JPH06287515A - 表面保護剤 - Google Patents
表面保護剤Info
- Publication number
- JPH06287515A JPH06287515A JP5095484A JP9548493A JPH06287515A JP H06287515 A JPH06287515 A JP H06287515A JP 5095484 A JP5095484 A JP 5095484A JP 9548493 A JP9548493 A JP 9548493A JP H06287515 A JPH06287515 A JP H06287515A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protective agent
- surface protective
- water repellency
- component
- silicone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B08—CLEANING
- B08B—CLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
- B08B17/00—Methods preventing fouling
- B08B17/02—Preventing deposition of fouling or of dust
- B08B17/06—Preventing deposition of fouling or of dust by giving articles subject to fouling a special shape or arrangement
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B08—CLEANING
- B08B—CLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
- B08B17/00—Methods preventing fouling
- B08B17/02—Preventing deposition of fouling or of dust
- B08B17/06—Preventing deposition of fouling or of dust by giving articles subject to fouling a special shape or arrangement
- B08B17/065—Preventing deposition of fouling or of dust by giving articles subject to fouling a special shape or arrangement the surface having a microscopic surface pattern to achieve the same effect as a lotus flower
Abstract
(57)【要約】
【目的】 初期撥水性、撥水持続性に優れ、かつ防汚性
に優れた表面保護剤を提供する。 【構成】 (A)ポリオルガノシロキサンが有機樹脂に
グラフト共重合してなるシリコ−ン変性有機樹脂、
(B)シリカ微粉末、および(C)溶剤からなる表面保
護剤。
に優れた表面保護剤を提供する。 【構成】 (A)ポリオルガノシロキサンが有機樹脂に
グラフト共重合してなるシリコ−ン変性有機樹脂、
(B)シリカ微粉末、および(C)溶剤からなる表面保
護剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面保護剤に関し、詳し
くは、初期撥水性および撥水持続性に優れ、かつ、防汚
性に優れた表面保護剤に関する。
くは、初期撥水性および撥水持続性に優れ、かつ、防汚
性に優れた表面保護剤に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】自動車,各種車両,飛行
機,橋梁,建物等の外装塗装面は、その表面が水,紫外
線,オゾン等に晒されているため、経時的に変質(劣
化)するという欠点があった。そのため、これらの外装
塗装面の保護を目的として、数多くの表面保護剤が提案
されている。例えば、ワックスにシリコーンオイルを配
合した組成物が自動車用表面保護剤(カ−ワックス)と
して提案されている(特開昭52−82688号公報お
よび特開昭62−132981号公報参照)。ところ
が、これらのカーワックスで処理された外装塗装面は、
初期においては優れた撥水性を示すが、その撥水性は経
時的に失われてしまうという欠点があった。また、ワッ
クスにシリコ−ンレジンを配合したつや出し剤組成物が
提案されている(特開昭59−8776号公報参照)。
この組成物はワックスにシリコーンオイルを配合した組
成物に比べては撥水持続性に優れているが、十分に満足
できるものではなかった。さらに、劣化の原因の一つで
ある紫外線の影響を除去するために、ジオルガノポリシ
ロキサンに紫外線吸収剤等の添加剤を配合したつや出し
剤が提案されている(特開昭60−127382号公報
参照)。しかし、一般に紫外線吸収剤はいずれも低分子
量の有機化合物であるため、雨等により洗い流され易
い。そのため、このようなつや出し剤は撥水持続性に乏
しいという欠点があった。本発明者らは、先に、初期撥
水性および撥水持続性に優れた表面保護剤として、ポリ
オルガノシロキサングラフト型ポリエステル樹脂やポリ
オルガノシロキサングラフト型エポキシ樹脂を主剤とす
る表面保護剤を提案した(特開平4−122726号公
報および特願平4−338102号公報参照)。しか
し、これらの表面保護剤で処理された表面は、経時的に
汚れてくるという欠点があった。
機,橋梁,建物等の外装塗装面は、その表面が水,紫外
線,オゾン等に晒されているため、経時的に変質(劣
化)するという欠点があった。そのため、これらの外装
塗装面の保護を目的として、数多くの表面保護剤が提案
されている。例えば、ワックスにシリコーンオイルを配
合した組成物が自動車用表面保護剤(カ−ワックス)と
して提案されている(特開昭52−82688号公報お
よび特開昭62−132981号公報参照)。ところ
が、これらのカーワックスで処理された外装塗装面は、
初期においては優れた撥水性を示すが、その撥水性は経
時的に失われてしまうという欠点があった。また、ワッ
クスにシリコ−ンレジンを配合したつや出し剤組成物が
提案されている(特開昭59−8776号公報参照)。
この組成物はワックスにシリコーンオイルを配合した組
成物に比べては撥水持続性に優れているが、十分に満足
できるものではなかった。さらに、劣化の原因の一つで
ある紫外線の影響を除去するために、ジオルガノポリシ
ロキサンに紫外線吸収剤等の添加剤を配合したつや出し
剤が提案されている(特開昭60−127382号公報
参照)。しかし、一般に紫外線吸収剤はいずれも低分子
量の有機化合物であるため、雨等により洗い流され易
い。そのため、このようなつや出し剤は撥水持続性に乏
しいという欠点があった。本発明者らは、先に、初期撥
水性および撥水持続性に優れた表面保護剤として、ポリ
オルガノシロキサングラフト型ポリエステル樹脂やポリ
オルガノシロキサングラフト型エポキシ樹脂を主剤とす
る表面保護剤を提案した(特開平4−122726号公
報および特願平4−338102号公報参照)。しか
し、これらの表面保護剤で処理された表面は、経時的に
汚れてくるという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
欠点を克服すべく鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明の目的は、初期撥水性および撥水
持続性に優れ、かつ、防汚性に優れた表面保護剤を提供
することにある。
欠点を克服すべく鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明の目的は、初期撥水性および撥水
持続性に優れ、かつ、防汚性に優れた表面保護剤を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段とその作用】 本発明は、(A)ポリオルガノシロキサンが有機樹脂にグラフト共重合してな るシリコ−ン変性有機樹脂 100重量部、 (B)シリカ微粉末 0.1〜200重量部 および (C)溶剤 1〜10,000重量部 からなる表面保護剤に関する。
【0005】本発明で使用される(A)成分のシリコ−
ン変性有機樹脂は本発明の表面保護剤の主成分であり、
ポリオルガノシロキサンが有機樹脂にグラフト共重合し
た化学構造を有するものである。このようなシリコーン
変性有機樹脂としては、ポリオルガノシロキサングラフ
ト型ポリエステル樹脂,ポリオルガノシロキサングラフ
ト型エポキシ樹脂,ポリオルガノシロキサングラフト型
アクリル樹脂などが挙げられる。これらのシリコーン変
性有機樹脂は、例えば、次に挙げる方法で得ることがで
きる。ポリオルガノシロキサングラフト型ポリエステル
樹脂は、例えば、分子鎖片末端に2個のカルビノール基
を有するポリジオルガノシロキサンと多価カルボン酸あ
るいはその酸クロライドとを縮合反応させたり、分子鎖
片末端に2個のカルボキシル基を有するポリジオルガノ
シロキサンと多価アルコールとを反応させたりすること
によって得ることができる。また、分子鎖片末端にケイ
素原子結合の水酸基,水素原子もしくはアルコキシ基等
の加水分解性基を有するポリジオルガノシロキサンとカ
ルビノール基を有するポリエステル樹脂とを縮合反応さ
せたり、分子鎖片末端にケイ素原子結合水素原子を有す
るポリジオルガノシロキサンと脂肪族不飽和結合基を有
するポリエステル樹脂とを白金系化合物触媒の存在下で
付加反応させたりすることによっても得ることができる
(特開平4−122726号公報参照)。ポリオルガノ
シロキサングラフト型エポキシ樹脂は、例えば、片末端
1級アミノ変性ポリジオルガノシロキサンと1分子中に
2個のエポキシ基を含有するエポキシ樹脂とを反応させ
ることによって得ることができる(特願平4−3381
02号公報参照)。ポリオルガノシロキサングラフト型
アクリル樹脂は、例えば、アクリル系モノマーとビニル
基含有ポリジオルガノシロキサンとを共重合することに
よって得ることができる(特開平3−128311号公
報および特開平3−128312号公報参照)。本成分
中のポリオルガノシロキサンの含有量は、10重量%以
上であることが好ましい。これは、ポリオルガノシロキ
サンの含有量が10重量%未満であると十分な撥水性が
得られないためである。また、本成分に用いられるポリ
オルガノシロキサンのケイ素原子に結合する有機基は特
に限定されないが、本発明の表面保護剤に撥水性や疎水
性を付与するためには、その70モル%以上がメチル基
であることが好ましい。
ン変性有機樹脂は本発明の表面保護剤の主成分であり、
ポリオルガノシロキサンが有機樹脂にグラフト共重合し
た化学構造を有するものである。このようなシリコーン
変性有機樹脂としては、ポリオルガノシロキサングラフ
ト型ポリエステル樹脂,ポリオルガノシロキサングラフ
ト型エポキシ樹脂,ポリオルガノシロキサングラフト型
アクリル樹脂などが挙げられる。これらのシリコーン変
性有機樹脂は、例えば、次に挙げる方法で得ることがで
きる。ポリオルガノシロキサングラフト型ポリエステル
樹脂は、例えば、分子鎖片末端に2個のカルビノール基
を有するポリジオルガノシロキサンと多価カルボン酸あ
るいはその酸クロライドとを縮合反応させたり、分子鎖
片末端に2個のカルボキシル基を有するポリジオルガノ
シロキサンと多価アルコールとを反応させたりすること
によって得ることができる。また、分子鎖片末端にケイ
素原子結合の水酸基,水素原子もしくはアルコキシ基等
の加水分解性基を有するポリジオルガノシロキサンとカ
ルビノール基を有するポリエステル樹脂とを縮合反応さ
せたり、分子鎖片末端にケイ素原子結合水素原子を有す
るポリジオルガノシロキサンと脂肪族不飽和結合基を有
するポリエステル樹脂とを白金系化合物触媒の存在下で
付加反応させたりすることによっても得ることができる
(特開平4−122726号公報参照)。ポリオルガノ
シロキサングラフト型エポキシ樹脂は、例えば、片末端
1級アミノ変性ポリジオルガノシロキサンと1分子中に
2個のエポキシ基を含有するエポキシ樹脂とを反応させ
ることによって得ることができる(特願平4−3381
02号公報参照)。ポリオルガノシロキサングラフト型
アクリル樹脂は、例えば、アクリル系モノマーとビニル
基含有ポリジオルガノシロキサンとを共重合することに
よって得ることができる(特開平3−128311号公
報および特開平3−128312号公報参照)。本成分
中のポリオルガノシロキサンの含有量は、10重量%以
上であることが好ましい。これは、ポリオルガノシロキ
サンの含有量が10重量%未満であると十分な撥水性が
得られないためである。また、本成分に用いられるポリ
オルガノシロキサンのケイ素原子に結合する有機基は特
に限定されないが、本発明の表面保護剤に撥水性や疎水
性を付与するためには、その70モル%以上がメチル基
であることが好ましい。
【0006】本発明で使用される(B)成分のシリカ微
粉末は本発明の特徴となる成分であり、本発明の表面保
護剤で処理された表面の汚れを防ぐ働きをする。本成分
の具体例としては、沈澱シリカ微粉末,煙霧状シリカ微
粉末,焼成シリカ微粉末が挙げられる。これらのシリカ
微粉末の中でも、比表面積が50m2/グラム以上を有
するシリカ微粉末が好ましい。また、これらシリカ微粉
末の表面がヘキサメチルジシラザン,トリメチルクロロ
シラン,ポリメチルシロキサンなどの有機ケイ素化合物
で処理された疎水性シリカ微粉末も挙げられる。本発明
においては、これらの中でも、疎水性シリカ微粉末が
(A)成分のシリコ−ン変性有機樹脂や(C)成分の溶
剤と混和し易いので好適である。本成分の配合量は
(A)成分100重量部に対して0.1〜200重量部
であり、好ましくは1〜100重量部である。
粉末は本発明の特徴となる成分であり、本発明の表面保
護剤で処理された表面の汚れを防ぐ働きをする。本成分
の具体例としては、沈澱シリカ微粉末,煙霧状シリカ微
粉末,焼成シリカ微粉末が挙げられる。これらのシリカ
微粉末の中でも、比表面積が50m2/グラム以上を有
するシリカ微粉末が好ましい。また、これらシリカ微粉
末の表面がヘキサメチルジシラザン,トリメチルクロロ
シラン,ポリメチルシロキサンなどの有機ケイ素化合物
で処理された疎水性シリカ微粉末も挙げられる。本発明
においては、これらの中でも、疎水性シリカ微粉末が
(A)成分のシリコ−ン変性有機樹脂や(C)成分の溶
剤と混和し易いので好適である。本成分の配合量は
(A)成分100重量部に対して0.1〜200重量部
であり、好ましくは1〜100重量部である。
【0007】本発明で使用される(C)成分の溶剤は、
(A)成分のシリコーン変性有機樹脂を溶解させ、これ
を処理面に均一に分散させるために用いられる。本成分
の具体例としては、シクロヘキサン,メチルシクロヘキ
サン,n−ヘキサン,n−ヘプタン,リグロインなどの
脂肪族炭化水素系溶剤;オクタメチルシクロテトラシロ
キサン,デカメチルシクロペンタシロキサンなどの低分
子量ポリオルガノシロキサン類が挙げられる。本成分の
配合量は(A)成分100重量部に対して1〜10,0
00重量部である。これは、本成分の配合量が1重量部
未満になると本発明の表面保護剤の粘度が高くなりすぎ
て作業性が悪くなり、また、10,000重量部を越え
ると処理表面に残存する(A)成分のシリコ−ン変性有
機樹脂の量が少なくなり、十分な撥水持続性を得ること
が困難となるためである。
(A)成分のシリコーン変性有機樹脂を溶解させ、これ
を処理面に均一に分散させるために用いられる。本成分
の具体例としては、シクロヘキサン,メチルシクロヘキ
サン,n−ヘキサン,n−ヘプタン,リグロインなどの
脂肪族炭化水素系溶剤;オクタメチルシクロテトラシロ
キサン,デカメチルシクロペンタシロキサンなどの低分
子量ポリオルガノシロキサン類が挙げられる。本成分の
配合量は(A)成分100重量部に対して1〜10,0
00重量部である。これは、本成分の配合量が1重量部
未満になると本発明の表面保護剤の粘度が高くなりすぎ
て作業性が悪くなり、また、10,000重量部を越え
ると処理表面に残存する(A)成分のシリコ−ン変性有
機樹脂の量が少なくなり、十分な撥水持続性を得ること
が困難となるためである。
【0008】本発明の表面保護剤は、(A)成分〜
(C)成分を均一に混合することによって容易に得られ
る。例えば、(A)成分を(C)成分の1部に溶解し、
これに(B)成分を加えて均一に混合した後、この混合
物を(C)成分に溶解させることによって容易に得るこ
とができる。
(C)成分を均一に混合することによって容易に得られ
る。例えば、(A)成分を(C)成分の1部に溶解し、
これに(B)成分を加えて均一に混合した後、この混合
物を(C)成分に溶解させることによって容易に得るこ
とができる。
【0009】以上のような本発明の表面保護剤は、これ
を自動車や各種車両等の外装塗装表面に適用した場合、
その表面に(A)成分のシリコ−ン変性有機樹脂が強く
付着して皮膜を形成する。そしてその皮膜の表面には、
界面特性から表面張力の小さいポリオルガノシロキサン
が極在化する。そのため、本発明の表面保護剤は長期間
過酷な環境下に晒されても優れた撥水性を維持すること
ができる。さらに(B)成分のシリカ微粉末によって、
本発明の表面保護剤で処理した表面の汚れを防ぐことが
できる。従って、このような特性を要求される表面保護
剤として有用である。
を自動車や各種車両等の外装塗装表面に適用した場合、
その表面に(A)成分のシリコ−ン変性有機樹脂が強く
付着して皮膜を形成する。そしてその皮膜の表面には、
界面特性から表面張力の小さいポリオルガノシロキサン
が極在化する。そのため、本発明の表面保護剤は長期間
過酷な環境下に晒されても優れた撥水性を維持すること
ができる。さらに(B)成分のシリカ微粉末によって、
本発明の表面保護剤で処理した表面の汚れを防ぐことが
できる。従って、このような特性を要求される表面保護
剤として有用である。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例にて説明する。実施例
中、撥水性および防汚性の評価は次の方法に従って評価
した。
中、撥水性および防汚性の評価は次の方法に従って評価
した。
【0011】○撥水性 調製した表面保護剤を乗用車のボンネットの外装塗装表
面に塗布した。塗布直後、2カ月間放置後、4カ月間放
置後に塗布表面に少量の水をふりかけて撥水性を調べ
た。撥水性の評価結果は次の3段階に分けて報告した。 ○ : 撥水性が良好であり、水滴が細かくなった。 △ : 撥水性を示していたが、水滴が大きくなった。 × : 撥水性に劣り、一部ぬれた状態を示した。
面に塗布した。塗布直後、2カ月間放置後、4カ月間放
置後に塗布表面に少量の水をふりかけて撥水性を調べ
た。撥水性の評価結果は次の3段階に分けて報告した。 ○ : 撥水性が良好であり、水滴が細かくなった。 △ : 撥水性を示していたが、水滴が大きくなった。 × : 撥水性に劣り、一部ぬれた状態を示した。
【0012】○防汚性 調製した表面保護剤を乗用車のボンネットの外装塗装表
面に塗布した。塗布直後、2カ月間放置後、4カ月間放
置後に塗布表面の汚れの程度を肉眼によって観察した。
防汚性の評価結果は次の3段階に分けて報告した。 ○ : 汚れの発生が認められなかった。また、塗布表
面のゴミなどは簡単に除去できた。 △ : 汚れの発生が若干認められた。また、塗布表面
はかすかに黒ずんで見えた。 × : 汚れの発生が認められた。また、塗布表面は明
らかに黒ずんで見えた。
面に塗布した。塗布直後、2カ月間放置後、4カ月間放
置後に塗布表面の汚れの程度を肉眼によって観察した。
防汚性の評価結果は次の3段階に分けて報告した。 ○ : 汚れの発生が認められなかった。また、塗布表
面のゴミなどは簡単に除去できた。 △ : 汚れの発生が若干認められた。また、塗布表面
はかすかに黒ずんで見えた。 × : 汚れの発生が認められた。また、塗布表面は明
らかに黒ずんで見えた。
【0013】
【参考例1】攪拌装置、チッ素導入管、温度計、留出管
付き還流冷却管を取り付けた四ッ口フラスコに、イソフ
タル酸290.4グラム、グリセリンモノアリルエ−テ
ル58.7グラム、ネオペンチルグリコ−ル174.7グ
ラムおよびキシレン35グラムを仕込んだ。この混合物
を窒素ガスを流しながら、徐々に230℃まで昇温し
た。この温度を維持しながら、縮合反応により生成した
水を留出管より除き、定期的にサンプリングして混合物
の酸価を測定した。酸価が5以下になった時点でこの反
応を停止して、ポリエステル樹脂を得た。得られたポリ
エステル樹脂は室温で淡黄色固体であった。このポリエ
ステル樹脂の末端のカルビノ−ル基含有量は1.6重量
%であり、これより計算されるポリエステル樹脂の分子
量は2125であった。次に、このポリエステル樹脂1
00グラムと、式
付き還流冷却管を取り付けた四ッ口フラスコに、イソフ
タル酸290.4グラム、グリセリンモノアリルエ−テ
ル58.7グラム、ネオペンチルグリコ−ル174.7グ
ラムおよびキシレン35グラムを仕込んだ。この混合物
を窒素ガスを流しながら、徐々に230℃まで昇温し
た。この温度を維持しながら、縮合反応により生成した
水を留出管より除き、定期的にサンプリングして混合物
の酸価を測定した。酸価が5以下になった時点でこの反
応を停止して、ポリエステル樹脂を得た。得られたポリ
エステル樹脂は室温で淡黄色固体であった。このポリエ
ステル樹脂の末端のカルビノ−ル基含有量は1.6重量
%であり、これより計算されるポリエステル樹脂の分子
量は2125であった。次に、このポリエステル樹脂1
00グラムと、式
【化1】 で表される(式中、mは平均分子量が1821となるよ
うな数である。)平均分子量1821のポリジメチルシ
ロキサン100グラムと、テトラヒドロフラン500グ
ラムとを、攪拌装置、温度計、還流冷却管を取り付けた
四ッ口フラスコに仕込んだ。この混合物を攪拌しなが
ら、徐々にテトラヒドロフランの沸点まで昇温した。リ
フラックス状態になった後、1重量%塩化白金酸テトラ
ヒドロフラン溶液を、塩化白金酸が反応混合物の総重量
に対して5ppmになるような量を加えて反応を続行し
た。反応の進行は反応混合物の相溶性を調べることによ
り測定した。ここで相溶性は、サンプリングした反応混
合物をガラス板上に塗布して、溶剤を揮発させることに
より生成した反応混合物の皮膜の透明性を観察すること
によって調べた。そして透明な反応混合物が得られたと
ころで反応を停止した。反応終了後、低沸点物を蒸留に
よって除き、淡黄色透明固体のシリコーン変性ポリエス
テル樹脂を得た。このシリコーン変性ポリエステル樹脂
はポリジメチルシロキサンがポリエステル樹脂にグラフ
ト共重合した化学構造を有するものであり、そのカルビ
ノ−ル基含有量は、0.8重量%であった。
うな数である。)平均分子量1821のポリジメチルシ
ロキサン100グラムと、テトラヒドロフラン500グ
ラムとを、攪拌装置、温度計、還流冷却管を取り付けた
四ッ口フラスコに仕込んだ。この混合物を攪拌しなが
ら、徐々にテトラヒドロフランの沸点まで昇温した。リ
フラックス状態になった後、1重量%塩化白金酸テトラ
ヒドロフラン溶液を、塩化白金酸が反応混合物の総重量
に対して5ppmになるような量を加えて反応を続行し
た。反応の進行は反応混合物の相溶性を調べることによ
り測定した。ここで相溶性は、サンプリングした反応混
合物をガラス板上に塗布して、溶剤を揮発させることに
より生成した反応混合物の皮膜の透明性を観察すること
によって調べた。そして透明な反応混合物が得られたと
ころで反応を停止した。反応終了後、低沸点物を蒸留に
よって除き、淡黄色透明固体のシリコーン変性ポリエス
テル樹脂を得た。このシリコーン変性ポリエステル樹脂
はポリジメチルシロキサンがポリエステル樹脂にグラフ
ト共重合した化学構造を有するものであり、そのカルビ
ノ−ル基含有量は、0.8重量%であった。
【0014】
【参考例2】攪拌装置、温度計、還流冷却管を取り付け
た500ミリリットル四つ口フラスコに、エポキシ当量
450、平均分子量900のビスフェノール型エポキシ
樹脂[東都化成(株)製、商品名YD−011]10グ
ラム(0.111モル)と、式
た500ミリリットル四つ口フラスコに、エポキシ当量
450、平均分子量900のビスフェノール型エポキシ
樹脂[東都化成(株)製、商品名YD−011]10グ
ラム(0.111モル)と、式
【化2】 で表される(式中、nは平均分子量が3780となるよ
うな数である。)平均分子量3780の片末端一級アミ
ノ変性ポリジメチルシロキサン42グラム(0.011
1モル)およびキシレン208グラムを仕込んだ。この
混合物を約10分間で140℃まで昇温して還流状態で
反応を行った。反応中は2時間ごとにサンプリングし、
その反応混合物中の溶剤を揮発させて残存した共重合体
が透明になるまで反応を行なった。相溶性が得られた
後、キシレンを留去させたところ、室温で固体のシリコ
ーン変性エポキシ樹脂が得られた。このシリコーン変性
エポキシ樹脂はポリジメチルシロキサンがエポキシ樹脂
にグラフト共重合した化学構造を有するものであり、ゲ
ルパーミューエーションクロマトグラフィ(以下GPC
と略す。)による分析結果から数平均分子量が7840
であり、重量平均分子量が15934であることが判っ
た。
うな数である。)平均分子量3780の片末端一級アミ
ノ変性ポリジメチルシロキサン42グラム(0.011
1モル)およびキシレン208グラムを仕込んだ。この
混合物を約10分間で140℃まで昇温して還流状態で
反応を行った。反応中は2時間ごとにサンプリングし、
その反応混合物中の溶剤を揮発させて残存した共重合体
が透明になるまで反応を行なった。相溶性が得られた
後、キシレンを留去させたところ、室温で固体のシリコ
ーン変性エポキシ樹脂が得られた。このシリコーン変性
エポキシ樹脂はポリジメチルシロキサンがエポキシ樹脂
にグラフト共重合した化学構造を有するものであり、ゲ
ルパーミューエーションクロマトグラフィ(以下GPC
と略す。)による分析結果から数平均分子量が7840
であり、重量平均分子量が15934であることが判っ
た。
【0015】
【実施例1】参考例1で得られたシリコーン変性ポリエ
ステル樹脂20グラムをオクタメチルシクロテトラシロ
キサン80グラムに溶解させた後、ヘキサメチルジシラ
ザンで処理された比表面積200m2 /グラムの疎水性
乾式シリカ微粉末10グラムを加えて、三本ロ−ルで均
一に分散させた。さらにこれをオクタメチルシクロテト
ラシロキサン34グラムで希釈して表面保護剤を調製し
た。次いで、この表面保護剤を乗用車のボンネットの外
装塗装表面に塗布した。そして、塗布直後、2ケ月間放
置後、4ケ月間放置後の撥水性および防汚性を調べた。
その結果を表1に示した。比較のため、上記において疎
水性乾式シリカ微粉末を加えなかった以外は上記と同様
にして、表面保護剤を調製した。この表面保護剤の撥水
性および防汚性を上記と同様にして測定し、その結果を
表1に併記した。
ステル樹脂20グラムをオクタメチルシクロテトラシロ
キサン80グラムに溶解させた後、ヘキサメチルジシラ
ザンで処理された比表面積200m2 /グラムの疎水性
乾式シリカ微粉末10グラムを加えて、三本ロ−ルで均
一に分散させた。さらにこれをオクタメチルシクロテト
ラシロキサン34グラムで希釈して表面保護剤を調製し
た。次いで、この表面保護剤を乗用車のボンネットの外
装塗装表面に塗布した。そして、塗布直後、2ケ月間放
置後、4ケ月間放置後の撥水性および防汚性を調べた。
その結果を表1に示した。比較のため、上記において疎
水性乾式シリカ微粉末を加えなかった以外は上記と同様
にして、表面保護剤を調製した。この表面保護剤の撥水
性および防汚性を上記と同様にして測定し、その結果を
表1に併記した。
【0016】
【表1】
【0017】
【実施例2】参考例2で得られたシリコーン変性エポキ
シ樹脂20グラムをオクタメチルシクロテトラシロキサ
ン80グラムに溶解させた後、ヘキサメチルジシラザン
で処理された比表面積200m2 /グラムの疎水性乾式
シリカ微粉末10グラムを加えて、三本ロ−ルで均一に
分散させた。さらにこれをオクタメチルシクロテトラシ
ロキサン34グラムで希釈して表面保護剤を調製した。
次いで、この表面保護剤を乗用車のボンネットの外装塗
装表面に塗布した。そして、塗布直後、2ケ月間放置
後、4ケ月間放置後の撥水性および防汚性を調べた。そ
の結果を表2に示した。比較のため、上記において疎水
性乾式シリカ微粉末を加えなかった以外は上記と同様に
して表面保護剤を調製した。この表面保護剤の撥水性お
よび防汚性を上記と同様にして測定し、その結果を表2
に併記した。
シ樹脂20グラムをオクタメチルシクロテトラシロキサ
ン80グラムに溶解させた後、ヘキサメチルジシラザン
で処理された比表面積200m2 /グラムの疎水性乾式
シリカ微粉末10グラムを加えて、三本ロ−ルで均一に
分散させた。さらにこれをオクタメチルシクロテトラシ
ロキサン34グラムで希釈して表面保護剤を調製した。
次いで、この表面保護剤を乗用車のボンネットの外装塗
装表面に塗布した。そして、塗布直後、2ケ月間放置
後、4ケ月間放置後の撥水性および防汚性を調べた。そ
の結果を表2に示した。比較のため、上記において疎水
性乾式シリカ微粉末を加えなかった以外は上記と同様に
して表面保護剤を調製した。この表面保護剤の撥水性お
よび防汚性を上記と同様にして測定し、その結果を表2
に併記した。
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】本発明の表面保護剤は(A)成分のポリ
オルガノシロキサンが有機樹脂にグラフト共重合してな
るシリコーン変性有機樹脂、(B)成分のシリカ微粉末
および(C)成分の溶剤からなるので、初期撥水性、撥
水持続性に優れ、かつ、防汚性に優れるという特徴を有
する。
オルガノシロキサンが有機樹脂にグラフト共重合してな
るシリコーン変性有機樹脂、(B)成分のシリカ微粉末
および(C)成分の溶剤からなるので、初期撥水性、撥
水持続性に優れ、かつ、防汚性に優れるという特徴を有
する。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)ポリオルガノシロキサンが有機樹
脂にグラフト共重合してなるシリコ−ン変性有機樹脂
100重量部、 (B)シリカ微粉末 0.1〜200重量部 および (C)溶剤 1〜10,000重量部 からなる表面保護剤。 - 【請求項2】 (A)成分の有機樹脂がポリエステル樹
脂である、請求項1記載の表面保護剤。 - 【請求項3】 (A)成分の有機樹脂がエポキシ樹脂で
ある、請求項1記載の表面保護剤。 - 【請求項4】 自動車用表面保護剤である、請求項1記
載の表面保護剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5095484A JPH06287515A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 表面保護剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5095484A JPH06287515A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 表面保護剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06287515A true JPH06287515A (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=14138892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5095484A Pending JPH06287515A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 表面保護剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06287515A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1475426A1 (de) * | 2003-04-24 | 2004-11-10 | Goldschmidt AG | Verfahren zur Herstellung von ablösbaren schmutz- und wasserabweisenden flächigen Beschichtungen |
WO2007051516A1 (de) * | 2005-10-31 | 2007-05-10 | Evonik Goldschmidt Gmbh | Verfahren zur herstellung von ablösbaren biostatischen flächigen beschichtungen |
WO2008000571A1 (en) * | 2006-06-29 | 2008-01-03 | Evonik Degussa Gmbh | Method of producing a detachable, anti-fouling coating |
US8034173B2 (en) | 2003-12-18 | 2011-10-11 | Evonik Degussa Gmbh | Processing compositions and method of forming the same |
JP2016166295A (ja) * | 2015-03-10 | 2016-09-15 | 大和製罐株式会社 | 防汚剤及びそれによる塗膜で被覆された物品 |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP5095484A patent/JPH06287515A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1475426A1 (de) * | 2003-04-24 | 2004-11-10 | Goldschmidt AG | Verfahren zur Herstellung von ablösbaren schmutz- und wasserabweisenden flächigen Beschichtungen |
JP2004322089A (ja) * | 2003-04-24 | 2004-11-18 | Goldschmidt Ag | 除去可能な防汚・撥水表面被膜を形成する方法 |
US7083828B2 (en) * | 2003-04-24 | 2006-08-01 | Goldschmidt Gmbh | Process for producing detachable dirt- and water-repellent surface coatings |
US7531598B2 (en) | 2003-04-24 | 2009-05-12 | Goldschmidt Gmbh | Process for producing detachable dirt- and water-repellent surface coatings |
JP4499469B2 (ja) * | 2003-04-24 | 2010-07-07 | エボニック ゴルトシュミット ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 除去可能な防汚・撥水表面被膜を形成する方法 |
US8034173B2 (en) | 2003-12-18 | 2011-10-11 | Evonik Degussa Gmbh | Processing compositions and method of forming the same |
WO2007051516A1 (de) * | 2005-10-31 | 2007-05-10 | Evonik Goldschmidt Gmbh | Verfahren zur herstellung von ablösbaren biostatischen flächigen beschichtungen |
WO2008000571A1 (en) * | 2006-06-29 | 2008-01-03 | Evonik Degussa Gmbh | Method of producing a detachable, anti-fouling coating |
JP2016166295A (ja) * | 2015-03-10 | 2016-09-15 | 大和製罐株式会社 | 防汚剤及びそれによる塗膜で被覆された物品 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2610305B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
JP4775543B2 (ja) | オルガノシリコーンレジンエマルジョン組成物及びその製造方法、ならびに該組成物の被膜が形成された物品 | |
JP2557469B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
JPS5852350A (ja) | プライマ−組成物 | |
BR112014015138B1 (pt) | composição de oligômero de polisiloxano contendo epóxi, processo para produção desta, composição compreendendo composição de oligômero de polisiloxano contendo epóxi e substrato | |
EP0705884B1 (en) | Method for treating plastic, leather or rubber substrates | |
JP4111693B2 (ja) | 光触媒性酸化物含有コーティング用エマルジョン組成物 | |
JPH01198661A (ja) | アルキッド系塗料の乾燥性が改善された硬化性組成物 | |
JP3278253B2 (ja) | 硬化性シリコーンゴム組成物 | |
JPH05179159A (ja) | プライマー組成物及びシリコーン支持体の上塗方法 | |
JPH06287515A (ja) | 表面保護剤 | |
JP2009540054A (ja) | 乗り物表面処理用製品 | |
JPH0625369A (ja) | 水性シリコーン変性樹脂 | |
JP3228085B2 (ja) | 撥水処理剤 | |
KR20190105599A (ko) | 실리콘 조성물, 박리지 및 박리 필름 | |
JPH07118537A (ja) | 剥離性オルガノポリシロキサン組成物 | |
JPH04144940A (ja) | 撥水撥油剤組成物 | |
JP3245519B2 (ja) | 塗料組成物 | |
JPH01272682A (ja) | 耐熱性シリコーン系感圧接着剤組成物 | |
US5254606A (en) | Surface-protective agent | |
EP0475438B1 (en) | Use of polyorganosiloxane grafted polyester as a surface-protective agent | |
JP2005082772A (ja) | 塗膜面の傷埋め調整剤、及びこれを用いた塗膜面の艶出し方法 | |
JP3183109B2 (ja) | オルガノポリシロキサン組成物、表面処理剤及びシリコーンゴム部品 | |
JPH06157981A (ja) | 表面保護剤 | |
JP2001172576A (ja) | 艶出し剤 |