JPH08174881A - 熱転写記録装置及び中間調記録方法 - Google Patents

熱転写記録装置及び中間調記録方法

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JPH08174881A
JPH08174881A JP33663194A JP33663194A JPH08174881A JP H08174881 A JPH08174881 A JP H08174881A JP 33663194 A JP33663194 A JP 33663194A JP 33663194 A JP33663194 A JP 33663194A JP H08174881 A JPH08174881 A JP H08174881A
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JP33663194A
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Tsutomu Ishii
努 石井
Shinobu Koseki
忍 小関
Haruo Harada
陽雄 原田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 副走査分割方式に適した良好な中間調記録を
行なうことができる熱転写記録装置を得る。 【構成】 発熱抵抗体の副走査方向幅が1画素の幅より
短い複数の発熱抵抗体を主走査方向に並設したサ−マル
ヘッド5と、記録紙の搬送量を検出する搬送量検出手段
(ロータリーエンコーダ11)と、この搬送量に基づい
て前記発熱抵抗体に印加する印字パルスの周期及び幅の
両方若しくは一方を変更する印字パルス制御手段12
と、を具備することにより、記録紙の搬送量を検出し所
定の搬送量で1画素を記録するようにして、印字される
画素の副走査方向の幅がずれることを防止するととも
に、記録紙の搬送量の増減を補償するように印字パルス
の条件を変更することで、搬送量の増減による濃度特性
のずれを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の発熱抵抗体を主
走査方向に並設したサ−マルヘッドを用いて画像データ
を印字する熱転写記録装置等に関し、特に、発熱抵抗体
の副走査方向幅を一記録画素の幅より短かくし、絵等の
画像情報を中間調で記録する場合に適した熱転写記録装
置及び中間調記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サ−マルヘッドを用いて画像デー
タを印字する熱転写記録装置の中間調記録方式として
は、昇華型熱転写記録や溶融型熱転写記録が存在する。
昇華型熱転写記録は、大きなエネルギ−が必要であるた
め印字時間がかかるとともに、特殊紙を用いるためコス
トがかかる等の問題があった。一方、溶融型熱転写記録
は、小さなエネルギ−で印字できコストも安いが、イン
クドナ−フィルム自体は印加エネルギ−を変化させても
階調がとれないため多階調記録が困難であった。そのた
め、溶融型熱転写記録においては、ディザ法などのマト
リックス法や、副走査分割、熱集中などの発熱領域を小
さくして階調を取る方式が提案されている。
【0003】例えば、特開昭60−248074号公
報、特開平3−219969号公報等には、副走査方向
の幅を主走査方向の幅より短くした発熱体素子を用い、
中間調を記録する方式(以下、副走査分割方式とい
う。)が記載されている。図10は、副走査分割方式に
用いられるサ−マルヘッドの発熱部の平面図であり、複
数の櫛状部101を有する共通電極100と、前記各櫛
状部101間に配置された櫛状選択電極102と、櫛状
部101及び選択電極102上に主走査方向に1列に配
置した帯状抵抗体103とから成る交互リ−ド型の電極
構造を有している。
【0004】上記サーマルヘッドによる印字は、選択電
極102を選択・通電することにより、選択した選択電
極102とその両側の共通電極100の櫛状部101と
で挾まれた抵抗体部分(副走査方向の幅が短い発熱素
子)が発熱することにより行われる。すなわち、サーマ
ルヘッド上に配置された記録紙に対して前記サーマルヘ
ッドを相対的に連続移動させ、記録紙のサーマルヘッド
側に設けられた熱転写用インクドナーフィルムのインク
を各発熱素子の発熱により熱溶融し、これを記録紙に転
写して画像データに応じた一記録画素Xを記録するもの
である。したがって、記録紙に対してサーマルヘッドが
一記録画素分の距離(副走査方向)を移動する間に、記
録すべき画素の濃度に応じて各発熱素子に与えるエネル
ギー(駆動時間や印加電圧等)を制御することにより、
中間調の記録が可能なようになっている。
【0005】上記サ−マルヘッドを用いて中間調記録を
行なう印字装置の例を図11に示す。記録紙1とインク
ドナ−フィルム2とがプラテンロ−ラ3により、支持板
4上に形成されたサ−マルヘッド5に押圧され、プラテ
ンロ−ラ3をステッピングモ−タ(図示せず)で駆動し
て記録紙1及びインクドナ−フィルム2を搬送してい
る。通常の溶融転写においては、ステッピングモ−タを
ステップ状に回転させるが、副走査分割方式では記録紙
1及びインクドナ−フィルム2が一定速度で搬送される
ようにマイクロステップ駆動している。この際、記録紙
1及びインクドナ−フィルム2を搬送しているプラテン
ロ−ラ3に変形がなければ、記録紙1及びインクドナ−
フィルム2は一定速度で搬送される。
【0006】上記のような印字装置において、一記録画
素の面積に対して印字面積が半分(面積率50%)であ
る全面印字の記録例を図12に示す。図12に示される
ように、中間調記録では各画素が印字される場合が多
く、各画素の記録開始タイミングが同じであるため、各
画素の記録開始が揃い主走査方向に印字ドット201〜
205によるラインを形成し、印字と無印字とが等間隔
で行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た印字装置におけるプラテンロ−ラ3は、サーマルヘッ
ド4側に押圧力を付与する関係でゴム製である場合が多
く、そのためプラテンロ−ラ3に変形が生じる場合があ
り、記録紙1及びインクドナ−フィルム2を一定速度で
搬送することは困難である。搬送速度がばらついた場合
の印字記録例を、図13に示す面積率50%の記録画素
を使って説明する。すなわち、プラテンロ−ラ3が変形
しその半径が変化すると、搬送量が変化することにな
る。プラテンロ−ラ3の半径が設定値である場合の記録
画素は図13(b)のようになるが(印字部分と無印字
部分との面積が等しい)、半径が小さくなれば搬送量が
減るので画素の副走査方向幅は減少し、記録画素は、図
13(a)に示すように、減少した副走査方向幅の50
%よりも大きな画素になる(搬送量が減り、記録紙1及
びインクドナ−フィルム2に与えられるエネルギ−密度
が上昇し画素が大きくなる)。逆に、プラテンローラ3
の半径が大きくなれば搬送量が増えるので画素の副走査
方向幅は増加し、記録画素は、図13(c)に示すよう
に、増加した副走査方向幅の50%よりも小さな画素に
なる。そのため変形したプラテンロ−ラ3で搬送する
と、半径の変化が周期的に発生し、画素ピッチや濃度の
周期的な変動を発生させて画質を低下させるという問題
点があった。
【0008】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、副走査分割方式に適した中間調記録を行なうことが
できる熱転写記録装置及び中間調記録方法を提案するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の熱転写記録装置は、発熱抵抗体の副走査方向
幅が1画素の幅より短い複数の発熱抵抗体を主走査方向
に並設したサ−マルヘッドと、記録紙の搬送量を検出す
る搬送量検出手段と、この搬送量に基づいて前記発熱抵
抗体に印加する駆動パルスの周期及び幅の両方若しくは
一方を変更する印字パルス制御手段と、を具備すること
を特徴としている。
【0010】請求項2の中間調記録方法は、発熱抵抗体
の副走査方向幅が1画素の幅より短い複数の発熱抵抗体
を主走査方向に並設したサ−マルヘッドを用いて、1画
素の副走査方向の幅を変調することにより記録紙上に中
間調濃度を表現して印字を行なう方法において、前記記
録紙の搬送量を検出し、その搬送量に基づいて、前記発
熱抵抗体に印加する駆動パルスの周期及び幅の両方若し
くは一方を変更して印字記録を行なうことを特徴として
いる。
【0011】
【作用】本発明によれば、記録紙の搬送量を検出し、そ
の搬送量に基づいて、前記発熱抵抗体に印加する駆動パ
ルスの周期及び幅の両方若しくは一方を変更して印字記
録を行なうので、プラテンロ−ラの変形等により記録紙
及びインクドナ−フィルムの搬送量が変化しても、画素
ピッチや濃度の周期的な変動から生じる画質の低下の問
題が解消され、良好な中間調記録を実現することができ
る。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例に係る熱転写記録装置につ
いて、図1を参照しながら説明する。図1において図1
1と同一構成をとる部分については同一符号を付してい
る。支持板4上に形成されたサーマルヘッド5上にはプ
ラテンロ−ラ3が配置され、このプラテンロ−ラ3によ
り記録紙1とインクドナ−フィルム2のインク側2aと
を圧接させるとともに、これらをサ−マルヘッド5上面
に押圧するようになっている。記録紙1の流出方向側に
は、金属製ロ−ラ6及びゴム製ロ−ラ7から成る搬送用
ローラが設けられ、金属製ロ−ラ6とゴム製ロ−ラ7と
で記録紙1を挟み、ゴム製ロ−ラ7をステッピングモ−
タ(図示せず)で駆動することにより記録紙1を搬送し
ている。また、インクドナ−フィルム2は、ローラ8を
介してモ−タ(図示せず)で巻き取るようになってい
る。金属製ロ−ラ6の側面側には、金属製ロ−ラ6の回
転軸9に固定された円板10により金属製ロ−ラ6の角
速度を検出するロータリーエンコーダ(搬送量検出手
段)11が配置され、このロータリーエンコーダ11か
らは一定角度の変位ごとにパルスが出力されるように構
成されている。
【0013】金属製ロ−ラ6は、ゴム製のロ−ラに比べ
て加工精度や変形がない点で優れており、常に一定の半
径を有していると考えられる。そこで金属製ロ−ラ6と
搬送される記録紙1とを接触させておくと、記録紙1の
搬送速度と同じ周速度で金属製ロ−ラ6が回転すること
になる。従って、金属製ロ−ラ6の周速度を検出すれば
搬送される記録紙1の搬送量を検出できることになる。
先に説明したように金属製ロ−ラ6の半径は一定と考え
られるので、金属製ロ−ラ6の角速度と周速度は比例
し、角速度を検出すれば記録紙1の搬送量を検出できる
ことになるので、前記ロ−タリ−エンコ−ダ11からの
パルスを検出することにより、記録紙1の搬送量を検出
することができる。
【0014】サーマルヘッド5を構成する各発熱抵抗体
は、印字パルス制御手段12からの印字用パルスデータ
(駆動パルス)により駆動されるようになっている。印
字パルス制御手段12には、前記ロ−タリ−エンコ−ダ
11からのパルスが入力され、記録紙1の搬送量に基づ
いて駆動パルスを構成する印字パルスの幅及び周期を変
更するように構成されている。
【0015】次に、上記熱転写記録装置を使用して中間
調記録を行なう場合について、図2を参照しながら説明
する。熱転写記録装置のサーマルヘッドは、従来例の図
10に示すように、発熱抵抗体103に対して交互リ−
ド型に配置された櫛状部101を有する共通電極100
と選択電極102とを有し、1本の選択電極102とそ
の両側の櫛状部101に挟まれる領域で印字記録が行わ
れる。発熱抵抗体103の副走査方向の幅は、1画素の
副走査方向の幅よりも短く設定してある。本実施例で
は、1画素の副走査方向の幅を170μm(=84.7
μm×2)、主走査方向の幅を84.7μmにして、約
64階調の中間調記録を行なうようになっている。ま
た、サ−マルヘッド5の主走査方向の解像度を300D
PIとし、副走査方向の発熱抵抗体幅を約42μm(1
画素の副走査方向の幅を約1/4)とし、高解像インク
ドナ−フィルム(PET基材厚4.5μm.インク塗布
量2.0g/m2)(インクドナ−フィルム2)を用い
て合成紙(記録紙1)に記録した。記録紙1は前記金属
製ローラ6を有する搬送ローラにより定速度で送られる
ようにしておく。
【0016】サーマルヘッド5の発熱抵抗体は、図2
(b)に示すように、印字周期T当たり88個の印字パ
ルスから構成される駆動パルスで駆動される。印字パル
スは、図2(c)に示すように、周期が約284μse
cでその30%のパルス幅で発熱抵抗体を発熱させ、印
加電力は約0.055wattである。1階調目は、図2
(a)の印字記録Aに示すように、印字パルスを印加せ
ず無印字で表現する。2階調目は、印字記録Bに示すよ
うに、ほぼ発熱抵抗体と同じ面積のドットを記録するよ
うにしている。この場合、使用した発熱抵抗体の副走査
方向の幅が1画素の副走査方向の幅の約1/4なので、
1周期の全パルス数88個の約1/4である22パルス
程度で印字させる。これにより1画素の1/4の印字ド
ットで記録される。さらに順次加える印字パルスの数を
増加させていくと、図2の印字記録C〜印字記録Eに示
したように、副走査方向に印字ドットが拡大し、中間調
記録を行なうことができる。
【0017】実際に測定された印字パルス数と濃度との
関係を図3に示す。濃度測定は、X−Rite社製濃度
計(型番938)を用いて、2cm角の中間調バッチを
測定した。図3からわかるように本方法により滑らかな
中間調特性が得られており、階調表現は64階調以上が
可能である。また、印字パルスが22パルスより少ない
パルス数でも印字可能であるが、溶融転写では発熱抵抗
体より小さい面積のドットを記録すると転写不良などが
発生しやすくなり、ドット抜け等の画質劣化を起こす。
そのため安定したドットを記録するために、本実施例で
は発熱抵抗体とほぼ同じ面積で1画素の副走査方向の幅
の約1/4であるドットを最小記録ドットとした。
【0018】次に、本発明方法の特徴的な部分である検
出した記録紙1の搬送量からサーマルヘッド5の発熱抵
抗体に印加する印字パルスの周期とパルス幅を変更して
中間調記録を行なう駆動方法について、図4を参照しな
がら説明する。本実施例では、1画素の副走査方向幅を
170μm(84.7μm×2とほぼ等しい)にしてあ
り、記録紙1がその量搬送されたときに、ロータリーエ
ンコ−ダ11の出力パルス数が880パルスになるよう
に、金属ロ−ラ6の半径とロータリーエンコ−ダ11の
仕様を決定している。すなわち、記録紙1の搬送量が最
適状態(金属製ローラ6の半径が設計値通りである場
合)であれば、印字周期T=25msで880パルスの
出力があることになる。図2(c)で説明したような一
周期の30%が「オン」で印字周期当たり88個の印字
パルスから成る駆動パルスを発生させるには、ロータリ
ーエンコ−ダ11の出力パルス3個分で「オン」し、7
個分で「オフ」する印字パルスを使用すればよい。
【0019】次に、金属製ローラ6の半径が設計値より
小さく、記録紙1の搬送量が少なくなった場合について
説明する。極端な例として記録紙1の搬送量が最適状態
の5/6になったとする。そうすると1画素分搬送する
のに必要な時間は、25ms×(6/5)=30msで
その間に880パルスの出力があることになる。この3
0ms(880パルス)で印字を行えば、記録紙1の搬
送量は150DPI分になるので、画素の副走査方向の
幅がずれてしまうことは防止できる。このとき最適状態
と同じ印字パルス条件では、画素の記録時間が増加した
分があるので、所望の面積率印字ができなくなる。この
場合でも先と同じように、ロータリーエンコ−ダ11の
出力パルス3個分で「オン」し7個分で「オフ」にする
と、全体の印字時間が25msから30msに増加して
いるので、出力パルス3個分の「オン」時間も6/5倍
に増加することになる。これにより画素の記録時間が増
加した分を補償できるようになり、最適状態と同じ濃度
特性である印字が可能になる。
【0020】逆に、金属製ローラ6の半径が設計値より
大きく、記録紙1の搬送量が多くなった場合について説
明する。極端な例として記録紙1の搬送量が最適状態の
5/4になったとする。そうすると1画素分搬送するの
に必要な時間は、25ms×4/5=20msでその間
に880パルスの出力があることになる。この20ms
(880パルス)で印字を行えば、記録紙1の搬送量は
150DPI分になるので、画素の副走査方向の幅がず
れてしまうことは防止できる。このとき最適状態と同じ
印字パルス条件では、画素の記録時間が減少した分があ
るので、所望の面積率印字ができなくなる。この場合で
も先と同じように、ロータリーエンコ−ダ11の出力パ
ルス3個分で「オン」し7個分で「オフ」すると、全体
の印字時間が25msから20msに減少しているの
で、出力パルス3個分の「オン」時間も4/5倍に減少
することになる。これにより画素の記録時間が減少した
分を補償できるようになり、最適状態と同じ濃度特性で
ある印字が可能になる。
【0021】上記実施例において、ロータリーエンコー
ダ11から出力される出力パルスから印字パルスを発生
させる印字パルス制御手段12内での手順について、図
5及び図6を参照しながら説明する。図2で説明したよ
うに、ロータリーエンコーダ11の出力パルス10個毎
に、ロータリーエンコーダ11の出力パルス3個分の幅
を有する印字パルスを作成する必要がある。先ず、ロー
タリーエンコーダ11からの出力パルスが同期信号発生
回路部51に入力される。同期信号発生回路51では、
カウンタ回路等を中心としてロータリーエンコーダ11
の出力パルス10個毎の同期信号を2種類作成する。こ
の2種類の信号の相違は、図6に示すように、ロータリ
ーエンコーダ11の出力パルス3個分だけずれたパルス
である。
【0022】次に、この2種類のパルスをフリップフロ
ップ回路で構成される印字パルス発生回路52に入力す
る。先の2種類のパルスをフリップフロップの入力信号
とすることで、ロータリーエンコーダ11の出力パルス
10個毎に、ロータリーエンコーダ11の出力パルス3
個分の幅の印字パルスを発生することができる。この印
字パルスの個数を変化させて印字用パルスデータ(駆動
パルス)とすることで、図2で説明したような印字記録
が可能になる。この実施例では、ロータリーエンコーダ
11の出力パルス周期が変動するので、作成される印字
パルスの幅と周期が変化することになる。
【0023】図5に示した実施例では論理回路を中心と
した構成としたが、より細かい制御が可能とした例につ
いて、図7を参照しながら説明する。先ず、ロータリー
エンコーダ11からの出力パルスが周期検出回路71に
入力され、出力パルスの周期が測定される。その測定結
果に応じてマイクロプロセッサ等で構成される印字パル
ス条件設定部72が適切な印字パルス幅と周期を計算す
る。その結果に基づいて、印字パルス発生回路73で印
字パルスを発生するようにする。このような構成によれ
ば、搬送量の変動周期が短くても対応可能である、印字
パルスの幅と周期の両方若しくは一方のみを変化させて
印字記録を行なうことができる。
【0024】次に、本実施例で64階調の印字記録を行
なうときのデ−タの発生方法について、図8を参照しな
がら説明する。画像デ−タは、主走査・副走査方向共に
解像度が300DPIであり階調数が256階調とする
(ステップ81)。しかし本実施例では、副走査方向の
解像度が150DPIなので、副走査方向の解像度を変
換するために副走査方向の2画素分を平均化する処理を
行なう(ステップ82)。解像度の変換は、この例では
2画素の平均としたが、さらに近傍の画素を加えて平均
化してもよいし、平均化せず間引きによって発生させて
もよい。この平均化した256階調画像デ−タをγ補正
しながら印字用88パルスデ−タ(駆動パルス)に変換
する(ステップ83)。更に、この印字用88パルスデ
−タをそのまま2値デ−タに変換し(ステップ84)、
サ−マルヘッド5に転送する。これにより印字パルス数
に応じて中間調印字が可能になる。これらの一連の処理
は、サ−マルヘッド制御用のマイクロプロセッサやRO
Mを用いたルックアップテ−ブル等で行われる。
【0025】上記実施例によれば、変形等の原因により
プラテンローラ3による搬送量が変化するような場合で
あっても、記録紙1の搬送量を金属製ローラ6及びロー
タリーエンコーダ11で検出し、この搬送量に基づいて
駆動パルスを構成する印字パルスの周期と幅が設定され
るので、画素の副走査方向の幅がずれることなく、濃度
特性のずれを防止でき、良好な中間調印字を可能とする
ことができる。また、この中間調記録方法は、いずれの
感熱記録方式にも適用可能であるが、従来多階調表現で
きなかった溶融転写記録、特にカラ−中間調記録におい
て適用することにより、これらの記録において品質良好
な印字記録を得ることができる。
【0026】上記実施例の熱転写記録装置を実際に使用
して面積率50%の中間調印字を行なった場合につい
て、(株)ピアス社製画像解析装置LA−525を用い
て、副走査方向の印字面積率を測定した結果を図9に示
す。測定値は副走査方向4画素の平均値で、0.5mm
置きに測定したものである。この結果から分かるよう
に、従来発生していたプラテンロ−ラピッチの印字面積
率変動は、本実施例の熱転写記録装置を使用した結果で
はほとんど観測されず、変動のピッチはプラテンローラ
ピッチと一致していない。このように本実施例によれ
ば、プラテンロ−ラ3の外周長の周期で発生する画素ピ
ッチや濃度の変動はなくなり、良好な中間調再現が可能
になった。
【0027】本発明は、上述した実施例で使用した部材
に限定されるものではなく、例えば金属製ローラ6は変
形が生じないような部材であればよく、例えば硬質プラ
スチックやセラミックスで構成してもよい。また、記録
紙やインクドナ−フィルム等の消耗品も適宜変更するこ
とができる。更に、印字周期(速度)や駆動パルスのパ
ルスデータ数が変化した場合には、印字用パルスの条件
や記録紙の搬送量を検出するロータリーエンコーダ11
からの出力パルスの条件を変更することで、本発明と同
様の効果を得ることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、記録紙の搬送量の増減
が生じるような場合においても、記録紙の搬送量を検出
し所定の搬送量で1画素を記録するようにしたので、印
字される画素の副走査方向の幅がずれることがない。し
かも記録紙の搬送量の増減を補償するように印字パルス
の条件を変更することで、搬送量の増減による濃度特性
のずれを防止でき、良好な中間調印字を可能とすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の熱転写記録装置の構成説
明図である。
【図2】 (a)(b)(c)は中間調記録の原理を説
明するためのもので、(a)は印字パルスを変化させた
場合の印字ドットを示し、(b)は(a)に対応する印
字パルスを示し、(c)は印字パルスを拡大して示すも
のである。
【図3】 実施例による中間調記録特性を示すグラフ図
である。
【図4】 実施例の中間調記録方法による駆動方法を説
明するための駆動パルスの説明図である。
【図5】 印字パルス制御手段の構成例を示すブロック
図である。
【図6】 ロータリーエンコーダの出力パルスから印字
パルスを作成する場合のタイミングチャート図である。
【図7】 印字パルス制御手段の他の構成例を示すブロ
ック図である。
【図8】 中間調記録を行なう場合の印字デ−タを発生
させる方法を説明するフローチャート図である。
【図9】 実施例により中間調記録を行なった場合の印
字面積率の測定結果を示すグラフ図である。
【図10】サ−マルヘッドの構造を示す平面説明図であ
る。
【図11】従来の印字装置の一例を示す構成説明図であ
る。
【図12】中間調記録による印字例を示す説明図であ
る。
【図13】(a)(b)(c)は従来の印字装置におい
て記録紙の搬送量が変化した場合の印字例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1…記録紙、 2…インクドナ−フィルム、 3…プラ
テンロ−ラ、 4…支持板、 5…サ−マルヘッド、
6…金属製ローラ、 7…ゴム製ローラ、 11…ロー
タリーエンコーダ、 12…印字パルス制御手段、 1
00…共通電極、 101…櫛状部、 102…選択電
極、 103…発熱抵抗体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/20 115 D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱抵抗体の副走査方向幅が1画素の幅よ
    り短い複数の発熱抵抗体を主走査方向に並設したサ−マ
    ルヘッドと、 記録紙の搬送量を検出する搬送量検出手段と、 この搬送量に基づいて前記発熱抵抗体に印加する印字パ
    ルスの周期及び幅の両方若しくは一方を変更する印字パ
    ルス制御手段と、を具備することを特徴とする熱転写記
    録装置。
  2. 【請求項2】発熱抵抗体の副走査方向幅が1画素の幅よ
    り短い複数の発熱抵抗体を主走査方向に並設したサ−マ
    ルヘッドを用いて、1画素の副走査方向の幅を変調する
    ことにより記録紙上に中間調濃度を表現して印字を行な
    う中間調記録方法において、 前記記録紙の搬送量を検出し、その搬送量に基づいて、
    前記発熱抵抗体に印加する駆動パルスの周期及び幅の両
    方若しくは一方を変更して印字記録を行なうことを特徴
    とする中間調記録方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005271452A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Noritsu Koki Co Ltd プリンタ
JP2007144892A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Fujifilm Corp 熱転写記録システム
US8834049B2 (en) * 2006-08-31 2014-09-16 Seiko Epson Corporation Print system, paper printer, and method of controlling print system
CN110588181A (zh) * 2019-09-29 2019-12-20 南阳柯丽尔科技有限公司 胶片偏移的校正方法、装置及终端

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