JPH06286286A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JPH06286286A
JPH06286286A JP7437193A JP7437193A JPH06286286A JP H06286286 A JPH06286286 A JP H06286286A JP 7437193 A JP7437193 A JP 7437193A JP 7437193 A JP7437193 A JP 7437193A JP H06286286 A JPH06286286 A JP H06286286A
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Takakuni Hasegawa
貴訓 長谷川
Junnosuke Katsuyama
順之助 勝山
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Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷面が大きくても所定濃度、均一濃度の孔
版印刷が簡便且つ迅速に行われ、しかも印刷用紙載置台
上における印刷用紙の保持および取り外しが良好に行わ
れるようにすること。 【構成】 箱体7の一部壁面を可撓性あるいは弾性の少
なくとも何れか一方を備えたダイヤフラム21により構
成し、その内側に圧力チャンバ23を構成する。圧力チ
ャンバ23を選択的に減圧する減圧手段31を設ける。
圧力チャンバ23内にはダイヤフラム21と対向配置さ
れて印刷用紙載置面19に多数の空気吸引孔15を有し
空気吸引孔15に負圧を与えられることにより印刷用紙
載置面19に印刷用紙Pを吸着せしめる吸引式の印刷用
紙載置台9を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、孔版印刷装置に関し、
特に押圧式の孔版印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】押圧式の孔版印刷装置としては、基台に
一端をヒンジ接続された押圧板を有し、基台にスポンジ
等による弾性体製の印刷用紙載置台が設けられ、押圧板
の前記印刷用紙載置台との対向面側に孔版原紙取付部が
設けられた型式のものがよく知られており、この型式の
孔版印刷装置は、例えば実開昭62−196567号公
報に示されている。
【0003】上述の如き押圧式の孔版印刷装置は手によ
る押圧板の押し下げ回動操作によって当該押圧板に装着
されている孔版原紙を印刷用紙載置台上の印刷用紙に押
し付けることにより孔版印刷を行う。
【0004】布地に型紙スクリーンをあてて染料をすり
込んで模様を染め出す捺染装置として、多数の吸引孔を
明けられた有孔支持体あるいは網板を有し、有孔支持体
あるいは網板上に布地を載置され、その布地上に型紙ス
クリーンを配置され、有孔支持体の吸引孔あるいは網板
の網目より空気吸引を行うことにより、有孔支持体ある
いは網板上の布地を通して型紙スクリーンの布地側の面
に吸引作用を及ぼし、この吸引作用により型紙スクリー
ン上の染料を型紙スクリーンの開口部を通して布地に吸
い込むことによって捺染を行う吸引式の捺染装置が知ら
れている。この吸引式の捺染装置は、例えば特公昭37
−3944号、特公昭38−5199号、特公昭44−
13797号(米国特許3,221,648)の各公報
に示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】押圧式の孔版印刷装置
に於いて所定濃度の孔版印刷を行うためには、所定の印
刷押圧力が必要であり、これは印刷面が大きいほど大き
くなる。
【0006】これに対し上述の如き孔版印刷装置に於い
ては、孔版原紙を印刷用紙載置台上の印刷用紙を押し付
ける印刷押圧力は手による押圧板の押し下げ回動操作に
より得られるから、これには自ずと限度がある。
【0007】また均一濃度の孔版印刷を行うためには、
印刷面全面に均一に印刷押圧力が作用することが必要で
あるが、上述の如き孔版印刷装置に於いては、押圧板が
回動式であること、押圧板の押し下げ回動操作力が直接
的に印刷押圧力として印刷面に作用すること等により、
印刷面に作用する印刷押圧力が不均一になりがちであ
り、印刷濃度の均一性に優れた孔版印刷画像が得られ難
い。このことは印刷面が大きくなるほど顕著なものにな
り、均一濃度の孔版印刷画像が得られず、実用的な孔版
印刷が行われなくなる。
【0008】このようなことから、上述の如き孔版印刷
装置に於いて実用的な孔版印刷の用紙サイズはせいぜい
B5〜A4判程度である。
【0009】また上述の如き孔版印刷装置に於いては、
孔版原紙に与えられた印刷インキの層に対して貫層方向
の押圧力が作用するため、孔版原紙の一部にのみ印刷イ
ンキを与えても孔版印刷のために印刷インキに押圧力が
作用する度に印刷インキの層が伸展拡張し、無駄になる
印刷インキ量が多くなる。このことは、特公昭54−2
3601号公報に示されている如き形状を自己保持でき
る硬度の各色の印刷インキを各々インキ塊として載置さ
れた孔版原紙を用いて多色印刷を行う場合にも生じ、こ
の場合は無駄になる印刷インキ量の増加だけでなく、印
刷枚数が多いと、各色の印刷インキ塊の伸展拡張により
各色の印刷インキが混じり合うようになり、適正な色分
けの多色印刷が行われなくなる。
【0010】上述の如き吸引式の捺染装置は被印刷物
(布地)に相当する部材を通して型紙スクリーンの被印
刷物側の面に吸引作用を及ぼすものであるため、被印刷
物は布地の如く、通気性を有するものに限られ、これを
通常の印刷用紙などに印刷を行う孔版印刷装置に転用す
ることはできない。また上述の如き吸引式の捺染装置
は、有孔支持体の吸引孔あるいは網板の網目よりの吸引
力を被印刷物を通して型紙スクリーンの被印刷物側の面
に直接的に及ぼし、その吸引力の動圧的作用により型紙
スクリーン上の染料を型紙スクリーンの開口部を通して
被印刷物に吸い込むものであるため、型紙スクリーンに
は有孔支持体の吸引孔パターンあるいは網板の網目パタ
ーンに応じた強度分布にて吸引力が作用し、型紙スクリ
ーン全面に均一に吸引力が作用することはない。このた
め仮に印刷用紙が若干の通気性を有しているとしても布
地とは異なって均一濃度の印刷画像を得ることができな
い。
【0011】また印刷完了時に孔版原紙を印刷用紙載置
台上の印刷用紙より離間させる際に、印刷インキの粘性
に抗して印刷用紙が印刷用紙載置台上に残るよう、印刷
用紙載置台の印刷用紙載置面に印刷用紙を粘着保持する
粘着層を設けることが従来より行われているが、印刷面
が大きいと、印刷用紙の用紙サイズも大きくなり、印刷
インキの粘性に抗して印刷用紙を孔版原紙より剥離させ
て印刷用紙が印刷用紙載置台上に残るようにすることも
難しくなる。このことが確実に行われるよう、粘着層に
よる印刷用紙の粘着保持力を増大すると、今度はその粘
着層に粘着保持されている印刷用紙を破損することなく
粘着層より剥離することが難しくなる。
【0012】本発明は、従来の押圧式の孔版印刷装置に
於ける上述の如き問題点に着目してなされたものであ
り、印刷面が大きくても所定濃度、均一濃度の孔版印刷
を簡便且つ迅速に行うことができる共に印刷枚数が多く
とも多色印刷を適正な色分けのもとに行うことができ、
しかも印刷用紙載置台上における印刷用紙の保持および
取り外しが良好に行われるようにする孔版印刷装置を提
供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、一部壁面を可撓性あるいは弾性の少なくと
も何れか一方を備えたダイヤフラムにより構成され内側
に圧力チャンバを構成する箱体と、前記圧力チャンバを
減圧する減圧手段と、前記圧力チャンバ内に於いて前記
ダイヤフラムと対向配置され印刷用紙載置面に多数の空
気吸引孔を有し前記空気吸引孔に負圧を与えられること
により前記印刷用紙載置面に印刷用紙を吸着せしめる吸
引式印刷用紙載置台とを有していることを特徴とする孔
版印刷装置によって達成される。
【0014】この孔版印刷装置においては、前記減圧手
段が前記吸引式印刷用紙載置台の前記空気吸引孔に負圧
を供給する負圧源を兼ねていてもよい。
【0015】また本発明による孔版印刷装置は、上述の
如き構成に加えて前記圧力チャンバ内に於いて前記ダイ
ヤフラムと前記印刷用紙載置台との間に孔版原紙を支持
する孔版原紙支持手段を有し、前記孔版原紙支持手段は
印刷用紙載置面より離れる方向へ弾圧手段により付勢さ
れていてよい。
【0016】
【作用】上述の如き構成によれば、空気吸引孔に負圧が
選択的に与えられることにより印刷用紙載置面上の印刷
用紙が印刷用紙載置面に吸着されて吸引式印刷用紙載置
台に選択的に固定される。
【0017】従って印刷に際しては、先ず空気吸引孔に
負圧を与えて印刷用紙載置面上の印刷用紙を印刷用紙載
置面に吸着させて吸引式印刷用紙載置台に固定し、次に
形状を自己保持できる硬度の印刷インキを孔版原紙上に
インキ塊として載置して減圧手段により圧力チャンバを
減圧する。これにより実質的な静止流体雰囲気にてダイ
ヤフラムの両側に差圧が静圧的に作用し、ダイヤフラム
が前記孔版原紙上のインキ塊に、そのインキ塊の表面形
状に倣ってインキ塊をラッピングするように密着変形す
ると共に孔版原紙がダイヤフラムにより押されて印刷用
紙載置面上の印刷用紙に密着し、この状態にてダイヤフ
ラムがこれの全面に一様に作用する差圧により孔版原紙
上のインキ塊をパスカルの法則に従って流体圧式に均等
に押圧することにより印刷用紙の被印刷面に孔版印刷が
行われる。
【0018】この後に印刷用紙載置面上に印刷用紙を負
圧により吸着保持した状態を維持して圧力チャンバのみ
を大気圧に戻すことにより、印刷用紙が印刷用紙載置面
上に負圧により吸吸着保持された状態にて孔版原紙と印
刷用紙との剥離が行われる。この孔版原紙引き離し後に
空気吸引孔を大気圧に戻すことにより印刷用紙載置面上
における印刷用紙の吸着保持が解除される。
【0019】
【実施例】以下に添付の図を参照して本発明を実施例に
ついて詳細に説明する。
【0020】図1、図2は本発明による孔版印刷装置の
基本的構成を示している。この孔版印刷装置は上方開口
の箱本体1と当該箱本体1に蝶番3によって開閉可能に
接続された蓋部材5とによる箱体7を有している。
【0021】箱本体1内には印刷用紙載置台9が固定配
置されている。印刷用紙載置台9は、内部に吸引室11
を郭定する箱状に構成され、上面部13に多数の空気吸
引細孔15を有している。印刷用紙載置台9の上面部1
3には連続気泡性スポンジ等による通気性弾性シート1
7が貼着固定されており、この実施例では通気性弾性シ
ート17の上面が実質的な印刷用紙載置面19とされて
いる。
【0022】蓋部材5は図1にて実線により示されてい
る如く、箱本体1と重合して箱本体1の上方開口を閉じ
る閉位置と、図1にて仮想線により示されている如く、
箱本体1より上方へ回動変位されて箱本体1の上方開口
を開放する開位置との間に回動可能になっている。
【0023】蓋部材5は前記閉位置にて印刷用紙載置面
19と対向する面部を大きく開口されており、この蓋部
材5には開口を閉じるべくダイヤフラム21が張設され
ている。ダイヤフラム21は、軟質塩化ビニル、ゴム
等、可撓性、あるいは弾性を備えた柔軟な薄膜により構
成され、所定間隔をおいて印刷用紙載置面19と対向し
ている。
【0024】これにより箱体7は、蓋部材5が前記閉位
置に位置している状態下にて、一部壁面をダイヤフラム
21により構成された圧力チャンバ23を内側に構成す
る。箱本体1にはマニホールド管25が設けられてい
る。マニホールド管25は、一方の集合ポート27をモ
ータ29により駆動される吸引ポンプ31と接続され、
他方の一つの分岐ポート33を印刷用紙載置台9の吸引
室11に連通接続され、もう一つの分岐ポート35を圧
力チャンバ23に開放されている。分岐ポート33と3
5は各々電磁開閉弁37、39により各々個別に選択的
に開閉される。
【0025】モータ29と電磁開閉弁37、39の動作
は制御装置41により制御され、制御装置41は操作盤
43に設けられた印刷スタートキー45が操作されるこ
とにより、先ず電磁開閉弁37を開弁させ電磁開閉弁3
9を閉弁させた状態にてモータ29を駆動し、このモー
タ29の駆動開始より所定時間が経過したのちに電磁開
閉弁39を開弁させ、この後に所定時間が経過すれば電
磁開閉弁37を閉弁させてモータ29の駆動を停止し、
これより所定時間が経過すれば電磁開閉弁37を開弁さ
せる制御を行う。
【0026】上述の如き構成よりなる孔版印刷装置を用
いて孔版印刷を行う場合は、形状を自己保持できる硬度
の印刷インキをインキ塊Bとして孔版原紙S上の所要位
置に点在載置し、蓋部材5を開いた状態にてこの孔版原
紙Sを印刷用紙載置面19上の印刷用紙P上に載置し、
更に孔版原紙S上の印刷インキがダイヤフラム21に付
着しないように孔版原紙S上にインキカバーシートCを
被せる。
【0027】ここで使用される印刷インキはインキ塊B
として孔版原紙S上に載置され、インキ塊Bの形状を安
定維持する必要があり、この印刷インキは、特公昭54
−23601号公報に示されている如く、スプレッドメ
ータによる1分値が32以下で、形状を自己保持できる
硬度を有するエマルジョンタイプの印刷インキであるこ
とが好ましく、更にはチキソトロピー性を有していてよ
い。
【0028】また孔版原紙Sは、感熱孔版原紙としてイ
ンキ不通過性の熱可塑性プラスチックスフィルムとイン
キの通過を自由に許す和紙、織布等によるシート状の多
孔性支持体との重合体により構成されていてよく、熱可
塑性プラスチックスフィルム印刷画像に応じた穿孔部を
穿孔され、多孔性支持体の側に印刷インキをインキ塊B
として載置される。
【0029】上述の如き準備が完了すれば、蓋部材5を
閉じる。これにより孔版原紙Sは圧力チャンバ23内に
あってインキ塊載置面側をダイヤフラム19側としてダ
イヤフラム19と対向する。
【0030】次に電磁開閉弁37を開弁させて分岐ポー
ト33を開き、電磁開閉弁39を閉弁させて分岐ポート
35を閉じた状態にて、モータ29により吸引ポンプ3
1を吸引動作させ、先ず吸引室11内の空気を吸引して
空気吸引細孔15に負圧を与える。これにより通気性弾
性シート17を通して印刷用紙載置面19上の印刷用紙
Pの裏面に吸引力が作用し、この吸引力により印刷用紙
Pが、印刷用紙載置面19に吸着され、印刷用紙載置台
9上に固定される。
【0031】次に電磁開閉弁37を開弁させて分岐ポー
ト35を開き、分岐ポート35より圧力チャンバ23内
の空気を吸引し、圧力チャンバ23内を減圧する。圧力
チャンバ23はダイヤフラム21により実質的に密閉空
間であり、この圧力チャンバ23内の減圧により、ダイ
ヤフラム21の両側に差圧が実質的な静止流体雰囲気に
て静圧的に作用し、この差圧によってダイヤフラム21
が、図2に示されている如く、印刷用紙載置台9側へ吸
引されることにより、ダイヤフラム21が孔版原紙S上
のインキ塊Bに、そのインキ塊Bの表面形状に倣ってイ
ンキ塊Bをラッピングするように密着変形すると共にダ
イヤフラム21により押されて孔版原紙Sが印刷用紙載
置面19上の印刷用紙Pに密着する。圧力チャンバ23
の減圧は0mmHgに近い高い真空度に減圧する必要は
なく、この減圧は標準大気圧下にて400〜600mm
Hg程度でよい。
【0032】この状態にてダイヤフラム21がこれに作
用する差圧により孔版原紙S上のインキ塊Bをパスカル
の法則に従って流体圧式に均等に押圧し、換言すれば孔
版原紙Sの全面に押圧力が一様に作用し、この押圧力に
よりインキ塊Bの印刷インキが孔版原紙Sの穿孔部を通
って印刷用紙P上に転移し、これによって濃度むらのな
い孔版印刷が印刷用紙Pに行われる。
【0033】また、ダイヤフラム21がこれに作用する
差圧により孔版原紙S上のインキ塊Bをパスカルの法則
に従って押圧していることから、孔版原紙S上のインキ
塊Bのダイヤフラム21側の全表面には法線方向に押圧
力が作用し、これにより多数枚印刷のためにインキ塊B
に繰り返して押圧力が作用してもインキ塊Bの形状が崩
れることがなく、インキ塊Bの伸展拡張が回避される。
【0034】このことは、互いに隣り合うインキ塊Bの
印刷インキが混じり合うことを防止し、多色刷りに於い
て同一原紙により多数枚印刷が行われても、孔版原紙S
上にて各色の印刷インキが混じり合うことを回避し、適
正な色分けの多色印刷を多数枚に亘って行えるようにす
る。
【0035】この孔版印刷に於いては、印刷濃度は圧力
チャンバ23内を実質的な静止流体雰囲気による減圧状
態に保つ時間と減圧値とにより決まり、これらの調整に
より印刷濃度は可変設定される。圧力チャンバ23内の
減圧値は吸引ポンプ31の吸引力調整とエアーブリード
による圧力チャンバ23の内圧調整により所要値に設定
でき、エアーブリードによる圧力チャンバ23の内圧調
整は圧力チャンバ23内の減圧値を定量的に微調整、換
言すれば印刷濃度を微調整することについて有利であ
る。
【0036】電磁開閉弁37を開弁して圧力チャンバ2
3を減圧してから所定時間が経過すれば、電磁開閉弁3
9を閉弁して分岐ポート33を閉じ状態にてモータ29
による吸引ポンプ31の吸引動作を停止させ、圧力チャ
ンバ23を大気圧に戻す。これによりダイヤフラム21
は自身の弾性により元の状態に戻る。この状態にて蓋部
材5を開き、印刷インキにより印刷用紙載置台9上の印
刷用紙Pに貼り付いている孔版原紙Sを印刷用紙Pより
剥がす作業を行う。
【0037】この時には電磁開閉弁39の閉弁により吸
引室11内に負圧が封入され、通気性弾性シート17を
通して印刷用紙載置面19上の印刷用紙Pの裏面に吸引
力が作用し、印刷用紙Pが印刷用紙載置面19に吸着し
ている状態が維持されているから、孔版原紙Sを印刷用
紙Pより剥がす作業が容易に且つ確実に行われる。
【0038】この孔版原紙Sの取り除き後に電磁開閉弁
39が開弁されて吸引室11が大気圧に戻され、印刷用
紙Pの吸着が解除されればよく、吸着解除後においては
印刷用紙Pは印刷用紙載置面19より難なく取り外され
る。
【0039】なお、吸引室11内に負圧を封入するだけ
では、孔版原紙Sを印刷用紙Pより剥がす作業が完了す
るまで印刷用紙Pの印刷用紙載置面19に対する吸着状
態が充分に保持されない場合は、吸引室11と圧力チャ
ンバ23の空気吸引通路を各々個別のものとし、圧力チ
ャンバ23を大気圧に戻したのちも孔版原紙Sを印刷用
紙Pより剥がす作業が完了するまで吸引ポンプ31の吸
引動作による吸引室11の空気吸引が続けられればよ
い。
【0040】図3は本発明による孔版印刷装置の他の実
施例を示している。尚、図3に於いて、図1、図2に対
応する部分は、図1、図2に付した符号と同一の符号に
より示されている。この実施例に於いては、吸引室11
と圧力チャンバ23の空気吸引が各々個別の電動ブロワ
51、53により行われるようになっている。
【0041】この場合、電動ブロワ51は印刷開始と同
時に駆動され、これより少し遅れて電動ブロワ53が駆
動され、印刷完了後に先ず電動ブロワ53の駆動が停止
され、これにより孔版原紙Sを印刷用紙Pより剥がす作
業が完了するに要する時間が経過した後に電動ブロワ5
1の駆動が停止されれればよく、この両電動ブロワ5
1、53のシーケンス制御により、この実施例において
も上述の実施例と同様の作用効果が得られる。
【0042】またこの実施例に於いては、孔版原紙S
は、厚紙、プラスチックス等による枠体Fに貼着されて
枠体Fより支持され、また枠体Fにインキカバーシート
Cが開閉可能に貼着された形態のものであってよく、こ
の場合は、孔版原紙Sと枠体FとインキカバーシートC
とによる孔版原紙ユニットUは、箱本体1に蝶番55に
より回動可能に装着された原紙支持部材57に交換可能
に装着されてダイヤフラム21と印刷用紙載置面19と
の間にて位置決め配置され、印刷完了後には孔版原紙ユ
ニットUが蝶番55のヒンジ中心周りに上方へ回動され
て持ち上げられることにより、孔版原紙Sを印刷用紙載
置面19上の印刷用紙Pより剥がす作業が行われればよ
い。
【0043】尚、孔版原紙ユニットUは実開昭51−1
32007号公報に示されている孔版原紙ユニットと実
質的に同一構造のものであってよく、これについて、よ
り詳細な内容を知りたいならば、その公報を参照された
い。
【0044】尚、原紙支持部材57は、蓋部材5と連動
連結され、蓋部材5の開位置への回動に伴って上方へ回
動変位されるようになっていてもよい。
【0045】図4は本発明による孔版印刷装置の他の実
施例を示している。尚、図4に於いて、図1〜図3に対
応する部分は、図1〜図3に付した符号と同一の符号に
より示されている。この実施例に於いては、原紙支持部
材57が蓋部材5の内側にガイドバー61により上下動
可能に吊り下げ支持されている。ガイドバー61の下端
頭部と原紙支持部材57との間には圧縮コイルばね63
が取り付けられており、圧縮コイルばね63は蓋部材5
が閉位置にある状態下にて原紙支持部材57を印刷用紙
載置面19より離れる方向へ付勢している。
【0046】この実施例に於いては、孔版原紙ユニット
Uを原紙支持部材57に取り付け、印刷用紙載置面19
上に印刷用紙Pを載置して蓋部材5を閉じる。
【0047】次に電磁開閉弁37を開弁させて分岐ポー
ト33を開き、電磁開閉弁39を閉弁させて分岐ポート
35を閉じた状態にて、モータ29により吸引ポンプ3
1を吸引動作させ、先ず吸引室11内の空気を吸引して
空気吸引細孔15に負圧を与え、吸引力により印刷用紙
Pを印刷用紙載置面19に吸着して印刷用紙載置台9上
に固定する。
【0048】次に電磁開閉弁37を開弁させて分岐ポー
ト35を開き、分岐ポート35より圧力チャンバ23内
の空気を吸引し、圧力チャンバ23内を減圧する。圧力
チャンバ23内が減圧されると、ダイヤフラム21の両
側に実質的な静止流体雰囲気にて静圧的に作用する差圧
によって先ずダイヤフラム21が孔版原紙S上のインキ
塊Bに、そのインキ塊Bの表面形状に倣ってインキ塊B
をラッピングするように密着変形し、次に孔版原紙ユニ
ットUが原紙支持部材57と共に圧縮コイルばね63の
ばね力に抗して印刷用紙載置面19の側へ降下移動し、
孔版原紙Sが印刷用紙載置面19上の印刷用紙Pに密着
する。
【0049】この状態にてダイヤフラム21がこれに作
用する差圧により孔版原紙S上のインキ塊Bを上述の実
施例と同様に均等に押圧することにより、上述の実施例
と同様に濃度むらのない孔版印刷が印刷用紙Pに行われ
る。
【0050】電磁開閉弁37を開弁して圧力チャンバ2
3を減圧してから所定時間が経過すれば、電磁開閉弁3
9を閉弁して分岐ポート33を閉じ状態にてモータ29
による吸引ポンプ31の吸引動作を停止させ、圧力チャ
ンバ23を大気圧に戻す。
【0051】圧力チャンバ23内が大気圧に戻される
と、ダイヤフラム21が自身の弾性により元の状態に戻
り、また孔版原紙ユニットUが原紙支持部材57と共に
圧縮コイルばね63のばね力により持ち上がって元の位
置に戻ることにより、孔版原紙ユニットUの孔版原紙S
は印刷用紙載置面19上に負圧により吸着保持されてい
る印刷用紙Pより自動的に剥離される。
【0052】尚、この場合、圧力チャンバ23内を大気
圧に戻しただけでは、印刷インキによって孔版原紙Sと
印刷用紙Pとが互いに貼り付いていることにより、孔版
原紙ユニットUが原紙支持部材57と共に圧縮コイルば
ね63のばね力だけでは持ち上がらないならば、吸引ポ
ンプ31を逆駆動してこれを加圧ポンプとして使用し、
圧力チャンバ23内に加圧空気を供給して孔版原紙ユニ
ットUを原紙支持部材57と共に上昇移動させてもよ
い。
【0053】原紙支持部材57が元の位置に戻った後に
電磁開閉弁39が開弁されて吸引室11が大気圧に戻さ
れることにより、印刷用紙載置面19に対する印刷用紙
Pの吸着が解除され、印刷用紙Pは印刷用紙載置面19
より難なく取り外される。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
による孔版印刷装置によれば、形状を自己保持できる硬
度の印刷インキを孔版原紙上にインキ塊として載置して
圧力チャンバが減圧されることにより、ダイヤフラムの
両側に実質的な静止流体雰囲気にて静圧的に差圧が作用
し、この差圧によりダイヤフラムが前記孔版原紙上のイ
ンキ塊に、そのインキ塊の表面形状に倣ってインキ塊を
ラッピングするように密着変形すると共に孔版原紙がダ
イヤフラムにより押されて被印刷面に密着し、この状態
にてダイヤフラムがこれに作用する差圧により孔版原紙
上のインキ塊をパスカルの法則に従って流体圧式に均等
に法線方向に押圧し、これによって被印刷面に孔版印刷
が行われるから、印刷面が大きくても所定濃度、均一濃
度の孔版印刷が簡便且つ迅速に行われるようになり、ま
たインキ塊に繰り返し押圧力が作用してインキ塊の形状
が崩れることがなく、印刷枚数が多くとも多色印刷が適
正な色分けのもとに行われる。
【0055】また印刷用紙載置台の空気吸引孔に負圧が
選択的に与えられることにより、印刷用紙載置面上の印
刷用紙が印刷用紙載置面に吸着されて吸引式印刷用紙載
置台に選択的に固定されるから、空気吸引孔に対する負
圧の供給制御によって印刷用紙載置台上における印刷用
紙の保持が確実に、しかも印刷用紙載置台よりの印刷用
紙の取り外しが容易に行われるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による孔版印刷装置の基本的構成を常圧
状態について示す概略断面図。
【図2】本発明による孔版印刷装置の基本的構成を減圧
状態について示す概略断面図。
【図3】本発明による孔版印刷装置の一実施例を示す概
略断面図。
【図4】本発明による孔版印刷装置の一実施例を示す概
略断面図。
【符号の説明】
1 箱本体 5 蓋部材 7 箱体 9 印刷用紙載置台 11 吸引室 15 空気吸引細孔 17 通気性弾性シート 19 印刷用紙載置面 21 ダイヤフラム 31 吸引ポンプ 41 制御装置 51、53 電動ブロワ 57 原紙支持部材 61 ガイドバー 63 圧縮コイルばね B インキ塊 P 印刷用紙 S 孔版原紙 C インキカバーシート U 孔版原紙ユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部壁面を可撓性あるいは弾性の少なく
    とも何れか一方を備えたダイヤフラムにより構成され内
    側に圧力チャンバを構成する箱体と、前記圧力チャンバ
    を減圧する減圧手段と、前記圧力チャンバ内に於いて前
    記ダイヤフラムと対向配置され印刷用紙載置面に多数の
    空気吸引孔を有し前記空気吸引孔に負圧を与えられるこ
    とにより前記印刷用紙載置面に印刷用紙を吸着せしめる
    吸引式印刷用紙載置台とを有していることを特徴とする
    孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記減圧手段が前記吸引式印刷用紙載置
    台の前記空気吸引孔に負圧を供給する負圧源を兼ねてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力チャンバ内に於いて前記ダイヤ
    フラムと前記印刷用紙載置台との間に孔版原紙を支持す
    る孔版原紙支持手段を有し、前記孔版原紙支持手段は印
    刷用紙載置面より離れる方向へ弾圧手段により付勢され
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の孔版
    印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09193522A (ja) * 1996-01-18 1997-07-29 Riso Kagaku Corp 被印刷体保持装置並びにそれを用いた孔版印刷方法及び装置
EP0909653A2 (en) * 1997-10-06 1999-04-21 Riso Kagaku Corporation Stencil printing method and stencil printing machine

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