JP4405000B2 - モータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、周方向に分割されたセグメントを隣接配置して略環形状を形成する分割固定子鉄心を有する固定子を具備したモータに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来より、鉄材の有効利用を図るために、周方向に分割されたセグメントを隣接配置して略環形状を形成する分割固定子鉄心が供されている。
この種の分割固定子鉄心の一例としては、特開平7−3253号公報のものがある。これは、周方向に突極毎に若しくは適当な個数で分割されたセグメントからなる分割固定子鉄心に関するものであり、その主要な目的としては、環状の形状のまま打抜き加工などにて形成した場合に発生する鉄心として使用しない内側若しくは外側の無駄な鉄材の消費を削減しようとするものである。
【0003】
しかしながら、上記のものは、セグメントの境界位置は適当に選択されているものであることから、セグメント間に働く磁気吸引力がアンバランスとなっている。このため、セグメント間の磁気吸引力により振動騒音が発生するという課題があった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、セグメント間に働く磁気吸引力のアンバランスを極力抑制して振動騒音を防止することができるモータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のモータは、回転子と、継鉄部により連結された複数種類の突極を有する複数のセグメントを略環形状に隣接配置し通電相に対応して巻線を施すことにより構成する分割固定子鉄心を有する固定子とを具備し、前記各セグメントは、巻線相数の正の整数倍であると共に突極先端形状の1配設パターンを形成する突極数と巻線相数との公倍数の突極を備え、各相は、集中巻きされ、前記突極は、複数種類の先端形状からなる配設パターンを繰返すように形成され、その突極先端形状は、2以上のN種の先端径と2以上のM種の先端角度幅を有し、1配設パターンを形成する突極数はN・Mであり、各セグメントの境界位置は、通電時に各セグメント境界を通過する磁束量が略同じとなる位置に設定されているものである(請求項1)。
【0006】
このような構成の固定子に通電すると、回転磁界が発生して回転子が回転する。このとき、分割固定子鉄心の継鉄部を通過する磁束量は回転子が回転するにしたがって刻一刻と変化するものの、各相に対応して複数種類の突極が設けられている場合は、通過する磁束量が略同じとなる継鉄部が一定の角度位置で存在する。
【0007】
本発明においては、これらの角度位置がセグメント境界と一致するように、1セグメント内に具備する突極数を設定するもので、セグメント境界を通過する磁束量は刻一刻変化するものの、各々のセグメント境界で略同じとなる。
【0008】
従って、分割固定子鉄心の継鉄部を通過する磁束量が略同じとなる位置に各セグメントの境界位置を設定することにより、セグメント間に働く磁気吸引力をバランスさせることにより相殺することができ、セグメント間の磁気吸引力により振動騒音が発生してしまうことを防止できる。
【0009】
上記構成において、前記各セグメントは、巻線相数の正の整数倍の突極を備え、各相は、集中巻きされていてもよい(請求項2)。
分割固定子鉄心において通過する磁束量が略同じとなる継鉄部が一定の角度位置に存在する周期は、巻線相数の正の整数倍の突極数を含んでいるので、このような角度にセグメントの境界位置を設定することより、セグメント間の磁気吸引力により振動騒音が発生してしまうことを防止できる。
【0010】
この場合、正の整数倍とは1倍であるのが望ましい(請求項3)。
このような構成によれば、セグメントを最大数に分割することができるので、鉄心材料の有効活用を図ることができる。
【0011】
また、前記各セグメントは、下式に該当する突極数を備えるようにしてもよい(請求項4)。
1セグメント当りの突極数=CM(Nt/CD(Nt,Np) ,Nf)
但し、
CM(A,B) :整数Aと整数Bの公倍数
CD(A,B) :整数Aと整数Bの公約数
Nt :固定子の総突極数(≧2)
Np :回転子の総磁極数(≧2)
Nf :巻線相数
【0012】
つまり、複数磁極を有する回転子を用いた場合に、セグメントの境界において磁束量が略同じとなる位置は、1つのセグメントの突極数が巻線相数の正の整数倍であるという条件に加えて、回転子の総磁極数がセグメント数の正の整数倍である必要がある。
【0013】
ここで、上記式において、固定子の総突極数Nt と回転子の総磁極数Np との公約数を求めることはセグメント数を求めることになるので、そのセグメント数で固定子の総磁極数NP を除算することは、1つのセグメントが有することが可能な最小突極数を示している。従って、斯様にして求めた最小突極数と巻線総数Nf との公倍数により1セグメント当りの突極数を求めることができる。
【0014】
また、前記各セグメントの境界位置は、巻線相数に対応する突極角度ピッチの巻線相数倍の倍数と回転子の同一磁極角度ピッチの倍数とが一致する角度位置に設定されていてもよい(請求項5)。
【0015】
このような構成によれば、巻線相数に対応する突極角度ピッチの巻線相数倍の倍数と回転子の同一磁極角度ピッチの倍数とが一致する角度位置は、請求項4記載のものと同一条件を満足するものであり、その結果として、セグメント間の磁気吸引力により振動騒音の発生を防止することができる。
【0016】
また、前記突極は、複数種類の先端形状からなる1つの配設パターンを繰返するように形成され、前記セグメントは、突極先端形状の1配設パターンを形成する突極数と巻線相数との公倍数の突極を備えるようにしてもよい(請求項6)。
【0017】
突極の先端が複数の先端形状からなる配設パターン毎に繰返される場合に、セグメントの境界において磁束量が略同じとなる位置は、セグメントの突極数が巻線相数の正の整数倍の突極数であるという条件に加えて、セグメントの境界において突極の配設パターンの区切りとなる必要がある。
【0018】
従って、突極先端形状の1配設パターン内に含まれる突極数と巻線相数との公倍数の突極を備えることにより、上記の条件を満足することができるので、セグメント間の磁気吸引力により振動騒音が発生してしまうことを防止できる。
【0019】
この場合、突極数は、突極先端形状の種類数と巻線相数との最小公倍数であるのが望ましい(請求項7)。
このような構成によれば、セグメントを最大数に分割することができるので、鉄心材料の有効活用を図ることができる。
【0020】
また、1配設パターン中の突極は、前記回転子の回転中心から先端までの先端径が互いに異なっていてもよい(請求項8)。
【0021】
また、1配設パターン中の突極は、互いに先端角度幅が異なっていてもよい (請求項9)。
【0022】
つまり、突極の先端径若しくは先端角度幅など、突極先端形状を複数種類具備する固定子鉄心においては、先端形状の1配設パターン内に具備する突極数と巻線相数との公倍数の突極数を含む周期に限定されるので、上記のように構成することにより、突極先端形状を複数種類具備する構成において、セグメント間の磁気吸引力により振動騒音が発生してしまうことを防止できる。
【0023】
また、巻線相数は3相であり、突極先端形状は2種類であり、各セグメントは、6個の突極を備えて構成されていてもよい(請求項10)。
このような構成によれば、突極先端形状が2種類存在する場合には、セグメント境界位置を磁束密度が略同じ位置に設定することができるので、セグメント間の磁気吸引力により振動騒音が発生してしまうことを防止できる。
【0024】
本発明の背景には、大口径モータの開発における鉄心の材料の有効活用が求められているが、その用途においては巻線相数は3相が主流となっており、1相辺り多数の突極を持つ構成が多い。また、その場合振動対策として複数の突極を含む配設パターンを用いることが効果的であり、配設パターン内の突極数は1を越える自然数として最小の2を用いることが多く、その場合通電相数との最小公倍数6の突極を含むように鉄心を分割する構成が、本発明の範囲内にて最大の分割数を得られ、最も効果が得られる。
【0025】
また、突極先端形状は、2以上のN種の先端径と2以上のM種の先端角度幅を有し、1配設パターンを形成する突極数はN・Mであってもよい(請求項11)。
【0026】
このような構成によれば、セグメントの突極種類数が多い場合であっても、セグメント間に働く磁気吸引力をバランスさせることにより効果的に相殺することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1の参考の形態)
以下、本発明を内転形モータに適用した第1の参考の形態について、図1を参照して説明する。
図1は内転形モータに使用される固定子の主体をなす分割固定子鉄心の平面を示している。この図1において、分割固定子鉄心1は、3個のセグメント2により形成されている。これらのセグメント2は打抜き成形された鋼板を積層して形成されており、外周部を溶接により連結されている。この場合、各セグメント2同士は微小な空間を間に介在した状態で隣接配置されている。
【0028】
各セグメント2は継鉄部3により接続されたそれぞれ3個の突極4a〜4cを備えており、各突極4a〜4cは他のセグメント2における同符号の突極4a〜4cと同相となるように集中巻線(図示せず)が施されている。つまり、分割固定子鉄心1全体としては3相の巻線が施されるものであり、1セグメント2内においては突極数と巻線相数とが一致している。
このように構成された分割固定子鉄心1にあっては、各セグメント2の境界は突極4aと突極4cとの間にあり、同じ巻線相間に位置していることになる。
【0029】
ところで、分割固定子鉄心1では、巻線の各相が複数の突極4a〜4cに施された場合、通過する磁束量が略同じとなる継鉄部3が一定の角度位置で存在する。つまり、継鉄部3にあっては、分割固定子鉄心1への通電状態にかかわらず磁束量が略同じとなる部位が一定の角度位置で存在し、その角度位置としては巻線相数の正の整数倍の突極数を含んでいるのである。
【0030】
従って、上述のように分割固定子鉄心1を構成した場合、巻線相数が3、突極数が3であり、突極数は巻線相数の正の整数倍(1倍)であることから、各セグメント2の境界を通過する磁束量は常に同じとなるように分割固定子鉄心1が分割されていることになる。
そして、上記構成の分割固定子鉄心1内に図示しない回転子を配設することによりモータが構成されている。
【0031】
このような構成によれば、セグメント2の境界位置を、巻線相数の正の整数倍の突極数を含む位置に設定するようにしたので、分割固定子鉄心1を構成するセグメント2間に磁気吸引力が作用するにしても、セグメント2間に作用する磁気吸引力は略同じであるので、セグメント2間の磁気吸引力により振動騒音が発生することを防止できる。
【0032】
この場合、正の整数倍としては1倍であり、セグメント2を最大数に分割することができるので、鉄心材料の有効利用を図ることができる。
また、セグメント2の境界位置を工夫するだけで実施することができるので、コストが上昇することなく容易に実施することができる。
【0033】
(第2の参考の形態)
次に本発明を内転形永久磁石モータに適用した第2の参考の形態を図2を参照して説明する。
図2は本発明の分割固定子鉄心を使用した内転形永久磁石モータの横断面を示している。この図2において、固定子の主体をなす分割固定子鉄心5は4個のセグメント6から構成されており、各セグメント6は継鉄部7により隣接配置された3個の突極8a〜8cを備えている。各セグメント6における各突極8a〜8cは他のセグメント6における同符号の突極8a〜8cと同相に集中巻線が施されている。つまり、分割固定子鉄心5全体としては3相の巻線が施され、1つのセグメント6内の突極数3と巻線相数3とが一致している。
【0034】
一方、回転子9は、磁路となる継鉄部10の外周面に8個の永久磁石11を備えて構成されている。この場合、回転子9の総磁極数は8、分割固定子鉄心5のセグメント数は4であることから、回転子9の総磁極数は分割固定子鉄心5のセグメント数にて割切れる磁極数となっている。また、分割固定子鉄心5の1つのセグメント6に対向する磁極数は2となっている。
【0035】
ここで、全てのセグメント6は所謂蟻継形状により連結されていると共に、その連結位置は突極8aと突極8cとの間に設定されている。この場合、セグメント6の境界は、同じ巻線相間に位置していると共に、各同符号の突極8a〜8cは回転子9の同じ電気角度位置に対向しているため、各セグメント6の境界を通過する磁束量が同じとなるように分割鉄心を分割できている。
【0036】
このようにセグメント境界の磁束量が略同じとなる1セグメント当りの突極数を求めるには、以下の式を用いることができる。
【0037】
1セグメント当りの突極数=CM(Nt/CD(Nt,Np) ,Nf)
但し、
CM(A,B) :整数Aと整数Bの公倍数
CD(A,B) :整数Aと整数Bの公約数
Nt :固定子の総突極数(≧2)
Np :回転子の総磁極数(≧2)
Nf :巻線相数
【0038】
つまり、複数磁極を有する回転子を用いた場合に、セグメント6の境界において磁束量が略同じとなる位置は、第1の参考の形態で説明したように1つのセグメント6の突極数が巻線相数の正の整数倍であるという条件に加えて、回転子9の総磁極数がセグメント数の正の整数倍である必要がある。
【0039】
ここで、上記式において、固定子の総突極数Nt と回転子の総磁極数Np との公約数を求めることはセグメント数を求めることになるので、そのセグメント数で固定子の総磁極数NP を除算することは、1つのセグメントが有することが可能な最小突極数を示している。従って、斯様にして求めた最小突極数と巻線総数Nf との公倍数により1セグメント当りの突極数を求めることができる。
【0040】
この第2の参考の形態によれば、内転形永久磁石モータにおいて、各セグメント6の境界を、回転子9の総磁極数が分割固定子鉄心5のセグメント6の数で割切れると共に、同じ巻線相間に存在するようにしたので、第1の参考の形態と同様に、分割固定子鉄心5を構成するセグメント6間に磁気吸引力が作用するにしても、セグメント6間に作用する磁気吸引力は略同じとなり、セグメント6間の磁気吸引力により振動騒音が発生することを防止できる。
【0041】
この場合、最小突極数と巻線総数Nfとの公倍数を求める際に、それらの最小公倍数を求めたときは、1つのセグメントが具備する最小突極数を求めることができる。このことは、セグメント6を最大数に分割することができることを意味しているので、鉄心材料の有効利用を図ることができる。
【0042】
(第3の参考の形態)
次に本発明を外転形永久磁石モータに適用した第3の参考の形態を図3及び図4を参照して説明する。
図3は外転形モータの分割固定子鉄心の平面を示している。この図3において、固定子の主体をなす分割固定子鉄心12は6個のセグメント13を備えて構成されている。各セグメント13は所定形状に打抜き加工された珪素鋼板を積層して形成されており、継鉄部14で隣接配置された6個の突極15a〜15fを備えている。これらの各セグメント13はPPS樹脂による樹脂層によりインサート成形されている。各セグメント13におけるそれぞれの突極15a〜15fは他のセグメント13における同符号の突極15a〜15fと同相にて、図示しない集中巻線が施されている。さらに、それらは3突極毎に同相、つまり突極15a,15d、突極15b,15e、突極15c,15fをペアとして、それぞれ同相の全体としては3相の巻線が施されている。
【0043】
この場合、上述のようにペアとなる突極は、互いに回転中心から最先端までの長さ(先端径)と先端角度幅が異なっており、突極15a,15c,15eは先端径が小さく且つ先端角度幅は大きく、突極15b,15d,15fは先端径が大きく且つ先端角度幅は小さい。つまり、突極の先端形状としては2種類存在し、交互に配設されている。従って、先端形状の1配設パターン内の突極種類数は2、巻線相数は3であるので、突極数と巻線相数との積は6となり、これは、各セグメント13の突極数と一致している。
【0044】
また、図4に示すように上記構成の分割固定子鉄心12の外周には回転子16が配設されている。この回転子16には24個の永久磁石17が連結して構成されている。この場合、分割固定子鉄心12のセグメント数は6、回転子16の磁極数は24であるので、磁極数をセグメント数で割り切ることができる。
【0045】
ここで、全てのセグメント13の境界は突極15aと15fとの間で、同じ巻線相間に位置しており、さらにそれらは同相の突極で且つ突極先端形状が同じであるため、各セグメント13の境界を通過する磁束量は同じとなる。
【0046】
尚、突極15cと15dも同じ巻線相間となるが、前記の通り突極先端形状が異なるため、磁気回路も異なり磁束量は同じとならないため、セグメント境界は設けていない。
【0047】
この第3の参考の形態によれば、外転形永久磁石モータにおいて、分割固定子鉄心12の突極15a〜15fの先端形状が異なる場合であっても、分割固定子鉄心12において磁束量が略同じとなる位置が存在するので、その位置にセグメント境界を設定することによりセグメント境界間で磁気吸引力により発生する振動騒音を防止することができる。
【0048】
ところで、近年、大口径モータの開発においては、鉄心の材料の有効活用が求められているが、その用途においては巻線相数は3相が主流となっており、1相辺り多数の突極を持つ構成が多い。また、その場合振動対策として複数の突極を含む配設パターンを用いることが効果的であり、配設パターン内の突極数は1を越える自然数として最小の2を用いることが多く、その場合通電相数との最小公倍数6の突極を含むように鉄心を分割する構成が、第3の参考の形態において最大の分割数を得られ、最も効果が得られる。
【0049】
実施の形態)
次に本発明の外転形永久磁石モータに適用した実施の形態を図5を参照して説明する。この実施の形態は、第3の参考の形態において、突極先端形状として4種類設けたことを特徴とする。
【0050】
図5は外転形モータの固定子の主体をなす分割固定子鉄心の平面を示している。この図5において、分割固定子鉄心18は3個のセグメント19を備えて構成されている。各セグメント19は所定形状に打抜き加工された珪素鋼板を積層して形成されており、継鉄部20で隣接配置された12個の突極20a〜20lを備えている。これらの各セグメント19はPPS樹脂による樹脂層によりインサート成形されている。各セグメント19におけるそれぞれの突極20a〜20lは他のセグメント20における同符号の突極20a〜20lと同相にて、図示しない集中巻線が施されている。さらに、それらは3突極毎に同相、つまり、突極20a,20d,20g,20j、突極20b,20e,20h,20k、突極20c,20f,20i,20lをグループとして、それぞれ同相の全体として3相の巻線が施されている。
【0051】
この場合、上述のようにグループとなる突極は、互いに回転中心から最先端までの長さ(先端径)と先端角度幅が異なっており、突極20a,20e,20iは先端径が小さく且つ先端角度幅は大きく、突極20b,20f,20jは先端径が大きく且つ先端角度幅は小さく、突極20c,20g,20kは先端径も先端角度幅も大きく、突極20d,20h,20lは先端径も先端角度幅も小さい。つまり、突極の先端形状としては4種類存在し、交互に配設されている。従って、先端形状の1配設パターン内の突極種類数は4、巻線相数は3であるので、突極数と巻線相数との積は12となり、これは、各セグメント19の突極数と一致している。
【0052】
また、上記構成の分割固定子鉄心18の外周には回転子16が配設されている。この回転子16には24個の永久磁石17が連結して構成されている。この場合、分割固定子鉄心19のセグメント数は3、回転子16の磁極数は24であるので、磁極数をセグメント数で割り切ることができる。
【0053】
ここで、全てのセグメント19の境界は突極20aと20lとの間で、同じ巻線相間に位置しており、さらにそれらは同相の突極で且つ突極先端形状が同じであるため、各セグメント19の境界を通過する磁束量は同じとなる。
【0054】
このような実施の形態によれば、各セグメント19の突極形状を4種類、巻線相数を3、セグメント19の突極数を12個とすることにより、各セグメント19の境界を通過する磁束量が略同じとなり、セグメント19の突極種類数が多い場合であっても、セグメント19間に働く磁気吸引力のアンバランスを極力抑制して振動騒音を効果的に低減することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のモータによれば、各セグメントの境界位置は、通電時に各セグメント境界を通過する磁束量が略同じとなる位置に設定されているので、セグメント間に働く磁気吸引力のアンバランスを極力抑制して、振動騒音を低減することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の参考の形態を示す分割固定子鉄心の平面図
【図2】 本発明の第2の参考の形態を示す分割固定子鉄心及び回転子の平面図
【図3】 本発明の第3の参考の形態を示す分割固定子鉄心の平面図
【図4】 分割固定子鉄心及び回転子の平面図
【図5】 本発明の実施の形態を示す分割固定子鉄心及び回転子の平面図
【符号の説明】
1は分割固定子鉄心、2はセグメント、3は継鉄部、4a〜4cは突極、5は分割固定子鉄心、6はセグメント、8a〜8dは突極、9は回転子、11は永久磁石、12は分割固定子鉄心、13はセグメント、15a〜15fは突極、18は分割固定子鉄心、19はセグメント、20a〜20lは突極である。

Claims (1)

  1. 回転子と、
    継鉄部により連結された複数の突極を有する複数のセグメントを略環形状に隣接配置し通電相に対応して巻線を施すことにより構成する分割固定子鉄心を有する固定子とを具備し、
    前記各セグメントは、巻線相数の正の整数倍であると共に突極先端形状の1配設パターンを形成する突極数と巻線相数との公倍数の突極を備え、
    各相は、集中巻きされ、
    前記突極は、複数種類の先端形状からなる配設パターンを繰返すように形成され、その突極先端形状は、2以上のN種の先端径と2以上のM種の先端角度幅を有し、1配設パターンを形成する突極数はN・Mであり、
    各セグメントの境界位置は、通電時に各セグメント境界を通過する磁束量が略同じとなる位置に設定されていることを特徴とするモータ。
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