JPH06285914A - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型

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JPH06285914A JP19949992A JP19949992A JPH06285914A JP H06285914 A JPH06285914 A JP H06285914A JP 19949992 A JP19949992 A JP 19949992A JP 19949992 A JP19949992 A JP 19949992A JP H06285914 A JPH06285914 A JP H06285914A
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/2673Moulds with exchangeable mould parts, e.g. cassette moulds

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 突出しストロークを異にするカセット式金型
を装着する場合にも、共通のベースプレートで対応可能
とし、カセット式金型の互換性を向上させる。 【構成】 可動側ベースプレート15に、カセット式金
型16が装着してある。可動側受け板14の前面に形成
した凹部14aには、厚肉部18aと薄肉部18bとを
有するスライド式カセット式金型受け板18が設けてあ
る。カセット式金型16のキャビティ16aに出没する
第1の突出しピン16fは、第2の突出しピン19bに
よって進退可能である。小さいカセット式金型を装着す
る場合には、厚肉部18aで支持し、大きいカセット式
金型に変更する場合には、スライド式カセット式金型受
け板を移動させ薄肉部で支持する。その他複数の厚みの
異なるカセット式金型受け板を備え、カセット式金型の
大きさに対応して適宜これを選択するようにしてもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カセット式金型を挿脱
自在に装着してなる射出成形金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形機に用いられる金型として、キ
ャビティを形成する部分をカセット式金型によって構成
し、これらのカセット式金型を多数用意しておき、成形
品が異なるごとにこれを交換することにより、多種類の
成形品に対応できるようにした射出成形金型が広く用い
られている。
【0003】図5は、カセット式金型を装着した射出成
形金型のうち、可動側金型の部分を示すもので、シリン
ダロッド(図示略)によって進退する可動側取付け板5
2の前面にスペーサブロック53、その前面に可動側受
け板54、さらにその前面に可動側ベースプレート55
が当接している。
【0004】可動側ベースプレート55に設けてあるカ
セット式金型収納凹部55aには、カセット式金型56
が装着してある。カセット式金型56は、キャビティ5
6aを有する型板56bの背後に第1の突出し機構57
を備えている。第1の突出し機構57を構成する第1の
突出し板57aの底面は、カセット式金型の底板56d
によって支持されている。カセット式金型56の後端部
は、固定キー58によって可動側ベースプレート55に
脱落不能に固定してある。第1の突出し機構57は、ス
ペーサブロック53内に設けてある第2の突出し機構5
9を構成する第2の突出しピン59aの先端部が第1の
突出し板57aを押圧することによって突き出し可能で
ある。カセット式金型56の底板56dは、その背後に
位置するベース金型の受け板54によって支持されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カセット式
金型を採用する場合には、金型のコスト上の問題として
共通のベース金型に、いかに多くの種類のカセット式金
型を装着可能かつ、カセット式金型の交換を容易に行う
ことができるかが重要なポイントになる。ところが、上
記した従来技術では、射出成形後の突出しストロークが
等しい場合には、第1の突出し機構の大きさが同じなの
で、同一のベースプレートでカセット式金型の互換性を
維持できる。しかし、成形品によって突出しストローク
を異にしなければならないような場合が多くあり、この
ような場合には、カセット式金型の全長も異なるものに
しなければならなくなってくる。したがって、突出しス
トロークが異なるカセット式金型を用いる場合、第1の
突出し機構の背面を受け板54によって支持するには、
これに対応した厚さのベースプレートを用いなければな
らなくなるため、カセット式金型の互換性に制約を受け
ている。
【0006】これに対しては、ベースプレートを厚くし
ておき、カセット式金型の後端部がベースプレートの途
中に位置させ、後端部を固定せずフリーな状態とし、ど
のような突出しストロークにも対応可能にすることによ
り、同一のベースプレートによって対応させることも行
われている。しかし、成形の際のキャビティ内の射出圧
は、型板に加わるだけではなく、突出しピンの先端にも
加わり、突出しピンを押し込んで、成形品の表面に突部
を作ったり、突出し板に不均等な力が働いて、これを歪
ませたりすることがあるなどにより採用が困難である。
【0007】そこで、本発明の目的は、大きさの異なる
カセット式金型を共通のベースプレートに容易かつ確実
に装着可能とすることにより、カセット式金型の互換性
を高めて射出成形品のコストの引き下げを図ることにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の射出成形金型は、固定側金型と可動側金
型とからなり、可動側金型の可動側ベースプレートに設
けられたカセット式金型収納凹部に挿脱交換可能なカセ
ット式金型と、カセット式金型収納凹部と対向的に可動
側金型に設けられてカセット式金型の底面を支持するも
のであり、カセット式金型の大きさに応じてカセット式
金型と当接する位置の板厚が選択されるカセット式金型
受け板とを含んでいるところに特徴がある。
【0009】上記したカセット式金型受け板は、厚みの
異なる複数種類のものがあり、カセット式金型の大きさ
に応じてカセット式金型受け板が選択的に可動側金型に
装着されるものである。
【0010】また、別の手段として、カセット式金型受
け板は、厚肉部と薄肉部とを有しており、厚肉部がカセ
ット式金型収納凹部と対向する状態と、薄肉部がカセッ
ト式金型収納凹部と対向する状態との間で移動可能なス
ライド式カセット式金型受け板によって構成してある。
【0011】
【作用】突出しストロークの小さいカセット式金型を装
着する場合には、板厚の大きいカセット式金型受け板を
選択し、板厚の小さいカセット式金型を装着するときに
は、板厚の大きいカセット式金型受け板を選択し、カセ
ット式金型の底面を支持可能にしている。
【0012】カセット式金型受け板としてスライド式カ
セット式金型受け板を採用した場合には、厚肉部をカセ
ット式金型収納凹部に対向させることによってその底部
を支持する。大きなカセット式金型を装着する場合に
は、スライド式カセット式金型受け板を移動させ、薄肉
部を収納凹部に対向する状態とし、カセット式金型を薄
肉部によって支持する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。図1〜図4に示すように、射出成形金
型は固定側金型Pと可動側金型Qとにより構成される。
【0014】まず、図1を参照して、固定側金型Pにつ
いて説明する。固定側取り付け板1には、スプルー2a
が形成されたノズルブッシュ2がロケーティングリング
3を介して取り付けてある。ノズルブッシュ2には射出
成形機のノズル(図示略)が嵌合可能である。また、固
定側取り付け板1の4隅には、可動側金型Qを支持する
サポート軸4がそれぞれ固着してある(1本だけ図
示)。固定側取り付け板1の前面には、固定側受け板5
が固着してあり、上記したノズルブッシュ2の先端部
は、この受け板5の中央部に設けたテーパ穴部5aに嵌
着している。
【0015】受け板5の前面側(図右側)には、固定側
ベースプレート6がサポート軸4に沿って移動可能に設
けてある。固定側ベースプレート6の中心部には背面側
を大きくした段差に形成したキー溝を有するカセット式
金型収納凹部6aが設けてあり、この凹部6aに固定側
カセット式金型7が装着してある。
【0016】固定側カセット式金型7は、前端につば部
7aを形成してあり、カセット式金型収納凹部6aに挿
入したときに、このつば部7aによって係止可能であ
る。このカセット式金型7を固定側ベースプレート6に
装着したときに、後端部は固定側ベースプレート6の背
面と一致する。カセット式金型7の後端には、小さなつ
ば部7bが形成してあり、このつば部7bとカセット式
金型収納凹部6aのキー溝に係合させた固定キー8によ
って固定側ベースプレート6に固定してある。カセット
式金型7の中心部に設けてあるランナー7cの後端部
は、ノズルブッシュ2のスプルー2aと連結し、前端部
は、キャビティ7dと連通しており、ノズルとカセット
式金型のキャビティ7dとはランナ7cを介して連通し
ている。
【0017】カセット式金型7の前面にはスペーサ9が
設けてあり、型締めが行われたときに、このスペーサが
後述の可動側ベースプレート15に当接し、固定側カセ
ット式金型7との間に無理な力が生じないようにしてあ
る。また、固定側ベースプレート6の4隅には、サポー
ト軸4と平行してそれぞれガイド軸10が設けてある
(1本だけ図示)。
【0018】次に、可動側金型Qについて説明する。図
示しないシリンダロッドの先端に固着してある可動側取
り付け板12の前面(図左側)にスペーサブロック13
が固着してあり、その前面に受け板14が、さらにその
前面に可動側ベースプレート15が設けてある。可動側
ベースプレート15の四隅に設けてあるサポート軸用穴
およびガイド穴には、サポート軸4およびガイド軸10
が挿通している。
【0019】可動側ベースプレート15には、貫通穴か
らなるカセット式金型収納凹部15aが設けてあり、こ
の凹部15aには可動側カセット式金型16が装着して
ある。可動側カセット式金型16は、キャビティ16a
を形成してある型板16bの背後に、スペーサ16cに
よって空間を形成してある。この空間には、キャビティ
16a内に残された成形品を突き落とす第1の突出し機
構Rが設けてある。第1の突出し機構Rは、突出し板1
6eおよびこの突出し板に固着してある突出しピン16
fを備え、各突出しピン16fには、この突出しピン1
6fを後退させる方向に付勢する戻しばね(図示略)が
挿着してある。
【0020】型板16bの中心部には、コアピン16g
が先端部をキャビティ16a内に突出させた状態に設け
てある。スペーサ16cの後端部には、これよりも大き
な面積の底板16dが固着してあり、カセット式金型1
6の後端部につば部を設けた状態にしてある。底板16
dの後端部は、可動側ベースプレート15に装着した状
態でこのベースプレート15の背面と一致している。こ
の底板16dは、可動側ベースプレート15の側方から
差し込まれた固定キー17によって係止されており、固
定側ベースプレート15にカセット式金型16を脱落不
能に固定している。
【0021】可動側受け板14の前面中央部には、底面
が平垣な凹部14aが設けてあり、この凹部14aに
は、厚肉部18aと薄肉部18bとを有するスライド式
カセット式金型受け板18が装着してある。スライド式
カセット式金型受け板18は、厚肉部18aがカセット
式金型収納凹部15aと対向する状態と、薄肉部18b
が対向する状態との間で移動可能な状態に装着してあ
る。図1では、スライド式カセット式金型受け板18
は、厚肉部18aがカセット式金型収納凹部15aと対
向する状態になっており、カセット式金型16の後端部
と固定側ベースプレート15の背面とを一致させてあ
る。カセット式金型の底面16hはこの厚肉部18aに
よって支持されている。
【0022】可動側受け板14の背後に位置するスペー
サブロック13の中心部には、板の両面に貫通する収納
穴部13aが設けてあり、この収納穴部には、第2の突
出し機構Sが往復自在に収納してある。第2の突出し機
構Sは、第2の突出し板19aおよびこれに固着してい
る第2の突出しピン19bとを含み、突き出しピンの先
端部は可動側受け板14を貫通し、さらにスライド式カ
セット式金型受け板18の透孔18cを貫通してカセッ
ト式金型16の底板16dに設けてある穴内に位置して
いる。各第2の突出しピン19bには、これを後退させ
る方向に付勢する戻しばね(図示略)が挿通してある。
可動側取り付け板12の中心部には、図示しないエジェ
クタロッドの貫通穴12aが設けてある。
【0023】以上の構成をした金型を射出成形機に装着
し、シリンダによって可動側金型Qを固定側金型Pに近
づく方向に移動させ、固定側カセット式金型7の前面と
可動側カセット式金型16の前面とを当接させて型締め
する。これにより両カセット式金型の間には、中心部に
コア16gを有するキャビティが区画形成される。ここ
でノズルからランナ7cを介して溶融樹脂をキャビティ
内に射出して充填し、所定のキュアリングタイムをとっ
た後に、可動側金型Qを後退させて型開きする。このと
き可動側取り付け板12の中心部に設けてある貫通穴1
2aから図示しないエジェクタロッドが突き出され、第
2の突出し機構Sは、可動側金型Qに対して相対移動
し、第2の突出しピン19bによって第1の突出し板1
6eを移動させる。この結果、これと一体の第1の突出
しピン16fが型板16bから突き出て、キャビティ1
6aに残っている成形品を突き落とす。図2は、成形品
を突き落した時の状態を示している。
【0024】第1の突出し板および第2の突出し板は、
それぞれ戻しばねによって、後方に付勢されているの
で、エジェクタロッドが後退すれば、各突出しピン16
f,19bはそれぞれ後退して元の位置に復帰する。
【0025】次に、突出しストロークの大きなカセット
式金型を、可動側ベースプレート15に装着した場合に
ついて説明する。図3に示すように、可動側ベースプレ
ート15のカセット式金型収納凹部15aに、突出しス
トロークを大きくした構成のカセット式金型26が装着
してある。カセット式金型26の底板26dは、可動側
ベースプレート15の背面よりも後方の受け板14の凹
部14a内に突出している。この底板26dの突出した
部分の底面には、カセット式金型受け板18の薄肉部1
8bが当椄している。このため、カセット式金型26
は、薄肉部18bを介して可動側受け板14によって支
持された状態となる。
【0026】大きなカセット式金型26を装着する場合
には、予めスライド式カセット式金型受け板18を凹部
14a内でしゅう動させて、薄肉部18bをカセット式
金型収納凹部15aと対向させておき、カセット式金型
26の底面26hを、この薄肉部18bと対接させてか
ら固定キー27で脱落不能に固定する。
【0027】第2の突出し機構Sは、薄肉部18bで支
持する場合にも、厚肉部のときと共通のものを使用する
ので、第2の突出しピン19bの先端部は、第1の突出
し板26eの底面すれすれに位置するようになる。この
ため、第1の突出しピン26fの突出しストロークはそ
れだけ大きくなっている。金型自体の基本的動作は、カ
セット式金型の大小にかかわらず同一である。図4に突
出しストロークの大きい成形品を突き落した状態を示
す。
【0028】本実施例では、カセット式金型受け板とし
てスライド式カセット式金型受け板を採用しているが、
これを厚みの異なる複数のカセット式金型受け板によっ
て構成し、カセット式金型の大きさに対応してカセット
式金型を支持可能な厚みのものを選択するようにしても
よい。これにより、カセット式金型受け板の厚みの数だ
けのカセット式金型を有効に支持可能になるので、カセ
ット式金型の互換性が向上する。
【0029】なお、本実施例では、説明の都合により、
カセット式金型を1個だけ装着したもので説明している
が、複数のカセット式金型を装着して同時に複数個の成
形品を得るようにすることも可能であり、実際には複数
のカセット式金型を装着にしたものが広く採用されてい
る。
【0030】
【考案の効果】以上、説明したように、本発明は、カセ
ット式金型を支持する受け板に、カセット式金型に対応
した厚さのカセット式金型受け板を選択して設けるよう
にしてあるので、カセット式金型の突出しストロークを
異にするカセット式金型を採用する場合に、共通の可動
側ベースプレートで対応可能になり、金型のコスト低下
に寄与する。このカセット式金型受け板としてスライド
式カセット式金型受け板を採用すれば、成形品の突出し
ストロークの小さいカセット式金型を使用する場合と大
きいものを使用する場合とに応じてこれを容易に移動さ
せ、厚肉部によってカセット式金型を支持したり、薄肉
部によってこれを支持したりすることが可能となるの
で、カセット式金型の大小によるカセット式金型受け板
の選択が容易となり、カセット式金型の互換性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】小さいカセット式金型を厚肉部で支持している
状態を示す断面図である。
【図2】同上の突出しピンが成形品を突き出した状態を
示す断面図である。
【図3】大きいカセット式金型を薄肉部で支持している
状態を示す断面図である。
【図4】同上の突出しピンが成形品を突き出した状態を
示す断面図である。
【図5】従来例の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
P 固定側金型 Q 可動側金型 15 可動側ベースプレート 15a カセット式金型収納凹部 16,26 カセット式金型 16h,26h 底面 18 (スライド式)カセット式金型受け
板 18a 厚肉部 18b 薄肉部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側金型と可動側金型とからなり、 上記可動側金型の可動側ベースプレートに設けられたカ
    セット式金型収納凹部に挿脱交換可能なカセット式金型
    と、 上記カセット式金型収納凹部と対向的に上記可動側金型
    に設けられて上記カセット式金型の底面を支持するもの
    であり、上記カセット式金型の大きさに応じて上記カセ
    ット式金型と当接する位置の板厚が選択されるカセット
    式金型受け板とを含むことを特徴とする射出成形金型。
  2. 【請求項2】 厚みの異なる複数種類の上記カセット式
    金型受け板を有し、上記カセット式金型の大きさに応じ
    て上記カセット式金型受け板が選択的に上記可動側金型
    に装着されることを特徴とする請求項1に記載の射出成
    形金型。
  3. 【請求項3】 上記カセット式金型受け板は、厚肉部と
    薄肉部とを有しており、上記厚肉部が上記カセット式金
    型収納凹部と対向する状態と、上記薄肉部が上記カセッ
    ト式金型収納凹部と対向する状態との間で移動可能なス
    ライド式カセット式金型受け板であることを特徴とする
    請求項1に記載の射出成形金型。
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