JPH06286198A - サーマルヘッド駆動制御装置 - Google Patents

サーマルヘッド駆動制御装置

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Publication number
JPH06286198A
JPH06286198A JP7450893A JP7450893A JPH06286198A JP H06286198 A JPH06286198 A JP H06286198A JP 7450893 A JP7450893 A JP 7450893A JP 7450893 A JP7450893 A JP 7450893A JP H06286198 A JPH06286198 A JP H06286198A
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JP
Japan
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signal
heating
time
preset
strobe signal
Prior art date
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Application number
JP7450893A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Kawaoka
芳樹 河岡
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 バイアス加熱の設定データを階調表現加熱の
設定データと同じビット数に減らすことができるように
したサーマルヘッド駆動制御装置。 【構成】 ストローブ信号のパルス幅を決めるためのO
N時間設定データは、プリセットカウンタ40にセット
され、ストローブ信号の休止期間を決めるためのOFF
時間設定データは、プリセットカウンタ41にセットさ
れる。バイアス加熱では、セレクタ43は、分周された
クロックをプリセットカウンタ40に送り、そのカウン
ト速度を遅くする。ON時間設定データまでカウントす
ると、フリップフロップ42がリセットされる。プリセ
ットカウンタ41は、カスケードにカウント動作を行
い、ラッチ要求信号を発生する。バイアス加熱では、パ
ルス幅が長いストローブ信号が発生する。複数の階調表
現加熱では、カウント速度が速くなり、短いストローブ
信号が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルプリンタに用
いられるサーマルヘッド駆動制御装置に関し、更に詳し
くは、パルス幅が極端に異なったバイアス加熱用駆動パ
ルスと階調表現加熱用駆動パルスとを発生させるための
サーマルヘッド駆動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタには、熱転写プリンタ
と感熱プリンタとがある。前者の熱転写プリンタには、
溶融型と昇華型とがあり、これらはインクフイルムを記
録紙に重ね、インクフイルムの背後からサーマルヘッド
を押し当てて加熱し、インクフイルムのインクを記録紙
に転写するものである。後者の感熱プリンタは、感熱記
録紙をサーマルヘッドで加熱して、感熱記録紙を発色さ
せてインクドットを熱記録するものである。
【0003】サーマルプリンタでは、1画素を熱記録す
る際に、1個のバイアス加熱用駆動パルスと、画素の濃
度に応じた個数の階調表現加熱用駆動パルスとをサーマ
ルヘッドの各発熱素子に与えている。このバイアス加熱
用駆動パルスは、インク転写又は発色が始まる直前の状
態まで発熱素子を急速にバイアス加熱するために用いら
れる。例えば、カラー感熱プリンタでは、バイアス加熱
用駆動パルスによって、発熱素子が例えば4ms程度通
電され、階調表現加熱用駆動パルスによって1階調当た
り10μs程度通電される。
【0004】従来のサーマルヘッド駆動制御装置では、
発熱素子のON時間とOFF時間とを決定するためのス
トローブ信号と、発熱素子のON/OFFを決定するた
めの駆動データを用い、これらの論理積をゲート回路で
求め、このゲート回路でトラジスタをON/OFFさせ
ることにより、各トランジスタに直列に接続された発熱
素子の通電を制御している。ストローブ信号の発生に
は、プリセットカウンタがタイマーとして用いられ、O
N時間とOFF時間とをそれぞれ設定するための設定デ
ータ(プリセット値)がプリセットされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、バイアス加熱
用駆動パルスは、そのパルス幅が階調表現加熱用駆動パ
ルスに比べて、約400倍程度長いため、大きなビット
数の設定データを必要としていた。この多ビットの設定
データは、データ転送を複雑にしたり、転送時間を長く
したりする不都合を招く。また、設定データを記憶する
ために容量の大きなメモリや、最大カウント値がかなり
大きなプリセットカウンタが必要であった。
【0006】本発明は、バイアス加熱の設定データを階
調表現加熱の設定データと同じビット数に減らすことが
できるようにしたサーマルヘッド駆動制御装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、各駆動パルスのON時間を決定するため
の第1の設定データ及びOFF時間を決定するための第
2の設定データがプリセットされ、カウント値が第1の
設定データに達したときに、ストローブ信号の発生期間
が終了したことを示す第1の信号を発生し、そして第2
の設定データに達したときに、ストローブ信号の休止期
間が終了したことを示す第2の信号を発生するプリセッ
トカウント手段と、このプリセットカウント手段のカウ
ント開始から第1の信号が発生するまでの期間にストロ
ーブ信号を発生するストローブ信号発生手段と、バイア
ス加熱用駆動パルスの発生時には、プリセットカウント
手段のカウント速度を低速にし、階調表現加熱用駆動パ
ルスの発生時には高速にするカウント速度切換え手段と
を設けたものである。
【0008】このように、バイアス加熱では、プリセッ
トカウント手段のカウント速度を低速にし、階調表現加
熱では高速にするから、バイアス加熱の設定データを階
調表現加熱の設定データと同じビット数に減らすことが
でき、データ転送を簡単にし、またデータ転送時間を短
縮することができる。
【0009】請求項2に記載したサーマルヘッド駆動制
御装置は、バイアス加熱では周期の長いクロックを用
い、階調表現加熱では周期が短いクロックを用い、これ
らをプリセットカウント手段でカウントすることを特徴
とするものである。
【0010】請求項3に記載したサーマルヘッド駆動制
御装置では、プリセットカウント手段をON時間設定用
のプリセットカウンタと、OFF時間設定用のプリセッ
トカウンタとで構成している。ON時間設定用のプリセ
ットカウンタは、第1の設定データがプリセットされ、
第2の信号の発生後にカウントを開始して、カウント値
が第1の設定データに達したときに第1の信号を発生す
る。OFF時間設定用のプリセットカウンタは、第2の
設定データがプリセットされ、第1の信号でカウントを
開始してカウント値が第2の設定データに達したときに
第2の信号を発生する。
【0011】
【実施例】カラー感熱プリンタを示す図2において、プ
ラテンドラム10は、パルスモータ(図示せず)で駆動
される回転軸11に取り付けられており、プリント時に
矢線方向に回転する。このプラテンドラム10の外周に
は、カラー感熱記録材料12が巻き付けられ、その先端
部がクランパ13で固定されている。また、プラテンド
ラム10の外周には、サーマルヘッド14,マゼンタ定
着用紫外線ランプ15,イエロー定着用紫外線ランプ1
6とが配置されている。
【0012】サーマルヘッド14の下面には発熱部17
が形成されており、この発熱部17は多数の発熱素子が
プラテンドラム10の軸方向にライン状に配置されてい
る。各発熱素子は、1画素を熱記録する際に、発色の直
前まで加熱するバイアス熱エネルギーと、発色濃度に応
じた階調表現熱エネルギーとをカラー感熱記録材料12
に与える。マゼンタ定着用紫外線ランプ15は、発光ピ
ークが365nm付近の紫外線を放出し、イエロー定着
用紫外線ランプ16は、発光ピークが420nm付近の
紫外線を放出する。
【0013】図3に示すように、カラー感熱記録材料1
2は、支持体20の上に、シアン感熱発色層21,ほぼ
365nmの紫外線による光定着性を有するマゼンタ感
熱発色層22,ほぼ420nmの紫外線による光定着性
を有するイエロー感熱発色層23,保護層24とが順次
層設されている。これらの感熱発色層21〜23は、熱
記録される順番に配置されている。
【0014】図4は各感熱発色層の発色特性を示すもの
である。この実施例のカラー感熱記録材料12は、イエ
ロー感熱発色層23の発色熱エネルギーが最も低く、シ
アン感熱発色層21の発色熱エネルギーが最も高い。イ
エロー(Y)の画素を熱記録する場合には、バイアス熱
エネルギーBYに階調表現熱エネルギーGYI を加えた
発色熱エネルギーがカラー感熱記録材料12に与えられ
る。このバイアス熱エネルギーBYは、イエロー感熱発
色層23が発色する直前の熱エネルギーであり、これは
一定な値である。階調表現熱エネルギーGYI は、記録
すべき画素の発色濃度に相当した階調レベルIに応じて
決められる。なお、マゼンタM,シアンCも同様である
ので、記号のみを付してある。
【0015】プリント部を示す図5において、フレーム
メモリ30には、例えば電子スチルカメラで撮影した1
フレームの画像データが、色毎に分離された状態で書き
込まれている。プリントに際しては、フレームメモリ3
0から、プリントすべき色の画像データが1ラインずつ
読み出されてラインメモリ31に書き込まれる。このラ
インメモリ31の画像データは、画素毎に読み出されて
コンパレータ32に送られる。
【0016】制御回路33は、階調レベルが「0」〜
「N」の比較データを順番に発生する。例えば64階調
の場合に、16進数で「0」〜「3F」の比較データを
順番に発生する。コンパレータ32は、制御回路33か
ら階調レベルが「0」の比較データが送られると、この
比較データに対して各画素の画像データを比較する。こ
の比較により、画像データが比較データと等しいか又は
大きいときに「1」の駆動データが得られる。この比較
によって得た1ライン分の駆動データは、シリアル信号
としてシフトレジスタ34に送られる。
【0017】1ライン分の画像データの比較が終了する
と、制御回路33は、階調レベルが「1」の比較データ
を発生してコンパレータ32に送り、再度1ライン分の
画像データとの比較を行う。したがって、「0」から
「3F」の比較データを用いることにより、各画素の画
像データは、64回比較されて64ビットの駆動データ
に変換され、64回に分けてシフトレジスタ34に送ら
れる。各回の比較によって作成されたシリアルな駆動デ
ータは、クロックによってシフトレジスタ34内でシフ
トされてパラレルな駆動データに変換される。
【0018】シフトレジスタ34でパラレル信号に変換
された駆動データは、ラッチ信号に同期してラッチ回路
アレイ35にラッチされる。ANDゲートアレイ36
は、ストローブ信号が入力されたときに、入力中の駆動
データが「1」の場合に、「1」の駆動パルスを出力す
る。この駆動パルスには、パルス幅がかなり長いバイア
ス加熱用駆動パルスと、パルス幅が極端に短い階調表現
加熱用駆動パルスとがある。
【0019】1画素を熱記録する際には、最初に1個の
バイアス加熱用駆動パルスを発生し、次に発色濃度に応
じた個数の階調表現加熱用駆動パルスを発生する。最高
発色濃度を得るには、63個の階調表現加熱用駆動パル
スを発生するが、サーマルヘッド14の蓄熱感熱材料の
発色特性を考慮して、各階調値に対応するパルス幅を変
化させている。なお、バイアス加熱用駆動パルスを複数
個に分割してもよい。更に、感熱発色層の熱感度に応じ
て、駆動パルスのパルス幅が変化している。
【0020】ANDゲートアレイ36の各出力端子に
は、トランジスタ37a〜37nがそれぞれ接続されて
おり、駆動パルスが入力されたトランジスタがONす
る。これらのトランジスタ37a〜37nには、ライン
状に配列された発熱素子17a〜17nがそれぞれ直列
に接続されている。各発熱素子17a〜17nとして
は、抵抗素子が用いられる。
【0021】ストローブ信号発生回路38は、制御回路
33からの信号によって制御され、発熱素子17a〜1
7nのON時間とOFF時間とを決定するためのストロ
ーブ信号を発生する。バイアス加熱を行うためのストロ
ーブ信号は、階調表現加熱を行うためのストローブ信号
に比べてパルス幅が極端に長い。また、ストローブ信号
は、プリントすべき色階調値によってパルス幅が違って
いる。
【0022】図1は、ストローブ信号発生回路を示すも
のである。制御回路33は、ストローブ要求信号,カウ
ントイネーブル信号,ON/OFF時間設定データ(プ
リセットカウント値),ラッチ信号,バイアス加熱フラ
グ,クロックを発生する。
【0023】ON/OFF時間設定データは、16ビッ
トで構成されている。下位12ビットは、ストローブ信
号のパルス幅であるON時間を設定するためのものであ
り、この12ビットがプリセットカウンタ40に入力さ
れる。上位4ビットは、ストローブ信号の休止時間であ
るOFF時間を設定するためのものであり、この4ビッ
トがプリセットカウンタ41に入力される。ラッチ信号
は、ON/OFF時間設定データをプリセットカウンタ
40,41にプリセットするために用いられる。
【0024】プリセットカウンタ40は、ON時間設定
データまでカウントしたときに信号を出力する。この出
力信号は、フリップフロップ42と、プリセットカウン
タ41とに送られる。このフリップフロップ42は、ス
トローブ要求信号でセットされ、このセット状態のとき
にストローブ信号を発生し、プリセットカウンタ40の
出力信号でリセットされる。
【0025】プリセットカウンタ41には、プリセット
カウンタ40の出力信号がカウントイネーブル信号とし
て入力される。このプリセットカウンタ41が、OFF
時間設定データまでカウントしたときにラッチ要求信号
を出力する。このラッチ要求信号は、制御回路33に送
られる。制御回路33は、ラッチ要求信号を受け取る
と、ラッチ信号を出力してから、直ちにストローブ要求
信号及びカウントイネーブル信号を出力する。
【0026】クロックは、セレクタ43と、分周器とし
て用いられているカウンタ44に入力される。このカウ
ンタ44は、M個のクロックをカウントする毎に出力信
号を発生するから、クロックを1/Mに分周する。セレ
クタ43は、バイアス加熱期間を示すバイアス加熱フラ
グが入力されているときには、カウンタ44で分周され
たクロックをプリセットカウンタ40,41に送る。バ
イアス加熱期間以外では、分周されないクロックがプリ
セットカウンタ40,41に送られる。
【0027】次に、上記実施例の作用について、図6を
参照して説明する。プリント開始スイッチ(図示せず)
が操作されると、制御回路33は、カラー感熱記録材料
12を巻きつけたプラテンドラム10を回転させる。プ
ラテンドラム10が一定ステップずつ間欠回転して、カ
ラー感熱記録材料12の記録エリアの先端がサーマルヘ
ッド14に達すると、第1ライン目の熱記録が可能とな
る。
【0028】また、制御回路33は、紙送り中にフレー
ムメモリ30から第1ライン目のイエロー画像データを
画素毎に読み出し、これをラインメモリ31に書き込
む。次に、ラインメモリ31から第1ライン目のイエロ
ー画像データを1画素ずつ読み出してコンパレータ32
に送る。このコンパレータ32は、画素毎に読み出され
たイエロー画像データ(A)と、制御回路33から出力
された比較データ(B)とを比較し、その比較結果を駆
動データとして出力する。比較データ(B)は、最初の
階調レベルが「0」であるから、第1ライン目の全画素
の駆動データは「1」となる。
【0029】コンパレータ32から出力された1ライン
分のシリアルな駆動データは、シフトレジスタ34に送
られ、そしてクロックによってシフトレジスタ34内で
シフトされてパラレルな駆動データに変換される。制御
回路33は、第1ライン目が熱記録の可能な状態にある
ことを確認してから、ラッチ回路アレイ35にパラレル
な駆動データをラッチする。このラッチされた駆動デー
タは、ANDゲートアレイ36に入力される。
【0030】他方、制御回路33は、駆動データの作成
中に、0階調のON/OFF時間設定データをプリセッ
トカウンタ40,41に送る。この0階調のON/OF
F時間設定データは、バイアス加熱用のストローブ信号
を作成するために用いられる。次に、制御回路33は、
ラッチ信号をプリセットカウンタ40,41に送り、O
N時間設定データをプリセットカウンタ40にセット
し、OFF時間設定データをプリセットカウンタ41に
セットする。
【0031】制御回路33は、駆動データをラッチ回路
アレイ35にラッチしてから、ストローブ要求信号とカ
ウントイネーブル信号とを発生する。このストローブ要
求信号はフリップフロップ42をセットするから、この
フリップフロップ42からストローブ信号が出力する。
また、カウントイネーブル信号は、プリセットカウンタ
40のカウント動作を可能とする。
【0032】フリップフロップ42のストローブ信号
と、ラッチ回路アレイ35の駆動データは、ANDゲー
トアレイ36に送られる。このANDゲートアレイ36
は、駆動データが「1」となっている場合に、ストロー
ブ信号が入力されている間中、バイアス加熱用駆動パル
スを発生する。このバイアス加熱用駆動パルスによっ
て、例えばトランジスタ37aがONするから、発熱素
子17aが通電されて、バイアス加熱が開始される。
【0033】バイアス加熱の場合に、制御回路33は、
バイアス加熱フラグをセレクタ43に送るために、セレ
クタ43はカウンタ44で1/Mに分周されたクロック
をプリセットカウンタ40,41に送る。ここで、プリ
セットカウンタ40には、カウントイネーブル信号が入
力されているから、この分周されたクロックをカウント
する。このカウント動作によって、プリセットカウンタ
40のカウント値がON時間設定データと一致したとき
に、出力信号をフリップフロップ42とプリセットカウ
ンタ41とに送り、フリップフロップ42をリセット
し、またプリセットカウンタ41のカウント動作を開始
させる。
【0034】フリップフロップ42がリセットされる
と、ストローブ信号の発生が停止するから、バイアス加
熱用駆動パルスが立ち下がってバイアス加熱が終了す
る。このバイアス加熱では、例えば1/400に分周し
たクロックがプリセットカウンタ40でカウントされ、
数ms〜数十msのかなり長いバイアス加熱を行うこと
ができる。
【0035】また、ストローブ信号が立ち下がると、制
御回路33は、バイアス加熱フラグをリセットする。こ
れにより、セレクタ43は、分周されていないクロック
をプリセットカウンタ41に送る。このプリセットカウ
ンタ41は、0階調のOFF時間設定データをカウント
したときに、ラッチ要求信号を発生する。制御回路33
は、ラッチ要求信号を受け取ると、第2番目のラッチ信
号を発生してから、第2番目のストローブ要求信号とカ
ウントイネーブル信号とを発生する。この第2番目のス
トローブ要求信号によりフリップフロップ42がセット
され、第1階調のストローブ信号を発生する。
【0036】制御回路33は、0階調のON/OFF時
間設定データのラッチ後に、1階調のON/OFF時間
設定データを出力しているから、第2番目のラッチ信号
でこれらのデータがプリセットカウンタ40,41にラ
ッチされる。プリセットカウンタ40に第2番目のカウ
ントイネーブル信号が入力されると、カウント動作が開
始される。このカウント動作では、分周していないクロ
ックが用いられるから、バイアス加熱時のカウントに比
べて400倍の速さでカウントが行われる。
【0037】プリセットカウンタ40が1階調のON時
間設定データをカウントすると、フリップフロップ42
をリセットするから、第2番目のストローブ信号の休止
期間に入る。これとともに、プリセットカウンタ41の
カウント動作が開始される。このプリセットカウンタ4
1が1階調のOFF時間設定データをカウントすると、
再びラッチ要求信号を出力する。このようにして、フリ
ップフロップ42からは、パルス幅が10μs程度の極
端に短いストローブ信号が出力される。
【0038】他方、バイアス加熱が開始されると、制御
回路33は、階調レベルが「1」の比較データを出力す
る。この比較データは、ラインメモリ31から再び読み
出した第1ライン目のイエロー画像データと比較され
る。イエロー画像を熱記録する画素では、コンパレータ
32の出力が「1」となり、イエロー画像を記録しない
画素では「0」となる。コンパレータ32から出力され
た1ライン分の駆動データは、シフトレジスタ34,ラ
ッチ回路アレイ35を経てから、ANDゲートアレイ3
6に送られる。そして、駆動データが「1」となってい
る発熱素子だけが、短いストローブ信号の入力中に通電
される。以下同様にして、階調レベル「2」〜「N」ま
で比較され、階調表現熱エネルギーをカラー感熱記録材
料12に与える。なお、ON時間設定データ及びOFF
時間設定データは、感熱記録材料の発色特性に応じて各
階調値ごとに変化させるため、通電時間に階調ごとに変
化する。
【0039】第1ライン目の印字が終了するとプラテン
ドラム10が1ライン分回転して紙送りを行なう。この
紙送り中に、制御回路33は、フレームメモリ30から
第2ライン目のイエロー画像データを読み出し、ライン
メモリ31にセットする。その後、前述したように、バ
イアス加熱用駆動パルスと,N個の階調表現用駆動パル
スとを発熱素子に与えて、第2ライン目を熱記録する。
以下、同様にして、第3ライン目以降を順次熱記録す
る。
【0040】プラテンドラム10の回転とともに、カラ
ー感熱記録材料12のイエロー画像を熱記録した部分が
イエロー定着用紫外線ランプ16に達する。このイエロ
ー定着用紫外線ランプ16は、420nm付近の近紫外
線をカラー感熱記録材料12に照射する。これにより、
イエロー感熱記録材料12に含有されたジアゾニウム塩
化合物が分解して発色能力が消失する。
【0041】プラテンドラム10が1回転して記録エリ
アが再びサーマルヘッド14の位置にくると、マゼンタ
画像が1ラインずつ熱記録される。このマゼンタ画像の
熱記録では、イエロー画像の熱記録に比べて、ON時間
設定データが大きいので、ストローブ信号のパルス幅が
長くなる。したがって、比較的に大きな発色熱エネルギ
ーがカラー感熱記録材料12に与えられるが、イエロー
感熱発色層23は既に光定着されているので、このイエ
ロー感熱発色層23が再び発色することはない。マゼン
タ画像を記録したカラー感熱記録材料12は、マゼンタ
用紫外線ランプ15によって、365nm付近の紫外線
が照射され、マゼンタ感熱発色層22が光定着される。
【0042】プラテンドラム10が更に1回転して記録
エリアが再びサーマルヘッド14の位置にくると、シア
ン感熱発色層21にシアン画像が1ラインずつ熱記録さ
れる。このシアン感熱発色層21は、発色熱エネルギー
が通常の保管状態では発色しない値になっているので、
シアン感熱発色層21に対しては光定着性が与えられて
いない。そこで、シアン感熱発色層21の熱記録では、
マゼンタ用紫外線ランプ15,イエロー用紫外線ランプ
16は消灯している。
【0043】前記実施例では、周期が異なった2種類の
クロックを用い、選択したクロックをプリセットカウン
タでカウントすることにより、パルス幅が長いバイアス
加熱用ストローブ信号と、パルス幅が極端に短い階調表
現加熱用ストローブ信号とを作成している。この他に、
カウントイネーブル信号としてパルスを用いてカウント
を周期的に行うようにするとともに、バイアス加熱では
周期が長いカウントイネーブル信号を用い、階調表現加
熱では周期が短いカウントイネーブル信号を用いてもよ
い。この場合には、カウントされるべきクロックは、バ
イアス加熱と階調表現加熱とで同じものが用いられる。
また、本発明は、感熱記録の他に、熱転写記録に対して
も適用することができる。更に、ラインプリンタ他に、
シリアルプリンタにも利用することができる。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ストローブ信号のON時間とOFF時間とを決定
するためのカウント手段は、バイアス加熱ではクロック
のカウントをゆっくりと行い、階調表現加熱では速く行
うから、通電時間が極端に長いバイアス加熱と、通電時
間が極端に短い階調表現加熱は、ビット数が同じON/
OFF時間設定データを用いることができる。したがっ
て、バイアス加熱でのON/OFF時間設定データのビ
ット数が小さくなるから、データ転送が簡単となり、ま
たデータ転送時間を短くすることができる。更に、設定
データを記憶するために、容量の大きなメモリや、最大
カウント値がかなり大きなプリセットカウンタが不要と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストローブ信号発生回路を示すブロッ
ク図である。
【図2】カラー感熱プリンタの概略図である。
【図3】カラー感熱記録材料の層構造を示す説明図であ
る。
【図4】各感熱発色層の発色特性を示すグラフである。
【図5】プリント部の概略を示すブロック図である。
【図6】ストローブ信号発生回路のタイミングチャート
である。
【符号の説明】
12 カラー感熱記録材料 14 サーマルヘッド 17a〜17n 発熱素子 38 ストローブ信号発生回路 40,41 プリセットカウンタ 42 フリップフロップ 43 セレクタ 44 カウンタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱素子のON時間とOFF時間とを決
    定するためのストローブ信号により、ON時間が長いバ
    イアス加熱用駆動パルスと、ON時間が短い階調表現加
    熱用駆動パルスとを発生させ、1画素を熱記録する際
    に、少なくとも1個のバイアス加熱用駆動パルスと、画
    素の濃度に応じた個数の階調表現加熱用駆動パルスとを
    サーマルヘッドの各発熱素子に与えるようにしたサーマ
    ルヘッド駆動制御装置において、 各駆動パルスのON時間を決定するための第1の設定デ
    ータ及びOFF時間を決定するための第2の設定データ
    がプリセットされ、カウント値が第1の設定データに達
    したときに、ストローブ信号の発生期間が終了したこと
    を示す第1の信号を発生し、そして第2の設定データに
    達したときに、ストローブ信号の休止期間が終了したこ
    とを示す第2の信号を発生するプリセットカウント手段
    と、このプリセットカウント手段のカウント開始から第
    1の信号が発生するまでの期間にストローブ信号を発生
    するストローブ信号発生手段と、バイアス加熱用駆動パ
    ルスの発生時には、プリセットカウント手段のカウント
    速度を低速にし、階調表現加熱用駆動パルスの発生時に
    は高速にするカウント速度切換え手段とを設けたことを
    特徴とするサーマルヘッド駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 発熱素子のON時間とOFF時間とを決
    定するためのストローブ信号により、ON時間が長いバ
    イアス加熱用駆動パルスと、ON時間が短い階調表現加
    熱用駆動パルスとを発生させ、1画素を熱記録する際
    に、少なくとも1個のバイアス加熱用駆動パルスと、画
    素の濃度に応じた個数の階調表現加熱用駆動パルスとを
    サーマルヘッドの各発熱素子に与えるようにしたサーマ
    ルヘッド駆動制御装置において、 第1のクロックを分周して周波数が低い第2のクロック
    を発生する分周器と、バイアス加熱フラグを発生する手
    段と、バイアス加熱フラグが入力されていないときに第
    1のクロックを選択し、バイアス加熱フラグが入力され
    ているときに第1のクロックを選択する選択手段と、各
    駆動パルスのON時間を決定するための第1の設定デー
    タ及びOFF時間を決定するための第2の設定データが
    プリセットされ、選択手段で選択されたクロックをカウ
    ントして、カウント値が第1の設定データに達したとき
    に、ストローブ信号の発生期間が終了したことを示す第
    1の信号を発生し、そして第2の設定データに達したと
    きに、ストローブ信号の休止期間が終了したことを示す
    第2の信号を発生するプリセットカウント手段と、この
    プリセットカウント手段のカウント開始から第1の信号
    が発生するまでの期間にストローブ信号を発生するスト
    ローブ信号発生手段とを設けたことを特徴とするサーマ
    ルヘッド駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記プリセットカウント手段は、第1の
    設定データがプリセットされ、第2の信号の発生後にカ
    ウントを開始して、カウント値が第1の設定データに達
    したときに第1の信号を発生する第1のプリセットカウ
    ンタと、第2の設定データがプリセットされ、第1の信
    号でカウントを開始してカウント値が第2の設定データ
    に達したときに第2の信号を発生する第2のプリセット
    カウンタとからなることを特徴とする請求項2記載のサ
    ーマルヘッド駆動制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008213489A (ja) * 2001-06-14 2008-09-18 Seiko Epson Corp サーマルヘッドの制御方法及びサーマルプリンタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008213489A (ja) * 2001-06-14 2008-09-18 Seiko Epson Corp サーマルヘッドの制御方法及びサーマルプリンタ
JP4596036B2 (ja) * 2001-06-14 2010-12-08 セイコーエプソン株式会社 サーマルヘッドの制御方法及びサーマルプリンタ

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