JPH0628681A - 情報読取装置 - Google Patents
情報読取装置Info
- Publication number
- JPH0628681A JPH0628681A JP40223590A JP40223590A JPH0628681A JP H0628681 A JPH0628681 A JP H0628681A JP 40223590 A JP40223590 A JP 40223590A JP 40223590 A JP40223590 A JP 40223590A JP H0628681 A JPH0628681 A JP H0628681A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- actuator
- information reading
- output
- tracking
- servo loop
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
- Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 早送りサーチ時等のトラッキングサーボルー
プ断時におけるトラッキングアクチュエータの不要振動
を防止して安定でかつ高速なサーチを可能とする。 【構成】 トラッキングサーボループとは別に、当該サ
ーボループ断の間、アクチュエータ8による情報読取点
の記録トラックに対する偏倚量成分(差動アンプ20出
力G)と、トラッキングエラー成分(差動アンプ12出
力C)との加算合成出力(加算器27出力H)に基づい
てアクチュエータ8の偏倚を略一定位置に整定せしめる
制御ループを設ける。
プ断時におけるトラッキングアクチュエータの不要振動
を防止して安定でかつ高速なサーチを可能とする。 【構成】 トラッキングサーボループとは別に、当該サ
ーボループ断の間、アクチュエータ8による情報読取点
の記録トラックに対する偏倚量成分(差動アンプ20出
力G)と、トラッキングエラー成分(差動アンプ12出
力C)との加算合成出力(加算器27出力H)に基づい
てアクチュエータ8の偏倚を略一定位置に整定せしめる
制御ループを設ける。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は情報読取装置に関し、特にピック
アップ情報読取点の位置移動をなすアクチュエータの制
御装置に関する。
アップ情報読取点の位置移動をなすアクチュエータの制
御装置に関する。
【0002】
【背景技術】例えば光学式情報読取装置におけるトラッ
キングサーボ制御装置として図1に示す如き構成のもの
がある。すなわち、レーザ光源1よりの照射光束は、レ
ンズ2,ビームスプリッタ3,1/4波長板4及び対物
レンズ5を経て記録ディスク6の記録面へ入射する。対
物レンズ5によりレーザ光は収束せしめられて記録面上
にて微少な情報検出点としてのピックアップ光スポット
となる。このディスク6による反射光(又は透過光)
は、ビームスプリッタ3により分離されて1組の光電変
換素子9a,9bの各受光面上に照射される。両光電変
換素子9a,9bの出力は増幅器10a,10b及びL
PF(ローパスフィルタ)11a,11bを夫々経て差
動アンプ12へ印加される。この差出力がイコライザ1
3を介して駆動アンプ14へ入力され、対物レンズ5を
記録トラック直交方向へ移動させるためのいわゆるアク
チュエータとして作動する駆動コイル8の駆動信号とな
っている。この場合ループスイッチS 1 を介してア
ンプ14からコイル8へ信号が供給されている。
キングサーボ制御装置として図1に示す如き構成のもの
がある。すなわち、レーザ光源1よりの照射光束は、レ
ンズ2,ビームスプリッタ3,1/4波長板4及び対物
レンズ5を経て記録ディスク6の記録面へ入射する。対
物レンズ5によりレーザ光は収束せしめられて記録面上
にて微少な情報検出点としてのピックアップ光スポット
となる。このディスク6による反射光(又は透過光)
は、ビームスプリッタ3により分離されて1組の光電変
換素子9a,9bの各受光面上に照射される。両光電変
換素子9a,9bの出力は増幅器10a,10b及びL
PF(ローパスフィルタ)11a,11bを夫々経て差
動アンプ12へ印加される。この差出力がイコライザ1
3を介して駆動アンプ14へ入力され、対物レンズ5を
記録トラック直交方向へ移動させるためのいわゆるアク
チュエータとして作動する駆動コイル8の駆動信号とな
っている。この場合ループスイッチS 1 を介してア
ンプ14からコイル8へ信号が供給されている。
【0003】一組の光電変換素子9a,9bは、図2に
示すように一本の分割線9cによりその受光面が分割さ
れた如く取付けられており、この分割線9cは記録トラ
ック接線方向(矢印Y方向にて示している)に平行とさ
れ、かつ光スポットの反射光の光軸7´に関してこれら
素子9a,9bが対称となる様に設けられている。尚、
7は入射光光軸であり、15はディスク回転用スピンド
ルモータを示している。 かかる構成により、ピックア
ップ用光スポット中心が記録トラックの中心からトラッ
ク直交方向にずれると、このずれに応じて光検出器9
a,9bに入射する光の強度分布が非対称となり、両検
出器出力相互間に差異が生ずる。従って、これら両検出
器の低域成分の差を差動アンプ12により得ることによ
って、いわゆるトラッキングエラー信号が得られるか
ら、このエラー信号を用いて対物レンズ5をトラック直
交方向(ディスク半径方向)に移動させれば、ピックア
ップ用スポットがそれに応じて偏倚されて常に正確なト
ラッキング動作が可能となる。
示すように一本の分割線9cによりその受光面が分割さ
れた如く取付けられており、この分割線9cは記録トラ
ック接線方向(矢印Y方向にて示している)に平行とさ
れ、かつ光スポットの反射光の光軸7´に関してこれら
素子9a,9bが対称となる様に設けられている。尚、
7は入射光光軸であり、15はディスク回転用スピンド
ルモータを示している。 かかる構成により、ピックア
ップ用光スポット中心が記録トラックの中心からトラッ
ク直交方向にずれると、このずれに応じて光検出器9
a,9bに入射する光の強度分布が非対称となり、両検
出器出力相互間に差異が生ずる。従って、これら両検出
器の低域成分の差を差動アンプ12により得ることによ
って、いわゆるトラッキングエラー信号が得られるか
ら、このエラー信号を用いて対物レンズ5をトラック直
交方向(ディスク半径方向)に移動させれば、ピックア
ップ用スポットがそれに応じて偏倚されて常に正確なト
ラッキング動作が可能となる。
【0004】差動アンプ12の出力はまた、イコライザ
22及び駆動アンプ23を経て直流成分が抽出され、ス
イッチS 2 を介してキャリッジモータ24を駆動す
る。このキャリッジモータ24の回動により、ピックア
ップ用キャリッジ100がディスク6上の記録トラック直
交方向に移動させられる。かかるピックアップキャリッ
ジの移動制御をなす目的は以下のとおりである。レンズ
5のみを用いて情報検出用の光スポットの偏倚制御を行
ってトラッキング制御をなした場合には、このレンズ5
の偏倚のためのいわゆるトラッキングアクチュエータが
ディスク全域を読取るだけのストロークを有していない
ため、トラッキングアクチュエータ及びキャリッジ100
をディスク半径方向すなわちトラック直交方向に移動さ
せる必要があるからである。
22及び駆動アンプ23を経て直流成分が抽出され、ス
イッチS 2 を介してキャリッジモータ24を駆動す
る。このキャリッジモータ24の回動により、ピックア
ップ用キャリッジ100がディスク6上の記録トラック直
交方向に移動させられる。かかるピックアップキャリッ
ジの移動制御をなす目的は以下のとおりである。レンズ
5のみを用いて情報検出用の光スポットの偏倚制御を行
ってトラッキング制御をなした場合には、このレンズ5
の偏倚のためのいわゆるトラッキングアクチュエータが
ディスク全域を読取るだけのストロークを有していない
ため、トラッキングアクチュエータ及びキャリッジ100
をディスク半径方向すなわちトラック直交方向に移動さ
せる必要があるからである。
【0005】21は、ピックアップ100と記録ディスク
6とのトラック直交方向における早送り制御をなす早送
り駆動回路であり、スイッチS 2 によりこの回路2
1の出力が選択されることによってキャリッジモータ2
4が駆動され当該早送り制御がなされる。この時スイッ
チS 1 はオープンとなってトラッキングサーボルー
プは断とされており、トラッキングアクチュエータのラ
ンダムな動き等に起因する騒音やトラッキングアクチュ
エータへの不要な衝撃力の印加等を防止している。
6とのトラック直交方向における早送り制御をなす早送
り駆動回路であり、スイッチS 2 によりこの回路2
1の出力が選択されることによってキャリッジモータ2
4が駆動され当該早送り制御がなされる。この時スイッ
チS 1 はオープンとなってトラッキングサーボルー
プは断とされており、トラッキングアクチュエータのラ
ンダムな動き等に起因する騒音やトラッキングアクチュ
エータへの不要な衝撃力の印加等を防止している。
【0006】ここで、対物レンズ5はバネ25により中
立位置に支持されていることから、トラッキングサーボ
ループが断となっている場合におけるレンズ5を支持す
る力は当該バネ25による作用力のみである。従って、
早送り時のピックアップ100の急激な加速、減速により
あるいは外部振動等により対物レンズ5は加振されるこ
とになり、よって一定位置に支持され得ない。
立位置に支持されていることから、トラッキングサーボ
ループが断となっている場合におけるレンズ5を支持す
る力は当該バネ25による作用力のみである。従って、
早送り時のピックアップ100の急激な加速、減速により
あるいは外部振動等により対物レンズ5は加振されるこ
とになり、よって一定位置に支持され得ない。
【0007】そのために、トラッキングサーボループを
断として目標トラックを探すいわゆるサーチ動作を行っ
た場合、トラック数の計数精度、目標トラックへの情報
検出点の位置設定精度及び再びサーボループをオンとす
るときの過渡応答特性が極めて悪くなる欠点があり、ひ
いては高速サーチ動作にとって重大な支障となる。
断として目標トラックを探すいわゆるサーチ動作を行っ
た場合、トラック数の計数精度、目標トラックへの情報
検出点の位置設定精度及び再びサーボループをオンとす
るときの過渡応答特性が極めて悪くなる欠点があり、ひ
いては高速サーチ動作にとって重大な支障となる。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、早送りサーチ時等のト
ラッキングサーボループ断時におけるトラッキングアク
チュエータの不要振動を防止して安定でかつ高速なサー
チを可能とした情報読取装置を提供することである。
ラッキングサーボループ断時におけるトラッキングアク
チュエータの不要振動を防止して安定でかつ高速なサー
チを可能とした情報読取装置を提供することである。
【0009】
【発明の構成】本発明による情報読取装置は、ピックア
ップを記録媒体に対して位置決めするキャリッジと、前
記ピックアップにおける情報読取点の記録トラックに対
する微小位置制御をなすアクチュエータと、前記アクチ
ュエータを制御して前記情報読取点をして前記記録トラ
ックを追従せしめるように動作するトラッキングサーボ
ループとを有する情報読取装置であって、一対の検出出
力を有し前記アクチュエータによる情報読取点の前記記
録トラックに対する偏倚量に対応して前記一対の検出出
力相互間に差異が生じるように構成された検出手段と、
前記一対の検出出力の高域成分のエンベロープ成分の差
を得る手段と、前記一対の検出出力の低域成分の差を得
る手段と、前記エンベロープ成分の差及び前記低域成分
の差を加算合成する手段を有し、前記トラッキングサー
ボループが断の間前記加算合成出力に基づいて前記アク
チュエータを駆動制御することを特徴とする。
ップを記録媒体に対して位置決めするキャリッジと、前
記ピックアップにおける情報読取点の記録トラックに対
する微小位置制御をなすアクチュエータと、前記アクチ
ュエータを制御して前記情報読取点をして前記記録トラ
ックを追従せしめるように動作するトラッキングサーボ
ループとを有する情報読取装置であって、一対の検出出
力を有し前記アクチュエータによる情報読取点の前記記
録トラックに対する偏倚量に対応して前記一対の検出出
力相互間に差異が生じるように構成された検出手段と、
前記一対の検出出力の高域成分のエンベロープ成分の差
を得る手段と、前記一対の検出出力の低域成分の差を得
る手段と、前記エンベロープ成分の差及び前記低域成分
の差を加算合成する手段を有し、前記トラッキングサー
ボループが断の間前記加算合成出力に基づいて前記アク
チュエータを駆動制御することを特徴とする。
【0010】
【発明の作用】本発明による情報読取装置は、トラッキ
ングサーボループ断の間、アクチュエータによる情報読
取点の記録トラックに対する偏倚量成分と、トラッキン
グエラー成分との加算合成出力に基づいてアクチュエー
タを駆動制御し、当該アクチュエータの偏倚を整定せし
める。
ングサーボループ断の間、アクチュエータによる情報読
取点の記録トラックに対する偏倚量成分と、トラッキン
グエラー成分との加算合成出力に基づいてアクチュエー
タを駆動制御し、当該アクチュエータの偏倚を整定せし
める。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例につき図面を用いて説
明する。図3は本発明の実施例を示すブロック図であ
り、図1と同等部分は同一符号により示されておりその
説明は省略する。本例ではは図1の構成の他に、光検出
器9a,9bの各出力の高域成分のエンベロープ成分の
差を検出する回路が設けられている。すなわち、アンプ
10a,10bの各出力A 1 ,A 2 の高域成分D
1 ,D 2 をHPF(ハイパスフィルタ)17a,
17bにより抽出し、これら成分D 1 ,D 2 を全
波整流器18a,18bにより整流して整流出力E 1
,E 2 を得ている。これら出力E 1 ,E 2
をLPF19a,19bに入力し低域成分を抽出してエ
ンベロープ成分F 1 ,F 2 を得、差動アンプ20
によりこれらエンベロープ成分F 1 ,F 2 の差成
分Gを得るようにしている。
明する。図3は本発明の実施例を示すブロック図であ
り、図1と同等部分は同一符号により示されておりその
説明は省略する。本例ではは図1の構成の他に、光検出
器9a,9bの各出力の高域成分のエンベロープ成分の
差を検出する回路が設けられている。すなわち、アンプ
10a,10bの各出力A 1 ,A 2 の高域成分D
1 ,D 2 をHPF(ハイパスフィルタ)17a,
17bにより抽出し、これら成分D 1 ,D 2 を全
波整流器18a,18bにより整流して整流出力E 1
,E 2 を得ている。これら出力E 1 ,E 2
をLPF19a,19bに入力し低域成分を抽出してエ
ンベロープ成分F 1 ,F 2 を得、差動アンプ20
によりこれらエンベロープ成分F 1 ,F 2 の差成
分Gを得るようにしている。
【0012】そして、各検出器9a,9bによる検出出
力の低域成分B 1 ,B 2 の差動アンプ12による
差成分Cをアンプ26により増幅し、これと加算器27
において高域成分のエンベロープの差Gとを加算合成し
ている。この加算出力Hがイコライザ33及びアンプ3
4を介してレベル比較器32の一入力となり、基準レベ
ル31と比較される。この比較出力がトラッキングサー
ボループ断時におけるアクチュエータ駆動信号となるの
である。
力の低域成分B 1 ,B 2 の差動アンプ12による
差成分Cをアンプ26により増幅し、これと加算器27
において高域成分のエンベロープの差Gとを加算合成し
ている。この加算出力Hがイコライザ33及びアンプ3
4を介してレベル比較器32の一入力となり、基準レベ
ル31と比較される。この比較出力がトラッキングサー
ボループ断時におけるアクチュエータ駆動信号となるの
である。
【0013】図4及び図5は図3の回路ブロックの各動
作波形である。これら各波形は、レンズ5がトラックに
沿ってディスク半径方向に追従していくことによって生
じるディスクからの反射光束の中心が、光検出器9a,
9bの分割線9cから変位している状態すなわち図2の
点線にて示す如き状態であってアクチュエータの変位が
中立点からずれている場合である。その状態でトラッキ
ングサーボループがオープンとなっておりかつディスク
面上で光スポットが記録トラックを斜めに横切って移動
している場合の各波形の時間変化を示したものである。
両図中のt 0は光スポットが一つのトラック中心と一
致した時刻、 t -1 , t +1 はそれぞれ当該一つの
トラックと内外周に隣接する両方トラック中心と光スポ
ットが一致した時刻を示すもので、縦軸は信号レベルで
ある。但し t 0 ,t -1 ,t +1は図4及び図5にお
いて共通な同一時刻を示すものである。
作波形である。これら各波形は、レンズ5がトラックに
沿ってディスク半径方向に追従していくことによって生
じるディスクからの反射光束の中心が、光検出器9a,
9bの分割線9cから変位している状態すなわち図2の
点線にて示す如き状態であってアクチュエータの変位が
中立点からずれている場合である。その状態でトラッキ
ングサーボループがオープンとなっておりかつディスク
面上で光スポットが記録トラックを斜めに横切って移動
している場合の各波形の時間変化を示したものである。
両図中のt 0は光スポットが一つのトラック中心と一
致した時刻、 t -1 , t +1 はそれぞれ当該一つの
トラックと内外周に隣接する両方トラック中心と光スポ
ットが一致した時刻を示すもので、縦軸は信号レベルで
ある。但し t 0 ,t -1 ,t +1は図4及び図5にお
いて共通な同一時刻を示すものである。
【0014】図4(a),(b)は一組の光電変換素子9a,
9b各検出出力の増幅信号A 1 ,A 2 を夫々示す
ものであり、照射面積の大なる検出器9aの出力A 1
はより小なる検出器9bの出力A 2 に対しRF成
分,エンベロープ成分及び直流成分がすべて大きくこれ
らは略比例関係にある。尚、両方信号A 1 ,A 2の
エンベロープ成分の位相関係は図4(a),(b)の如く互い
にトラック中心線からの位相差を有している。当該位相
差は、ディスクよりの反射光の強度分布が光スポットと
トラック中心線との変位に伴い光軸に対し非対称分布と
なることに起因する。図4(c)は両信号A 1 ,A 2
の低周波成分B 1 ,B 2 を示しており、両信号
B 1 ,B 2 の差が図(d)に示されており、これが
いわゆるプッシュプル方式におけるトラッキングエラー
信号そのものである。図に見られる如くDCオフセット
が存在しており、このDCオフセット分がレンズ5のデ
ィスク半径方向への変位を示すものである。 図4(e),
(f)は各検出器9a,9bの出力の高域(RF)成分す
なわち記録情報信号成分D 1 ,D 2 の波形であ
り、HPF17a,17bにより直流成分が除去されて
零レベルに対し対称なエンベロープとなる。図5(g),
(h)はこのRF波形D 1 ,D 2 を全波整流した信
号E1,E2の波形であり、(i)はこの波形E 1 ,E
2 をLPF19a,19bにより積分してエンベロ
ープ検波したものである。図5(j) は信号F1 ,F 2
の差成分Gの波形であり、図4(d)と図5(j)との波形
を比較すると、時刻 t 0 でのDCオフセットは共に
同相であるのに対し、交流成分は逆相の関係にある。従
って、両信号CとGとを適当な比で加算合成すれば、加
算器27の出力Hには交流分が除去されたDCオフセッ
トのみが図5(k)の如く得られる。この信号Hのレベル
は対物レンズ5のディスク半径方向の変位すなわちトラ
ッキングアクチュエータの偏倚量を表わしていることか
ら、これを基準レベル31と比較してアクチュエータの
駆動信号とすればトラッキングサーボループ断時にはト
ラッキングアクチュエータの偏倚量が基準レベル31に
より定まる一定値に制御されることになる。ここで、基
準レベル31は固定値に限定されることなく、例えば、
トラッキングサーボループが断となった直前の上記アン
プ34の出力レベルをメモリに記憶しこの記憶出力を用
いても良い。
9b各検出出力の増幅信号A 1 ,A 2 を夫々示す
ものであり、照射面積の大なる検出器9aの出力A 1
はより小なる検出器9bの出力A 2 に対しRF成
分,エンベロープ成分及び直流成分がすべて大きくこれ
らは略比例関係にある。尚、両方信号A 1 ,A 2の
エンベロープ成分の位相関係は図4(a),(b)の如く互い
にトラック中心線からの位相差を有している。当該位相
差は、ディスクよりの反射光の強度分布が光スポットと
トラック中心線との変位に伴い光軸に対し非対称分布と
なることに起因する。図4(c)は両信号A 1 ,A 2
の低周波成分B 1 ,B 2 を示しており、両信号
B 1 ,B 2 の差が図(d)に示されており、これが
いわゆるプッシュプル方式におけるトラッキングエラー
信号そのものである。図に見られる如くDCオフセット
が存在しており、このDCオフセット分がレンズ5のデ
ィスク半径方向への変位を示すものである。 図4(e),
(f)は各検出器9a,9bの出力の高域(RF)成分す
なわち記録情報信号成分D 1 ,D 2 の波形であ
り、HPF17a,17bにより直流成分が除去されて
零レベルに対し対称なエンベロープとなる。図5(g),
(h)はこのRF波形D 1 ,D 2 を全波整流した信
号E1,E2の波形であり、(i)はこの波形E 1 ,E
2 をLPF19a,19bにより積分してエンベロ
ープ検波したものである。図5(j) は信号F1 ,F 2
の差成分Gの波形であり、図4(d)と図5(j)との波形
を比較すると、時刻 t 0 でのDCオフセットは共に
同相であるのに対し、交流成分は逆相の関係にある。従
って、両信号CとGとを適当な比で加算合成すれば、加
算器27の出力Hには交流分が除去されたDCオフセッ
トのみが図5(k)の如く得られる。この信号Hのレベル
は対物レンズ5のディスク半径方向の変位すなわちトラ
ッキングアクチュエータの偏倚量を表わしていることか
ら、これを基準レベル31と比較してアクチュエータの
駆動信号とすればトラッキングサーボループ断時にはト
ラッキングアクチュエータの偏倚量が基準レベル31に
より定まる一定値に制御されることになる。ここで、基
準レベル31は固定値に限定されることなく、例えば、
トラッキングサーボループが断となった直前の上記アン
プ34の出力レベルをメモリに記憶しこの記憶出力を用
いても良い。
【0015】尚、上記実施例ではトラッキングサーボル
ープと別に付加した位置サーボループとをスイッチによ
り切換えるようにしたが、常時位置サーボループは動作
させておくようにしてもよい。この場合には、等価的に
アクチュエータにスティフネス成分が付加されたと同等
の効果が得られ、スティフネス成分が小か又は零のアク
チュエータに任意のスティフネス量を与えることもでき
る。
ープと別に付加した位置サーボループとをスイッチによ
り切換えるようにしたが、常時位置サーボループは動作
させておくようにしてもよい。この場合には、等価的に
アクチュエータにスティフネス成分が付加されたと同等
の効果が得られ、スティフネス成分が小か又は零のアク
チュエータに任意のスティフネス量を与えることもでき
る。
【0016】また、光学式情報読取装置に限らず、例え
ば静電容量方式等の他の情報読取装置にも適用可能であ
る。
ば静電容量方式等の他の情報読取装置にも適用可能であ
る。
【0017】
【発明の効果】叙上の如く、本発明によればトラッキン
グサーボループ断時において、別のサーボループを付加
してこの付加したサーボループによりトラッキングアク
チュエータを制御してその偏倚量を大略一定値に整定さ
せるものであるから、特に高速サーチ時に安定でかつ高
精度のサーチが実現可能となる。
グサーボループ断時において、別のサーボループを付加
してこの付加したサーボループによりトラッキングアク
チュエータを制御してその偏倚量を大略一定値に整定さ
せるものであるから、特に高速サーチ時に安定でかつ高
精度のサーチが実現可能となる。
【図1】従来のトラッキングサーボループを有する情報
読取装置のブロック図。
読取装置のブロック図。
【図2】図2は光電変換素子と光スポットとの関係を示
す図。
す図。
【図3】図3は本発明の実施例のブロック図。
【図4】図4は図3の装置の各部動作波形図。
【図5】同じく図3の装置の各部動作波形図。
5……対物レンズ 6……記録ディスク 8……駆動コイル(アクチュエータ) 9……受光素
子 17a,17b……HPF 18a,18b……全波整流器 19a,19b……LPF 20……差動アンプ 27……加算器 31……基準レベル 32……レベル比較器 S1……トラッキングサーボループスイッチ 100……ピックアップ
子 17a,17b……HPF 18a,18b……全波整流器 19a,19b……LPF 20……差動アンプ 27……加算器 31……基準レベル 32……レベル比較器 S1……トラッキングサーボループスイッチ 100……ピックアップ
Claims (1)
- 【請求項1】 ピックアップを記録媒体に対して位置
決めするキャリッジと、前記ピックアップにおける情報
読取点の記録トラックに対する微小位置制御をなすアク
チュエ―タと、前記アクチュエ―タを制御して前記情報
読取点をして前記記録トラックを追従せしめるように動
作するトラッキングサ―ボル―プとを有する情報読取装
置であって、一対の検出出力を有し前記アクチュエ―タ
による情報読取点の前記記録トラックに対する偏倚量に
対応して前記一対の検出出力相互間に差異が生じるよう
に構成された検出手段と、前記一対の検出出力の高域成
分のエンベロ―プ成分の差を得る手段と、前記一対の検
出出力の低域成分の差を得る手段と、前記エンベロ―プ
成分の差及び前記低域成分の差を加算合成する手段を有
し、前記トラッキングサ―ボル―プが断の間前記加算合
成出力に基づいて前記アクチュエ―タを駆動制御するこ
とを特徴とする情報読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40223590A JPH0719383B2 (ja) | 1990-12-14 | 1990-12-14 | 情報読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40223590A JPH0719383B2 (ja) | 1990-12-14 | 1990-12-14 | 情報読取装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57193858A Division JPH077513B2 (ja) | 1982-11-04 | 1982-11-04 | 光学式情報読取装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0628681A true JPH0628681A (ja) | 1994-02-04 |
JPH0719383B2 JPH0719383B2 (ja) | 1995-03-06 |
Family
ID=18512063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40223590A Expired - Lifetime JPH0719383B2 (ja) | 1990-12-14 | 1990-12-14 | 情報読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0719383B2 (ja) |
-
1990
- 1990-12-14 JP JP40223590A patent/JPH0719383B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0719383B2 (ja) | 1995-03-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS5873023A (ja) | 情報読取装置におけるトラツキングサ−ボ信号発生装置 | |
JP2716610B2 (ja) | フォーカス制御装置 | |
KR940003551B1 (ko) | 광 디스크장치의 트랙 액세스 제어회로 | |
JP4036515B2 (ja) | 光ディスク装置 | |
US4799206A (en) | Tracking control apparatus for recording disc reproducing apparatus | |
JPH01263978A (ja) | 情報トラックの検索装置 | |
JPH07210871A (ja) | 光ディスク装置 | |
JPH0628681A (ja) | 情報読取装置 | |
JPS5984353A (ja) | 情報読取装置 | |
JPS58175169A (ja) | 情報再生装置における記録トラツクとピツクアツプとの相対位置制御装置 | |
JP2003248942A (ja) | 光ディスク装置 | |
JPH097200A (ja) | 光ディスク装置 | |
JPH0766636B2 (ja) | 情報トラツクの検索装置 | |
JPH09274726A (ja) | 光学ピックアップ装置 | |
JP3775805B2 (ja) | 情報トラック検索装置 | |
JP2559421B2 (ja) | 光学的情報記録装置 | |
JP2795233B2 (ja) | 光ヘッド装置 | |
JPH0154783B2 (ja) | ||
JPH1021566A (ja) | トラッキングサーボ装置 | |
JPH08329479A (ja) | 位置検出器及び位置制御装置 | |
JPH0770068B2 (ja) | 光学式情報記録再生装置 | |
JPH076392A (ja) | ディスク装置 | |
JPS5938933A (ja) | 光学的情報読取装置におけるサ−ボ装置 | |
JPH0234092B2 (ja) | ||
JPH06215432A (ja) | 光ヘッド装置 |