JP2558514Y2 - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JP2558514Y2
JP2558514Y2 JP5900292U JP5900292U JP2558514Y2 JP 2558514 Y2 JP2558514 Y2 JP 2558514Y2 JP 5900292 U JP5900292 U JP 5900292U JP 5900292 U JP5900292 U JP 5900292U JP 2558514 Y2 JP2558514 Y2 JP 2558514Y2
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JP
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field magnet
electric machine
rotating electric
skew
angle
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JP5900292U
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JPH0617375U (ja
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浩史 小林
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Nidec Sankyo Corp
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Nidec Sankyo Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、界磁マグネットの磁極
数と電機子鉄心の突極数との比が10:12の回転電機
に関するもので、とくにコギングトルクの低減を図った
回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般的に用いられている回転電機の
例として、界磁マグネットの磁極数が8で電機子鉄心の
突極数が12のいわゆる8−12構造とした回転電機が
知られている。しかし、8−12構造の周対向スロット
型回転電機では、ロータの回転位置によって磁気抵抗が
不均一なことで生じるコギングトルクが大きく、回転が
不円滑になるという難点がある。その点、特開昭62−
110468号公報に記載されているように、界磁マグ
ネットの磁極数が10で電機子鉄心の突極数が12の1
0−12構造の回転電機では、コギングトルクが低減さ
れるという利点がある。ちなみに、10−12構造の回
転電機では、8−12構造の回転電機に対してコギング
トルクが1/10〜1/20に低減される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のとおり、10−
12構造の回転電機によれば、コギングトルクがかなり
低減されるという利点があるが、コギングが完全になく
なるというわけではなく、回転の円滑性がより厳しく要
求される用途に対しては、更なるコギングトルク低減策
を施す必要がある。
【0004】本考案はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、いわゆる10−12構造の回転電
機において、特性の低下を抑制しながらコギングトルク
を低減させることができる回転電機を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、いわゆる10−12構造の回転電機にお
いて、界磁マグネットに、回転軸方向に対して傾斜させ
たスキュー着磁を施すとともに、スキュー着磁の傾斜角
度を、電機子鉄心と対向する面内において電気角で30
±10°とした。
【0006】
【作用】いわゆる10−12構造の回転電機において、
界磁マグネットに、回転軸方向に対して電機子鉄心と対
向する面内において傾斜させたスキュー着磁を施すと、
このスキュー着磁の傾斜角度の大小によってコギングト
ルクが大きく変化する。スキュー着磁の傾斜角度が電機
子鉄心と対向する面内において電気角で30°のときコ
ギングトルクは最低となり、その±10°の範囲内であ
ればコギングトルクは低く押さえることができ、モータ
の場合はトルク定数の低下も小さい。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しながら本考案にかかる回
転電機の実施例について説明する。ここではモータの例
として説明する。図1において、リング状の電機子鉄心
3は内周側に中心方向に向いた12個の突極4を有し、
各突極4の先端部は周方向に両側が延びた傘部5となっ
ている。突極4の数が12のため、各突極4の傘部5相
互間には巻線のためのスロット6が合計12個形成され
ている。電機子鉄心3の上記各突極傘部5の内周側には
リング状の界磁マグネット2を有するロータが配置され
ており、界磁マグネット2の外周面と上記各突極傘部5
の内周面が一定の間隙をおいて対向している。界磁マグ
ネット2は周方向に10極に着磁されている。上記各突
極は周方向に等間隔に配置されている。電機子鉄心3
は、図2に示すように複数枚のコア板を重ねてなる積層
鉄心になっている。
【0008】界磁マグネット2の10個の磁極は、着磁
の際に、図2に示すように回転軸方向Aに対して傾斜さ
せたスキュー着磁がなされる。スキュー着磁の傾斜角度
は、この例では電機子鉄心3と対向する面内において電
気角で30°、機械角では図1に示すように6°になっ
ている。ここで、スキュー着磁の傾斜角度の定義につい
て具体的に説明する。界磁マグネット2の一つの磁極の
周方向への広がり角度は電気角で180°である。界磁
マグネット2の各磁極の境界線2aは回転軸方向Aに対
して傾斜している。上記界磁マグネット2の電機子鉄心
3との重なり面内、より正確には電機子鉄心3の突極傘
部5との重なり面内における上記境界線2aの両端相互
間の周方向への広がり角度をスキュー着磁の傾斜角度と
いい、ここでは電気角で表している。
【0009】スキュー着磁の傾斜角度は上記のように定
義されるので、界磁マグネット2の各磁極の境界線2a
の回転軸方向Aに対する傾斜が同じであったとしても、
界磁マグネット2の電機子鉄心3の突極傘部5との重な
り面の大小によってスキュー着磁の傾斜角度が異なるこ
とになる。図3の例は、電機子鉄心13の突極傘部15
の回転軸方向Aの幅が、界磁マグネット2の回転軸方向
Aの幅よりも小さくなっている。この例におけるスキュ
ー着磁の傾斜角度を図2の例と同様に30°に設定する
と、スキュー着磁の傾斜角度は、界磁マグネット2と電
機子鉄心13の突極傘部15との重なり面内における上
記界磁マグネット2の各磁極の境界線2aの両端相互間
の周方向への広がり角度であるから、界磁マグネット2
の各磁極の境界線2aの回転軸方向Aに対する傾斜は、
図2の例の場合よりも大きくなることになる。
【0010】ここで、いわゆる10−12構造の回転電
機における界磁マグネットのスキュー角度とコギングト
ルクとの関係およびスキュー角度とトルク定数との関係
について説明する。図4は、10−12構造において界
磁マグネットの着磁のスキュー角度を変化させた場合の
コギングトルクの変化を示す。図4からわかるように、
スキュー角度0から順次スキュー角度を増やしていくに
従ってコギングトルクは減少し、電気角度でスキュー角
度が30°のときコギングトルクは最小でほとんどゼロ
になる。スキュー角度をさらに増やしていくとコギング
トルクは再び増加したあと再び減少し、スキュー角度が
60°のときコギングトルクは再び最小でほとんどゼロ
になる。
【0011】一般に、界磁マグネットのスキュー角度を
増加させると、電機子巻線の鎖交する磁束が減少し、モ
ータのトルク定数が減少するため、界磁マグネットのス
キュー角度をあまり大きくするのは望ましくない。図5
は、10−12構造において界磁マグネットの着磁のス
キュー角度を変化させた場合のトルク定数の変化を示
す。図5からわかるように、スキュー角度が40°以上
になるとトルク定数の低下を無視することはできなくな
る。
【0012】図4、図5から明らかなように、界磁マグ
ネットのスキュー角度を30°に設定した場合が、コギ
ングトルクを最小にできるし、トルク定数の低下も小さ
いため、スキュー角度30°付近が最適値となる。そし
て、スキュー角度30°を中心として±10°の範囲で
あれば、コギングトルクを比較的小さく押さえることが
できるし、トルク定数の低下も小さいため、スキュー角
度30±10°の範囲が目的を達成可能な範囲というこ
とになる。
【0013】なお、電機子鉄心の突極への巻線方法には
各種の方法があるが、コギングトルク低減に関しては巻
線方法の違いによる差は認められないので、巻線方法に
関する説明は省略する。
【0014】本考案にかかる回転電機は、界磁マグネッ
トの磁極数と電機子鉄心の突極数との比が10対12に
なっておればよく、これらをn倍(nは正の整数)した
ものでもよい。従って、nを2として界磁マグネットの
磁極数を20、電機子鉄心の突極数を24としたもの、
あるいは、nを3として界磁マグネットの磁極数を3
0、電機子鉄心の突極数を36としたものでもよい。
【0015】図1に示す実施例は、ロータが電機子鉄心
および巻線の内側にあるインナーロータ型になっていた
が、本考案はアウターロータ型にも適用可能である。ま
た本考案は、モータのみでなく発電機にも適用可能であ
る。
【0016】
【考案の効果】本考案にかかる回転電機によれば、界磁
マグネットの磁極数と電機子鉄心の突極数との比率が1
0:12の回転電機において、界磁マグネットに、回転
軸方向に対して傾斜させたスキュー着磁を施し、このス
キュー着磁の傾斜角度を、電機子鉄心と対向する面内に
おいて電気角で30±10°としたことにより、コギン
グトルクを低減することができ、回転の円滑な回転電機
を得ることができる。そして、モータの場合は、スキュ
ー着磁の傾斜角度を、電機子鉄心と対向する面内におい
て電気角で30±10°としたことにより、トルク定数
の低下を最低限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる回転電機の実施例を示す平面
図。
【図2】同上実施例の展開図。
【図3】本考案にかかる回転電機の別の実施例を示す展
開図。
【図4】界磁マグネットの磁極数が10で電機子鉄心の
突極数が12の回転電機における界磁マグネットのスキ
ュー角度とコギングトルクとの関係を示す線図。
【図5】界磁マグネットの磁極数が10で電機子鉄心の
突極数が12の回転電機における界磁マグネットのスキ
ュー角度とトルク定数との関係を示す線図。
【符号の説明】
2 界磁マグネット 3 電機子鉄心 4 突極

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 10n(nは正の整数)極に着磁された
    界磁マグネットと、この界磁マグネットに対向して設け
    られ12n個の突極を有する電機子鉄心とを備えた回転
    電機において、 上記界磁マグネットに、回転軸方向に対して傾斜させた
    スキュー着磁を施し、 このスキュー着磁の傾斜角度を、電機子鉄心と対向する
    面内において電気角で30±10°としてなる回転電
    機。
JP5900292U 1992-07-30 1992-07-30 回転電機 Expired - Lifetime JP2558514Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0617375U JPH0617375U (ja) 1994-03-04
JP2558514Y2 true JP2558514Y2 (ja) 1997-12-24

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