JPH06285932A - 射出成形機の圧縮型締装置 - Google Patents
射出成形機の圧縮型締装置Info
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- JPH06285932A JPH06285932A JP9897793A JP9897793A JPH06285932A JP H06285932 A JPH06285932 A JP H06285932A JP 9897793 A JP9897793 A JP 9897793A JP 9897793 A JP9897793 A JP 9897793A JP H06285932 A JPH06285932 A JP H06285932A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 回路構成及び制御手法の簡略化により、大幅
なコストダウンを図るとともに、連続的制御により、円
滑かつ高精度の制御を実行する。 【構成】 可動型２を進退移動させる型締シリンダ３に
圧油を供給する可変容量形油圧ポンプ４と、型締シリン
ダ３と油圧ポンプ４の間に接続することにより型締シリ
ンダ３側から油圧ポンプ４側への流れを阻止するチェッ
ク弁５と、チェック弁５の二次側油路５ｓと油タンク６
の間に接続したリリーフ弁を備え、油圧ポンプ４に圧縮
時型締圧Ｐｓを設定し、かつ当該リリーフ弁に射出時型
締圧Ｐｒを設定する。また、リリーフ弁をパイロット操
作形リリーフ弁７により構成し、このリリーフ弁７のパ
イロットポート７ｐを前記チェック弁５の一次側油路５
ｆに接続するとともに、油圧ポンプ４に射出時型締圧Ｐ
ｒ及び圧縮時型締圧Ｐｓを設定する。
なコストダウンを図るとともに、連続的制御により、円
滑かつ高精度の制御を実行する。 【構成】 可動型２を進退移動させる型締シリンダ３に
圧油を供給する可変容量形油圧ポンプ４と、型締シリン
ダ３と油圧ポンプ４の間に接続することにより型締シリ
ンダ３側から油圧ポンプ４側への流れを阻止するチェッ
ク弁５と、チェック弁５の二次側油路５ｓと油タンク６
の間に接続したリリーフ弁を備え、油圧ポンプ４に圧縮
時型締圧Ｐｓを設定し、かつ当該リリーフ弁に射出時型
締圧Ｐｒを設定する。また、リリーフ弁をパイロット操
作形リリーフ弁７により構成し、このリリーフ弁７のパ
イロットポート７ｐを前記チェック弁５の一次側油路５
ｆに接続するとともに、油圧ポンプ４に射出時型締圧Ｐ
ｒ及び圧縮時型締圧Ｐｓを設定する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は型締コンプレッション制
御を行うための射出成形機の圧縮型締装置に関する。
御を行うための射出成形機の圧縮型締装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図３は射出成形機における従来の圧縮型
締装置３０を示す。図中、３１は射出装置であり、この
射出装置３１の前方に金型３２を備える。金型３２は固
定型３２ｃと可動型３２ｍからなり、可動型３２ｍは固
定型３２ｃに変位可能に挿入する。また、可動型３２ｍ
には型締シリンダ３３における型締ピストン３３ｐの先
端を結合する。これにより、可動型３２ｍは型締シリン
ダ３３により進退移動せしめられる。
締装置３０を示す。図中、３１は射出装置であり、この
射出装置３１の前方に金型３２を備える。金型３２は固
定型３２ｃと可動型３２ｍからなり、可動型３２ｍは固
定型３２ｃに変位可能に挿入する。また、可動型３２ｍ
には型締シリンダ３３における型締ピストン３３ｐの先
端を結合する。これにより、可動型３２ｍは型締シリン
ダ３３により進退移動せしめられる。
【０００３】一方、型締シリンダ３３にはチェック弁３
４を介して主型締用油圧回路３５を接続するとともに、
さらに、圧縮型締用油圧回路３６を接続する。圧縮型締
用油圧回路３６は可変容量形油圧ポンプ３７を備え、こ
の油圧ポンプ３７の吐出側は、型締シリンダ３３側から
油圧ポンプ３７側への流れを阻止するチェック弁３８及
び方向制御弁３９を介して型締シリンダ３３に接続する
とともに、吸込側はフィルタ４０を介して油タンク４１
に接続する。なお、油圧ポンプ３７はポンプ本体３７
ｂ、方向制御弁３７ｖ、入力回路３７ｃを備え、入力回
路３７ｃには圧力指令（圧縮時型締圧）Ｐｓｏ、流量指
令Ｑｓｏが付与される。他方、チェック弁３８の二次側
油路３８ｓは電磁可変形リリーフ弁４２及びクーラー４
３を介して油タンク４１に接続する。また、電磁可変形
リリーフ弁４２には圧力指令（射出時型締圧）Ｐｒｏが
入力する入力回路４４を備える。
４を介して主型締用油圧回路３５を接続するとともに、
さらに、圧縮型締用油圧回路３６を接続する。圧縮型締
用油圧回路３６は可変容量形油圧ポンプ３７を備え、こ
の油圧ポンプ３７の吐出側は、型締シリンダ３３側から
油圧ポンプ３７側への流れを阻止するチェック弁３８及
び方向制御弁３９を介して型締シリンダ３３に接続する
とともに、吸込側はフィルタ４０を介して油タンク４１
に接続する。なお、油圧ポンプ３７はポンプ本体３７
ｂ、方向制御弁３７ｖ、入力回路３７ｃを備え、入力回
路３７ｃには圧力指令（圧縮時型締圧）Ｐｓｏ、流量指
令Ｑｓｏが付与される。他方、チェック弁３８の二次側
油路３８ｓは電磁可変形リリーフ弁４２及びクーラー４
３を介して油タンク４１に接続する。また、電磁可変形
リリーフ弁４２には圧力指令（射出時型締圧）Ｐｒｏが
入力する入力回路４４を備える。
【０００４】これにより、成形時には、まず、方向制御
弁３９を切換えることにより、圧縮型締用油圧回路３６
と型締シリンダ３３の間を遮断し、主型締用油圧回路３
５を作動させて型締を行う。次いで、方向制御弁３９を
切換えることにより、圧縮型締用油圧回路３６と型締シ
リンダ３３の間を接続するとともに、電磁可変形リリー
フ弁４２の入力回路４４には射出時型締圧Ｐｒｏを設定
する圧力指令を付与する（図２（Ｂ）Ｐｘ点参照）。そ
して、射出装置３１により金型３２内に溶融樹脂を射出
充填する。この際、金型３２の内圧は次第に高まり、充
填末期において当該内圧が射出時型締圧Ｐｒｏに相当す
る大きさを越えれば、可動型３２ｍは後退し、型締シリ
ンダ３３内の余剰油は方向制御弁３９、リリーフ弁４
２、クーラー４３を介して油タンク４１に戻される。
弁３９を切換えることにより、圧縮型締用油圧回路３６
と型締シリンダ３３の間を遮断し、主型締用油圧回路３
５を作動させて型締を行う。次いで、方向制御弁３９を
切換えることにより、圧縮型締用油圧回路３６と型締シ
リンダ３３の間を接続するとともに、電磁可変形リリー
フ弁４２の入力回路４４には射出時型締圧Ｐｒｏを設定
する圧力指令を付与する（図２（Ｂ）Ｐｘ点参照）。そ
して、射出装置３１により金型３２内に溶融樹脂を射出
充填する。この際、金型３２の内圧は次第に高まり、充
填末期において当該内圧が射出時型締圧Ｐｒｏに相当す
る大きさを越えれば、可動型３２ｍは後退し、型締シリ
ンダ３３内の余剰油は方向制御弁３９、リリーフ弁４
２、クーラー４３を介して油タンク４１に戻される。
【０００５】また、可動型３２ｍが圧縮代Ｈｏだけ後退
したなら、油圧ポンプ３７の入力回路３７ｃに圧縮時型
締圧Ｐｓｏを設定する圧力指令を付与する。この圧力指
令に基づいて型締シリンダ３３の型締ピストン３３ｐは
前進するとともに、可動型３２ｍは圧縮代Ｈｏだけ前進
し、これにより、金型３２内の溶融樹脂は圧縮せしめら
れる。なお、この際、図２（Ｂ）に点線で示すように、
リリーフ弁４２には最大圧（圧縮時型締圧Ｐｓｏ以上の
圧力）Ｐｒｍを設定するための圧力指令が付与される。
したなら、油圧ポンプ３７の入力回路３７ｃに圧縮時型
締圧Ｐｓｏを設定する圧力指令を付与する。この圧力指
令に基づいて型締シリンダ３３の型締ピストン３３ｐは
前進するとともに、可動型３２ｍは圧縮代Ｈｏだけ前進
し、これにより、金型３２内の溶融樹脂は圧縮せしめら
れる。なお、この際、図２（Ｂ）に点線で示すように、
リリーフ弁４２には最大圧（圧縮時型締圧Ｐｓｏ以上の
圧力）Ｐｒｍを設定するための圧力指令が付与される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の圧縮型締装置３０は射出時型締圧Ｐｒｏと圧縮時型締
圧Ｐｓｏにより制御を行う二系統の制御系が必要になる
ため、回路構成及び制御手法が複雑になり、無用なコス
トアップを招くとともに、制御が非連続的になるため、
円滑かつ高精度の制御を行うことができない難点があっ
た。
の圧縮型締装置３０は射出時型締圧Ｐｒｏと圧縮時型締
圧Ｐｓｏにより制御を行う二系統の制御系が必要になる
ため、回路構成及び制御手法が複雑になり、無用なコス
トアップを招くとともに、制御が非連続的になるため、
円滑かつ高精度の制御を行うことができない難点があっ
た。
【０００７】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、回路構成及び制御手法の簡
略化により、大幅なコストダウンを図るとともに、連続
的に制御することにより、円滑かつ高精度の制御を実行
できる射出成形機の圧縮型締装置の提供を目的とする。
課題を解決したものであり、回路構成及び制御手法の簡
略化により、大幅なコストダウンを図るとともに、連続
的に制御することにより、円滑かつ高精度の制御を実行
できる射出成形機の圧縮型締装置の提供を目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は可動型２を進退
移動させる型締シリンダ３に圧油を供給する可変容量形
油圧ポンプ４と、型締シリンダ３と油圧ポンプ４の間に
接続することにより、型締シリンダ３側から油圧ポンプ
４側への流れを阻止するチェック弁５と、チェック弁５
の二次側油路５ｓと油タンク６の間に接続したリリーフ
弁を備え、油圧ポンプ４に圧縮時型締圧Ｐｓを設定し、
かつ当該リリーフ弁に射出時型締圧Ｐｒを設定してなる
射出成形機の圧縮型締装置１を構成するに際して、特
に、リリーフ弁をパイロット操作形リリーフ弁７により
構成し、このリリーフ弁７のパイロットポート７ｐを、
前記チェック弁５の一次側油路５ｆに接続するととも
に、油圧ポンプ４に射出時型締圧Ｐｒ及び圧縮時型締圧
Ｐｓを設定することを特徴とする。
移動させる型締シリンダ３に圧油を供給する可変容量形
油圧ポンプ４と、型締シリンダ３と油圧ポンプ４の間に
接続することにより、型締シリンダ３側から油圧ポンプ
４側への流れを阻止するチェック弁５と、チェック弁５
の二次側油路５ｓと油タンク６の間に接続したリリーフ
弁を備え、油圧ポンプ４に圧縮時型締圧Ｐｓを設定し、
かつ当該リリーフ弁に射出時型締圧Ｐｒを設定してなる
射出成形機の圧縮型締装置１を構成するに際して、特
に、リリーフ弁をパイロット操作形リリーフ弁７により
構成し、このリリーフ弁７のパイロットポート７ｐを、
前記チェック弁５の一次側油路５ｆに接続するととも
に、油圧ポンプ４に射出時型締圧Ｐｒ及び圧縮時型締圧
Ｐｓを設定することを特徴とする。
【０００９】
【作用】本発明に係る射出成形機の圧縮型締装置１によ
れば、リリーフ弁７のパイロットポート７ｐはチェック
弁５の一次側油路５ｆ（油圧ポンプ４の吐出側）に接続
されるため、射出時には油圧ポンプ４に射出時型締圧Ｐ
ｒを設定する圧力指令が付与されることにより、リリー
フ弁７は自動的に射出時型締圧Ｐｒに設定される。よっ
て、金型へ溶融樹脂を充填した際に、金型の内圧（充填
圧）が射出時型締圧Ｐｒに相当する大きさを越えれば、
可動型２は後退し、これにより、圧縮代が設けられる。
この際、型締シリンダ３から排出される余剰油はリリー
フ弁７を通り油タンク６に戻される。
れば、リリーフ弁７のパイロットポート７ｐはチェック
弁５の一次側油路５ｆ（油圧ポンプ４の吐出側）に接続
されるため、射出時には油圧ポンプ４に射出時型締圧Ｐ
ｒを設定する圧力指令が付与されることにより、リリー
フ弁７は自動的に射出時型締圧Ｐｒに設定される。よっ
て、金型へ溶融樹脂を充填した際に、金型の内圧（充填
圧）が射出時型締圧Ｐｒに相当する大きさを越えれば、
可動型２は後退し、これにより、圧縮代が設けられる。
この際、型締シリンダ３から排出される余剰油はリリー
フ弁７を通り油タンク６に戻される。
【００１０】一方、圧縮時には油圧ポンプ４に圧縮時型
締圧Ｐｓを設定する圧力指令が付与されるため、油圧ポ
ンプ４から圧縮時型締圧Ｐｓの圧油が型締シリンダ３に
供給され、充填樹脂の圧縮が行われる。この際、チェッ
ク弁５の一次側油路５ｆ、即ち、油圧ポンプ４の吐出側
にはリリーフ弁７のパイロットポート７ｐが接続される
ため、圧縮時型締圧Ｐｓはパイロット圧となってリリー
フ弁７に付与される。したがって、パイロット圧が高め
られ、油圧ポンプ４から吐出する圧油がリリーフ弁７を
通って油タンク６に戻されることはない。よって、一連
の制御は油圧ポンプ４側の連続した制御のみで実行され
る。
締圧Ｐｓを設定する圧力指令が付与されるため、油圧ポ
ンプ４から圧縮時型締圧Ｐｓの圧油が型締シリンダ３に
供給され、充填樹脂の圧縮が行われる。この際、チェッ
ク弁５の一次側油路５ｆ、即ち、油圧ポンプ４の吐出側
にはリリーフ弁７のパイロットポート７ｐが接続される
ため、圧縮時型締圧Ｐｓはパイロット圧となってリリー
フ弁７に付与される。したがって、パイロット圧が高め
られ、油圧ポンプ４から吐出する圧油がリリーフ弁７を
通って油タンク６に戻されることはない。よって、一連
の制御は油圧ポンプ４側の連続した制御のみで実行され
る。
【００１１】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
面に基づき詳細に説明する。
【００１２】まず、本実施例に係る射出成形機の圧縮型
締装置１の構成について、図１を参照して説明する。
締装置１の構成について、図１を参照して説明する。
【００１３】１０は射出成形機における射出装置であ
り、この射出装置１０の前方に金型１１を備える。金型
１１は固定型１１ｃと可動型２からなり、可動型２は固
定型１１ｃに変位可能に挿入する。また、可動型２には
型締シリンダ３における型締ピストン３ｐの先端を結合
する。これにより、可動型２は型締シリンダ３により進
退移動せしめられる。
り、この射出装置１０の前方に金型１１を備える。金型
１１は固定型１１ｃと可動型２からなり、可動型２は固
定型１１ｃに変位可能に挿入する。また、可動型２には
型締シリンダ３における型締ピストン３ｐの先端を結合
する。これにより、可動型２は型締シリンダ３により進
退移動せしめられる。
【００１４】一方、型締シリンダ３の後油室にはチェッ
ク弁１２を介して主型締用油圧回路１３を接続するとと
もに、さらに、圧縮型締用油圧回路１４を接続する。こ
の場合、圧縮型締用油圧回路１４は内部パイロット形の
可変容量形油圧ポンプ４を備え、この油圧ポンプ４の吐
出側は、型締シリンダ３側から油圧ポンプ４側への流れ
を阻止するチェック弁５及びこのチェック弁５に直列に
接続した方向制御弁１５を介して型締シリンダ３に接続
する。また、油圧ポンプ４の吸込側はフィルタ１６を介
して油タンク６に接続する。なお、油圧ポンプ４はポン
プ本体４ｂ、制御弁４ｖ、入力回路４ｃを備え、この入
力回路４ｃには圧力指令（圧縮時型締圧Ｐｓ、射出時型
締圧Ｐｒ）、流量指令Ｑｓが付与される。
ク弁１２を介して主型締用油圧回路１３を接続するとと
もに、さらに、圧縮型締用油圧回路１４を接続する。こ
の場合、圧縮型締用油圧回路１４は内部パイロット形の
可変容量形油圧ポンプ４を備え、この油圧ポンプ４の吐
出側は、型締シリンダ３側から油圧ポンプ４側への流れ
を阻止するチェック弁５及びこのチェック弁５に直列に
接続した方向制御弁１５を介して型締シリンダ３に接続
する。また、油圧ポンプ４の吸込側はフィルタ１６を介
して油タンク６に接続する。なお、油圧ポンプ４はポン
プ本体４ｂ、制御弁４ｖ、入力回路４ｃを備え、この入
力回路４ｃには圧力指令（圧縮時型締圧Ｐｓ、射出時型
締圧Ｐｒ）、流量指令Ｑｓが付与される。
【００１５】他方、チェック弁５の二次側油路５ｓはパ
イロット操作形リリーフ弁７及びクーラー１７を介して
油タンク６に接続する。そして、リリーフ弁７のパイロ
ットポート７ｐはチェック弁５の一次側油路５ｆに接続
する。
イロット操作形リリーフ弁７及びクーラー１７を介して
油タンク６に接続する。そして、リリーフ弁７のパイロ
ットポート７ｐはチェック弁５の一次側油路５ｆに接続
する。
【００１６】次に、本実施例に係る射出成形機の圧縮型
締装置１の動作について、図１及び図２を参照して説明
する。
締装置１の動作について、図１及び図２を参照して説明
する。
【００１７】まず、方向制御弁１５をシンボルｂに切換
え、圧縮型締用油圧回路１４と型締シリンダ３の間を遮
断するとともに、主型締用油圧回路１３を作動させて型
締を行う。これにより、金型１１は完全に型閉される。
え、圧縮型締用油圧回路１４と型締シリンダ３の間を遮
断するとともに、主型締用油圧回路１３を作動させて型
締を行う。これにより、金型１１は完全に型閉される。
【００１８】次いで、方向制御弁１５をシンボルａに切
換え、圧縮型締用油圧回路１４と型締シリンダ３の間を
接続するとともに、油圧ポンプ４の入力回路４ｃに、図
２（Ｃ）に示す射出時型締圧Ｐｒを設定する圧力指令を
付与する。そして、射出装置１０により金型１１に対し
て溶融樹脂を射出充填する。なお、図２（Ａ）は射出装
置１０におけるスクリュの位置を示し、スクリュの前進
とともに射出充填が進行する。
換え、圧縮型締用油圧回路１４と型締シリンダ３の間を
接続するとともに、油圧ポンプ４の入力回路４ｃに、図
２（Ｃ）に示す射出時型締圧Ｐｒを設定する圧力指令を
付与する。そして、射出装置１０により金型１１に対し
て溶融樹脂を射出充填する。なお、図２（Ａ）は射出装
置１０におけるスクリュの位置を示し、スクリュの前進
とともに射出充填が進行する。
【００１９】一方、油圧ポンプ４に圧力指令（射出時型
締圧Ｐｒ）が付与されることにより、リリーフ弁７は自
動的に射出時型締圧Ｐｒに設定されるため、射出充填の
進行とともに、金型１１の内圧が次第に高まり、充填末
期において当該内圧がリリーフ弁７の設定圧である射出
時型締圧Ｐｒに相当する大きさを越えれば、可動型２は
図２（Ｄ）に示すように次第に後退し、この際、型締シ
リンダ３の後油室の余剰油は方向制御弁１５、リリーフ
弁７、クーラー１７を介して油タンク６に戻される。
締圧Ｐｒ）が付与されることにより、リリーフ弁７は自
動的に射出時型締圧Ｐｒに設定されるため、射出充填の
進行とともに、金型１１の内圧が次第に高まり、充填末
期において当該内圧がリリーフ弁７の設定圧である射出
時型締圧Ｐｒに相当する大きさを越えれば、可動型２は
図２（Ｄ）に示すように次第に後退し、この際、型締シ
リンダ３の後油室の余剰油は方向制御弁１５、リリーフ
弁７、クーラー１７を介して油タンク６に戻される。
【００２０】また、可動型２が後退し、設定した圧縮代
Ｈに達したなら、油圧ポンプ４の入力回路４ｃに、図２
（Ｃ）に示す圧縮時型締圧Ｐｓを設定する圧力指令を付
与する。よって、圧縮時型締圧Ｐｓにより型締シリンダ
３の型締ピストン３ｐが前進、即ち、可動型２が圧縮代
Ｈだけ前進し、これにより、金型１１内の溶融樹脂は圧
縮せしめられる（図２（Ｄ）参照）。なお、チェック弁
５の一次側油路５ｆ、即ち、油圧ポンプ４の吐出側には
リリーフ弁７のパイロットポート７ｐが接続されるた
め、圧縮時型締圧Ｐｓはパイロット圧となり、リリーフ
弁７に付与される。したがって、リリーフ弁７のパイロ
ット圧が高められ、油圧ポンプ４から吐出する圧油がリ
リーフ弁７を通って油タンク６に戻されることはない。
Ｈに達したなら、油圧ポンプ４の入力回路４ｃに、図２
（Ｃ）に示す圧縮時型締圧Ｐｓを設定する圧力指令を付
与する。よって、圧縮時型締圧Ｐｓにより型締シリンダ
３の型締ピストン３ｐが前進、即ち、可動型２が圧縮代
Ｈだけ前進し、これにより、金型１１内の溶融樹脂は圧
縮せしめられる（図２（Ｄ）参照）。なお、チェック弁
５の一次側油路５ｆ、即ち、油圧ポンプ４の吐出側には
リリーフ弁７のパイロットポート７ｐが接続されるた
め、圧縮時型締圧Ｐｓはパイロット圧となり、リリーフ
弁７に付与される。したがって、リリーフ弁７のパイロ
ット圧が高められ、油圧ポンプ４から吐出する圧油がリ
リーフ弁７を通って油タンク６に戻されることはない。
【００２１】よって、油圧ポンプ４側の連続した制御の
みで実行できるため、回路構成及び制御手法を簡略化す
ることができ、大幅なコストダウンを図れるとともに、
円滑かつ高精度の制御を実行できる。
みで実行できるため、回路構成及び制御手法を簡略化す
ることができ、大幅なコストダウンを図れるとともに、
円滑かつ高精度の制御を実行できる。
【００２２】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成、手法等において、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で任意に変更できる。
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成、手法等において、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で任意に変更できる。
【００２３】
【発明の効果】このように、本発明は可動型を進退移動
させる型締シリンダに圧油を供給する可変容量形油圧ポ
ンプと、型締シリンダと油圧ポンプの間に接続すること
により型締シリンダ側から油圧ポンプ側への流れを阻止
するチェック弁と、チェック弁の二次側油路と油タンク
の間に接続したリリーフ弁を備え、油圧ポンプに圧縮時
型締圧を設定し、かつリリーフ弁に射出時型締圧を設定
してなる射出成形機の圧縮型締装置において、リリーフ
弁をパイロット操作形リリーフ弁により構成し、このリ
リーフ弁のパイロットポートを前記チェック弁の一次側
油路に接続するとともに、油圧ポンプに射出時型締圧及
び圧縮時型締圧を設定してなるため、回路構成及び制御
手法の簡略化により、大幅なコストダウンを図れるとと
もに、連続的に制御することにより、円滑かつ高精度の
制御を実行できるという顕著な効果を奏する。
させる型締シリンダに圧油を供給する可変容量形油圧ポ
ンプと、型締シリンダと油圧ポンプの間に接続すること
により型締シリンダ側から油圧ポンプ側への流れを阻止
するチェック弁と、チェック弁の二次側油路と油タンク
の間に接続したリリーフ弁を備え、油圧ポンプに圧縮時
型締圧を設定し、かつリリーフ弁に射出時型締圧を設定
してなる射出成形機の圧縮型締装置において、リリーフ
弁をパイロット操作形リリーフ弁により構成し、このリ
リーフ弁のパイロットポートを前記チェック弁の一次側
油路に接続するとともに、油圧ポンプに射出時型締圧及
び圧縮時型締圧を設定してなるため、回路構成及び制御
手法の簡略化により、大幅なコストダウンを図れるとと
もに、連続的に制御することにより、円滑かつ高精度の
制御を実行できるという顕著な効果を奏する。
【図１】本発明に係る射出成形機の圧縮型締装置の油圧
回路図、
回路図、
【図２】同圧縮型締装置における各部の動作のタイミン
グチャート、
グチャート、
【図３】従来の技術に係る射出成形機の圧縮型締装置の
油圧回路図、
油圧回路図、
１ 圧縮型締装置 ２ 可動型 ３ 型締シリンダ ４ 可変容量形油圧ポンプ ５ チェック弁 ５ｆ 一次側油路 ５ｓ 二次側油路 ６ 油タンク ７ リリーフ弁 ７ｐ パイロットポート Ｐｒ 射出時型締圧 Ｐｓ 圧縮時型締圧
Claims (1)
- 【請求項１】 可動型を進退移動させる型締シリンダに
圧油を供給する可変容量形油圧ポンプと、型締シリンダ
と油圧ポンプの間に接続することにより型締シリンダ側
から油圧ポンプ側への流れを阻止するチェック弁と、チ
ェック弁の二次側油路と油タンクの間に接続したリリー
フ弁を備え、油圧ポンプに圧縮時型締圧を設定し、かつ
リリーフ弁に射出時型締圧を設定してなる射出成形機の
圧縮型締装置において、前記リリーフ弁をパイロット操
作形リリーフ弁により構成し、このリリーフ弁のパイロ
ットポートを前記チェック弁の一次側油路に接続すると
ともに、油圧ポンプに射出時型締圧及び圧縮時型締圧を
設定してなることを特徴とする射出成形機の圧縮型締装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5098977A JP2527126B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 射出成形機の圧縮型締装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5098977A JP2527126B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 射出成形機の圧縮型締装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06285932A true JPH06285932A (ja) | 1994-10-11 |
| JP2527126B2 JP2527126B2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=14234087
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5098977A Expired - Fee Related JP2527126B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 射出成形機の圧縮型締装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2527126B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113510176A (zh) * | 2020-04-10 | 2021-10-19 | 初冠南 | 一种充压镦形成形装置 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP5098977A patent/JP2527126B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113510176A (zh) * | 2020-04-10 | 2021-10-19 | 初冠南 | 一种充压镦形成形装置 |
| CN113510176B (zh) * | 2020-04-10 | 2024-01-19 | 初冠南 | 一种充压镦形成形装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2527126B2 (ja) | 1996-08-21 |
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