JPH0628928Y2 - モータ - Google Patents
モータInfo
- Publication number
- JPH0628928Y2 JPH0628928Y2 JP9701588U JP9701588U JPH0628928Y2 JP H0628928 Y2 JPH0628928 Y2 JP H0628928Y2 JP 9701588 U JP9701588 U JP 9701588U JP 9701588 U JP9701588 U JP 9701588U JP H0628928 Y2 JPH0628928 Y2 JP H0628928Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shield ring
- ring
- stator core
- housing
- thermal expansion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はアウタ・ロータ形のダイレクト・ドライブ・モ
ータ(以下、DDモータとする)のステータコアの支持
特性の改良に関するものである。
ータ(以下、DDモータとする)のステータコアの支持
特性の改良に関するものである。
[従来の技術] このようなモータには、コイルが巻かれたステータコア
の間に永久磁石を挟込み、コイルと永久磁石の両方によ
って磁界を発生する構成になったものがある。このよう
に構成したモータでは、磁束漏れを防ぐ対策が必要であ
る。
の間に永久磁石を挟込み、コイルと永久磁石の両方によ
って磁界を発生する構成になったものがある。このよう
に構成したモータでは、磁束漏れを防ぐ対策が必要であ
る。
磁束漏れ対策を施したモータとしては、ハウジング全体
をアルミニウムの鋳物で構成し、これにステータコアを
取付けたものがある。
をアルミニウムの鋳物で構成し、これにステータコアを
取付けたものがある。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上述した構成にすると、ステータコアは積層ケ
イ素鋼板で構成されていてアルミニウム鋳物のハウジン
グと熱膨脹係数が異なるため、モータの発熱で温度が降
下すると、熱膨脹係数の相違により、ハウジングとステ
ータコアの間に隙間が生じる。これによって、ステータ
コアがずれやすくなり、保持トルクの低下を招くという
問題点があった。
イ素鋼板で構成されていてアルミニウム鋳物のハウジン
グと熱膨脹係数が異なるため、モータの発熱で温度が降
下すると、熱膨脹係数の相違により、ハウジングとステ
ータコアの間に隙間が生じる。これによって、ステータ
コアがずれやすくなり、保持トルクの低下を招くという
問題点があった。
これを防止するために、キーを用いてステータコアをハ
ウジングに対して位置決めしたものがあるが、このよう
にすると、構成が複雑になるという問題点が生じる。
ウジングに対して位置決めしたものがあるが、このよう
にすると、構成が複雑になるという問題点が生じる。
本考案はこのような問題点を解決するためになされたも
のであり、ステータコアと異質材のシールド部材の間
で、温度変化により隙間が生じるのを防止できるモータ
を簡単な構成で実現することを目的とする。
のであり、ステータコアと異質材のシールド部材の間
で、温度変化により隙間が生じるのを防止できるモータ
を簡単な構成で実現することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は、 アウタ・ロータ形のダイレクト・ドライブ・モータにお
いて、 ステータは、 非磁性体材料で円筒状に構成されていて磁束漏れを防止
するために設けられたシールドリングの外周面にステー
タコアを、内周面にハウジングリングをそれぞれ固定し
てシールドリングをサンドイッチ状に挟込んだ構成にな
っていて、 前記シールドリングの熱膨張係数は次式で与えられるこ
とを特徴とするモータである。
いて、 ステータは、 非磁性体材料で円筒状に構成されていて磁束漏れを防止
するために設けられたシールドリングの外周面にステー
タコアを、内周面にハウジングリングをそれぞれ固定し
てシールドリングをサンドイッチ状に挟込んだ構成にな
っていて、 前記シールドリングの熱膨張係数は次式で与えられるこ
とを特徴とするモータである。
α2=(α3r2−α1r1)/(r2−r1) α1:ハウジングリングの熱膨張係数 α2:シールドリングの熱膨張係数 α3:ステータコアの熱膨張係数 r1:シールドリングの内周半径 r2:シールドリングの外周半径 [実施例] 以下、図面を用いて本考案を説明する。
第1図は本考案にかかるモータの一実施例の構成図であ
る。
る。
図で、1はステータとなっているハウジング、2はロー
タとなっているハブ、3はハブ2をハウジング1に回転
可能に支持する軸受である。
タとなっているハブ、3はハブ2をハウジング1に回転
可能に支持する軸受である。
ハウジング1で、11は鉄の鋳物で構成された円筒状の
ハウジングリング、12はa部分で溶接されてハウジン
グリング11が固定されたハウジングケース、13はハ
ウジングケース12に固定されていて軸受3を一端から
挟込むクランプである。
ハウジングリング、12はa部分で溶接されてハウジン
グリング11が固定されたハウジングケース、13はハ
ウジングケース12に固定されていて軸受3を一端から
挟込むクランプである。
14はアルミニウムの鋳物で円筒状に形成されていてハ
ウジングリング11の外周面に固定されたシールドリン
グ、15はb部分とc部分で溶接されてシールドリング
14の外周に固定されたステータコアである。ステータ
コア15は積層ケイ素鋼板で構成されている。また、ス
テータコア15にはコイル16が巻かれるとともに、永
久磁石17が挟込まれている。これによって、ステータ
コア15はコイル16と永久磁石17により発生する磁
界の磁気回路を構成している。
ウジングリング11の外周面に固定されたシールドリン
グ、15はb部分とc部分で溶接されてシールドリング
14の外周に固定されたステータコアである。ステータ
コア15は積層ケイ素鋼板で構成されている。また、ス
テータコア15にはコイル16が巻かれるとともに、永
久磁石17が挟込まれている。これによって、ステータ
コア15はコイル16と永久磁石17により発生する磁
界の磁気回路を構成している。
このような構成により、ステータコア15はシールドリ
ング14を介してハウジング1に取付けられている。ま
た、シールドリング14はハウジングリング11とステ
ータコア15によりサンドイッチ状に挟まれている。
ング14を介してハウジング1に取付けられている。ま
た、シールドリング14はハウジングリング11とステ
ータコア15によりサンドイッチ状に挟まれている。
ロータ2で、21は円筒状に形成されたハブリング、2
2はd部分とe部分で溶接されてハブリング21の内周
面に固定されたロータコアである。ロータコア15は積
層ケイ素鋼板で構成されていて、ロータの磁気回路を構
成している。23と24はf部分とg部分が溶接されて
ハブリング21が固定されたクランプハブとハブケース
である。25は軸受3を一端から挟込むクランプであ
る。
2はd部分とe部分で溶接されてハブリング21の内周
面に固定されたロータコアである。ロータコア15は積
層ケイ素鋼板で構成されていて、ロータの磁気回路を構
成している。23と24はf部分とg部分が溶接されて
ハブリング21が固定されたクランプハブとハブケース
である。25は軸受3を一端から挟込むクランプであ
る。
このようなモータで、シールドリングの熱膨脹係数は次
のように設定される。
のように設定される。
第2図はシールドリングを挟んだサンドイッチ構造部分
の構成図である。
の構成図である。
図で、各記号は次に示すものである。
α1:ハウジングリング11の熱膨脹係数 α2:シールドリング14の熱膨脹係数 α3:ステータコア15の熱膨脹係数 r1:シールドリング14の内周半径 =ハウジングリング11の外周半径 r2:シールドリング14の外周半径 =ステータコア15の内周半径 温度が変化してもシールドリング14が両側の部材から
離れないようにするために、シールドリング14の熱膨
脹係数は次のように設定する。
離れないようにするために、シールドリング14の熱膨
脹係数は次のように設定する。
いま、温度の変化分をΔTとする。このとき、温度変化
によるステータコア15の内周半径の変化分はα3r2
ΔTになり、ハウジングリング11の外周半径の変化分
はα1r1ΔTになる。従って、温度変化によるステー
タコア15とハウジングリング11との隙間の変化分は
α3r2ΔT −α1r1ΔTになる。
によるステータコア15の内周半径の変化分はα3r2
ΔTになり、ハウジングリング11の外周半径の変化分
はα1r1ΔTになる。従って、温度変化によるステー
タコア15とハウジングリング11との隙間の変化分は
α3r2ΔT −α1r1ΔTになる。
また、温度がΔTだけ変化したときに、シールドリング
14の径方向の厚さの変化分は α2(r2−r1)ΔTになる。
14の径方向の厚さの変化分は α2(r2−r1)ΔTになる。
温度が変化してもシールドリング14が両側の部材から
離れないためには、 (ステータコア15とハウジングリング11との隙間の
変化分) =(シールドリング14の径方向の厚さの変化分)とな
る必要がある。従って、次式が成り立つことが必要であ
る。
離れないためには、 (ステータコア15とハウジングリング11との隙間の
変化分) =(シールドリング14の径方向の厚さの変化分)とな
る必要がある。従って、次式が成り立つことが必要であ
る。
α3r2ΔT−α1r1ΔT=α2(r2−r1)ΔT 上式からα2を求めると次のとおりになる。
α2=(α3r2−α1r1)/(r2−r1)… なお、ハウジングリング11、シールドリング14及び
ステータコア15の構成材料は実施例で示すもの以外で
あっても式を満足するものであればよい。
ステータコア15の構成材料は実施例で示すもの以外で
あっても式を満足するものであればよい。
[効果] 本考案では、シールドリング11をハウジングリング1
4とステータコア15でサンドイッチ状に挟み、シール
ドリング11の熱膨脹分はハウジングリング14とステ
ータコア15の熱膨脹分に合わせている。これによっ
て、サンドイッチ構造にするだけの簡単な構成で、ステ
ータコアと異質材のシールドリングの間で温度変化によ
り隙間が生じるのを防止できる。
4とステータコア15でサンドイッチ状に挟み、シール
ドリング11の熱膨脹分はハウジングリング14とステ
ータコア15の熱膨脹分に合わせている。これによっ
て、サンドイッチ構造にするだけの簡単な構成で、ステ
ータコアと異質材のシールドリングの間で温度変化によ
り隙間が生じるのを防止できる。
第1図は本考案にかかるモータの一実施例の構成図、第
2図は第1図の要部構成図である。 1……ハウジング、11……ハウジングリング、14…
…シールドリング、15……ステータコア、2……ハ
ブ、3……軸受。
2図は第1図の要部構成図である。 1……ハウジング、11……ハウジングリング、14…
…シールドリング、15……ステータコア、2……ハ
ブ、3……軸受。
Claims (1)
- 【請求項1】アウタ・ロータ形のダイレクト・ドライブ
・モータにおいて、 ステータは、 非磁性体材料で円筒状に構成されていて磁束漏れを防止
するために設けられたシールドリングの外周面にステー
タコアを、内周面にハウジングリングをそれぞれ固定し
てシールドリングをサンドイッチ状に挟込んだ構成にな
っていて、 前記シールドリングの熱膨張係数は次式で与えられるこ
とを特徴とするモータ。 α2=(α3r2−α1r1)/(r2−r1) α1:ハウジングリングの熱膨張係数 α2:シールドリングの熱膨張係数 α3:ステータコアの熱膨張係数 r1:シールドリングの内周半径 r2:シールドリングの外周半径
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9701588U JPH0628928Y2 (ja) | 1988-07-22 | 1988-07-22 | モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9701588U JPH0628928Y2 (ja) | 1988-07-22 | 1988-07-22 | モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0222037U JPH0222037U (ja) | 1990-02-14 |
JPH0628928Y2 true JPH0628928Y2 (ja) | 1994-08-03 |
Family
ID=31322198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9701588U Expired - Lifetime JPH0628928Y2 (ja) | 1988-07-22 | 1988-07-22 | モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0628928Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2534499Y2 (ja) * | 1990-03-23 | 1997-04-30 | シチズン時計株式会社 | ステップモーターのステータ構造 |
-
1988
- 1988-07-22 JP JP9701588U patent/JPH0628928Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0222037U (ja) | 1990-02-14 |
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