JPH08163802A - 永久磁石式回転機の回転子 - Google Patents

永久磁石式回転機の回転子

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JPH08163802A
JPH08163802A JP7064150A JP6415095A JPH08163802A JP H08163802 A JPH08163802 A JP H08163802A JP 7064150 A JP7064150 A JP 7064150A JP 6415095 A JP6415095 A JP 6415095A JP H08163802 A JPH08163802 A JP H08163802A
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JP
Japan
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pole
core
rotor
magnet
salient
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Withdrawn
Application number
JP7064150A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Mizuno
孝行 水野
Yukimasa Hisamitsu
行正 久光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP7064150A priority Critical patent/JPH08163802A/ja
Publication of JPH08163802A publication Critical patent/JPH08163802A/ja
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  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気特性を低下させることなく遠心力強度を
向上させる。 【構成】 S極鉄心21,22とN極鉄心23,24と
の間に磁石25を配し、S極鉄心21,22とN極鉄心
23,24の表面部21c,22c,23c,24cを
円周方向に位相を変え且つ軸方向に重ねて回転子とし、
磁石25及び各鉄心が円周方向に分割されず、補強のた
めの部材が軸方向に存在しないようにし、電気特性を低
下させることなく遠心力強度を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は永久磁石式回転機の回転
子に関し、電気特性を低下させることなく遠心力強度向
上を企図したものである。
【0002】
【従来の技術】図15には永久磁石式回転機の全体構成
を示してある。図15において、1はフレーム、2は固
定子鉄心、3は固定子巻線、4はブラケット、5は回転
子鉄心、6は回転子羽根片、7は回転軸であり、回転子
鉄心5及び回転軸7によって回転子8が構成されてい
る。永久磁石式回転機の回転子8の構造には種々のもの
が実用化され、代表的なものに、磁石貼付形と磁石埋込
形がある。
【0003】図16に基づいて磁石貼付形の回転子8を
説明する。図16には磁石貼付形の回転子8の断面を示
してある。回転軸7の外周には複数の永久磁石9が貼付
され、複数の永久磁石9の外周には非磁性の補強リング
10が装着されている。磁石貼付形のものは、補強リン
グ10を装着することにより遠心力強度を向上させ、高
速回転に対応させている。
【0004】図17に基づいて磁石埋込形の回転子8を
説明する。図17には磁石埋込形の回転子8の断面を示
してある。回転子鉄心5には円周方向に等間隔に四分割
されたスリット11と回転軸7の外周に空間を形成する
スリット12が設けられ、スリット11、12には永久
磁石13が埋め込まれている。回転子鉄心5の軸方向の
適宜箇所(図15では2箇所)には回転子鉄心5の断面
形状に合った形状のステンレス板14(図18参照)が
挿入され、永久磁石13はステンレス板14に形成され
たスリット15に保持されて遠心力強度が保たれてい
る。磁石埋込形のものは、ステンレス板14を挿入する
ことにより遠心力強度を向上させ、高速回転に対応させ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の永久磁石式回転
機の回転子は、永久磁石の遠心力強度を保つために補強
リング10やステンレス板14を装着して高速回転に対
応させている。しかし、補強リング10やステンレス板
14の存在により等価的エアギャップが増大したり、有
効鉄心長の減少等が生じ、電気特性的には好ましくない
ものであった。
【0006】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、電気特性を低下させることなく遠心力強度を向上さ
せた永久磁石式回転機の回転子を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
の本発明の第1の構成は、両面に互いに異なる磁極を着
磁した円板状の磁石と、円板状本体の外周にS極となる
回転子表面の一部が一体形成された磁性材製のS極鉄心
と、円板状本体の外周にN極となる回転子表面の一部が
一体形成された磁性材製のN極鉄心とからなり、同一極
の面を対向させて前記S極鉄心と前記N極鉄心との間に
前記磁石を配すると共に、前記S極鉄心と前記N極鉄心
の回転子表面の一部を円周方向に位相を変え且つ軸方向
に重ねて回転子としたことを特徴とする。
【0008】また第2の構成は、両面に互いに異なる磁
極を着磁した円板状の磁石と、円板状本体の外周にS極
となる突極部が一体形成された磁性材製のS極鉄心と、
円板状本体の外周にN極となる突極部が一体形成された
磁性材製のN極鉄心とからなり、同一極の面を対向させ
て前記S極鉄心と前記N極鉄心との間に前記磁石を配す
ると共に、前記S極鉄心と前記N極鉄心の突極部を円周
方向に位相を変え且つ軸方向に重ねて回転子としたこと
を特徴とする。
【0009】また第3の構成は、両面に互いに異なる磁
極を着磁した円板状の磁石と、円板状本体の外周にS極
となる突極部が一体形成され且つこれらの突極部にダイ
キャスト用溝が設けられた磁性材製のS極鉄心と、円板
状本体の外周にN極となる突極部が一体形成され且つこ
れらの突極部にダイキャスト用溝が設けられた磁性材製
のN極鉄心と、前記S極鉄心の突極部間に配設可能に成
形されたN極中間鉄心と、前記N極鉄心の突極部間に配
設可能に成形されたS極中間鉄心とからなり、同一極の
面を対向させて前記S極鉄心と前記N極鉄心との間に前
記磁石を配し、前記S極鉄心の突極部間に前記N極中間
鉄心を配し、前記N極鉄心の突極部間に前記S極中間鉄
心を配すると共に、前記S極鉄心と前記N極鉄心の突極
部を円周方向に位相を変えて前記S極鉄心の突極部と前
記S極中間鉄心とを対向させ且つ前記N極鉄心の突極部
と前記N極中間鉄心とを対向させて軸方向に重ねダイキ
ャストによって一体的に固定して回転子としたことを特
徴とする。
【0010】
【作用】上記第1の構成の本発明によれば、S極鉄心と
N極鉄心との間に磁石を配すると共に、S極鉄心とN極
鉄心の回転子表面の一部を円周方向に位相を変え且つ軸
方向に重ねて回転子としたことにより、磁石及び回転子
が円周方向に分割されず、補強のための部材が軸方向に
存在しない。
【0011】また上記第2の構成の本発明によれば、S
極鉄心とN極鉄心との間に磁石を配すると共に、S極鉄
心とN極鉄心の突極部を円周方向に位相を変え且つ軸方
向に重ねて回転子としたことにより、磁石及び回転子が
円周方向に分割されず、補強のための部材が軸方向に存
在しない。
【0012】また上記第3の構成の本発明によれば、S
極鉄心とN極鉄心との間に磁石を配し、前記S極鉄心の
突極部間にN極中間鉄心を配し、前記N極鉄心の突極部
間にS極中間鉄心を配すると共に、前記S極鉄心と前記
N極鉄心の突極部を円周方向に位相を変えて前記S極鉄
心の突極部と前記S極中間鉄心とを対向させ且つ前記N
極鉄心の突極部と前記N極中間鉄心とを対向させて軸方
向に重ねダイキャストによって一体的に固定して回転子
としたことにより、磁石及び回転子が円周方向に分割さ
れず、補強のための部材が軸方向に存在しない。
【0013】
【実施例】図1には本発明の第1実施例に係る永久磁石
式回転機の回転子の分解斜視、図2には回転子の外観を
表す斜視、図3にはN極部の断面、図4にはS極部の断
面を示してある。
【0014】図1において、21は端部用S極鉄心、2
2は中間用S極鉄心、23は端部用N極鉄心、24は中
間用N極鉄心であり、各鉄心は磁性材料製となってい
る。また、25は両面に互いに異なる磁極を着磁した円
板状の磁石であって、これらの磁石25は、端部用S極
鉄心21と中間用N極鉄心24の間と、中間用N極鉄心
24と中間用S極鉄心22の間と、中間用S極鉄心22
と端部用N極鉄心23の間にそれぞれ配され、磁石25
の磁極は対向する各鉄心の磁極と等しくなっている。
【0015】各鉄心の構成を中間用S極鉄心22を例に
挙げて説明する。尚、他の鉄心についても構成は同一で
あるので、図面には該当する部材の番号(21,23,
24)に同一の記号(a,b,c)を付して説明は省略
してある。中間用S極鉄心22は円板状の本体22a
と、本体22aの外周等間隔に四箇所に設けられ円周方
向の長さが同一の表面部22b(回転子表面の一部)と
によって構成されている。表面部22b同士の間は切欠
部22cとなっており、本体22aが磁石25のS極と
対向接触することで表面部22bはS極(N極の鉄心の
場合はN極)となる。
【0016】上述した鉄心21,22,23,24及び
磁石25を用いて図2に示すような一つの回転子26を
構成する。即ち、図1で示した状態に各鉄心21,2
2,23,24及び磁石25を配した状態で組み立てを
行って回転子26とする。端部用S極鉄心21と中間用
N極鉄心24の間と、中間用N極鉄心24と中間用S極
鉄心22の間と、中間用S極鉄心22と端部用N極鉄心
23の間にそれぞれ磁石25を配し、磁石25の磁極と
対向する各鉄心の磁極とを等しくする。次に、端部用S
極鉄心21と中間用S極鉄心22の表面部21b,22
bの円周方向の位相を合わせると共に、端部用N極鉄心
23と中間用N極鉄心24の表面部23b,24bの円
周方向の位相を合わせる。この状態で、磁極の異なる各
鉄心の表面部と切欠部とが円周方向で同一位相となるの
で、切欠部に表面部を嵌合する。従って図2に示すよう
に、S極鉄心21,22の表面部21b,22bとN極
鉄心23,24の表面部23b,24bとが軸方向に重
なった状態で円周方向に交互に存在する状態になる。
【0017】従って図3、図4に示すように、磁石25
のN極から出た磁束30は、N極鉄心23,24の本体
23a,24aから表面部23b,24bを通りエアギ
ャップを介して固定子鉄心に送られ、更に、エアギャッ
プから表面部21b,22b、S極鉄心21,22の本
体21a,22aを通り磁石25のS極に至る。これに
よって、回転子26の表面では通常の永久磁石式回転子
と同じになる。この場合、回転軸31は非磁性材となっ
ており、磁石25から回転軸31を通って磁石25に至
る磁束の流れが防止されている。
【0018】尚、図5に示すように、磁石25の外周部
に補強リング32を取り付けることも可能である。ま
た、上記第1実施例では磁石25を3個用いた場合につ
いて説明したが、必要な容量に応じて磁石25の個数を
変更することが可能であり、極数も8極に限定されず、
任意の極数に設定することも可能である。
【0019】上記構成の回転子26は、磁石25自身が
円板であり、鉄心が円周方向に分割されていないので、
遠心力強度が向上する。また、磁石25は鉄心の内部に
装着されているので、破損などが生じても危険がなく、
破損時の対策を容易にすることができる。更に、等価エ
アギャップを小さく取ることができ、電気特性が向上し
有効鉄心長も減少することがない。
【0020】次に、図6には本発明の第2実施例に係る
永久磁石式回転機の回転子の分解斜視、図7には回転子
の外観を表す斜視、図8にはN極部の断面、図9にはS
極部の断面を示してある。
【0021】図6において、41,42はS極鉄心、4
3,44はN極鉄心であり、各鉄心はケイ素鋼板を積層
して成形されている。また、45は両面に互いに異なる
磁極を着磁した円板状の磁石であって、これらの磁石4
5は、S極鉄心41とN極鉄心44の間と、N極鉄心4
4とS極鉄心42の間と、S極鉄心42とN極鉄心43
の間にそれぞれ配され、磁石45の磁極は対向する各鉄
心の磁極と等しくなっている。
【0022】各鉄心の構成をS極鉄心41を例に挙げて
説明する。尚、他の鉄心についても構成は同一であるの
で、図面には該当する部材の番号(42,43,44)
に同一の記号(a,b,c)を付して説明は省略してあ
る。S極鉄心41は円板状の本体41aと、本体41a
の外周等間隔に四箇所に設けられ円周方向の長さが同一
の突極部41bとによって構成されている。突極部41
b同士の間は切欠部41cとなっており、本体41aが
磁石45のS極と対向接触することで突極部41bはS
極(N極の鉄心の場合はN極)となる。
【0023】上述した鉄心41,42,43,44及び
磁石25を用いて図7に示すような一つの回転子46を
構成する。即ち、図6で示した状態に各鉄心41,4
2,43,44及び磁石45を配した状態で組み立てを
行って回転子46とする。S極鉄心41とN極鉄心44
の間と、N極鉄心44とS極鉄心42の間と、S極鉄心
42とN極鉄心43の間にそれぞれ磁石45を配し、磁
石45の磁極と対向する各鉄心の磁極とを等しくする。
次に、S極鉄心41とS極鉄心42の突極部41b,4
2bの円周方向の位相を合わせると共に、N極鉄心43
とN極鉄心44の突極部43b,44bの円周方向の位
相を合わせる。従って図7に示すように、S極鉄心4
1,42の突極部41b,42bとN極鉄心43,44
の突極部43b,44bとが軸方向に各々不連続の状態
で円周方向に交互に電気角で180°ずれて存在する状
態になる。なお回転軸51は非磁性材となっており、磁
石45から回転軸51を通って磁石45に至る磁束の流
れが防止されている。
【0024】従って図8、図9に示すように、磁石45
のN極から出た磁束50は、N極鉄心43,44の本体
43a,44aから突極部43b,44bを通りエアギ
ャップを介して固定子鉄心に送られ、更に、エアギャッ
プからS極鉄心41,42の突極部41b,42b、本
体41a,42aを通り磁石45のS極に至る。この場
合、S極の突極部41b,42b間及びN極の突極部4
3b,44b間が離れているが、磁束は磁石45の表面
積によって決まるため、各突極部41b,42b,43
b,44bにおける磁束密度が高くなり、従って平均磁
束密度は従来のものと同程度になる。
【0025】尚、磁石45の外周部に補強リングを取り
付けることも可能である。また、上記第2実施例では磁
石45を3個用いた場合について説明したが、必要な容
量に応じて磁石45の個数を変更することが可能であ
り、極数も8極に限定されず、任意の極数に設定するこ
とも可能である。また上記のS極鉄心41,42及びN
極鉄心43,44はケイ素鋼板を積層した積層鉄心とし
たが、勿論これらを他の磁性材料等を成形して塊状鉄心
としてもよい。
【0026】上記構成の回転子46は、磁石45自身が
円板であり、鉄心が円周方向に分割されていないので、
遠心力強度が向上する。また等価エアギャップを小さく
取ることができるため電気特性が向上し、他の補強部に
よって有効鉄心長が減少されることがない。更には、各
鉄心41,42,43,44を積層鋼板で成形すること
ができるため、製造が極めて容易となる。
【0027】続いて、図10には本発明の第3実施例に
係る永久磁石式回転機の回転子の分解斜視、図11には
回転子の外観を表す斜視、図12にはN極部の断面、図
13にはS極部の断面、図14には図12のA−A線矢
視の断面を示してある。
【0028】図10において、61,62はS極鉄心、
63,64はN極鉄心であり、各鉄心はケイ素鋼板を積
層して構成されている。また、65は両面に互いに異な
る磁極を着磁した円板状の磁石であって、これらの磁石
65は、S極鉄心61とN極鉄心64の間と、N極鉄心
64とS極鉄心62の間と、S極鉄心62とN極鉄心6
3の間にそれぞれ配され、磁石65の磁極は対向する各
鉄心の磁極と等しくなっている。
【0029】各鉄心の構成をS極鉄心61を例に挙げて
説明する。尚、他の鉄心についても構成は同一であるの
で、図面には該当する部材の番号(62,63,64)
に同一の記号(a,b,c,d)を付して説明は省略し
てある。S極鉄心61は円板状の本体61aと、本体6
1aの外周等間隔に四箇所に設けられ円周方向の長さが
同一でしかもアルミダイキャスト用の溝61dが形成さ
れている突極部61bとによって構成されている。突極
部61b同士の間は切欠部61cとなっており、本体6
1aが磁石65のS極と対向接触することで突極部61
bはS極(N極の鉄心の場合はN極)となる。
【0030】また図1において、66,67はN極中間
鉄心、68,69はS極中間鉄心であり、これらの中間
鉄心もまたケイ素鋼板を積層して成形したものであっ
て、S極鉄心61,62及びN極鉄心63,64の突極
部61b,62b,63b,64bと略同一の断面形状
を有しS極鉄心61,62及びN極鉄心63,64の切
欠部61c,62c,63c,64cに配設可能に形成
されている。また各中間鉄心66,67,68,69に
はアルミダイキャスト用の溝66a,67a,68a,
69aが各々形成されている。
【0031】上述した鉄心61,62,63,64、中
間鉄心66,67,68,69及び磁石65を用いて図
11に示すような一つの回転子74を構成する。即ち、
図10で示した状態に各鉄心61,62,63,64、
中間鉄心66,67,68,69及び磁石65を配した
状態で組み立てを行って回転子76とする。S極鉄心6
1とN極鉄心64の間と、N極鉄心64とS極鉄心62
の間と、S極鉄心62とN極鉄心63の間にそれぞれ磁
石65を配し、磁石65の磁極と対向する各鉄心の磁極
とを等しくする。次に、S極鉄心61とS極鉄心62の
突極部61b,62bの円周方向の位相を合わせると共
に、N極鉄心63とN極鉄心64の突極部63b,64
bの円周方向の位相を合わせる。この状態で、磁極の異
なる各鉄心の突極部と切欠部とが円周方向で同一位相と
なるので、各中間鉄心66,67,68,69を各々異
極の鉄心の切欠部に嵌合し且つ同極の鉄心の突極部に接
するようにして配設する。例えばN極中間鉄心66はS
極鉄心61の切欠部61cに嵌合し且つN極鉄心64の
突極部64bに接するよう配設され、N極中間鉄心67
はS極鉄心62の切欠部62cに嵌合し且つN極鉄心6
3,64の突極部63b,64bに接するよう配設され
る。従って図11、図14に示すように、S極鉄心6
1,62の突極部61b,62b及びS極中間鉄心6
6,67と、N極鉄心63,64の突極部63b,64
b及びN極中間鉄心68,69とが軸方向に重なった状
態で円周方向に交互に存在する状態になる。そしてこれ
らをアルミダイキャストによって一体的に固定する。ま
た異極間は磁気的に絶縁する。図11〜図14中の7
4,75がアルミダイキャストによるアルミ部である。
また回転子76の両端にはエンドリング72,73が設
けられている。なお回転軸71は非磁性材となってお
り、磁石65から回転軸71を通って磁石65に至る磁
束の流を防止している。
【0032】従って図12、図13に示すように、磁石
65のN極から出た磁束70は、N極鉄心63,64の
本体63a,64aから突極部63b,64bを通りエ
アギャップを介して固定子鉄心に送られ、更に、エアギ
ャップからS極鉄心61,62の突極部61b,62
b、本体61a,62aを通り磁石65のS極に至る。
これによって、回転子76の表面では通常の永久磁石式
回転子と同じになる。
【0033】尚、上記第3実施例では磁石65を3個用
いた場合について説明したが、必要な容量に応じて磁石
65の個数を変更することが可能であり、極数も8極に
限定されず、任意の極数に設定することも可能である。
また上記のS極鉄心61,62、N極鉄心63,64、
S極中間鉄心68,69及びN極鉄心66,67はケイ
素鋼板を積層した積層鉄心としたが、勿論これらを他の
磁性材料等を成形して塊状鉄心としてもよい。
【0034】上記構成の回転子76は、磁石65自身が
円板であり、鉄心61,62,63,64が円周方向に
分割されておらず、また全体がアルミダイキャストで一
体的に固定されているため、遠心力強度が向上する。ま
た、磁石65は鉄心の内部に装着されているので、破損
などが生じても危険がなく、破損時の対策を容易にする
ことができる。更に、等価エアギャップを小さく取るこ
とができるため電気特性が向上し、他の補強部材によっ
て有効鉄心長が減少することもない。
【0035】更には、各鉄心61〜64,66〜69を
積層鋼板で成形することができるため、製造が容易とな
る。またアルミダイキャストで各鉄心61〜64,66
〜69及び磁石65を固定することができるため信頼性
が向上し、アルミダイキャスト用の溝に占位するアルミ
部がダンパ巻線の役目も果たすため安定性が向上する。
【0036】
【発明の効果】以上実施例と共に具体的に説明したよう
に本発明によれば、S極鉄心とN極鉄心との間に磁石を
配し、S極鉄心とN極鉄心の回転子表面の一部を円周方
向に位相を変え且つ軸方向に重ねて回転子としたことに
より、磁石及び回転子が円周方向に分割されず、補強の
ための部材が軸方向に存在しない。この結果、遠心力強
度が向上すると共に磁石の破損対策が容易となり、等価
エアギャップが小さくでき有効鉄心長が減少せず、電気
特性を低下させることなく遠心力強度を向上させること
が可能となる。
【0037】また、S極鉄心とN極鉄心との間に磁石を
配し、S極鉄心とN極鉄心の突極部を円周方向に位相を
変え且つ軸方向に重ねて回転子としたことにより、磁石
及び回転子が円周方向に分割されず、補強のための部材
が軸方向に存在しない。この結果、遠心力強度が向上
し、また等価エアギャップを小さくでき有効鉄心長が減
少せず、電気特性を低下させることなく遠心力強度を向
上させることが可能となる。更には各鉄心を積層鋼板で
成形することができるため製造が極めて容易となる。ま
た突極部の磁束密度を高くすることができるため、平均
磁束密度は従来と同程度にすることができる。
【0038】また、S極鉄心とN極鉄心との間に磁石を
配し、ダイキャスト用の溝を設けたS極鉄心とN極鉄心
の突極部を円周方向に位相を変え且つS極鉄心とN極鉄
心の突極部間にN極中間鉄心とS極中間鉄心とを各々配
してこれらを軸方向に重ねダイキャストにより一体的に
固定して回転子としたことにより、磁石及び回転子が円
周方向に分割されず、補強のための部材が軸方向に存在
しない。この結果、遠心力強度が向上すると共に磁石の
破損対策が容易となり、また等価エアギャップを小さく
でき有効鉄心長が減少せず、電気特性を低下させること
なく遠心力強度を向上させることが可能となる。更には
各鉄心を積層鋼板で成形することができるため製造が容
易となる。またダイキャストで鉄心及び磁石を固定でき
るため信頼性が向上し、ダイキャスト用の溝に占位する
導体部がダンパ巻線の役割も果たすため安定性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る永久磁石式回転機の
回転子の分解斜視図。
【図2】回転子の外観を表す斜視図。
【図3】N極部の断面図。
【図4】S極部の断面図。
【図5】磁石の他実施例を表す斜視図。
【図6】本発明の第2実施例に係る永久磁石式回転機の
回転子の分解斜視図。
【図7】回転子の外観を表す斜視図。
【図8】N極部の断面図。
【図9】S極部の断面図。
【図10】本発明の第3実施例に係る永久磁石式回転機
の回転子の分解斜視図。
【図11】回転子の外観を表す斜視図。
【図12】N極部の断面図。
【図13】S極部の断面図。
【図14】図12のA−A線矢視断面図。
【図15】永久磁石式回転機の全体構成図。
【図16】磁石貼付形の回転子を表す断面図。
【図17】磁石埋込形の回転子を表す断面図。
【図18】ステンレス板の正面図。
【符号の説明】
21 端部用S極鉄心 21a 本体 21b 表面部 21c 切欠部 22 中間用S極鉄心 22a 本体 22b 表面部 22c 切欠部 23 端部用N極鉄心 23a 本体 23b 表面部 23c 切欠部 24 中間用N極鉄心 24a 本体 24b 表面部 24c 切欠部 25 磁石 26 回転子 30 磁束 31 回転軸 32 補強リング 41,42 S極鉄心 41a,42a 本体 41b,42b 突極部 41c,42c 切欠部 43,44 N極鉄心 43a,44a 本体 43b,44b 突極部 43c,44c 切欠部 45 磁石 46 回転子 50 磁束 51 回転軸 61,62 S極鉄心 61a,62a 本体 61b,62b 突極部 61c,62c 切欠部 61d,62d 溝 63,64 N極鉄心 63a,64a 本体 63b,64b 突極部 63c,64c 切欠部 63d,64d 溝 65 磁石 66,67 N極中間鉄心 66a,67a 溝 68,69 S極中間鉄心 68a,69a 溝 70 磁束 71 回転軸 72,73 エンドリング 74,75 アルミ部 76 回転子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面に互いに異なる磁極を着磁した円板
    状の磁石と、円板状本体の外周にS極となる回転子表面
    の一部が一体形成された磁性材製のS極鉄心と、円板状
    本体の外周にN極となる回転子表面の一部が一体形成さ
    れた磁性材製のN極鉄心とからなり、同一極の面を対向
    させて前記S極鉄心と前記N極鉄心との間に前記磁石を
    配すると共に、前記S極鉄心と前記N極鉄心の回転子表
    面の一部を円周方向に位相を変え且つ軸方向に重ねて回
    転子としたことを特徴とする永久磁石式回転機の回転
    子。
  2. 【請求項2】 両面に互いに異なる磁極を着磁した円板
    状の磁石と、円板状本体の外周にS極となる突極部が一
    体形成された磁性材製のS極鉄心と、円板状本体の外周
    にN極となる突極部が一体形成された磁性材製のN極鉄
    心とからなり、同一極の面を対向させて前記S極鉄心と
    前記N極鉄心との間に前記磁石を配すると共に、前記S
    極鉄心と前記N極鉄心の突極部を円周方向に位相を変え
    且つ軸方向に重ねて回転子としたことを特徴とする永久
    磁石式回転機の回転子。
  3. 【請求項3】 両面に互いに異なる磁極を着磁した円板
    状の磁石と、円板状本体の外周にS極となる突極部が一
    体形成され且つこれらの突極部にダイキャスト用溝が設
    けられた磁性材製のS極鉄心と、円板状本体の外周にN
    極となる突極部が一体形成され且つこれらの突極部にダ
    イキャスト用溝が設けられた磁性材製のN極鉄心と、前
    記S極鉄心の突極部間に配設可能に成形されたN極中間
    鉄心と、前記N極鉄心の突極部間に配設可能に成形され
    たS極中間鉄心とからなり、同一極の面を対向させて前
    記S極鉄心と前記N極鉄心との間に前記磁石を配し、前
    記S極鉄心の突極部間に前記N極中間鉄心を配し、前記
    N極鉄心の突極部間に前記S極中間鉄心を配すると共
    に、前記S極鉄心と前記N極鉄心の突極部を円周方向に
    位相を変えて前記S極鉄心の突極部と前記S極中間鉄心
    とを対向させ且つ前記N極鉄心の突極部と前記N極中間
    鉄心とを対向させて軸方向に重ねダイキャストによって
    一体的に固定して回転子としたことを特徴とする永久磁
    石式回転機の回転子。
JP7064150A 1994-10-06 1995-03-23 永久磁石式回転機の回転子 Withdrawn JPH08163802A (ja)

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JP24251894 1994-10-06
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008187830A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Nissan Motor Co Ltd リラクタンスモータ用ロータ及びそれを備えるリラクタンスモータ
US9502929B2 (en) 2010-11-19 2016-11-22 Asmo Co., Ltd. Rotor and motor

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