JP2001172576A - 艶出し剤 - Google Patents

艶出し剤

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JP2001172576A
JP2001172576A JP2000055342A JP2000055342A JP2001172576A JP 2001172576 A JP2001172576 A JP 2001172576A JP 2000055342 A JP2000055342 A JP 2000055342A JP 2000055342 A JP2000055342 A JP 2000055342A JP 2001172576 A JP2001172576 A JP 2001172576A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撥水性、滑水性、及びその持続性に優れ、さら
に耐候性、耐スリ傷性に優れた保護膜を形成できる滑水
ワックスを提供する。 【解決手段】(A)(a)シロキサンマクロモノマー、
(b)加水分解性アルコキシシリル基含有モノマー、
(c)水酸基含有モノマー、及び必要により(d)これ
らと共重合可能な他の不飽和モノマーの共重合により得
られる加水分解性アルコキシシリル基及び水酸基含有シ
ロキサンポリマー、(B)ポリイソシアネ−ト化合物、
及び(C)(e)エポキシ末端シロキサンポリマ−と
(f)スルホン酸化合物とを(e)中のエポキシ基/
(f)中のスルホン酸基の当量比が1/1〜10/1と
なる割合で予め反応させてなる反応生成物、及び/又は
粘度が10,000cSt(25℃)以下のシリコ−ン
オイルを含有し、(C)の使用量が(A)と(B)の樹
脂固形分100重量部に対して50〜600重量部であ
り、(A)、(B)及び(C)を2液又は3液として使
用直前に混合・分散する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撥水性、滑水性、
及びその持続性に優れ、さらに耐候性、耐スリ傷性に優
れた保護膜を形成できる艶出し剤に関する。本発明の艶
出し剤は、通常のワックスと同様に布やスポンジで塗り
広げるように塗布でき、ウレタン架橋膜を形成できるも
のである。
【0002】
【従来技術及びその課題】自動車、鉄道車両、飛行機、
建物等の各種外板の塗膜面は、水や紫外線により経時で
徐々に劣化し、また埃、砂塵、排気ガスなどにより汚染
されたり、傷つけられるため、通常、該塗膜面の保護、
美観維持を目的に、ワックス類等の表面保護剤を塗布す
ることが行われている。自動車用としては、例えばワッ
クスにシリコ−ンオイルを配合したカ−ワックス等が用
いられ、これを自動車外板の塗膜上に塗布して撥水被膜
を形成しているが、該被膜では架橋構造を形成していな
いので耐スリキズ性や耐酸性、耐候性とも不十分である
上に、撥水被膜としての持続性に劣るものであり、また
撥水被膜上の水滴が流れ落ちず、経時で汚れてくるとい
う不具合があった。またワックスにフッ素樹脂粒子やポ
リエチレン粒子などを配合して撥水性を付与し汚れを除
去しやすくする場合もあるが、やはり得られる撥水被膜
上でも水滴は流れ落ちにくく経時で汚れてしまう。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、特定の加水分解性アル
コキシシリル基及び水酸基含有シロキサンポリマー及び
ポリイソシアネ−ト化合物と、特定量のエポキシ末端シ
ロキサンポリマ−とスルホン酸化合物の反応生成物又は
シリコ−ンオイルを含有せしめてなる組成物を艶出し剤
として用いることにより、通常のワックスと同様にスポ
ンジ、ネル、布などを用いて塗布・磨き仕上げをして撥
水性、滑水性、耐候性、耐スリキズ性、耐酸性等に優れ
た保護被膜を常温乾燥下で形成しうることを見出し本発
明に到達した。
【0004】即ち本発明は(A)(a)下記式(I)
【0005】
【化4】 (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基を表わし、
2は炭素数1〜6の2価の炭化水素基を表わし、R3
水素原子又はメチル基を表わし、mは6〜300の数で
ある)、及び/又は下記式(II)
【0006】
【化5】 (式中、R4及びR7は同一又は異なって水素原子又はメ
チル基を表わし、R5及びR6は同一又は異なって炭素数
1〜6の二価の炭化水素基を表わし、nは6〜300の
数である)、で示されるシロキサンマクロモノマー1〜
40重量%、(b)加水分解性アルコキシシリル基含有
モノマー5〜50重量%、(c)水酸基含有モノマ−1
〜40重量%、及びこれらと共重合可能な他の不飽和モ
ノマー0〜93重量%の共重合により得られる加水分解
性アルコキシシリル基及び水酸基含有シロキサンポリマ
ー、(B)ポリイソシアネ−ト化合物、及び(C)
(e)下記式(III )
【0007】
【化6】 (式中、kの平均数は6〜150であり、lは0〜6の
整数であり、R8は炭素原子数1〜6のアルキル基であ
る)で示されるエポキシ末端シロキサンポリマ−と
(f)スルホン酸化合物とを(e)中のエポキシ基/
(f)中のスルホン酸基の当量比が1/1〜10/1と
なる割合で予め反応させてなる反応生成物、及び/又は
粘度が10,000cSt(25℃)以下のシリコ−ン
オイルを含有し、(C)の使用量が(A)と(B)の樹
脂固形分100重量部に対して30〜600重量部であ
り、(A)、(B)及び(C)を2液又は3液として使
用直前に混合・分散することを特徴とする艶出し剤を提
供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において加水分解性アルコ
キシシリル基及び水酸基含有シロキサンポリマー(A)
は、シロキサンマクロモノマー(a)、加水分解性アル
コキシシリル基含有モノマー(b)、水酸基含有ビニル
モノマー(c)、及び必要によりこれらと共重合可能な
他の不飽和モノマー(d)の共重合により得られるもの
である。
【0009】上記シロキサンマクロモノマー(a)は、
架橋塗膜表面に撥水性を付与するものであり、下記式
(I)
【0010】
【化7】 及び/又は下記式(II)
【0011】
【化8】 で示されるものであり、ここで、R1は炭素数1〜10
のアルキル基を表わし、R2は炭素数1〜6の二価の炭
化水素基を表わし、R3は水素原子又はメチル基を表わ
し、R4及びR7は同一又は異なって水素原子又はメチル
基を表わし、R5及びR6は同一又は異なって炭素数1〜
6の二価の炭化水素基を表わし、また、m及びnはジメ
チルシロキサン単位の平均重合度を意味し、ともに6〜
300、好ましくは6〜100の範囲内の数である。
【0012】シロキサンマクロモノマー(a)は、一般
に300〜30,000、好ましくは500〜20,0
00の範囲内の数平均分子量を有することができる。
【0013】上記加水分解性アルコキシシリル基含有モ
ノマー(b)は、1分子中に重合性二重結合と加水分解
性アルコキシシリル基を併せ持つ化合物であり、具体的
には、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリ
エトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキ
シ)シラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピル
トリメトキシシラン、ビニルトリアセトオキシシラン、
β−(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメトキシシ
ラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエ
トキシシラン等を挙げることができる。
【0014】上記水酸基含有ビニルモノマー(c)は、
架橋剤との架橋官能基としての役割と滑水性を与える役
割とを併せ持つものであり、具体的には、例えば、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレートなどのアクリル酸またはメタクリル酸の炭
素数2〜8のヒドロキシアルキルエステル;ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレ
ングリコールなどのポリエーテルポリオールと(メタ)
アクリル酸などの不飽和カルボン酸とのモノエステル;
ヒドロキシアルキルビニルエーテル、アリルアルコー
ル、(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステ
ル、(ポリ)アルキレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート等とラクトン類(例えば、ε−カプロラクトン、
γ−バレロラクトン)との付加物;ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコ
ールなどのポリエーテルポリオールと2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレートなどの水酸基含有不飽和モノ
マーとのモノエーテル;α,β−不飽和カルボン酸と、
カージュラE10(シェル化学社製)やα−オレフィン
エポキシドのようなモノエポキシ化合物との付加物;グ
リシジル(メタ)アクリレートと酢酸、プロピオン酸、
p−t−ブチル安息香酸、脂肪酸類のような一塩基酸と
の付加物;無水マレイン酸や無水イタコン酸のごとき酸
無水基含有不飽和化合物と、エチレングリコール、1,
6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなどの
グリコール類とのモノエステル化物またはジエステル化
物;ヒドロキシエチルビニルエーテルのごときヒドロキ
シアルキルビニルエーテル類、3−クロロ−2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレートのような塩素を含ん
だ水酸基含有単量体、アリルアルコ−ル等を挙げること
ができる。
【0015】上記他の不飽和モノマー(d)としては、
例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタ
コン酸、マレイン酸、フマル酸、2−カルボキシエチル
(メタ)アクリレート、2−カルボキシプロピル(メ
タ)アクリレート、5−カルボキシペンチル(メタ)ア
クリレート等のカルボキシル基含有不飽和モノマー;
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリ
ル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル(n−,
i−,t−)、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)
アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n
−オクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アク
リル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メ
タ)アクリル酸シクロヘキシル等のアクリル酸又はメタ
クリル酸の炭素数1〜18のアルキルエステル又はシク
ロアルキルエステル;(メタ)アクリル酸メトキシブチ
ル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アク
リル酸エトキシブチル等のアクリル酸又はメタクリル酸
の炭素数2〜18のアルコキシアルキルエステル;エチ
ルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソ
プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、t−
ブチルビニルエーテル、ペンチルビニルエーテル、ヘキ
シルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル等の鎖状
アルキルビニルエーテル類;シクロペンチルビニルエー
テル、シクロヘキシルビニルエーテル等のシクロアルキ
ルビニルエーテル類;フェニルビニルエーテル、トリビ
ニルフェニルエーテル等のアリールビニルエーテル類;
ベンジルビニルエーテル、フェネチルビニルエーテル等
のアラルキルビニルエーテル類;アリルグリシジルエー
テル、アリルエチルエーテル等のアリルエーテル類;酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、乳酸ビニル、酪酸ビニ
ル、イソ酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、イソカプロン
酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ベオ
バモノマ−(シェル化学社製)等のビニルエステル;酢
酸イソプロペニル、プロピオン酸イソプロペニル等のプ
ロペニルエステル;エチレン、プロピレン、ブチレン、
塩化ビニル等のオレフィン系化合物;スチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエン、α−クロルスチレン等
のビニル芳香族化合物;N,N−ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、N−t−ブチルアミノエチル
(メタ)アクリレートなどの含窒素アルキル(メタ)ア
クリレート;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−
メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)ア
クリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミ
ド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−
ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメ
チル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリルアミド等の重合性アミド
類;2−ビニルピリジン、1−ビニル−2−ピロリド
ン、4−ビニルピリジンなどの芳香族含窒素モノマー;
アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の重合性ニト
リル;グリシジル(メタ)アクリレート,アリルグリシ
ジルエーテル等の重合性グリシジル化合物;ジアリルフ
タレート、ジアリルイソフタレート、トリアリルイソシ
アヌレート、ジアリルテトラブロムフタレート、ペンタ
エリスリト−ルジアリルエーテル、アリルグリシジルエ
ーテル等のアリルモノマー;パーフルオロブチルエチル
(メタ)アクリレート、パーフルオロイソノニルエチル
(メタ)アクリレ−ト、パーフルオロオクチルエチル
(メタ)アクリレート等のパーフルオロアルキル(メ
タ)アクリレート;エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
1,4−ブタンジオールジアクリレート、グリセリンジ
(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シイソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレート、グリセロールアリロキシジ(メ
タ)アクリレート、1,1,1−トリス(ヒドロキシメ
チル)エタンジ(メタ)アクリレート、1,1,1−ト
リス(ヒドロキシメチル)エタントリ(メタ)アクリレ
ート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルトリメ
リテート、ジアリルテレフタレート、ジアリルフタレー
ト、ジアリルイソフタレート、ペンタエリスリトルジア
リルエ−テル、ジビニルベンゼン等の多価アルコールの
(メタ)アクリル酸エステル類等を挙げることができ
る。
【0016】上記モノマー類の使用割合は、得られる加
水分解性アルコキシシリル基及び水酸基含有シロキサン
ポリマー(A)に望まれる物性等に応じて広い範囲にわ
たって変えることができるが、モノマー混合物の合計量
を基準にして、シロキサンマクロモノマー(a)が1〜
40重量%、好ましくは2〜25重量%、加水分解性ア
ルコキシシリル基含有ビニルモノマー(b)が5〜50
重量%、好ましくは10〜40重量%、水酸基含有ビニ
ルモノマー(c)が1〜40重量%、好ましくは10〜
30重量%、他の不飽和モノマー(c)が0〜93重量
%、好ましくは5〜78重量%の範囲内である。
【0017】上記のモノマー混合物の共重合は、通常、
有機溶媒中で、モノマーの合計量100重量部あたり約
0.01〜約8重量部の重合開始剤の存在下に、約−2
0℃〜約150℃の温度で、常圧で又は場合により約3
0kg/cm2Gまでの加圧下に反応させることにより
行なうことができる。
【0018】かくして得られる加水分解性アルコキシシ
リル基及び水酸基含有シロキサンポリマー(A)は、数
平均分子量が1,000〜100,000、好ましくは
3,000〜50,000の範囲内であることが望まし
い。
【0019】本発明においてポリイソシアネ−ト化合物
(B)としては、例えば、トリレンジイソシアネ−ト、
キシリレンジイソシアネ−ト、フェニレンジイソシアネ
−ト、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、ビス(イソ
シアネ−トメチル)シクロヘキサン、テトラメチレンジ
イソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、ト
リメチルヘキサメチレンジイソシアネ−ト、メチレンジ
イソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネ−トなどの芳
香族、脂環族又は脂肪族のポリイソシアネ−ト化合物、
及びこれらのイソシアネ−ト化合物のイソシアヌレ−ト
体やビュウレット体、これらのイソシアネ−ト化合物の
過剰量にエチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、
トリメチロ−ルプロパン、ヘキサントリオ−ル、ヒマシ
油などの低分子活性水素含有化合物を反応させて得られ
る末端イソシアネ−ト含有化合物、リジントリイソシア
ネ−トなどを挙げることができる。
【0020】本発明において(C)成分は、エポキシ末
端シロキサンポリマ−(e)とスルホン酸化合物(f)
との反応生成物(C−1)及び/又はシリコ−ンオイル
(C−2)であり、これらは滑水性向上に寄与すると共
に、(A)及び(B)成分の分散媒となるものである。
即ち該(C)成分は、(A)及び(B)成分とは殆ど相
溶しないので、これらと攪拌・混合すると該(C)成分
が(A)及び(B)成分を乳化したように白濁するもの
である。該(C)成分によって、通常のワックス剤と同
様にスポンジやネル等で塗り広げ作業が可能となる。
【0021】エポキシ末端シロキサンポリマ−(e)
は、下記一般式(III )
【0022】
【化9】 で示されるものであり、ここで、R8は炭素数1〜6、
好ましくは1〜4のアルキル基であり、kはジメチルシ
ロキサン単位の平均重合度を意味し、6〜300、好ま
しくは6〜100の範囲内の数であり、またlは0〜
6、好ましくは1〜5の整数である。該シロキサンポリ
マ−(e)は、一般に300〜30,000、好ましく
は500〜20,000の範囲内の数平均分子量を有す
ることができる。
【0023】上記シロキサンポリマ−(e)と反応せし
められるスルホン酸化合物(f)は、下記式 R9−SO3 H (式中、R9は有機残基、例えば、脂肪族炭化水素基、
芳香族炭化水素基などを表わし、該脂肪族炭化水素基、
芳香族炭化水素基は場合によりハロゲン原子などにより
置換されていてもよい)で示されるものであり、具体的
には、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、
2,4−もしくは2,5−ジメチルベンゼンスルホン
酸、ナフタリン−α−スルホン酸、ナフタリン−β−ス
ルホン酸などが挙げられ、中でもメタンスルホン酸が好
適である。
【0024】反応生成物(C−1)は、上記シロキサン
ポリマ−(e)とスルホン酸化合物(f)とを、(e)
中のエポキシ基/(f)中のスルホン酸基の当量比が
0.5/1〜10/1、好ましくは1/1〜8/1とな
る割合で反応させることによって得ることができる。反
応生成物(C−1)中には、未反応のエポキシ基含有シ
ロキサンポリマ−(e)が存在していてもよい。反応生
成物(C−1)中に、未反応のスルホン酸化合物(f)
が残存していてもよいが、未反応のスルホン酸化合物
(f)を実質的に含まないことが望ましい。
【0025】シロキサンポリマ−(e)とスルホン酸化
合物(f)の反応は、例えば両者を、必要に応じて有機
溶剤の存在下で室温〜100℃で混合することによって
行なうことができる。もちろん、両者を混合して加熱し
てもよい。上記有機溶剤としては、例えばトルエン、キ
シレン、シクロヘキサン、石油エ−テル、ガソリン、ケ
ロシン、ナフサ、クロロホルム、四塩化炭素、二塩化エ
チレン、2−エチルヘキサノ−ル、ジエチルエ−テル、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソプ
ロピルアルコ−ル、ブタノ−ル、ジオキサン、鉱物油な
どが挙げられる。
【0026】上記の通り得られる反応生成物(C−1)
は、そのままで、又は有機溶剤で希釈或いは一部脱溶剤
するなどして固形分濃度を適宜調整し、また未反応のス
ルホン酸化合物を除去するなどして使用に供することが
できる。
【0027】シリコ−ンオイル(C−2)は、従来公知
の各種のものが使用可能であり、具体例としては、例え
ばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどのポリ
シロキサン型のシリコ−ンオイル;アルキル変性シリコ
−ンオイル、アミノ変性シリコ−ンオイル、カルボキシ
ル変性シリコ−ンオイル、高級脂肪酸変性シリコ−ンオ
イル、エポキシ変性シリコ−ンオイル、ビニル変性シリ
コ−ンオイル、カルビノ−ル変性シリコ−ンオイル、ア
ルコ−ル変性シリコ−ンオイル、ポリエ−テル変性シリ
コ−ンオイル、アルキル・ポリエ−テル変性シリコ−ン
オイル、フッ素変性シリコ−ンオイルなどが挙げられ、
これらのうち水酸基、アミノ基、アルコキシ基などを含
むものが好適に使用できる。これらの市販品としては、
例えば「X−22−160AS」、「KF−600
1」、「X−22−170DX」、「X−22−176
DX」、「KF−857」、「KF−618」(いずれ
も信越シリコ−ン社製)、「TSF4770」、「TS
F4702」(いずれも東芝シリコ−ン社製)、「SF
8417」、「SF8427」、「SF8428」(い
ずれもト−レ・シリコ−ン社製)等が例示できる。
【0028】該シリコ−ンオイル(C−2)は、粘度が
10,000cSt(25℃)以下、好ましくは3,0
00cSt(25℃)以下である。該粘度が10,00
0cStを越えると塗り広げや拭き取り作業が困難とな
るので望ましくない。
【0029】本発明では、上記(C)成分を、組成物中
の樹脂固形分100重量部に対して、固形分量で30〜
600重量部、好ましくは50〜400重量部含有す
る。該含有量が30重量部未満では、艶出し剤として塗
り広げる作業が困難となり、一方600重量部を越える
と耐汚染性、耐候性が低下するので好ましくない。
【0030】本発明では、さらに必要に応じて硬化触媒
(D)を常温乾燥性の確保の点から配合することができ
る。該硬化触媒(D)としては、特に制限なく従来公知
のものが使用でき、例えば水酸基とイソシアネートの反
応に対する触媒としては、硝酸ビスマス、オレイン酸
鉛、オクチル酸スズ、ジブチルスズジラウレート、ジブ
チルスズビス(アセチルアセトネート)、四塩化チタ
ン、二塩化ジブチルチタン、テトラブチルチタネート、
三塩化鉄などの金属触媒が挙げられ、加水分解性アルコ
キシシリル基の自己縮合触媒として、ジブチル錫オキサ
イド、モノブチル錫ハイドロオイキサイド、塩化第一
錫、オレイン酸錫等の錫化合物;アルミニウムキレー
ト、チタニウムキレート、ジルコニウムキレート等のキ
レート化合物;テトラメチルアンモニウムアセテート、
ジアザビシクロウンデセン等の塩基性物質;硫酸、リン
酸、パラトルエンスルホン酸、トリクロル酢酸、トリフ
ルオロメタンスルホン酸、リン酸モノブチル、リン酸ジ
ブチル、三フッ化ホウ素等の酸性物質等が挙げられる。
【0031】該硬化触媒(D)の配合量は、前記(A)
成分の樹脂固形分100重量部に対して0.05〜1
0.0重量部、好ましくは0.1〜5.0重量部の範囲
内が適当である。該配合量が0.05重量部未満では、
特に常温乾燥下において得られる塗膜の耐汚染性や耐候
性が持続性が不十分となり、一方10.0重量部を超え
ると、拭き取り作業性の低下、塗膜の黄変などの不具合
が生じるので望ましくない。
【0032】本発明では、上記(A)、(B)及び
(C)成分を、夫々、ベ−ス液、硬化剤、ワックス化剤
の各3液として、又はベ−ス液に(A)、(C)成分と
硬化剤に(B)成分の2液として貯蔵し、使用直前に混
合・分散して使用に供する。その際には(A)成分中に
含まれる活性水素基1モルに対して(B)成分中に含ま
れるイソシアネ−ト基が0.3〜2.5モル、好ましく
は0.5〜2.0モルとなるように配合・混合するのが
適当である。さらに(D)成分を使用する場合には、ベ
ース液に配合しておくのが適当である。
【0033】上記ベ−ス液には、必要に応じてコロイダ
ルシリカ(E)を配合してもよい。該コロイダルシリカ
(E)は、被膜の硬度、耐スリキズ性、滑水性を向上さ
せるために配合されるものであり、無水ケイ酸の超微粒
子を溶媒に分散した分散液である。シリカ粒子の粒子径
は、5〜200nm程度であり、溶媒としてはメタノ−
ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、エチレングリコ−ルな
どのアルコ−ル類;アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトンなどのケトン類;酢酸エチルなど
のエステル類;ジイソプロピルエ−テルなどのエ−テル
類、及びこれらの混合物などが挙げられる。このような
コロイダルシリカとしては、市販品では、例えば「スノ
−テックス」シリ−ズ(日産化学工業社製)、「オスカ
ル」(触媒化学工業社製)などが挙げられる。上記コロ
イダルシリカはオルガノシリケ−トを一部反応させてお
いてもよい。
【0034】上記コロイダルシリカ(E)の使用量は、
組成物中の合計樹脂固形分100重量部に対して10〜
100重量部、好ましくは20〜50重量部の範囲内が
好適である。
【0035】本発明では、さらに必要に応じてベ−ス液
には、活性水素基含有フッ素系樹脂や微粉末ワックスを
配合することができる。該活性水素基含有フッ素系樹脂
は、水酸基、トリアルキルシリルオキシ基、アミノ基、
カルボキシル基などの活性水素基を含有する有機溶剤に
可溶型の樹脂であり、主に水酸基を含有するものであ
る。該水酸基含有フッ素系樹脂としては、例えば、フル
オロオレフィン及びヒドロキシアルキルビニルエ−テル
を主成分とし必要に応じてアルキルビニルエ−テル等の
その他のモノマ−を含むモノマ−混合物を共重合して得
られる含フッ素共重合体;パ−フルオロアルキル基含有
(メタ)アクリル系モノマ−、水酸基含有モノマ−及び
これらと共重合可能なその他のモノマ−を含むモノマ−
混合物を共重合して得られるアクリル系共重合体などが
挙げられる。該活性水素基含有フッ素系樹脂の添加量は
組成物中の合計樹脂固形分100重量部に対して50重
量部以下、好ましくは1〜20重量部程度が適当であ
る。
【0036】微粉末ワックスとしては、例えば低分子量
フッ化エチレン樹脂、ポリエチレンワックス、カルナバ
ワックス、ビスアマイドワックス、合成ワックス、混合
ワックス、シリコ−ン樹脂等の微粉末が挙げられる。該
微粉末ワックスは、粒子径5μ以下、好ましくは2μ以
下が適当で、該粒子径が5μを越えると拭き取り作業時
に離脱したり仕上り不良となるので好ましくない。該微
粉末ワックスの添加量は組成物中の合計樹脂固形分10
0重量部に対して0.1〜5重量部程度が適当である。
【0037】本発明では、さらに必要に応じて、紫外線
吸収剤、光安定剤、有機溶剤、樹脂粉末等の微粉末、粘
調剤、酸化防止剤などの添加剤を、ベ−ス液又は硬化剤
のいずれにも配合することができる。
【0038】本発明の艶出し剤は、ワックス剤として種
々の素材面やこれらの上に形成された硬化塗膜面上にス
ポンジや布などによって塗布、塗り広げられて、その後
磨き工程で余剰分がネルや布などで拭き取られ、薄膜で
ある保護被膜が形成されるものである。該素材面として
は、例えばガラス、金属、プラスチック、セラミックな
どが挙げられ、硬化塗膜面としては、例えば自動車、鉄
道車両、飛行機、建築物などの各種外板の塗膜面などが
挙げられる。
【0039】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。尚、「部」及び「%」は夫々「重量部」及び
「重量%」を示す。
【0040】加水分解性アルコキシシリル基及び水酸基
含有シロキサンポリマ−(A) 溶液の製造 製造例1 温度計、還流冷却器、撹拌機及び滴下装置を備えた4つ
口フラスコに酢酸n−ブチル81.8部を仕込み、撹拌
下で加熱し、95℃に保った。次に、95℃の温度で表
1記載のモノマ−及び重合開始剤である2,2´−アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)4.2部から
なる混合物を3時間かけて滴下した。滴下終了後、95
℃で2時間熟成し、固形分濃度55%、数平均分子量
7,000の加水分解性アルコキシシリル基及び水酸基
含有シロキサンポリマー(A−1)の溶液を得た。
【0041】製造例2 製造例1において、下記表1に示すモノマー組成を用い
る以外、製造例1と同様にしてシロキサンポリマー(A
−2)の溶液を得た。得られたポリマーの特数値を表1
に併せて示す。尚、表1中の(注1)は以下の通りであ
る。 (注1)「サイラプレーンFM−0721」:チッソ
(株)社製、メタクリル基含有シロキサンマクロモノマ
ー、商品名、分子量約5,000、構造式
【0042】
【化10】
【表1】
【0043】エポキシ末端シロキサンポリマ−とスルホ
ン酸化合物との反応生成物(C−1)の製造 温度計、還流冷却器、攪拌機及び滴下装置を備えた4つ
口フラスコ中にトルエン100部を加え、その中に「サ
イラプレ−ンFM−0511」(チッソ社製、片末端エ
ポキシ基含有ポリジメチルシロキサン、式(III )のR
8がメチル基、分子量1,000)98.8部を加え攪
拌して溶解した後、さらにメタンスルホン酸1.2部を
常温で混合し、攪拌を行なって約1時間反応させ、さら
に脱トルエンを行なって不揮発分83%の反応生成物
(C−1)溶液を得た。
【0044】艶出し剤の作成 実施例1 上記の通り製造したシロキサンポリマ−溶液(A−1)
100gにジブチル錫ジラウレ−ト0.5g、酢酸n−
ブチル10gを配合し攪拌混合してベ−ス液とした。該
ベ−ス液に、使用直前に硬化剤である「デュラネ−トT
PA−90EK」(旭化成社製、ヘキサメチレンジイソ
シアネ−トのイソシアヌレ−ト体、不揮発分90%、イ
ソシアネ−ト基含有量:21%)8.3gを配合し攪拌
混合した後、該混合物に上記で製造した反応生成物(C
−1)溶液38gをワックス化剤として配合し、攪拌混
合して乳白色の艶出し剤を作成した。
【0045】実施例2 シロキサンポリマ−溶液(A−1)100gにジブチル
錫ジラウレ−ト0.5g、酢酸n−ブチル10g、上記
で製造した反応生成物(C−1)溶液38gを配合し攪
拌混合して乳白色のベ−ス液を得た。該ベ−ス液に、使
用直前に硬化剤である「デュラネ−トTPA−90E
K」8.3gを配合し攪拌混合して艶出し剤を作成し
た。
【0046】実施例3〜10及び比較例1〜4 実施例1において、ベ−ス液、硬化剤、及びワックス化
剤の配合組成を表2の通りとする以外は実施例1と同様
にして各艶出し剤を作成した。表2中の(注2)〜(注
11)は下記の通りである。 (注2)「スノ−テックスMIBK−ST」:日産化学
工業社製、有機溶剤型コロイダルシリカ、不揮発分30
% (注3)「レセダGF−2000」:東亜合成化学社
製、水酸基含有フッ素系樹脂、不揮発分60%、水酸基
価97mgKOH/g (注4)「トスパ−ル105」:東芝シリコ−ン社製、
シリコ−ン樹脂微粒子、平均粒子径0.5μm (注5)「TSF−451」:東芝シリコ−ン社製、ジ
メチルポリシロキサン型のシリコ−ンオイル、粘度1,
000cSt(25℃) (注6)「XF3905」:東芝シリコ−ン社製、ジメ
チルポリシロキサン型のシリコ−ンオイル、粘度700
cSt(25℃) (注7)「TSF−4750」:東芝シリコ−ン社製、
アルコ−ル変性シリコ−ンオイル、粘度170cSt
(25℃) (注8)「YF3807」:東芝シリコ−ン社製、ジメ
チルポリシロキサン型のシリコ−ンオイル、粘度20,
000cSt(25℃) (注9)「X−22−170DX」:信越シリコ−ン社
製、水酸基含有ジメチルポリシロキサン型のシリコ−ン
オイル、粘度75cSt(25℃) (注10)「KF−618」:信越シリコ−ン社製、ポ
リエーテル変性ジメチルポリシロキサン型のシリコ−ン
オイル、粘度20cSt(25℃) (注11)市販カ−ワックス:カルナバワックスを主成
分とするカ−ワックス
【0047】
【表2】 性能試験 #400サンドペ−パ−にて表面を研磨した軟鋼板上に
「レタンPG−80No400 ブラック」(関西ペイ
ント社製、2液型アクリルウレタン系塗料)を乾燥膜厚
で50μmとなるようにエアスプレ−塗装し、60℃で
30分間乾燥させて試験素材板とし、試験板Iは300
×400×0.8mmの大きさに、試験板IIは70×1
50×0.8mmの大きさとした。また表面を脱脂した
ガラス板を試験板III とした。各試験板を以下の性能試
験に供した。結果を表3に示す。 (*1)塗布作業性:試験板I上に、上記で得られた各
艶出し剤をカ−ワックス用の市販スポンジを用いて塗布
した。その塗り広げ易さを下記基準で評価した。
【0048】 ○:良好 △:やや塗り広げが困難 ×:かなり塗り広げが困難 (*2)拭き取り作業性:上記(*1)の塗布作業後、
25℃で15分間放置し、その後でネルで塗布面を磨き
ながら拭き取り作業を行なった。その拭き取り易さを下
記基準で評価した。
【0049】 ○:良好 △:やや拭き取り困難 ×:かなり拭き取り困難 (*3)光沢感:上記(*2)の拭き取り作業後の試験
板を目視で評価した。
【0050】 ○:良好 △:ツヤ・ムラが一部ある ×:ツヤ・ムラがかなりある (*4)耐スリキズ性:試験板II上に、上記で得られた
各艶出し剤をカ−ワックス用の市販スポンジを用いて塗
布し、25℃で15分間放置後、ネルで塗布面を磨きな
がら拭き取り各試験板とした。
【0051】磨き粉(ダルマ・クレンザ−)を水と3:
2で混合し研磨剤とし、染色物堅牢度摩擦試験機FR−
II(スガ試験機社製)を用いた。該研磨剤をネルに付着
させ500gの荷重をかけ、各試験板の塗面を往復20
回こすりつけた。その後、塗面を流水で洗浄し、自然乾
燥後、その塗面の20度鏡面反射率(20°G値)を測
定し、試験前の20°G値に対する光沢保持率で下記の
通り評価した。
【0052】 ○:20°G光沢保持率が40%以上 △: 〃 20%以上40%未満 ×: 〃 20%未満 (*5)耐汚染性:カーボンブラックを汚染物質とし、
これをネルに付着させ、上記(*4)と同様の試験板の
塗面に軽くこすりつけた。これを20℃・75%RHの
恒温恒湿室中に24時間放置後、塗面を流水で洗浄し、
塗膜の汚染度を目視により評価した。
【0053】 ○:良好 △:少し汚れが残る ×:かなり汚れが残る (*6)促進耐候性:上記(*4)と同様の試験板をサ
ンシャインウエザーオメーターを用いて、1000時間
試験後の塗面状態を目視で評価した。
【0054】 ○:良好 ×:塗面に水跡が認められ光沢低下が大きい (*7)耐ガソリン性:上記(*4)と同様の試験板を
水平に固定し、4つ折りにしたガ−ゼ(50×50m
m)にレギュラ−タイプのガソリンを約5ccしみこま
せ、そのまま3分間放置した。その後、ガ−ゼを取り除
き、ガソリンを別のガ−ゼでふきとった後の塗面の状態
を観察した。
【0055】 ○:全く異常なし △:塗面の光沢低下 ×:塗面の光沢低下および軟化が発生 (*8)耐水性:上記(*4)と同様の試験板を20℃
の水道水に7日間浸漬後の塗面状態を調べた。
【0056】 ○:異常なし ×:フクレ、白化発生 (*9)水接触角:協和界面化学社製のCA−X型接触
角計を用いて、23℃、65%RHの雰囲気下で脱イオ
ン水10mgの水滴を上記(*4)と同様の試験板上に
滴下し、滴下から1分以内の接触角を測定した。 (*10)水滑落角:試験板III 上に上記で得られた各
艶出し剤をカ−ワックス用の市販スポンジを用いて塗布
し、25℃で15分間放置後、協和界面化学社製のCA
−X型接触角計を用いて塗膜表面に脱イオン水(20μ
l、10μl)を滴下し、試験板をゆっくりと傾けてい
き水滴が滑りを開始する角度を滑落角として調べた。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、架橋被膜を形成しうる
(A)及び(B)成分を含む樹脂溶液を特定量の(C)
成分中に混合分散することで、通常、均一膜を形成する
のにスプレ−塗装等の手段を要するような有機溶剤希釈
型の樹脂溶液を分散状態にし、該(C)成分が保護・潤
滑剤層的働きをして、本組成物の塗布作業を容易にする
ものである。本発明の艶出し剤を塗布後に、架橋被膜形
成の過程で表層に(C)成分が局在化し、これをネルや
布などで拭き取りながら磨き仕上げをすることにより、
小さな傷ならばうめることができ、撥水性を付与すると
同時に、付着水滴を塗膜面から容易に滑落除去すること
ができ、耐候性、耐スリキズ性、耐酸性等にも優れた保
護被膜が形成できる。また該保護被膜は、光沢に優れ、
その持続性にも優れるものであり、さらに光輝材使用の
塗膜面に適用した場合にその深み感を高めるものであ
る。
【0058】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J027 AF05 BA04 BA05 BA06 BA07 BA08 BA09 BA13 BA14 BA19 BA24 BA25 CC01 CD08 4J034 BA05 BA08 CA21 CA22 CB01 FA01 FA02 FB01 FB04 FC01 FC02 FD01 FE03 FE04 FE08 GA54 GA74 HA01 HA06 HA07 HB08 HC01 HC02 HC03 HC11 HC12 HC22 HC25 HC35 HC46 HC52 HC61 HC63 HC64 HC66 HC67 HC71 HC73 KA01 KC13 KC16 KC17 KC18 KC23 KC35 KD15 KD21 KD22 KD24 MA17 MA22 MA24 QB10 QB13 QC05 RA03 RA17 4J038 DB421 DB422 DG261 DG262 DL051 DL052 FA151 FA152 FA211 FA212 FA241 FA242 GA03 GA15 JC13 NA01 NA03 NA07 NA11 PB02 PB05 PB07 PC02 PC03 PC04 PC08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(a)下記式(I) 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基を表わし、
    2は炭素数1〜6の2価の炭化水素基を表わし、R3
    水素原子又はメチル基を表わし、mは6〜300の数で
    ある)、及び/又は下記式(II) 【化2】 (式中、R4及びR7は同一又は異なって水素原子又はメ
    チル基を表わし、R5及びR6は同一又は異なって炭素数
    1〜6の二価の炭化水素基を表わし、nは6〜300の
    数である)、で示されるシロキサンマクロモノマー1〜
    40重量%、(b)加水分解性アルコキシシリル基含有
    モノマー5〜50重量%、(c)水酸基含有モノマ−1
    〜40重量%、及びこれらと共重合可能な他の不飽和モ
    ノマー0〜93重量%の共重合により得られる加水分解
    性アルコキシシリル基及び水酸基含有シロキサンポリマ
    ー、(B)ポリイソシアネ−ト化合物、及び(C)
    (e)下記式(III ) 【化3】 (式中、kの平均数は6〜150であり、lは0〜6の
    整数であり、R8は炭素原子数1〜6のアルキル基であ
    る)で示されるエポキシ末端シロキサンポリマ−と
    (f)スルホン酸化合物とを(e)中のエポキシ基/
    (f)中のスルホン酸基の当量比が1/1〜10/1と
    なる割合で予め反応させてなる反応生成物、及び/又は
    粘度が10,000cSt(25℃)以下のシリコ−ン
    オイルを含有し、(C)の使用量が(A)と(B)の樹
    脂固形分100重量部に対して30〜600重量部であ
    り、(A)、(B)及び(C)を2液又は3液として使
    用直前に混合・分散することを特徴とする艶出し剤。
  2. 【請求項2】硬化触媒(D)を、加水分解性アルコキシ
    シリル基及び水酸基含有シロキサンポリマー(A)の樹
    脂固形分100重量部に対して0.1〜5.0重量部配
    合してなる請求項1記載の艶出し剤。
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