JPH06286190A - 画像記録方法 - Google Patents

画像記録方法

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JPH06286190A
JPH06286190A JP9383093A JP9383093A JPH06286190A JP H06286190 A JPH06286190 A JP H06286190A JP 9383093 A JP9383093 A JP 9383093A JP 9383093 A JP9383093 A JP 9383093A JP H06286190 A JPH06286190 A JP H06286190A
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dots
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JP9383093A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Sawano
充 沢野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】紙送りブレが有っても記録画像の濃度ムラを無
くすことができ、紙送りブレによる記録画質の低下を防
止できる画像記録方法を提供する。 【構成】 主走査方向に連続する記録画素は副走査方向
に10個のドットをシリアルサーマルヘッドの発熱素子
3の単位送り幅により形成され、主走査方向に10段階
の階調性を有する記録画素が、走査記録ラインnでは記
録画素n1 ,n2,n3 と連続して形成され、同様に次
の走査記録ラインn+1では記録画素(n+1)1
(n+1)2 ,(n+1)3 が連続して形成される。い
ま、走査記録ラインnの単位送り幅により副走査方向に
記録されるドット列をP1〜P10、走査記録ラインn
+1の単位送り幅により副走査方向に記録されるドット
列をQ1〜Q10とすると、走査記録ラインn端部のド
ット列P8〜P10と走査記録ラインn+1端部のドッ
ト列Q1〜Q3の3ドット分が重ね部分4を形成し、こ
の重ね部分4で間引き記録を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリアルサーマルヘッ
ドにより複数のライン情報を記録紙上に記録する際に、
紙送りブレにより生じる記録画像の濃度ムラを防止する
ための画像記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像の記録方法としては、インクフイル
ムの背後から加熱して熱溶融または軟化したインクを普
通紙に転写する溶融型熱転写記録方法が知られている。
この溶融型熱転写記録方法は、インクフイルムのインク
を普通紙に転写するもので、文字や線画等の2値画像の
記録に適している。
【0003】この溶融型熱転写記録方法を応用した階調
記録の可能な熱記録方法が、特開平3−219969号
公報に開示されている。これは記録紙搬送方向の記録幅
は、これと直交する方向に配置されたサーマルヘッドに
設けられた複数の発熱素子の記録紙搬送方向幅を単位記
録幅として、この単位記録幅ずつ記録紙を間欠送りしな
がら、各発熱素子を画像データに応じて通電し、1記録
画素内での記録面積を変えて階調表現を行うようにした
ものである。
【0004】この階調熱記録方法では、発熱素子の記録
紙搬送方向での幅が単位記録幅となっているため、記録
画素の階調性を向上させるためには、発熱素子の記録紙
搬送方向の幅を狭くする必要がある。しかし、サーマル
ヘッドの耐久性と製造コストの面で限界があり、より高
い階調性を得るのが困難であった。
【0005】そこで本出願人は更に、特開平4−191
63号公報に開示されているように、発熱素子の幅を特
別に狭くすることなく、高い階調性を備えた画像を記録
できる階調熱記録方法を提案している。この階調熱記録
方法は、サーマルヘッドを記録紙に対して相対的に単位
送り幅ずつ間欠移動させると共に、この単位送り幅を発
熱素子の記録紙搬送方向の幅より狭くし、単位送り幅ご
とに発熱素子を駆動し、記録すべき画素の濃度に応じ
て、記録紙搬送方向の記録幅を変えるようにしている。
【0006】更に具体例で説明すると、図8に示すよう
にサーマルヘッドには記録紙搬送方向の幅Wの発熱素子
23が記録紙搬送方向に直角な方向に配置され、発熱素
子23の幅Wより狭い単位送り幅、例えばW/2ずつ間
欠的に搬送することにより画素幅lが6Wの階調性を有
する記録画素を記録することができる。そして、記録紙
26が単位送り幅分移送されるごとに、発熱素子23が
駆動パルスp1 ,p2,・・・によって駆動される。す
なわち、駆動パルスp1 がサーマルヘッドに送出され、
発熱素子23を発熱させてインクシートのインクを幅W
で記録紙26に転写する。この直後に記録紙26が単位
送り幅W/2だけ移送されて、次の駆動パルスp2 がサ
ーマルヘッドに送出され、発熱素子23を発熱させてイ
ンクシートのインクを幅Wで記録紙26に転写する。よ
って、駆動パルスp1 ,p2 による合計転写幅は(3/
2)Wとなる。同様にして駆動パルスp3 〜p5 ,p6
〜p9 ,p10〜p11によって転写幅は、(5/2)W,
(7/2)Wおよび2Wとなる。
【0007】上述のように、単位送り幅ごとに発熱素子
が記録すべき画素の濃度に応じて駆動されるので、記録
紙搬送方向の記録幅が発熱素子の幅よりも狭い幅で変わ
ることになる。したがって、特別に幅の狭い発熱素子を
使用することなく、高階調の画像記録を行うことができ
る。このような階調熱記録方法はシリアルプリンタにも
適用可能であり、この階調熱記録方法を適用したシリア
ルサーマルヘッドは安価であり、しかも小型プリンタの
メカニズムとしては最適である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の階調熱記録方法
において、図9(a)に示すようにシリアルサーマルヘ
ッドを記録紙搬送方向に直角な方向に走査して、その都
度記録紙搬送方向にn回目の走査で走査記録ラインnを
記録し、n+1回目の走査により走査記録ラインn+1
を記録する。しかし、図9(b)に示すようにプリンタ
の紙送り精度が悪いと隣接する走査記録ライン、例え
ば、走査記録ラインnと、次に記録される走査記録ライ
ンn+1がΔ1分だけ重なって記録されたり、あるいは
走査記録ラインnと走査記録ラインn+1との間に隙間
ができてしまったりする。
【0009】すなわち、図10に示すように走査記録ラ
インnと隣接する走査記録ラインn+1とが重なって記
録された場合、横軸に記録紙搬送方向を取り、縦軸にシ
リアルサーマルヘッドの数個の発熱素子の平均エネルギ
ーを取って、紙送りブレのない状態で記録紙搬送方向に
n回目、n+1回目、n+2回目の走査記録ラインn,
n+1,n+2をそれぞれ走査した場合の発熱素子から
発熱される平均エネルギーの変化を示している。しか
し、例えば、n回目の記録紙搬送方向の走査記録ライン
nの記録紙搬送方向端部に隣接する走査記録ラインn+
1(図中の2点鎖線)の端部が紙送りブレによりオーバ
ーラップΔ1を生じ、走査記録ラインnと走査記録ライ
ンn+1が重なって記録される。
【0010】したがって、オーバーラップΔ1により、
単位面積の記録紙に与えられる発熱素子のエネルギーE
1 が2倍近くのパルス状になる。その結果、中間濃度
(面積階調)があるため走査記録ラインの重なっている
部分の記録濃度が濃くなってしまい、線状の縞模様が生
じて画質品位を低下させることになる。
【0011】通常の黒と白の2値プリンタでは、特に文
字の場合は走査記録ラインが重なって記録されても黒の
部分は黒となり、それほど記録濃度が上がらないため積
極的に走査記録ラインを重ねて記録するようにして画質
への影響を少なくしている。
【0012】よって、本発明の目的は、紙送りブレが有
っても記録画像の濃度ムラを無くすことができ、紙送り
ブレによる記録画質の低下を防止できる画像記録方法を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる上記目的
は、記録紙搬送方向に直角な方向に形成された複数のラ
イン情報をヘッド走査により順次記録して記録紙上に走
査記録ラインを形成する中間階調を有するシリアルサー
マルヘッドの画像記録方法において、隣接した前記走査
記録ラインの記録紙搬送方向の端部どうしを重ねて記録
する際、重ね領域のドットを間引くことを特徴とする画
像記録方法によって達成することができる。
【0014】また上記目的は、記録紙搬送方向に直角な
方向に形成された複数のライン情報をヘッド走査により
順次記録して記録紙上に走査記録ラインを形成する中間
階調を有するシリアルサーマルヘッドの画像記録方法に
おいて、隣接した前記走査記録ラインの記録紙搬送方向
の端部どうしを重ねて記録する際、前記シリアルサーマ
ルヘッドの発熱素子に加える記録エネルギーを減少させ
て対応する領域のドットの記録濃度を低下させることを
特徴とする画像記録方法によって達成することができ
る。
【0015】更に上記目的は、記録紙搬送方向に直角な
方向に形成された複数のライン情報をヘッド走査により
順次記録して記録紙上に走査記録ラインを形成する中間
階調を有するシリアルサーマルヘッドの画像記録方法に
おいて、隣接した前記走査記録ラインの記録紙搬送方向
の端部どうしを重ねて記録する際、一方の隣接走査記録
ラインの端部で間引いた以外のドットを他方の隣接走査
記録ラインの端部で間引くことを特徴とする画像記録方
法によって達成することができる。
【0016】
【作用】上記構成によれば、隣接した走査記録ラインの
記録紙搬送方向の端部どうしを重ねて記録する際に重ね
領域のドットを間引くことで、重ね領域の記録濃度が特
に濃くなることはなく、紙送りブレが生じても記録濃度
のムラが発生することはない。
【0017】また、隣接した走査記録ラインの記録紙搬
送方向の端部どうしを重ねて記録する際、前記シリアル
サーマルヘッドの発熱素子に加える記録エネルギーを減
少させて対応する領域のドットの記録濃度を低下させる
ことで、重ね領域の記録濃度が特に濃くなることはな
く、上記同様に紙送りブレが生じても記録濃度のムラが
発生することはない。
【0018】更に、隣接した前記走査記録ラインの記録
紙搬送方向の端部どうしを重ねて記録する際、一方の隣
接走査記録ラインの端部で間引いた以外のドットを他方
の隣接走査記録ラインの端部で間引くことで、重ね領域
の記録濃度が特に濃くなることはなく、上記同様に紙送
りブレが生じても記録濃度のムラが発生することはな
い。
【0019】
【実施例】本発明に係わる画像記録方法の一実施例を図
1乃至図7を参照して説明する。図1に示すようにTV
カメラやスキャナ等から取り込まれた各画素の画像信号
は、A/D変換されて記録データとしてCPU11内の
RAMに格納されるようになっている。そして記録時に
は、CPU11内のRAMから読み出された記録データ
11aがバッフア12に送られ一時的に記憶され、更に
バッフア12に記憶された記録データ12aは間引きテ
ーブル13に送られる。この間引きテーブル13は、記
録データ12aが入力されると、記録紙上で各走査記録
ラインの副走査方向に隣接する走査記録ラインの一部分
と重ねて記録すべき領域のドットの内、所定のドットを
記録しないように間引くためのデータを得るテーブルで
ある。すなわち、前記バッフア12から記録データ12
aが間引きテーブル13に入力された時点では、その記
録データ12aには何ら間引き処理が施されていない。
しかし、間引きテーブル13では、間引きを行って間引
きデータ13aに変換する。
【0020】間引きテーブル13で間引かれた間引きデ
ータ13aは、補正テーブル14に送られるようになっ
ている。補正テーブル14は、間引きデータ13aを記
録紙に記録する際に、どのドットをどれくらいの濃度で
記録するかを記録する濃度に応じて、シリアルサーマル
ヘッドの発熱素子3の記録エネルギーを補正する。つま
り、発熱時間と温度の補正を行って、補正データ14a
をストローブ発生回路15に出力するようにしている。
【0021】ストローブ発生回路15は、補正データ1
4aに基づき、シリアルサーマルヘッドの発熱素子3の
加熱時間と温度を指示するために、パルス状のストロー
ブ信号15aを出力する。これにより、シリアルサーマ
ルヘッドの発熱素子3が指示された時間と温度で駆動さ
れ、記録紙に画像の記録を行う。シリアルサーマルヘッ
ドの発熱素子3による間引きデータ13aの部分の記録
時に、間引きする領域と間引きしない領域とでは、発熱
素子3の駆動数と記録エネルギーが異なり、また記録速
度が速くなると、発熱素子3の温度が十分低下しきれな
いで次の走査記録ラインの記録を行うことになり、記録
画像に濃度ムラを生じることになる。
【0022】このため、発熱素子の温度が所定温度まで
低下しない状態で、画素の間引きを行う濃度低下領域で
発熱素子3を駆動すると、色のにじみや濃度変化が生じ
て正確な記録ができなくなるため、補正テーブル14で
補正するようにしている。
【0023】上記間引きテーブル13に関して、図2以
下で更に詳細に説明する。また、本実施例の説明に際
し、以下では、記録紙搬送方向を「副走査方向」、これ
と直交する方向を「主走査方向」という。図2は記録紙
1の走査記録ラインの一部を拡大したものであり、シリ
アルサーマルヘッドのn回目及びn+1回目のヘッド走
査によって記録された各副走査方向の走査記録ライン
n,n+1の一部分を示す説明図である。上述したよう
にシリアルサーマルヘッドの発熱素子3を記録紙1の主
走査方向に対して相対的に単位送り幅ずつ間欠移動させ
ると共に、この単位送り幅を発熱素子3の主走査方向の
幅より狭くし、記録すべき画素の濃度に応じて単位送り
幅ごとに発熱素子3を駆動させて、主走査方向の送り解
像度を高くしている。
【0024】各走査記録ラインn,n+1は、シリアル
サーマルヘッドの発熱素子3によりそれぞれ副走査方向
に単位記録画素であるドットが10個形成され、主走査
方向に10段階の階調性を形成可能な1記録画素を連続
的に主走査方向に多数形成されて1列の走査記録ライン
が記録されている。すなわち、走査記録ラインnの記録
画素n1 ,n2 ,n3 は、それぞれ10階調、6階調、
4階調であり、また次の走査記録ラインn+1の記録画
素(n+1)1 ,(n+1)2 ,(n+1)3は、それ
ぞれ10階調、8階調、5階調である。更に、走査記録
ラインnと走査記録ラインn+1の重なり領域4では、
任意のドットが間引かれている。なお、図中では便宜
上、副走査方向における走査記録ラインnと走査記録ラ
インn+1の対向するドットをずらして図示しているが
実際は直線的に形成されている。
【0025】更に詳細を図2の拡大図である図3で説明
する。主走査方向に連続する記録画素は副走査方向に1
0個のドットをシリアルサーマルヘッドの発熱素子3の
単位送り幅により形成され、主走査方向に10段階の階
調性を有する記録画素が、走査記録ラインnでは記録画
素n1 ,n2 ,n3 と連続して形成され、同様に次の走
査記録ラインn+1では記録画素(n+1)1 ,(n+
1)2 ,(n+1)3が連続して形成される。
【0026】いま、走査記録ラインnの単位送り幅によ
り副走査方向に記録されるドット列をP1〜P10、走
査記録ラインn+1の単位送り幅により副走査方向に記
録されるドット列をQ1〜Q10とすると、走査記録ラ
インn端部のドット列P8〜P10と走査記録ラインn
+1端部のドット列Q1〜Q3の3ドット分が重ね部分
4を形成し、この重ね部分4で間引き記録を行う。すな
わち、走査記録ラインnのドット列P8,P9,P10
では3ドット、5ドット、7ドットの間引きが行われ、
一方走査記録ラインn+1のドット列Q1,Q2,Q3
では逆に7ドット、5ドット、3ドットの間引き記録が
行われる。
【0027】上記各走査記録ラインn,n+1,n+2
の画像の記録、すなわち、各記録画素を形成するドット
を記録する上での副走査方向のエネルギーレベルを図4
で説明する。横軸に副走査方向を取り、縦軸に発熱素子
の平均エネルギーを取ると、n回目の副走査時に主走査
方向に走査記録ラインnの走査を行う。この走査記録ラ
インnのドットP1〜P3の部分(図示せず)は記録す
るドット数が徐々に増加する間引き記録を行うため平均
エネルギーは0から定常エネルギーEに漸増し、画素P
8〜P10の部分は記録するドット数が徐々に減少する
間引き記録を行うため平均エネルギーは定常エネルギー
Eから0に漸減するようになる。すなわち、ドットP8
〜P10の領域では、実質的に記録濃度が漸減する濃度
低下領域と成っており、これはシリアルサーマルヘッド
の発熱素子3が、次の走査記録ラインn+1のドットQ
3付近で記録濃度が最低となるように発熱素子3の駆動
数を最小にする。
【0028】また、次の副走査方向のn+1回目の走査
記録ラインn+1の記録時には、ドットQ1〜Q3の領
域では記録するドット数が徐々に増加するように間引き
記録を行うため平均エネルギーは0から定常エネルギー
Eに漸増して濃度低下領域を形成するようにして、前記
走査記録ラインnの濃度低下領域であるドットP8〜P
10の領域に重なるように記録する。この際、走査記録
ラインn+1の濃度低下領域での記録するドットは、走
査記録ラインnのドットP8〜P10で間引き記録した
ドット以外のドットを間引き記録するようにしている。
以下、同様の走査によって記録画素端部のドットの間引
き記録を行って行く。
【0029】なお、副走査方向の1回目の走査記録ライ
ンの最初のドット領域および最終の走査記録ラインの最
後のドット領域では、紙送りブレに関係なく、走査記録
ラインが重なることはないのでドットの間引きは行わな
い。すなわち、濃度低下処理を行わないようにしてい
る。
【0030】以上のように構成された画像記録方法を図
5及び図6のフローチャートを併用して説明する。CP
U11のRAMに書き込まれた記録データを記録紙に記
録する際に、記録データ11aがCPU11のRAMか
ら読み出されて、バッフア12に送られ、バッフア12
で一時的に記憶される。バッフア12に記憶された記録
データ12aは、間引きテーブル13に入力され、ドッ
トの間引き処理を開始する。図5のフローチャートは、
この間引きテーブル13の処理以降のシーケンスを示す
ものであり、また図6のフローチャートは、図5のステ
ップS3からステップS5間での処理の詳細を示すもの
である。
【0031】まず、間引きテーブル13に記録データ1
2aが入力されると、記録する副走査方向の1回目の走
査記録ラインの上端部は、紙送りブレに関係なく図4に
示すように、ステップS1で間引きを一切行うことな
く、記録データ12aをそのまま補正テーブル14に転
送する。補正テーブル14に入力された1回目の走査記
録ラインの上端部に記録する記録データ12aは、その
画像濃度に応じたシリアルサーマルヘッドの発熱素子3
に所定の加熱を行うための補正データ14aをストロー
ブ発生回路15に出力する。ストローブ発生回路15
は、この補正データ14aに基づいてシリアルサーマル
ヘッドに発熱素子3の加熱時間と温度を指示するため
に、パルス状のストローブ信号15aを出力する。
【0032】次に、ステップS2で副走査方向の1回目
の走査記録ラインの上端部分、及び定常エネルギーEで
記録する中間部分ではドットの間引きを行うことなく記
録する。そして、1回目の走査記録ラインの下端部分の
主走査方向の走査を行う段階になると、走査記録ライン
の記録は濃度低下領域に入り、図5のステップS3及び
図6のステップS11(両ステップの処理は同じ)で間
引きテーブル13は、ドットの間引きを開始して間引き
データ13aを補正テーブル14に出力する。
【0033】上記間引きテーブル13によるドットの間
引きに関しては、1回目の走査記録ライン以降の間引き
の動作は同じであり、図4で説明したように、走査記録
ラインnのドットP8〜P10の間引き開始と同時に、
次の走査記録ラインn+1のドットQ1〜Q3部分の濃
度低下領域のドット間引きが開始される。この走査記録
ラインn+1の濃度低下領域では、ドットQ1〜Q3方
向に行くにしたがって、記録ドット数が増加して、間引
きドット数が減少するようになる。また、最終の走査記
録ラインの最下端部のドットに対しても間引き処理を行
わないようにする。
【0034】このようにして、図5のステップS3およ
び図6のステップS11で間引き処理を行った後、間引
きテーブル13から間引きデータ13aが補正テーブル
14に出力する。この補正テーブル14は、間引きデー
タ13aに基づき、記録紙に記録する濃度に応じてシリ
アルサーマルヘッドの発熱素子3の記録エネルギーを補
正して、補正データ14aをストローブ発生回路15に
出力する。
【0035】この補正データ14aは、図6のステップ
S12でシリアルサーマルヘッドの発熱素子3の駆動数
と記録エネルギーが濃度低下領域と間引きしない領域と
では異なるため補正を行う。更に、記録速度が速くなる
と、走査記録ラインの記録時に駆動された発熱素子3の
温度が十分低下していない状態で次の走査記録ラインの
記録が行われることになり、適正な濃度が出なくなり、
これを補正する必要がある。つまり、間引きデータ13
aを隣接する走査記録ラインの履歴補正テーブルにした
がって発熱素子の駆動時間と発熱温度の補正を行った補
正データ14aがストローブ発生回路15に出力され
る。
【0036】ストローブ発生回路15は、この補正デー
タ14aに基づき、パルス状のストローブ信号15aを
図6のステップS13でシリアルサーマルヘッドに出力
して、発熱素子3の駆動時間と発熱温度とを指示する。
これにより、シリアルサーマルヘッドは、図5のステッ
プS4で副走査方向の1回目の走査記録ラインの間引き
部分に相当する濃度低下領域の記録を行い、2回目の走
査記録ラインの記録を行うべく記録紙1を副走査方向に
所定量紙送りする。
【0037】この紙送りを行った後、次の2回目の副走
査方向の走査記録ラインの上端部のドットの濃度低下領
域の記録を1回目の走査記録ラインの下端部のドットの
濃度低下領域に相当する部分にステップS4で行う。
【0038】以下同様にして、n回目、n+1回目、n
+2回目へと順次副走査方向にシリアルサーマルヘッド
を駆動して走査記録ラインnのドットP8〜P10の濃
度低下領域では、記録するドット数を間引いて記録する
と共に、この濃度低下領域に重ねて走査記録ラインn+
1のドットQ1〜Q3の部分の濃度低下領域が重なるよ
うにして、記録するドット数が増加するように記録す
る。すなわち、現在の記録している走査記録ラインの濃
度低下領域と次の副走査方向の隣接する走査記録ライン
の濃度低下領域とを重ねて記録し、図5のステップS5
及び図6のステツプS14で記録された走査記録ライン
が最終の走査記録ラインであるか、否かの判断をCPU
11で行う。
【0039】この判断により、最終の走査記録ラインで
なければ、最終の走査記録ラインになるまでステップS
4の記録を繰り返す。また、最終の走査記録ラインの記
録であれば、ステップS6で最終の走査記録ラインの最
終端部を記録する。このように、各走査記録ラインごと
に濃度低下領域を形成し、この濃度低下領域形成後、紙
送りをして次の走査記録ラインの濃度低下領域を重ねて
記録することにより、図4に示すように、例え紙送りブ
レが生じても、シリアルサーマルヘッドの発熱素子の平
均エネルギーの上昇が最小値E0 に抑えられる。よっ
て、紙送りブレによる記録濃度ムラを目立たなくするこ
とができる。
【0040】図7は別の実施例を示す走査記録ラインの
部分拡大図であり、シリアルサーマルヘッドの発熱素子
の記録エネルギーを低減させて、ドット単位における均
一な濃度低下領域を形成するものである。なお、上述の
第1実施例と同じ部分の説明は省略する。シリアルサー
マルヘッドのn回目の走査により記録される走査記録ラ
インnの端部のドットR8 〜R10の走査記録時におい
て、その前の中間領域であるドットR4 〜R7 までの記
録エネルギーEの略半分の記録エネルギーE/2に低減
させて各ドットR8 〜R10を記録する。これにより、ド
ットR8 〜R10の重ね領域5での記録濃度は均一的な薄
さで記録される。
【0041】一方、n+1回目の走査により記録される
走査記録ラインn+1の端部のドットS1 〜S3 の走査
記録時において、その後の中間領域であるドットS4
7までの記録エネルギーEの略半分の記録エネルギー
E/2に低減させて各ドットS1 〜S3 を記録する。こ
れによって記録されたドットS1 〜S3 の重ね領域5で
の記録濃度は均一的な薄さで記録され、前記走査記録ラ
インnの端部のドットR8 〜R10と重ね合わせても、特
に記録エネルギーが高くなることはない。よって、特に
高精度な紙送り機構を必要とせずに高品位な面積階調画
像を形成することができる。
【0042】なお本発明は、感熱紙、感熱フイルム、熱
転写記録紙、熱転写フイルム、カラー熱転写等の加熱記
録方法に適用できるものである。記録媒体もカラー感熱
紙の使用も可能である。また本発明は、感熱記録に限ら
ず、他の記録方法にも応用可能であり、バブルジエツト
プリンタや、マルチビームレーザプリンタ等に適用でき
るものである。
【0043】上述した走査記録ライン端部での濃度低下
領域の形成には、上記実施例のようにドットの間引きや
記録エネルギーの低減に限定されるものではなく、また
本発明を適用するに際し、副走査方向の精度を向上させ
るために、所定の走査記録ラインの記録画像データを光
センサで検出しながら紙送りをして、記録濃度が薄くな
り始めた位置で停止し、次の副走査方向の走査記録ライ
ンの記録を行うようにしても良い。このようにすれば、
さらに記録画像の濃度ムラが目立たなくなる。この場合
の光センサによる検出対象は、記録画像データでなくて
も、記録紙の横に位置合わせ用に記録したマークでも良
く、予め位置合わせ用にマークを印刷しておいても良
い。その場合の印刷位置はどこでも良く、記録紙の裏に
印刷しても良い。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、記録紙搬送方向に隣接する走査記録ラインの対向す
る端部付近の記録濃度を低減させて濃度低下領域を形成
すると共に、該濃度低下領域を重ね合わすことにより、
特に高精度な紙送り機構を必要とせずに紙送りブレによ
る記録濃度ムラを目立たなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である画像記録方法の構成
を示すブロック図である。
【図2】記録紙上の走査記録ラインの構成を示す拡大図
である。
【図3】図2の更に拡大図であり、隣接する走査記録ラ
インの濃度低下領域でのドット分布を示す説明図であ
る。
【図4】隣接する走査記録ラインの濃度低下領域でのエ
ネルギー分布を示す説明図である。
【図5】本発明の記録時の動作の流れを示すフローチャ
ートである。
【図6】図5のフローチャートの間引き処理ステップか
ら最終の走査記録ラインの記録の有無の判別ステップま
での詳細な処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1実施例である画像記録方法であ
り、隣接する走査記録ラインの濃度低下領域でのドット
分布を示す説明図である。
【図8】従来の画像記録方法による階調性を有する記録
画素の記録方法を示す説明図である。
【図9】従来のシリアルサーマルヘッドにより隣接する
走査記録ライン上に記録した階調性を有する記録画素の
正常な場合と重なる場合を示す説明図である。
【図10】従来の画像記録方法による画像の記録時に紙
送りブレが生じたときの記録紙に加熱される平均エネル
ギーの変化を示す説明図である。
【符号の説明】
1 記録紙 3 発熱素子 4,5 重ね部分 11a,12a 記録データ 13 間引きテーブル 13a 間引きデータ 14 補正テーブル 14a 補正データ 15 ストローブ発生回路 15a ストローブ信号 n,n+1 走査記録ライン n1 〜n3 走査記録ラインnの記録画素 (n+1)1 〜(n+1)3 走査記録ラインn+1の
記録画素 P1 〜P10 走査記録ラインnのドット Q1 〜Q10 走査記録ラインn+1のドット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙搬送方向に直角な方向に形成され
    た複数のライン情報をヘッド走査により順次記録して記
    録紙上に走査記録ラインを形成する中間階調を有するシ
    リアルサーマルヘッドの画像記録方法において、 隣接した前記走査記録ラインの記録紙搬送方向の端部ど
    うしを重ねて記録する際、重ね領域のドットを間引くこ
    とを特徴とする画像記録方法。
  2. 【請求項2】 記録紙搬送方向に直角な方向に形成され
    た複数のライン情報をヘッド走査により順次記録して記
    録紙上に走査記録ラインを形成する中間階調を有するシ
    リアルサーマルヘッドの画像記録方法において、 隣接した前記走査記録ラインの記録紙搬送方向の端部ど
    うしを重ねて記録する際、前記シリアルサーマルヘッド
    の発熱素子に加える記録エネルギーを減少させて対応す
    る領域のドットの記録濃度を低下させることを特徴とす
    る画像記録方法。
  3. 【請求項3】 記録紙搬送方向に直角な方向に形成され
    た複数のライン情報をヘッド走査により順次記録して記
    録紙上に走査記録ラインを形成する中間階調を有するシ
    リアルサーマルヘッドの画像記録方法において、 隣接した前記走査記録ラインの記録紙搬送方向の端部ど
    うしを重ねて記録する際、一方の隣接走査記録ラインの
    端部で間引いた以外のドットを他方の隣接走査記録ライ
    ンの端部で間引くことを特徴とする画像記録方法。
JP9383093A 1993-03-30 1993-03-30 画像記録方法 Pending JPH06286190A (ja)

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