JP6268411B2 - レール交換機 - Google Patents
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Description
たとえば、以下の特許文献1には、3台の台車(特許文献1では、第1レール交換機、第2レール交換機、および第3レール交換機)を牽引手段で牽引することにより、線路に敷設された旧レールを新レールに交換する方法が開示されている。この方法では、線路の両側に配置された2本の新レールがマクラギ上の敷設位置に送られると共に、敷設位置から取り除かれた2本の旧レールが線路の両側に排出される。
たとえばホームがある区間等では、線路の片側にしかレールを配置できない場合がある。また、新レールを線路の両側に仮置きする場合、新レールだけでなく、複数のレール受台を線路の両側に運搬する必要がある。また、旧レールが線路の両側に排出される場合、旧レールを撤去する際に、両方の旧レールを線路の片側に移動させる必要がある。
この発明は、かかる背景のもとでなされたものであり、複数のレール取卸条件に対応可能なレール交換機を提供することを目的とする。
前記第1台車は、敷設位置に配置された旧レールの上を転がる2つの下部走行ローラと、敷設位置の外側の仮置き位置から送られた新レールを敷設位置よりも高い位置で支持すると共に、新レールを後方に送る複数の上部走行ローラとを含む。
前記第1台車および第3台車の少なくとも一方の前記複数の上部走行ローラは、敷設位置の外側でレールを支持する2つの外側走行ローラと、左右方向に位置調整可能であると共に、2つの敷設位置の内側でレールを支持する内側走行ローラとを含む。
もしくは、前記第1台車および第3台車の一方の前記複数の上部走行ローラが、2つの前記外側走行ローラと前記内側走行ローラとを含み、前記第1台車および第3台車の他方の前記複数の上部走行ローラが、前記外側走行ローラと前記内側走行ローラと兼ねる兼用走行ローラを含んでいてもよい。前記兼用走行ローラは、敷設位置の外側の位置と敷設位置の内側の位置と間で左右方向に位置調整可能である。
[レール交換機の構造]
図1は、レール交換機によって交換できる4つのレール取卸条件を示す模式的な平面図である。レール交換機は、2本の新レールRnが線路の両側および片側のいずれに配置されている場合でも対応可能であり、さらに、2本の旧レールRoを線路の両側および片側のいずれに排出する場合でも対応可能である。
図6は、レールRの交換手順を説明するための模式図である。
以下では、敷設位置に配置された旧レールRoを線路の脇に配置された新レールRnに交換しながら、旧レールRoを線路の脇に排出するときの手順について説明する。具体的には、図1(a)に示すように、線路の敷設位置に配置された2本の旧レールRoを線路の片側に仮置きされた2本の新レールRnに交換しながら、2本の旧レールRoを新レールRnと同じ方の線路の片側に排出する例について説明する。
次に、図6(a)に示すように、第1台車1の2つの下部ローラユニット7が2本の旧レールRo上に配置された状態で、線路の片側で地上に配置された2本の新レールRnの端部をレール山越器12によって吊り上げる。その後、軌間中心側の新レールRnから順番に、2本の新レールRnの端部を、第1台車1の真ん中の上部ローラユニット6と第1台車1の右側または左側(図6(a)では右側)の上部ローラユニット6との上に載せる。そして、第1台車1に支持された2本の新レールRnの端部を地面に置く。
次に、図6(c)に示すように、第3台車3の2つの下部ローラユニット7が2本の新レールRn上に配置された状態で、2本の旧レールRoの端部をレール山越器12によって吊り上げる。その後、軌間中心側の旧レールRoから順番に、2本の旧レールRoの端部を、第3台車3の2つの上部ローラユニット6の上に載せる。そして、第3台車3に支持された2本の旧レールRoの端部を線路の片側で地上に置く。
旧レールRoは、第2台車2から第3台車3に近づくにしたがって、敷設位置から上方向に案内されると共に、敷設位置から線路の外側の排出位置の方に左右方向に案内される。その後、旧レールRoは、第3台車3から後方に離れるにしたがって、第3台車3の上の位置から下方向に案内されると共に、第3台車3上の位置から線路の外側の排出位置の方に左右方向に案内される。これにより、旧レールRoが敷設位置から線路の外側の排出位置に排出される。
また、新レールRnは、敷設位置の真上またはほぼ真上の位置で第2台車2によって支持される。新レールRnは、第2台車2から第3台車3に近づくにしたがって、ほぼ真下に案内され、地上の敷設位置に配置される。図7において黒色の矢印で示すように、新レールRnを外側から敷設位置に移動させると、マクラギの端部から上方に突出する設置物13に新レールRnが当たる場合がある。したがって、新レールRnをほぼ真下に移動させることにより、設置物13との衝突を回避できる。
たとえば、図1(b)に示すように、2本の新レールRnが線路の片側に仮置きされている場合に、新レールRnとは反対の方の線路の片側に2本の旧レールRoを排出するときは、第3台車3の2つの上部ローラユニット6を新レールRnの仮置き位置とは反対の方に偏らせればよい。
また、図1(d)に示すように、2本の新レールRnが線路の両側に仮置きされている場合に、線路の片側に2本の旧レールRoを排出するときは、第3台車3の2つの上部ローラユニット6を右または左側に偏らせればよい。
以上のように本実施形態では、第1台車1および第3台車3は、いずれも、敷設位置の外側でレールRを支持する2つの外側走行ローラ61oと、2つの敷設位置の内側でレールRを支持する内側走行ローラ61iとを含む。2つの外側走行ローラ61oを用いれば、レールRが線路の両側に配置される場合に対応できる。内側走行ローラ61iを用いれば、レールRが線路の片側に配置される場合に対応できる。さらに、内側走行ローラ61iは、左右方向に位置調整可能なので、レールRが線路の右側だけに配置される場合と左側だけに配置される場合の両方に対応できる。したがって、台車は3つだけで複数のレール取卸条件に対応できる。
たとえば、2つの外側走行ローラ61oと1つの内側走行ローラ61iとが、第1台車1に設けられており、外側走行ローラ61oと内側走行ローラ61iとを兼ねる2つの兼用走行ローラが、第3台車3に設けられている場合について説明したが、2つの兼用走行ローラが、第1台車1に設けられていてもよい。また、2つの外側走行ローラ61oと1つの内側走行ローラ61iとが、第3台車3に設けられていてもよい。
2 :第2台車
3 :第3台車
4 :牽引車両
6 :上部ローラユニット
61 :上部走行ローラ
61i :内側走行ローラ
61o :外側走行ローラ
62 :上部水平ローラ
64 :上ローラベース
65 :上ローラホルダ
7 :下部ローラユニット
71 :下部走行ローラ
72 :転倒防止ローラ
73 :下部水平ローラ
74 :下ローラベース
75 :下ローラホルダ
8 :フレーム
9 :カウンターウェイト
11 :固定プレート
13 :設置物
R :レール
Rn :新レール
Ro :旧レール
Claims (2)
- 線路に敷設された旧レールを新レールに交換するレール交換機であって、
牽引車両によって牽引される第1台車、第2台車、および第3台車を備え、
前記第1台車は、敷設位置に配置された旧レールの上を転がる2つの下部走行ローラと、敷設位置の外側の仮置き位置から送られた新レールを敷設位置よりも高い位置で支持すると共に、新レールを後方に送る複数の上部走行ローラとを含み、
前記第2台車は、敷設位置に配置された旧レールの上を転がる2つの下部走行ローラと、前記第1台車から送られた新レールを敷設位置のほぼ真上の位置で支持すると共に、新レールを敷設位置のほぼ真上の位置から敷設位置に向けて後方に送る2つの上部走行ローラとを含み、
前記第3台車は、前記第2台車と前記第3台車との間で敷設位置に配置された新レールの上を転がる2つの下部走行ローラと、前記第2台車の下を通過した旧レールを敷設位置よりも高い位置で支持すると共に、旧レールを敷設位置の外側の排出位置に向けて後方に送る複数の上部走行ローラとを含み、
前記第1台車および第3台車の少なくとも一方の前記複数の上部走行ローラは、敷設位置の外側でレールを支持する2つの外側走行ローラと、左右方向に位置調整可能であると共に、2つの敷設位置の内側でレールを支持する内側走行ローラとを含む、レール交換機。 - 前記第1台車の前記複数の上部走行ローラと、前記第3台車の前記複数の上部走行ローラとは、いずれも、2つの前記外側走行ローラと、前記内側走行ローラとを含む、請求項1に記載のレール交換機。
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