JP5269709B2 - 折板屋根上の移動台車支持装置及び移動台車支持方法 - Google Patents

折板屋根上の移動台車支持装置及び移動台車支持方法 Download PDF

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Description

本発明は、折板屋根上の移動台車支持装置及び移動台車支持方法に関し、更に詳しくは、重量物を載せた台車を折板屋根上で安全に支持しながら重量物据付位置まで移動する移動台車支持装置及び移動台車支持方法に関する。
従来、折板で形成された建物の屋根の上に、例えば空調機用室外機などの重量物を設置する場合には、この重量物を吊り上げ可能なクレーン車を用い、該クレーン車をそのアームが折板屋根上の重量物据付位置に到達可能な建物横のヤード(作業地)に停車させ、そこからクレーン車のクレーンを使用して重量物を吊り上げて重量物据付位置に据え付けるが一般的であった。しかし、クレーン車を停車させる上述した適切な場所(ヤード)に既に他の工事車両が停車している場合や建設資材などが置かれている場合など種々の理由により、その適切な場所にクレーン車を停車させることができない時には、クレーン車を別な場所に停車させ、そこから重量物を折板屋根の適所に吊り上げて台車上に乗せ、その後、台車を重量物据付位置まで移動させることになる。
屋根を形成している折板は、比較的に薄い鋼板を折り曲げたものであるので、重量物を乗せた台車を直に折板上で移動するようなことは折板の強度上不可能であった。このような折板屋根の上で、資材を移動させる装置としては特許文献1に開示されているような「重合タイプの折板屋根における運搬装置」の発明が知られている。特許文献1に記載された発明は、折板で屋根を葺くときにロール成形機で折り曲げられた折板断片を施工箇所に運ぶためのものであり、従って、折板屋根を葺くための装置の1つであるともいえる。
特開昭63−181844号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明の運搬装置は、屋根を葺くための折板断片を既に葺かれた折板屋根上で運搬するものであり、1つの折板断片は非常に軽いものである。この運搬装置は、従来、作業員が行っていた折板断片の運搬を機械化するためのもので、このような運搬装置では非常に重い重量物を移動することはできない。
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、屋根を形成している折板に損傷を与えかねない程の重さがある重量物を乗せた台車を、折板屋根に損傷を与えず、簡単な構造でかつ安価に重量物据付位置まで移動させる折板屋根上の移動台車支持装置及び移動台車支持方法を提供することにある。
本発明は、谷部と山部とを交互に形成した折板が、間隔をあけて配置された複数の梁上に取り付けられて形成されている既設の屋根上に、重量物を上げて台車に乗せ、前記折板屋根の重量物据付位置まで移動する前記台車を折板屋根上で支持する折板屋根上の移動台車支持装置であり、その特徴とするところは、該移動台車支持装置が、前記重量物の移動方向である前方に連続して敷設された複数の台車支持体を備え、前記台車支持体の各々が、左右一対の仮設レール部を備え、前記各仮設レール部が、前記重量物を載せた台車の車輪をガイドするレールと、該レールを支持すると共に、任意の前記梁上に位置する前記折板屋根の前記谷部に仮置きされた2つ以上n個の支持脚とからなり、前記各仮設レール部の前記レールは、その一端が前記移動方向とは反対側の後方側に位置する第1番目の前記支持脚の上面前方側に乗り、前記第n番目の前記支持脚上面に載置されて前記前方に延びる前記レールの他端が、前記前方に位置する次の前記台車支持体の前記各仮設レール部の第1番目の前記支持脚の上面後方側に載せられて支持され、前記台車が、前記移動方向に配列された前記各台車支持体の前記レール上を移動させられるとき、通過した前記後方の1の前記台車支持体を前記台車の前記移動方向に再配列することにより前記台車上に載せられた前記重量物の荷重を前記各支持脚に分散して前記梁により支持させながら前記重量物据付位置まで移動することにある。
本発明における折板屋根上の移動台車支持装置に係る一実施形態として、前記各台車支持体が、左右の前記仮設レール部を連結する少なくとも1つの連結棒を備え、前記連結棒の両端のそれぞれが前記各仮設レール部を構成する前記支持脚に結合されている。
本発明における折板屋根上の移動台車支持装置に係る他の実施形態として、前記台車に載せられた前記重量物の荷重を2(n+1)の箇所の前記支持脚に分散させながら前記重量物を移動させるとき、3つの前記台車支持体が予め前記折板屋根上に配置され、前記各台車支持体を構成する前記各仮設レール部が、nの数の前記支持脚と1つのレールで構成されている。
また、本発明は、谷部と山部とを交互に形成した折板が、間隔をあけて配置された複数の梁上に取り付けられて形成されている既設の屋根上に、重量物を上げて台車に乗せ、前記折板屋根の重量物据付位置まで移動する折板屋根上の移動台車支持方法であり、その特徴とするところは、前記重量物を載せた台車の車輪をガイドするレールと、該レールを支持すると共に、任意の前記梁上に位置する前記折板屋根の前記谷部に仮置きされた2つ以上n個の支持脚とを備える左右一対の仮設レール部からなる台車支持体の幾つかを前記重量物の移動方向である前方に連続して敷設し、前記各仮設レール部の前記レールは、その一端が前記移動方向とは反対側の後方側に位置する第1番目の前記支持脚の前方側上面に乗り、前記第n番目の前記支持脚上面に載置されて前記前方に延びる前記レールの他端が、前記前方に位置する次の前記台車支持体の前記各仮設レール部の第1番目の前記支持脚の上面後方側に載せられて支持され、前記台車が、前記移動方向に配列された前記各台車支持体の前記レール上を移動するとき、前記台車が最初の前記台車支持体を通過して隣接する他の前記台車支持体に乗り移った後に最初の前記台車支持体を前記台車の前記移動方向に再配列し、この操作を繰り返すことにより前記台車上に載せられた前記重量物の荷重を前記各支持脚に分散して前記梁により支持させながら前記重量物据付位置まで移動することにある。
本発明における折板屋根上の移動台車支持方法に係る一実施形態としては、前記各台車支持体が、左右の前記仮設レール部を連結する少なくとも1つの連結棒の両端を左右の前記仮設レール部の少なくとも各1の前記支持脚に結合され、前記台車が通過した前記台車支持体を前方に再配置するとき、前記連結棒を取り外して左右の前記仮設レール部を前記前方に移した後に再組み立てをすることにある。
本発明における折板屋根上の移動台車支持装置によると、台車に乗せられた重量物の荷重は、レールを支持している複数の支持脚に分散して掛かり、各支持脚に掛かる分散荷重は、該支持脚が設置されている梁により受けることから折板屋根を破損することなく重量物を移動することができる。しかも、台車を移動させる台車支持体は、重量物の移動開始位置から設置予定位置まで予め敷設されているのではなく、左右一対の仮設レール部からなる幾つかの台車支持体を移動方向に配列し、その後は、台車の移動状態に応じて台車が既に通過した台車支持体を順次移動方向に再配列しながら台車支持体を延ばすので台車を移動させるための設備費用が非常に安価である。その結果、折板屋根の損傷を招くことなくかつ安価に重量物を折板屋根上で移動させることできる。
また、本発明における折板屋根上の移動台車支持装置では、左右の仮設レール部における左右の相対する支持脚どうしを連結棒で連結するようにしているので、左右の仮設レール部が倒れることもなくなく、折板屋根上に安定して設置することができる。
さらに、本発明における折板屋根上の移動台車支持装置では、台車に乗せられた重量物の荷重を2(n+1)の箇所の支持脚に分散させながら移動する場合、n個の支持脚を備える仮設レール部を左右に配置した3つの移動用支持体を予め折板屋根上に配置するだけでよく、これにより台車を折板屋根上で移動させるための装置が大規模にならず、従って仮設や撤去の作業が容易で、その結果、装置自体の費用が安価となるばかりではなく設置コストも非常に経済的である。
さらに、本発明における折板屋根上の移動台車支持方法によると、構造のまったく同じ複数の台車支持体を連続して配列し、台車の移動状態に応じて台車が既に通過した台車支持体を順次移動方向に再配列しながら台車支持体を重量物据付位置まで延ばすようにしたので、台車を折板屋根上で移動させるための支持装置が大規模にならないことから、台車を移動させるための設備費用が非常に安価であるばかりではなく、仮設や撤去の作業が容易で、その結果、設置コストも非常に経済的である。
本発明の一実施形態に係る折板屋根上の移動台車支持装置を部分的に示す斜視図。 折板屋根上の移動台車支持装置を部分的に示す平面図。 折板屋根上の移動台車支持装置の一部を拡大して示す側面図。 折板屋根上の移動台車支持装置の全体を概略的に示す側面図。 折板屋根上の移動台車支持装置の使用方法を説明する図4と同様な側面図。
以下、本発明に係る折板屋根上の移動台車支持装置及び移動台車支持方法を図に示された好適な実施形態について更に詳細に説明する。図1〜図5に示される実施形態に係る折板屋根上の移動台車支持装置(以下、移動台車支持装置、という)は、重さ400Kgの重量物を台車に乗せて折板屋根の縁部から折板の谷部又は山部に沿う方向へ移動させるとき、建物に使用されている梁の強度に照らしその1点に掛かる最大荷重を約80Kgとすべく、重量物を乗せた台車の全荷重を6箇所に分散させながら台車を重量物据付位置まで移動させる例である。
ここで、説明の便宜上、図1〜図5において、重量物をM,台車をK,折板屋根をH,及び建物の梁をSで示し、また、台車Kが重量物据付位置に向かって移動する方向を前方として矢印Fで示し、その反対側である後方を矢印Bで示す。なお、折板屋根Hは、通常、その谷部と山部の延長方向が梁Sの長手方向に交差するように葺かれている。
この実施形態の移動台車支持装置10は、複数の台車支持体11を直列に配列することにより構成されている。この実施形態では、前述したように重量物Mを乗せた台車Kの全荷重を常に6点に分散させながら移動させる場合を例としているので、3つの台車支持体11を必要とすることからこれら台車支持体11に対して台車Kの移動方向順に符号11a,11b,11cを付けて示し、便宜的に台車Kの移動方向に向かって第1台車支持体11a,第2台車支持体11b,及び第3台車支持体11cと称する。
各台車支持体11a,11b,11cは、左右2つの仮設レール部12によって構成されている。2つの仮設レール部12は、実質的に同じ構成のものが左右で対をなしているのでその一方について詳細に構造を説明する。各仮設レール部12は、複数の支持脚13と、これら支持脚13により支持された1本のレール14とから構成されている。これら支持脚13についても、この実施形態では、片側の仮設レール部12について2つであり、後方B側から前方F側に向かって符号13a,13bを付けて示し、便宜的に台車Kの進行方向に向かって第1支持脚13a,及び第2支持脚13bと称する。
各支持脚13a,13bは、リップ付きチャンネル角形鋼材を適当な長さに切った断片15a,15bを上下に重ね、これらを溶接により連結することにより形成されている。しかしながら、この発明では、支持脚13a,13bの具体的な構成が特に問題となることはなく、要するには下面と上面が平坦で、下面が折板屋根Hの谷部に置くことが可能な大きさ、かつ所定の強度があればどのような材料から構成されていてもよい。
また、各支持脚13a,13bは、これらにより支持されるレール14が、折板屋根Hの山部より高い位置に配置されるように折板屋根Hの谷部と山部との間の間隔より大きな高さのものであることが望ましい。しかし、レール14は、前述した構成から明らかなように折板屋根Hにおける谷部の上を通るので、その幅が両側の山部に接触しなければ、支持脚13の高さを折板屋根Hの谷部と山部との間の間隔より大きくする必要もない。
図2及び図3〜図5から明らかなように、レール14は、後方側の後端部14aが、後方B側に位置する第1支持脚13aの上面に乗って支持され、しかも、その後端部14aは、第1支持脚13aの上面の前方F側ほぼ半分に乗っている。レール14は、第2支持脚13bの上面全部に乗って前方Fに延び、前方側の前端部14bには、支持脚は存在していない。言い換えれば、第2支持脚13bの上面に乗って支持されたレール14は、そのまま前方Fに突き出し、その前端部14bは、隣接して前方F側に配列された他の1つの台車支持体11bの仮設レール部12における第1支持脚13aの上面における後方B側半分に乗って支持されている。
1つの仮設レール部12において、第1支持脚13aと第2支持脚13bは、レール14に溶接など適宜の手段で堅固に固定されているが、レール14の前端部14bは、隣接して前方F側に配列された台車支持体11の仮設レール部12における第1支持脚13aの上面後方B側半分に単に乗っているだけであり、従って後方B側に位置する仮設レール部12を持ち上げれば、前方F側に隣接して配列された台車支持体11の仮設レール部12から容易に分離可能である。
台車Kは、図4及び図5から明なように載荷板の下面に左右各2つの車輪が取り付けられており、これら車輪が左右の仮設レール部12の各レール14に乗って走行する。各レール14は、図1及び図2に示されるように脱輪を防止するために両側縁からフランジが立ち上がったチャンネル鋼材で形成されている。一般的に、レールは、台車や車両等の車輪をガイドするものであるので、その形は、車輪の形状や構造に対応して決定される。従って、この実施形態の移動台車支持装置10でも、図示した形状のレールに限定されるものではなく、台車Kの車輪に対応した形のレールを用いることができる。
各台車支持体11を構成する左右の各仮設レール部12において、レール14を支える各支持脚13a,13bは、図示されているように折板屋根Hの谷部において梁Sの直上に配置される。従って、第1支持脚13aと第2支持脚13bとの間隔は、これら支持脚を配置する梁Sの間隔に等しくされている。図4及び図5では、各支持脚13a,13bが、隣接する梁Sの直上に位置するように折板屋根Hの谷部に配置されているが、これは本発明の理解を容易にするためであり、実際には、レール14の強度を考慮した上で、任意の位置にある梁Sに支持脚13a,13bを配置すればよい。また、図4では、複数の梁Sが、同じピッチ即ち同じ間隔で配置されているが、建物の構造によっては複数の梁Sが同じ間隔であるとは限らないため支持脚13a,13bもそれらを配置する所定の梁Sの位置に対応するような間隔でレール14に取り付けられている。
各台車支持体11を構成している左右の仮設レール部12は、それぞれ独立したものであり、各仮設レール部12は、2つの支持脚13a,13bを所定の梁Sの直上に位置するように折板屋根Hの谷部に配置したとき自立する。しかしながら、重量物Mを乗せた台車Kがこれら左右の仮設レール部12を跨ぐように乗せられたとき、側方に倒れることも予測されるので、安全のため左右の仮設レール部12は連結棒16で連結され、各仮設レール部12の転倒防止が図られている。
連結棒16は、側方において対峙する一対の支持脚を接続するように構成されている。この実施形態では、左右の仮設レール部12の各々における第2支持脚13bに連結棒16の外径にほぼ等しい直径の穴を開け、連結棒16の両端部をこれらの穴に挿入することにより左右の仮設レール部12を連結している。この時、連結棒16は、前述したように左右の仮設レール部12の側方への倒れを防ぐためのものであるので、連結棒16の両端部は左右方向に対向する2つの第2支持脚13bの各穴に挿入するだけでもよく、これによれば連結棒16を第2支持脚13bから容易に取り外すことができる。もちろん、連結棒16と第2支持脚13bとが、ボルト締めなどによって連結されていてもよく、この場合には両者が取り外し可能であってかつ確実に連結される。また、連結棒16と第2支持脚13bとは、溶接など適宜の手段で堅固に固定されていてもよい。
次に、前述した実施形態に係る折板屋根上の移動台車支持装置10の使用方法、言い換えれば折板屋根上の移動台車支持方法について説明する。折板屋根上に重量物Mを据え付ける位置から折板屋根Hの谷部又は山部に沿った延長方向における折板屋根H上の適所(重量物Mを安全に吊り上げ可能なクレーンのアームが届く位置)を重量物Mの仮置き位置(移動開始位置)とする。そして、この移動開始位置から重量物据付位置に向かってこの実施形態の移動台車支持装置10が前述したように配置される。具体的には、前述した実施形態の場合、3つの台車支持体11a,11b,11cが重量物据付位置に向かって直列に並べられる。その際、各台車支持体11a,11b,11cにおける左右の仮設レール部12は、各支持脚13a,13bが折板屋根Hの谷部内であって建物の梁S上に位置するように配置される。
各仮設レール部12は、各支持脚13a,13bを単に折板屋根Hの谷部に置くだけであり、折板に対して固定されてはいない。ただし、各支持脚13a,13bが折板屋根Hの谷部に置かれるときに折板に傷を付けたりすることがないようにゴムシート(図示せず)などを介在させることが好ましい。このようにして移動開始位置から3つの台車支持体11a,11b,11cが図4に示されるように配列されると、第1台車支持体11aのレール14上に台車Kが乗せられる。
次いで、クレーンを使用して重量物Mが吊り上げられ、台車Kに乗せられる。重量物Mを乗せた台車Kの全荷重は、前述したように第1台車支持体11aの2つの第1支持脚13a,2つの第2支持脚13b,及びレール14の前端部14bが乗っている隣接する第2台車支持体11bにおける2つの第1支持脚13aの全部で6箇所に分散する。
その後、必要な人数の作業者が、台車Kを押してこの移動台車支持装置10上を前方Fに向かって動かす。図5に示されるように台車Kが、第2台車支持体11b上に乗り移ると、台車Kの全荷重は、第1台車支持体11aの場合と同様に左右の第1支持脚13a、左右の第2支持脚13b、及び隣接する第3台車支持体11cにおける左右の第1支持脚13aの全部で6箇所に分散して建物の梁Sにより支持される。
そして、台車Kが第2台車支持体11bに乗り移った後、第1台車支持体11aが移動開始位置から取り外され、第3台車支持体11cの前方F側に、かつ該第2台車支持体11cに隣接するように再配列される。すなわち、再配列される第1台車支持体11aは、左右のレール14の後端部14aを支持している第1支持脚13aの上面後方側半分に、第3台車支持体11cのレール前端部14bが乗り、かつ第3台車支持体11cの各レール14と連続するように配置される。
これにより、台車Kが第3台車支持体11cに乗り移ったときにも、その全荷重は6箇所の支持脚13a,13bに分散され、そして第2台車支持体11bが再配列された第1台車支持体11aの前方側に前述したと同様に再配列され、この操作が重量物据付位置まで繰り返される。この結果、重量物Mを乗せた台車Kは、その全荷重を常に6箇所の支持脚13a,13bに分散しながら移動することになるため、折板屋根Hを台車Kの重みで損傷させたりすることなく移動させることができる。しかも、重量物Mをその据付位置まで移動する装置としての移動台車支持装置10が、この実施形態の場合でも3つの台車支持体11a,11b,11cを準備するだけでよいので、その費用も安価であることから重量物Mの移動に要する経費も大幅に低減させることができる。
前述した実施形態では、各レール14に固定された支持脚13a,13bの数が2つであり、各レール14の前端部14bが前方F側に隣接する台車支持体11の1つの支持脚13aで支持されることにより、重量物Mを乗せた台車Kの全荷重が6箇所に分散させられながら移動する例についてのものであったが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、重量物Mの重さによっては、1つの台車支持体11を構成する左右の各仮設レール部12における各レール14に固定される支持脚13の数が3つ若しくはそれ以上の場合であってもよい。各レール14に固定される支持脚13の数が3つの場合には、重量物Mを乗せた台車Kの全荷重を8箇所に分散させられながら該台車Kを移動させることができる。すなわち、片側の仮設レール部12においてレール14に固定された支持脚13の数をnとすると、1つの台車支持体11による荷重分散箇所の数は2(n+1)となる。
また、各レール14に固定される支持脚13の数が3つである移動台車支持装置10を使用することによって、前述した実施形態の場合のように台車Kの全荷重を6箇所に分散させれば十分である重さの重量物Mを移動させる際には、2つの台車支持体11を用意すれば足りる。すなわち、重量物Mを乗せた台車Kが第1台車支持体11aの上に位置するときには、その全荷重は8箇所の支持脚に分散するが、台車Kが、第1台車支持体11aから第2台車支持体11bに乗り移ると、その全荷重は6箇所の支持脚に分散することになる。しかし、重量物Mの荷重の分散が、6箇所であっても一箇所の分散荷重が梁強度の許容範囲内であれば、第2台車支持体11b上で台車Kが安定している限り何の問題も生じない。なお、前述した各実施形態に係る移動台車支持装置では、台車Kの左右の前後車輪の間隔が、仮設レール部12における1つのレール14の長さより短いことは言うまでもない。
10 折板屋根上の移動台車支持装置
11 台車支持体
12 仮設レール部
13 支持脚
14 レール
14a レールの後端部
14b レールの前端部
15 リップ付チャンネル角形鋼材の断片
16 連結棒
M 重量物
K 台車
H 折板屋根
S 建物の梁
F 台車の進行方向(前方)
B 台車の進行方向とは反対の後方

Claims (5)

  1. 谷部と山部とを交互に形成した折板が、間隔をあけて配置された複数の梁上に取り付けられて形成されている既設の屋根上に、重量物を上げて台車に乗せ、前記折板屋根の重量物据付位置まで移動する前記台車を折板屋根上で支持する移動台車支持装置であって、
    該移動台車支持装置が、前記重量物の移動方向である前方に連続して敷設された複数の台車支持体を備え、
    前記台車支持体の各々が、左右一対の仮設レール部を備え、
    前記各仮設レール部が、前記重量物を載せた台車の車輪をガイドするレールと、該レールを支持すると共に、任意の前記梁上に位置する前記折板屋根の前記谷部に仮置きされた2つ以上n個の支持脚とからなり、
    前記各仮設レール部の前記レールは、その一端が前記移動方向とは反対側の後方側に位置する第1番目の前記支持脚の上面前方側に乗り、前記第n番目の前記支持脚上面に載置されて前記前方に延びる前記レールの他端が、前記前方に位置する次の前記台車支持体の前記各仮設レール部の第1番目の前記支持脚の上面後方側に載せられて支持され、
    前記台車が、前記移動方向に配列された前記各台車支持体の前記レール上を移動させられるとき、通過した前記後方の1の前記台車支持体を前記台車の前記移動方向に再配列することにより前記台車上に載せられた前記重量物の荷重を前記各支持脚に分散して前記梁により支持させながら前記重量物据付位置まで移動すること特徴とする折板屋根上の移動台車支持装置。
  2. 前記各台車支持体が、左右の前記仮設レール部を連結する少なくとも1つの連結棒を備え、前記連結棒の両端のそれぞれが前記各仮設レール部を構成する前記支持脚に結合されている請求項1に記載の折板屋根上の移動台車支持装置。
  3. 前記台車に載せられた前記重量物の荷重を2(n+1)の箇所の前記支持脚に分散させながら前記重量物を移動させるとき、3つの前記台車支持体が予め前記折板屋根上に配置され、前記各台車支持体を構成する前記各仮設レール部が、nの数の前記支持脚と1つのレールで構成されている請求項1又は2に記載の折板屋根上の移動台車支持装置。
  4. 谷部と山部とを交互に形成した折板が、間隔をあけて配置された複数の梁上に取り付けられて形成されている既設の屋根上に、重量物を上げて台車に乗せ、前記折板屋根の重量物据付位置まで移動する折板屋根上の移動台車支持方法であって、
    前記重量物を載せた台車の車輪をガイドするレールと、該レールを支持すると共に、任意の前記梁上に位置する前記折板屋根の前記谷部に仮置きされた2つ以上n個の支持脚とを備える左右一対の仮設レール部からなる台車支持体の幾つかを前記重量物の移動方向である前方に連続して敷設し、
    前記各仮設レール部の前記レールは、その一端が前記移動方向とは反対側の後方側に位置する第1番目の前記支持脚の上面前方側に乗り、前記第n番目の前記支持脚上面に載置されて前記前方に延びる前記レールの他端が、前記前方に位置する次の前記台車支持体の前記各仮設レール部の第1番目の前記支持脚の上面後方側に載せられて支持され、
    前記台車が、前記移動方向に配列された前記各台車支持体の前記レール上を移動するとき、前記台車が最初の前記台車支持体を通過して隣接する他の前記台車支持体に乗り移った後に最初の前記台車支持体を前記台車の前記移動方向に再配列し、この操作を繰り返すことにより前記台車上に載せられた前記重量物の荷重を前記各支持脚に分散して前記梁により支持させながら前記重量物据付位置まで移動すること特徴とする折板屋根上の移動台車支持方法。
  5. 前記各台車支持体が、左右の前記仮設レール部を連結する少なくとも1つの連結棒の両端を左右の前記仮設レール部の少なくとも各1の前記支持脚に結合され、前記台車が通過した前記台車支持体を前方に再配置するとき、前記連結棒を取り外して左右の前記仮設レール部を前記前方に移した後に再組み立てをする請求項4に記載の折板屋根上の移動台車支持方法。
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