JPH0628A - 接木ロボット - Google Patents

接木ロボット

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JPH0628A
JPH0628A JP4161514A JP16151492A JPH0628A JP H0628 A JPH0628 A JP H0628A JP 4161514 A JP4161514 A JP 4161514A JP 16151492 A JP16151492 A JP 16151492A JP H0628 A JPH0628 A JP H0628A
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Haruki Otsuki
晴樹 大月
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業性の良い、コンパクトナ穂木把持部を持
つ接木ロボットの提供。 【構成】 穂木供給板14に配置される穂木苗を搬送ア
ーム79を伸ばすことで、他の装置部材に接触する事な
く、容易に苗を把持することができる。このとき、穂木
の少なくとも二箇所を把持するハンド(子葉押えハンド
81、胚軸胚軸ハンド83、根固定ハンド84)で安定
して把持できる。また、搬送時の胚軸の2点支持によ
り、根部が振り回されることがなく、搬送スピードを上
げることが可能となった。また、一対のハンドからなる
穂木胚軸ハンドには、その胚軸当接面の切欠き部で子葉
展開基部を支持する開口部96を形成し、この開口部9
6では胚軸を直接把持しないので、胚軸を圧縮すること
がなく苗を傷めない。また、胚軸ハンド83では穂木の
子葉展開基部を懸架するだけなので、該ハンド83の上
下方向の厚みを薄くでき、その結果切断後の胚軸長を短
くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は台木苗と穂木苗を自動的
に供給・接木する接木苗製造用ロボットに関し、特にそ
の穂木把持部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の接木苗製造用のロボットは例えば
実開平3−27933号公報、実開平4−49935号
公報等に開示されているような装置が知られている。前
記公報記載の接木ロボットは、円盤台の外周部に放射状
に複数個設けられた苗支持孔に予め配置された台木苗お
よび同一構造の円盤台に配置された穂木苗をそれぞれ3
60度回転させながら、該円盤台に隣接して、やはり3
60度の回転をする台木処理円盤部および穂木処理円盤
部にそれぞれ突出して設けられる固定ハンドに一つずつ
各苗を受け渡し、各苗処理円盤部がそれぞれ所定角度回
転した位置で、切断装置で台木苗および穂木苗をそれぞ
れ切断し、これらの苗をさらに所定角度回転させて台木
と穂木が接合できる位置に回転搬送させ、台木と穂木を
クリップで接合する装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の接
木ロボットをさらに改良して、使いがっての良い接木ロ
ボットを提供することを目的とする。より詳細には、本
発明は接木ロボットの穂木苗の把持機構を操作性の優れ
たものにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
構成によって達成される。すなわち、台木苗と穂木苗を
切断した後、接合する接木ロボットにおいて、穂木供給
装置から受け取った穂木を切断位置および台木との接合
位置まで順次搬送する伸縮自在の穂木搬送アームと、穂
木を把持するための少なくとも二つの把持ハンドを前記
穂木搬送アーム先端に設けた穂木把持部とを有する穂木
搬送装置を備えた接木ロボットである。
【0005】ここで、穂木把持部は穂木子葉を把持する
穂木子葉押えハンド、穂木胚軸を把持する穂木胚軸ハン
ドまたは穂木根あるいは穂木根の近傍を把持する穂木根
固定ハンドを備えることができる。また、穂木胚軸ハン
ドは一対のハンドからなり、該穂木胚軸ハンドの胚軸当
接面には胚軸を把持したときに胚軸の子葉展開基部を支
持する開口部を形成する切欠き部を形成してもよい。
【0006】さらに、穂木根固定ハンドは穂木胚軸切断
時には穂木根を切断刃の動作の軌跡の外側に移動させる
機構を備えることができる。また、穂木把持部は穂木胚
軸切断時に穂木胚軸の裏当てをする裏当てガイドを備え
ることができる。
【0007】
【作用】本発明によれば、穂木供給装置に適宜の方法で
配置される穂木苗を接木ロボットの穂木把持部の穂木搬
送アームを伸ばすことで、他の装置部材(穂木供給装
置、クリップ接合装置等)に接触する事なく、容易に穂
木苗を把持することができる。このとき、穂木搬送アー
ムの先端には穂木の少なくとも二箇所を把持する穂木把
持部(穂木子葉押えハンド、穂木胚軸胚軸ハンド、穂木
根固定ハンド)で穂木の少なくとも二箇所を把持する穂
木を把持することで穂木を安定して把持できる。こうし
て、苗胚軸の長さの違いにより、根部の位置が変わるが
胚軸の二点支持により、苗の成長段階、品種の違いによ
り固定具位置を調節する必要がなくなった。また、搬送
時の胚軸の2点支持により、根部が振り回されることが
なく、搬送スピードを上げることが可能となった。
【0008】また、一対のハンドからなる穂木胚軸ハン
ドには、その胚軸当接面の切欠き部は胚軸を把持したと
きに胚軸の子葉展開基部を支持する開口部を形成してお
き、この開口部により穂木の胚軸の水平方向の動きは規
制する。また、この開口部により穂木胚軸を直接把持し
ないので、胚軸を圧縮することがなく苗を傷めない。ま
た、胚軸ハンドでは穂木の子葉展開基部を懸架するだけ
なので、該ハンドの上下方向の厚みを薄くでき、その結
果切断後の胚軸長を短くすることができる。
【0009】また、穂木根固定ハンドで穂木根近傍の胚
軸を挟み込んで支持し、これを切断位置で穂木胚軸を穂
木切断装置で切断する際には該ハンドを真下方向に回転
させることで、穂木根を切断刃の動作の軌跡の外側に移
動できる。また、穂木搬送アームは切断位置への搬送時
には伸びるが、切断位置では穂木搬送アームが後退し、
穂木把持部に固定された裏当てガイドの先端が穂木胚軸
の裏当て支持することができる。この支持により切断装
置による切断が確実に行える。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を以下、図面と共に説明す
る。本実施例の接木ロボットの上面図を図1(天板を外
した図)に、その部分(接木部)拡大図を図2に、前面
図を図3(前面カバーを外した図)に、側面図を図4
(側面カバーを外した台木側の側面図)にそれぞれ示
す。接木ロボットはクリップフイーダ部1と接木部2か
らなり、接木部2は台木部3と穂木部5およびその中間
の接合部6からなっている。
【0011】クリップフィーダ部1のクリップボウル7
外周からクリップガイドレール9を設け、その先端部に
接木部2を隣接させる。また、台木と穂木の各々を把
持、搬送するためのそれぞれのロボットマニュピュレー
タ10、11および苗供給板13、14を接木部2の天
板15(図3)に懸架している。一枚の天板15に全て
のムーブメントを組み付けたため、寸法精度がよくな
る。また、天板15は接木ロボットのカバーと強度部材
の役割を果たしており、台木と穂木の切断カスの飛散を
防ぐ。図1の接木部2部分の拡大図を図2に示す。台木
部3は台木苗の供給装置17と台木苗の搬送装置18お
よび台木切断装置19からなり、また、穂木部5も同様
に穂木苗供給装置21、穂木搬送装置22、穂木切断装
置23からなっている。
【0012】台木苗供給装置17に人手により供給され
る台木苗は図1の矢印(イ)の方向に回転する台木搬送
装置18により台木切断装置19の位置(切断位置)ま
で搬送され、ここで、切断装置19が回転して(図4参
照)その切断刃により台木苗の子葉を一枚残して、その
他の子葉部分は切り落とされる。台木切断装置19は先
端に切断刃を取り付けた回転式カッターであり、図1の
矢印(ハ)方向に回転する。切断されて子葉一枚残した
台木は矢印(ロ)方向に搬送され、接合部2で接合装置
25により穂木と接合される。
【0013】また、同様に人手により穂木供給装置21
に供給された穂木苗は穂木搬送装置22により矢印
(ニ)方向に搬送され、切断位置で矢印(ヘ)方向に回
転する穂木切断装置23によりその胚軸部分より上の組
織を残して、一部胚軸部と根部が切り落とされる。そし
て、子葉部分を持つ穂木は矢印(ホ)方向に搬送され、
台木と接合部2において、クリップフィーダ部1から供
給されるクリップで接合され、接木操作が完了し、接木
部2の下方に落下・回収される。
【0014】次いで、台木供給装置17と搬送装置18
の説明をする。 まず、台木供給装置17について主に
図2と図3により説明する。台木苗供給板13は台木苗
胚軸径よりも大きな受け溝13aと対向する方向に開い
ている両子葉の裏面に接触する角度を持って台木を受け
取る構造からなる保持部13bからなっている。受け溝
13aの径を台木苗の子葉展開基部の径より大きくして
いるので台木苗は子葉が保持部13bに安定に保持され
る。さらに、子葉裏面に接触する角度を持って保持部1
3bが設けられているので、台木苗を供給する時に子葉
の向きを正確にセットしなくても略同一方向に苗を供給
板13上に載せる事ができる。
【0015】台木苗供給板13にセットされた台木苗は
台木搬送装置18で把持されて、切断位置と接合位置に
順次搬送される。台木搬送装置18の詳細図を図5に示
す。図5(a)は上面図であり、図5(b)は側面図で
あり、図5(c)は搬送装置先端部の下面図である。
【0016】台木搬送装置18の台木搬送用回転アクチ
ュエータ29は天板15に支持され、該アクチュエータ
29の下部には台木搬送アーム支持体30が該アクチュ
エータ回転軸31を中心に回転自在に支持されている。
台木搬送アーム支持体30には、該支持体30に支持さ
れた台木搬送アーム押出シリンダ33、該シリンダ33
に固定された台木搬送アーム34と該搬送アーム34先
端の台木把持部35(台木胚軸ハンド37と台木根固定
ハンド38と台木首吊片39と円筒ローラ41)が設け
られている。前記両ハンド37、38は台木搬送アーム
34のボックス42内に設けられたエアシリンダ(図示
せず)により台木を把持するように開閉制御される。図
5(b)のハンド37、38部分の下視図である図5
(c)に示すように台木胚軸ハンド37は台木の胚軸を
傷つけないために該ハンド37内側はゴム製となってい
る。また、台木根固定ハンド38は台木根鉢43(図5
(b))の形を崩さないために、台木根鉢43の円筒状
の側面を把持するような湾曲板でできている。
【0017】また、台木搬送アーム34には台木子葉展
開基部40(図8参照)を保持するための台木首吊片3
9と円筒ローラ41およびこれらを支持する台木首吊片
支持アーム45および台木首吊片39を水平面方向に回
転させるための前記支持アーム45下面に取り付けられ
た首吊片回転アクチュエータ46からなる台木首吊具4
7が設けられている。また、台木搬送アーム支持体30
には、穂木との接合時に前記台木首吊具47を鉛直方向
に回転させ、台木子葉を持ち上げるための台木子葉持ち
上げ用回転アクチュエータ49も設けられている。
【0018】台木苗供給板13上の台木苗のセット位置
まで押し出された台木搬送アーム34先端の台木胚軸ハ
ンド37と台木根固定ハンド38の作動エアシリンダが
作動して台木苗を把持する(図8)。このとき子葉展開
基部40はハンド37より距離をおいて上方にある。こ
れらハンド37、38の作動と同時に台木搬送アーム用
回転アクチュエータ29も作動して、前記ハンド37、
38で把持した台木苗を切断位置まで搬送する。切断位
置では前記ハンド37、38は所定時間オフとするが、
このとき、既に台木首吊片39(台木苗供給板13で苗
を受け取るときには図5(a)の破線位置にある)が図
5(a)の実線位置に来ているので、台木苗の子葉展開
基部40は首吊片39で支持された状態となる(図5
(b))。この直後に台木胚軸ハンド37と台木根固定
ハンド38が再び胚軸を把持し、台木がその胚軸方向の
設定切断位置に把持されたことになる。
【0019】この台木首吊具47は台木の子葉展開基部
40を首吊片39で支え、台木を首吊状態にして台木の
切断位置の位置決めをするものであり、同一植物では同
一品種の苗の子葉展開基部40の太さの違いが0.2〜
0.3mmの範囲内にあるので、台木首吊具47で台木
の胚軸方向の切断位置を植物の種類毎に一定とすること
ができる。
【0020】切断時には、図4に示す台木搬送用回転ア
クチュエータ29の前面側の台木切断位置上部にある台
木子葉押え50が降りてきて、図6のように子葉を押え
る。こうして、子葉は円筒ローラ41と子葉押え50で
挟み込まれて切断装置19の切断刃で容易に子葉を一枚
残した台木が得られる。また、穂木との接合時には図7
に示すように、この台木首吊具47を鉛直方向に回転さ
せ、台木に残す子葉を持ち上げ、クリップが台木胚軸を
把持できるようにする。
【0021】次に、穂木部について詳細に説明する。ま
ず、穂木部供給装置21について説明する。図2に明示
されるように穂木苗供給装置21には前面に開口した穂
木受け溝14cを形成した穂木苗供給板14が水平平面
を持つように設けられていて、この穂木受け溝14cに
人手により1本1本穂木苗の胚軸を挿入して、穂木苗を
支持させる。
【0022】穂木苗供給板14に支持された穂木苗は穂
木搬送装置22で把持されて、切断位置と接合位置に順
次搬送される。穂木搬送装置22の詳細図を図9に示
す。図9(a)は上面図(後述の穂木搬送用回転アクチ
ュエータ73の図示は省略)であり、図9(b)は側面
図である。穂木搬送装置22は穂木搬送用回転アクチュ
エータ73と該アクチュエータ73の下部の穂木搬送ア
ーム支持体75が該アクチュエータ回転軸76を中心に
回転自在に支持されている。穂木搬送アーム支持体75
には、該支持体75に支持された穂木搬送アーム押出シ
リンダ77、該シリンダ77により伸縮される穂木搬送
アーム79と該搬送アーム79先端には穂木把持部80
を構成する穂木子葉押えハンド81と穂木胚軸ハンド8
3、穂木根固定ハンド84が設けられている。前記両ハ
ンド81、83は穂木搬送アーム79先端のハンド支持
部材85内に設けられたエアシリンダ89により穂木を
把持するように開閉制御される。穂木子葉押えハンド8
1内側は穂木子葉を傷つけないためにゴム製となってい
る。穂木供給位置では穂木胚軸ハンド83のみが穂木を
支え、切断位置で穂木子葉押えハンド81が子葉を把持
して、胚軸部位の切断の邪魔にならないようにする(図
10参照)。
【0023】穂木搬送アーム79の一側面には穂木根固
定ハンド84を支持するための支持板87が固定されて
いる。穂木根固定ハンド84はこの支持板87に水平位
置から垂直位置に、その固定ハンドアーム84aが回転
できるように空気圧駆動式のロータリーアクチュエータ
88が備え付けられている。この穂木根固定ハンド84
で穂木根近傍の胚軸を挟み込んで支持し、これを切断位
置で穂木胚軸を穂木切断装置23で切断する際には該ハ
ンド84を真下方向に回転させ(図11参照)、穂木根
が邪魔にならないようにする。このように、穂木子葉押
えハンド81と穂木胚軸ハンド83と穂木根固定ハンド
84等で穂木把持部が構成される。
【0024】この穂木搬送アーム79は搬送アーム押出
シリンダ77で押し出されるが、その押し出し量は押し
出量調整シム91により調整される。また、穂木搬送ア
ーム押出シリンダ77下部には裏当てガイド92が固定
されていて、穂木搬送アーム79が後退した位置に来る
と、その裏当てガイド92先端のガイド片92aが穂木
の胚軸切断時に胚軸の裏当てをする(図11参照)。裏
当てガイド92が穂木切断時にそのガイド片92aによ
る胚軸の裏当て支持によりカッタによる切断が確実に行
える。なお、穂木切断装置の回転方向は図1、図11に
示す通りであり、台木切断装置19とは逆方向に回転さ
せる。その理由は台木切断時には子葉一枚を胚軸に残し
た状態で切断するのには胚軸側から子葉側に切断したほ
うが有利であるのに対して、穂木の胚軸の切断は裏当て
ガイド92先端のガイド片92aの押えを効かすため
と、胚軸が切断されてできるその先端の鋭角部の形が崩
れないようにするためである。
【0025】さらに、本実施例の特徴部分である穂木把
持部80について説明する。穂木胚軸ハンド83の各ハ
ンド内側には切欠き部83a(図9(a)参照)を設
け、両ハンド83の接触時には胚軸が上下方向に摺動で
きる開口部96とする。
【0026】この開口部96により穂木の胚軸の水平方
向の動きは規制される。また、この開口部96は図12
に示すように子葉展開基部93の直径より小さなものと
することで、図13に示す穂木を穂木供給位置から受け
取った後、開口部96で子葉展開基部93を懸架するこ
とができる。こうして、穂木胚軸を直接把持しないた
め、胚軸を圧縮することがなく苗を傷めない。図14に
示す従来の胚軸を直接把持する方法では、胚軸を傷めな
いためにある程度の胚軸把持面積が必要であり、その結
果、切断後の胚軸長が長くなりがちであった。切断後の
胚軸長が長いと、台木との接合の後で、穂木が折れ易く
なるので、穂木胚軸長は成るべく短い方がよい。本実施
例の胚軸ハンド83では穂木の子葉展開基部93を懸架
するだけなので、該ハンド83の上下方向の厚みを薄く
でき、その結果切断後の胚軸長を短くすることが可能と
なった。
【0027】また、キュウリの胚軸断面形状が四角であ
るので、前記開口部96が図12のように四角形状とな
るように穂木胚軸ハンド83の切欠き部83aを作製す
るとキュウリの接木の場合には、その胚軸を傷つける事
なく接合できる。また、接合時に台木子葉に対して穂木
子葉を直角方向に配置して、葉に光を均等に当てるのが
良いとされているが、前記開口部96が四角であると穂
木把持の際、穂木子葉の方向決めをする際も、胚軸ハン
ド83の切欠き部83aが胚軸と同形状である方が確実
に子葉方向を決めることができる。
【0028】なお、本実施例では胚軸ハンド83で穂木
を把持しているが、子葉押えハンド81で穂木を把持す
る方式とすることもできる。この場合は図示していない
が、穂木胚軸を切断する際には、胚軸ハンド83は後退
する構成、すなわち、穂木搬送アーム79の穂木搬送円
周の法線方向に移動可能とした構成にする必要がある。
この場合には、胚軸を把持していないので、切断後の胚
軸長を短くすることができる。
【0029】次に、穂木子葉押えハンド81は図9
(a)に示すように、各ハンド81の内側には子葉を傷
付けないようにゴム製の当接片81aを取り付けてい
る。ゴム製の当接片81aの代わりに、穂木子葉押えハ
ンド81の形状を図15(a)にその上面図を示すよう
に子葉と接する切欠き部81bを山形状にしても良い。
切欠き部81bを山形状にすると、図15(b)に示す
子葉の葉脈断面が、山形状切欠き部81bに収まり易く
なり、子葉を把持する際に子葉の方向決めが確実とな
る。そして、穂木苗供給板14にセットされた穂木苗を
胚軸ハンド83で把持する際に、この子葉押えハンド8
1の切欠き部81bがガイドとなり、子葉が中央の葉脈
を中心に山形になっていることを利用して子葉方向を修
正し、正規の位置へ導くことができる。
【0030】また、穂木搬送アーム79には裏当ガイド
92を固定している。そのため、穂木の切断時に胚軸を
裏当ガイド92で支持できる。すなわち、穂木搬送アー
ム79が穂木を供給位置から切断位置に搬送中は該アー
ム79は押し出し位置(図9(b))にあり、切断時に
は該アーム79は後退位置(図10、図11)に下げる
が、ここで胚軸上部を裏当ガイド92で支持することで
切断が確実に行える(図11参照)。さらに、穂木と台
木の接合時にも裏当ガイド92は邪魔になるが、図9
(b)の位置に搬送アーム79を押し出し、胚軸ハンド
83等を突出させることで、裏当ガイド92とその他の
ハンド81、83、84との干渉を防ぐことができる。
【0031】穂木と台木の接合時に胚軸ハンド83等の
穂木把持部80が伸縮性がなくて、固定されていると、
台木と穂木の干渉を防ぐため両者の間に隙間を設けなけ
ればならないが、クリップ接合を行うためには、この隙
間があると別個に各々の苗を引き寄せる機構が必要であ
る。また、穂木把持部80が固定されたものであると、
苗供給方向が搬送円周の接線方向に限られてしまうた
め、穂木供給時に左利きの人は苗を供給しにくかった。
しかし、本実施例の場合は穂木把持部80が伸縮移動が
可能なため、苗寄せ機構は不要となると同時に利き腕の
違いにかかわらず、作業性が向上する。
【0032】このように搬送アーム79の伸縮により、
穂木把持部80を移動可能としたことで、穂木苗を供給
板14から受け取る方法に自由度が増した。また、前述
のように穂木苗の搬送アーム79のシム91により、穂
木把持部80の押し出し量を調整する。これは、クリッ
プによる接合時に台木と穂木の切断面がクリップの先端
の開口部の中に入っていなければならないが、組立誤差
や品種の違いによる胚軸径の違いなどによって搬送アー
ム79の押し出し量を微調整をする必要があるためであ
る。本実施例では穂木搬送装置22にシム91を設けた
が、台木搬送装置18に設けても良い。
【0033】また、本実施例では穂木根固定ハンド84
を設けたため、この穂木根固定ハンド84と胚軸ハンド
83との二点支持(図10参照)により、回転方向の搬
送中に穂木根部が振り回されることがなく、搬送スピー
ドを上げることが可能となった。また、穂木苗胚軸の長
さの違いにより、穂木根部の位置が変わるが、前記二点
支持により、穂木の成長段階、品種の違いにより穂木根
固定具の位置を調節する必要がなくなった。
【0034】また、本実施例の穂木根固定ハンド84は
穂木根固定ハンド支持板87に回転中心を持ち、該ハン
ド84の二股状の先端部84aに穂木根の上端の胚軸端
部を把持した状態で回転可能としてある。そして、胚軸
切断時にはこの穂木根固定ハンド84を図11に示すよ
うに、真下に回転させる。こうして、穂木の切断直後に
は切断刃の軌跡は穂木の搬送円周より内側にはいってく
るため、穂木根固定ハンド84と接触する可能性がある
が、穂木根固定ハンド84を図11のように回転させて
穂木搬送円周内側に移動させることで該固定ハンド84
と切断刃との干渉を避けて、切断刃を胚軸に対して適正
な位置に配置することができる。また、穂木根固定ハン
ド84先端を真下に向けることは、胚軸に若干張力を与
えるようになるため、胚軸曲りなどが矯正され、切断後
胚軸が真っすぐな状態になり苗の接合時の胚軸位置精度
が向上する。
【0035】また、穂木根固定ハンド84の先端部84
aは胚軸挿入部として二股状にしてあるため、胚軸の位
置決めと穂木根の固定の両方とも正確に行うことができ
る。また、穂木切断後、捨てる側の胚軸と穂木根が二股
状先端部84aでできるスリットをガイドとし、定位置
に落下させられるので、土などが床や機械設備を汚すこ
とがない。
【0036】また、この穂木根固定ハンド84が胚軸ハ
ンド83等の穂木把持部80から苗供給位置に戻ってく
る時は懸架された苗に干渉しないよう、この穂木根固定
ハンド84はなるべく短い方がよいが、穂木根固定ハン
ド84による穂木根部の固定位置は穂木の成長度合によ
って変わるので、穂木根固定の際には、該ハンド84が
長い方ほど、多くの穂木に無調節で対応が可能である。
そこで、この回転式の穂木根固定ハンド84の二股状先
端部84aの取り付け定位置は水平面に対して所定角度
上方または下方に向けると、前記相反する二つの要求を
同時に満たすことができる。
【0037】また、この固定ハンド84のハンド先端部
84aを図9(a)のように開き角を付けると二股状ハ
ンドの細い部分は胚軸の挟み込む位置を規制し、開いた
部分で穂木根部を支えるので穂木根部支持が安定する。
また、胚軸に固定ハンド84の二股状ハンドを挿入する
際、胚軸が傾いても、挿入開度が広いため容易に挿入で
きる。
【0038】次に切断装置を図16により説明する。な
お、切断装置は台木部3、穂木部5にそれぞれ設けられ
ているが、両方に共通する機構からなるものである。図
16には台木部3側の切断装置を示す。図16(a)は
その上面図(接木ロボット上面から見た方向)であり、
図16(b)は図16(a)の矢印A方向(接木ロボッ
トの穂木部側の側壁側から見た方向)から見た側面図で
ある。カッタ駆動用モータ111は鉛直方向に向いた支
柱112に支持されていて、そのモータ111の回転軸
113にカッタアーム115が取り付けられている。こ
のカッタアーム115の先端に該アーム115と直交す
る方向に設けられた切断刃支持片116に切断刃117
が取り付けられている。カッタアーム115への切断刃
支持片116の取り付け位置はカッタアーム115に設
けられた調整ネジ119等の調整具で行う。また、カッ
タ駆動用モータ111の取り付け高さの調整は支柱11
2に設けられた調整ネジ120等の調整具で行う。
【0039】また、カッタアーム115には胚軸の切断
の邪魔にならないように、切断刃117が胚軸に当たる
前に切断刃117の回転軌跡内にある苗の子葉(切り落
とす子葉)を持ち上げるための子葉持ち上げガイド12
2が設けられている。なお、図2に示す穂木部の穂木切
断装置23は切断刃117が支柱112と同一鉛直面上
に来た状態を示している。
【0040】次にクリップ供給装置とクリップ接合装置
について図17〜19に示す。図1に示すようにクリッ
プ供給装置のクリップフィーダ部1はクリップボウル7
の内面に沿って螺旋状の上昇路を持つ振動型のパーツフ
ィーダ(振動システムNB−300:(株)モートロ
ン)にクリップ123(図17〜19参照)の取手部1
23aの両端部をガイドする溝を形成した振動トラフか
らなるクリップガイドレール9を接続して、そのガイド
レール先端は接木部2に臨むクリップ掛け装置124が
接続している。
【0041】図17にはクリップガイドレール9に接続
するクリッブ掛け装置124(=クリップ接合装置2
5)の要部上面図を示し、図18、19にはその側面図
を示す。図17に示すように、このガイドレール9の先
端は接木部2の台木と穂木の接合部の直前で前記クリッ
プ123の取手部123aの両端部のガイド間隔を狭
め、クリップ123の把持部123bを開放するための
狭窄ガイドレール125が接続している。ここで把持部
123bを開放した状態で前進したクリップ123(図
17(a))が台木と穂木の接合位置に来ると、クリッ
プ開閉具126がクリップ123の取手部123aの付
勢を開放する方向に移動して(図17(b))、把持部
123bにより台木と穂木を接合状態に保つ。
【0042】クリップ123の前進は図18、19に示
す手順で次のようにして行われる。まず、クリップフィ
ーダ部1からガイドレール9を経て供給されるクリップ
123は狭窄ガイドレール125位置にくると(図18
(a))、クリップ押出シリンダ127が作動開始し
て、このシリンダ127に固定支持されている金属製の
クリップ押出具128が前進し、クリップ123を狭窄
ガイドレール125に乗せる(図18(b))。このと
きクリップ123の把持部123bが開放するが、ここ
でクリップ開閉具126が図17(b)のように作動す
るのでクリップ123は接木を締め付けることができ、
同時にクリップ押出具128が前進して、接木を落下さ
せる(図19(a))。クリップ押出具128の先端は
図示のようにクリップ把持部123bの上方コーナと同
一形状とし、しかもこの先端部から基部にかけて傾斜し
た形状をしているので、クリップ押出シリンダ127の
後退時には、次に狭窄ガイドレール125に供給される
クリップ123のクリップ把持部123bを乗り越える
ことができる(図19(b))。なお、クリップ掛け装
置124の上方にはクリップの有無を検知するセンサ1
29が設けられていて、クリップ123が供給されなく
なると、自動的に動作停止するようになっている。
【0043】次に本実施例の接木ロボットの作動の手順
を説明する。まず、接木ロボットの作動シーケンスを図
20を用いて説明する。台木苗供給板13にセットされ
た台木苗を押し出された台木搬送アーム34の先端の台
木胚軸ハンド37と台木根固定ハンド38でつかみ、こ
れを90度回転搬送させ、この間に台木の子葉展開基部
50を首吊片39で支持しながら台木を首吊状態にした
後、台木胚軸ハンド37と台木根固定ハンド38で台木
を持ち換えて、切断位置で子葉を一枚残して、その他の
子葉部分を切断する。
【0044】また、この台木苗の供給位置から切断位置
への搬送と同時に穂木苗供給板14にセットされた穂木
も押し出された穂木搬送アーム79先端の穂木子葉押え
ハンド81と穂木胚軸ハンド83と穂木根固定ハンド8
4で把持して、切断位置に搬送する。ここで胚軸を切断
しやすいように、穂木根を根固定ハンド84で切断刃の
軌跡の外に固定する。それぞれ切断された台木と穂木は
接合位置まで90度回転搬送され、ここでクリップ12
3により接合される。このときの台木に残された子葉と
穂木の対向する方向にある一対の子葉とは直交する方向
に接合される。そして台木搬送アーム34と穂木搬送ア
ーム79は初期位置である台木供給位置および穂木供給
位置に180度逆回転して戻る。
【0045】このとき本実施例の切断装置19、23は
切断刃117を回転させて使用する機械であるので、次
のような安全装置を持っている。まず、フットスイッチ
(図示せず)を台木側と穂木側に設けておく。こうして
台木苗と穂木苗はそれぞれ別人により各々の供給板1
3、14にセットする必要があり、二人のうちのいずれ
かの者がロボットを停止させたいときに、随時ロボット
を停止させることができる。また、接木ロボットの接木
部2前面は安全カバー(図示せず)で覆われているの
で、この安全カバーが開かれるとロボットが停止する。
さらに、クリップ123がなくなったことをクリップ有
無センサ129(図18、19)が検知すると、台木と
穂木の接木ができなくなるので、この場合も停止する。
ただし、この場合はクリップ123がセットされると、
リセットスイッチで作業が続行される。クリップ123
がなくなったとき以外に接木ロボットが停止した場合
は、接木ロボットの作業は最初からやり直す。
【0046】つぎに、タイムチャート(図21〜図2
3)を参照しながら接木ロボットの動作を説明する。ま
ず、台木部の各装置の動きを説明する。台木苗供給板1
3にセットされた台木苗をつかむために台木搬送アーム
押出シリンダ33にエアーが供給されて搬送アーム34
が前進する。台木受け取り位置で該アーム34先端の台
木胚軸ハンド37と台木根固定ハンド38の作動エアシ
リンダ(台木搬送アームボックス42内にある)が作動
して台木苗を把持する(図8)。これらハンド37、3
8の作動と同時に台木搬送用回転アクチュエータ29も
作動して、前記ハンド37、38で把持した台木を切断
位置まで搬送する。このとき、台木の切断位置裏側に円
筒ローラ41を当接させため、台木搬送アーム押出シリ
ンダ33はオフとなり、搬送アーム34は後退してい
る。切断位置では前記ハンド37、38は所定時間オフ
となる。このとき、既に台木首吊片39が図5(a)の
実線位置に来ているので、台木の子葉展開基部40は首
吊片39で支持された状態となる(図5(b))。この
直後に胚軸ハンド37と固定根ハンド38がオンとな
り、台木のその設定された胚軸の切断位置が決められた
ことになる。次いで、台木子葉押え50がオンとなり
(図6)、この状態で台木の子葉を一枚残して、他の子
葉が図6矢印のように切断刃117で切り落とされる。
ついで、回転アクチュエータ29が再びオンとなり、子
葉を一枚残した台木を接合位置付近まで搬送する。接合
位置付近では搬送アーム押出シリンダ33が再びオンと
なり、台木を穂木と接合される位置に前進する。回転ア
クチュエータ29はクリップ123が押し出されて接合
が完了するまで、オン状態を保つ。なお、図21のタイ
ムチャートのクリップ押出位置は後述するクリップ押し
出し第一段位置である。
【0047】接合位置では台木に残した一枚の子葉を接
合し易いように、円筒ローラ41で持ち上げるために、
台木子葉持ち上げ用回転アクチュエータ49が図7のよ
うに所定角度回転する。接合が終わると胚軸ハンド3
7、根固定ハンド38、搬送用回転アクチュエータ29
および子葉持ち上げ用回転アクチュエータ49はオフと
なり、それぞれが台木供給位置に戻る。
【0048】なお、台木搬送用回転アクチュエータ29
は二段式アクチュエータ(ニューエラー(株)製)であ
り、台木供給位置から切断位置までの90度の回転搬送
と切断位置から接合位置までの90度の回転搬送を順次
行うことができる。
【0049】次に穂木部の各種装置の作動を図22のタ
イムチャートを参照しながら説明する。穂木苗供給板1
4にセットされた穂木苗をつかむために穂木搬送アーム
押出シリンダ77にエアーが供給されて穂木搬送アーム
79が前進する。穂木受け取り位置で該搬送アーム79
先端の穂木胚軸ハンド83の作動エアシリンダ89が作
動して穂木苗の胚軸を把持する。この胚軸ハンド83の
作動と同時に穂木搬送用回転アクチュエータ73も作動
して、前記ハンド83で把持した穂木を切断位置まで搬
送する。このとき、穂木の胚軸の切断部の裏側を裏当て
ガイド片92aに当接させるため、穂木搬送アーム押出
シリンダ77はオフとなり、搬送アーム79は後退して
いる。また、穂木が切断位置まで搬送されている間に、
根固定ハンド84が穂木根を図11に示すように固定す
る。これは穂木の胚軸を図11矢印のように切断刃でカ
ットするときに、穂木根が切断刃の動作の邪魔にならな
いようにするためである。切断位置では子葉押えハンド
81が作動し、穂木の子葉を図11に示すように束ね
て、同じく子葉が切断刃の動作の邪魔にならないように
する。
【0050】穂木の胚軸がカットされると胚軸の一部と
穂木根は切り落とされ、残った胚軸と子葉は両ハンド8
1、83に把持されたままで、穂木搬送用回転アクチュ
エータ73の作動で接合位置付近に回転搬送される。接
合位置付近では搬送アーム押出シリンダ77が再びオン
となり、穂木を台木と接合される位置に前進させる。こ
の穂木搬送用回転アクチュエータ73はクリップ123
が押し出されて接合が完了するまで、オン状態を保つ。
なお、図22のタイムチャートのクリップ押出位置は後
述するクリップ押し出し第一段位置である。
【0051】なお、穂木搬送用回転アクチュエータ73
は台木搬送用回転アクチュエータ29と同様の二段式ア
クチュエータ(ニューエラー(株)製)である。
【0052】次に、クリップ供給部の各種装置の作動を
図23のタイムチャートを参照しながら説明する。接合
位置に台木と穂木が供給されると、図18(b)のクリ
ップ押出シリンダ127がクリップ123をクリップ押
出位置(第一段押し出し位置)まで押し出す。クリップ
押出シリンダ127は二段式のエアシリンダであり、こ
こで一旦クリップ押し出しを停止し、その間にクリップ
開閉具126(図17)が作動して、クリップの付勢端
部を開放することで、クリップ先端が閉じる。この開閉
具126の作動に同期して、図19(a)に示す位置ま
でクリップ押出シリンダ127は接合苗をさらに押し出
し(第二段押し出し位置)、接合苗受け部に落下させ
る。この後、クリップ123は元の位置に後退する。こ
の動作を各々の接合毎に繰り返す。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、接木ロボットの穂木把
持部に伸縮自在の穂木搬送アームを設けたので、穂木供
給装置での穂木の受け取り、切断位置での穂木の切断、
接合位置での穂木の台木との接合が周囲の装置部材に干
渉しないで容易に行える。そのため、穂木供給装置、切
断装置および接合装置を簡易なものとすることができ
る。
【0054】また、接木ロボットの穂木把持部には穂木
の少なくとも二箇所で把持する前記穂木搬送アーム先端
に設けた穂木ハンドを設けたので搬送スピードを上げら
れ、また機構的にも簡素になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の接木ロボットの上面図で
ある。
【図2】 本発明の一実施例の接木ロボットの接木部の
上面図である。
【図3】 本発明の一実施例の接木ロボットの接木部の
前面図である。
【図4】 本発明の一実施例の接木ロボットの接木部の
側面図である。
【図5】 本発明の一実施例の接木ロボットの台木搬送
装置の図である。
【図6】 本発明の一実施例の接木ロボットの台木切断
時の台木搬送装置付近の図である。
【図7】 本発明の一実施例の接木ロボットの台木と穂
木の接合時の台木搬送装置の図である。
【図8】 本発明の一実施例の接木ロボットの台木の供
給装置から受け取った状態の台木搬送装置の図である。
【図9】 本発明の一実施例の接木ロボットの穂木搬送
装置の図である。
【図10】 本発明の一実施例の接木ロボットの穂木苗
切断前の穂木搬送装置の図である。
【図11】 本発明の一実施例の接木ロボットの穂木切
断時の穂木搬送装置付近の図である。
【図12】 本発明の一実施例の接木ロボットの穂木苗
供給板の拡大図である。
【図13】 本発明の一実施例の接木ロボットで用いる
穂木を示す図である。
【図14】 従来の接木ロボットの穂木の把持状態を示
す図である。
【図15】 本発明の一実施例の接木ロボットの穂木子
葉押えハンドを示す図である。
【図16】 本発明の一実施例の接木ロボットの切断装
置の図である。
【図17】 本発明の一実施例の接木ロボットのクリッ
プ掛け装置の上面図である。
【図18】 本発明の一実施例の接木ロボットのクリッ
プ掛け装置の側面図である。
【図19】 本発明の一実施例の接木ロボットのクリッ
プ掛け装置の側面図である。
【図20】 本発明の一実施例の接木ロボットの作動シ
ーケンスを示す図である。
【図21】 本発明の一実施例の接木ロボットの台木部
のタイムチャートを示す図である。
【図22】 本発明の一実施例の接木ロボットの穂木部
のタイムチャートを示す図である。
【図23】 本発明の一実施例の接木ロボットのクリッ
プ供給部のタイムチャートを示す図である。
【符号の説明】
1…クリップフィーダ部、2…接木部、3…台木部、5
…穂木部、6…接合部、9…クリップガイドレール、1
0…台木ロボットマニュピュレータ、11…穂木ロボッ
トマニュピュレータ、13…台木苗供給板、14…穂木
苗供給板、15…天板、18…台木搬送装置、19…台
木切断装置、22…穂木搬送装置、23…穂木切断装
置、25…クリップ接合装置、29…台木搬送用回転ア
クチュエータ、33…台木搬送アーム押出シリンダ、3
4…台木搬送アーム、35…台木把持部、37…台木胚
軸ハンド、38…台木根固定ハンド、39…台木首吊
片、41…円筒ローラ、47…首吊具、49…子葉持ち
上げ用回転アクチュエータ、50…台木子葉押え、73
…穂木搬送用回転アクチュエータ、77…穂木搬送アー
ム押出シリンダ、79…穂木搬送アーム、80…穂木把
持部、81…穂木子葉押えハンド、83…穂木胚軸ハン
ド、84…穂木根固定ハンド、92…裏当てガイド、9
6…開口部、117…切断刃、123…クリップ、12
4…クリップ掛け装置、125…狭窄ガイドレール、1
26…クリップ開閉具、127…クリップ押し出しシリ
ンダ、128…クリップ押し出し具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台木苗と穂木苗を切断した後、接合する
    接木ロボットにおいて、穂木供給装置から受け取った穂
    木を切断位置および台木との接合位置まで順次搬送する
    伸縮自在の穂木搬送アームと、穂木を把持するための少
    なくとも二つの把持ハンドを前記穂木搬送アーム先端に
    設けた穂木把持部とを有する穂木搬送装置を備えたこと
    を特徴とする接木ロボット。
  2. 【請求項2】 穂木把持部は穂木子葉を把持する穂木子
    葉押えハンド、穂木胚軸を把持する穂木胚軸ハンドまた
    は穂木根あるいは穂木根の近傍を把持する穂木根固定ハ
    ンドを備えたことを特徴とする請求項1記載の接木ロボ
    ット。
  3. 【請求項3】 穂木胚軸ハンドは一対のハンドからな
    り、該穂木胚軸ハンドの胚軸当接面には胚軸を把持した
    ときに胚軸の子葉展開基部を支持する開口部を形成する
    切欠き部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の
    接木ロボット。
  4. 【請求項4】 穂木根固定ハンドは穂木胚軸切断時には
    穂木根を切断刃の動作の軌跡の外側に移動させる機構を
    備えたことを特徴とする請求項2記載の接木ロボット。
  5. 【請求項5】 穂木把持部は穂木胚軸切断時に穂木胚軸
    の裏当てをする裏当てガイドを備えたこと特徴とする請
    求項1記載の接木ロボット。
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