に区画されている。各床レール27bには、板状物を転動案内するためのローラ28aを利用した搬送手段28が組み込んである。また、配送用容器2を傾けた際にレール巾を規制する金具28c(図5(a)参照)を適宜位置に取り付け、傾斜させて輸送したとき加速度による影響でレールが広がることを防止するようにしている。
一方、アウトリガー3は、図2及び図6に示すように、多数のフレーム部材を組み付けたフレーム構造体であって、配送用容器2の両側面23の外側に位置する一対の支持基部31と、これら両支持基部31、31間を連結部32を介して連結することにより両支持基部31,31間に形成される凹部33とを具備し、この凹部33に図7に示すように上方から配送用容器2を落とし込んで巾方向(Y方向)に係合させるようにしている。支持基部31の下端には首振り式のキャスター34が備わっている。各支持基部31を構成する4本の縦フレーム31a、31b、31c、31dのうち、凹部33に臨む2本の縦フレーム31a、31bは、図6に示すように配送用容器2に臨む面(内壁)31eの上方が対向位置にある相手方の支持基部31を構成する縦フレーム31a、31bの面(内壁)31eの上方とともに漸次凹部33を拡幅するテーパ部31fをなしている。
また、各支持基部31には、ナット31gに螺合した状態で支軸31hが昇降可能に設けてあり、この支軸31hの下端側にアジャスタ35が取り付けられている。そして、支軸31hの上端側には、手動で回転操作力を入力するための略U字状の操作ハンドル36が一体的に形成されている。
さらに、配送用容器2の側面23側から各支持基部31を見た場合の両者の関係として、配送用容器2に近い側に位置する2本の縦フレーム31a、31bは、図7に示すように、配送用容器2を上方から落とし込む際の長さ方向(X方向)のガイドとして働くようにしている。そのために、配送用容器2の側面23には、上方に向かって漸次間隔の広がる一対のテーパ状ガイド29aが当該側面23の4箇所にそれぞれ突出させて設けてあり、これらのテーパ状ガイド29aの外側にアウトリガー3の2本の縦フレーム31a、31bが位置する関係に設定されている。すなわち、配送用容器2を落とし込むことにより、縦フレーム31a、31bの内側にテーパ状ガイド29aがテーパ係合するようにしている。配送用容器2及びアウトリガー3には、当該配送用容器2を落とし込んだ位置で合致する止着具挿入部29x、31xが設けてあり、これらの止着具挿入部29x、31xに止着具である固定ボルトxを差し込むことで、両者を長さ方向(X方向)及び高さ方向(Z方向)に固定するようにしている。この固定ボルトxは基端が環状をなしており、不使用時にはその環状部分を操作ハンドル36に引っ掛けておけるようにしている。
さらに、配送用容器3の底板22の下面にはフォークポケット22aが設けてあり、このフォークポケット22aの両側を一対のアウトリガー3で支持させるようにしている。このために、アウトリガー3の各支持基部31を構成する縦フレーム31a〜31dのうちの1本31aは、他の縦フレーム31b〜31dよりも長尺なものにして上方に突出させてあり、この縦フレーム31aがフォークリフトからアウトリガー3の位置を目視する際のゲージとして機能するようにしている。
図8及び図9は、配送用容器2にアウトリガー3を取り付けた状態を示す正面図及び側面図である。図8において重心点Gはバランスウェイト26を設けたことにより配送用容器3の中心よりも低い位置に移行しており、この重心点Gとキャスター34の接地点Sとを結ぶ線は、理想的には正三角形の関係にあることが望ましいが、少なくとも二等辺三角形、好ましくは極力正三角形に近い二等辺三角形となるように設定されている。
一方、図3に示す傾動機構4は、図10及び図11に示すように、車上に支持構体(傾斜台)40を介して脱着可能に取り付けられる可動台41と、同じく車上にあって前記可動台41を駆動する位置に脱着可能に取り付けられる駆動手段42とを具備する。図11において可動台41の部分はハッチングで表わしてある。
支持構体40は、荷台に載置されるベース枠40a上に所定の傾斜角度(後述する角度θ)を有する受け面40bを形成したフレーム構造からなるもので、支持構体40の車載時にベース枠40aが緊締金具を用いて4箇所で荷台に着脱可能に緊縛されるようにしている。ベース枠40aには一般構造用鋼材(H鋼)を用いて積載時の重心を下げるバランスウェイトの役割を兼ねさせ、その上方に組み付けられる部位は受け面40bを形成する部分も含めて角パイプ材を用いて軽量化が図られている。
可動台41は、図3に示すように長さ方向(X方向)を車両の進行方向に合致させて配送用容器2を載置すべく、図10及び図11に示すように、フレーム構造からなる立壁41aと、この立壁41aの下端側から交叉方向に伸びる、同じくフレーム構造からなる載置壁41bとを一体的に有している。配送用容器2は、立壁41aと載置壁41bの入隅部にコーナー部を合致させて配置される。
そして、支持構体40の巾方向(Y方向)の一側縁に車両の進行方向(荷台の奥行き方向)に沿った軸mを設け、この軸mに可動台41を回転可能に取り付けている。
また、駆動手段42は、前記可動台41の立壁41aと前記支持構体40との間に介在させてなる油圧式のアクチュエータ(油圧シリンダ)42aと、このアクチュエータ42aを油圧制御する制御盤42bとを具備するもので、配送用容器2を、図12に示すように地上から最頂部12zまでの高さ寸法Hが所定寸法内に収まり且つ配送用容器2の荷台投影寸法Wが所定幅を超えない範囲で予め定めた角度θに保持すべく、適宜位置に図示しないリミットスイッチを配置して所定回転角度θにてリミットスイッチを働かせ、その検出信号を制御盤42bに入力して可動台41をその角度θの位置に停止させるようにしている。巾寸法Wは荷台の巾寸法よりも若干超える位置まで許容されるのが通例であり、この実施形態では巾寸法Wの条件は充足し得るので、ここでは設置高さHを充足するような傾斜時の設置高さH2のみに着目して、起立時における配送用容器2の可動台41上の高さ寸法H1と傾斜時における配送用容器2の可動台41上の設置高さH2と傾斜角度θとから正弦定理や余弦定理などを用いて簡単に求め得るようにしている。この実施形態で回転角度θは約57°に設定されて地上高さHが法令上要求される基準高さ(例えば4100mm)を満たすようにしており、支持構体40の受け面40bも同じ角度に設定されている。勿論、法令は時代によって変わるため、上記の値は一例に過ぎない。そして、駆動手段42を構成する制御盤42bには図示しないリモコンスイッチが接続されていて、作業者はリモコンスイッチの操作を通じて制御盤に駆動開始指令を出し、可動台41を回転駆動することができるようにしている。
そして、所定回転角θにおいて、可動台41の立壁41aを支持構体40の受け面40bと同じ角度に傾かせて、当該受け面40bに立壁41aを当接させ、可動台41を支持構体40に支持させるようにしている。
なお、可動台41の一部には、配送用容器2が立壁41aから離れる挙動を規制する規制手段として、図11に示すように立壁41から配送用容器2側に延びて先端を内側(紙面垂直方向)に折り曲げることにより配送用容器2を抱くように保持するアーム5が設けてある。このアーム5は、配送用容器2の積み込み時や積み降ろし時には配送用容器2と干渉しない位置に退避し得るものである。図12に示す車両の荷台側壁6は可動壁になっており、積み込み、積み降ろし時にはこの可動壁6を退避させた状態で行い、可動壁6を起立位置に固定することで、この可動壁6も可動台41の傾斜姿勢を保持するストッパーとして働くようにしている。
図10では可動台41の両端部を駆動する位置に一対のアクチュエータ42aを設けているが、図13に示すように中央1箇所のみにやや径の大きいアクチュエータ142aを設けてもよい。このようにすると、油圧回路がシンプルになり、左右のアクチュエータの時間的ズレがないため立壁41aのネジレが回避でき、軸mを支持する軸受部のストレスを低減してスムーズな動作を期待することができる。
上記のように構成される配送用容器2は、空の状態で重さが1200kgであり、4枚の板状物1を収容すれば役1.5tにもなるが、車両への積み上げ、積み降ろしはフォークリフトを用いて行い、車上での配送用容器2の傾斜も荷役機械による駆動によって行うため、基本的に一人の作業者で作業を行うことが可能となっている。地上で配送用容器2をアウトリガー3に設置した状態で運搬する際には、配送用容器2に付帯している取手20を使って複数人で押していくようにしている。取手20は配送用容器2の適宜位置に設けられている。車両運搬時にはアウトリガー3は配送用容器2から外されるが、車両の荷台に余剰スペースがあれば一緒に積載して運搬し、配送先にて再び地上搬送に活用される。
以上のように、図2に示した本実施形態に係る板状物の地上搬送装置Aは、板状物1を起立させて収容すべく巾寸法w´に比して長さ寸法l´及び高さ寸法h´を十分に大きくとった扁平な配送用容器2と、この配送用容器2に適用されるアウトリガー3とを具備し、このアウトリガー3は、配送用容器2に対し着脱可能であって、配送用容器2の巾よりも拡幅した位置にキャスター34を接地させて配送用容器2を滑動可能に支持し得るものである。
このように構成すれば、地上で移動させる際にはアウトリガー3の拡幅位置に設けたキャスター34を介して配送用容器2を設置することで構内輸送等を風などの影響を極力排除して安定に行うことができ、車上に積み込む際にはアウトリガー3を撤去して配送用容器2ごと積み込むことができる。そして、このように配送用容器2を介して積み込みや積み降ろしがそのまま行えることで、内容物である板状物1自体に直接ねじり等の原因となる外力が直接及ぶことを有効に回避することが可能となる。勿論、ゴミや埃からも有効に保護することができ、雨などの天候に左右され難い状態で配送できることは言うまでもない。
そして、アウトリガー3には、上方から配送用容器2を落とし込むことにより内壁31eで配送用容器2の側面を抱くように保持する巾方向の凹部33が設けてあるので、フォークリフトなどの荷役機械を用いて上方から配送用容器2を降下させるだけで、配送用容器2にアウトリガー3を簡単にセットすることができる。
具体的には、アウトリガー3の内壁31eの上端側に凹部33の内寸を拡開させるテーパ部31fを設け、配送用容器2を落とし込むに従って配送用容器2の巾方向(Y方向)の所定位置にそれぞれ一対のアウトリガー3を呼び込むようにしているので、フォークリフトなどの荷役機械を用いて上方から配送用容器2を降下させるだけで、配送用容器2の巾方向(Y方向)にアウトリガー3を適切に位置決めしてセットすることができる。
また、配送用容器2の側面23に長さ方向(X方向)のテーパ状ガイド29aを設け、アウトリガー3の対応部位に係合部となる縦フレーム31a、31bを設けて、配送用容器2を落とし込むに従い係合部である縦フレーム31a、31bをテーパ状ガイド29a、29aに係合させて配送用容器2の長さ方向(X方向)の所定位置にそれぞれ一対のアウトリガー3を呼び込むようにしているので、フォークリフトなどの荷役機械を用いて上方から配送用容器2を降下させるだけで、配送用容器2の長さ方向(X方向)にアウトリガー3を適切に位置決めしてセットすることができる。
その場合、配送用容器2が落とし込まれた際に一対のアウトリガー3の間に位置する部位の一部にフォークポケット22aを備えるとともに、アウトリガー3側に設けた係合部たる縦フレーム31a、31bのうちの一方(31a)を突出させて、一対のアウトリガー3の位置を目視するためのゲージとして機能させるようにしているので、フォークリフトで配送用容器2を持ち上げた際に目の前に壁のように広がる配送用容器2を上方から落とし込んでアウトリガー3に係合させる上で適切な目安を得ることができ、大型の板状物1に対する取り扱いの便を有効に向上させることが可能となる。
また、アウトリガー3が待機位置にアジャスタ35を備え、このアジャスタ35を降下させ接地させることによって、その反力でキャスター34が浮上するまでアウトリガー3ともども配送用容器2を持ち上げ得るようにしているので、配送途中で配送用容器2が一時的に地上に仮置きされる場合に、アジャスタ35を介して設置しておけば、突風等により配送用容器2が不慮に流されて自走する事態を確実に防止することができる。
この場合、アジャスタ35を手動で操作する操作ハンドル36を上方に突出させて設けているので、必要なときに随時、工具レスでアジャスタ操作を行うことができる。
さらにまた、配送用容器2は、重心位置を下げるバランスウェイト26を底部に有しているので、個々の板状物1の重心位置が変えられずとも、配送用容器2側の重心を低くすることで、板状物1の重心を間接的に低く抑えて、配送用容器2ともどもより安定な状態を実現することができる。
そして、このバランスウェイト26により、重心点Gと一対のキャスターの接地点Sとが正三角形ないし正三角形に近づくような二等辺三角形となる位置関係に設定しているので、アウトリガー3が極端に迫り出さない範囲で接地巾の拡幅効果を有効に実現することが可能となる。換言すれば、工場通路等との関係でキャスター接地巾をあまり広くできない場合があり、このような場合にバランスウェイト26を併用すればキャスター接地巾を有効に狭める効果が得られる。
なお、アジャスタ35も重心点Gとの関係がほぼ正三角形をなすように設定してあり、同様の効果が得られるものとなっている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、配送用容器を車上にて傾斜させる傾動機構を備えているが、本発明は地上で配送用容器を適切に取り扱うためにアウトリガーを採用する点を要旨とするものであるから、車上で起立させて搬送する配送用容器にも勿論適用が可能なものである。
また、そのアウトリガーも上記のような脱着構造以外に、例えば図14(a)に示すように、配送用容器2の両側面に常時付帯状態で取り付けられるアウトリガー103を具備し、このアウトリガー103は、配送用容器2に対し昇降することによって配送用容器2の巾よりも拡幅した位置に選択的にキャスター134を接地させて配送用容器2を滑動可能に支持するように構成することも有効である。この場合のアウトリガー103は、適宜の昇降機構によって配送用容器2に取り付けられる。同図(b)は例示的に昇降機構の具体例を示すもので、このものは配送用容器2に電気モータ、ウォームネジ、台形ネジ、ボールナットその他の各種部品のうち必要なものを使用してねじ送り機構200を構成し、このねじ送り機構200にアウトリガー103のフレームの一部を昇降可能に支持させて電気駆動するようにしたものである。
このようにすると、アウトリガー103を選択的に機能させることで上記と同様の作用効果を得ることができる。しかも、常にアウトリガー103が付帯するため重量や体積が嵩むことは否めないが、アウトリガー103を昇降させるだけでよく、都度脱着する必要がないので、脱着に係る作業工数を有効に削減することができる。
この場合にも、アウトリガー103の一部にアジャスタ135を備え、このアジャスタ135を降下させ接地させることによって、その反力でキャスター134が浮上するまでアウトリガー103ともども配送用容器2を持ち上げ得るように構成しておくことで、安定した仮置き状態を実現することができる。
その他、上記以外にガラス板などの各種の板状物を取り扱い対象にするなど、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態が適用される板状物の斜視図。 同実施形態の地上搬送装置を示す斜視図。 同実施形態の車上積載装置を示す斜視図。 同実施形態で用いる配送用容器の内部構造を示す縦断面図。 同底部説明図。 同実施形態で用いるアウトリガーの斜視図。 同実施形態においてアウトリガーに配送用容器をセットする際の状態を示す図。 同実施形態においてアウトリガーに配送用容器をセットした状態を示す正面図。 同側面図。 同実施形態の傾動機構を拡大して示す斜視図。 同模式的な側面図。 同作用説明図。 傾動機構を構成する駆動手段の変形例を示す図。 アウトリガーの他の構成を示す図。
符号の説明
1…板状物
2…配送用容器
3…アウトリガー
22a…フォークポケット
26…バランスウェイト
29a…テーパ状ガイド
31a、31b…係合部(縦フレーム)
31a…ゲージ(縦フレーム)
31e…内壁
31f…テーパ部
33…凹部
34…キャスター
35…アジャスタ
36…操作ハンドル

Claims (10)

  1. 板状物を起立させて収容すべく巾寸法に比して長さ寸法及び高さ寸法を十分に大きくとった扁平な配送用容器と、この配送用容器に適用されるアウトリガーとを具備し、このアウトリガーは、配送用容器に対し着脱可能であって、配送用容器の巾よりも拡幅した位置にキャスターを接地させて配送用容器を滑動可能に支持し得るものであることを特徴とする板状物の地上搬送装置。
  2. アウトリガーには、上方から配送用容器を落とし込むことにより内壁で配送用容器の側面を抱くように保持する巾方向の凹部が設けられている請求項1記載の板状物の地上搬送装置。
  3. アウトリガーの内壁の上端側に凹部の内寸を拡開させるテーパ部を設け、配送用容器を落とし込むに従って配送用容器の巾方向所定位置にアウトリガーを呼び込むようにしている請求項2記載の板状物の地上搬送装置。
  4. 配送用容器の側面又はアウトリガーの対応部位の一方に長さ方向のテーパ状ガイドを設け、他方に係合部を設けて、配送用容器を落とし込むに従い係合部をテーパ状ガイドに係合させて配送用容器の長さ方向所定位置にアウトリガーを呼び込むようにしている請求項2又は3記載の板状物の地上搬送装置。
  5. 配送用容器の一部にフォークポケットを備えるとともに、アウトリガー側に設けられるテーパ状ガイド又は係合部の一部に、アウトリガーの位置を目視するためのゲージが突出して設けられている請求項4記載の板状物の地上搬送装置。
  6. 板状物を起立させて収容すべく巾寸法に比して長さ寸法及び高さ寸法を十分に大きくとった扁平な配送用容器と、この配送用容器の両側面に常時付帯状態で取り付けられるアウトリガーとを具備し、このアウトリガーは、配送用容器に対し昇降することによって配送用容器の巾よりも拡幅した位置に選択的にキャスターを接地させて配送用容器を滑動可能に支持し得るものであることを特徴とする板状物の地上搬送装置。
  7. アウトリガーが待機位置にアジャスタを備え、このアジャスタを降下させ接地させることによって、その反力でキャスターが浮上するまでアウトリガーともども配送用容器を持ち上げ得るように構成している請求項1〜6記載の板状物の地上搬送装置。
  8. アジャスタを手動で操作する操作ハンドルが上方に突出して設けられている請求項7記載の板状物の地上搬送装置。
  9. 配送用容器は、重心位置を下げるバランスウェイトを底部に有している請求項1〜8記載の板状物の地上搬送装置。
  10. 重心点と一対のキャスターの接地点とを正三角形ないし正三角形に近づくような二等辺三角形となる位置関係に設定している請求項9記載の板状物の地上搬送装置。

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