JP3420554B2 - 大型構築物の屋根の施工工法 - Google Patents

大型構築物の屋根の施工工法

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JP3420554B2
JP3420554B2 JP2000140769A JP2000140769A JP3420554B2 JP 3420554 B2 JP3420554 B2 JP 3420554B2 JP 2000140769 A JP2000140769 A JP 2000140769A JP 2000140769 A JP2000140769 A JP 2000140769A JP 3420554 B2 JP3420554 B2 JP 3420554B2
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宏平 澤田
幸夫 渋谷
浩二 森本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタジアムやアリ
ーナ等の大型構築物の屋根材の葺設工法に関し、詳しく
は、長尺で重量のある金属屋根材の施工を人手でおこな
いながら省力化を図り、屋根上の作業を大幅に軽減しよ
うとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、屋根上において成形機にて成形し
て棟部から軒先部にわたる長尺な金属屋根材を幅方向に
接続して屋根を葺設するのに際して、金属屋根材は、例
えば、長さ40〜60m程度、幅50cm程度、重さ4
00kg程度のものであり、したがって、屋根上におい
て、棟側から軒側に多くの人手を配し、掛け声や合図に
て連絡を取り合って長く重い金属屋根材を持上げて屋根
下地或いは葺設を終えた屋根面上を葺設する箇所にまで
運ぶものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
長く重い金属屋根材を多人数で連係しながら持って屋根
上を運ぶ作業に多大の労力を要するのであり、危険を伴
う場合もあるものである。
【0004】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、長尺で重量のある金属屋根材の施工を人手
でおこないながら省力化を図り、屋根上の作業を大幅に
軽減し、安全面にも寄与することができる大型構築物の
屋根の施工工法を提供することを課題とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1においては、屋
根上において成形機1にて成形して棟部から軒先部にわ
たる長尺な金属屋根材2…を幅方向に接続して屋根を葺
設する大型構築物の屋根の施工工法であって、金属屋根
材2…の葺設方向にエンドレス状で回動移動自在に親ロ
ープ6を設け、複数の金属屋根材2…を所定の幅に葺き
終えた後、これら金属屋根材2…上に金属屋根材2…の
葺設方向に仮設レール3を取外し自在に取付け、仮設レ
ール3に台車4を走行自在に乗せ、台車4の前後に子ロ
ープ8を係着するとともに子ロープ8を親ロープ6に係
着し、台車4に金属屋根材2を搭載して親ロープ6の回
動移動によって台車4を走行させて搬送し、搬送された
金属屋根材2を施工を終えた域の端部側に葺設し、葺設
が一定範囲にまで進行した後、葺設が完了した箇所にま
で仮設レール3を先の仮設レール3に連続させて取付
け、次の金属屋根材2を台車4に搭載して搬送して葺設
をおこなうことを特徴とするものである。
【0006】このような構成によれば、大型構築物の屋
根の葺設に際して、始端域を従来のように人手で所定の
幅を葺設した後、この所定の幅の金属屋根材2…上に仮
設レール3を取付け、仮設レール3に台車4を乗せ、台
車4に新たな金属屋根材2を搭載して葺設箇所へと搬送
して葺設するのであり、その後、葺設が完了した範囲の
金属屋根材2…に仮設レール3を先の仮設レール3に連
続させて取付け、次の金属屋根材2を台車4に搭載して
搬送して葺設するのであり、しかして、葺設箇所が漸次
進んでゆく箇所への金属屋根材2の搬送を漸次延長させ
る仮設レール3と台車4を利用して比較的軽作業でおこ
なうことができ、長尺で重量のある金属屋根材の施工を
人手でおこないながら省力化を図り、屋根上の作業を大
幅に軽減することができる。更に、エンドレス状の親ロ
ープ6を回動移動することで、子ロープ8とともに台車
4を移動させることができ、屋根面を歩行しなくても台
車4を移動させることができ、一層、作業性を軽減する
ことができる。
【0007】請求項2においては、仮設レール3を伸張
自在にして仮設レール3が存在しない金属屋根材2aの
上方に伸張レール3aを伸張することを特徴とするもの
である。このような構成によれば、伸張レール3aによ
って仮設レール3を延長することから、葺設が完了した
箇所の金属屋根材2…に取付けた仮設レール3の範囲内
で台車4を走行させ、その後、延長した伸張レール3a
を使って葺設を終えた箇所の隣に新たな金属屋根材2を
搬送することができ、このような伸張レール3aの存在
によって、金属屋根材2を手で運ぶ作業を無くすことが
でき、一層、作業性を高めることができる。つまり、仮
設レール3の終端においては、次の金属屋根材2を葺設
するのが困難になるのであるが、請求項2の発明におい
ては、伸張レール3aによって仮設レール3を延長する
ことで、このような問題を解消するものである。
【0008】請求項3においては、棟軒方向に隣接する
台車4はブレースのような連結材5にて連結して複数の
台車4、4を仮設レール3、3に沿って移動させること
を特徴とするものである。このような構成によれば、複
数の台車4、4をブレースのような連結材5にて連結す
ることで、長く重い金属屋根材2を複数の台車4、4に
乗せて安定的に搬送することができる。
【0009】
【0010】請求項4においては、仮設レール3は、上
水平片3bと上水平片3bより垂下する縦片3cとを備
え、台車4には、上水平片3bの上下面に転動する上下
ローラ7a、7bと、上下ローラ7a、7bとは反対側
における縦片3cの面に転動する水平ローラ7cとを備
えていることを特徴とするものである。このような構成
によれば、上下ローラ7a、7bが上水平片3bの上下
面に当接し、水平ローラ7cが上下ローラ7a、7bと
は反対側の縦片3cの面に当接して、L字状の仮設レー
ル3から外れないようにでき、台車4を安定的に走行さ
せて金属屋根材2を安全に搬送させることができ、又、
金属屋根材2が搭載されていない戻り工程において台車
4が仮設レール3から外れるのを防ぐことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の実施の一形態の概略斜視図であ
る。図2(a)は金属屋根材及びその接続構造を示す説
明図、同図(b)は概略断面図である。図3は屋根下地
及び成形機を示す説明図である。図4は仮設レールに金
属屋根材を搭載した台車を走行させる説明図である。
【0012】図2(a)は本発明における金属屋根材2
の一例を示し、平坦でフープ状に巻かれた金属原板2X
を棟寄りの屋根下地9の上、好ましくは、仮設足場で支
持している張り出し作業場に設置したロール式の成形機
1を通過させることで、谷部10と谷部10の両側に半
山部11、11をロール成形するとともに、一方の半山
部11の先端部に下方が開放されて逆U字状となる接続
凹部12が、他方の半山部11の先端部にほぼL字状と
なる接続凸部13がロール成形されて軒側に繰り出され
るのであり、接続凸部13を接続凹部12に接続させる
とともに屋根上においてはぜ折り作業をおこなって、金
属屋根材2、2同士を接続して葺設することができるよ
うにしている。このような金属屋根材2は、例えば、長
さ40〜60m程度、幅50cm程度、重さ400kg
程度のものであるが、種々変更することができるのは言
うまでもない。
【0013】屋根下地9は、梁材9aと母屋材9b等と
から構成され、母屋材9bにはタイトフレーム14が取
付けられていて、上記金属屋根材2…を支持することが
できるようにしている。
【0014】金属屋根材2が屋根の一方の妻側から葺設
されるのであり、複数枚の金属屋根材2…が人手で例え
ば4m程度の所定の幅に葺設された後、本発明において
は、これらの金属屋根材2…に仮設レール3を取付けて
台車4を乗せ、台車4に次の金属屋根材2bを搭載して
搬送して屋根上の作業を省力化するのであり、屋根上の
作業を大幅に軽減し、安全面にも寄与するものである。
以下、詳述する。
【0015】図2(b)は金属屋根材2、2の接続構造
及び仮設レール3の取付け構造を示している。
【0016】金属屋根材2、2における接続凹部12と
接続凸部13との接続箇所17に、ゴムシートのような
パッキン15を被せ、図6に示すように、一対の挟持体
18a、18bを接続箇所17の両側に配設するととも
に中間体18cを介装し、挟持体18a、18b及び中
間体18cの挿通孔20にボルト21を挿通するととも
にナット22にて締め付けて固定するのである。この場
合、中間体18cのフック部19にて接続箇所17のは
ぜ折り部を押さえながら両挟持体18a、18bにて接
続箇所17を強固に締め付けてレール保持具16を金属
屋根材2、2の接続箇所17に取付けるのである。挟持
体18a、18b及び中間体18cから構成されるレー
ル保持具16の構成は種々設計変更可能である。
【0017】一対の挟持体18a、18bにはレール載
設片24が形成されるとともに立上げ片23が形成され
て、レール載設片24に仮設レール3を載設して立上げ
片23にて位置決めすることができるようにしている。
【0018】レール載設片24には取付孔25が形成さ
れ、挟持片26を取付孔25にボルト27にて固定する
ことで、レール載設片24に載設した仮設レール3或い
は仮設レール3、3の継ぎ目部分を押さえることで仮設
レール3をレール保持具16に取付けることができるよ
うにしている。仮設レール3は、載設片3dと上水平片
3bと上水平片3bより垂下する縦片3cとを備えてい
る。
【0019】台車4には、ローラブロック28を取付け
てあり、ローラブロック28は、ベース板29に仮設レ
ール3の上水平片3bの上下面に転動する上下ローラ7
a、7bと、上下ローラ7a、7bとは反対側における
縦片3cの面に転動する水平ローラ7cとを備えてい
る。
【0020】しかして、上下ローラ7a、7bが上水平
片3bの上下面に当接し、水平ローラ7cが上下ローラ
7a、7bとは反対側の縦片3cの面に当接して、L字
状の仮設レール3から外れないようにでき、特に、金属
屋根材2の搬送を終えた帰りの行程において台車4を安
定的に走行させるようにしている。勿論、台車4に金属
屋根材2を載設した状態で安定的に走行させることがで
きるものである。棟軒方向に隣接する台車4はブレース
のような連結材5をX字状にクロスさせて連結すること
で複数の台車4、4を仮設レール3、3に沿って移動さ
せるようにしてもよく、長く重い金属屋根材2を複数の
台車4、4に乗せて安定的に搬送することができるもの
である。
【0021】図5に示すように、金属屋根材2…の葺設
方向に、約100m程度の間隔を隔てて梁材9a、9a
間に支柱30、30を立設し、支柱30に滑車31を取
付け、滑車31、31間にエンドレス状で回動移動自在
に親ロープ6を巻回している。台車4の前後に子ロープ
8を係着するとともに子ロープ8を親ロープ6に係着し
ている。しかして、親ロープ6を人手又は機械力にて回
動移動させることによって子ロープ8を介して台車4を
走行させるのであり、屋根面を歩行しなくても台車4を
移動させることができようにしている。必要ならば、金
属屋根材2を台車4にベルト32或いはバイス33等に
て固定するようにしてもよいものである。符号46は枕
材である。
【0022】大型構築物の屋根の葺設に際しては、始端
域を人手で所定の幅(例えば、約4m程度)を葺設した
後、この所定の幅の金属屋根材2…上に仮設レール3を
取付け、仮設レール3に台車4を乗せ、台車4に新たな
金属屋根材2を搭載して葺設箇所へと搬送して葺設する
のであり、その後、葺設が完了した範囲の金属屋根材2
…に仮設レール3を先の仮設レール3に連続させて取付
け、次の金属屋根材2を台車4に搭載して搬送して葺設
するのであり、しかして、葺設箇所が漸次進んでゆく箇
所への金属屋根材2の搬送を漸次延長させる仮設レール
3と台車4を利用して比較的軽作業でおこなうことがで
き、長尺で重量のある金属屋根材2の施工を人手でおこ
ないながら省力化を図り、屋根上の作業を大幅に軽減す
ることができるものである。
【0023】この場合、金属屋根材2…の葺設方向にエ
ンドレス状で回動移動自在に親ロープ6を設け、台車4
の前後に子ロープ8を係着するとともに子ロープ8を親
ロープ6に係着して、親ロープ6の回動移動によって台
車4を走行させることから、エンドレス状の親ロープ6
を回動移動することで、子ロープ8とともに台車4を移
動させることができ、屋根面を歩行しなくても台車4を
移動させることができ、一層、作業性を軽減することが
できるものである。
【0024】更に、仮設レール3は、上水平片3bと上
水平片3bより垂下する縦片3cとを備え、台車4に
は、上水平片3bの上下面に転動する上下ローラ7a、
7bと、上下ローラ7a、7bとは反対側における縦片
3cの面に転動する水平ローラ7cとを備えていること
から、上下ローラ7a、7bが上水平片3bの上下面に
当接し、水平ローラ7cが上下ローラ7a、7bとは反
対側の縦片3cの面に当接して、L字状の仮設レール3
から外れないようにでき、台車4を安定的に走行させて
金属屋根材2を安全に搬送させることができるものであ
る。
【0025】ところで、図12に示すように、金属屋根
材2の長さ方向の軒側端部において、足場36にパイプ
材37を支持手段によって固定し、これらパイプ材37
…に端部仮設レール35を支持し、端部支持台車34を
端部仮設レール35に乗せ、端部支持台車34にて金属
屋根材2の長さ方向の他部を支持するようにしてもよ
く、このように金属屋根材2の端部を支持することで、
一層、安定的な支持がおこなえるものである。
【0026】図13に示すように、仮設レール3には伸
張レール3aを伸張自在に設けている。伸張レール3a
は仮設レール3と同形同大であり、仮設レール3に伸張
レール3aをスライドして伸張することができるように
している。伸張レール3aは例えば金属屋根材2の幅に
相当する長さ(約50cm程度)毎に伸張させて、その
伸張位置を例えば、ボルト・ナットにて固定するように
している。伸張位置を固定する手段は変更することがで
きるものである。
【0027】このように、仮設レール3を伸張自在にし
て仮設レール3が存在しない金属屋根材2aの上方に伸
張レール3aを伸張することから、伸張レール3aによ
って仮設レール3に延長することができ、したがって、
葺設が完了した箇所の金属屋根材2…に取付けた仮設レ
ール3の範囲内で台車4を走行させ、その後、延長した
伸張レール3aを使って葺設を終えた箇所の隣に新たな
金属屋根材2を搬送することができ、このような伸張レ
ール3aの存在によって、金属屋根材2を手で運ぶ作業
を無くすことができ、一層、作業性を高めることができ
るものである。つまり、仮設レール3の終端において
は、次の金属屋根材2を葺設するのが困難になるのであ
るが、伸張レール3aによって仮設レール3を延長する
ことで、このような問題を解消するものである。
【0028】図14及び図15は更に他の実施の形態を
示し、但し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態
と共通であり、共通する部分には同一の符号を付して説
明は省略する。
【0029】本実施の形態においては、仮設レール3は
伸張レール3aを備えるものではなく、仮設レール3の
構成を簡素化しながら、仮設レール3の終端に隣接させ
て金属屋根材2をレールを使用して搬送できるようにし
たものである。以下、詳述する。
【0030】仮設レール3の終端部において独立した仮
延長レール38を仮置きしてバイス等にて仮固定し、台
車4を仮設レール3に続いて仮延長レール38へと走行
させることができるようにしている。母屋材9bには、
台車4から外れた位置において平行四連リンク機構を利
用するとともに梃子を活用した持ち上げ手段39が棟軒
方向に間隔を隔てて複数配置され、ベース片40が母屋
材9aに固定されている。持ち上げ手段39は、原動リ
ンク41と一体化された操作ハンドル42を支点43の
回りに回動することで、原動リンク41と常に平行とな
る揺動リンク45を介して上水平リンク44を昇降する
ことができるようにしている。
【0031】しかして、金属屋根材2を搭載した台車4
を仮設レール3の終端部に仮固定した仮延長レール38
にまで走行させ、持ち上げ手段39の操作ハンドル42
を下方に回動させることで、上水平リンク44にて金属
屋根材2を台車4から持ち上げ、図14(a)の点線で
示すように台車4を退避させ、このような状態におい
て、仮延長レール38を取り外し、再び、持ち上げ手段
39の操作ハンドル42を戻して金属屋根材2を下降さ
せて葺設するものである。
【0032】
【発明の効果】請求項1においては、屋根上において成
形機にて成形して棟部から軒先部にわたる長尺な金属屋
根材を幅方向に接続して屋根を葺設する大型構築物の屋
根の施工工法であって、金属屋根材の葺設方向にエンド
レス状で回動移動自在に親ロープを設け、複数の金属屋
根材を所定の幅に葺き終えた後、これら金属屋根材上に
金属屋根材の葺設方向に仮設レールを取外し自在に取付
け、仮設レールに台車を走行自在に乗せ、台車の前後に
子ロープを係着するとともに子ロープを親ロープに係着
し、台車に金属屋根材を搭載して親ロープの回動移動に
よって台車を走行させて搬送し、搬送された金属屋根材
を施工を終えた域の端部側に葺設し、葺設が一定範囲に
まで進行した後、葺設が進行した箇所にまで仮設レール
を先の仮設レールに連続させて取外し自在に取付け、次
の金属屋根材を台車に搭載して搬送して葺設をおこなう
から、大型構築物の屋根の葺設に際して、始端域を従来
のように人手で所定の幅を葺設した後、この所定の幅の
金属屋根材上に仮設レールを取付け、仮設レールに台車
を乗せ、台車に新たな金属屋根材を搭載して葺設箇所へ
と搬送して葺設するのであり、その後、葺設が完了した
範囲の金属屋根材に仮設レールを先の仮設レールに連続
させて取付け、次の金属屋根材を台車に搭載して搬送し
て葺設するのであり、しかして、葺設箇所が漸次進んで
ゆく箇所への金属屋根材の搬送を漸次延長させる仮設レ
ールと台車を利用して比較的軽作業でおこなうことがで
き、長尺で重量のある金属屋根材の施工を人手でおこな
いながら省力化を図り、屋根上の作業を大幅に軽減する
ことができるという利点がある。更に、エンドレス状の
親ロープを回動移動することで、子ロープとともに台車
を移動させることができ、屋根面を歩行しなくても台車
を移動させることができ、一層、作業性を軽減すること
ができるという利点がある。
【0033】請求項2においては、請求項1の構成に加
えて、仮設レールを伸張自在にして仮設レールが存在し
ない金属屋根材の上方に伸張レールを伸張するから、請
求項1の効果に加えて、伸張レールによって仮設レール
に延長することができ、したがって、葺設が完了した箇
所の金属屋根材に取付けた仮設レールの範囲内で台車を
走行させ、その後、延長した伸張レールを使って葺設を
終えた箇所の隣に新たな金属屋根材を搬送することがで
き、このような伸張レールの存在によって、金属屋根材
を手で運ぶ作業を無くすことができ、一層、作業性を高
めることができるという利点がある。つまり、仮設レー
ルの終端においては、次の金属屋根材を葺設するのが困
難になるのであるが、請求項2の発明においては、伸張
レールによって仮設レールを延長することで、このよう
な問題を解消するものである。
【0034】請求項3においては、請求項1の構成に加
えて、棟軒方向に隣接する台車はブレースのような連結
材にて連結して複数の台車を仮設レールに沿って移動さ
せるから、請求項1の効果に加えて、複数の台車をブレ
ースのような連結材にて連結することで、長く重い金属
屋根材を複数の台車に乗せて安定的に搬送することがで
きるという利点がある。
【0035】
【0036】請求項4においては、請求項1乃至3のい
ずれかの構成に加えて、仮設レールは、上水平片と上水
平片より垂下する縦片とを備え、台車には、上水平片の
上下面に転動する上下ローラと、上下ローラとは反対側
における縦片の面に転動する水平ローラとを備えている
から、請求項1乃至3のいずれかの効果に加えて、上下
ローラが上水平片の上下面に当接し、水平ローラが上下
ローラとは反対側の縦片の面に当接して、L字状の仮設
レールから外れないようにでき、台車を安定的に走行さ
せて金属屋根材を安全に搬送させることができ、又、金
属屋根材が搭載されていない戻り工程において台車が仮
設レールから外れるのを防ぐことができるという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の概略斜視図である。
【図2】(a)は金属屋根材及びその接続構造を示す説
明図、(b)は概略断面図である。
【図3】同上の屋根下地及び成形機を示す説明図であ
る。
【図4】同上の仮設レールに金属屋根材を搭載した台車
を走行させる説明図であり、図1のロ部の拡大説明図で
ある。
【図5】同上の台車を親及び子ロープを使って走行させ
る説明図であり、図1のハ部の拡大説明図である。
【図6】(a)はレール保持具の斜視図、(b)は押さ
え金具の斜視図である。
【図7】同上のレール保持具によって仮設レールを取付
けた斜視図である。
【図8】(a)は仮設レールと台車のローラとの関係を
示す断面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。
【図9】同上の台車のローラを示す斜視図である。
【図10】同上の仮設レール、レール保持具及び台車と
の関係を示す斜視図である。
【図11】同上の仮設レール、レール保持具及び台車と
の関係を示す斜視図である。
【図12】同上の金属屋根材の端部を受ける台車による
作用を示す説明図であり、図1のイ部の拡大説明図であ
る。
【図13】同上の伸張レールの作用を示す説明図であ
る。
【図14】(a)(b)は同上の他の施工工法を示す説
明図である。
【図15】同上の他の施工工法に使用する持ち上げ手段
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 成形機 2 金属屋根材 3 仮設レール 4 台車 5 連結材 6 親ロープ 7a 上ローラ 7b 下ローラ 7c 水平ローラ 8 子ロープ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−180656(JP,A) 実開 昭61−113831(JP,U) 実開 平6−71692(JP,U) 実開 平4−82130(JP,U) 実開 平5−73135(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 15/04 E04D 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根上において成形機にて成形して棟部
    から軒先部にわたる長尺な金属屋根材を幅方向に接続し
    て屋根を葺設する大型構築物の屋根の施工工法であっ
    て、金属屋根材の葺設方向にエンドレス状で回動移動自
    在に親ロープを設け、複数の金属屋根材を所定の幅に葺
    き終えた後、これら金属屋根材上に金属屋根材の葺設方
    向に仮設レールを取外し自在に取付け、仮設レールに台
    車を走行自在に乗せ、台車の前後に子ロープを係着する
    とともに子ロープを親ロープに係着し、台車に金属屋根
    材を搭載して親ロープの回動移動によって台車を走行さ
    せて搬送し、搬送された金属屋根材を施工を終えた域の
    端部側に葺設し、葺設が一定範囲にまで進行した後、葺
    設が進行した箇所にまで仮設レールを先の仮設レールに
    連続させて取外し自在に取付け、次の金属屋根材を台車
    に搭載して搬送して葺設をおこなうことを特徴とする大
    型構築物の屋根の施工工法。
  2. 【請求項2】 仮設レールを伸張自在にして仮設レール
    が存在しない金属屋根材の上方に伸張レールを伸張する
    ことを特徴とする請求項1記載の大型構築物の屋根の施
    工工法。
  3. 【請求項3】 棟軒方向に隣接する台車はブレースのよ
    うな連結材にて連結して複数の台車を仮設レールに沿っ
    て移動させることを特徴とする請求項1記載の大型構築
    物の屋根の施工工法。
  4. 【請求項4】 仮設レールは、上水平片と上水平片より
    垂下する縦片とを備え、台車には、上水平片の上下面に
    転動する上下ローラと、上下ローラとは反対側における
    縦片の面に転動する水平ローラとを備えていることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の大型構築物
    の屋根の施工工法。
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