JPH06293152A - 多階調サーマル記録装置 - Google Patents

多階調サーマル記録装置

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JPH06293152A
JPH06293152A JP8357793A JP8357793A JPH06293152A JP H06293152 A JPH06293152 A JP H06293152A JP 8357793 A JP8357793 A JP 8357793A JP 8357793 A JP8357793 A JP 8357793A JP H06293152 A JPH06293152 A JP H06293152A
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JP
Japan
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density
voltage application
gradation
application time
heat generation
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Application number
JP8357793A
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English (en)
Inventor
Ryuta Takeishi
龍太 武石
Hirohiko Mochida
裕彦 持田
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Tokyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】最大消費電力の削減を図り、また記録時間と濃
度との関係を直線的に補正し、かつ1ラインの記録時間
の充分な短縮を図る。 【構成】ラインヘッド21の発熱抵抗体の半数について
全階調表現時間の開始に同期して発熱を開始させ、画素
の濃度情報に応じて発熱を終了させる電圧印加時間情報
を発生し、またラインヘッドの発熱抵抗体の残りの半数
について全階調表現時間の終了に同期して階調表現のた
めの発熱が終了するように画素の濃度情報に応じて発熱
を開始させる電圧印加時間情報を発生する濃度・電圧印
加時間変換手段24と、電圧印加時間情報をラッチし、
各発熱抵抗体を通電制御する加熱パルスを出力するラッ
チ回路211と、この回路のラッチタイミングを、記録
濃度が所望の記録濃度となるように補正制御するブロッ
ク用階調補正ラッチパルス発生手段28,29を設け、
画素の濃度情報に応じた通電時間制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発熱抵抗体を多数並べ
て配置したラインヘッドを設けた多階調サーマル記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の多階調サーマル記録装置では全
ての発熱抵抗体に対して画素の濃度情報に応じた電圧印
加時間に基づいて同時に電圧を印加することはヘッドを
駆動する電源の出力電圧を低下させ、印刷画像に濃度の
むらを生じさせる原因となる。このため電源容量を充分
に大きくすることも考えられるが、しかしそのようにす
ると電源が重量化、大形化するため望ましくない。
【0003】このような課題を解決した従来装置として
は、特開昭62−26146号公報のものが知られてい
る。
【0004】このものは図6に示すように、データカウ
ンタ1からの基準濃淡データcを第1の補正回路2に供
給するとともに、反転回路3により反転した基準濃淡デ
ータdを第2の補正回路4に供給している。また第1の
補正回路2の端子2aと第2の補正回路4の端子4aに
アドレスカウンタ5から1〜n回目のアドレスデータを
供給している。各補正回路2,4はこれらのデータによ
り図7に示すパルス波形h,iを出力し、ゲート回路G
1 〜Gn の一方の入力端子に供給する。
【0005】一方、アンド回路6からのデータ転送パル
スがシフトレジスタ7に入力すると、シフトレジスタ7
から1ライン分の電圧印加時間情報がラッチ回路8に転
送される。ラッチ回路8は1ライ分のアドレスをカウン
トし終えた段階でシフトレジスタ7からの制御データを
ラッチしてゲート回路G1 〜Gn の他方の入力端子に供
給する。
【0006】ゲート回路G1 〜Gn はパルス波形h,i
とラッチ回路8からの出力のアンド出力を発熱抵抗体に
出力する。
【0007】これにより最大消費電力量の削減を図ると
共に記録時間と濃度との関係を直線的にしている。
【0008】なお、9は画像データを記憶したデータ記
憶装置、10はこのデータ記憶装置9からの画像データ
(感熱ヘッドRの各発熱用抵抗体R1 〜Rn にそれぞれ
対応したデータ)を各画素毎に基準濃度データと比較
し、「1」又は「0」の制御データをシフトレジスタ7
に供給する濃淡データ比較回路、11はアドレスカウン
タ5からの切換信号fにより端子A及びBにそれぞれ供
給されるデータを選択して端子Yから濃淡データ比較回
路10に出力するデータ選択回路である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの従来装置
は、シフトレジスタ7から発熱抵抗体R1 〜Rn への信
号の転送が奇数画素用と偶数画素用で同じタイミングで
あり、発熱抵抗体に流れる加熱電流が図7のパルス波形
h,iで示すように断続的であり、1ラインの記録時間
が長くなるという問題があった。
【0010】そこで本発明は、最大消費電力の削減を図
ることができると共に記録時間と濃度との関係を直線的
できて優れた多階調記録ができ、しかも1ラインの記録
時間を充分に短縮できてよりスピードアップを図ること
ができる多階調サーマル記録装置を提供しようとするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
発熱抵抗体を多数並べて配置したラインヘッドと、この
ラインヘッドの各発熱抵抗体に対して対応する画素の濃
度情報に応じて印加電圧の通電時間制御を行う発熱制御
手段とを設け、発熱抵抗体への供給エネルギーに応じた
濃度のドット記録を行う多階調サーマル記録装置におい
て、発熱制御手段を、ラインヘッドの同時駆動対象とな
る発熱抵抗体の半数について濃度の全階調表現時間の開
始に同期して階調表現のための発熱を開始させ、各発熱
抵抗体に対応する画素の濃度情報に応じて発熱を終了さ
せるための電圧印加時間情報を発生する手段と、ライン
ヘッドの同時駆動対象となる発熱抵抗体の残りの半数に
ついて濃度の全階調表現時間の終了に同期して階調表現
のための発熱が終了するように各発熱抵抗体に対応する
画素の濃度情報に応じて発熱を開始させるための電圧印
加時間情報を発生する手段と、これら各手段から発生す
る電圧印加時間情報をラッチし、各発熱抵抗体を通電制
御する手段と、各手段から発生する電圧印加時間情報の
ラッチタイミングを、各発熱抵抗体に対応する画素の記
録濃度が所望の記録濃度となるように補正制御する手段
で構成したものである。
【0012】
【作用】このような構成の本発明においては、ラインヘ
ッドの同時駆動対象となる発熱抵抗体の半数について濃
度の全階調表現時間の開始に同期して階調表現のための
発熱を開始させ、各発熱抵抗体に対応する画素の濃度情
報に応じて発熱を終了させるための電圧印加時間情報を
発生するとともに、ラインヘッドの同時駆動対象となる
発熱抵抗体の残りの半数について濃度の全階調表現時間
の終了に同期して階調表現のための発熱が終了するよう
に各発熱抵抗体に対応する画素の濃度情報に応じて発熱
を開始させるための電圧印加時間情報を発生する。そし
てこれら各電圧印加時間情報がラッチされるときのタイ
ミングが、各発熱抵抗体に対応する画素の記録濃度が所
望の記録濃度となるように補正制御され、その補正後の
電圧印加時間情報により各発熱抵抗体が通電制御され
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0014】図1において、21は発熱抵抗体を多数並
べて配置したラインヘッドで、このラインヘッド21は
6つの回路ブロック211 〜216 に分割されている。
【0015】前記各回路ブロック211 〜216 は、図
2に示すように、Vcc電源にn個の発熱抵抗体R1 〜R
n をそれぞれトランジスタTr1〜Trnを介して接続し、
その各トランジスタTr1〜Trnのベースにラッチ回路2
11からの出力をそれぞれ供給している。前記ラッチ回
路211はシフトレジスタ212から後述する電圧印加
時間情報を取込みラッチするようになっている。
【0016】22は前記ラインヘッド21の各発熱抵抗
体に対する電圧印加時間情報を格納するラインバッフ
ァ、23はアドレスカウンタを有し、前記ラインバッフ
ァ22を制御し、濃度・電圧印加時間変換手段24から
の電圧印加時間情報を前記ラインバッファ22に記憶さ
せるラインバッファ制御手段である。
【0017】前記濃度・電圧印加時間変換手段24は、
カウンタ等により構成され、濃度情報を取込み、前記ラ
インヘッド21の同時駆動対象となる発熱抵抗体の半数
についてm階調に対応した濃度の全階調表現時間の開始
に同期して階調表現のための発熱を開始させ、各発熱抵
抗体に対応する画素の濃度情報に応じて発熱を終了させ
るための電圧印加時間情報を発生する手段及び前記ライ
ンヘッド21の同時駆動対象となる発熱抵抗体の残りの
半数についてm階調に対応した濃度の全階調表現時間の
終了に同期して階調表現のための発熱が終了するように
各発熱抵抗体に対応する画素の濃度情報に応じて発熱を
開始させるための電圧印加時間情報を発生する手段を設
け、具体的には取り込んだ濃度情報が奇数回路ブロック
211 ,213 ,215 の濃度情報のときには、全階調
表現時間の開始と共に階調表現のための発熱を開始し各
発熱抵抗体に対応する画素の濃度情報に応じて発熱を終
了するように濃度情報を電圧印加時間情報に変換し、ま
た取り込んだ濃度情報が偶数回路ブロック212 ,21
4 ,216 の濃度情報のときには、全階調表現時間の終
了と共に階調表現ための発熱を終了するよう各発熱抵抗
体に対応する画素の濃度情報に応じて発熱を開始するよ
うに濃度情報を電圧印加時間情報に変換し、変換した電
圧印加時間情報を出力OUT2 として前記ラインバッフ
ァ22に供給するようになっている。
【0018】25は全階調表現時間発生手段で、この発
生手段25はカウンタ等により構成され、START信
号の入力によりCLK(クロック)信号をアップカウン
タが計数し、このアップカウンタが1〜mを計数する間
の前記濃度・電圧印加時間変換手段24からラインバッ
ファ22への出力OUT2 を有効とする全階調表現時間
信号OUT1 を発生して前記ラインバッファ制御手段2
3に供給し、その制御手段23に前記ラインバッファ2
2が前記濃度・電圧印加時間変換手段24からの電圧印
加時間情報を格納するための制御を行わせるようになっ
ている。すなわち全階調表現時間発生手段25はSTA
RT信号によりカウント動作を開始し、カウント開始と
共に出力OUT1 をハイレベルにし、CLK信号の入力
によりアップカウンタをアップカウントし、カウント値
がmに達すると出力OUT1 をローレベルに反転するよ
うになっている。
【0019】26はアップカウンタ・ダウンカウンタ切
換信号発生手段で、この切換信号発生手段26はRES
ET信号の入力により前記濃度・電圧印加時間変換手段
24への出力OUT3 をローレベルにし、その後SET
信号の入力毎にそのSET信号をカウントし、n(>
1)回計数する毎に出力OUT3 をローレベル→ハイレ
ベル→ローレベル→ハイレベルと交互に切換えるように
なっている。
【0020】前記濃度・電圧印加時間変換手段24は、
出力OUT3 がローレベルのときには内部カウンタをア
ップカウンタに切換え、SET信号の入力により出力O
UT2 をハイレベルにし、また出力OUT3 がハイレベ
ルのときには内部カウンタをダウンカウンタに切換え、
SET信号の入力により出力OUT2 をローレベルにす
るようになっている。すなわち前記濃度・電圧印加時間
変換手段24は、奇数回路ブロック211 ,213 ,2
15 の濃度情報のときには、LOAD信号の入力により
濃度情報をダウンカウンタに取り込み、SET信号の入
力により出力OUT2 をハイレベルにし、START信
号が入力するとダウンカウンタがCLK信号によりダウ
ンカウントし、ダウンカウンタが濃度情報に対応するカ
ウント数をカウントするとカウンタのリプルキャリ出力
により出力OUT2 をローレベルに反転するようになっ
ている。また偶数回路ブロック212 ,214 ,216
の濃度情報のときには、LOAD信号の入力により濃度
情報をアップカウンタに取り込み、SET信号の入力に
より出力OUT2 をローレベルにし、START信号が
入力するとアップカウンタがCLK信号によりアップカ
ウントし、アップカウンタがmから濃度情報に対応する
カウント数を引いた値をカウントするとカウンタのリプ
ルキャリ出力により出力OUT2 をハイレベルに反転す
るようになっている。
【0021】27はデータカウンタで、このデータカウ
ンタ27は最初はカウント値が「0」で、この値を基準
階調データとして奇数ブロック用階調補正ラッチパルス
発生手段28と偶数ブロック用階調補正ラッチパルス発
生手段29に供給するようになっている。
【0022】前記ラインバッファ制御手段23は、奇数
回路ブロック奇数回路ブロック211 ,213 ,215
のときには第1階調目、偶数回路ブロック212 ,21
4 ,216 のときには第m階調目の電圧印加時間情報を
前記ラインバッファ22から順次読出してパラレル・シ
リアル変換手段30に供給するように前記ラインバッフ
ァ22に対してアドレス指定するようになっている。
【0023】前記パラレル・シリアル変換手段30は、
前記ラインバッファ22からの電圧印加時間情報を各ブ
ロック毎にパラレルデータからシリアルデータに変換
し、その変換したデータを前記各回路ブロック211 〜
216 のシフトレジスタ212に供給するようになって
いる。
【0024】前記ラインバッファ制御手段23は、内部
のアドレスカウンタが回路ブロック211 の発熱抵抗体
R1 から回路ブロック216 の発熱抵抗体Rn に対応す
る第1階調目(偶数回路ブロックのときには第m階調
目)のアドレスをカウントし終わると、データ転送パル
スを前記データカウンタ27に供給する。前記データカ
ウンタ27は、データ転送パルスを入力するとそれまで
「0」であった基準階調データに1を加算して「1」と
して前記奇数ブロック用階調補正ラッチパルス発生手段
28と偶数ブロック用階調補正ラッチパルス発生手段2
9に供給する。
【0025】前記奇数ブロック用階調補正ラッチパルス
発生手段28は、基準階調データ「1」を取り込むと、
内蔵されたROMに予め記憶されている補正用データと
照らし合わせて第1階調濃度に対応する電圧印加時間を
制御するラッチパルスOUT4 を発生し前記奇数回路ブ
ロック211 ,213 ,215 のラッチ回路211に供
給するようになっている。
【0026】前記偶数ブロック用階調補正ラッチパルス
発生手段29は、基準階調データ「1」を取り込むと、
内蔵されたROMに予め記憶されている補正用データと
照らし合わせて第m階調濃度に対応する電圧印加時間を
制御するラッチパルスOUT5 を発生し前記偶数回路ブ
ロック212 ,214 ,216 のラッチ回路211に供
給するようになっている。
【0027】前記ラッチ回路211は、シフトレジスタ
212の電圧印加時間情報をラッチパルスOUT4 又は
OUT5 によりラッチして、対応する発熱抵抗体R1 〜
Rnに接続されているトランジスタTr1〜Trnのベース
に加熱パルスを供給するようになっている。
【0028】同様にして前記ラインバッファ制御手段2
3は、内部のアドレスカウンタが回路ブロック211 の
発熱抵抗体R1 から回路ブロック216 の発熱抵抗体R
n に対応する第2、第3、…、第m階調目(偶数回路ブ
ロックのときには第m−1、第m−2、…、第1階調
目)のアドレスをカウントし終わる毎にデータ転送パル
スを前記データカウンタ27に供給する。前記データカ
ウンタ27は、データ転送パルスを入力すると順次基準
階調データをインクリメントして前記奇数ブロック用階
調補正ラッチパルス発生手段28と偶数ブロック用階調
補正ラッチパルス発生手段29に供給するようになって
いる。
【0029】前記奇数ブロック用階調補正ラッチパルス
発生手段28は、基準階調データを取り込むと、内蔵さ
れたROMに予め記憶されている補正用データと照らし
合わせて第2、第3、…、第m階調濃度に対応する電圧
印加時間を制御するラッチパルスOUT4 を発生し前記
奇数回路ブロック211 ,213 ,215 のラッチ回路
211に供給するようになっている。
【0030】前記偶数ブロック用階調補正ラッチパルス
発生手段29は、基準階調データを取り込むと、内蔵さ
れたROMに予め記憶されている補正用データと照らし
合わせて第m−1、第m−2、…、第1階調濃度に対応
する電圧印加時間を制御するラッチパルスOUT5 を発
生し前記偶数回路ブロック212 ,214 ,216 のラ
ッチ回路211に供給するようになっている。
【0031】前記ラッチ回路211は、シフトレジスタ
212の電圧印加時間情報をラッチパルスOUT4 又は
OUT5 によりラッチして、対応する発熱抵抗体R1 〜
Rnに接続されているトランジスタTr1〜Trnのベース
に加熱パルスを供給するようになっている。
【0032】なお、前記ラインバッファ制御手段23、
濃度・電圧印加時間変換手段24、全階調表現時間発生
手段25、アップカウンタ・ダウンカウンタ切換信号発
生手段26、データカウンタ27、各ブロック用階調補
正ラッチパルス発生手段28,29は発熱制御手段を構
成している。
【0033】このような構成の実施例においては、図3
の(a) に示すようなSET信号の入力があると、濃度・
電圧印加時間変換手段24は、奇数回路ブロック211
,213 ,215 のときには図3の(e) に示すように
出力OUT2 をハイレベルにし、また偶数回路ブロック
212 ,214 ,216 のときには図3の(f) に示すよ
うに出力OUT2 をローレベルにする。
【0034】またアップカウンタ・ダウンカウンタ切換
信号発生手段26は最初はRESET信号によりローレ
ベルの出力OUT3 を発生しているが、SET信号の入
力により出力OUT3 をハイレベルに切換える。従って
奇数回路ブロック211 ,213 ,215 のときには濃
度・電圧印加時間変換手段24のカウンタはダウンカウ
ンタとなり、偶数回路ブロック212 ,214 ,216
のときには濃度・電圧印加時間変換手段24のカウンタ
はアップカウンタとなる。
【0035】この状態で濃度・電圧印加時間変換手段2
4に奇数回路ブロック211 ,213 ,215 に対応す
る濃度情報が入力され、かつ図3の(b) に示すようにL
OAD信号の入力があると、変換手段24はダウンカウ
ンタにその濃度情報をロードする。また濃度・電圧印加
時間変換手段24に偶数回路ブロック212 ,214,
216 に対応する濃度情報が入力され、かつ図3の(b)
に示すようにLOAD信号の入力があると、変換手段2
4はアップカウンタにその濃度情報をロードする。
【0036】続いて図3の(c) に示すようにSTART
信号が入力されると、全階調表現時間発生手段25は図
3の(d) に示すように出力OUT1 をハイレベルにして
ラインバッファ制御手段23に供給する。また濃度・電
圧印加時間変換手段24はCLK信号によりダウンカウ
ンタの場合はダウンカウントを開始し、またアップカウ
ンタの場合はアップカウントを開始する。
【0037】ラインバッファ制御手段23は内部のアド
レスカウンタが回路ブロック211の発熱抵抗体R1 か
ら回路ブロック216 の発熱抵抗体Rn に対応する各階
調目のアドレスカウントを終わる毎にデータ転送パルス
をデータカウンタ27に供給し、データカウンタ27
は、これにより基準階調データをインクリメントして奇
数ブロック用階調補正ラッチパルス発生手段28と偶数
ブロック用階調補正ラッチパルス発生手段29に供給す
る。
【0038】奇数ブロック用階調補正ラッチパルス発生
手段28は、基準階調データを取り込むと、内蔵された
ROMに予め記憶されている補正用データと照らし合わ
せて各階調濃度に対応する電圧印加時間を制御するラッ
チパルスOUT4 を発生し奇数回路ブロック211 ,2
13 ,215 のラッチ回路211に供給し、また偶数ブ
ロック用階調補正ラッチパルス発生手段29は、基準階
調データを取り込むと、内蔵されたROMに予め記憶さ
れている補正用データと照らし合わせて各階調濃度に対
応する電圧印加時間を制御するラッチパルスOUT5 を
発生し偶数回路ブロック212 ,214 ,216 のラッ
チ回路211に供給する。
【0039】このときの奇数ブロック用階調補正ラッチ
パルス発生手段28からのラッチパルスOUT4 は図4
の(b) に示すように、データカウンタ27からの基準階
調データに応じて補正された第1、第2、第3、…第m
階調の濃度に対応する電圧印加時間を制御するパルスと
なり、また偶数ブロック用階調補正ラッチパルス発生手
段29からのラッチパルスOUT5 は図4の(c) に示す
ように、データカウンタ27からの基準階調データに応
じて補正された第m、第m−1、第m−2、…第1階調
の濃度に対応する電圧印加時間を制御するパルスとな
る。
【0040】なお、図4の(a) はラインヘッド21に印
加されるVcc電源の印加タイミングを示す波形である。
【0041】すなわち発熱抵抗体の通電時間と記録濃度
との関係は図5に示すように通電時間が短い場合と長い
場合は比例しない。すなわちd1 ,d2 ,d3 という記
録濃度の低い部分やdm-1 ,dm という記録濃度の高い
部分では濃度が1階調変化させるに必要な通電時間を長
く設定する必要がある。
【0042】このような補正を各ブロック用階調補正ラ
ッチパルス発生手段28,29はラッチパルスOUT4
,OUT5 を発生することにより行って通電時間と記
録濃度との関係が直線的になるようにしている。すなわ
ちラッチパルスOUT4 ,OUT5 で濃度・電圧印加時
間変換手段24から発生しラインバッファ22に格納さ
れた電圧印加時間情報のラッチ回路211へのラッチタ
イミングを制御することにより通電時間と記録濃度との
関係が直線的になるように補正している。しかもラッチ
回路211からラインヘッド21に出力される加熱パル
スが各階調間で連続するように制御される。
【0043】従って例えば奇数回路ブロック211 ,2
13 ,215 に対する濃度情報が「4」のときには奇数
ブロック用階調補正ラッチパルス発生手段28からのラ
ッチパルスOUT4 によりシフトレジスタ212からの
電圧印加時間情報をラッチ回路211でラッチして得ら
れる加熱パルスは図4の(d) に示すように連続した時間
幅となり、また偶数回路ブロック212 ,214 ,21
6 に対する濃度情報が「m−2」のときには偶数ブロッ
ク用階調補正ラッチパルス発生手段29からのラッチパ
ルスOUT5 によりシフトレジスタ212からの電圧印
加時間情報をラッチ回路211でラッチして得られる加
熱パルスは図4の(e) に示すように連続した時間幅とな
る。
【0044】このように1つの全階調表現時間内で奇数
画素に対応する発熱抵抗体への電圧印加と偶数画素に対
応する発熱抵抗体への電圧印加を分割して行っているの
で、記録時間は1つの全階調表現時間内となり、しかも
ラッチ回路211からラインヘッド21に出力される加
熱パルスは各階調間で連続するパルスとなるので、1ラ
インの記録時間を充分に短縮でき、よりスピードアップ
を図ることができる。
【0045】また同時に電圧印加する発熱抵抗体の数は
半分となり、比較的小さな容量の電源でも発熱抵抗体を
良好に発熱制御することができ、最大消費電力の削減を
図ることができる。
【0046】また発熱抵抗体の記録濃度と通電時間の関
係が記録濃度、すなわち1〜mの階調において直線的、
すなわち比例するように通電時間が補正されるので、優
れた多階調記録ができる。
【0047】なお、前記実施例は濃度・電圧印加時間変
換手段24が、ラインヘッドの同時駆動対象となる発熱
抵抗体の半数について濃度の全階調表現時間の開始に同
期して階調表現のための発熱を開始させ、各発熱抵抗体
に対応する画素の濃度情報に応じて発熱を終了させるた
めの電圧印加時間情報を発生する手段と、ラインヘッド
の同時駆動対象となる発熱抵抗体の残りの半数について
濃度の全階調表現時間の終了に同期して階調表現のため
の発熱が終了するように各発熱抵抗体に対応する画素の
濃度情報に応じて発熱を開始させるための電圧印加時間
情報を発生する手段の両方を備えたものについて述べた
が必ずしもこれに限定されるものではなく、各手段を別
構成にしてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上、本発明によれば、最大消費電力の
削減を図ることができると共に記録時間と濃度との関係
を直線的できて優れた多階調記録ができ、しかも1ライ
ンの記録時間を充分に短縮できてよりスピードアップを
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図。
【図2】同実施例のラインヘッドの回路ブロックの構成
を示す図。
【図3】同実施例の通電制御タイミングを示す図。
【図4】同実施例の加熱パルス発生制御タイミングを示
す図。
【図5】同実施例の発熱抵抗体の通電時間と記録濃度と
の関係を示すグラフ。
【図6】従来例を示すブロック図。
【図7】同従来例の各部の制御タイミングを示す図。
【符号の説明】
21…ラインヘッド 24…濃度・電圧印加時間変換手段 25…全階調表現時間発生手段 26…アップカウンタ・ダウンカウンタ切換信号発生手
段 27…データカウンタ 28…奇数ブロック用階調補正ラッチパルス発生手段 29…偶数ブロック用階調補正ラッチパルス発生手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱抵抗体を多数並べて配置したライン
    ヘッドと、このラインヘッドの各発熱抵抗体に対して対
    応する画素の濃度情報に応じて印加電圧の通電時間制御
    を行う発熱制御手段とを設け、前記発熱抵抗体への供給
    エネルギーに応じた濃度のドット記録を行う多階調サー
    マル記録装置において、 前記発熱制御手段は、前記ラインヘッドの同時駆動対象
    となる発熱抵抗体の半数について濃度の全階調表現時間
    の開始に同期して階調表現のための発熱を開始させ、各
    発熱抵抗体に対応する画素の濃度情報に応じて発熱を終
    了させるための電圧印加時間情報を発生する手段と、前
    記ラインヘッドの同時駆動対象となる発熱抵抗体の残り
    の半数について濃度の全階調表現時間の終了に同期して
    階調表現のための発熱が終了するように各発熱抵抗体に
    対応する画素の濃度情報に応じて発熱を開始させるため
    の電圧印加時間情報を発生する手段と、これら各手段か
    ら発生する電圧印加時間情報をラッチし、前記各発熱抵
    抗体を通電制御する手段と、前記各手段から発生する電
    圧印加時間情報のラッチタイミングを、前記各発熱抵抗
    体に対応する画素の記録濃度が所望の記録濃度となるよ
    うに補正制御する手段を設けたことを特徴とする多階調
    サーマル記録装置。
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