JP6274569B2 - 屋根の施工方法、及び運搬装置 - Google Patents

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Description

本発明は、屋根の施工方法、及び運搬装置に関する。
工場、倉庫、体育館等の屋根の施工において、折板等の屋根材を複数の台車で受けて施工場所まで運搬する屋根の施工方法が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。これらの台車は、施工済みの屋根上に略平行に敷設されたレールに沿って移動する。
特開2008−285956号公報 登実3180607号公報
ところで、例えば、屋根にトップライトやルーフファンのような突出部がある場合、突出部上に敷設されるレールと、屋根の一般部に敷設されるレールとの間に高低差が生じる。また、屋根の勾配によっても隣接するレール間に高低差が生じる。このように隣接するレール間に高低差が生じると、屋根材を支持する台車の受け台にも高低差が生じるため、屋根材を運搬し難くなる。
本発明は、上記の事実を考慮し、屋根材の運搬性を向上することを目的とする。
請求項1に記載の屋根の施工方法は、屋根の上に、低レールと該低レールよりも前記屋根に対する敷設高さが高い高レールとを並列に敷設するレール敷設工程と、屋根材を載せる受け台の高さが調整可能な台車を前記低レール及び前記高レールの上にそれぞれ設置し、前記台車間で前記受け台の高さを合わせる受け台調整工程と、高さを合わせた前記受け台間に屋根材を架け渡した状態で、前記台車を前記低レール及び前記高レールに沿ってそれぞれ移動させ、該屋根材を運搬する屋根材運搬工程と、を備える。
請求項1に係る屋根の施工方法によれば、先ず、レール敷設工程において、屋根の上に、低レールと当該低レールよりも屋根に対する敷設高さが高い高レールとを並列に敷設する。この場合、低レールと高レールとの間に高低差が生じる。
次に、受け台調整工程において、低レールの上に設置された台車と高レールの上に設置された台車との間で受け台の高さを合わせる。これにより、低レールと高レールとの間の高低差を吸収することができる。
したがって、屋根材運搬工程において、受け台間に屋根材を架け渡した状態で、複数の台車を高レール及び低レールに沿ってそれぞれ移動させても、屋根材が受け台から落下することが抑制される。よって、屋根材の運搬性が向上する。
請求項2に記載の屋根の施工方法は、傾斜屋根の上に、該傾斜屋根の傾斜方向に間隔を空けて複数のレールを並列に敷設するレール敷設工程と、屋根材を載せる受け台の高さが調整可能な台車を前記複数のレール上にそれぞれ設置し、前記台車間で前記受け台の高さを合わせる受け台調整工程と、高さを合わせた前記受け台間に屋根材を架け渡した状態で、前記台車を前記複数のレールに沿ってそれぞれ移動させ、該屋根材を運搬する屋根材運搬工程と、を備える。
請求項2に係る屋根の施工方法によれば、レール敷設工程において、傾斜屋根の上に、当該傾斜屋根の傾斜方向に間隔を空けて複数のレールを並列に敷設する。この場合、傾斜屋根の勾配に応じて隣接するレール間に高低差が生じる。
次に、受け台調整工程において、複数のレールの上に設置された台車間で受け台の高さを合わせる。これにより、複数のレール間の高低差を吸収することができる。
したがって、屋根材運搬工程において、受け台間に屋根材を架け渡した状態で、台車を複数のレールに沿ってそれぞれ移動させても、屋根材が受け台から落下することが抑制される。よって、屋根材の運搬性が向上する。
請求項3に記載の屋根の施工方法は、請求項1または請求項2に記載の屋根の施工方法において、前記受け台には、前記屋根材が載せられると共に前記台車の移動方向に沿った回転軸を中心として回転する支持ローラが設けられ、前記支持ローラの上で前記屋根材を前記台車の移動方向と直交する方向へ送り出す送出し工程を備える。
請求項3に係る屋根の施工方法によれば、支持ローラによって屋根材を支持することにより、送出し工程において屋根材を台車の移動方向と直交する方向へ容易に送り出すことができる。
請求項4に記載の運搬装置は、屋根の上に並列に敷設されると共に、幅方向の両端部からガイド壁部が立ち上げられた複数のレールと、屋根材を載せる受け台と、前記受け台の高さを調整する受け台調整機構と、を有し、前記複数のレールに沿ってそれぞれ移動する複数の台車と、を備える。
請求項4に係る運搬装置によれば、複数のレール間に高低差があったとしても、複数のレールの上に設置される台車間で受け台の高さを受け台調整機構によって合わせることにより、複数のレール間の高低差を吸収することができる。
したがって、受け台間に屋根材を架け渡した状態で、台車を複数のレールに沿ってそれぞれ移動させても、屋根材が受け台から落下することが抑制される。よって、屋根材の運搬性が向上する。
以上説明したように、本発明によれば、屋根材の運搬性を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る屋根の施工方法によって施工される屋根を示す正面図及び平面図である。 図1の2−2線断面図である。 (A)は図1に示される低レールの連結部を示す平面図であり、(B)は図3(A)の3B−3B線断面図である。 図1に示される台車を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る屋根の施工方法を説明する断面図である。
先ず、第1実施形態について説明する。
図1には、本実施形態に係る屋根の施工方法によって施工される屋根10が示されている。屋根10は、例えば、工場や倉庫、体育館等の構造物に適用される。この屋根10は、略平行に配置された複数の屋根梁12,14A,14Bと、隣接する屋根梁12,14A,14B間に架設された複数の折板20とを備えている。
屋根10は、略中央の屋根梁(棟木)12から両側の屋根梁(母屋)14A,14Bへ向けて下方へ傾斜している。なお、以下では、説明の便宜上、中央の屋根梁12を境にクレーン等の揚重機16側を屋根10Aとし、揚重機16と反対側を屋根10Bとして説明する。
屋根材としての折板20は、例えば、金属板を断面波形状に成形した長尺屋根材であり、中央の屋根梁12と両側の屋根梁14A,14Bとの間にそれぞれ架設される。隣接する折板20は、例えば、部分的に重ね合わされてボルト等で接合される。なお、折板20の内側(室内側)の面には、図示しない断熱材が設けられている。
屋根10A,10Bには、突出部としてのトップライト(天窓)22が設けられる。トップライト22は、折板20の架設方向(屋根10A,10Bの傾斜方向)に延びると共に、屋根10A,10Bから上方へ突出している。このトップライト22は、折板20に取り付けられる窓枠部22Aと、窓枠部22Aに嵌め込まれる窓ガラス22Bとを有している。
ここで、折板20は、揚重機16によって施工済みの屋根10A上に搬送された後、運搬装置28によって施工場所Pまたは施工場所Q付近へ運搬される。運搬装置28は、施工済みの屋根10Aの上に並列に敷設される低レール30L及び高レール30Hと、低レール30L及び高レール30Hに沿ってそれぞれ移動する複数の台車50とを備えている。なお、低レール30L及び高レール30Hは、折板20と交差(本実施形態では直交)する方向に敷設される。
図2に示されるように、低レール30L及び高レール30Hは、台車50が走行可能でかつ台車50を押す作業者が歩行可能な足場兼用レールとされている。具体的には、低レール30L及び高レール30Hは、台車50が走行すると共に作業者が歩行(移動)可能な踏板部32と、踏板部32の幅方向の両端部から立ち上げられ、台車50の脱落を抑制する一対のガイド壁部34と、一対のガイド壁部34から外側へそれぞれ延出する一対のフランジ部36とを有している。
低レール30Lは、トップライト22がない屋根10Aの一般部に敷設される一方で、高レール30Hは、トップライト22と平面視にて交差するため、トップライト22の高さに応じた嵩上げ台38を介して屋根10Aの上に敷設される。そのため、低レール30Lと高レール30Hとは、屋根10Aに対する敷設高さ(設置高さ)が異なっている。なお、嵩上げ台38は、例えば、断面ハット状の鋼板等で形成される。
また、本実施形態では、後述するように屋根10Aの施工状況に応じて、低レール30L及び高レール30Hを継ぎ足しながら屋根10Aを施工する。この低レール30Lの連結部では、例えば、図3(A)及び図3(B)に示されるように、一方の低レール30Lの端部の上に他方の低レール30Lの端部を重ね合わせ、各々のフランジ部36に形成された連結孔40(図3(B)参照)にボルト等の連結ピン42を挿入することにより連結される。
図4に示されるように、台車50は、ベース52と、ベース52の下面に取り付けられた複数のキャスタ54と、ベース52の後端部から立ち上げられたハンドルフレーム56と、ベース52に対して昇降する受け台58と、ベース52に対する受け台58の高さを調整する受け台調整機構64とを備えている。キャスタ54には、車輪をロックする図示しないロック機構等が設けられている。
受け台58の上には、一対の支持ローラ60が設けられている。一対の支持ローラ60は、受け台58上に並列に配置されると共に、台車50の移動方向(矢印S方向)に沿った回転軸62を中心として受け台58に回転可能にそれぞれ支持されている。この一対の支持ローラ60の上に折板20を載せることにより、折板20を台車50の移動方向と直交する方向(図2において矢印V方向)へ搬送し易くなっている。
なお、折板20は、図示しない断熱材側を下にして一対の支持ローラ60の上に載せられる。これにより、断熱材の破損等が抑制されている。また、本実施形態では、複数の折板20を積層した状態で、一対の支持ローラ60の上に載せている。
受け台調整機構64は、X字状に連結された一対の第1リンク66A及び第2リンク66Bを有している。第1リンク66Aは、その一端部がベース52に回転可能に連結されると共に、その他端部が受け台58に回転可能且つスライド可能に連結される。これと同様に、第2リンク66Bは、その一端部がベース52に回転可能に連結されると共に、その他端部が受け台58に回転可能且つスライド可能に連結される。
第1リンク66Aと第2リンク66Bとは、各々の長手方向中間部で相対回転可能に連結されている。また、第1リンク66Aと第2リンク66Bとは図示しない油圧シリンダで連結されており、この油圧シリンダを伸縮させて第1リンク66Aと第2リンク66Bとを相対回転させることにより、ベース52に対して受け台58が昇降可能になっている。なお、受け台調整機構64の構成は、適宜変更可能である。
次に、屋根10の施工方法の一例について説明する。
はじめに、図1に示されるように、一方側の屋根10Aの施工方法について説明する。
先ず、レール敷設工程において、施工済みの屋根10Aの上に折板20と交差する方向に低レール30L及び高レール30Hを並列(平行)に敷設する。この際、低レール30Lは、トップライト22がない屋根10Aの一般部に敷設する。一方、高レール30Hは、平面視にてトップライト22と交差するため、図2に示されるように、トップライト22の高さに応じた嵩上げ台38を介して屋根10Aの上に敷設する。そのため、高レール30Hは、低レール30Lよりも屋根10Aに対する敷設高さTが高くなっており、低レール30Lと高レール30Hとの間には高低差Tが生じている。
次に、受け台調整工程において、低レール30L及び高レール30Hの上に台車50をそれぞれ設置する。そして、低レール30Lの上に設置された台車50と高レール30Hの上に設置された台車50との間で、受け台調整機構64により受け台58の高さを合わせる。つまり、隣接する台車50間で受け台58の高さを略同じ高さに調整することにより、低レール30Lと高レール30Hとの間の高低差Tを吸収する。そして、高さを合わせた受け台58間に複数の折板20を架け渡す。
なお、本実施形態では、受け台58に設けられた一対の支持ローラ60の上に、複数の折板20を積層した状態で載せるが、一対の支持ローラ60の上に載せる折板20の枚数は適宜変更可能である。また、受け台58に設ける支持ローラ60の数も適宜変更可能である。
次に、屋根材運搬工程において、受け台58間に折板20が架け渡された複数の台車50を作業者が押すことにより、高レール30H及び低レール30Lに沿ってそれぞれ移動させる(図1において矢印S方向)。これにより、複数の折板20を施工場所P付近まで運搬する。この際、作業者は、低レール30Lまたは高レール30Hの踏板部32上を歩行する。なお、作業者は、複数の台車50の移動速度が同じになるように台車50を押すことが望ましい。
次に、屋根材敷設工程において、施工場所P付近に運搬された複数の折板20を台車50から降ろし、中央の屋根梁12と一方側の屋根梁14Aとの間にそれぞれ架設すると共に隣接する折板20同士を連結する。以上の手順を繰り返すことにより、屋根10Aを構築する。
次に、他方側の屋根10Bの施工方法について説明する。なお、一方側の屋根10Aと同じ施工方法は適宜省略して説明する。
先ず、一方側の屋根10Aと同様に、レール敷設工程において、施工済みの屋根10Aの上に低レール30L及び高レール30Hを並列(平行)に敷設する。次に、受け台調整工程において、低レール30Lの上に設置された台車50と高レール30Hの上に設置された台車50との間で、受け台調整機構64により受け台58の高さを合わせる。
次に、屋根材運搬工程において、受け台58間に複数の折板20が架け渡された複数の台車50を作業者が押すことにより、高レール30H及び低レール30Lに沿ってそれぞれ移動させる(矢印S方向)。これにより、中央の屋根梁12を挟んで施工場所Qと反対側の屋根10A付近(図1に示す位置)に折板20を運搬する。
次に、送出し工程において、各台車50に設けられた一対の支持ローラ60の上で、折板20を台車50の移動方向(矢印S方向)と直交する方向(矢印V方向)へ送り出す。これにより、一方側の屋根10Aから他方側の屋根10Bの施工場所Q付近へ折板20を運搬する。なお、他方側の屋根10Bに送り出された折板20は、他方側の屋根10Bの上で待機する作業者によって受け取られる。
次に、屋根材敷設工程において、中央の屋根梁12と他方側の屋根梁14Bとの間に複数の折板20をそれぞれ架設すると共に隣接する折板20同士を連結する。以上の手順を繰り返すことにより、他方側の屋根10Bを構築する。
なお、送出し工程では、一方側の屋根10Aから他方側の屋根10Bへ折板20を送り出し易いように、中央の屋根梁12から一方側の屋根梁14Aに向かうに従って各台車50の受け台58の高さが高くなるように調整しても良い。
また、本実施形態では、他方側の屋根10Bに高レール30H及び低レール30Lを敷設していないが、他方側の屋根10Bにも、一方側の屋根10Aと同様に高レール30H及び低レール30Lを敷設しても良い。この場合、送出し工程において、一方側の屋根10Aから他方側の屋根10Bへ折板20を送り出した後に、屋根材運搬工程において、他方側の屋根10Bの上で複数の台車50により折板20を施工場所Qへ運搬しても良い。
次に、第1実施形態の作用について説明する。
図1に示されるように、屋根10Aには、その一般部から突出するトップライト22が設けられている。このような屋根10Aの一般部及びトップライト22上に台車50用の低レール30L及び高レール30Hをそれぞれ敷設すると、図2に示されるように、低レール30Lと高レール30Hとの間に高低差Tが生じるため、折板20を搬送し難くなる。
これに対して本実施形態では、受け台調整工程において、低レール30L上の台車50と高レール30H上の台車50との間で受け台58の高さを合わせる。これにより、低レール30Lと高レール30Hとの間の高低差Tを吸収することができる。
したがって、屋根材運搬工程において、受け台58間に折板20を架け渡した状態で、複数の台車50を高レール30H及び低レール30Lに沿ってそれぞれ移動させても、折板20が受け台58から落下することが抑制される。よって、折板20の運搬性が向上する。
また、台車50の受け台58には、台車50の移動方向に沿った回転軸62を中心として回転する一対の支持ローラ60が設けられている。この一対の支持ローラ60の上に折板20を載せることにより、前述した送出し工程において、台車50の移動方向と直交する方向、すなわち一方側の屋根10Aから他方側の屋根10Bへ折板20を容易に送り出すことができる。したがって、他方側の屋根10Bの施工性が向上する。
また、一対の支持ローラ60は、台車50の移動方向には回転しない。したがって、低レール30Lまたは高レール30Hに沿って台車50を移動させても、一対の支持ローラ60から折板20が落下することが抑制される。
さらに、一対の支持ローラ60によって折板20の断熱材(図示省略)側を支持することにより、断熱材の破損等が抑制される。
しかも、低レール30L及び高レール30Hは、作業者の足場としても機能する。具体的には、低レール30L及び高レール30Hは、作業者が歩行可能な踏板部32を有している。これらの低レール30L及び高レール30Hを屋根10Aの上に敷設することにより、断面波形状の屋根10Aの上を作業者が容易に移動することができる。したがって、施工性がさらに向上する。
また、本実施形態では、屋根10Aの施工状況に応じて、低レール30L及び高レール30Hを継ぎ足しながら屋根10Aを施工する。そして、例えば、隣接する低レール30Lの連結する際には、図3(A)及び図3(B)に示されるように、一方の低レール30Lの端部の上に他方の低レール30Lの端部を重ね合わせ、各々のフランジ部36に形成された連結孔40にボルト等の連結ピン42を挿入することにより連結される。これにより、隣接する低レール30Lのずれや歪み等を抑制しつつ、隣接する低レール30Lを容易に連結することができる。
また、本実施形態では、ボルト及びナットを使用せずに、連結孔40に連結ピン42を挿入する構成であるため、低レール30Lの撤去作業(解体作業)が容易となる。高レール30Hについて同様である。
なお、本実施形態では、トップライト22の上に高レール30Hを敷設する例を示したが、これに限らない。例えば、屋根から突出するルーフファン等の突出部の上に高レール30Hを敷設しても良い。
また、本実施形態では、傾斜する屋根10Aに低レール30L及び高レール30Hを敷設した例を示したが、これに限らない。例えば、略フラットな屋根に低レール30L及び高レール30Hを敷設しても良い。
次に、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成のものは、同符号を付して説明を省略する。
第2実施形態では、図5に示されるように、複数の折板20で形成された傾斜屋根70の勾配に応じて、複数の台車50間で受け台58の高さを調整する。具体的には、先ず、レール敷設工程において、傾斜屋根70の上に、当該傾斜屋根70の傾斜方向(矢印G方向)に間隔を空けて複数のレール30を並列に敷設する。この場合、傾斜屋根70の勾配に応じて、隣接するレール30間に高低差Tが生じる。
なお、各レール30は、前述した低レール30Lと同様の構成とされている。また、本実施形態に係る運搬装置72は、傾斜屋根70の上に並列に敷設される複数のレール30と、これらのレール30に沿ってそれぞれ移動する複数の台車50とを備えている。
次に、受け台調整工程において、複数のレール30の上に台車50をそれぞれ設置する。そして、隣接する台車50間で、受け台調整機構64により受け台58の高さを合わせる。つまり、隣接する台車50間で受け台58の高さを略同じ高さに調整することにより、複数のレール30間の高低差Tを吸収する。この状態で、隣接する台車50の受け台58間に、複数の折板20を架け渡す。
次に、屋根材運搬工程において、複数の台車50をレール30に沿ってそれぞれ移動させ、施工場所へ運搬する。その後、上記第1実施形態と同様に、屋根材敷設工程において、複数の折板20を敷設して傾斜屋根70を構築する。
次に、第2実施形態の作用について説明する。
前述したように本実施形態では、傾斜屋根70の勾配に応じて、隣接する台車50間で受け台58の高さを合わせる。これにより、複数のレール30間の高低差Tを吸収することができる。
したがって、屋根材運搬工程において、受け台58間に折板20を架け渡した状態で、台車50を複数のレール30に沿ってそれぞれ移動させても、折板20が受け台58から落下することが抑制される。よって、折板20の運搬性が向上する。
次に、上記第1,第2実施形態の変形例について説明する。なお、以下では、第1実施形態を例に各種の変形例について説明するが、これらの変形例は第2実施形態にも適宜適用可能である。
上記第1実施形態では、台車50の受け台58に一対の支持ローラ60を設けた例を示したが、これに限らない。一対の支持ローラ60は、必要に応じて設ければ良く、適宜省略可能である。
また、上記実施形態では、低レール30L及び高レール30Hを足場兼用レールとした例を示したが、低レール30L及び高レール30Hは足場兼用レールに限らない。低レールとしては、例えば、台車50の左右のキャスタ54をそれぞれガイドする一対のレールを用いても良い。高レール30Hについても同様である。
また、上記第1実施形態では、台車50で折板20を運搬する例を示したが、これに限らない。台車50では、例えば、屋根材としての太陽光パネルを運搬しても良い。さらに、上記第1実施形態は、折板20等を用いた金属屋根に限らず、種々の屋根に適用可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 屋根
10A 屋根
10B 屋根
20 折板(屋根材)
28 運搬装置
30 レール
30H 高レール
30L 低レール
50 台車
58 受け台
60 支持ローラ
62 回転軸
64 受け台調整機構
70 傾斜屋根
72 運搬装置

Claims (4)

  1. 屋根の上に、低レールと該低レールよりも前記屋根に対する敷設高さが高い高レールとを並列に敷設するレール敷設工程と、
    屋根材を載せる受け台の高さが調整可能な台車を前記低レール及び前記高レールの上にそれぞれ設置し、前記台車間で前記受け台の高さを合わせる受け台調整工程と、
    高さを合わせた前記受け台間に屋根材を架け渡した状態で、前記台車を前記低レール及び前記高レールに沿ってそれぞれ移動させ、該屋根材を運搬する屋根材運搬工程と、
    を備える屋根の施工方法。
  2. 傾斜屋根の上に、該傾斜屋根の傾斜方向に間隔を空けて複数のレールを並列に敷設するレール敷設工程と、
    屋根材を載せる受け台の高さが調整可能な台車を前記複数のレール上にそれぞれ設置し、前記台車間で前記受け台の高さを合わせる受け台調整工程と、
    高さを合わせた前記受け台間に屋根材を架け渡した状態で、前記台車を前記複数のレールに沿ってそれぞれ移動させ、該屋根材を運搬する屋根材運搬工程と、
    を備える屋根の施工方法。
  3. 前記受け台には、前記屋根材が載せられると共に前記台車の移動方向に沿った回転軸を中心として回転する支持ローラが設けられ、
    前記支持ローラの上で前記屋根材を前記台車の移動方向と直交する方向へ送り出す送出し工程を備える、
    請求項1または請求項2に記載の屋根の施工方法。
  4. 屋根の上に並列に敷設されると共に、幅方向の両端部からガイド壁部が立ち上げられた複数のレールと、
    屋根材を載せる受け台と、前記受け台の高さを調整する受け台調整機構と、を有し、前記複数のレールに沿ってそれぞれ移動する複数の台車と、
    を備える運搬装置。
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