JP2936381B2 - カセット式射出成形金型装置 - Google Patents
カセット式射出成形金型装置Info
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- JP2936381B2 JP2936381B2 JP6275029A JP27502994A JP2936381B2 JP 2936381 B2 JP2936381 B2 JP 2936381B2 JP 6275029 A JP6275029 A JP 6275029A JP 27502994 A JP27502994 A JP 27502994A JP 2936381 B2 JP2936381 B2 JP 2936381B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/2673—Moulds with exchangeable mould parts, e.g. cassette moulds
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、カセット式射出成形金
型装置に関するものである。
型装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】最近の射出成形における成形品のコスト
低減の手段として、異なる成形品ごとに異なるキャビテ
ィ部を備えたカセット金型だけを交換するようにしたい
わゆるカセット式射出成形金型装置が採用されている。
カセット式射出成形金型装置は、固定側および可動側ベ
ースプレートのそれぞれにカセット金型が取り付けられ
て構成される。そして、異なる成形品ごとに異なるキャ
ビティ部を備えるカセット金型に交換されて成形作業が
行なわれるのである。
低減の手段として、異なる成形品ごとに異なるキャビテ
ィ部を備えたカセット金型だけを交換するようにしたい
わゆるカセット式射出成形金型装置が採用されている。
カセット式射出成形金型装置は、固定側および可動側ベ
ースプレートのそれぞれにカセット金型が取り付けられ
て構成される。そして、異なる成形品ごとに異なるキャ
ビティ部を備えるカセット金型に交換されて成形作業が
行なわれるのである。
【０００３】ところで、従来はカセット金型の組み込み
機構として回転締め付け機構やクランプ機構等が用いら
れていたが、それらの機構を用いていては組み込み作業
に時間がかかり、逆に射出成形作業の能率が低下してし
まう問題がある。そこで、本願出願人によって、例えば
特開平４−５９３２１号公報に、カセット金型の組み込
み作業が簡単になるように、固定側ベースプレートおよ
び可動側ベースプレートのその厚み方向にカセット金型
挿入凹部が形成してあり、そのカセット金型挿入凹部が
形成されている所に面方向にキー溝が形成してあり、カ
セット金型挿入凹部にカセット金型が挿入されている状
態でカセット金型の係止部をクシ歯状の固定キーで係止
することによってカセット金型を固定する技術が提案さ
れている。
機構として回転締め付け機構やクランプ機構等が用いら
れていたが、それらの機構を用いていては組み込み作業
に時間がかかり、逆に射出成形作業の能率が低下してし
まう問題がある。そこで、本願出願人によって、例えば
特開平４−５９３２１号公報に、カセット金型の組み込
み作業が簡単になるように、固定側ベースプレートおよ
び可動側ベースプレートのその厚み方向にカセット金型
挿入凹部が形成してあり、そのカセット金型挿入凹部が
形成されている所に面方向にキー溝が形成してあり、カ
セット金型挿入凹部にカセット金型が挿入されている状
態でカセット金型の係止部をクシ歯状の固定キーで係止
することによってカセット金型を固定する技術が提案さ
れている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】カセット式射出成形金
型装置において、２プレート方式のものは、金型装置全
体の構成上、キャビティ部まで通ずる溶融樹脂の流路で
あるランナー部がカセット金型の型板の中央部に位置す
るようになっている。また、キャビティ部とランナー部
との間をつなぐゲート部の形状は成形品の形状によって
決まるが、例えばそのゲート部としてサイドゲート方式
が採用される場合には、カセット金型の型板上のキャビ
ティ部の配置に大きな制約を受ける。すなわち、製品形
状に合わせてカセット金型の型板中央部からサイドゲー
ト部を形成する場合、キャビティ部の形成位置が製品１
個だけのためにカセット金型の型板の約半面（ランナー
部の幅とサイドゲート部の幅を差し引くため半面全部は
不可）しか使用できないことになる。カセット金型の型
板の約半面で複数個取りのキャビティ部を形成可能であ
る場合には問題はない（ランナー部から複数個に枝分か
れしたサイドゲート部が形成されることになる）。しか
しながら、１個取りの場合には、そのカセット金型の型
板の約半面しか使用しないことになりカセット金型の型
板の半面は使用しておらず有効利用しているとはいえな
い状態であり、また、さらにはそのサイズのカセット金
型の型板の約半面よりわずかに大きい場合に、そのサイ
ズのカセット金型の使用は不可能となってしまって、カ
セット金型の型板の約半面をほとんど空けた状態である
にもかかわらず、もう一つ大きなサイズのカセット金型
を使用することになってしまう。
型装置において、２プレート方式のものは、金型装置全
体の構成上、キャビティ部まで通ずる溶融樹脂の流路で
あるランナー部がカセット金型の型板の中央部に位置す
るようになっている。また、キャビティ部とランナー部
との間をつなぐゲート部の形状は成形品の形状によって
決まるが、例えばそのゲート部としてサイドゲート方式
が採用される場合には、カセット金型の型板上のキャビ
ティ部の配置に大きな制約を受ける。すなわち、製品形
状に合わせてカセット金型の型板中央部からサイドゲー
ト部を形成する場合、キャビティ部の形成位置が製品１
個だけのためにカセット金型の型板の約半面（ランナー
部の幅とサイドゲート部の幅を差し引くため半面全部は
不可）しか使用できないことになる。カセット金型の型
板の約半面で複数個取りのキャビティ部を形成可能であ
る場合には問題はない（ランナー部から複数個に枝分か
れしたサイドゲート部が形成されることになる）。しか
しながら、１個取りの場合には、そのカセット金型の型
板の約半面しか使用しないことになりカセット金型の型
板の半面は使用しておらず有効利用しているとはいえな
い状態であり、また、さらにはそのサイズのカセット金
型の型板の約半面よりわずかに大きい場合に、そのサイ
ズのカセット金型の使用は不可能となってしまって、カ
セット金型の型板の約半面をほとんど空けた状態である
にもかかわらず、もう一つ大きなサイズのカセット金型
を使用することになってしまう。
【０００５】そこで本発明の目的は、カセット式射出成
形金型装置におけるカセット金型のキャビティ部を型板
の面積を有効に利用して可及的に大きくすることにあ
る。
形金型装置におけるカセット金型のキャビティ部を型板
の面積を有効に利用して可及的に大きくすることにあ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、固定側ベースプレートと可動側ベース
プレートとにそれぞれその厚み方向に形成してあるカセ
ット金型収納凹部と、カセット金型収納凹部に装着され
るカセット金型とを含み、カセット金型は、カセット金
型収納凹部に挿入される挿入部と、カセット金型収納凹
部の外周部に当接するつば部とからなり、外周部には位
置決めピンが、つば部には位置決めピンと嵌合する位置
決め孔がそれぞれ設けられるカセット式射出成形金型装
置において、カセット金型収納凹部の平面形状は、カセ
ット金型の挿入部の平面形状に対して十分な余裕を有す
る大きさに形成されており、両ベースプレートの位置決
めピンの配設位置は不変であるが、カセット金型のつば
部に設けられる位置決め孔は、成形すべき成形品の平面
形状に対応して平面方向に平行移動して設けられてい
る。
に、本発明では、固定側ベースプレートと可動側ベース
プレートとにそれぞれその厚み方向に形成してあるカセ
ット金型収納凹部と、カセット金型収納凹部に装着され
るカセット金型とを含み、カセット金型は、カセット金
型収納凹部に挿入される挿入部と、カセット金型収納凹
部の外周部に当接するつば部とからなり、外周部には位
置決めピンが、つば部には位置決めピンと嵌合する位置
決め孔がそれぞれ設けられるカセット式射出成形金型装
置において、カセット金型収納凹部の平面形状は、カセ
ット金型の挿入部の平面形状に対して十分な余裕を有す
る大きさに形成されており、両ベースプレートの位置決
めピンの配設位置は不変であるが、カセット金型のつば
部に設けられる位置決め孔は、成形すべき成形品の平面
形状に対応して平面方向に平行移動して設けられてい
る。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の詳細を添付図面に示した好適
な実施例にそって説明する。
な実施例にそって説明する。
【０００８】図１は、本発明のカセット式射出成形金型
装置の縦方向断面図を示し、本発明のカセット式射出成
形金型装置における固定側カセット金型１および可動側
カセット金型２として、実線で示すものと２点鎖線で示
すものとの２種類のものが示されている。２点鎖線で示
されるものは、溶融樹脂の流路であるランナー部１ａの
位置が固定側カセット金型１の型板１ｂの中央部になる
ように固定側ベースプレート５および可動側ベースプレ
ート８に取り付けられている固定側カセット金型および
可動側カセット金型２を示している。そして、実線で示
されるものは、ランナー部１ａの位置が固定側カセット
金型１の型板１ｂの中央部に対して固定側ベースプレー
ト５および可動側ベースプレート８の平面と垂直な方向
に平行移動した位置に取り付けられている固定側カセッ
ト金型１および可動側カセット金型２を示している。
装置の縦方向断面図を示し、本発明のカセット式射出成
形金型装置における固定側カセット金型１および可動側
カセット金型２として、実線で示すものと２点鎖線で示
すものとの２種類のものが示されている。２点鎖線で示
されるものは、溶融樹脂の流路であるランナー部１ａの
位置が固定側カセット金型１の型板１ｂの中央部になる
ように固定側ベースプレート５および可動側ベースプレ
ート８に取り付けられている固定側カセット金型および
可動側カセット金型２を示している。そして、実線で示
されるものは、ランナー部１ａの位置が固定側カセット
金型１の型板１ｂの中央部に対して固定側ベースプレー
ト５および可動側ベースプレート８の平面と垂直な方向
に平行移動した位置に取り付けられている固定側カセッ
ト金型１および可動側カセット金型２を示している。
【０００９】図に示されているように、本発明のカセッ
ト式射出成形金型装置は、２プレート方式のカセット式
射出成形金型装置で、固定側カセット金型１のゲート部
１ｃはサイドゲート方式のものである。
ト式射出成形金型装置は、２プレート方式のカセット式
射出成形金型装置で、固定側カセット金型１のゲート部
１ｃはサイドゲート方式のものである。
【００１０】まず固定側金型Ｐについて説明する。
【００１１】固定側取付板３にはスプルー９ａが形成さ
れたスプルーブッシュ９がロケートリング１０を介して
取り付けてある。スプルーブッシュ９には射出成形機の
ノズル（図示せず）が嵌合する。固定側取付板３の前面
には固定側受板４が固定されており、固定側受板４の前
面には固定側ベースプレート５が固定されている。固定
側ベースプレート５には４本のガイドピン１１が固着し
てあり、後述する可動側ベースプレート８に固着されて
いるガイドピンブッシュ１２に嵌合することによって、
固定側金型Ｐと可動側金型Ｑとの型締め時のガイドをす
る。
れたスプルーブッシュ９がロケートリング１０を介して
取り付けてある。スプルーブッシュ９には射出成形機の
ノズル（図示せず）が嵌合する。固定側取付板３の前面
には固定側受板４が固定されており、固定側受板４の前
面には固定側ベースプレート５が固定されている。固定
側ベースプレート５には４本のガイドピン１１が固着し
てあり、後述する可動側ベースプレート８に固着されて
いるガイドピンブッシュ１２に嵌合することによって、
固定側金型Ｐと可動側金型Ｑとの型締め時のガイドをす
る。
【００１２】固定側ベースプレート５の中央部には固定
側カセット金型１を収納するカセット金型収納凹部５ａ
が形成されている。また、固定側ベースプレート５の裏
面側には断面略矩形のキー溝（図示せず）が面方向上下
に形成されている。固定側カセット金型のつば部１ｄが
カセット金型収納凹部５ａの外周部５ｂに当接した状態
において、固定側カセット金型１の挿入部１ｅに形成さ
れている係止部１ｆが固定キー１３に係止されて固定側
カセット金型１は固定側ベースプレート５に取り付けら
れる。
側カセット金型１を収納するカセット金型収納凹部５ａ
が形成されている。また、固定側ベースプレート５の裏
面側には断面略矩形のキー溝（図示せず）が面方向上下
に形成されている。固定側カセット金型のつば部１ｄが
カセット金型収納凹部５ａの外周部５ｂに当接した状態
において、固定側カセット金型１の挿入部１ｅに形成さ
れている係止部１ｆが固定キー１３に係止されて固定側
カセット金型１は固定側ベースプレート５に取り付けら
れる。
【００１３】固定側ベースプレート５にはカセット金型
収納凹部５ａの外周部５ｂに対角線上に１対の位置決め
ピン１４が植設されている。位置決めピン１４の先端部
はテーパ状になっている。位置決めピン１４は固定側ベ
ースプレート５に摺動可能に軸支されて出没自在であ
り、後方をばね１５で押圧されて突き出した状態にあ
る。位置決めピン１４は固定側カセット金型１のつば部
１ｄに設けられている位置決め孔１ｇと嵌合して固定側
カセット金型１の位置決めを行なう。
収納凹部５ａの外周部５ｂに対角線上に１対の位置決め
ピン１４が植設されている。位置決めピン１４の先端部
はテーパ状になっている。位置決めピン１４は固定側ベ
ースプレート５に摺動可能に軸支されて出没自在であ
り、後方をばね１５で押圧されて突き出した状態にあ
る。位置決めピン１４は固定側カセット金型１のつば部
１ｄに設けられている位置決め孔１ｇと嵌合して固定側
カセット金型１の位置決めを行なう。
【００１４】固定側カセット金型１のつば部１ｄのパー
ティングライン面側には、対角線上に１対の位置決めピ
ン１ｈが植設してあり、後述する可動側カセット金型２
の位置決め孔２ａと嵌合することによって型締め時のガ
イドをする。
ティングライン面側には、対角線上に１対の位置決めピ
ン１ｈが植設してあり、後述する可動側カセット金型２
の位置決め孔２ａと嵌合することによって型締め時のガ
イドをする。
【００１５】次に、可動側金型Ｑについて説明する。
【００１６】可動側取付板４の前面には１対の直方体部
材からなるスペーサブロック５が固定されており、その
前面には可動側ベースプレート６が固定されている。可
動側ベースプレート８には４本のガイドピンブッシュ１
２が固着してあり、先述した固定側ベースプレート５に
固着されているガイドピン１１がガイドピンブッシュ１
２と嵌合することによって、固定側金型Ｐと可動側金型
Ｑとの型締め時のガイドをする。
材からなるスペーサブロック５が固定されており、その
前面には可動側ベースプレート６が固定されている。可
動側ベースプレート８には４本のガイドピンブッシュ１
２が固着してあり、先述した固定側ベースプレート５に
固着されているガイドピン１１がガイドピンブッシュ１
２と嵌合することによって、固定側金型Ｐと可動側金型
Ｑとの型締め時のガイドをする。
【００１７】可動側取付板４の中心部には、成形機のエ
ジェクタロッド（図示せず）が突き出たり引き込んだり
するための透孔６ａが設けてあり、成形機のエジェクタ
ロッドは第１の突き出し機構１６のエジェクタプレート
１６ａに当接可能である。
ジェクタロッド（図示せず）が突き出たり引き込んだり
するための透孔６ａが設けてあり、成形機のエジェクタ
ロッドは第１の突き出し機構１６のエジェクタプレート
１６ａに当接可能である。
【００１８】スペーサブロック５によって形成された可
動側取付板６と可動側ベースプレート８との間の空間内
には第１の突き出し機構１６が存在する。第１の突き出
し機構１６はエジェクタプレート１６ａにエジェクタピ
ン１６ｂおよびリターンピン（図示せず）が植設されて
構成されている。リターンピンにはばねが巻回されてお
り、成形機のエジェクタロッドにより突き出されたエジ
ェクタプレート１６ａは、成形機のエジェクタロッドが
引き込んだ後、ばねの弾性力で元の位置に戻るようにな
っている。
動側取付板６と可動側ベースプレート８との間の空間内
には第１の突き出し機構１６が存在する。第１の突き出
し機構１６はエジェクタプレート１６ａにエジェクタピ
ン１６ｂおよびリターンピン（図示せず）が植設されて
構成されている。リターンピンにはばねが巻回されてお
り、成形機のエジェクタロッドにより突き出されたエジ
ェクタプレート１６ａは、成形機のエジェクタロッドが
引き込んだ後、ばねの弾性力で元の位置に戻るようにな
っている。
【００１９】固定側金型Ｐと同様に、可動側ベースプレ
ート８の中央部には可動側カセット金型２を収納するカ
セット金型収納凹部８ａが形成されている。また、可動
側ベースプレート８の裏面側には断面略矩形のキー溝
（図示せず）が面方向上下に形成されている。可動側カ
セット金型２のつば部２ｂがカセット金型収納凹部８ａ
の外周部８ｂに当接した状態において、可動側カセット
金型２の挿入部２ｃに形成されている係止部２ｄ（底板
の両サイド）が固定キー１７に係止されて係止部２ｄが
固定キー１７に係止されて可動側カセット金型２は可動
側ベースプレート８に取り付けられる。
ート８の中央部には可動側カセット金型２を収納するカ
セット金型収納凹部８ａが形成されている。また、可動
側ベースプレート８の裏面側には断面略矩形のキー溝
（図示せず）が面方向上下に形成されている。可動側カ
セット金型２のつば部２ｂがカセット金型収納凹部８ａ
の外周部８ｂに当接した状態において、可動側カセット
金型２の挿入部２ｃに形成されている係止部２ｄ（底板
の両サイド）が固定キー１７に係止されて係止部２ｄが
固定キー１７に係止されて可動側カセット金型２は可動
側ベースプレート８に取り付けられる。
【００２０】固定側金型Ｐと同様に、可動側ベースプレ
ート８にもカセット金型収納凹部８ａの外周部８ｂに対
角線上に１対の位置決めピン１８が植設されている。位
置決めピン１８の先端部はテーパ状になっている。位置
決めピン１８は可動側ベースプレート８に摺動可能に軸
支されて出没自在であり、後方をばね１９で押圧されて
突き出した状態にある。位置決めピン１８は可動側カセ
ット金型２のつば部２ｂに設けられている位置決め孔２
ｅと嵌合して可動側カセット金型２の位置決めを行な
う。
ート８にもカセット金型収納凹部８ａの外周部８ｂに対
角線上に１対の位置決めピン１８が植設されている。位
置決めピン１８の先端部はテーパ状になっている。位置
決めピン１８は可動側ベースプレート８に摺動可能に軸
支されて出没自在であり、後方をばね１９で押圧されて
突き出した状態にある。位置決めピン１８は可動側カセ
ット金型２のつば部２ｂに設けられている位置決め孔２
ｅと嵌合して可動側カセット金型２の位置決めを行な
う。
【００２１】可動側カセット金型２には第２の突き出し
機構２ｆが設けられている。第１の突き出し機構１６と
同様に、エジェクタプレート２ｇにエジェクタピン２ｈ
およびリターンピン（図示せず）が植設されている。第
２の突き出し機構２ｆのエジェクタプレート２ｇは可動
側カセット金型２の底板２ｉおよび受板２ｊを貫通して
いる第１の突き出し機構１６のエジェクタピン１６ｂに
よって突き出され、第１の突き出し機構１６のエジェク
タピン１６ｂが引き込んだ後、ばねの巻回されているリ
ターンピンのばねの弾性力で元の位置に戻るようになっ
ている。
機構２ｆが設けられている。第１の突き出し機構１６と
同様に、エジェクタプレート２ｇにエジェクタピン２ｈ
およびリターンピン（図示せず）が植設されている。第
２の突き出し機構２ｆのエジェクタプレート２ｇは可動
側カセット金型２の底板２ｉおよび受板２ｊを貫通して
いる第１の突き出し機構１６のエジェクタピン１６ｂに
よって突き出され、第１の突き出し機構１６のエジェク
タピン１６ｂが引き込んだ後、ばねの巻回されているリ
ターンピンのばねの弾性力で元の位置に戻るようになっ
ている。
【００２２】可動側カセット金型２のつば部２ｂのパー
ティングライン面側には、対角線上に１対の位置決め孔
２ａが穿設してあり、先述した固定側カセット金型１の
位置決めピン１ｈと嵌合することによって型締め時のガ
イドをする。
ティングライン面側には、対角線上に１対の位置決め孔
２ａが穿設してあり、先述した固定側カセット金型１の
位置決めピン１ｈと嵌合することによって型締め時のガ
イドをする。
【００２３】図２は、本実施例においてキャビティ部１
ｉを有している固定側カセット金型１をパーティングラ
イン面側から見た図である。図２の（ａ）はランナー部
１ａが型板１ｂの中心部に位置する固定側カセット金型
１、（ｂ）はランナー部１ａが型板１ｂの中心部から移
動した所に位置する固定側カセット金型１を示してい
る。
ｉを有している固定側カセット金型１をパーティングラ
イン面側から見た図である。図２の（ａ）はランナー部
１ａが型板１ｂの中心部に位置する固定側カセット金型
１、（ｂ）はランナー部１ａが型板１ｂの中心部から移
動した所に位置する固定側カセット金型１を示してい
る。
【００２４】図２において、固定側カセット金型１の型
板１ｂに対するランナー部１ａの位置は、固定側カセッ
ト金型１を固定側ベースプレート５に固定する固定キー
１３が摺動する方向に移動している。本発明のカセット
式射出成形金型装置は、固定側ベースプレート５および
可動側ベースプレート８には、両カセット金型の挿入部
１ｅ，２ｃに対して十分に大きいカセット金型収納凹部
５ａ，８ａが形成されており、本実施例においては、そ
の余裕は固定側カセット金型１を固定側ベースプレート
５に取り付ける固定キー１３の摺動方向に大きく設けら
れている。
板１ｂに対するランナー部１ａの位置は、固定側カセッ
ト金型１を固定側ベースプレート５に固定する固定キー
１３が摺動する方向に移動している。本発明のカセット
式射出成形金型装置は、固定側ベースプレート５および
可動側ベースプレート８には、両カセット金型の挿入部
１ｅ，２ｃに対して十分に大きいカセット金型収納凹部
５ａ，８ａが形成されており、本実施例においては、そ
の余裕は固定側カセット金型１を固定側ベースプレート
５に取り付ける固定キー１３の摺動方向に大きく設けら
れている。
【００２５】図２（ａ）および図２（ｂ）の固定側カセ
ット金型１において、成形品１個取りのキャビティ部１
ｉを形成する場合に、ゲート部１ｃがサイドゲート方式
であるときにキャビティ部１ｉを最大に形成する場合に
関して述べる。横のサイズＷについては両者とも同じに
とることが可能であるが、縦のサイズについては（ａ）
のサイズＳに比べて（ｂ）のサイズＬの方が大きくとる
ことが可能である。これは、キャビティ部１ｉを形成す
る型板１ｂのどの部分から溶融樹脂を射出するかという
制約によって決まってくる。
ット金型１において、成形品１個取りのキャビティ部１
ｉを形成する場合に、ゲート部１ｃがサイドゲート方式
であるときにキャビティ部１ｉを最大に形成する場合に
関して述べる。横のサイズＷについては両者とも同じに
とることが可能であるが、縦のサイズについては（ａ）
のサイズＳに比べて（ｂ）のサイズＬの方が大きくとる
ことが可能である。これは、キャビティ部１ｉを形成す
る型板１ｂのどの部分から溶融樹脂を射出するかという
制約によって決まってくる。
【００２６】図３に、図２（ａ）および図２（ｂ）に示
されている固定側カセット金型１が固定キー１３によっ
て固定側ベースプレート５（図３には図示せず）に固定
されている状態を表わしている斜視図を示す。
されている固定側カセット金型１が固定キー１３によっ
て固定側ベースプレート５（図３には図示せず）に固定
されている状態を表わしている斜視図を示す。
【００２７】図２および図３から、各々のカセット金型
１，２のつば部１ｄ，２ｂに設けられている２個の位置
決め孔１ｇ，２ｅの位置を同時に固定キー１３，１７の
摺動方向に平行移動させることによって、ベースプレー
ト５，８の位置決めピン１４，１８は共通のまま、カセ
ット金型１，２のベースプレートに対する取付位置が簡
単に平行移動可能である。したがって、射出成形機のノ
ズル（図示せず）が嵌合するスプルーブッシュ９のスプ
ルー９ａに接続される固定側カセット金型１のランナー
部１ａの位置も平行移動することになり、成形品１個取
りのキャビティ部１ｉを形成する場合に、ゲート部１ｃ
がサイドゲート方式であるときに、固定側カセット金型
１の型板１ｂの面積を最大に利用してキャビティ部１ｉ
を形成することが可能となる。
１，２のつば部１ｄ，２ｂに設けられている２個の位置
決め孔１ｇ，２ｅの位置を同時に固定キー１３，１７の
摺動方向に平行移動させることによって、ベースプレー
ト５，８の位置決めピン１４，１８は共通のまま、カセ
ット金型１，２のベースプレートに対する取付位置が簡
単に平行移動可能である。したがって、射出成形機のノ
ズル（図示せず）が嵌合するスプルーブッシュ９のスプ
ルー９ａに接続される固定側カセット金型１のランナー
部１ａの位置も平行移動することになり、成形品１個取
りのキャビティ部１ｉを形成する場合に、ゲート部１ｃ
がサイドゲート方式であるときに、固定側カセット金型
１の型板１ｂの面積を最大に利用してキャビティ部１ｉ
を形成することが可能となる。
【００２８】
【発明の効果】２プレート方式のカセット式射出成形金
型装置で、カセット金型のゲート方式がサイドゲート方
式であるものにおいて、本発明の構成を採用したカセッ
ト式射出成形金型装置によれば、従来と同じサイズのカ
セット金型で約２倍の大きさの成型品のキャビティ部を
形成可能である。その場合のベースプレートへのカセッ
ト金型の固定はカセット金型の位置決め孔の位置を同時
に固定キーの摺動方向に平行移動させることによって、
ベースプレートの位置決めピンは共通のままで可能であ
る。その他、ベースプレートは共通のままでカセット金
型の種類の増加を防ぐことが可能である。
型装置で、カセット金型のゲート方式がサイドゲート方
式であるものにおいて、本発明の構成を採用したカセッ
ト式射出成形金型装置によれば、従来と同じサイズのカ
セット金型で約２倍の大きさの成型品のキャビティ部を
形成可能である。その場合のベースプレートへのカセッ
ト金型の固定はカセット金型の位置決め孔の位置を同時
に固定キーの摺動方向に平行移動させることによって、
ベースプレートの位置決めピンは共通のままで可能であ
る。その他、ベースプレートは共通のままでカセット金
型の種類の増加を防ぐことが可能である。
【図１】本発明のカセット式射出成形金型装置を示して
おり、カセット金型収納凹部に収納したカセット金型の
収納位置をずらしたカセット金型も同時に示す縦方向断
面図である。
おり、カセット金型収納凹部に収納したカセット金型の
収納位置をずらしたカセット金型も同時に示す縦方向断
面図である。
【図２】固定側カセット金型をパーティングライン面側
から見た図であり、（ａ）はランナー部が型板の中心部
に位置する固定側カセット金型、（ｂ）はランナー部が
型板の中心部から移動した所に位置する固定側カセット
金型である。
から見た図であり、（ａ）はランナー部が型板の中心部
に位置する固定側カセット金型、（ｂ）はランナー部が
型板の中心部から移動した所に位置する固定側カセット
金型である。
【図３】図２（ａ）および（ｂ）に示されている固定側
カセット金型が固定キーによって固定側ベースプレート
に固定されている状態を表わしている斜視図である。
カセット金型が固定キーによって固定側ベースプレート
に固定されている状態を表わしている斜視図である。
１ （固定側）カセット金型 １ｄ （固定側カセット金型の）つば部 １ｅ （固定側カセット金型の）挿入部 １ｇ （固定側カセット金型のつば部の）位置決め孔 ２ （可動側）カセット金型 ２ｂ （可動側カセット金型の）つば部 ２ｃ （可動側カセット金型の）挿入部 ２ｅ （可動側カセット金型のつば部の）位置決め孔 ５ 固定側ベースプレート ５ａ （固定側）カセット金型収納凹部 ５ｂ （固定側カセット金型収納凹部の）外周部 ８ 可動側ベースプレート ８ａ （可動側）カセット金型収納凹部 ８ｂ （可動側カセット金型収納凹部の）外周部 １４ （固定側カセット金型収納凹部の外周部の）位
置決めピン １８ （可動側カセット金型収納凹部の外周部の）位
置決めピン
置決めピン １８ （可動側カセット金型収納凹部の外周部の）位
置決めピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−197015（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−63998（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−193509（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−58519（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−335943（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−52766（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−312440（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−285916（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−56013（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−89312（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−148322（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B29C 45/26 - 45/44 B29C 33/00 - 33/76
Claims (1)
- 【請求項１】 固定側ベースプレートと可動側ベースプ
レートとにそれぞれその厚み方向に形成してあるカセッ
ト金型収納凹部と、上記カセット金型収納凹部に装着さ
れるカセット金型とを含み、上記カセット金型は、上記
カセット金型収納凹部に挿入される挿入部と、上記カセ
ット金型収納凹部の外周部に当接するつば部とからな
り、上記外周部には位置決めピンが、上記つば部には上
記位置決めピンと嵌合する位置決め孔がそれぞれ設けら
れるカセット式射出成形金型装置において、 上記カセット金型収納凹部の平面形状は、上記カセット
金型の上記挿入部の平面形状に対し十分な余裕を有する
大きさに形成されており、 上記固定側ベースプレートと上記可動側ベースプレート
の上記位置決めピンの配設位置は不変であるが、上記カ
セット金型の上記つば部に設けられる上記位置決め孔
は、成形すべき成形品の平面形状に対応して平面方向に
平行移動して設けられていることを特徴とするカセット
式射出成形金型装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6275029A JP2936381B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | カセット式射出成形金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6275029A JP2936381B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | カセット式射出成形金型装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08132482A JPH08132482A (ja) | 1996-05-28 |
| JP2936381B2 true JP2936381B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=17549888
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6275029A Expired - Fee Related JP2936381B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | カセット式射出成形金型装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2936381B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SG11201504236TA (en) | 2012-12-13 | 2015-06-29 | Husky Injection Molding | Conversion structure for a molding system |
-
1994
- 1994-11-09 JP JP6275029A patent/JP2936381B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08132482A (ja) | 1996-05-28 |
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| JP3313902B2 (ja) | 射出成形金型装置 |
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